JPS6318024A - 高張力高靭性鋼板の製造方法 - Google Patents

高張力高靭性鋼板の製造方法

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JPS6318024A
JPS6318024A JP16210986A JP16210986A JPS6318024A JP S6318024 A JPS6318024 A JP S6318024A JP 16210986 A JP16210986 A JP 16210986A JP 16210986 A JP16210986 A JP 16210986A JP S6318024 A JPS6318024 A JP S6318024A
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JP
Japan
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cooling
temperature
toughness
steel
strength
Prior art date
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Pending
Application number
JP16210986A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Saito
斉藤 良行
Yoshifumi Nakano
中野 善文
Shuzo Ueda
上田 修三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高張力高靭性鋼板の製造方法に関し、特に熱
間圧延後に強制冷却をすることにより強度の上昇に合わ
せて靭性にも優れた性質を示す鋼板の製造を可能とする
ための冷却技術についての提案である。
(従来の技術) 鋼を熱間圧延後に強制冷却すると強度が上昇し、またそ
の後に行う冷却条件を適正に選べば、靭性についても改
善されることは知られている。例えば、特公昭58−2
7327号公報の開示によれば、C:0.03〜0.1
8 wt%、Si : 0.05〜0.6 wt%、M
n : 0゜60〜2.0 wt%を含有する鋼片を、
熱間圧延し、未再結晶域での全圧下率30%以上とし、
Ar3以上で圧延を終了した後、3℃/S以上の冷却速
度で強制冷却し、その後500℃〜600℃の温度で冷
却を停止するという方法により高張力高靭性の鋼板を製
造している。
しかし、上記従来技術の場合、冷却停止温度を500℃
以上としているために強制冷却による強度上昇にも限界
があり、より高強度化を目指すためには溶接性を損なう
ような合金成分の添加が必要であり、このために鋼片の
利用対象が限定されるという問題点があった。
この煮熱間圧延後に室温まで急冷する処理を行えば、引
張強度を上昇させ得ることは、良く知られている。しか
し、冷却したままの状態では降伏強度や靭性が低下する
ため、降伏強度、靭性を改善するためには焼きもどしが
必要である。
また、他の手段として、500℃以下の適正な温度で強
制冷却を停止することも有効であるが、冷却条件に対す
る依存性が大きいために適正条件が非常に狭い範囲に限
定され、大量生産には不向きであるという問題点を抱え
ていた。
そこで、本発明の目的は、より一層強度の上昇を図ろう
とするときに障害となる上掲従来技術の不備を克服する
ことにある。すなわち、溶接性を損なうような合金元素
の添加が不必要で、熱処理なしでも引張強度5Q kg
 f / w 2以上、延性靭性破面遷移温度−80℃
以下の高張力高靭性鋼板を安定して大量生産する有利な
方法を見出すことにある。
(問題点を解決するための手段) 上述した目的達成のために、本発明者らはモデル圧延機
、モデル冷却装置を用いて、広範囲の実験を行い、かか
る要求を満たすための製造条件と組織及び鋼板の機械的
性質との関係を求め、以下のような課題解決のための方
途を着想するに至った。
(11鋼板のフェライト分率を60%〜80%の範囲に
制御し、2相&IImをベイナイトにすると強度および
靭性ともに優れた鋼板の製造が可能である。
(2)C+−で表わされるC当量が0.2〜0.4を示
す範囲の鋼について、圧延終了温度を750〜800℃
とし、その圧延温度からの冷却に際し、冷却速度3℃/
S〜6℃/Sに制御すると共に575℃以上の温度域で
冷却を停止すると、550℃までに60%以上のフェラ
イトが生じる。また、上記の冷却を625℃以下にする
とフェライト分率は80%以下となり、550℃まで空
冷してもノく一ライトは生じない。
+31 750℃以上の温度から550℃まで冷却し、
フェライト分率60〜80%で残りは準安定性オーステ
ナイトからなる組織を生じさせ、10〜bの冷却速度で
375℃〜475℃の温度まで冷却すると、前記準安定
オーステナイトはへイナイトに変態する。
