JPS63191038A - 光フアイバ後方散乱検出方法と装置 - Google Patents

光フアイバ後方散乱検出方法と装置

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JPS63191038A
JPS63191038A JP24482786A JP24482786A JPS63191038A JP S63191038 A JPS63191038 A JP S63191038A JP 24482786 A JP24482786 A JP 24482786A JP 24482786 A JP24482786 A JP 24482786A JP S63191038 A JPS63191038 A JP S63191038A
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optical fiber
light
signal
reflected light
optical
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JP24482786A
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Takashi Matsuno
敬司 松野
Noboru Suwa
昇 諏訪
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Iwatsu Electric Co Ltd
Original Assignee
Iwatsu Electric Co Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M11/00Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for
    • G01M11/30Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides
    • G01M11/31Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides with a light emitter and a light receiver being disposed at the same side of a fibre or waveguide end-face, e.g. reflectometers
    • G01M11/3109Reflectometers detecting the back-scattered light in the time-domain, e.g. OTDR
    • G01M11/3145Details of the optoelectronics or data analysis

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  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光ファイバの後方散乱光を検出する方法と装置
に関し、とくに後方散乱光に重畳して検出される過大な
フレネル反射光の好ましくない影響を解消して、近点か
ら遠点までの後方散乱光を高い精度で測定することを可
能とするものである。
[従来の技術] 光ファイバ通信技術の実用化が拡大するに伴い、光信号
計測技術の高度化が要望されている。たとえば、光ファ
イバの特性の計測や破断点の探知などにおいて、光ファ
イバの一喘から光パルスを検出し、光ファイバの各点か
ら戻ってくる反射光を光−電気変換したのちに増幅し観
測する装@(以下、0TDRという。)の場合には、反
射光に含まれる後方散乱光から得られる微弱信号の増幅
に影響を与えることなく、被測定光ファイバの入射端等
から得られる過大な光反射パルスの影響を解消すること
が大きな課題であった。
すなわち、この反射光を光−電気変換した信号は、遠点
からの後方散乱光に対応して得られる微弱信号から近点
におけるフレネル反射光に対応して)qられる極めて大
きな信号にまでわたっており、過大入力による増幅器の
飽和は一時的な測定機能の停止をもたらし、続いて入力
される微弱信号の増幅に支障を生じ、この正確に増幅で
きない観測不可領域いわゆる「デッド・ゾーン」の縮小
を計ることが最重要課題であった。このような問題を解
決するには、高利得増幅器の飽和を軽減する手段として
、一般的に行われる振幅制限器(リミッタ)の単なる付
加だけでは不十分であり、過大なフレネル反射光による
信号が前置増幅器に入力されるのを軽減する対策が提案
されていた。
0TDRの場合には、第1の場合として、たとえば、光
−電気変換する直前に超音波偏向器等で構成された光ス
ィッチを配したり、受光器にイメージ・ディセクタを用
いる電子的スイッチ等何らかのスイッチ手段を配したも
のがあった。
また、第2の場合として、光方向性結合器に異方性結晶
を使うことにより、又は同一特性を有する受光器の各出
力を減輝することにより、被測定光ファイバの入射端か
ら得られる過大な光反射による影響を軽減するものがあ
った。
しかしこれらの手段を使用した場合において、たとえば
上記第1の場合には、光スィッチのスイッチング時間が
、送出される光パルスの幅に比べて大きいために、高い
精度の距離分解能を得ることは困難であった。また上記
第2の場合には、高価な結晶や同一特性の受光器を使用
したにもかかわらず、被測定光ファイバの入射端での反
射のみにしか効果がなく、被測定光ファイバの屈折率の
差によるフレネル反射が該ファイバの入射端のみならず
該ファイバの途中の接続点においても生じ、それが過大
である場合には、観測不可領域が生じ、これが未解決の
問題として残っていた。
このような各問題について、従来例を示す第12図ない
し第16図を用いて説明する。
12図において、21は光源であって、たとえばレーザ
・ダイオードやYAGレーザであり、シングルモードま
たは多モードのレーザ光を発生する。22aは超音波偏
向器で23はこのドライバ回路である。
24.25はそれぞれ光ビームを集光する目的で被測定
光ファイバ29と超音波偏向器22aおよびこれと光検
出器26との間に配された集光用レンズである。ここで
光検出器26としては、ホトダイオードやアバランシェ
