JPS63190121A - ロ−ルの漸進焼入れ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、例えば冷間圧延用ロールを回転させながら垂
直に下降させて、誘導加熱と冷却（焼入れ）とを連続的
に行うロールの漸進焼入れ装置に関するものである。

「従来の技術」 従来、ロールを回転させながら垂直に下降させて、誘導
加熱と冷却とを連続的に行う漸進焼入れ手段としては、
例えば特公昭５７−１５１７５号公報に開示されている
ものがある。

この特許公報に開示されているロールの漸進焼入方法に
あっては、被焼入れロールの一端を、上下動可能なロー
ル支持装置に、ロール固定装置を介して回転可能に取付
けている。

「発明が解決しようとする問題点」 ところで、前記従来の如く、被焼入れロールの一端を、
ロール支持装置に対して、回転可能に吊下げて、被焼入
れロールを回転させた場合、被焼入れロールが偏心運動
を起こしてしまい、高速回転を与えることができないこ
と、しかも一般的に３トンから６トンもあ１被焼入れロ
ールを、回転可能な状態でロール支持装置に吊下げるこ
とは、安全性を確保する上で、剛性に優れると共に、相
当複雑な構造の吊下げ支持装置としなければならず、従
って被焼入れロールを簡単に取付けることができない等
の問題があった。

［問題点を解決するための手段」 本発明は、前記従来の問題点を解決すべくなしたもので
あって、その要旨とするところは、水槽の上端開口の外
周架構上のほぼ両側対称位置において垂直に支承立設さ
れ、かつ同一方向に同期可逆回転制御される連結棒上下
動用のスクリューロッドと、この各スクリューロッドに
それぞれ螺合されたブラケットに垂設された両側の連結
棒と、この両側の連結棒間に水平に上下動自在に設けら
れた上部芯押台と、前記両側の連結棒の内方側部位なる
上部芯押台に回転自在に垂直に支承立設された上部芯押
台高さ調整用の両側のスクリューロッドと、前記各連結
棒の上端部に固定され、かつ上部芯押台高さ調整用の各
スクリューロッドに螺合されたブラケットと、上部芯押
台高さ調整用の各スクリューロッドを同一方向に同期回
転させる同期可逆回転駆動手段と、前記上部芯押台の一
端部を中心として旋回制御可能に設けられ、上部芯押台
の他端部に他端が係合される旋回アームと、この旋回ア
ームの中心位置に回転自在に設けられ、被焼入れロール
の上輪芯押センター穴に一定の弾発力をもって嵌入させ
る上部芯押センターと、前記両側の連結棒の下端間に固
定された下部フレームと、この下部フレームの上面中心
位置に設けられ、前記被焼入れロールの下端芯押センタ
ー穴に嵌入させると共に、被焼入れロールを回転させる
回転駆動源を有する下部芯受手段と、前記水槽の上端開
口の上方に設けられ、被焼入れロールを通過させながら
加熱する誘導加熱手段と、加熱された被焼入れロールを
冷却する冷却水噴射手段とから成るロールの漸進焼入れ
装置にある。

「作用」 例えばクレーンによって吊下げられ、搬送されてきた被
焼入れロールを、下部芯受手段上に載置すべく、上部芯
押台の一端部を中心として旋回アームを外方へ旋回開放
し、クレーンによって吊下げられている被焼入れロール
の下端芯押センター穴を、下部芯受手段上にセントし、
かつ任意のロール保持手段によって一旦被焼入れロール
を保持し、被焼入れロールからクレーンのワイヤーを取
外し、前記旋回アームを上部芯押台に対して旋回閉鎖し
、旋回アームの上部芯押センターを、被焼入れロールの
上端芯押センター穴に嵌入すべく、上部芯押台を連結棒
に沿って単独に下降させて、旋回アームの上部芯押セン
ターを、被焼入れロールの上端芯押センター大向に、一
定の弾発押圧力をもって嵌入し、被焼入れロールを、下
部芯受手段と上部芯押センターとの間に垂直に支承し、
前記ロール保持手段を被焼入れロールから取外す。

しかる後に、被焼入れロールを、下部芯受手段における
回転駆動源によって回転させると共に、連結棒を下降さ
せる。

連結棒を下降させることにより、被焼入れロールも下降
し、被焼入れロールは、誘導加熱手段により漸進加熱さ
れ、かつ冷却水噴射手段により漸進焼入れされる。

「実ｆｉ！例」 次に本発明に係るロールの漸進焼入れ装置の実施例を第
１図、第２図に基づき以下に説明する。

第１図、第２図に示す如く、被焼入れロールＲの長さよ
りも深い水槽１の上端開口の外周架構２上のほぼ両側対
称位置に、連結棒上下動用のスクリューロッド３を回転
可能に垂直に支承立設する。

