JPS63178106A - 全多孔質活性化ゲルの製造方法 - Google Patents

全多孔質活性化ゲルの製造方法

Info

Publication number
JPS63178106A
JPS63178106A JP62207402A JP20740287A JPS63178106A JP S63178106 A JPS63178106 A JP S63178106A JP 62207402 A JP62207402 A JP 62207402A JP 20740287 A JP20740287 A JP 20740287A JP S63178106 A JPS63178106 A JP S63178106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gel
activated
monomer
weight
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62207402A
Other languages
English (en)
Inventor
Takateru Uchida
内田 高照
Koji Noguchi
野口 康二
Takao Kiyota
清田 隆夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP62207402A priority Critical patent/JPS63178106A/ja
Publication of JPS63178106A publication Critical patent/JPS63178106A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は全多孔質活性化ゲルの製造方法に関し、更に詳
しくは、ビニルアルコール単位を主構成成分とする架橋
共重合体と活性基とから構成される全多孔質活性化ゲル
の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
生化学の領域で、蛋白質や酸素その他の生体物質を、そ
れを含む混合物から分離することは重要な課題の一つで
あり、過去多大の努力がはられれてきた。
生体物質を分離する方法としては、現在多くの方法が用
いられている。たとえばi)溶解度差を利用する方法i
i )電荷の差を利用する方法iii )分子の大きさ
、あるいは形状の差を利用する方法、iv)化学的また
は物理的親和力の差を利用する方法などがあげられる。
また生物学的に特異的親和性を利用して分離、精製、除
去する方法は、選択性が高く、汎用されている。特にア
フィニティを示す物質の一方を不溶性マトリックスに固
定化して他方を選択的に分離するアフィニティクロマト
グラフィーは操作性の点から広く普及している(千畑一
部、土佐哲也、松尾雄志共著“アフィニティクロマトグ
ラフィー”講談社参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
生物学的親和性を示す物質を不溶化するには、共有結合
により活性化ゲルに固定化する方法が、もっとも好まし
い。生物学的親和性を示す物質を共有結合により不溶化
するには、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、チオー
ル基等の活性水素を持つ求核反応基と付加および/また
は置換反応により共有結合を生ずる活性基が共有結合に
よりゲルに固定化された、いわゆる活性化ゲルが必要で
ある。
活性化されたゲルはi)生物学的親和性を示す物質を、
その生物学的親和性を失なわずに結合できることii 
)生物学的親和性を示す物質を高密度に結合できるよう
に、活性基の密度が高いことiii )生物学的親和性
を示す物質を結合した場合に、目的とする物質のみを選
択的に吸着するように、マトリックスの非特異吸着が少
ないことiv)生物学的親和性を示す物質(A)を結合
する場合やAを結合したゲルに該物質と親和性を示す物
質(B)を含む液を接触させてBをゲルに吸着させる時
、また必要に応じてBを溶出する際の溶媒、変性剤、p
Hの変化、温度に耐えられること、■)多孔質で生理活
性物質などがゲルのマトリックス中に十分拡散できるこ
とvi)保存中に腐敗しないことvi)物理的な力に対
して抵抗性があり、活性化、固定化等の操作中に破壊さ
れないことなどの特性が望まれる。またアフィニティク
ロマトグラフィーはゲルをカラムに充填しておこなうこ
とがしばしばおこなわれる。その場合には液体を高流速
で流せるように、十分な機械的強度が要求される。
また、場合によっては、凍結乾燥してエチレンオキサイ
ド滅菌、熱滅菌や放射線滅菌をおこなう必要が生じるの
で、これらの滅菌によってゲルの化学構造が破壊されな
いことがのぞましい。
従来、かかる目的に対して、アガロース、セルロース等
の天然の不溶性担体をブロムシアンで活性化したものが
多く用いられてきた。特に、アガロースが広く用いられ
てきた(たとえば商品名セファロース、ファルマシア社
、スウェーデン)。
しかし、アガロースは以下のような欠点を有する。
すなわち、先ず、アガロースは強度が不十分な為に操作
上の制約が多い、たとえば、活性化、固定化等の操作中
に破壊されたり、カラムに充填した場合に、分離すべき
物質を含む液体を高流速で流すことができない等の欠点
を有する。
更に、活性化ゲルは、ある場合には滅菌を必要とする。
たとえば、生体中の物質を除去するために体液の体外循
環をするのに用いる場合には、滅菌をしなくてはならな
い、その場合、凍結乾燥してエチレンオキサイドによる
滅菌法がよく用いられるが、アガロースは凍結乾燥によ
って細孔が破壊され、再び水性溶媒に分散しても元に戻
らないため、冷結乾燥滅菌法は好ましくなく、同様に熱
滅菌も細孔を破壊するのでアガロースに対しては用いる
ことができない、又放射線滅菌は担体を汚染しないので
一般には特に好ましいが、アガロースは放射線照射でそ
の骨格が破壊されるため用いることができない。
従って、本発明の目的は、前記した従来の活性化ゲルの
欠点を克服した活性化ゲルを製造する方法を開発するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段及びその作用効果の説明〕
本発明に従えば、前記問題点は、全炭素数が4〜5のカ
ルボン酸ビニルエステルと、2つ以上のエチレン性二重
結合および/又はアセチレン性三重結合を有する架橋性
単重体を、架橋度Xが0.1≦X≦°0.4 Ml ;カルボン酸ビニルエステルの分子量M2 ;架
橋性単量体の分子量 Wl ;重合に用いたカルボン酸ビニルエステルの重量 W2 ;重合に用いた架橋性単量体の重量n、;カルボ
