JPS6317979B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は水道蛇口に取付けて流出水を単一流と
シヤワー流に切替えるシヤワー装置に関する。

従来例の構成とその問題点 一般にシヤワー装置はシヤワー流と単一流に切
替えられるようになつており、シヤワー流はシヤ
ワーキヤツプに設けた多数の小さな穴より奔出
し、単一流はシヤワーキヤツプの中央部に設けら
れた穴より吐出する。シヤワー流と単一流の切替
えは切替板により切替えられる。切替板の操作は
外部に露出したレバー等により操作される。また
シヤワーキヤツプはシヤワー装置本体に取り付け
られ、本体と互いにシールされているがその取り
付けの手段は圧入結合等によるものであつた。

このような構造のシヤワー装置は次のような問
題点がある。シヤワー穴は水流を柔らげるために
単一流に比較して穴径を小さくして穴数を多くし
ているが穴径を小さくしているがゆえに水道配管
を工事する際に発生する水道配管の切粉、赤サビ
等の水中の浮遊物及び湯水垢等によつて詰まつた
り、奔出流が不都合な方向に出るというようなこ
とがみられる。この際シヤワーキヤツプを取り外
して穴詰まりを掃除しなければならないが、シヤ
ワーキヤツプはシヤワー装置本体に圧入してはめ
込まれているため容易に外しにくく、取り外しの
際部品が破損するようなことがあつた。

発明の目的 本発明は前記従来の問題に留意し、シヤワーキ
ヤツプの穴詰まりの際、シヤワーキヤツプの取り
外しを容易にし、穴詰まりの掃除を簡単にできる
ようにすることを目的とするものである。

発明の構成 前記目的を達成するため、本発明は円胴部を有
するシヤワー装置本体と、前記シヤワー装置本体
の円胴部に嵌め合わされるシヤワーキヤツプと、
シヤワー装置本体の中心部に位置し、かつ、シア
ワーキヤツプを貫通するように設けられ、回動に
よつて単流とシヤワー流に切換える切換筒と、前
記切換筒に結合された操作レバーよりなり、前記
シヤワー装置本体の円胴部の外側とシヤワーキヤ
ツプの内周側に互にバヨネツト結合する係合用の
突片と係合溝を形成し、前記係合溝の出入口にガ
イド斜辺を形成し、シヤワーキヤツプの外周に相
互間に適当間隔をもたせて２つのストツパーを突
設し、前記操作レバーのつまみ部を前記２つのス
トツパー間に位置させてなるシヤワー装置の構成
としたものであり、単流、シヤワー流の切換えを
行う操作レバーの回動を大きくすることによつて
シヤワーキヤツプを従動させ、そのシヤワーキヤ
ツプのシヤワー装置本体とのバヨネツト結合をと
くことができ、前記シヤワーキヤツプの着脱を容
易にできるものである。

実施例の説明 以下本発明の一実施例を図面にもとづき説明す
る。

図において１は蛇口、２はシヤワー装置本体
（以下本体とよぶ）であり、前記本体２はその上
部の口筒部３を蛇口１に嵌めることによつて蛇口
１に取りつけられている。また本体２は下部開口
の円胴部４をもち、円胴部４は外周に係止用の突
片５を有している。前記本体２の円胴部４の外周
には底板６に多数のシヤワー孔８を設けたシヤワ
ーキヤツプ９が嵌め合わされている。このシヤワ
ーキヤツプは内周に前記係止用の突片５がいわゆ
るバヨネツト結合する係合溝１０を有し、この係
合溝１０は一端に上方に開いた出入口１１をも
ち、前記出入口１１にはガイド斜辺１２を設けて
いる。また、シヤワーキヤツプ９の外側には適当
間隔をもつて２つのストツパー１３，１３を突設
している。前記シヤワーキヤツプ９の中央部には
その底板６を貫通し、かつ回動自在に切換筒１４
を設けている。この切換筒１４は天板部を有する
とともにその天板部の偏心した位置に単流用通水
孔１５を有し、上部の前記単流用通水孔１５と反
対側の側部に凹欠によるシヤワー用通水路１６を
形成している。前記本体２の口筒部３内には弾性
材よりなる有底筒状の弁座１７を設けてあり、こ
の弁座１７は底板１８の偏心した位置に通水孔１
９を有している。そして底板１８は切換筒１４の
上部に隣接している。前記切換筒１４のシヤワー
キヤツプ９より下方に突出した部分には操作レバ
ー２０を結合している。この操作レバー２０はＬ
状に形成され、端部のつまみ部２１はシヤワーキ
ヤツプ９の外側に沿い、かつ、２つのストツパー
１３，１３間に位置している。なお、図中の２２
はシールリングを示す。

