JP3212391B2 - 熱処理炉 - Google Patents
熱処理炉Info
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- JP3212391B2 JP3212391B2 JP33655192A JP33655192A JP3212391B2 JP 3212391 B2 JP3212391 B2 JP 3212391B2 JP 33655192 A JP33655192 A JP 33655192A JP 33655192 A JP33655192 A JP 33655192A JP 3212391 B2 JP3212391 B2 JP 3212391B2
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- Japan
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- heat treatment
- treatment furnace
- slow cooling
- heat
- furnace
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- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属材料を融点以下の
適当な温度に加熱した後、冷却速度を加減して冷却し、
金属材料を所要の組織に変化させたり、あるいは所要の
性質に変化させるための焼なまし,焼戻し等の熱処理を
施こすときに用いる熱処理炉に関する。
適当な温度に加熱した後、冷却速度を加減して冷却し、
金属材料を所要の組織に変化させたり、あるいは所要の
性質に変化させるための焼なまし,焼戻し等の熱処理を
施こすときに用いる熱処理炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばバッチ式(回分式)の熱処
理炉は、内壁を耐火レンガ等の耐火物で密閉した空間
(室内というときもある)を形成するとともに、その空
間内壁にヒータを設けて構成されている。そして、その
熱処理炉で被熱処理物(以下、ワークという)を熱処理
するには、室内にワークを装入して密閉し、ヒータを駆
動させて室内温度を熱処理の目的に合わせた所定温度ま
で高めた後、熱処理の目的に合わせて徐冷するようにし
ている。
理炉は、内壁を耐火レンガ等の耐火物で密閉した空間
(室内というときもある)を形成するとともに、その空
間内壁にヒータを設けて構成されている。そして、その
熱処理炉で被熱処理物(以下、ワークという)を熱処理
するには、室内にワークを装入して密閉し、ヒータを駆
動させて室内温度を熱処理の目的に合わせた所定温度ま
で高めた後、熱処理の目的に合わせて徐冷するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の熱処理炉は、熱処理炉本体(以下、炉本体という)
内の空間に空気が存在している状態で熱処理が行なわれ
るので、加熱時にワークが酸化されやすいという不都合
があった。
来の熱処理炉は、熱処理炉本体(以下、炉本体という)
内の空間に空気が存在している状態で熱処理が行なわれ
るので、加熱時にワークが酸化されやすいという不都合
があった。
【0004】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、ワークの酸化
のおそれのない熱処理炉を提供することにある。
めになされたものであって、その目的は、ワークの酸化
のおそれのない熱処理炉を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱処理炉
は、上記目的を達成するために、密閉された炉本体の空
間内にワークを装入し、そのワークを熱処理の目的に合
わせた融点以下の所定の温度に加熱した後、冷却速度を
加減して冷却を行って熱処理する熱処理炉において、前
記炉本体に挿入されたとき、その炉本体の底部を形成す
るとともに、冷却速度を加減する徐冷カバーに挿入され
たとき、その徐冷カバーの底部を形成するワークを載置
する台車を設け、その台車の上面に不活性ガスの供給孔
を有し、その供給孔はその炉本体外の不活性ガス供給源
に着脱可能に連絡されていることを特徴としている。
は、上記目的を達成するために、密閉された炉本体の空
間内にワークを装入し、そのワークを熱処理の目的に合
わせた融点以下の所定の温度に加熱した後、冷却速度を
加減して冷却を行って熱処理する熱処理炉において、前
記炉本体に挿入されたとき、その炉本体の底部を形成す
るとともに、冷却速度を加減する徐冷カバーに挿入され
たとき、その徐冷カバーの底部を形成するワークを載置
する台車を設け、その台車の上面に不活性ガスの供給孔
を有し、その供給孔はその炉本体外の不活性ガス供給源
に着脱可能に連絡されていることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成において、ワークが炉本体で所定温度
に加熱処理される際、台車に設けられた不活性ガス供給
手段から供給された不活性ガス中で加熱処理されるので