ン酸ビニルエステルが有するエチレン性二重結合の数 nz ;架橋性単量体が有するエチレン性二重結合の数
および/又はアセチレン性三重結合の数) になるように用い、かつ該単量体混合物100重量部に
対し単量体混合物を溶解するが水に溶解しにくい有機溶
媒20〜300重量部を用いて単量体混合物を共重合せ
しめて平均粒子径5〜1 、000mのゲルを得、つい
でビニルアルコール単位に基づ(水酸基の密度が5.0
〜17.0曽eq / gになるようにケン化および/
又はエステル交換反応を行いさらに該水酸基と結合した
イミドカーボネート基、シアネートエステル基およびエ
ポキシ基の少なくとも一種が300〜3.000μmo
1/gになるようにハロゲン化シアン、エピハロヒドリ
ンおよびビスエポキシドの少なくとも一種を反応させる
ことから成る全多孔質活性化ゲルの製造方法によって解
決することができる。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明に従って製造される活性化ゲルは、マトリックス
とそれに共有結合した活性基とから構成されている。
活性基は、生物学的親和性を有する物質のアミノ基、カ
ルボキシル基、水酸基、チオール基等の活性水素を有す
る求核反応基と置換および/または付加反応しうろこと
が必要であり、且つ湿潤状態で水と激しく反応しない安
定性と、求核置換基を有する生体物質の生理活性をそこ
なわずに反応して共有結合しうる活性とを同時に必要と
している。このような活性基としては、イミドカーボネ
ート基、シアネートエステル基及び/又はエポキシ基が
あり、この活性基の密度は乾燥ゲルIgあたり 300
#moj2〜3000#+++offi 、好ましくは
500μmo1〜3000μll1olである。
活性基の密度は、たとえばシアネートエステル基を有す
る活性化ゲルの場合は、Wilchekらの方法(Bi
ochem、Biophys、Res Co++v+u
n、84 、7 (197B)参照)で測定することが
できる。ピリジン、濃塩酸およびバルビフール酸より調
製した定量用試薬と活性化ゲルを40℃で反応させ、反
応溶液を濾過し、575nn+における濾液の吸光度を
測定することによって、活性基の量を知ることができる
。またエキポジ基を活性基として有するゲルの場合は、
活性化されたゲルをチオ硫酸ソーダと反応させ遊離した
水酸イオンを酸で滴定して測定することができる(L、
5undbery、 J、Porath、 J、Chr
omatogr、+90 、87 (1974)参照)
、また簡便な方法としては活性化ゲルとオリゴペプチド
を接触させ、結合したオリゴペプチドの量から求める方
法がある(R。
Axen、 S、Ernback、 tEur、J、B
iochem、、18 、3501971)参照)。
本発明に従って製造される活性化ゲルのマトリックスは
ビニルアルコール単位を主構成成分とする全多孔質共重
合体であり、架橋単位によってパーマネントボアが維持
される。架橋単位は化学的に安定でありかつ生体物質の
非特異吸着が少ないポリビニル又はポリアリルモノマ一
単位がのぞましい。このようなモノマーとしては、たと
えば、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌ
レート等トリアジン環を有する架橋性単量体類、エチレ
ングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコール
ジメタクリレート等のジ(メタ)アクリレート類、ブタ
ンジオールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジ
ビニルエーテル、テトラビニルグリオキザール等のポリ
ビニルエーテル類、ジアリリデンペンタエリスリット、
テトラアリロキシエタンのようなポリアリルエーテル類
があげられるが、強度、微細孔構造、化学的安定性等の
面からリアリルイソシアヌレート単位が特に好ましbν
0本発明に従って製造される活性化ゲルのマトリックス
はその活性化ゲルの特性を妨害しない単位を含んでいて
もかまわない。そのような単位としてはたとえばカルボ
ン酸ビニルエステル単位、ビニルエーテル単位等があげ
られる。
本発明の活性化ゲルの保水量(以下WIIという)は0
.5〜6g/gの範囲にあるのが適当であり、好ましく
は1.0〜5.0 g / gの範囲である。WIIと
はゲルを水と平衡にした時のゲルが粒子内に含みうる水
の量をゲル乾燥重量あたりの値として表示したものであ
る。つまりWRはゲル内の重量の目安になる。Wlが大
きくなると、水中においてゲル単位体積あたりの骨格を
形成する部分、つまりゲルそのものの重量が相対的に低
下する。そのためWIIが大きすぎると水中においてゲ
ルの機械的強度が低下するWIIが小さすぎると、分離
に有効な重量が少なくなるので分離能力が低下する。
したがってW、が適当な範囲にあるのが好ま・しい。
WIllは蒸留水と十分平衡にしたゲルを遠心分離器に
かけてゲル表面に付着してい水を除去した後、その重!
 (W+)を測定し、さらにそのゲルを乾燥して乾燥後
の重I(Wりを求め次式によって求めることができる。
本発明の活性化ゲルは全多孔質であるため、乾燥状態で
大きい比表面積を有する。ここで、全多孔質とは粒子の
内部までボアが分布している構造をいう。一般に架橋構
造を持つ有機合成高分子は、その高分子と親和性のある
溶媒中で膨潤し乾燥すると収縮する。膨潤時に溶媒が満
たされているボアが架橋の網目のみで維持されている軟
質ゲルの場合は、乾燥すると網目がつぶれてしまい、ボ
アはほとんど消失する。この場合の比表面積はほとんど
粒子の外側だけの値になるため、一般に1d/g以下の
低い値を示す、たとえば従来アフィニティクロマトグラ
フィー用担体として用いられているアガロースは軟質ゲ
ルであるため、乾燥によってボアが消失してしまうため
、通常は水性溶媒に膨潤させである。一方ボアがしっか
りした構造を持つ硬質ゲルの場合は、乾燥した場合ボア
は多少収縮するものの膨潤時の状態をほとんど維持する
、つまりパーマネントボアを有する。したがって比表面
積は軟質ゲルの値より高い値を示す。本発明の活性化ゲ
ルは通常5〜1000nf/gの比表面積を有する。比
表面積の測定法はいろいろあるが本発明では最も一般的
な窒素ガスによるBET法で求めた。また比表面積測定
に用いるサンプルは十分乾燥しておかねばならない0本
発明のゲルは親水性が大で乾燥しに(いので、水にぬれ
たゲルをアセトンと平衡にした後60℃以下で減圧乾燥
するのがよい。
アフィニティクロマトグラフィーは一般に分子量の大き
な分子の分離、精製、除去に用いられるのでM l i