・ホトダイオード(以下APDという。)または光電管
等が使用される。光源21から供給する光パルス信号は
矢印にそって右へ進行し、超音波偏向器22a1集光用
レンズ24を介して被測定光ファイバ29の入射側端面
29aに入力される。被測定光ファイバ29からの反射
光は入射側端面29aでの反射波とともに集光用レンズ
24、超音波偏向器22a、集光用レンズ25を介して
光検出器26により光−電気変換されて前置増幅器27
で増幅され、その出力端子28に出力される。Cのとき
被測定光ファイバ29の入射側端面29aからの反射光
は、超音波偏向器22aのドライバ回路23の駆動タイ
ミングを制御することによって光検出器26に入力させ
ない。すなわち過大な反射光の入力を避けて前置増幅器
27の飽和を防止している。同様の理由によって、被測
定光ファイバ29の入射端近傍からの比較的大きなフレ
ネル反射光に対しても光検出器26への入力を防止する
ことによって、増幅器の飽和を避けて直線性を改善し、
レイリー散乱光による光ファイバの減衰特性の正確な測
定を可能にしている。しかし超音波偏向器による光のス
イッチング速度は一般に200nS (最も速い場合で
も35nS>位であり、300nS程度の波形の観測不
可領域(いわゆるデッド・ゾーン)を生じる。とくに近
距離を高分解能で測定する場合に、送出される光パルス
のパルス幅を100nsiるいは10nsと短くする場
合、波形の観測不可領域が300ns (距離にして約
30m>近くも存在すると高分解能化の障害となり決定
的に不利となる欠点がある。
第13図は光検出器26にイメージ・ディセクタを使用
した一例であり、第12図の構成要素に対応するものに
ついては同一の符号を付しである。
第13図において、22bは光方向性結合器であって光
学結晶、光ファイバ、ハーフミラ−等を使用したものが
用いられる。30は光検出器26であるイメージ・ディ
セクタのマスキング信号回路である。第13図において
も、第12図の場合と同様の効果が得られる。すなわち
マスキング信号回路30を制御して、過大な反射光に対
しては光−電気変換をしないので前置増幅器27の飽和
を避けて直線性の良い増幅器出力を得ることができる。
しかし、装置の複雑化大型化を招き、イメージ・ディセ
クタを駆動するためのマスキング信号回路30のパルス
出力が大きいために、その出力が前置増幅器27等へ漏
洩するという欠点があった。
第14図は、第12図における超音波偏向器22aのか
わりに光学結晶を使用した場合の一例であり、異方性結
晶(たとえば、方解石などの複屈折結晶)を使用してい
る。
この異方性結晶46の各端面41〜43には、光ファイ
バとの結合効率を高めるためにそれぞれロッド・レンズ
41a〜43aを使用して光方向性結合器22dを構成
している。ここで47は光源に、48は光検出器にそれ
ぞれ結合される光ファイバでおる。このような構造にす
ることにより、偏波分離型の光方向性結合器22dは、
従来からあった光ファイバ等を用いた方向性結合器と比
較すると、非常に方向性を高めたものとなっている。
すなわち、半導体レーザから出射した光は一つの直線偏
波光であり、異方性結晶46の端面41に入射すると、
常光44だけが端面43から送出され、被測定光ファイ
バ29に入射する。被測定光ファイバ29の入射側端面
29aでの反射光(フレネル反1Fl)は、端面が研磨
された平坦面でおれば、入射光と同じ直線偏波を持つか
ら、再び常光のままで端面41を介して半導体レーザ側
に反射される。一方入射側端面29aより以遠の被測定
光ファイバ2つからの反射光は無偏光になっているため
、端面43から送出された異常光45のみが端面42と
ロッド・レンズ42aを介して光検出器に入射する。こ
のようにして端面41から端面42への結合度は50d
B以上の減衰量が確保され、被測定光ファイバ29の入
射側端面29aでの反射光による観測不可領域の発生を
防止している。
しかし被測定光ファイバ29の途中において生ずる過大
反射については無偏光になっているため、効果が全く期
待できないという欠点があった。
また、被測定光ファイバ29の入射側端面29aでの反
射光の影響を電気的に除去する方法が、たとえば特開昭
57−122340に開示されている。これを以下第1
5図と第16図を用いて説明する。
ここで、第12図の構成要素に対応するものについては
同一の符号を付しである。
第15図において光源21からの光パルスがレンズ50
により平行光線とされ、ハーフミラ−22を通った後、
レンズ24によって集光され、被測定光ファイバ29に
入射される。この光パルスの伝搬方向は矢印53の方向
となる。
一方、被測定光ファイバ29からの後方散乱光および入
射端面29aでの反射光は共に、レンズ24、ハーフミ
ラ−22、集光レンズ25を介してそれぞれ矢印54お
よび55の方向に導かれ、光検出器26−1に入射する
他方、ハーフミラ−22で反射される光パルスは、光減
衰器52、レンズ51を介して光検出器26−1に入射
する光と同じレベルに調整されて、光検出器26−2に
入射せしめる。ここで光検出器26−1と26−2の特
性が同一であり、この2つの電気的出力を減算する減算
回路49を前置増幅器の前に設ければ、受光回路の飽和
の影響である増幅後の波形のすそひきゃパルス幅の広が
り、アンダーシュートの影響等を避けることができ、入
射端面29aの近くでも被測定光ファイバ29の後方散
乱光の検出が可能となる。ここで39はこの減算回路4
9の出力端子である。この目的のために具体的には、光
検出器26−1と光検出器26−2に入射する光の光路
長差に起因する光パルスの時間差がなくなるようにして
いる。たとえば光検出器26−1の光パルスの方が遅延
している場合には、適当な長さの光ファイバを、光検出
器26−2の前に挿入するなどして、または、光検出器
26−2の後段に電気的な遅延回路等を設けて、所望の
減算を完全に行うようにしている。
第16図は第15図に示した減算回路49の一例でおり
、2つの光検出器26−1.26−2にそれぞれ正(+
■)および負(−V)のバイアスを加え、図示するよう
に一方の光検出器に使用するホトダイオード(一般的に
はAPD>のアノードと他方の光検出器のカソードを直
結し、この直結した部分に負荷抵抗38を接続し、コン
デンサCを介して出力端子39に減算出力を得るもので
ある。すなわち、2つの光検出器26−1.26−2に
流れる光電流の方向は、第16図にそれぞれ矢印36.