ワークの酸化が抑制される。不活性ガスは、ワークを載
置した台車の上面に開孔した供給孔から供給されて、炉
本体の空間に充満される。また、徐冷カバーにより冷却
速度が加減される。
に加熱処理される際、台車に設けられた不活性ガス供給
手段から供給された不活性ガス中で加熱処理されるので
ワークの酸化が抑制される。不活性ガスは、ワークを載
置した台車の上面に開孔した供給孔から供給されて、炉
本体の空間に充満される。また、徐冷カバーにより冷却
速度が加減される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を本出願人が提案して
いるバッチ連続式の熱処理炉を示す図面に基づいて説明
する。図1は一実施例に係る熱処理炉の概略構成図で、
このうち図1(a)はその平面図及び図1(b)はその
正面図である。所定の長さを有するレールR0 には、2
台の台車1a,1bが載置されていて、そのレールR0
上を移動できるように構成されている。
いるバッチ連続式の熱処理炉を示す図面に基づいて説明
する。図1は一実施例に係る熱処理炉の概略構成図で、
このうち図1(a)はその平面図及び図1(b)はその
正面図である。所定の長さを有するレールR0 には、2
台の台車1a,1bが載置されていて、そのレールR0
上を移動できるように構成されている。
【0008】両台車1a,1bは、同一構成なので、台
車1aを例に拡大して示された図2及び図2のA−A線
断面図である図3を参照しながら説明する。フレーム2
の下部には、レールR0 上を走行するための4個の車輪
3,3…を有するとともに、フレーム2上には、耐火レ
ンガからなる底壁4が設けられていて、この底壁4上に
ワークWが載置されるように構成されている。また、こ
の底壁4の上面の凹部には、電気ヒータ(以下、ヒータ
という)Hが埋設されている。
車1aを例に拡大して示された図2及び図2のA−A線
断面図である図3を参照しながら説明する。フレーム2
の下部には、レールR0 上を走行するための4個の車輪
3,3…を有するとともに、フレーム2上には、耐火レ
ンガからなる底壁4が設けられていて、この底壁4上に
ワークWが載置されるように構成されている。また、こ
の底壁4の上面の凹部には、電気ヒータ(以下、ヒータ
という)Hが埋設されている。
【0009】炉本体10は、上記底壁4を炉本体の底部
とするものでレールR0 のほぼ中程に設けられている。
この炉本体10は、レールR0 の左,右側壁11a,1
1b、上壁12及び前,後壁13a,13bを耐火レン
ガにセラミックファイバーを張設して形成しているとと
もに、各壁内面にはヒータHがそれぞれ設けられてい
る。また、上壁12の下方には、ファンF,Fが設けら
れている。
とするものでレールR0 のほぼ中程に設けられている。
この炉本体10は、レールR0 の左,右側壁11a,1
1b、上壁12及び前,後壁13a,13bを耐火レン
ガにセラミックファイバーを張設して形成しているとと
もに、各壁内面にはヒータHがそれぞれ設けられてい
る。また、上壁12の下方には、ファンF,Fが設けら
れている。
【0010】上記各壁のうち、上壁12は、建物の梁B
に支持棒B′を介して支持されている。そして、この上
壁12には両側壁11a,11bを開閉するための一対
の開閉機構14,14が設けられている。すなわち、こ
の開閉機構14は、図示しない油圧またはモータからな
る駆動源で上下動されるアーム15を有し、このアーム
15の下端部が側壁11a,11bの上端部に回動自在
に設けられている。したがって、一対の開閉機構14,
14が駆動されてアーム15,15が上方へ回動される
と、両側壁11a,11bは図2の二点鎖線で示される
ように、上方へ持ち上り、両側壁11a,11b側が開
かれる。
に支持棒B′を介して支持されている。そして、この上
壁12には両側壁11a,11bを開閉するための一対
の開閉機構14,14が設けられている。すなわち、こ
の開閉機構14は、図示しない油圧またはモータからな
る駆動源で上下動されるアーム15を有し、このアーム
15の下端部が側壁11a,11bの上端部に回動自在
に設けられている。したがって、一対の開閉機構14,
14が駆動されてアーム15,15が上方へ回動される
と、両側壁11a,11bは図2の二点鎖線で示される
ように、上方へ持ち上り、両側壁11a,11b側が開
かれる。
【0011】炉本体10の底部を形成する台車1aに
は、本発明の特徴的構成要件の不活性ガス供給手段16
が設けられている。この不活性ガス供給手段16は、図
2に示されるように、底壁4の上面に開孔する多数の供
給孔16a,16b…を有している。そして、これら供
給孔16a,16a…は、ヘッダー管16bに通じてい
て、このヘッダー管16から供給されるN2 ガスを炉本
体10の室内10′に速やかに供給することができるよ
うに配置されている。
は、本発明の特徴的構成要件の不活性ガス供給手段16
が設けられている。この不活性ガス供給手段16は、図
2に示されるように、底壁4の上面に開孔する多数の供
給孔16a,16b…を有している。そして、これら供
給孔16a,16a…は、ヘッダー管16bに通じてい