vaはできるだけ大きい方がよい。
本発明のゲルにおいてはMlimは10″〜108の範
囲にある。M l in+はゲルのボア内へ浸透できな
い分子の分子量の下限を表す値である。MA!1ffi
はGPGの検量線から求められる。検量線はゲルを充填
したカラムについて横軸に溶出容量、縦軸に分子量の対
数を目盛ったグラフに分子量既知のサンプルの測定デー
タをプロットして得られ、縦軸にほとんど平衡な線と、
それに続く負の勾配をもった線からなる。
本発明におけるNU!isは、分子量既知の標準物質と
してポリエチレングリコールまたはデキストランを用い
、蒸留水を溶媒として求めた検量線の縦軸に平行な線の
延長と、傾斜した線の延長が交わる点の縦軸の値として
表わされる。なお、通常市販されている水溶性標準高分
子は分子1200万以下のものしかないので、M l 
i−が200万以上のゲルについては完全な検量線を求
めることができない。したがってこのようなゲルのMl
itsは正確には求められないが、分子量200万まで
の検量線の延長と、同様な条件で測定したNlfの低い
ゲルの縦軸に平行な線の延長との交点より推定する。
本発明の活性化ゲルの平均粒径は特に制限はないが5〜
1000μの範囲にあるのがよい。粒径はコールタ−カ
ウンター(米国コールタ−エレクトロニクス社)やハイ
アソク(米国パシフィックサイエンティフィックカンパ
ニー)などの粒径測定器を用いて測定することができる
以下に本発明の活性化ゲルの合成法の1例をのべる。
本発明の活性化ゲルは架橋単位によってパーマネントボ
アが維持された、ビニルアルコール単位を主構成成分と
する全多孔質共重合体の水酸基に活性化試薬を用いて活
性基を結合することによってうろことができる。架橋単
位としては化学的に安定でありかつ生体物質の非特異吸
着が少ないポリビニル又はポリアリルモノマ一単位がの
ぞましい。たとえばトリアリルイソシアヌレート、トリ
アリルシアヌレート等トリアジン環を有する架橋性単量
体類、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレ
ングリコールジメタクリレート等のジ(メタ)アクリレ
ート類、ブタンジオールジビニルエーテル、ジエチレン
グリコールジビニルエーテル、テトラビニルグリオキザ
ール等のポリビニルエーテル類、ジアリリデンペンタエ
リスリット、テトラアリロキシエタンのようなポリアリ
ルエーテル類があるが、強度、微細孔構造、化学的安定
性の面よりトリアリルイソシアヌレート単位が特に好ま
しい。本発明のゲルのマトリックスは本発明の活性化ゲ
ルの特性を妨害しない単位を含んでいてもかまわない。
そのような単位としてはたとえばカルボン酸ビニルエス
テル単位、ビニルエーテル単位等があげられる。
前述の如く、本発明の活性化ゲルのマトリックスは、例
えはビニルアルコール単位、カルボン酸ビニルエステル
単位、および2つ以上のエチレン性二重結合および/ま
たはアセチレン性三重結合を有する架橋単位よりなり、
前記式で定義される架橋度(X)は0.1≦X≦0.4
の範囲にあるのが好ましく、更に好ましくは0.1≦X
≦0.3である。
本発明の活性化ゲルの活性基の密度はマトリックスのビ
ニルアルコール単位の数が多いほど高くなりうる。又ビ
ニルアルコール単位の数が多いほど親水性が増すのでこ
の面からもビニルアルコ−“小単位が多い方がのぞまし
い。しかしながら多すぎるとマトリックスの強度が減少
する。本発明の活性化ゲルのマトリックスにおいてはマ
トリックス単位重量あたりのビニルアルコール単位の数
(Q on)は5.Omeq/g以上であり、かつ架橋
度Xにおいて下記(2)式より得られる値以下であり、
かつ17meq/g以下であることが望ましい。
44 + 39 X (但しXは(1)式で定義され、0.1≦X≦0.4で
ある。) qoHはゲルをピリジン溶媒中で無水酢酸と反応させて
、水酸基と反応して消費した無水酢酸の■又はゲルの重
量変化を測定し、これから求めることができる、乾燥ゲ
ル1gがIIIIlolの無水酢酸と反応したときのq
0イがl seq / gである。
本発明の活性化ゲルのマトリックスは生体物質の非特異
吸着が少ないことがのぞましい、マトリックスにおける
生体物質の非特異吸着の程度はマトリックスを例えばカ
ラムに充填しカラムに生体物質を含有する水性溶液を流
すことによってマトリックスと接触させ、マトリックス
に吸着されずに流出した生体物質の量より知ることがで
きる。
ここに用いられる生体物質としてはたとえば、アミノ酸
や血清タンパクの一つであるアルブミン等があげられる
本発明の活性化ゲルのマトリックスは、前述の活性化ゲ
ルと同様に保水量(Wl )は0.5〜6g/gの範囲
にあるのが適当であり、好ましくは1.0〜5g/gの
範囲である。また比表面積は5〜1000i/gを有す
る。
更にM 1 i−は103〜io”の範囲にある。W、
比表面積、Mjlisの測定は活性化ゲルの場合と同様
の方法でおこなうことができる0本発明の活性化ゲルの
マトリックスの平均粒径は特に制限はないが5〜100
0−の範囲にあるのがよい。
本発明の活性ゲルは、上記のような特性を有するマトリ
ックスのビニルアルコール単位の水酸基に活性化試薬を
用いて活性基を結合することによってうろことができる
活性化試薬としてはハロゲン化シアン、ビスエポキシド
、エピクロルヒドリンをあげることができる。活性化試
薬としてあげたハロゲン化シアンのうちブロムシアンに
よる活性化はたとえば次の方法でおこなうことができる
。適当量の本発明のマトリックスを水に懸濁し、攪拌し
ながらカセイソーダで水性懸濁液のpHを11〜12に
する。次いでpHを11−12に維持しつつブロムシア
ン水溶液を添加する0反応後はガラスフィルター等を用
いて濾過をおこない、次いで水で洗浄することによって
活性基としてシアネートエステル又はイミドカーボネー
ト基を有する活性化ゲルを得ることができる。同様にア
ルカリ条件下ビスエポキシドまたはエピクロルヒドリン
と接触させることにより活性基としてエポキシ基を有す
るゲルを得ることができる。ハロゲン化トリアジンによ
る活性化もアルカリ条件下ゲルとハロゲン化トリアジン
を接触させることによりおこなうことができる。
活性化ゲルは緩衝液中でアミノ基、カルボキシル基、水
酸基、チオール基を有する有機化合物と接触させること
により、当該有機化合物をゲルに固定できる。固定化は
有機化合物がそれ自体が有している生物学的親和性を失
なわないような条件でおこなわなければならない。一般
的には100℃以下、p113〜13の範囲でおこなわ
れるが、固定化する有機化合物の種類によって最適な条
件が選択される。ここで用いられる有機化合物としては