37として図示するようになり、この光電流が負荷抵抗
38に互いに逆方向に流れるため減算を行うことができ
る。
以上、第15図と第16図を用いて説明した構成の特徴
は、光方向性結合器22および被測定光ファイバ29の
入射端面29aでの大きな反射光、いわゆる近端反射パ
ルス光の影響除去を目的としたものであり、減算するた
めの一方の光パルスを、被測定光ファイバ2つに入射す
る前の光パルスから得て、同一特性の光検出器に同一の
大きざの光パルスとして入射する点にある。
このために、以下の欠点があった。すなわち、被測定光
ファイバの途中で生ずる過大フレネル反射に対しては全
く効果がないため、依然として硯測不可領域が残ってい
た。
しかるに0TDRにおいては、フレネル反射光と後方光
散乱光を同一の特性の増幅器で増幅しているため、広い
ダイナミックレンジが要求され、前述したように過大な
光反射パルスが問題となる。
この過大な光反射パルスは、上記した近端反射パルス光
だけでなく、光伝送路中の屈折率の不連続に変化する領
14(主として光コネクタ接続部分や光ファイバ破断部
分)におけるフレネル反射光によっても発生し、この両
者がデッド・ゾーンを生じていた。
[発明が解決しようとする問題点] 被測定光ファイバの入射端面、あるいは、該光ファイバ
中の障害発生領域等からの過大な光反射パルスによって
、受光用に使用する増幅器が飽和し、いわゆるデッド・
ゾーンといわれる観測不可能な領域の発生が避けられな
いという問題点がめった。
[問題点を解決するための手段] 0TDRの機能は被測定光ファイバの障害位置測定と光
ファイバの光損失とを測定することである。前者は主と
して光パルスが光ファイバ中を伝幡するときの、屈折率
が不連続に変化する領域でのフレネル反射に着目して測
定する。後者は光ファイバの後方散乱光に着目して測定
する。このため0TDRでは、被測定光ファイバの艮ざ
方向の距離分解能を高くし、かつダイナミック・レンジ
を大きくとって、測定距離を拡大することが要求される
。これに応えて、送出光パルス幅をできるだけ狭くし、
かつ光パルスのピーク出力を大きくとり、ざらに受光系
の増幅器を広帯域化する方向にある。したがって0TD
Rでの観測波形をスペクトル分析してみると°、比較的
低周波のスペクトル成分から成る後方散乱光に対応する
信号波形と、比較的高周波スペクトル成分をも含む広帯
域スペクトル成分を有するフレネル反射光(この反射光
のパルス幅は送出光パルス幅とほぼ一致する。)に対応
する信号波形とに分けて考えることができる。
そこで第1および第2の光検出器に2分した受光を入力
し、一方の光検出器の出力において、フレネル反射光と
後方散乱光とのスペクトル成分の相違に着目して後方散
乱波形のスペクトル成分に影響をできる限り与えないで
、フレネル反射波形の高周波スペクトル成分のみをとり
出すようにフィルタを構成し、この出力と他の光検出器
の出力との減算をとり、過大な光反射パルスによる受光
増幅器の飽和などの好ましくない影響を解消するもので
、本発明はこのような光ファイバ後方散乱検出方法およ
び装置を提供するものである。
[作用] 本発明は、後方散乱光とフレネル反射光とを含む光信号
の受光系において、2つの光検出器の一方の検出器出力
から、フレネル反射光に対応する信号の高周波スペクト
ル成分のみを抽出し、他方の光検出器出力との間で減算
せしめることによって、光ファイバ後方散乱光検出時の
過大なフレネル反射光の影響を解消するように作用する
[実施例] 以下、第1図に本発明の一実施例を示し説明する。ここ
で、第12図、第13図、第15図の構成要素に対応す
るものについては同一の符号を付しである。
第1図において、22Gは光ファイバで構成された光方
向性結合器である。被測定光ファイバ29からの後方散
乱光、障害点等で発生したフレネル反射光、および入射
側端面29aでの反射光は、光方向性結合器22Gを介
して第1および第2光検出器(26−1>および26−
2に入射する。
このとき第15図の場合と同様に、光パルスの時間差を
なくすため被測定光ファイバ29から第1および第2光
検出器26−1.26−2に至る光路を略同じ長さにし
ている。49aは第1および第2光検出器26−1.2
6−2の出力からフレネル反射光を減算する減算回路で
おる。
第2図は第1図に示す減算回路49aの具体例を示す回
路図であり、第13図、第16図の構成要素に対応する
ものについては、同一の符号を付しである。
第2図(a)において、第1および第2光検出器26−
1.26−2の一方の端子は、それぞれ抵抗61.62
を介して正(十v)及び負(−■)の電源に結合されて
いる。第1光検出器26−1の他方の端子は、高域通過
フィルタ(バイパス・フィルタ)67の入力端子(IN
>と負荷抵抗68との接続点に結合され、第2光検出器
26−2の他方の端子は、高域通過フィルタ67の出力
端子(OtJT)に直列に結合したダイオード40のカ
ソード端子と前置増幅器27の入力端子39(結合回路
39bの出力端子でもある。)との接続点に結合される
。ここでダイオード40を含む点線で図示した結合回路
39bは減算を行うための結合手段を構成している。6
3〜66は電源のバイパスコンデンサでおり、広帯域A
PDの場合には、高周波用コンデンサと低周波用コンデ
ンサを対にして用いたが望ましい。このときた第2光検
出器26−2の負荷には、前置増幅器27の入力インピ
ーダンスも含まれる。
第3図は、第2図(a>および(b)に示す高域フィル
タ67の一例であり、コンデンサ70(C1)、71 
(C2)と抵抗72(R1>、73 (R2)から成る
。遮断域がそれぞれ時定数CI R1= C2R2に基