て、このヘッダー管16から供給されるN2 ガスを炉本
体10の室内10′に速やかに供給することができるよ
うに配置されている。
【0012】図2中、17はワンタッチ式パイプ接続器
であり、ヘッダ管16bの先端と図示しないN2 ガス供
給源に連らなる供給管17の先端とを接続したり、切離
したりできるように構成されている。
であり、ヘッダ管16bの先端と図示しないN2 ガス供
給源に連らなる供給管17の先端とを接続したり、切離
したりできるように構成されている。
【0013】レールR0 の両端側には、そのレールR0
の長手方向と同方向のレールR2 ,R3 がそれぞれ設け
られている。そして、これらレールR2 ,R3 はレール
R0の外側に位置し、かつレールR0 と台車1a(1
b)分の長さだけ重複して設けられている。
の長手方向と同方向のレールR2 ,R3 がそれぞれ設け
られている。そして、これらレールR2 ,R3 はレール
R0の外側に位置し、かつレールR0 と台車1a(1
b)分の長さだけ重複して設けられている。
【0014】徐冷カバー20a,20bは、ワークWを
載置した台車1a,1bを覆う容積の空間を有し、内壁
に断熱材の張設された鉄板から構成され、レールR2 ,
R3に4個の車輪21,21…を介してそれぞれ移動自
在に設けられている。これら徐冷カバー20a,20b
のうち、炉本体10側の側壁22,22は、扉に形成さ
れていて開閉自在に構成されているとともに、底が開放
されている。したがって徐冷カバー20a,20b内に
は、扉が開いた状態で台車1a,1bがそれぞれ自由に
に出入りすることができる。そして、各徐冷カバー20
a,20b内に各台車1a,1bがそれぞれ挿入された
ときは、それら台車1a,1bは、図4に示されるよう
に、徐冷カバー20a,20bの底部をそれぞれ形成す
ることができるように構成されている。
載置した台車1a,1bを覆う容積の空間を有し、内壁
に断熱材の張設された鉄板から構成され、レールR2 ,
R3に4個の車輪21,21…を介してそれぞれ移動自
在に設けられている。これら徐冷カバー20a,20b
のうち、炉本体10側の側壁22,22は、扉に形成さ
れていて開閉自在に構成されているとともに、底が開放
されている。したがって徐冷カバー20a,20b内に
は、扉が開いた状態で台車1a,1bがそれぞれ自由に
に出入りすることができる。そして、各徐冷カバー20
a,20b内に各台車1a,1bがそれぞれ挿入された
ときは、それら台車1a,1bは、図4に示されるよう
に、徐冷カバー20a,20bの底部をそれぞれ形成す
ることができるように構成されている。
【0015】図中、Sはガラスウールからなるシール部
材で、台車1a,1bの上面周囲に設けられていて、
前,後の側壁13a,13bの下端部と両側壁11a,
11bの下端部をシールするために用いられている。な
お、このシール部材Sは完全密閉する機能はなく、室内
10′の気圧が高まればその室内10′の気体が漏出で
きるように構成されている。
材で、台車1a,1bの上面周囲に設けられていて、
前,後の側壁13a,13bの下端部と両側壁11a,
11bの下端部をシールするために用いられている。な
お、このシール部材Sは完全密閉する機能はなく、室内
10′の気圧が高まればその室内10′の気体が漏出で
きるように構成されている。
【0016】次に、本実施例に係る熱処理炉の熱処理動
作について説明する。先ず、徐冷カバー20aをレール
R2 の右端に移動させておき、台車1aを図1の徐冷カ
バー20aの場所までモータMにより車輪Wを回転させ
て移動させておく。
作について説明する。先ず、徐冷カバー20aをレール
R2 の右端に移動させておき、台車1aを図1の徐冷カ
バー20aの場所までモータMにより車輪Wを回転させ
て移動させておく。
【0017】そして、台車1aにワークWを載置した
後、開閉機構14,14を駆動させて両側壁11a,1
1bを上昇させ、モータMを駆動させて台車1aを左側
に移動させ、ちょうど図1の位置に達したときに停止さ
せる。この台車1aの位置決めは、フォトセンサ等から
なる周知の図示しない検知器を用いて行なわれる。
後、開閉機構14,14を駆動させて両側壁11a,1
1bを上昇させ、モータMを駆動させて台車1aを左側
に移動させ、ちょうど図1の位置に達したときに停止さ
せる。この台車1aの位置決めは、フォトセンサ等から
なる周知の図示しない検知器を用いて行なわれる。
【0018】台車1aがレールR0 の所定の場所に位置
決めされたら、開閉機構14,14を再び駆動させて両
側壁11a,11bを閉じ、次いで、パイプ接続器17
を接続して室内10′にN2 ガスを供給する。このN2
ガス供給により、室内10′の空気がシール部材Sの部
分から排出される。室内10′の空気がN2 ガスと置換
された時点でヒータHに通電してワークWを所定温度ま
で加熱する。この加熱の際も、バルブVを調整してN2
ガスの小量を常時、室内10′に供給して室内10′を
常にN2 ガスの雰囲気に保つようにする。
決めされたら、開閉機構14,14を再び駆動させて両
側壁11a,11bを閉じ、次いで、パイプ接続器17