、たとえば抗原、抗体、酵素、アミノ酸、オリゴペブチ
ドボリペブチドおよび核酸等をあげることができる。生
物化学的親和性を示す有機化合物を固定化した本発明の
活性化ゲルは、分離、精製、除去すべき物質を含む液体
と接触させることにより、その物質を分離、精製、除去
できる。
以下に本発明の活性化ゲルのマトリックスの製造法の1
例をのべる。
本発明の活性化ゲルのマトリックスはカルボン酸ビニル
エステルとたとえば下記式(1)、 (II)で示され
るトリアジン環を有する化合物、エチレングリコールジ
メタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレー
ト等のジ(メタ)アクリレート類、ブタンジオールジビ
ニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル
、テトラビニルグリオキザール等のポリビニルエーテル
類、ジアリリデンペンタエリスリット、テトラアリロキ
シエタンのようなポリアリルエーテル類から選ばれた架
橋性単量体を共重合して該共重合体をエステル交換又は
ケン化することによってうろことができるが、カルボン
酸ビニルエステルとの共重合性および形成されたマトリ
ックスの強度、微細孔構造、化学的安定性の面からトリ
アリルイソシアヌレートが最も好ましい。
暇下余白 R3 (1)               (II)(ただ
しRt、RtおよびR1は、それぞれ独立に、CIh=
CHCHz  、 co= C−C1lz−およびC1
1゜ cut = c−cut−を示す) 本発明のカルボン酸ビニルエステルとは重合可能ナカル
ボン酸ビニルエステル基を一つ以上有スる化合物のこと
でたとえば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等をあげ
ることができる。
更に、本発明の活性化ゲルの特性に影響を与えない重合
性単量体、たとえばジエチレングリコールエチルビニル
エーテル等を添加してもかまわない。
本発明の活性化ゲルのマトリックスにおいてはカルボン
酸ビニルエステルと架橋性単量体の量を前記式(1)に
おいてXが0.1〜0.4、好ましくは0.15〜0.
3になるように選んで共重合をおこなうのが好ましい。
本発明に用いるゲルは溶液重合、懸濁重合、エマルジョ
ン重合等でうろことができるが、本発明に用いるゲルは
球状が好ましいので懸濁重合が好ましい、懸濁重合は例
えばカルボン酸ビニルエステルと架橋性単量体を、これ
らの単量体を溶解するが水に溶解しにくい溶媒の共存下
に攪拌して小滴となし、重合することによっておこなわ
れる。
単量体を溶解するが水に溶解しにくい有機溶媒を単量体
に加えることにより、得られる共重合体にパーマネント
ポアを形成させる。単量体を溶解するが水に溶解しにく
い有機溶媒とは具体的にはトルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素、
酢酸エチル、酢酸n −7’チル、酢酸n−ヘキシル等
のエステル化合物、ジブチルエーテル等のエーテル類あ
るいはメチルイソブチルケトン、n−ヘプタツール等の
ことである。を機溶媒は単量体100重量部に対して2
0〜300重量部の範囲で用いるのが好ましい。
共重合体の孔径あるいは孔径分布を制御するために単量
体混合物に溶解する線状重合体を前記溶媒と併用しても
よい。線状重合体としてはたとえばポリ酢酸ビニル等を
挙げることができる。線状重合体は単量体100重量部
に対して10重量部以下で用いられる。かかる線状重合
体を前記有機溶媒と併用することによって、より孔径の
大きいゲルを得るのが容易になる。重合に際して用いら
れる開始剤は通常のラジカル重合開始剤でよく、たとえ
ば2,2′−アゾビスイソブチロニトリルや、過酸化ベ
ンゾイル等を用いることができる。懸濁重合を行なう際
には、水相にはポリビニールアルコール、メチルセルロ
ース等の通常用いられる有機高分子系の懸濁安定剤を加
えるのが良く、必要により、リン酸ナトリウム等のp 
11 緩衝剤を使用してもよい。懸濁安定剤の種類、量
あるいは攪拌速度を変ることによって、重合によって得
られる粒状共重合体の粒径をかえることができる。
重合によって得られた粒状重合体は次にエステル交換又
はケン化をおこなう。
エステル交換および/またはケン化反応はビニルアルコ
ール単位の量すなわちq。Hが少なくとも5〜17me
q / gとあるように行なわれる。
エステル交換および/またはケン化反応は反応条件すな
わち、溶媒、反応温度、時間等の反応率におよぼす影響
を調べておいて、反応率が前述の範囲に入るように反応
条件を選べばよいが、本発明においてはエステル交換反
応又はケン化反応は、水やアルコールまたはその混合液
を溶媒として、酸又はアルカリを用いて行なわれる。反
応の温度は5〜55℃が好ましく、10〜50℃が更に
好ましく、15〜45℃が特に好ましい。
エステル交換またはケン化によって得られたゲルはたと
えばエピクロルヒドリン、ブタンジオールジグリシジル
エーテル等で後架橋することもできる。
本発明に用いられるマトリックスは生理活性物明!fl
iiFノ浄*(内容C変更すt、7  ’λり′I’f
jgs質の非特異吸着が非常に少ないため、活性化して
生物化学的親和性を示す物質を結合して、分離、精製、
除去すべき物質を含む液体と接触させた場合、目的とす
る物質以外の物質を非特異的に吸着することが少なく、
アフィニティクロマトグラフィー用グルの前駆体として
適している。又、活性化した場合、活性基の密度が高い
ので生物学的親和性を示す物質を高密度に結合できる。
本発明の活性化グルは生物学的親和性を示す物質(A)
t−結合する場合や、Aを結合したグルに、該物質と親
和性を示す物質0)を含む液を接触させてBをグルに吸
着させる時、また必要に応じてBを吸着した物質を浴出
すム際の変性剤、pHの変化、温度の変化に耐えること
ができる。又多孔質であるので、分離、精製、除去すべ
き物質がマ) IJソックス中十分に拡散できるため、
接触面積が大きく、分離能が大きい。更に物理的な力に
対して抵抗性があシ、活性化や生物学的親和性を示す物
質を固定化する等の操作中に破壊されることが著るしく
少ない。更に本発明の活性化グルは生物学的親和性を示
す物質を固定してカラムに充填して用いられることが多
い。その際このグルは十分硬いので分離すべき物質を含
む液体を常圧よシごくわずか高い圧力で液すことができ
るので、従来のアがロースグルに比べて著るしく分離能
率が向上する。
以上のような特性から、本発明の活性化グルを用いれば
生体物質の分離、精製、除去が容易にできるため、生化
学分野における寄与が著るしく大きい。
