JPS6317831B2 - - Google Patents

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JPS6317831B2
JPS6317831B2 JP2141281A JP2141281A JPS6317831B2 JP S6317831 B2 JPS6317831 B2 JP S6317831B2 JP 2141281 A JP2141281 A JP 2141281A JP 2141281 A JP2141281 A JP 2141281A JP S6317831 B2 JPS6317831 B2 JP S6317831B2
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JP
Japan
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formula
general formula
group
reaction
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JP2141281A
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Susumu Nagao
Katsuhiko Kurabayashi
Nobuyuki Futamura
Hidefumi Kinoshita
Toshio Takahashi
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Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Publication date
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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式 (式中、Arは低級アルコキシ基置換フエニル基、
R、R1及びR2は低級アルキル基、Yは低級アル
キレン基を表わす) で示される1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の新
規製法に関する。
上記化合物()は冠血管拡張作用、或いは向
精神神経作用等を有する優れた医薬化合物であ
る。
本発明方法によれば化合物()は一般式 (式中、Ar及びRは前記と同じ意味である。) で示される化合物()を非プロトン性極性溶媒
中、シリカゲル及び/又はアルミナ存在下、その
5位窒素部位に於けるアルカリ金属塩とした後、
これを一般式 (式中、R1及びR2はいずれも低級アルキル基を
表わし、Yは低級アルキレン基を表わし、Zはハ
ロゲン原子を表わす。) で示される化合物と縮合反応させることにより製
することができる。
本発明方法において、化合物()の基Arに
おける低級アルコキシ基としてはメトキシ基、エ
トキシ基などがあげられ、基Rとしてはメチル
基、エチル基、プロピル基などがあげられる。ま
た化合物()のR1及びR2における低級アルキ
ル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基な
どがあげられ、Yのアルキレン基としてはメチレ
ン基、エチレン基、トリメチレン基などがあげら
れ、基Zのハロゲン原子としてはクロル原子、臭
素原子などがあげられる。
本発明で使用されるシリカゲル及びアルミナは
一般に市販されているもので十分だが、それを焼
成脱水したものを使用した方がよい。又、その使
用量は特に限定されないが、好ましくは化合物
()1重量部に対し0.01〜2重量部使用するの
がよい。その粒度は特に限定されないが例えばカ
ラムクロマトグラフイーに使用されるようなもの
でよい。
化合物()をその5位窒素部位に於けるアル
カリ金属塩とするには、例えば水素化ナトリウム
などの水素化アルカリ金属が使用される。その使
用量は化合物()に対し、例えば1〜1.5モル