を接続して室内10′にN2 ガスを供給する。このN2
ガス供給により、室内10′の空気がシール部材Sの部
分から排出される。室内10′の空気がN2 ガスと置換
された時点でヒータHに通電してワークWを所定温度ま
で加熱する。この加熱の際も、バルブVを調整してN2
ガスの小量を常時、室内10′に供給して室内10′を
常にN2 ガスの雰囲気に保つようにする。
【0019】所定の加熱時間が経過して徐冷開始時間に
達した時、開閉機構14,14を駆動させて両側壁11
a,11bを開くとともに、モータMを回転させて台車
1aを右側に移動させる。この台車1aの移動に先立っ
て、徐冷カバー20aは、図1に示される位置に炉本体
1側の側壁22を開いてレールR2 の左端に待機されて
いる。したがって、台車1aは徐冷カバー20a内に進
入することができる。台車1aが徐冷カバー20a内に
進入を完了した時点で、側壁22を閉じ、ワークWが所
定の温度、例えば室温になるまで徐冷する。
達した時、開閉機構14,14を駆動させて両側壁11
a,11bを開くとともに、モータMを回転させて台車
1aを右側に移動させる。この台車1aの移動に先立っ
て、徐冷カバー20aは、図1に示される位置に炉本体
1側の側壁22を開いてレールR2 の左端に待機されて
いる。したがって、台車1aは徐冷カバー20a内に進
入することができる。台車1aが徐冷カバー20a内に
進入を完了した時点で、側壁22を閉じ、ワークWが所
定の温度、例えば室温になるまで徐冷する。
【0020】徐冷時間が終了したとき、徐冷カバー20
aを右側に移動させ、台車1aから熱処理済みのワーク
Wを取り出して台車1aにおける一連の熱処理を完了す
る。そして、空になった台車1a上に、次のワークWを
載置して待機しておく。
aを右側に移動させ、台車1aから熱処理済みのワーク
Wを取り出して台車1aにおける一連の熱処理を完了す
る。そして、空になった台車1a上に、次のワークWを
載置して待機しておく。
【0021】台車1aのワークWが、炉本体10内で加
熱処理を受けている間に、他方の台車1bにワークWを
載置して待機状態にしておく。そして、台車1aが、上
述のように徐冷カバー20a側に移動すると同時に、台
車1bを炉本体10側に移動させて同様に加熱処理を行
う。
熱処理を受けている間に、他方の台車1bにワークWを
載置して待機状態にしておく。そして、台車1aが、上
述のように徐冷カバー20a側に移動すると同時に、台
車1bを炉本体10側に移動させて同様に加熱処理を行
う。
【0022】したがって、本実施例に係る熱処理炉にお
いては、炉本体1の底壁4となる2台の台車1a,1b
と、2個の徐冷カバー20a,21bを用いて、バッチ
連続式に運転できるので、熱処理炉の運転効率を高める
ことができるとともに、加熱時間中は、室内10′は不
活性ガスの雰囲気に保たれているので、ワークWの酸化
は抑制され、高品質の熱処理製品を得ることができる。
いては、炉本体1の底壁4となる2台の台車1a,1b
と、2個の徐冷カバー20a,21bを用いて、バッチ
連続式に運転できるので、熱処理炉の運転効率を高める
ことができるとともに、加熱時間中は、室内10′は不
活性ガスの雰囲気に保たれているので、ワークWの酸化
は抑制され、高品質の熱処理製品を得ることができる。
【0023】図4は、両側壁11a,11bと上壁12
及び前,後壁13a,13bとを一体化し、台車1a,
1bの移動に際しては、その一体化された炉本体10を
シリンダ30で上昇させるようにしている。なお、図中
31,31は、炉本体10の上昇が円滑になるようにす
るための案内ロッドである。
及び前,後壁13a,13bとを一体化し、台車1a,
1bの移動に際しては、その一体化された炉本体10を
シリンダ30で上昇させるようにしている。なお、図中
31,31は、炉本体10の上昇が円滑になるようにす
るための案内ロッドである。
【0024】このように、台車1a,1bを除いて炉本
体10を上昇させるときは、両側壁11a,11bを開
閉するための複雑な機構と両側壁11a,11bのシー
ル機構が省略できる特長がある。
体10を上昇させるときは、両側壁11a,11bを開
閉するための複雑な機構と両側壁11a,11bのシー
ル機構が省略できる特長がある。
【0025】なお、上述の実施例では、炉本体10をバ
ッチ連続式に運転する例を示したが、これを完全なバッ
チ式に、つまり徐冷も炉本体10で行う場合であっても
よい。この場合は、徐冷が完了するまで室内10′にN
2 ガスを供給するようにしてもよい。また、不活性ガス
はN2 ガスに限らずアルゴンガス等の他の不活性ガスを
用いてもよい。
ッチ連続式に運転する例を示したが、これを完全なバッ
チ式に、つまり徐冷も炉本体10で行う場合であっても
よい。この場合は、徐冷が完了するまで室内10′にN
2 ガスを供給するようにしてもよい。また、不活性ガス
はN2 ガスに限らずアルゴンガス等の他の不活性ガスを
用いてもよい。
【0026】
【発明効果】本発明に係る熱処理炉は、炉本体に挿入さ
れたとき、その炉本体の底部を形成するとともに、冷却
速度を加減する徐冷カバーに挿入されたとき、その徐冷