更に本発明の活性化グルは、液体中の特定成分を除去す
るのに用いるのに好適である。たとえば血液を体外に導
びき、固定化された生物学的親和性を示す物質と接触さ
せて治療する、いわゆる体外循環法に用いることができ
る。これまで自己免疫疾患等の治療に体外循環法が試み
られているが、生物学的親和性を示す物質を固定化する
ための担体に適当なものが無かった。体外循環法に用い
る場合には%に滅菌ができることおよび高流速で体液を
流せることが重要であるが、従来このような目的に用い
られたアガロースゲル(たとえば商品名セファローズ、
ファルマシア社、スウェーデン)をブロムシアンで活性
化したもめは、前述のように凍結乾燥滅菌が容易にはお
こなえず、放射線滅菌も熱滅菌もおこなえない。又ダル
が軟質で体液を高流速で流せないために不満足な結果し
か得られていない。又市販の一級水酸基を有する半、硬
質ポリビニール系デルも低圧下で液体を高流速で流せな
いので不満足な結果しか得られていない。本発明の活性
化グルは前述のような袂求を満たしているので、体外循
環法による治療法の発展に対する寄与が大である。
以下に本発明の詳細な説明するが、本発明の範囲をこれ
らの実施例に限定するものでないことはいうまでもない
実施例1 酢酸ビニル100p、)リアリルイソシアヌレ−) 2
4.1 ?(X=0.20 )、酢酸エチル124?、
ヘプタ7124f、ポリ酢酸ビニル(重合度500)3
.1?および2,2′−アゾビスイソブチロニトリル3
.1grよりなる均一混合液と、ポリビニルアルコール
1重量%、す/酸二水素す)9ウムニ水和物0.05重
量%およびり/酸水素二す) IJウム十二水和物1.
5重量%を溶解した水1200mとを3000mの三つ
ロフ□ラスコに入れ、十分攪拌したのち65℃で18時
間、さらに75℃で5時藺加熱攪拌して懸濁重合をおこ
ない、粒状共重合体を得た。ヂ過水洗、ついでアセトン
抽出後、カセイソーダ46.5grおよびメタノール2
1よシなる溶液中で40℃で18時間、共重合体のエス
テル交換反応をおこなった。得られた粒子の平均粒径は
150μmであった。前記方法で水酸基密度(qoi)
を求めたところ13m@q/S’、であった。
またグルの保水量は4.4gr/f乾燥グルで、比表面
積は10m”/7%であった。このグルを内径7.5錦
、長さ25CIIのステンVス製カラムに充填して、樵
々の分子量を持つデキストランや?リエチレングリコー
ルの1%水溶液を測定したところ、それぞれ分子量の大
きい順に溶出された。デキストランの排除限界分子量は
約3×10であった。分析にはサンプルインジェクター
と?ングはHITACHIMad・1635A (日立
製作所)を、検出器は5hodax RI SE−11
(昭和電工〕を用いた。また0、3M塩化ナトリウムお
よび0.1Mリン酸ナトリウムを含む水溶液を溶媒とし
て、紫外線吸収検出器(HITACHI MULTI 
WAVELENGTHUV MONITOR(日立製作
所)〕を用いてγ−グロブリン、牛血清アルプミ/、卵
白アルブミンそれぞれの1%溶液を流したところ、はと
んど100%の回収率で回収され、グルの非特異的吸着
は非常に少なかった。サンプルの測定はすべて流速1s
l/minで実施した。
つぎにエステル交換され、水で十分に洗浄されたグル5
0ccを200−の水に懸濁し3?の臭化シアンを加え
攪拌する。2N水酸化ナトリウム水溶液を用いて−を1
0〜11に保ち8分間反応させた。反応終了後はすみや
かにガラスフィルターで濾過し、ついで水2ノで洗浄し
て活性化グルを得た。この活性化グルの活性基の密度W
ileh@ekらの方法(J 、 Ko hn 、 M
、Wi 1eheck+ Bioebsm、 Biop
hys +Res Commun、+ 84+ 7(1
978)参照)で測定したところ乾燥グル1?あたり2
000μmoLであった。
実施例2 酢酸ビニル100gr、)リアグルイソシアヌレー) 
32.3 gr (X=0.25 )、酢酸エチ#10
0P、n−ヘグタノール100gr、/す酢酸ビニル(
重合度500)6.67および、2.2′−アゾビスイ
ソブチロニトリル3.3?よりなる均一混合液を実施例
1と同様に懸濁重合し、得られた粒子のエステル交換反
応をおこなった。エステル交換はメタノール2.11を
用いた以外は実施例1と同じ条件で行なった。得られた
ダルの物性は平均粒径1ooμm1(lOH=12m@
q/f、W、=3.4P/PおよU比’RWJ積は20
m1?であった。実施例1と同様にカラムに充填し、ポ
リエチレングリコールおよびデキストランを測定したと
ころ、それぞれ分子量の大きい順に溶出することが確認
され、Mt i mは7×10であった。実施例1と同
様にγグロブリン、牛血清アルブミン、卵白アルブミン
を含む溶液を流したところ、はとんど100%の回収率
で回収され、グルの非特異的吸着は非常に少なかった。
つぎにこのグルを実施例1と同様にブロムシアンで活性
化したところ、活性の密度は乾燥グル1?あたり150
0 fimoLであった。
実施例3 実施例2でエステル交換して得られたグル50CCをよ
く水で洗浄したのち、50dの1.4−ブタンジオール
ジグリシジルエーテルと1001n9の水素化硼素ナト
リウムを含む0.6Mカセイソーダ水溶液50117を
加え、室温で8時間振盪反応させた。
ついでグラスフィルターで濾過し、よく水で洗浄して活
性化グルを得た。このグルの活性基の密度を5undb
eryらの方法(J、 Chromatogr−−90
y87(1974)参照〕で測定したところ乾燥ダル1
?あたり900μmoAであった。
実施例4 実施例2でエステル交換して得られたグル50閃をよく
水で洗浄してフラスコに入れ75iuの水、32.59
−の2Mカセイソーダ、7.5dのエビクロロヒドリン
を屓次加える。混合液を40℃で2時間振盪後、グラス
フィルターで濾過し、水でよく洗浄して活性化グルを得
た。実施例3と同様に5undbIryらの方法で測定
したところ、乾燥デル1?あたシ500μmoLであっ
た。
実施例5 実施例2で得られた活性化グル5QCeを0.1M炭酸
水素ナトリウム500m/で洗浄する。L−アルギニン
塩酸塩51を0.1M炭酸水素す) IJウム水溶液に
溶解し、カセイソーダ水溶液を用いて−を9.5に調節
し活性化グルに加える。ついでこれを25℃で16時間
振盪し、ついでガラスフィルターを用いて、濾過する。
得られた吸着体を1M塩化ナトリウム200117およ
び水で交互に洗浄する。活性化グルに固定化されたL−
アルギニンは活性化グル1 ccあたり0.24 mm
oLであった。
L−アルギニンの固定化量は固定化反応後の上清に8−
ヒドロキシキノリ/とN−プロモスクシイミドを加えて