当量でよい。
化合物()の化合物()に対する使用量は
例えば1〜3モル当量でよい。
本発明の方法を実施するには例えば化合物
()を非プロトン性極性溶媒に溶解し、シリカ
ゲル及び又はアルミナを加え、その後水素化ナト
リウムを加えてその5位窒素部位に於けるアルカ
リ金属塩とし、次にその反応液に化合物()を
加えて反応させればよい。なお、化合物()は
化合物()をその5位窒素部位に於けるアルカ
リ金属とする前に添加しておいても良い。
反応温度は溶媒、化合物()の種類等によつ
て変りうるが5〜60℃が好ましく、特に15〜40℃
が適している。
本発明の反応溶媒として使用される非プロトン
性極性溶媒としては、ジメチルスルホキシド、ス
ルホラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン、N−メチルピロリドン、
ヘキサメチルホスホルトリアミド等が使用可能で
あるが、ジメチルスルホキシドが最も適当であ
る。
このようにして得られた反応液からの化合物
()の単離法としては例えば反応液を中和後、
使用したシリカゲル等をロ別し、次いでロ液に非
極性溶媒を加え、必要に応じ水洗、乾燥し、次い
で加えた非極性溶媒を留去して結晶化すればよ
い。
上記本発明によれば、化合物()と()と
の縮合反応により、化合物()が70〜80%もの
高収率で得られる。
また本発明のいまひとつの態様によれば、上記
反応に用いる化合物()は一般式 (式中、Arは前記と同じ意味である。) で示される2−ヒドロキシ−3−(2′−アミノフ
エニルチオ)−3−フエニルプロピオン酸をピリ
ジン類、三級アミン、アルカリ金属又はアルカリ
土類金属の塩とした後、 当該塩と酸無水物とを反応させて2位水酸基の
アシル化と閉環反応を一挙に行なうか、或いは当
該塩と酸無水物又は酸ハライドとを反応させて一
般式 (式中、Ar及びRは前記と同じ意味である。) で示される化合物を得、これに更に酸無水物を反
応させて閉環反応を行なうことにより製すること
ができる。
化合物()はその2位及び3位に2個の不斉
炭素原子を有するため、スレオ型とエリスロ型の
2種の立体異性体が存在する。さらにこのスレオ
型には2種の光学活性体が存在するが、本発明方
法においてはラセミ体のまま、あるいは光学活性
体として反応に使用しても良い。
以下、上記反応式に従つて更に詳細に説明す
る。
()→()工程 本工程によれば、化合物()をピリジン類、
三級アミン、アルカリ金属又はアルカリ土類金属
の塩とし、その後酸無水物を反応させることによ
り容易に化合物()を得ることができる。特に
酸無水物を化合物()に対し2〜2.5当量以上
使用すると、常温下2〜3時間反応させるだけ
で、2位の水酸基のアシル化及び閉環反応が一挙
に進行し、化合物()から化合物()が70%
以上もの好収率で得ることができる。
ここでピリジン類としては、例えばピリジン、
α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピロリン、ハ
ロゲン置換ピリジン、キノリン、イソキノリンな
どが挙げられるが、ピリジンが好ましい。三級ア
ミンとしてはトリメチルアミン、トリエチルアミ
ンなどがあげられる。アルカリ金属としてはリチ
ウム、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる
が、リチウムが好ましい。アルカリ土類金属とし
てはマグネシウムなどが挙げられる。
酸無水物としては無水酢酸、無水プロピオン
酸、無水酪酸などの低級脂肪酸の無水物があげら
れる。
この方法を実施するには例えば化合物()を
溶媒中に溶解させ、その後アルカリ金属、アルカ
リ土類金属の炭酸塩、重炭酸塩、酢酸塩、好まし
くはそれら炭酸塩を化合物()に対し、0.2〜
3当量、好ましくは0.5〜2当量、又はピリジン
類、三級アミンを当量以上添加し、それらの存在
下酸無水物を2〜2.5当量添加し0〜50℃、好ま
しくは15〜35℃で反応させればよい。
ここで使用する溶媒としては反応に悪影響を与
えないものであれば特に制限はないが、例えばベ