づく、2次のバタヮース特性を持つフィルタとしている
。ここで、C1Rl=C2R2=τとしてもよく、より
高次のフィルタとしてもよい。また一般的にインダクタ
ンス(L)とコンデンサ(C)を用いた構成でもよい。
第4図は、第2図に示す回路の各部の波形を示すもので
、第4図(1)は第2図(a)に、第4図(2)は第2
図(b)にそれぞれ対応させており、以下、回路動作を
説明する。
第4図(1)において、(a)は、第1光検出器26−
1つまり高域通過フィルタ67の入力端子(IN)に検
出されるフレネル反射光に対応した電気パルス出力波形
である。この波形が一般的な高域通過フィルタを通ると
(b)に示すごとく微分波形が得られる。しかし第2図
(a>の場合は、ダイオード40(ショットキー・タイ
プが望ましい。)に′よって、第4図(a>の電気パル
ス出力波形の後縁部を微分することによって生ずる逆方
向電流を阻止している。また、第2光検出器26−2の
カソードに流入するパルス電流が(C)に示すごとく検
出されるので、波形(b)に負の波形である波形(C)
が加算されて、前置増幅器27の入力端子39に、フレ
ネル反射光に対応する最終的な電気パルス波形として(
d>に示す波形を得る。以上の説明は、第1光検出器2
6−1の出力が第2光検出器の出力よりも大きい場合の
波形であるが、逆に第1光検出器26−1の出力が第2
光検出器26−2の出力よりも小ざい場合の(b)、(
c)、(d)に対応するそれぞれの波形を(b−)、(
c−)、(d−)として示す。
また第2図(a)において、高域通過フィルタ67とダ
イオード40の直列接続した部分を第2光検出器26−
2のカード側に移動し、直列に挿入した第2図(b)の
場合も、上記と同様の動作が期待できることは、以上の
説明から明らかであろう。
すなわち、第2図(b)に示すように高域通過フィルタ
67の入力端子(IN)を第2光検出器26−2のカソ
ードに接続し、同出力端子(OUT)を介してこれと直
列に結合されたダイオード40のアノード端子を第1光
検出器26−1のアノードと入力端子39との接続点に
結合する。ざらに負荷抵抗68を第2検出器26−2の
カソードとコモン(接地)との間に接続する。このよう
にして、結合回路39bが結合手段を構成する。
この場合のフレネル反射光に対応する回路動作を第4図
(1)の場合と同様に、第4図(2)に示して説明する
第4図(2)において、(a)は第2光検出器(26−
2)のカソード、すなわち、烏賊通過フィルタ67の入
力端子(IN)に検出される電気パルス出力波形でおる
。この波形を烏賊通過フィルタ67に通し、かつダイオ
ード40によって、第4図(a)の電気パルス出力波形
の後縁部を微分することによって生ずる逆方向電流を阻
止して波形(b)を得る。この波形(b)と第1光検出
器のアノードから出力されるパルス電流波形(C)との
加算を実行し、最終的に示す波形を得る。以下、第4図
(1)の場合と同様に、第1光検出器26−1の出力が
第2光検出器26−2の出力よりも大きい場合の波形を
(b)、(c)、(d)に対応してて、それぞれ(bi
、(C1゜(d′)として示す。
以上、第4図(1)、(2>の説明から明らかなように
、第2図(a)、(b)においては、フレネル反射光に
対応する光検出信号を互いに逆方向に流れるパルス電流
波形として得て、一方の信号を高域通過フィルタを通し
て他方の信号と減算することにより、過大なパルス電流
を減衰させて、実質的に前置増幅器が飽和しない電圧レ
ベルまで低減している。このとき後方散乱光に対応する
電気信号は、高域フィルタ67を通さない方の信号から
得ている。
本実施例では、高域フィルタの通過域および遮断域の設
定が、0TDRに用いる光パルスのパルス幅とその繰り
返し周期の設定に関連して、本発明の目的達成上極めて
重要となる。それについて、以下第5図と第6図を用い
て説明する。
第5図(a)はパルス幅0.1To、繰り返し周期下。
の光パルスに相当する波形であり、第5図(b)はその
波形の周波数スペクトル波形でおる。
fo=1/TQとして、基本スペクトルf。の10倍ま
での各スペクトル成分の大きざとその分布を表示してい
る。また、第5図(C)は、繰り返し周期Toの逆鋸歯
状波形であり、後方散乱光の0TDRによる観測波形に
相当する信号(実際には指数関数状に減衰する波形)と
仮定する。この信号の周波数スペクトル成分を(b)と
同様にして表示したものが第5図(d)である。このと
き−例としてTo=1μsとすれば第5図(a)。
(b)においてパルス幅100ns、fo=1MHzと
なる。実際に0TDRで使用する場合には、パルス幅数
ns 〜200 n s 、 f □は数KH7〜20
KH2位に設定する場合が多い。このため第5図(b)
に比較して、各スペクトル成分の分布に占める高周波ス
ペクトル成分の割合が高まり、主として数MH2から数
百MH2の範囲にスペクトルが拡がる。たとえば、パル
ス幅が0.01T。
となるとスペクトルは100foまで拡がることになる
一方、第5図(d>に比較して、各スペクトル成分の分
布に占める低周波数スペクトル成分の割合も高まり、主
として数10Hzから100KH1位の範囲にスペクト
ルが分布する。したがってこの場合、数百KH2から数
Ml−(zの範囲に高域通過フィルタの低域の遮断域を
設定すれば、後方散乱光に対応する比較的低周波の信号
波形にできるだけ影響を与えないで、フレネル反射光に
対応する信号波形を大幅に減衰させることができる。
本発明の実施例により得られた具体的な効果を第6図に
示して説明する。
第6図の(a>は0TDRでの観測波形の一例であり、
(b)は(a)に示すフレネル反射パルス31.32.