発色させ、500 nmの吸光度から上記の方法で得ら
れたL−アルギニン溶液を標準として上清中の濃度を測
定し、上清中の量を知シ、仕込み址からさしひくことに
よって算出した。この固定化グルをカラムに充填して、
水および緩衝用塩を含む水溶液を5 KfZ傷!以下の
圧力で140dα−2hr−1の流速で流すことができ
た。またこの固定化グル充填カラムを真空凍結乾燥しつ
いで滅菌バッグに封入し35%エチレンオキサイドガス
で400,5時間処理し、空気置換を1時間おこなって
、滅菌、乾燥された固定化カラムをうろことができた。
滅菌乾燥され九カラム内の固定化グルは再膨潤によって
、凍結乾燥前とほぼ同じ容積まで回復した。
実施例6 酢酸ビニル100 gr、  )リアグルイソシアヌレ
−)52gr(X=0.35 )、酢酸エチルloOg
rsへゾタン100 gr、 /IJ酢酸ビニル(重合
度500)7.5?および2.2′−アゾビスイソブチ
ロニトリル3.8gr  よりなる均一混合液を懸濁重
合し、得られた粒子のエステル交換反応をおこなった。
エステル交換はメタノール2.4.□A!を用いた以外
は実施例1と同じ条件で行なった。得られたグルの平均
粒径は300/’me qomx9.om@q /f、
W、−4,09−/?および比表面積は60m”/lで
あった。このグルのデキストランMtimは6×10で
あった。
実施例1と同様の方法でブロムシアンを用いて活性化し
たところ、活性基の密度は乾燥グル1?あ九シ500μ
motであった。
実施例7 アゾピン酸ジビニル90gr、  トリアリルイソシア
ヌレート30gr、(X=0.29)  酢酸エチル2
00 grおよび2,2′−アゾビスイノブチロニトリ
ル3.Ogrよりなる同一混合液を実施例1と同様の方
法で懸濁重合をおこない、得られた粒子のエステル交換
をおこなった。得られた粒子の平均粒径は150μm、
qon−10m@q/p、WB= 4.Ogr/yおよ
び比表面積は40 m”/ )であり九。このグルのデ
キストランML 1 mは30XlOであった。
実施例1と同様にrグロブリン、牛血清アルブミン、卵
白アルブミンを含む溶液を流したところ、はとんど10
0%の回収率で回収されグルの非特異吸着は非常に少な
かりた。
つぎにとのグルを実施例1と同様にブロムシアンを用い
て活性化したところ、活性基の密度は乾燥グルl?あた
シ800μmoLであった。
実施例8 酢酸ビニル100 gr、ジエチレングリコールジビニ
ルエーテル39.4 gr(X=0.3 )、酢酸エチ
ル100 grおよび2,2′−アゾビスイソブチロニ
トリル3.5grよりなる均一混合液を実施例1と同様
に懸濁混合し、得られた粒子のエステル交換反応をおこ
なった。得られ7’tfルの物性は平均粒子径300μ
”、qog = 10.0 meq15F、WR= 2
.0 t/?および比表面積は40 m”/ )であっ
た。このグルのデキストランMti!nはl0XIOで
おった。実施例1と同様にrグロブリン、牛血清アルブ
ミン、卵白アルブミンを含む溶液を液したところ、はと
んど100%の回収率で回収され、グルの非特異吸着は
少なかった。つぎにとのグルを実施例1と同様にブロム
シアンで活性化したところ活性基の密度は700μmo
t/?であった。
比較例1 アガロース樹脂である市販のセファローズCL−4B(
ファルマシアファインケミカル社製)50ccを実施例
1の方法で活性化し、次いで実施例5の方法でL−アル
A’ニン塩酸塩と反応させ、L−アルギニン固定化グル
を得た。固定化されたL−アルギニンは固定化グル1 
ccおたシ0.25rnrnoLであった。この固定化
グルをカラムに充填して水および緩衝用の塩を含む水溶
液を流したところ30117cILhr  以下の流速
でしか流せなかった。またこの固定化グル充填カラムを
実施例5と同様の方法で真空、乾燥滅菌した。滅菌乾燥
され九カラム内の固定化グルは再膨潤によって、凍結乾
燥前の容積の30%の容積までしか回復しなかった・ 比較例2 酢酸ビニル100 gr、  )リアグルイソ7アヌレ
−) 5.1 gr (X= 0.05 )、酢酸エテ
ル150gr、ヘゲタン150 grおよび2,2′−
アゾビスイソブチロニトリル3.1grよりなる均一混
合液を実施例1と同様に懸濁重合し、得られた粒子のエ
ステル交換反応をおこなった。エステル交換はメタノー
ル1.5ノを用いた以外は実施例1と同様の方法で行な
った。ダルの物性は、比表面積2m”/l、平均粒子径
100μm9@、qoi= 19 m@q/ fおよび
WR=5.0?15’であった。このダルを実施例1と
同様にカラムに充填し、同様のクロマト条件で分析を試
みたところ、カラムの圧力損失が大きく測定できなかっ
た。
実施例9 酢酸ビニル100g?、)リアクルイノシアヌレ−) 
41 gr(X=0.30 )、酢酸エチル70 gr
 。
オクタン70 gr 、ポリ酢酸ビニル(重合度500
 )7grおよび2,2′−アゾビスイソブチロニトリ
ル3.5grよυなる均一混合物を実施例1と同様の方
法で懸濁重合し、得られたダルのエステル交換反応を行
なった。
得られたグルの平均粒径は70μm、q□H=7 me
q15’ WR= 3.0 P/ S’および比表面積
は45m”/9−であった。このクルのデキストランM
□。
は3X105であった。このゲルを実施例4と同様にエ
ピクロルヒドリンで活性化した。実施例3と同様K 5
undberyらの方法で測定したところ、乾燥グル1
?あたシ500μmLであった。
次にこの活性化グルを水に懸濁し、底にガラスフィルタ
ーと出口枠をそなえた直径10fiのがラスカラムに導
入した。クル導入時は出口枠は閉じておいた。ついで出
口枠を開き、溶媒である水を自然流下させてグルを沈降
させた。クルペッドの高さは51でめった。ついでカラ
ムの上部にペリスタリック$−J7”からの管を接続し
、純水をカラム内に流した。その時のカラム入口とカラ
ム出口の間の差圧と流量との関係を第1図に、差圧と体
積の関係を第2図に示す。なお体積は水を自然流下させ
た時の体積を100として示しておる。
比較のため、市販の一級水酸基を有する半硬質ビニルク
ル(粒径50〜100μm)をエピクロルヒドリンで活
性化し7′?、クルおよび市販のエポキシ活性化アガロ
ースゲル(粒径60〜140μm)についても同様にガ
ラスカラムに充填し、差圧と流量、差圧と体積の関係を
調べた。得られた結果を第1図及び第2図に示す。市販
の一級水酸基を有する半硬質ビニルグルは実施例9の活
性化グルと同様に水を流下させつつ自然沈降させた時の
値を100として表示してあり、エポキシ活性化アがロ
ースクルはカラムの出口枠を閉じた状態で自然沈降させ
た時の体積を100として示しである。
