JPS63177676A - 画像記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 無人の発電所、変電所、開閉所等に於ける発電機、変圧
器、開閉器等を被監視部とし、この被監視部の赤外線映
像を用いて異常温度上昇を検出した時に、可視カメラで
被監視部を撮像して画像メモリに記録する動作を停止し
、異常発生前の被監視部の状態を画像メモリから読出し
て表示し、その表示内容により事故発生の原因究明を容
易にして、回復処理の迅速化を図るものである。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、例えば、無人の発電所、変電所、開閉所等に
設置されている発電機、変圧器、開閉器等を被監視部と
して、遠隔監視する場合に、事故発生直前の状態を観察
できるようにした画像記録装置に関するものである。

発変電所等に於いて、高電圧部分の短絡や地絡等の事故
が発生した場合、その事故原因となる部分が焼損してし
まうので、原因究明が困難であった。又発変電所等の無
人化が進められており、無入光変電所の事故発生が監視
所に通知されると、保守要員が派遣され、事故原因の究
明を行い、且つ運転再開の安全性が確認された後に運転
が再開される。従って、その間、需要者は停電状態とな
り、その停電時間が長くなると社会的な影響が大きくな
る。そこで、無人化された施設の事故原因の究明を容易
にし、回復処理を早急に行うことが要望されている。

〔従来の技術〕

無人化された発電所、変電所、開閉所等に設置された発
電機、変圧器、開閉器等を可視カメラで撮像し、その映
像信号を監視所に伝送してモニタするシステムが比較的
多く採用されている。第３図は従来例の監視システムの
説明図であり、３１．３２は被監視部としての変圧器、
開閉器、３３は可視カメラ、３４．３５は映像信号及び
制御信号の送受信部、３６はモニタ、３７は制御入力部
、３８．３９は被監視部の制御信号や異常検出信号の送
受信部、４０は系統監視盤である。

変圧器３１．開閉器３２の運転状態及び温度等の情報が
監視所に伝送されて、系統監視盤４０に表示される。父
系統監視盤４０の操作卓から開閉器３２の開閉状態を遠
隔制御することができる。

又可視カメラ３３は、変圧器３１や開閉器３２を撮像し
て監視所に伝送し、モニタ３６に表示できるもので、制
御入力部３７により可視カメラ３３の撮像範囲や方向等
を制御することが可能となっている。

系統監視盤４０により遠隔監視を行っている状態で、被
監視部からの異常検出信号が伝送された場合、或いは受
信情報の解析により被監視部に異常状態が発生したこと
を検出した時に、系統監視盤４０に警報表示が行われ、
制御入力部３７により可視カメラ３３を遠隔制御して、
異常状態の発生個所を撮像させ、モニタ３６により確認
することができる。

又可視カメラ３３を設置していない無人発変電所等に対
しては、警報により保守要員を派遣して確認させて、運
転再開の操作を行わせることになる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前述のような従来の監視システムに於いては、常時モニ
タ３６を監視していることは困難であって、系統監視盤
４０等に警報表示が行われた時、モニタ３６により被監
視部の状態を観測することになる。従って、事故発生後
の状況をみることになり、事故原因は事故後の状況から
推測しなければならないことになる。例えば、鳥獣が高
電圧部に触れて地絡障害が発生し、その鳥獣が焼損して
しまった場合は、一時的な地絡障害であるが、事故発生
後の状況をみても、原因が判らない場合が多いものであ
る。その為、運転再開をすべきか否かの判断が遅れるこ
とになり、停電時間が長くなる欠点があった。

本発明は、被監視部の異常状態の検出を的確に行うと共
に、異常状態発生直前の被監視部の状況を再生して、事
故原因の究明を容易にすることを目的とするものである
。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の画像記録装置は、可視カメラにより被監視部を
撮像して記録するものであり、第１図を参照して説明す
る。変圧器や開閉器等の被監視部１の赤外線映像を撮像
する赤外線カメラ２と、この赤外線カメラ２の出力映像
信号を基に、被監視部１の温度上昇を検出してトリガ信
号を出力する温度差演算部３と、被監視部ｌの可視像を
撮像する可視カメラ４と、この可視カメラ４の出力映像
信号を複数フレームにわたって記録しておき、温度差演
算部３からのトリガ信号が加えられた時、可視カメラ４
の出力映像信号の記録を停止する画像メモリ５とを備え
、この画像メモリ５から読出してモニタすることにより
、トリガ信号が加えられた直前の被監視部ｌの可視像を
再生することができる。

〔作用〕

赤外線カメラ２の出力映像信号は、被監視部１の温度に
対応したレベルを有するものであるから、成る時間間隔
で出力映像信号を比較し、その差分が所定値以上の場合
に、異常温度上昇が発生したことを検出できる。その時
にトリガ信号を出力するものである。又画像メモリ５は
、複数フレーム分の可視像を記録する容量を有し、繰り
返し被監視部１を撮像した映像信号が書込まれるが、温
度差演算部３からのトリガ信号によって書込みを停止す
るものであるから、トリガ信号が加えられる直前の被監
視部１の状況が記録されていることになり、事故発生原
因を容易に究明することができる。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明
する。

