JPS63190126A - 発泡金属体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、例えば濾過板、散気板、エア・フィルター等
に使用される発泡金属体（海綿状金属体ともいう）の製
造方法に関するものである。

［従来の技術］ 従来、濾過板、散気板、エア・フィルター等に使用され
る発泡金属体の製造方法として主なものとしては下記の
２種類に分類される。

（１）　　溶湯金属の中にガス発生物質を添加する方法
（例：特公昭５０−１３２０６号参照）。

金属粉末、有機結合剤及び発泡剤を含有する混線物をペ
ースト状となし、金型に充填後加熱して発泡及び硬化を
行なわせ、次いで高温で焼結することを特徴とする金属
発泡体の製造方法である。

（２）　　発泡樹脂の骨格表面にめっきを行う方法（例
：特公昭４７−１０５２４号参照）。

合成樹脂の開放細胞発泡体基材物質に導電被覆を行ない
、被覆した開放細胞発泡体基材物質をｆＩｉ着槽に浸漬
し、被覆した基材物質の発泡孔内に電着によって金属を
被着することを特徴とする三次元網状金属構造体の製造
方法である。

［発明が解決しようとする問題点］ しかるに前者の方法は発泡・硬化と、焼結という二段階
の工程で複雑であり、発泡剤及び発泡条件に関連し品質
安定が難しく、製造コストも高い。

又後者の方法は電気化学的方法で工程に時間を要し、発
泡体の基材物質の状態によって品質は変り、製造コスト
が高かった。

本発明の目的は前記した従来技術の欠点を解消し、品質
も安定し製造コストを大幅に低減させることができる新
規な発泡金属体の製造方法を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、金属粉を有機結合剤の水溶液でスラリーとな
し、該金属粉スラリーを和紙に塗布し、塗布された和紙
を加熱圧縮することを特徴とする発泡金属体の製造方法
である。

本発明における金属粉とは、各種の金属又は合金が広い
範囲で対象となる。例えば鉄、ニッケル。

銅、黄銅、青銅、ステンレス、チタン、ハステロイ、タ
ングステン、モリブデン及びそれらの合金があげられる
。

本発明における有機結合剤の水溶液とは、ポリビニール
アルコール、メチルセルローズ、カルボキシメチルセル
ローズ等で、水溶液又は水分散液として使用される。水
分の蒸発により硬化する性質を有し、脱水硬化後の結合
力も大きい。

本発明において発泡剤は含ませない。

本発明において金属粉を有機結合剤の水溶液でスラリー
にさせるには、先ずその組成比率とじては重量比で、金
属粉：有機結合剤−１００：１０程度が望ましい。そし
て混線の温度は６０〜９０℃が望ましい。

本発明における和紙は製造しようとする発泡金属体の気
孔率に応じて選定される。和紙の原料としてのコウゾ、
ガンピ、ミツマタの割合によって気孔率を変えることが
できる。

本発明において、金属粉を有機結合剤の水溶液でスラリ
ーにして和紙に塗布する量は、和紙の片面でも両面でも
よく、発泡金属体の用途と厚みに応じて決められる。

本発明における金属粉スラリーを塗布された和紙を加熱
圧縮する条件は、加熱温度１０００℃±１０℃で１５分
間が好ましい。それより温度が高すぎると酸化しやすく
、温度が低過ぎると金属粉間の接着が不足になる。

また、加熱後の加圧値は７００Ｋｇ／ｃｆｆ１２±１０
０Ｋｇ／ｃ−の程度でこれより低くなると金属粉間が接
着不充分となり、又高過ぎると発泡が不完全になる。

［作　用］ 本発明において、金属粉を有機結合剤の水溶液でスラリ
ーとなし、該金属粉スラリーを和紙に塗布することによ
り、金属粉間は有機結合剤でつながれたスラリーとして
、樹皮の長繊維に粘質成分（ポリ）の添加で漉かれた和
紙は独特の性質である繊維の均一な絡み合いと、丈夫な
紙強度によって塗布された金属粉スラリーを支持する。

和紙は又水をよく吸収し、水を吸収した和紙の巾のポリ
は繊維間に独特の空間を保持することから和紙は膨潤し
、その空間の中に金属粉スラリーが入り込む状態になる
と考えられる。その後、金属粉スラリーを含んだ和紙を
加熱し、圧縮することにより、和紙は燃焼し、金属粉は
溶融して相互に空間をもって連結することにより発泡金
属体が出来上がる。

その後発泡金属体は炉より取出され、酸洗、水洗によっ
て不純物を洗い流し、発泡金属体が完成する。

［実施例］ 本発明を図によって説明する。第１図は本発明の発泡金
属体の製造方法の一実施例の工程図である。工程は（ａ
）→（ｂ）−（Ｃ）→（ｄ）→（ｅ）→（ｆ）−（ｇ）
の順に進行する。

第１図（ａ）において、３５０メツシユの篩を通した銅
粉末１００００重量、有機結合剤としてメチルセルロー
ス１０重量％の６θ〜９０℃の温水による３％水溶液（
粘度４００００Ｐ）を加えよく混練して銅粉スラリー１
を作り、一方＃６０の和紙２を用意する。

第１図（ｂ）は、和紙２の両面に均一に銅粉スラリー１
を塗布して銅粉スラリー１を塗布した、銅粉塗布紙３を
作る。

第１図（Ｃ）は、厚さ１０ｍ５のステンレス板４の間に
銅粉塗布紙３を挟み４〜５Ｋｇ／ｅ−で加圧し、銅粉ス
ラリー１を和紙２に均一に滲透させる。

第１図（ｄ）は、ステンレス板４に挟んだ銅粉塗布紙３
を電気炉５の中に入れ、１０００℃で１５分間加熱し、
７００Ｋｇ／Ｃｍ２で加圧する。

第１図（ｅ）は、その後ステンレス板４に挟んだ銅粉塗
布紙３を電気炉５より取出し、冷却をする。

第１図（ｆ）は、冷却後の銅粉塗布紙３を硫酸水溶液６
に浸漬し、酸洗後水洗し、燃焼Ｉ７た和紙及び金属面の
酸化物を除去することにより、第１図（ｇ）の見掛比重
１．４２．気孔率８４％の発泡銅板７を得ることが出来
た。

［発明の効果］ 本発明の金属粉を有機結合剤の水溶液でスラリーとなし
、該金属粉スラリーを和紙に塗布し、塗布された和紙を
加熱圧縮することを特徴とする発泡金属体の製造方法に
より、和紙の使用により品質も安定し且つ見掛比ｆｆ１
１．４２．気孔率８４％の高品質のものを製造コストを
大幅に低減させて生産することが可能となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の発泡金属体の製造方法の工程説明図で
ある。 １：銅粉スラリー、 ２：和紙、 ３：銅粉塗布紙、 ４ニステンレス板、 ５：電気炉、 ６：硫酸水溶液、 ７：発泡銅板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金属粉を有機結合剤の水溶液でスラリーとなし、該金属
   粉スラリーを和紙に塗布し、塗布された和紙を加熱圧縮
   することを特徴とする発泡金属体の製造方法。