上述の如き着想を基にさらに種々の実験した結果、次の
ような上記技術的課題解決手段に想到した。すなわち、
本発明は、 C: 0.05〜0.2 wt%、Mn : 0.5〜
2.0%を含有n しかつC十−で表わされるC当量が0.2〜0.4 w
t%である炭素鋼または低合金鋼を、950℃〜120
0℃の温度に加熱し、次いで900℃以下の温度での全
圧下率が50%以上になるような熱間圧延を、750℃
〜800℃の温度で圧延を終了するように行い、その後
750℃以上の温度から3℃/S〜6℃/Sの範囲の冷
却速度で冷却し、そして575℃〜625℃の温度で該
冷却を停止し、次に空冷を経た後550℃以上の温度か
ら10℃/S〜15℃/Sの冷却速度で375℃〜47
5℃の温度まで冷却を行った後再び空冷することを特徴
とする強度および靭性がともに優れた非調質の高張力高
靭性鋼板の製造方法である。
(作 用) 以下に上掲課題解決手段に示した本発明にかかる製造条
件について具体的に述べる。
大量生産を目指す場合において、加熱時に鋼片の各部を
完全にオーステナイト化するためには、鋼の成分組成に
もよるが一般に加熱温度の下限は950℃とする必要が
ある。また、オーステナイト粒の粗大化防止するために
加熱温度の上限を1200℃にする必要がある。
次に、十分な低温靭性を得るためには、未再結晶域で十
分な圧下を行い、オーステナイト中に変形帯を導入して
フェライト核形成能を高める必要がある。このためには
900℃以下での全圧下率は50%以上にしなければな
らない。この全圧下率が50%以下では十分な変形帯密
度が得られなくなるからである。
さらに十分な低温靭性を得るための他の条件として規定
する圧延終了温度は、800℃を上限とする。この圧延
終了温度が800℃を超えると、未再結晶域圧延を行う
効果が十分発揮されず靭性が劣化することとなる。一方
、冷却による強度上昇の効果を得るために、上記の圧延
終了温度を750℃とする。この下限温度が750℃よ
りも低くなると、オーステナイト−フェライト域でのフ
ェライト加工による変態が起こりやすくなり、焼入れ性
が低下して十分な強度上昇効果が得られない。
次に、圧延終了温度の限定について述べたと同じ技術的
な観点から冷却開始の温度を750℃以上にする必要が
ある。本発明において、冷却による強度上昇効果を十分
に発揮させ、また靭性を改善し、さらには安定な材料の
機械的性質を得るためには、強制冷却を2つの温度域に
分けて制御する必要がある。
第1に、前半の冷却制御は、フェライト分率を制御する
ためのものであり、本発明においてはフェライト分率が
50%〜80%になるように制御する。
そのためには冷却速度を3℃/S〜6℃/Sの範囲にす
る必要がある。かかる冷却速度が3℃/S以下の場合に
はフェライト分率が80%となり冷却による強度上昇効
果が得られる。また冷却速度が6℃/S以上の場合には
フェライト分率が50%以下となり靭性が劣化する。
なお、この冷却処理に当たって、前段の冷却停止温度の
上限を625℃とするのは、フェライト分率を80%以
下とするためであり、また下限を575℃とするのはパ
ーライト変態を防止するためである。
次に、前記冷却に引き続いて行う空冷処理の終了後、さ
らに続ける冷却のその開始温度を550℃以上とする。
これも上記冷却条件限定と同様な考え方による。
第2に、後半の冷却制御について説明する。この後半冷
却は、それまでの冷却制御でフェライトや準安定オース
テナイトであった組織を、フェライト−ベイナイトに変
えるための処理であり、まず冷却速度の下限を10℃/
Sとする。このときマルテンサイトの生成を防止するた
めに冷却停止温度の下限を375℃とすると共にパーラ
イト生成を防止するために冷却停止温度の上限を475
℃とする。なお、材質面からは冷却速度に上限はないが
、安定に冷却を制御するためにこのときの冷却速度の上
限を15℃/Sとする。
次に、本発明で対象とする高張力高靭性鋼板の成分組成
についてその限定の理由について説明する。
Cは、0.05 wt%(以下は単に「%」で略記する
)未満では鋼の強度が不足し、母材の熱影響部(HAZ
)の軟化が顕著となる。一方、0.2%を超えると母材
靭性の劣化及び溶接部の効果、耐割れ性の劣化が大きく
なる。従って、C量は、0.05〜0.2%の範囲に限
定する。
Mnは、0.5%未満では鋼の強度、靭性が劣化し、)
IAZが軟化する傾向となる。しかし、2%を超えると
HAZの靭性が低下するため、0.5〜2%に限定する
そして、CとMnとの組成割合については、さらに次の
ように限定する必要がある。すなわち、Mn C十−量が0.2%以下になると鋼板のフェライト分率
が80%以上となり、母材強度が低下する。
Mn C+−が0.4%を超えると母材靭性の劣化及び溶接部
の硬化、耐割れ性の劣化が大きいことから、要がある。
上記の基本的な成分組成の限度に加え、必要に応じて、
0.1%以下のNb、 0.1%以下の■、0.5%以
下のCu、0.5%以下のNiを添加することにより、