第２図は本発明の実施例の要部ブロック図であり、１１
は変圧器、１２は開閉器、１３は赤外線カメラ、１４は
赤外線カメラ制御部、１５は温度差演算部、１６．１７
は赤外線映像メモリ、１８は減算器、１９は基準電圧Ｖ
ｒとを比較する比較器、２０は可視カメラ、２１は画像
メモリ、２２は記録制御部、２３はメモリ部である。

被監視部としての変圧器１１．開閉器１２を、赤外線カ
メラ１３及び可視カメラ２０により撮像するものであり
、１台の赤外線カメラ１３及び可視カメラ２０により変
圧器１１と開閉器１２とを撮像するように示しているが
、カメラの視野や解像度の関係で、変圧器１１対応及び
開閉器１２対応にそれぞれ複数のカメラを設けて、変圧
器１１及び開閉器１２の一部分毎に撮像するようにする
こともできる。

赤外線カメラ１３の出力映像信号は、赤外線カメラ制御
部１４から温度差演算部１５に加えられ、赤外線映像メ
モリ１６．１７に書込まれる。この実施例に於いては、
２フレ一ム分の赤外線映像メモリ１６．１７を設けて、
交互に記録或いは一方から他方ヘシフトさせる場合を示
すものであるが、１フレーム分或いは３フレ一ム分以上
のメモリを設けることもできる。

赤外線カメラ１３の出力映像信号は、赤外線映像メモリ
１６に書込まれると共に減算器１８に加えられ、又赤外
線映像メモリ１７から１フレーム前の映像信号が赤外線
カメラ１３の走査に同期して読出されて減算器１８に加
えられる。従って、減算器１８の出力信号は、被監視部
の現在の温度と１フレーム前の温度との差に対応したも
のとなる。なお、数フレーム−数１０フレーム前の温度
との差を求める構成とすれば、異常温度上昇の検出を一
層容易にすることができる。その場合は、温度差を求め
るフレーム放間に相当する赤外線映像メモリを設けるこ
とになる。

フレーム間差分を求める減算器１８の出力信号は比較器
１９に加えられて基準電圧Ｖｒと比較される。この基準
電圧Ｖｒを検出すべき異常温度差に対応した値に設定す
ることにより、事故等により局部的に急激に温度が上昇
した場合に、確実に検出することができる。比較器１９
により異常温度上昇が検出されると、その出力信号はト
リガ信号として画像メモリ２１に加えられる。

画像メモリ２１は、可視カメラ２０の出力映像信号を記
録制御部２２を介してメモリ部２３に書込む構成を有し
、メモリ部２３は複数フレーム分の容量を有するもので
、フレーム対応にサイクリックに書込む構成や循環記憶
を行わせる構成等を採用することができる。従って、常
時は、可視カメラ２０の出力映像信号の最新のものから
複数フレーム分蓄積され、それ以上古い映像信号は捨て
られることになる。そして、温度差演算部１５からのト
リガ信号が加えられると、記録制御部２２は、可視カメ
ラ２０の出力映像信号の書込みを停止して、メモリ部２
３が循環メモリの場合、今までの記録内容を循環記憶さ
せるように、トリガ信号によって記録制御部２２の切替
えが行われる。

又トリガ信号は、異常状態の検出信号として図示を省略
した監視所へ送出され、監視所では異常状態発生として
系統監視盤に警報表示等が行われる。それによって、画
像メモリ２１の続出制御を行うことになり、トリガ信号
が画像メモリ２１に加えられる以前の変圧器１１．開閉
器１２の状況を示す映像信号が読出されて監視所に伝送
され、モニタに表示されて事故原因の究明が行われ、保
守要員の派遣の必要性や運転再開の可能性等の検討が行
われる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、変圧器や開閉器等の被
監視部１を赤外線カメラ２で撮像し、この赤外線カメラ
２の出力映像信号を基に、温度差演算部３に於いて温度
上昇を検出してトリガ信号を出力し、又被監視部１を可
視カメラ４で撮像して画像メモリ５に記録し、温度差演
算部３からのトリガ信号によって画像メモリ５への書込
みを停止するもので、比較的少ない容量の画像メモリ５
を用いて、事故発生直前の被監視部ｌの状況をみること
ができるから、事故原因の究明が容易となる。又被監視
部１の赤外線映像を基に異常温度上昇を検出するもので
、局部的な温度上昇も確実に検出することができる。従
って、無人化された発電所、変電所、開閉所等の事故原
因の究明を容易にして、復旧作業を迅速に行わせて、停
電時間を短縮することが可能となる。又被監視部１は、
発電機、変圧器、開閉器のみでなく、各種の装置とする
ことも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理説明図、第２図は本発明の実施例
の要部ブロック図、第３図は従来例の監視システムの説
明図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 被監視部（１）の赤外線映像を撮像する赤外線カメラ（
   ２）と、 該赤外線カメラ（２）の出力映像信号を基に前記被監視
   部（１）の温度上昇を検出してトリガ信号を出力する温
   度差演算部（３）と、 前記被監視部（１）の可視像を撮像する可視カメラ（４
   ）と、 該可視カメラ（４）の出力映像信号を複数フレームにわ
   たって記録すると共に、前記温度差演算部（３）からの
   トリガ信号により前記可視カメラ（４）の出力映像信号
   の記録を停止して、該トリガ信号が出力された時点前の
   前記被監視部（１）の可視像を読出すことができる画像
   メモリ（５）とを備えた ことを特徴とする画像記録装置。