33の各部分を、それぞれ第6図(b)、第6図(C)
、第6図(d)として拡大して示したものである。
第6図(a>において、横軸は期間t(距離に対応)を
示し、縦軸は光信号の大きざ(右下がりの傾きが光損失
に対応)を示している。35は後方散乱光のレベル変化
を示し、31〜34はフレネル反射光のパルス波形を示
している。
ここで31と32は過大な光反射パルスに起因してパル
スのピーク点に飽和を生じた場合を示している。
第6図(b)において点線で示す波形31aは、第6図
(a)の波形3]を拡大した波形であり、波形31bは
、本発明を実施した場合の波形を示す。この第6図(b
)から明らかなように電気的飽和に起因してパルス幅が
31aに示すように広がり、いわゆるプツト・ゾーンが
生じていたが、31bに示すように光パルスのパルス幅
に略等しくなる程度まで狭くなって、デッド・ゾーンを
解消することができた。同様に、第6図(C)において
も効果が明らかであり、飽和を生じない。第6図(d)
でもパルスのピークを減衰させることができた。すなわ
ち波形31a〜33aをそれぞれ波形31b〜33bの
ように改善することができた。
本実施例では高域通過フィルタで高周波スペクトル成分
を抽出して除去したい信号を含む信号に逆極性で加算し
ているが、同様の効果は低域通過フィルタを通すことで
実現することができることは容易に推考できる。しかし
、この場合は以下に説明するような不都合があるので、
以下第7図を用いて説明する。
ここで第2図と第3図の構成要素に対応するものについ
ては同一の符号を付して説明を省く。
第7図(a)において90は低域通過フィルタであり、
第7図(b)にその一実施例を示す。この場合、近端反
則パルス光に対応する電気パルスの第7図(C)に実線
で示した入力(IN)のパルス幅に略対応する時間まで
は、低域通過フィルタの出力(OUT>における第7図
(C)の点線で示す波形の立上り部分のなまりが許され
る。ここでは、抵抗74 (R1>、75 (R2)と
コンデンサ76 (C1>、77 (C2)から成り、
それぞれ時定数C1R1,C2R2を有する2次のバタ
ワース特性を持つフィルタとしているが、より高次のフ
ィルタとしてもよい。また一般的にインダクタンス(L
)とコンデンサ(C)を用いた構成でもよい。
第7図(a>は第2図と比較した場合、光検出器である
APDとそのバイアス用電源が1組で良いという利点が
ある。しかし後方散乱光の低周波域に、フィルタ通過域
のリップルを含まないハタワース形フィルタとして、帯
域通過フィルタを構成すると、第7図(b)に示すよう
に抵抗を信号路に直列に挿入する場合には、信号の減衰
をきたし、波形観測上信号対雑音比の悪化を招き好まし
くない。またこのとき第7図(C)の点線で示すパルス
波形の後縁にフィルタの時定数τに起因する波形のなま
りを生ずるため、ゲット・ゾーンを生じ、これを完全に
解消することはできない。また第7図(a)の低域通過
フィルタの出力端子(OUT)に直列にショットキー・
ダイオード等を挿入しても、微小な後方散乱光に対応す
る信号の搬幅を減衰する方向に作用し好ましくない。さ
らにこれらの欠点を除くためにアクティブフィルタ等を
使用する場合が考えられるが、用いる素子の雑音やドリ
フトが問題となるだけでなく、能動素子の飽和等により
、ここでもデッド・ゾーンが発生しかねないという問題
がおる。
そこで能動素子を使用せずに、しかも低周波成分である
後方散乱光に対応する信号にフィルタ特性の悪影響を与
えることなく理想的な低域通過フィルタを通すのと同じ
効果を与える構成としたものが、第2図(a)および(
b)であり、低周波域での平坦性を確保し、パルス波形
撮幅の減衰を図ると同時にパルス波形の後縁に生ずる波
形なまりもほぼ解消している。この波形のなまり(デッ
ド・ゾーンの部分)が残ると、0TDRのフレネル反射
光パルスの直後に続いて観測する後方散乱光レベルに変
化を生じ、このフレネル反射点での損失(たとえば接続
ロス)などを高精度に測定するには問題となる。
この波形ひずみの問題をも完全に解決し、デッド・ゾー
ンを完全に解消した本発明の他の実施例を以下、第8A
、8図ないし第10図を用いて、具体的に説明する。こ
こで第2図の構成要素に対応するものについては同一の
符号を付しておる。
第8A図および第8B図において、67aは高域通過フ
ィルタ、90aは低域通過フィルタであり、第8A図に
おける第1光検出器26−1または第8B図における第
2光検出器26−2で検出された信号をもとに生成した
両フィルタ出力を、結合回路39bのダイオード40お
よびダイオード69を介して、第8A図における第2光
検出器26−2または第8B図における第1光検出器2
6−1で検出した信号と結合し、前置増幅器27の入力
端子39に印加する。
第9図は第8A図および第8B図に示す回路の各部の波
形であり、これを用いて回路動作を説明する。
第9図(1)は第8A図に対応しており、波形(a)は
、APDである第1光検出器26−1のアノード、つま
り高域通過フィルタ67aおよび低域通過フィルタ90
aの入力端子(IN>に検出されるフレネル反射光に対
応した電気パルス出力波形である。これは一般に後方散
乱光レベルの約104〜105倍の大きざとなる。
波形(b)、波形(C)は、それぞれ前記低域通過フィ
ルタ90a、高域通過フィルタ67aを、それぞれダイ
オード6つおよび40を介して出力した場合の信号波形
である。ところが、これらの各フィルタを介さずに結合
されたもう一方のAPDである第2光検出器26−2の
カソード出力((a)の波形の逆極性のパルス)と高域
通過フィルタ67aの出力は、ダイオード40を介して
接続しであるため、第4図(1)の波形(d)の場合と
同様に、パルス波形(C)の減輝が実行され、第9図(
1)の波形(d>を得る。ざらに波形(b)も印加され
ているので第7図(C)に示したパルス後縁での波形な
まり(デッド・ゾーン)を実質的に問題にならない程度