母材の強度、靭性を高めるようにしてもよい。
(実施例) 以下本発明を実施例をもって説明する。
実施例1 この実施例で用いた供試鋼の成分組成を表1に示す。
上記表2は、板厚25+mの厚板についての加熱、熱間
圧延、冷却条件および板厚中心部の機械的性質を示した
ものである。
この表2から判るように、前半の冷却速度が2’C/s
  (Na2)と本発明で限定した下限を外れる場合に
は、引張強度が55kg f /mM” L、、か得ら
れず、一方、上限を8℃/5(hh4)では切欠靭性を
示すv Trsが一62℃しか得られていない。また、
前半の冷却速度が5℃/Sと本発明範囲にあっても、前
半の冷却停止温度が650℃(阻5)あるいは520℃
(N13)とそれぞれその上限あるいは下限を外れる場
合は、引張強度が55kg f /van”あるいは5
4kgf/m”と冷却強化が十分でない。しかし、前半
の冷却速度5℃/s、冷却停止温度600℃(11kL
1)と本発明の範囲にある場合には、引張強さ61kg
 f / +n2、V Trs  :  95℃と強度
、靭性ともにすぐれた値を示している。
次に、後半の冷却速度が5℃/5(hh6)と本発明で
限定した下限に満たない場合には引張強さが56kgf
/m”Lか得られない。また、後半の冷却停止温度が5
00℃(阻7)と上限値を超える場合の引張強さは55
kgf/鶴2しかなく、また325’C(NcL9)と
下限値未満の場合には降伏強度が41kg f / m
 ”と低下し、V Trsも一55℃と低下する。
これに対して、後半の冷却速度が12℃/S、冷却停止
温度が450℃(隘8)と本発明法の範囲にある場合に
は降伏強さ48kgf/m”、引張強さ62kg f 
/++n” 、V Trs  95℃とすぐれた強度、
靭性を示している。
次に、900℃以下の全圧下率が40%(Thll)と
下限未満の場合、−70℃のV Trs Lか得られて
いない。また、圧延終了温度が810℃(Th12)と
上限値を超える場合には一65℃のV Trs シか得
られず、そして730℃(Th13)と下限値未満の場
合には引張強度が55kg f / vua” シか得
られていない。
これに対して、900℃以下の全圧下率が60%、圧延
終了温度760℃(llhIO)と本発明法の範囲にあ
る場合には、引張強度51kg f / w” 、V 
Trs−90℃とすぐれた強度靭性を示している。
実施例2 この実施例で用いた供試鋼の成分組成を表3に示す。
表3に示す各供試鋼を、1100℃に加熱し、900℃
以下の温度で合計75%の加工を行った後、780℃で
圧延を終了し、その後表4に示す冷却条件で強制冷却し
、表5に示す機械的特性のものを得た。
表5より、A−Dのいずれの鋼種のおいても、本発明法
で得たものが強度、靭性がともにすぐれていることがわ
かる。
(発明の効果) 以上説明したようにこの発明は、工業的規模で安定した
高張力高靭性後半を製造することができる。しかも、加
熱、圧延、冷却の管理ポイントがかなりゆるやかな条件
で与えられるため、大量生産の場においても目標とした
後半の機械的性質を確実に得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、C:0.05〜0.2wt%、Mn:0.5〜2.
    0%を含有しかつC+(Mn)/6で表わされるC当量
    が0.2〜0.4wt%である炭素鋼または低合金鋼を
    、950℃〜1200℃の温度に加熱し、次いで900
    ℃以下の温度での全圧下率が50%以上になるような熱
    間圧延を、750℃〜800℃の温度で圧延を終了する
    ように行い、その後750℃以上の温度から3℃/s〜
    6℃/sの範囲の冷却速度で冷却し、そして575℃〜
    625℃の温度で該冷却を停止し、次に空冷を経た後5
    50℃以上の温度から10℃/s〜15℃/sの冷却速
    度で375℃〜475℃の温度まで冷却を行った後再び
    空冷することを特徴とする高張力高靭性鋼板の製造方法
JP16210986A 1986-07-11 1986-07-11 高張力高靭性鋼板の製造方法 Pending JPS6318024A (ja)

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JP (1) JPS6318024A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006249468A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Jfe Steel Kk 低降伏比高張力鋼の製造方法
JP2015040322A (ja) * 2013-08-21 2015-03-02 新日鐵住金株式会社 厚鋼板およびその製造方法

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