ンゼン、クロロホルム、酢酸エチル、N,N−ジ
メチルホルムアミド、1,3−ジメチル−3−イ
ミダゾリジノンなどが挙げられ、又、反応に直接
関与するピリジン類や三級アミンを溶媒として用
いてもよい。
この反応は例えばピリジンを使用した場合、下
記反応式のように進行するものを推定される。
(式中、Ar及びRは前記と同じであり、Pyはピ
リジンである。) 即ち、化合物()のカルボン酸がピリジン塩
となり、次いで1当量の酸無水物により2位水酸
基が優先的にアシル化され、その後さらに1当量
の酸無水物により閉環反応がおこり、化合物
()が生成する。このように化合物()の2
位水酸基が優先的にアシル化されること、又、低
温、短時間例えば15〜35℃、2〜3時間でアシル
化環化反応が終了することは全く予想外のことで
ある。
この方法は上記のように化合物()から
()が低温、短時間に70%以上もの高収率で一
挙に得られるので極めて実用性の高い方法であ
る。
()→()→()工程 また化合物()は、化合物()を上記と同
様にピリジン類、三級アミン、アルカリ金属又は
アルカリ土類金属の塩とし、これに酸無水物又は
酸ハライドと反応させて化合物()の2位水酸
基のアシル体()を得、ついでこれに更に酸無
水物を反応させて閉環反応を行なうことによつて
も製することができる。即ち前記反応式からわか
るように、()→()工程の反応は酸無水物
を2当量未満使用した場合には反応が完結せず、
化合物()の2位水酸基のアシル体()と化
合物()との混合物が得られる。酸無水物では
なく酸ハライドを用いても化合物()が得られ
る。この化合物()の閉環反応は、前記反応式
から明らかなように、化合物()に対し1〜
1.5当量の酸無水物を作用させて行なうことがで
きる。ピリジン類、三級アミン、アルカリ金属も
しくはアルカリ土類金属、酸無水物及び反応溶媒
としては前記で用いたものを好適に用いることが
でき、酸ハライドとしては例えば塩化アセチル、
臭化アセチル、塩化ピロピオニルなどの低級アル
カノイルハライドがあげられる。
上記本発明方法によれば、化合物()はプロ
ピオン酸誘導体()に対し酸無水物を緩和な条
件下、例えば常温下2〜3時間反応させるだけ
で、2位の水酸基のアシル化及び閉環反応が一挙
に進行すると共に、プロピオン酸誘導体()と
酸無水物又は酸ハライドとを反応させて2位水酸
基をアシル化した後酸無水物で閉環反応を実施し
た場合にも緩和な条件下、例えば常温下短時間、
に反応が進行し、上記いずれの方法によつても
1,5−ベンゾチアゼピン誘導体()を70%以
上の高収率で製することができ、前記縮合反応と
このアシル化及び閉環反応を組合せることによつ
て化合物()から化合物()を高収率で得る
ことができるという利点も得られる。
尚、本発明の原料化合物()は特公昭45−
9383号記載方法により製造することができる。即
ち、2−アミノチオフエノールを一般式 (式中、Arは前記と同じ意味であり、R3はエス
テル残基を表わす。) で示されるグリシド酸エステルを溶媒中、100〜
140℃で反応させ、その後加水分解すればよい。
この方法によれば、化合物()はスレオ型とし
て得られる。このスレオ型には2種の光学活性体
が存在するが、その光学分割は例えば溶媒中で光
学活性α−フエニルエチルアミンと作用させて2
種ジアステレオマー塩とした後、その溶解度差を
利用して行なうことができる。
実施例 1 (1) 2−(4′−メトキシフエニル)−3−アセトキ
シ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オン(化合物())の光学活
性体の合成 スレオ型・d−2−ヒドロキシ−3−(2′−
アミノフエニルチオ)−3−(4″−メトキシフエ
ニル)−プロピオン酸(化合物())3.19gを
N,N−ジメチルホルムアミド5mlに溶解し、
ピリジン0.80gを加えて室温で30分撹拌する。
次に無水酢酸2.04gを滴下して、そのまま1時
間撹拌する。反応液を200mlの氷水に投入して
析出した結晶をロ取し水洗、乾燥すればm.
