JPS6317188Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば複数のランプを保持すると共に
それらランプの共通電極端子をも兼ねるモザイク
配電盤用ホルダ等のランプソケツトに関する。

この種、従来のランプソケツトをモザイク配電
盤用ホルダを例にとり説明する。すなわち、導電
板からなるランプホルダに複数のランプ挿入孔を
形成すると共にこれらの孔の縁部にランプ取付部
を形成する。

そして、各ランプ挿入孔に対応してランプホル
ダの裏側に配置された導電性圧縮コイルバネの弾
性付勢力に抗してランプをランプ挿入孔に挿入し
て前記取付部で係止さることによりランプをラン
プホルダに保持させている。そして、ランプホル
ダを複数のランプの共通電極端子とすると共に前
記圧縮コイルバネを異極として複数のランプを点
滅させるようにしている。

ところで、圧縮コイルバネの電極構造は、ラン
プとの接触不良等をなくすために従来より種々の
工夫がなされており、従来では第１図に示すよう
に、圧縮コイルバネ１の両端部に夫々ランプと接
触する板状の極板２と複数の同極端子を有する端
子３とをハンダ付或いはかしめ等により固定する
ようにしていた。

しかしながら、このような従来の構造では、圧
縮コイルバネ１、極板２及び端子３が小物である
ためハンダ付或いはかしめ等の作業性が悪く、ラ
ンプソケツトの組立作業能率が低かつた。

本考案は、このような従来の問題点に鑑みなさ
れたもので、導電性圧縮コイルバネの両端を密着
巻きにしてコイル部に挟持させることにより、ハ
ンダ付或いはかしめ等の作業を必要とすることな
く極板と端子とをコイルバネに取付けるように
し、もつてランプソケツトの組立作業能率を向上
させるようにしたものである。

以下、本考案を第２図乃至第４図に示す一実施
例に基づいて説明する。

図において、導電性圧縮コイルバネ１１の両端
部は互いに隣接するコイル部を密接させて形成さ
れている。この圧縮コイルバネ１１のコイル密着
部１２の一方にはランプ１３の端子と接触する板
状の極板１４が密接するコイル密着部に差込まれ
て挟持されている。この極板１４の両端部にはコ
イル部間に差込んだ後外れないように段付部１４
ａが形成されている。また、他方のコイル密着部
１２には図示しない外部配線に接続される略コ字
形の端子１５が同様にコイル密着部に差込まれて
挟持されている。ランプ１３が挿入されるランプ
挿入孔１６を有するランプホルダ１７には、ラン
プ挿入孔１６の内壁をランプ挿入方向に沿つて切
欠いて前記極板１４の段付部１４ａが挿入される
一対の廻り止め用溝１８が形成されている。ま
た、ランプホルダ１７にはランプ１３を保持する
保持板１９が取付けられ、この保持板１９にはラ
ンプ挿入孔１６の上方にランプ挿入孔２０が形成
されると共にランプの突起１３ａが取付けられる
ランプ取付部２１が形成されている。

かかる構成のランプソケツト構造によれば、ラ
ンプソケツト組立時圧縮コイルバネ１１の両端の
コイル密着部１２に夫々極板１４及び端子１５を
差込んで挟持させるだけで圧縮コイルバネ１１と
極板１４及び端子１５とをコイルバネ１１の所定
の力により接触させることができ、従来のハンダ
付或いはかしめ等の固定作業が不要となり圧縮コ
イルバネ１１と極板１４及び端子１５との接触信
頼性を損なうことなく組立作業を簡易化すること
ができる。特に、小物である極板１４及び端子１
５の圧縮コイルバネ１１への組立作業が容易とな
り組立作業の向上を図れる。

本考案は、以上説明したように、圧縮コイルバ
ネの両端部に密接形成したコイル部にランプに接
触する極板と端子とを夫々挟持させる構成とした
ので、従来のハンダ付或いはかしめ等の固定作業
が不用となり接触信頼性を損なうことなくランプ
ソケツトの組立作業を簡易化でき作業能率の向上
を図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のランプソケツトの要部を示す正
面図、第２図は本考案の一実施例を示す要部斜視
図、第３図は第２図の分解図、第４図はランプホ
ルダへの取付状態を示す斜視図である。 １１……導電性圧縮コイルバネ、１２……コイ
ル密着部、１３……ランプ、１４……極板、１５
……端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプ挿入孔にランプを導電性圧縮コイルバネ
   の弾性付勢力に抗して挿入保持し、ランプに圧縮
   コイルバネを介して通電するようにしたランプソ
   ケツトにおいて、前記圧縮コイルバネの両端を密
   着巻きにし、ランプに接触する極板と端子とを
   夫々前記コイル密着部に挟持させたことを特徴と
   するランプソケツト。