この２本のスクリューロッド３は、前記外周架構２上に
配置されたマイク−ギヤーボックス４、伝導軸５、可逆
モーター６からなる同期回転駆動手段により同一方向に
可逆回転制御されるようになっている。

前記各スクリューロッド３には、それぞれブラケット７
が螺合されており、この各ブラケット７には、それぞれ
両側配置の連結棒８の上端部が固定されている。

この２本の連結棒８の間隔は、前記水槽ｌの内径よりも
小さく、水槽ｌの内周面に沿って水槽ｌ内に挿入される
ようになっている。

前記両側の連結棒８間には、平面凹形状の上部芯押台９
がその両側の鈎部端において水平に上下動自在に設けら
れており、かつ両側の連結棒８の内方側部位なる上部芯
押台９には、上部芯押台高さ調整用の両側のスクリュー
ロッド１０が回転自在に垂直に支承立設されている。

前記上部芯押台高さ調整用の各スクリューロッドｌＯに
は、それぞれブラケット１１が螺合されており、この各
ブラケット１１は、前記各連結棒８の上端部にそれぞれ
固定されている。

前記上部芯押台高さ調整用の各スクリューロッドｌＯは
、上部芯押台９上に配置されたウオームギヤーボックス
１２、伝導軸１３、可逆モーター１４からなる同期回転
駆動手段により同一方向に可逆回転制御されるようにな
っている。

前記上部芯押台９の一側鈎部端には、−例のスクリュー
ロッドｌＯを中心として外方へ１１０°旋回開放される
旋回アーム１５が枢支されており、かつ旋回アーム１５
の（１１端は、上部芯押台９の他側鈎部端に係合するよ
う旋回閉鎖されるようシーなっている。

この旋回アーム１５の旋回開放および旋回閉鎖の制御は
、旋回アーム１５の一端に設けられた扇形歯車１６と、
上部芯押台９の一側鈎部内に設けられた流体圧シ、リン
ダ−１７により前進後退されるラック１８とにより行わ
れる。

前記旋回アーム１５の中心位置には、被焼入れロールＲ
の上端芯押センター穴内に嵌入させる上部芯押センター
１９が回転自在に支承されており、かつこの上部芯押セ
ンター１９は、旋回アーム１５との間に介装されたスプ
リング２０により一定の弾発力にて、被焼入れロールＲ
の上端芯押センター穴内に押圧されている。

前記両側の連結棒８の下端間には下部フレーム２１が固
定されており、この下部フレーム２１Φ上面中心位置に
は、被焼入れロールＲの下端芯押センター穴内に嵌入さ
れると共に、被焼入れロールＲを回転させる回転駆動源
を有する下部芯受手段２２が設けられている。

前記水槽ｌの上端開口の上方には、被焼入れロールＲを
通過させながら加熱する誘導加熱コイル２３と、加熱さ
れた被焼入れロールＲを冷却する冷却水噴射ノズルヘッ
ダー２４とが、外周架構２からの図示しない支持手段を
介して設置されている。

前記下部芯受手段２２と上部芯押センター１９との間に
垂直に保持された被焼入れロールＲが予熱あるいは加熱
によって伸長した場合には、その伸長分は前記スプリン
グ２０によって吸収される。

また冷却によって被焼入れロールＲが収縮した場合には
、前記上部芯押台高さ調整用の各スクリューロッド１０
を、前記同期回転駆動手段により回転させ、各スクリュ
ーロッドｌＯに螺合されている各ブラケ７）１１を介し
て上部芯押台９を所要量単独に下降させ、上部芯押セン
ター１９の被焼入れロールＲの上端芯押センター穴に対
する押圧力を維持する。

上記ロールＲの伸縮、すなわちロールの伸縮変位量と、
ロール予熱温度との関係の一例を第３図に示す０通常、
ロール予熱と加熱とを併用後、焼入れする場合が、はぼ
第３図に相当する。

上記の如く、被焼入れロールＲが収縮した場合に、上部
芯押台９を所要ＩＩｎ独に下降させるべく、同期回転駆
動手段における可逆モーター１４を駆動制御する手段と
しては、上部芯押センター１９の上端にストライカ−２
５を設け、かつ旋回アーム１５上に支持ブラケット２６
を介して所要の上下間隔に検出Ｗ２７，２８を設け、被
焼入れロールＲの収縮による上部芯押センター１９の下
降に伴い、上部の検出器２７の位置からストライカ−２
５が外れ、上部の検出器２７がオフになり、かつ下部検
出器２８がオンになったとき、前記可逆モーター１４を
駆動させて上部芯押台９を下降させ、上部芯押台９の下
降に伴い、被焼入れロールＲの上端芯押センター穴に嵌
入ている上部芯押センター１９がスプリング２０に抗し
て押上げられ、下部の検出器２８の位置からストライカ
−２５が外れ、下部の検出器２Ｂがオフになり、かつ上
部の検出器２７がオンになるまで可逆モーター１４を駆
動させる。