p.150〜152℃のシス型化合物()のd体2.80
gが得られた。(収率81.6%) 本品をシリカゲルを用いた薄層クロマトグラ
フイー(展開溶媒ベンゼン:酢酸エチル=4:
1)で分取するとm.p.152〜3℃の純品を得た。
旋光度 〔α〕21.5 D=+39゜(C=0.500、CHCl3) 上記プロピオン酸のかわりにそのプロピオン
酸のd−α−フエニルエチルアミン塩0.50gを
用いて反応させるとシス型化合物0.27gが得ら
れた。収率69.3% 旋光度 〔α〕23 D=+38.1゜(C=0.486 CHCl3
(光学純度97.7%) (2) 2−(4′−メトキシフエニル)−3−アセトキ
シ−5−(N,N−ジメチルアミノエチル)−
2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン
−4(5H)−オン(化合物())の光学活性体
の合成 シス型化合物()のd体1.0g及び乾燥し
たカラムクロマト用シリカゲル(ワコールC−
200)0.50gを乾燥したジメチルスルホキシド
10mlに加え、これに60wt%水素化ナトリウム
0.14gを加え、室温て30分撹拌する。次いで
50wt%N,N−ジメチルアミノエチルクロリ
ドのエーテル溶液0.75gを加えて室温で5時間
撹拌後酢酸で中和しシリカゲルをロ別する。ロ
液にベンゼンを加え、水洗し乾燥後ベンゼンを
留去すると油状物1.27gが得られた。
本品をエーテルに溶解せしめ、塩酸飽和エー
テル溶液を加えて得られる結晶をロ取する。結
晶をエタノール−イソプロパノールより再結晶
すれば、m.p.206〜7℃のシス型化合物()
のd体塩酸塩1.01gが得られる。収率76.9% 旋光度 〔α〕27 D=+96.6゜(C=0.613、メタノ
ール) 実施例 2 2−アセトキシ−3−(2′−アミノフエニルチ
オ)−3−(4″−メトキシフエニル)プロピオン
酸(化合物())の合成 2−1 2−ヒドロキシ−3−(2′−アミノフエ
ニルチオ)−3−(4″−メトキシフエニル)−プ
ロピオン酸(化合物())3.19gをピリジン
10mlに溶解し無水酢酸10.2gを10℃で滴下しそ
のまま2時間撹拌する。反応液を200mlの氷水
中に投与し、塩酸で中和後ベンゼン50mlで2回
抽出し、水洗、乾燥後ベンゼンを留去すると
m.p.104〜107℃の化合物()3.07gが得られ
た。収率85.0% 2−2 実施例2−1において無水酢酸のかわり
に塩化アセチル0.79gを用いて反応させ、ベン
ゼンのかわりにクロロホルム50mlで抽出すると
化合物()3.14gが得られた。収率87% 2−3 実施例2−1においてビリジンのかわり
にトリエチルアミン1.50gを用いて反応させる
と化合物()2.89が得られた。収率80% 実施例 3 2−(4′−メトキシフエニル)−3−アセトキシ
−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピ
ン−4(5H)−オン(化合物())の合成 3−1 2−アセトキシ−3−(2′−アミノフエ
ニルチオ)−3−(4″−メトキシフエニル)−プ
ロピオン(化合物())の遊離酸3.00gをピ
リジン6mlに溶解し、室温で30分撹拌する。次
いで無水酢酸0.85gを滴下した後室温で30分撹
拌する。
こうして得られた反応液を100mlの氷水に投
入し、析出した結果をロ取し、水洗後乾燥すれ
ばm.p.198〜200℃の化合物()2.42gが得ら
れた。収率84.9% 3−22−ヒドロキシ−3−(2′−アミノフエニ
ルチオ)−3−(4″−メトキシフエニル)−プロ
ピオン酸(化合物())0.5gをピリジン2ml
に溶解し、室温で1時間撹拌する。無水酢酸
0.32gを30分かけて滴下した後室温で1.5時間
撹拌する。以下実施例3−1と同様に処理して
m.p.198〜200℃の化合物()0.48gが得られ
た。収率89% 本品をエタノールから再結晶するとm.p.200
〜202℃の化合物()が得られた。
3−3 化合物()、1.00gをN,N−ジメチ
ルホルムアミド2mlに溶解し、トリエチルアミ
ン0.32gを加えて30分撹拌後、無水酢酸0.64g
を添加して室温で2時間撹拌する。以下実施例
3−1と同様に処理、m.p.193〜5℃の化合物
()0.75gが得られた。収率69.8% 3−4 実施例3−3においてN,N−ジメチル
ホルムアミドのかわりに1,3−ジメチル−2
−イミダゾリジンを溶媒とし、トリエチルアミ
ンのかわりにピリジン0.06gを用いるとm.