まで完全に相殺することができた。これを第9図(1)
の波形(e)で示した。ここで、ダイオード40は蓄積
電荷を有するため、逆方向にわずかなパルスなまりを生
じ、またダイオード69は後方散乱光に対応する微小信
号成分を減縮して、パルス信号のベースライン近傍(微
小レベルでおり、たとえば順方向電流10mAのショッ
トキー・ダイオード使用のとき約0.2V以下)を実質
的に除去している。このため、第2図と比較して第8図
は、より高精度にパルス後縁のなまりを除去し、かつ第
2図の効果も併せて得られる構成となった。
同様に第9図(2)は第8B図に対応しており、波形(
a)は、APDである第2光検出器26−2のカソード
に検出される波形であり、高域通過フィルタ67aおよ
び低域通過フィルタ90aの出力をそれぞれダイオード
40および6つを介して出力した波形である。また波形
(e)は結合回路39bの出力すなわち前置増幅器27
の入力端子39に印加される波形である。
第9図(1)および(2)において波形(b′)ないし
波形(e−)は波形(d)の振幅が波形(b)の振幅よ
り小さい場合を表わしている。ただしこの場合には、第
4図の場合と異なり第9図に示すように波形(b”)と
波形(c”)とが同相で加算されることとなるので、波
形(e′)の振幅を減衰した状態で得るためには、波形
(b′)の振幅を小さくし、かつ波形(b′)をも小さ
くすることが必要となる。すなわち、低域通過フィルタ
90aの減衰を大きくし、かつ高域通過フィルタ67a
の出力をこれにダイオード40を通して直結する第8A
図の第1光検出器26−1または第8B図の第2光検出
器26−2の出力よりわずかに大きくとるように、各A
PDの増倍率をバイアス電源で調整することになる。こ
のため第8A図の第1光検出器26−1または第8B図
の第2光検出器26−2の出力ピーク値が、波形(C−
)を加算されて制限されることになり、これら光検出器
のAPDの倍増率も一定以上大きくできないため前置増
幅器27に入力する後方散乱光に対応する信号波形のピ
ーク値も制限されることになり、光検出器にAPDを使
用した効果を十分発揮できなくなる。これを避けるため
には、これらのAPDの増倍率を波形(C)の大きざに
制約されず大きくとることができることから波形(a)
ないし波形(e)に示した状態で動作させるのが望まし
い。
ところで、波形(e)および波形(e′)に示すごとく
完全に方形波パルスとして時定数τ=Oの状態を実現す
るためには、各フィルタ67aおよび90aの時定数τ
が等しいだけでなく相殺する前の(たとえば、第9図の
波形(b)と波形(d)の)パルス振幅が等しくなけれ
ばならないことは理論上明白でおる。しかも、完全に等
しくすると波形(e)が得られなくなるため、本発明で
は両波形にわずかの振幅差をもたせた、フレネル反射光
に対応する信号の減衰波形(e)を得るものである。す
なわち、波形(e)を十分小振幅まで減衰させて得るこ
とにより、次段以降に接続される増幅器の飽和等を招か
ず、デッド・ゾーンを実質的に解消した後方散乱光の検
出が可能となった。
また、この波形(e)は、0Ti)Rの重要な機能の一
つである光ファイバの障害点を判別するのに十分な大き
ざであればよく、むしろこの波形(e)が0TDRでは
必要なのである。一方この波形(e)を残すために、波
形(b)と波形(d>にパルス振幅差を持たせるように
した場合の弊害はどの程度であろうか。以下この点につ
き第10図を用いて説明する。
第10図において、前述したように各フィルタ67a、
90aの時定数τを等しく設定した場合、一方の波形が
y3=bexD  (−t/τ)であり、他方の波形が
V4.=−aeXp  (−t/τ)とすれば、この2
つの波形を相殺すべく加韓を行うと、V3 十V4 =
 (b−a)exp  (−t/r)となり、第4図に
斜線で示すような誤差が出力される。
一般に0TDRでは受光素子(APD等)の後段に高利
得の増幅器を用いるため、aとbは略等しく設定せざる
を得ないので上記誤差も十分小ざくできるものである。
変形例 (その1) 第1図において光方向性結合器22cは1対3の分岐と
して1個のもので構成した例を図示しているが1対2の
分岐を2個使用した構成でもよい。
この1対2の分岐の一方を従来例で示した異方性結晶を
用いた光方向性結合器等とし、他方を1対2の光ファイ
バ分岐等で構成してもよい。
光ファイバ等で構成された導波路@造の方向性結合器は
1対3の分岐も容易に突環でき、かつ従来例として第1
5図に示したハーフミラ−に比べて光学系が単純になり
光軸合せ等の作業も不要で迷光の発生もないために、本
発明に適用すれば極めて有効である。また、その各分岐
出力に対する光パワーの配分比も適当に設定できること
はいうまでもない。
(その2) 本発明に使用する第1および第2光検出器26−1.2
6−2はAPDに限定されるものではなく、一般に使用
されるPINホトダイオードでもよい。また2つの光検
出器は同一特性でおる必要はなく、受光する光量も同一
である必要はない。
ただし、フレネル反射光に十分応答するだけの帯域が必
要なことはいうまでもない。
(その3) 本発明を長距離用0TDRに適用する場合に、送出する
光パルスのパルス幅を、たとえば1μs〜200μsと
大きくとって、パルス繰り返し間隔を1ms〜2msと
する場合がある。このような場合には、光パルス幅を何
段にも切換えて、たとえば2ns、5ns、10ns、
−,100μ5.200μsと設定するのが一般的であ
る。
そこで高分解能の比較的狭い光パルス幅に対応して帯域
分割フィルタ、すなわち烏賊通過フィルタおよび低域通
過フィルタの遮断特性をスイッチで、それぞれ切換えて
、最適な状態で使用すれば、0TDRに本発明を効果的
に適用できることは明らかであろう。
(その4) 本発明に係わる低域通過フィルタは、後方散乱光の周波
数成分を考慮し、たとえば2H2位に低域の遮断域を有