第1図及び第2図の結果よシ本発明のクルが市販のグル
に比べて著るしく硬く、低圧下で高流速で液を流せるこ
とがわかる。
実施例10 実施例1で得られた樹脂IQQmを良く水洗した後10
0dの蒸留水に懸濁された。メカニカルスターラーで攪
拌を行ないながら、4N水酸化ナトリウム水溶液を滴下
し、P&(t1″11.0〜11.5に合せた。次いで
10?の臭化シアン粉体を加え、4N水酸化ナトリウム
を滴下して声を11.0〜11.5に8分間保ち、活性
化反応を行ない、反応終了後すみやかに氷冷した0、1
M炭酸緩衝液5.000−で洗浄し、吸引濾過した後、
氷冷した0、1M炭酸緩衝液100T111に再度懸濁
させ攪拌を行ないながら、0.1M炭酸緩衝液2011
+7に2Fの市販のAntl −Rabbit Alb
umin (Goat)のIgG分画(Capp@l 
Laboratorl*a+ Inc(PA、USA)
製〕を溶解した溶液を上記懸濁液に加えた。4℃で20
時間攪拌を行ない反応させた。反応後0.15M塩化ナ
トリウムを含む0.01Mリン酸緩衝液(p)17.5
)で充分洗浄を行ない、Anti−RabbitAlb
umin IgG結合樹脂を得た。この際結合したAn
ti−Rabbit Albumin IgGの量は、
水洗溶液の吸光度測定(280nm )から約1.98
 p/ 10011を樹脂であっ九。
このようにして得られたAnti −RabbitAl
bumin IgG結合樹脂を用いてウサギ血清よシア
ルブミンをf#製する試みを行った。該樹脂を2.5α
直径×201高さのカラムに充填し、0.15M塩化ナ
トリウムを含む0.01Mリン酸緩衝液で十分洗浄した
後、200dのウサギ血清を流速10α/Hrで供給し
た。続いて上記洗浄用緩衝液で充分流#を行なった後、
0.1Mグリシン塩酸緩衝液(pH3,0)を溶離を行
なりた。溶離液は九だちにp)111.5の1Mグリシ
ン緩衝液を加え、−を中性にした。得られた溶離液は、
4℃で0.15M塩化ナトリウムを含む0.01Mリン
酸緩衝液で一夜透析後280 nmの吸光度測定、Lo
rry氏らの方法による蛋白質定量、アクリルアミドを
用いるディスク電気泳動を行ない、含有されるウサギア
ルブミンの定量及び定性試験を行なった。
得られたウサギアルブミンは21531gであり、純度
98%であった。多成分からなる血清から直接精製を行
なっ九にもかかわらず、アルプミ/以外の不純成分は極
微量であった。尚カラムは十分洗浄後、8M尿素を流し
、更に溶出したが、溶出液中に蛋°白成分等は見出せな
かった。
実施例11 実施例1で得られた樹脂250−を良く水洗した後吸引
濾過し、5QQdのジメチルスルホキシド(DMSO)
に浸漬し一夜放置した。次に吸引濾過全行ない、198
m(2,5モル)のエビクロルヒドリ/の入った5QQ
ilのジメチルスルホキシド溶液中に懸濁した。攪拌を
行ないながら50%水酸化す) リウム水溶液を45−
を2時間かけて滴下し、次いで30〜35℃の温度で4
時間攪拌を行ない反応した。反応終了後70114のジ
メチルスルホキシド、700WLtのアセトン3Itの
蒸留水で順次洗浄し、ニブキシ活性化樹脂を得た。該活
性化樹脂を用い、公知の方法(山崎誠、石井信−1岩井
浩−編等、1アフイニテイークロマトグラフイー”参照
)に従い、抗ウサギアルブミン抗体精製用のウサギアル
ジミン結合樹脂を作成した。
0.1M炭酸緩衝液10−に該活性化樹脂10−を懸濁
し、さらに3011Igのウサギアルブミンを0.1M
炭酸緩衝液2 mlに溶解した溶液を加えた。室温で1
週間、時々攪拌をしながら反応をさせた。反応終了後、
ガラスフィルターを用い0.15M塩化ナトリウムを含
む0.01Mリン酸緩衝液(pH7,5)で充分に洗浄
し、ウサギアルブミン28■の結合した樹脂を得た。こ
のようにして得られた樹脂をカラムに充填し、実施例1
0と同様な方法で抗ウサギアルブミン山羊血清を用い抗
ウサギアルブミン抗体の精製を行なった。精製された抗
体は高い力価を示す高純度IgG蛋白であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例9における差圧と流量の関係を示したグ
ラフ図である。 A;実施例9における本発明の活性化グル、B;市販の
1級水酸基を有する半硬質ビニルグルをエピクロルヒド
リンで活性化したグル、C;市販のエポキシ活性化アガ
ロースゲル、第2図は実施例9における差圧と体積の関
係を示したグラフ図である。なお、体積はカラムの出口
栓を開けて水を自然流下させて自然沈降させた時の値を
100として示しである。ただしニーキシ活性化アガロ
ースグルの場合はカラム出口栓を閉じた状態でグルを自
然沈降させた時の値1klo。 として示しである。 第1図 流量(m47min) 第2図 差圧(mmHg) 手続補正書(方式) %式% 1、事件の表示 昭和62年特許願第207402号 2、発明の名称 全多孔質活性化rルの製造方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 名称 (003)  旭化成工業株式会社4、代理人 住所〒105東京都港区虎ノ門−丁目8番10号靜光虎
ノ門ピル電話 (504)  0721昭和62年12
月22日(発送日) 6、補正の対象 明細書(頁27〜頁45) 7、補正の内容 明細書の浄書(頁27〜頁45〕(内容に変更なし)8
、添付書類の目録

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、全炭素数が4〜5のカルボン酸ビニルエステルと、
    2つ以上のエチレン性二重結合および/又はアセチレン
    性三重結合を有する架橋性単量体を、下記式で定義され
    る架橋度Xが0.1≦X≦0.4 X=[(W_2/M_2)×n_2]/{[(W_1/
    M_1)×n_1]+[(W_2/M_2)×n_2]
    }(1)(ただし、 M_1;カルボン酸ビニルエステルの分子量M_2;架
    橋性単量体の分子量 W_1;重合に用いたカルボン酸ビニルエステルの重量 W_2;重合に用いた架橋性単量体の重量 n_1;カルボン酸ビニルエステルが有するエチレン性
    二重結合の数 n_2;架橋性単量体が有するエチレン性二重結合の数
    および/又はアセチレン性三重結 合の数) になるように用い、かつ該単量体混合物100重量部に
    対し単量体混合物を溶解するが水に溶解しにくい有機溶
    媒20〜300重量部を用いて単量体混合物を共重合せ
    しめて平均粒子径5〜1,000μmのゲルを得、つい
    でビニルアルコール単位に基づく水酸基の密度が5.0
