JPS631885Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトイレ、台所、風呂等の入隅壁の床上
方に設置し、備品小物を載置するに便ならしめた
コーナ浮荷台に関する。

即ち、本考案は入隅壁に適合する形状の載台の
コーナ形成辺から壁面に添わせて壁添設板を立下
げ、これを壁面に接着させることにより入隅部の
床上方へ浮かし付けするようにして、備品小物類
の浮荷台として入隅スペースを有効に活用しつ
つ、上記壁添設板を載台下面に折畳可能とし、コ
ーナ浮荷台の包装運搬に便なるようにしたもので
ある。

以下本考案の実施例について図により説明す
る。

図面は入隅壁に適合する載台３を備えたコーナ
浮荷台１の実施例を示す。

即ち、載台３は張出しを過大とせず且つ有効面
積を確保するため、入隅壁へ適合する扇形とし、
入隅壁の壁面２に沿う該載台３のコーナ形成辺３
ａから壁面２に添わせて壁添設板４を立下げ、該
壁添設板４の上記入隅壁形成壁面２と対応する面
にはその額縁４ａ内に接着シート等の両面接着板
１０を張付け、その表側接着面１０ａを壁面２に
面接着させて載台３を上方へ浮かし付けできる構
成とする。

２０は該接着板１０の表側接着面を覆う剥離シ
ートである。

上記壁添設板４は上部両側面４′，４′から突設
したヒンヂアーム４″，４″を有し、該ヒンヂアー
ム４″，４″の側面にピン５，５を突設し、他方載
台３下面に上記ヒンヂアーム４″，４″と対応する
ヒンヂ取付片７，７を突設し、該ヒンヂ取付片
７，７とヒンヂアーム４″，４″とを互いに抱合せ
させつつ、ピン５，５をヒンヂ取付片７，７の側
面に穿けたピン挿入孔８，８に係入させることに
より上記壁添設板４を載台３に折畳可に枢着す
る。

更に上記ヒンヂアーム４″，４″にピン５，５を
並設して突起６，６を設け、上記ヒンヂ取付片
７，７にピン挿入孔８，８と並設して凹部９，９
を設け、該凹部９，９に上記突起６６をヒンヂア
ーム４″，４″の開き弾性を利用して係合させるこ
とにより、壁添設板４を起立状態に保ち、又突起
６，６と凹部９，９の係合を外すことにより、上
記枢着部を回動支点として壁添設板４を載台下面
に折畳める構成となつている。

第４図は別の実施例で壁添設板４にこれと対と
なる取付板１４を重ね、該取付板１４の裏面１４
ｂに短軸１５を突設し、該短軸１５の外周にねじ
部１５′を、軸心に釘（螺子を含む）取付孔１６
を夫夫設けると共に、表側の額縁１４ａ内に両面
接着板１７を設け、上記壁添設板４に設けた透孔
１８に取付板１４の短軸１５を挿入し、壁添設板
４の裏面からキヤツプナツト１９をそのねじ部１
９′を以つて短軸１５のねじ部１５′に螺合させ、
壁添設板４に取付板１４を着脱可に組付け、該取
付板１４を以つて壁面に接着付けし、ナツト１９
をゆるめることにより取付板１４を壁面に残しな
がら載台本体のみを取外し、清掃等できるように
した場合を示す。

浮荷台は取付板１４に設けた両面接着板１７に
よる接着、又は接着せずに釘取付孔１６を使用し
て釘２１による固着にて壁面に取付けるか、併用
して取付けする。

又上記各実施例は上記載台３の上記コーナ形成
辺３ａ間を連絡する外側辺に縁壁２２を立上げ、
該縁壁２２にて載台３上に載置された物品の落下
止めを形成し、更に上記載台３のコーナ部突端に
切欠部１１を設けてこれを入隅壁角隅部が面取り
されている場合の逃げとすると共に、該切欠部１
１の外側に載台３のコーナ部を略90゜の角度で切
欠できる切欠刻線１２と両切欠刻線１２の中間に
切欠刻線１３を設け、入隅壁の角隅部に柱の角部
が突出している場合に、該切欠刻線１２，１３を
割誘発部として切欠刻線１２を境にコーナ部を分
割して切折することによつて、入隅壁コーナに突
出せる柱角部の据込みを許容する柱嵌合部２３を
形成した場合を示す。

本考案の浮荷台は上述の通り載台を入隅壁へ適
合させつつ、そのコーナ形成辺から立下げた壁添
設板によつて壁面へ安定且つ強固に密着取付する
ことができ、載台支持を安定にする腰高取付が適
確に行え、小間物の床高設置に最適に利用し得
る。

浴室やトイレ、洗面所、台所等の隅部床は通常
ゴミ箱や衛生容器等の設置場所として利用されて
他の備品設置空間は限定されたものとなつてお
り、又日常使用頻度の高い備品の場合には床設置
では扱い使用に非常に不便を感じ、又床設置では
体裁を損うものもある。

本考案のコーナ浮荷台は構造を極めてシンプル
なものとしつつ、入隅壁の特殊の条件下での腰高
取付が簡便に行えると共に、前記構成によつて載
台支持が安定に行え、又取付位置を使用に適する
高さへ任意に設置でき、広範囲の目的に使用でき
入隅壁の床上空間の有効利用を図るものとして最
適に実用できる。

又加えて本考案のコーナ浮荷台はトイレ、台
所、風呂等の入隅壁の壁面に添着して取付ける壁
添設板を載台の下面に枢着したことにより載台下
面への折畳が可能であり、コーナ浮荷台を扁平化
することができるので包装及び運搬時の取扱いが
非常に便利であり壁添設板を破損するという恐れ
がない。

又、取付けに際しては壁添設板をワンタツチで
起立させることができ、浮荷台を簡単に取付可能
な状態とすることができる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のコーナ浮荷台の実施例を示す
同浮荷台斜視図、第２図は壁添設板を折畳んだ状
態を示す同部分側面図、第３図は壁添設板を立下
げた状態を示す同部分側面図、第４図は別の実施
例の浮荷台の分解斜視図、第５図は取付板部の分
解断面図である。 １……コーナ浮荷台、２……壁面、３……載
台、３ａ……コーナ形成辺、４……壁添設板、
４′……壁添設板側面、４″……ヒンヂアーム、５
……ピン、６……突起、７……ヒンヂ取付片、８
……ピン挿入孔、９……凹部、１０……両面接着
板、１１……切欠部、１２，１３……切欠刻線、
１４……取付板、１７……両面接着板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 入隅壁へ適合する板を載台とし、入隅壁の壁面
   に沿う該載台のコーナ形成辺から、壁面に添わせ
   て壁添設板を立下げ、該壁添設板を上記載台に折
   畳み可に枢着したことを特徴とするコーナ浮荷
   台。