し、かつ300MHz位に高域の遮断域を有するバンド
パスフィルタとしてもよい。
(その5) 上記した、その3およびその4の変形例において、本発
明を適用しない場合には、フィルタにその出力を印加し
ない方のAPDのバイアス電源をスイッチ等でOFFに
して、従来の方式で0TDRを構成することができる。
(その6) 減算回路39bのダイオード40.69を各1個のダイ
オードではなく複数個のダイオードで構成してもよい。
この場合ダイオードの蓄積効果による好ましくない影響
を低減するためショットキー・ダイオード等を直列に使
用することが望ましい。また、ダイオード69を複数個
の直列接続のダイオードに置換することにより、低域通
過フィルタに含まれる後方散乱光に対応する微小信号成
分を十分抑圧でき、かつ波形なまりを低減することがで
きる。このとき本ダイオードは信号抑圧回路として動作
する。またこのことから、高域通過フィルタ67.67
8をダイオード40に複数個のダイオードを直列接続し
たもので置換し、実質的に理想的な高域通過フィルタを
通した場合と同様の効果を得ることができる。
(その7) 高域通過フィルタ67a、低域通過フィルタ9Qaはハ
タワース形フィルタに限定されるものではなく、その他
チェビシェフ形フィルタ等のリップルを所定の大きざま
で低減したものを用いることができる。またその次数は
、遮断特性を急俊にするため等の目的で任意に設定して
用いることができる。
(その8) 第1図、第2図、第8A図および第8B図に示した前置
増幅器として、第11図に示す構成および特性のものを
用いることができる。(a)において、入力端子39に
印加された信号は広帯域交流増幅器80および高利得直
流増幅器81の並列回路で増幅され、出力部の結合回路
を構成するコンデンサ82と抵抗83で合成されて、出
力端子83に出力される。この両地幅器80.81の周
波数特性は、第11図(b)に示されている。
後方散乱光は、フレネル反射光の約10−4〜10−5
の大きさであり、微小信号でかつ低周波スペクトル成分
を主として含むため高安定の高利得直流増幅器81で十
分増幅するものであり、遮断周波数f1は送出光パルス
幅に殆んど無関係となり、数MH1−10数MH71!
j:満たせばよい。これに対してフレネル反射光の光パ
ルスはピーク値が比較的大きく、デッド・ゾーンを発生
しないレベルまで低減したものに対して、低利得の広帯
域交流増幅器80で増幅すれば十分であり、たとえば、
遮断周波数として、f2が30Mf−1z〜100Mh
z、f3が100Ml−1z 〜100100Oを満た
せばよい。光パルス幅が狭くなる程、広帯域が要求され
、上記の例では、たとえば、光パルス3nsのときf3
は約200MH2以上となる。
0TDRでは光パルス幅は前述したように時間分解能を
決定する要因であり、障害点などの位置をフレネル反射
光パルス立上り点に着目して測定する。
そこで、高安定な高利得直流増幅器の広帯域化の困難性
に着目して、高利得直流増幅器81の帯域を後方散乱光
の検出に必要最小限の帯域に制限し、一方、フレネル反
射光の検出には、比較的安価な広帯域交流増幅器80を
使用することで増幅器の構成を容易にしたものである。
これによって、送出光パルス幅が1ns以下の高分解能
0TDRにおいても、比較的安価な高安定かつ高利1坪
広帯域な受光用増幅器を得ることができる。
し発明の効果] 以上の説明から明らかなように、0TDRにおける被測
定光ファイバの入射端面および該光ファイバ中の障害発
生領域等からの過大な光反射パルスによる悪影響を除去
し、いわゆるデッド・ゾーンとよばれる不観測領域を完
全に解消することができる。
本発明によれば従来解決困難とされていた光ファイバ中
からの過大の光反射パルスに対しても、近端反射パルス
に対する効果と同様な効果が得られ、デッド・ゾーンを
完全に解消できる。
本発明によれば、光ファイバ方向性結合器を用いて、高
周波光成分を高速動作可能な光検出器で光−電気変換し
た後に引算しているため、半導体レーザ光源等を用いた
場合に該光源に戻ってくる反射光等に起因するモード・
ホッピング雑音や光の多重反射等による雑音が発生した
場合にも、その高周波雑音を低減することができ、後方
散乱光の高感度検出が可能となる。
本発明によれば、ハーフミラ−やレンズ、光減衰器等を
用いた従来例に比べて、光導波路として構成された光フ
ァイバ方向性結合器を用いているために光軸合せの必要
もなく、パッシブ・フィルタやショットキー・ダイオー
ド等の簡単な回路部品付加のみで極めて顕著な効果が得
られ、迷光もなく、光検出レベルも非常に安定している
本発明によれば、能動素子の飽和を発生しないレベルま
で、入力信号に含まれる過大パルスを低減できるので、
次段に接続される前置増幅器の飽和を考慮する必要がな
くなり、増幅器の構成が容易となるという付随的効果も
得られる。
本発明において、結合手段を構成するダイオードの一方
を除き、直結し、または抵抗等と置換してもフィルタの
遮断特性を急俊なものとしたときに同様の効果が得られ
ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す光・電気回路構成図、 第2図は本発明の具体的構成例を示す回路図、第3図は
第2図において用いられる烏賊通過フィルタの一実施例
を示す回路図、 第4図は第2図の動作を説明するための波形図、第5図
は本発明に用いられるフィルタの効果を説明するための
波形図とそのスペクトル図、第6図は本発明の効果を具
体的波形の差として示した波形図、 第7図は第2図に示した回路の特性を説明するための回
路図、波形図を含む参考図、 第8A図および第8B図は本発明の他の実施例を示す回
路図、 第9図は第8A、B図の動作を説明するための波形図、 第10図は第8A、B図の特性を説明するための特性図
、 第11図は本発明に用いられる前置増幅器の変形例を示
す回路図、 第12図および第13図は従来例を説明するための光・