p.198〜200℃の化合物()0.90gが得られ
た。収率83.7% 3−5 化合物()3.19gをN,N−ジメチル
ホルムアミド25mlに溶解し炭酸リチウム0.37g
を加え1時間撹拌する。この溶液に無水酢酸
2.20gをN,N−ジメチルホルムアミド5mlに
溶解した溶液を滴下し、室温で2時間撹拌す
る。反応液を800mlの氷水に投入し析出する結
晶をロ別し、水洗後乾燥するとm.p.196〜8℃
の化合物()2.81gが得られた。収率81.9% 本品をエタノールから再結晶するとm.p.200
〜202℃化合物()が得られた。
3−6 実施例3−5において炭酸リチウムのか
わりに50wt%水素化ナトリウム0.53gを用いる
とm.p.192〜6℃の化合物2.13gが得られた。
収率62.1% 実施例 4 2−(4′−メトキシフエニル)−3−プロピオニ
ルオキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾ
チアゼピン4(5H)−オン(プロピオニル化さ
れた化合物())の合成 4−1 2−ヒドロキシ−3−(2′−アミノフエ
ニルチオ)−3−(4″−メトキシフエニル)−プ
ロピオン酸(化合物())3.19g及びピリジ
ン0.79gをN,N−ジメチルホルムアミド5ml
に溶解し、室温で30分間撹拌する。無水プロピ
オン酸2.60gを滴下した後そのまま1.5時間撹
拌する。
反応液を200mlの氷水中に注入し析出した結
晶を取、水洗後乾燥するとm.p.155〜156℃の
プロピオニル化された化合物()3.19gが得
られた。収率89.4% 4−2 化合物()3.19gを1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン30mlに溶解し、炭酸リ
チウム0.74gを加え1時間撹拌後、無水プロピ
オン酸2.86gを滴下して室温で2時間撹拌す
る。反応液を800mlの氷水に投与して析出する
結晶をロ取し、水洗後乾燥するとm.p.155〜156
℃のプロピオニル化された化合物()3.29g
が得られた。収率92.2% 実施例 5 2−(4″−メトキシフエニル)−3−ヒドロキシ
−5−(N,N−ジメチルアミノエチル)−2,
3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4
(5H)−オン(化合物())の合成 5−1 2−(4′−メトキシフエニル)−3−アセ
トキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチ
アゼピン−4(5H)−オン(化合物())1.0
g及び乾燥したカラムクロマト用シリカゲル
(ワコーゲルC−200)0.5gを乾燥したジメチ
ルスルホキシド10mlに加え、これに60wt%水
酸化ナトリウム0.14mgを加え、室温にて30分撹
拌する。次いで50wt%N,N−ジメチルアミ
ノエチルクロリドのエーテル溶液を0.75g加え
て室温で5時間撹拌後酢酸にて中和し、シリカ
ゲルを別する。液にベンゼンを加え、重炭
酸ナトリウム水溶液で洗浄、水洗、乾燥後、ベ
ンゼンを留去すると、固体1.20gが得られた。
ジイソプロピルエーテル中に本固体を加え、不
溶部を除去した後放置するとm.p.134〜5℃の
化合物()0.9.2gが得られた。収率76.2%。
このものの塩酸塩m.p.は187〜8℃であつた。
5−2 5−1においてシリカゲルのかわりに乾
燥したカラムクロマト用アルミナ(200メツシ
ユ)0.5gを用いると化合物()0.87gが得
られた。収率72.1% 参考例 1 2−ヒドロキシ−3−(2′−アミノフエニルチ
オ)−3−(4′−メトキシフエニル)−プロピオ
ン酸(スレオ型化合物〔〕)の合成 2−アミノチオフエール14.38g及び3−(4′−
メトキシフエニル)−グリシド酸メチル20.80gを
100mlのトルエンに溶解し、窒素ガス気流中6時
間還流する。反応液を濃縮し、エタノールを加
え、加熱後冷却する。析出した結晶をロ取し、エ
タノールから再結晶するとスレオ型2−ヒドロキ
シ−3−(2−アミノフエニルチオ)−3−(4′−
メトキシフエニル)−プロピオン酸メチル27.31g