前記構成のシヤワー装置は操作レバー２０をス
トツパー１３，１３間の範囲内において回動する
ことにより、これに結合されたところの切換筒１
４が回動し、前記切換筒１４の上部に設けられた
単流用通水孔１５とシヤワー用通水路１６を選択
的に弁座１７の通水孔１９に対応させ、所要の単
流放水またはシヤワー放水をさせる。

そしてシヤワーキヤツプ９の目づまりなどで前
記シヤワーキヤツプ９をはずす場合には、操作レ
バー２０のつまみ部２１が第２図のように一つの
ストツパー１３に当接した状態において同図矢印
Ｂ方向に回動を進めることにより、シヤワーキヤ
ツプ９が従動する。このシヤワーキヤツプ９の従
動によりバヨネツト結合しているシヤワーキヤツ
プ９の係合溝１０と本体２の係止用突片５の関係
は、第３図で示すように係止用突片５が出入口１
１部に位置し、さらにガイド斜辺１２と当り、こ
の結果、シヤワーキヤツプ９は下方に押し下げら
れて脱れる。したがつて前記シヤワーキヤツプ９
の取外しが簡単にできる。また、装着時には前記
動作の逆の動作をすればよい。すなわち、出入口
１１と突片５とが一致するようにシヤワーキヤツ
プ９を本体２にはめ合わせ、操作レバー２０を回
動させ、そのつまみ部２１を取り外す際に当てた
ストツパー１３に対して反対側のストツパー１３
に当てて矢印Ｂ方向に対して反対の方向に回動さ
せる。このように本実施例では、従来のようにシ
ヤワーキヤツプ９の着脱が困難であるという問題
は解消される。

なお、前記実施例とは逆に本体２に係合溝１０
を設け、シヤワーキヤツプ９に係止用突片５を設
けてもよい。この場合、本体２側の係合溝の開口
部は下向きに形成され、シヤワーキヤツプ９の突
片が下方から挿入される構成をとる。

発明の効果 前記実施例の説明により明らかなように、本発
明によれば、本体とシヤワーキヤツプの着脱が操
作レバーの操作によつて簡単にでき、その実用的
効果の大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のシヤワー装置の断
面図、第２図は第１図のＡ―A′断面図、第３図
は第２図の矢印Ｃ方向より見た円胴部４の内側面
図である。 １……蛇口、２……シヤワー装置本体、４……
円胴部、５……係止用の突片、９……シヤワーキ
ヤツプ、１０……係合溝、１１……出入口、１２
……ガイド斜辺、１３……ストツパー、１４……
切換筒、２０……操作レバー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 円胴部を有するシヤワー装置本体と、前記シ
   ヤワー装置本体の円胴部に嵌め合わされるシヤワ
   ーキヤツプと、シヤワー装置本体の中心部に位置
   し、かつ、シヤワーキヤツプを貫通するように設
   けられ、回動によつて単流とシヤワー流に切替え
   る切換筒と、前記切換筒に結合された操作レバー
   よりなり、前記シヤワー装置本体の円胴部の外側
   とシヤワーキヤツプの内周側に互にバヨネツト結
   合する係合用の突片と係合溝を形成し、前記係合
   溝の出入口にガイド斜辺を形成し、シヤワーキヤ
   ツプの外周に相互間に適当間隔をもたせて２つの
   ストツパーを突設し、前記操作レバーのつまみ部
   を前記２つのストツパー間に位置させてなるシヤ
   ワー装置。