電気回路構成図、 第14図は従来の異方性結晶を用いた光方向性結合器を
説明するための概念構成図、 第15図は従来例を示すための光・電気回路構成図、 第16図は従来例における減算作用を説明するための回
路図である。 21・・・光源     22・・・ハーフミラ−22
a・・・超音波偏向器 22G、22d・・・光方向性結合器 23・・・ドライバ回路 24.25・・・集光用レン
ズ26・・・光検出器   26−1・・・第1光検出
器26−2・・・第2光検出器 27・・・前置増幅器  28・・・出力端子29・・
・被測定光ファイバ 29a・・・入射側端面 30・・・マスキング信号回路 31〜33・・・波形  36.37・・・矢印38・
・・負荷抵抗   39・・・出力端子39b・・・結
合回路  40・・・ダイオード41〜43・・・端面 41a、42a、43a・・・ロッド・レンズ44・・
・常光     45・・・異常光47.48・・・光
ファイバ 49.498・・・減算回路 50.51・・・レンズ 52・・・光減衰器53.5
4.55・・・矢印 61.62・・・抵抗 63.64,65.66・・・コンデンサ67.67a
・・・高域通過フィルタ 68・・・負荷抵抗    69・・・ダイオード70
.71・・・コンデンサ 72.73,74.75・・・抵抗 76.77・・・コンデンサ 80・・・広帯域交流増幅器 81・・・高利得直流増幅器 82・・・コンデンサ   83・・・抵抗84・・・
出力端子 90.908・・・低域通過フィルタ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被測定光ファイバの入射端面および屈折率の不連
    続点からのフレネル反射光と、前記被測定光ファイバの
    後方散乱光とを含む光信号を二分岐し、一方の光信号の
    前記後方散乱光の信号スペクトルを通さず、前記フレネ
    ル反射光の信号スペクトルを通過せしめ、前記フレネル
    反射光に対応する信号を得、他方の光信号と引き算する
    ことにより、前記後方散乱光の光検出信号を精度よく増
    幅できるレベルまで減衰せしめることを特徴とする光フ
    ァイバ後方散乱検出方法。
  2. (2)前記フレネル反射光の信号スペクトルがすくなく
    とも1つの高域通過フィルタを通して得られるものであ
    る特許請求の範囲第1項記載の光ファイバ後方散乱検出
    方法。
  3. (3)前記後方散乱光の信号スペクトルがすくなくとも
    1つの低域通過フィルタを通して得られるものである特
    許請求の範囲第2項記載の光ファイバ後方散乱検出方法
  4. (4)入射光を被測定光ファイバに送出し、該被測定光
    ファイバの入射端面および屈折率の不連続点からのフレ
    ネル反射光と前記被測定光ファイバからの後方散乱光を
    含む反射光を2つに分岐して受光するための光方向性結
    合手段と、 前記2つに分岐して受光されたそれぞれの光を検出する
    ための第1の光検出器、および第2の光検出器と、前記
    第1の光検出器の出力信号を帯域分割するすくなくとも
    一つのフィルタ手段と、前記フィルタ手段の出力信号と
    、前記第2の光検出器出力信号とを結合して前記フレネ
    ル反射光に対応する信号を減衰せしめるための結合手段
    と、前記減算手段の出力を増幅するための増幅手段とを
    、 具備したことを特徴とする光ファイバ後方散乱検出装置
  5. (5)前記光方向性結合手段が、すくなくとも1つの光
    ファイバ分岐を含んで成る特許請求の範囲第4項記載の
    光ファイバ後方散乱検出装置。
  6. (6)前記フィルタ手段が、すくなくとも1つの低域通
    過フィルタを含んで成る特許請求の範囲第4項記載の光
    ファイバ後方散乱検出装置。
  7. (7)前記結合手段がすくなくとも一つのダイオードを
    含む特許請求の範囲第4項記載の光ファイバ後方散乱検
    出装置。
  8. (8)前記フィルタ手段が、すくなくとも1つのダイオ
    ードを含み、後方散乱検出信号を抑圧するように構成さ
    れた特許請求の範囲第4項記載の光ファイバ後方散乱検
    出装置。
  9. (9)前記増幅手段が、前記結合手段の出力信号を入力
    されて、この出力信号に含まれる前記後方散乱光の信号
    スペクトルに対応する周波数特性を有する第1の増幅器
    と、前記結合手段の出力信号に含まれる前記フレネル反
    射光の信号スペクトルに対応する周波数特性を有する第
    2の増幅器と、前記第1の増幅器の出力と前記第2の増
    幅器の出力を合成する手段とを具備したものである特許
    請求の範囲第4項記載の光ファイバ後方散乱検出装置。
  10. (10)前記第1の増幅器が、直流増幅器である特許請
    求の範囲第9項記載の光ファイバ後方散乱検出装置。
  11. (11)前記第1の増幅器が、直流増幅器であり、かつ
    、前記第2の増幅器が広帯域交流増幅器である特許請求
    の範囲第9項記載の光ファイバ後方散乱検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04230826A (ja) * 1990-04-27 1992-08-19 Sony Tektronix Corp 光受信器の自動マスキング装置及び光受信器の過渡応答歪補償方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04230826A (ja) * 1990-04-27 1992-08-19 Sony Tektronix Corp 光受信器の自動マスキング装置及び光受信器の過渡応答歪補償方法

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