が得られた。収率82% m.p.92〜93℃ 本品16.65gを5%水酸化ナトリウム水溶液80
mlに加えて50℃で30分撹拌する。室温まで冷却後
塩酸水溶液で中和し、析出した結晶をロ取し、水
洗、乾燥することによりスレオ型化合物()
15.63gが得られた。収率98% m.p.169〜172℃ 参考例 2 化合物〔〕の光学分割 (1) 上記参考例1で得られた化合物()のラセ
ミ体6.38gおよびd−α−フエニルエチルアミ
ン2.58gを水100mlに加熱溶解した後室温で5
時間撹拌する。析出した結晶を取し、水60ml
から再結晶して光学的に純粋なスレオ型化合物
()のd体とd−α−フエニルエチルアミン
との塩3.95gを得た。
m.p.157〜158℃ 〔α〕23 D=+376゜(C=0.511、エタノール) (溶媒としてエタノール、50%エタノール水溶
液を用いてもほぼ同様の結果が得られた。) (2) 上記(1)で得られた光学的に純粋な水180mlに
加熱溶解し、1規定塩酸水溶液8.9mlを加え冷
却する。析出した結晶を取し、水洗後乾燥し
て、光学的に純粋なスレオ型化合物〔〕のd
体2.68gを得た。収率84% m.p.138〜139℃ 〔α〕23 D=+346゜(C=0.355、エタノール) 一方、化合物〔〕のd体のd−α−フエニ
ルエチルアミン塩を取した母液に1規定塩酸
水溶液8.5mlを加えて析出した結晶を取し、
水洗後乾燥してスレオ型化合物〔〕のl体
2.40gを得た。
〔α〕23 D=−306゜(C=0.360、エタノール) 光学純度 88.7%(1−アミノカルボン酸とし
て)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Arは低級アルコキシ基で置換されたフ
    エニル基を表わし、Rは低級アルキル基を表わ
    す。) で示される1,5−ベンゾチアゼピン誘導体を非
    プロトン性極性溶媒中、シリカゲル及び/又はア
    ルミナ存在下、その5位窒素部位に於けるアルカ
    リ金属塩とした後、これを一般式 (式中、R1及びR2はいずれも低級アルキル基を
    表わし、Yは低級アルキレン基を表わし、Zはハ
    ロゲン原子を表わす。) で示される化合物と縮合反応させることを特徴と
    する一般式 (式中、Ar、R1、R2、R及びYは前記と同じ意
    味である。) で示される1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製
    法。 2 一般式 (式中、Arは低級アルコキシ基で置換されたフ
    エニル基を表わす) で示される2−ヒドロキシ−3−(2′−アミノフ
    エニルチオ)−3−フエニルプロピオン酸をピリ
    ジン類、三級アミン、アルカリ金属又はアルカリ
    土類金属の塩とした後、 当該塩と酸無水物とを反応させて2位水酸基の
    アシル化と閉環反応を一挙に行なうか、或いは 当該塩と酸無水物又は酸ハライドとを反応させ
    て一般式 (式中、Arは前記と同じ意味であり、Rは低級
    アルキル基を表わす) で示される化合物を得、これに更に酸無水物を反
    応させて閉環反応を行ない、 ついで得られた一般式 (式中、Arは前記と同じ意味であり、Rは低級
    アルキル基を表わす。) で示される1,5−ベンゾチアゼピン誘導体を非
    プロトン性極性溶媒中、シリカゲル及び/又はア
    ルミナ存在下、その5位窒素部位に於けるアルカ
    リ金属塩とした後、これを一般式 (式中、R1及びR2はいずれも低級アルキル基を
    表わし、Yは低級アルキレン基を表わし、Zはハ
    ロゲン原子を表わす。) で示される化合物と縮合反応させることを特徴と
    する、一般式 (式中、Ar、R、R1、R2及びYは前記と同じ意
    味である。) で示される1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製
    法。
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