また連結棒８、上部芯押台９、下部フレーム２１の全体
の上下動および上部芯押台９の単独の上下動を安定して
行えるよう、上部芯押台９の両倒鈎部の外側に車輪２９
を設け、かつ前記外周架橋２の両側対称位置にガイドレ
ール３０を立設し、このガイドレール３０に車輪２９を
介して上部芯押台９をガイドさせるようになっている。

「発明のり１果」 以上述べた如く、本発明に係るロールの漸進焼入れ装置
によれば、被焼入れロールの上下端の芯押センター穴を
、上部８揮センターと下部芯受手段とによって保持する
ので、被焼入れロールを極めて安定に垂直保持でき、従
って被焼入れロールを高速にて回転することができるの
で、均一な焼入れを行うことができ、品質良好なロール
を圧延工場へ供給できる。

しかも上部芯押センターを有する旋回アームを外方へ旋
回開放することにより、クレーンによって吊下げられて
いる被焼入れロールを、極め容易に漸進焼入れ装置内へ
装入できると共に、焼入れ済みのロールを漸進焼入れ装
置内から外部へクレーンによって極め容易に搬出するこ
とができるので、ロールの焼入れ作業を高能率に行うこ
とができる。

また旋回アームを含む上部芯押台を単独に上下動できる
ので、被焼入れロールの長さに応じて上部芯押台の高さ
位置を調整できると共に、上部芯押センターをスプリン
グにより被焼入れロールの上端芯押センター穴へ一定の
弾発力をもって押圧しているので、被焼入れロールの加
熱、冷却による伸長、収縮に対し、前記上部芯押台の単
独上下動と相まって適正に応動できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るロールの漸進焼入れ装置の実施例
を示す一部縦断正面図、第２図は同上の平面図、第３図
はロールの予加熱および焼入れとロール伸縮変位量との
間係を示すグラフである。 ｌ・・・水槽、２・・・外周架構、３・・・連結棒上下
動用のスクリューロッド、４・・・マイターギヤーボッ
クス、５・・・伝導軸、６・・・可逆モーター、７・・
・ブラケット、８・・・連結棒、９・・・上部芯押台、
１０・・・上部芯押台高さ調整用のスクリューロッド、
１１・・・ブラケット、１２・・・ウオームギヤーボッ
クス、１３・・・伝導軸、１４・・・可逆モーター、１
５・・・旋回アーム、１６・・・扇形歯車、１７・・・
流体圧シリンダー、１Ｂ・・・ラック、１９・・・上部
８揮センター、２０・・・スプリング、２１・・・下部
フレーム、２２・・・下部芯受手段、２３・・・誘導加
熱コイル、２４・・・冷却水噴射ノズルへ７グー、２５
・・・ストライカ−２２６・・・支持ブラケット、２７
．２８・・・検出器、２９・・・車輪、３０・・・ガイ
ドレール、Ｒ・・・被焼入れロール

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水槽の上端開口の外周架構上のほぼ両側対称位置におい
   て垂直に支承立設され、かつ同一方向に同期可逆回転制
   御される連結棒上下動用のスクリューロッドと、この各
   スクリューロッドにそれぞれ螺合されたブラケットに垂
   設された両側の連結棒と、この両側の連結棒間に水平に
   上下動自在に設けられた上部芯押台と、前記両側の連結
   棒の内方側部位なる上部芯押台に回転自在に垂直に支承
   立設された上部芯押台高さ調整用の両側のスクリューロ
   ッドと、前記各連結棒の上端部に固定され、かつ上部芯
   押台高さ調整用の各スクリューロッドに螺合されたブラ
   ケットと、上部芯押台高さ調整用の各スクリューロッド
   を同一方向に同期回転させる同期可逆回転駆動手段と、
   前記上部芯押台の一端部を中心として旋回制御可能に設
   けられ、上部芯押台の他端部に他端が係合される旋回ア
   ームと、この旋回アームの中心位置に回転自在に設けら
   れ、被焼入れロールの上端芯押センター穴に一定の弾発
   力をもって嵌入させる上部芯押センターと、前記両側の
   連結棒の下端間に固定された下部フレームと、この下部
   フレームの上面中心位置に設けられ、前記被焼入れロー
   ルの下端芯押センター穴に嵌入させると共に、被焼入れ
   ロールを回転させる回転駆動源を有する下部芯受手段と
   、前記水槽の上端開口の上方に設けられ、被焼入れロー
   ルを通過させながら加熱する誘導加熱手段と、加熱され
   た被焼入れロールを冷却する冷却水噴射手段とから成る
   ロールの漸進焼入れ装置。