    〜17.0meq/gになるようにケン化又はエステル
    交換反応を行いさらに該水酸基と結合したイミドカーボ
    ネート基、シアネートエステル基およびエポキシ基の少
    なくとも一種300〜3,000μmol/gになるよ
    うにハロゲン化シアン、エピハロヒドリンおよびビスエ
    ポキシドの少なくとも一種を反応させることを特徴とす
    る全多孔質活性化ゲルの製造方法。 2、架橋性単量体が下記式(1)および/又は▲数式、
    化学式、表等があります▼(1) ▲数式、化学式、表
    等があります▼(2) (ただしR_1、R_2およびR_3は、それぞれ独立
    に、CH_2=CH−CH_2−、CH≡C−CH_2
    −又は▲数式、化学式、表等があります▼を示す) の化合物である特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
JP62207402A 1987-08-22 1987-08-22 全多孔質活性化ゲルの製造方法 Pending JPS63178106A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62207402A JPS63178106A (ja) 1987-08-22 1987-08-22 全多孔質活性化ゲルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62207402A JPS63178106A (ja) 1987-08-22 1987-08-22 全多孔質活性化ゲルの製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56073387A Division JPS57190003A (en) 1981-05-18 1981-05-18 Wholly porous activated gel

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63178106A true JPS63178106A (ja) 1988-07-22

Family

ID=16539148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62207402A Pending JPS63178106A (ja) 1987-08-22 1987-08-22 全多孔質活性化ゲルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63178106A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001096104A (ja) * 1999-07-29 2001-04-10 Univ Kansai 液中の有機物の除去方法及び除去装置
JP2015163880A (ja) * 2009-12-22 2015-09-10 ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・アクチボラグ クロマトグラフィー媒体用容器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001096104A (ja) * 1999-07-29 2001-04-10 Univ Kansai 液中の有機物の除去方法及び除去装置
JP2015163880A (ja) * 2009-12-22 2015-09-10 ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・アクチボラグ クロマトグラフィー媒体用容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0144725B2 (ja)
Mallik et al. High-performance affinity monolith chromatography: development and evaluation of human serum albumin columns
US20050145573A1 (en) Adsorbent and method for adsorbing a chemokine in body fluid
JP3081137B2 (ja) 改良された親和性担体を用いる生物学的高分子を分離または精製する方法。
JP2001510397A (ja) 吸着/分離方法および吸着/分離の媒体
JP2002263486A (ja) エンドトキシン吸着体、及びそれを用いたエンドトキシンの除去方法
JPS60500539A (ja) 変性多糖支持体
Phillips Analytical techniques in immunochemistry
EP0819439B1 (en) Apparatus comprising an adsorbent for adsorptive elimination of disease-related factors in body fluids
JPS63178106A (ja) 全多孔質活性化ゲルの製造方法
JPH0323182B2 (ja)
JPH0622633B2 (ja) 吸着体およびそれを用いた除去装置
JPH01181875A (ja) 免疫複合体の吸着体およびそれを用いた免疫複合体の除去装置
JPS6087854A (ja) 血液浄化吸着材
JPS59186559A (ja) 自己抗体および/または免疫複合体吸着材
JP3157026B2 (ja) 血液浄化用吸着材
JP2013010701A (ja) エンドトキシン吸着体、それを用いた全血灌流型体外循環用カラム及び医薬品精製用クロマトグラフィー充填剤
RU2027192C1 (ru) Способ очистки крови от ревматоидного фактора
JPS6361024B2 (ja)
JPS6392627A (ja) 親水性多孔粒子
Abdul Mazid et al. Immunoadsorbents with synthetic oligosaccharide hapten representing blood group A substances
JPH0771632B2 (ja) 吸着体およびそれを用いた除去装置
Woolfork et al. Recent Advances in Supramolecular Affinity Separations: Affinity Chromatography and Related Methods
JPS5815924A (ja) 免疫吸着材
JPH0219902B2 (ja)