カバーの底部を形成するワークを載置する台車を設け、
その台車の上面に不活性ガスの供給孔を有し、その供給
孔はその炉本体外の不活性ガス供給源に着脱可能に連絡
されるようにしたので、ワークの酸化を防止しながら熱
処理ができ、高品質の熱処理されたワークが得られる。
また、台車に不活性ガスの供給孔を設けているので、不
活性ガスを空間に速やかに充満させることができる。さ
らに、徐冷カバーにより、冷却速度を容易に加減するこ
とができる。
れたとき、その炉本体の底部を形成するとともに、冷却
速度を加減する徐冷カバーに挿入されたとき、その徐冷
カバーの底部を形成するワークを載置する台車を設け、
その台車の上面に不活性ガスの供給孔を有し、その供給
孔はその炉本体外の不活性ガス供給源に着脱可能に連絡
されるようにしたので、ワークの酸化を防止しながら熱
処理ができ、高品質の熱処理されたワークが得られる。
また、台車に不活性ガスの供給孔を設けているので、不
活性ガスを空間に速やかに充満させることができる。さ
らに、徐冷カバーにより、冷却速度を容易に加減するこ
とができる。
【図1】本発明の一実施例に係る熱処理炉の概略図であ
って、同図(a)はその平面図、同図(b)はその正面
図である。
って、同図(a)はその平面図、同図(b)はその正面
図である。
【図2】炉本体の詳細断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】他の例の例の炉本体の詳細断面図である。
1a,1b 台車 10 熱処理炉本体(炉本体) 16 不活性ガス供給手段 16a 供給孔
Claims (1)
- 【請求項1】 密閉された熱処理炉本体の空間内に被熱
処理物を装入し、その被熱処理物を熱処理の目的に合わ
せた融点以下の所定の温度に加熱した後、冷却速度を加
減して冷却を行って熱処理する熱処理炉において、前記熱処理炉本体に挿入されたとき、その熱処理炉本体
の底部を形成するとともに、冷却速度を加減する徐冷カ
バーに挿入されたとき、その徐冷カバーの底部を形成す
る被熱処理物を載置する台車を設け、その台車の上面に
不活性ガスの供給孔を有し、その供給孔はその熱処理炉
本体外の不活性ガス供給源に着脱可能に連絡されている
ことを特徴とする熱処理炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33655192A JP3212391B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 熱処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33655192A JP3212391B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 熱処理炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06158155A JPH06158155A (ja) | 1994-06-07 |
JP3212391B2 true JP3212391B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=18300311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33655192A Expired - Fee Related JP3212391B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 熱処理炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3212391B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI636227B (zh) * | 2016-05-12 | 2018-09-21 | 日商廣築股份有限公司 | 圓筒形濺鍍靶材之煅燒裝置及煅燒方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101867730B1 (ko) * | 2016-12-22 | 2018-06-14 | 주식회사 포스코 | 열처리 장치 |
CN108680020A (zh) * | 2018-04-28 | 2018-10-19 | 太仓森楚源机械设备有限公司 | 一种气氛箱式炉 |
-
1992
- 1992-11-24 JP JP33655192A patent/JP3212391B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI636227B (zh) * | 2016-05-12 | 2018-09-21 | 日商廣築股份有限公司 | 圓筒形濺鍍靶材之煅燒裝置及煅燒方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06158155A (ja) | 1994-06-07 |
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