JPS63170830A - 陰極線管画質評価用基準点設定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は陰極線管画質自動評価システムの一部として、
ラスタ歪の測定用に有効画面内の四隅に有効画面の縦横
周辺から夫々所定長へだてて設定される陰極線管画質評
価用基準点設定方法に関する。

（従来の技術〕 従来は陰極線管の画質の評価は主として目視評価に頼っ
ていたが、作業者の熟練度や肉体的疲労の影響などが大
きく、かつ作業所要時間が長いという問題があった。

この他に、画質内勤評価システムを実用化した場合に、
被検陰極線管を、システム内の陰極線管保持機構に正し
く装着するのが意外に困難であるという問題がある。即
ち、画質評価に際しては、まず、被検陰極線管の表示面
の正しい位置に画像が表示されているか否かを検査しな
ければならないが、前記被検陰極線管の実際の装着位置
と想定正常装着位置とに狂いがあれば、その陰極線管に
表示された画像を所定位置から検査用ＴＶカメラで撮影
しても忽ち測定結果に誤差が生じてしまう。

なお、従来すでに機械的な精度を基準にしたカラーブラ
ウン管自動調整システムについて東芝レビュー３６巻３
号に記載されているが、装置は複雑である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、上記陰極線管の従来の画質評価手段の問題点
を解決した陰極線管画質内勤評価システムの一部として
、上記陰極線管保持機構への被検管の実際の装着位置（
状態）誤差の影響を受けずに、簡便にラスタ歪の測定用
に有効画面内の四隅に測定基準点を設定できる陰極線管
画質評価用基準点設定方法を提供することを目的とする
。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために本発明においては。

陰極線管画質内勤評価システムの陰極線管保持機構に装
着した陰極線管に、蛍光体発光の最外周部を周辺とする
有効画面全面に広がるラスタを表示させ、前記保持機構
に正しく装着された陰極線管には常に正しい相対位置を
取るように駆動される拡大光学系を備えたＴＶカメラに
より前記ラスタの隅部を撮像させ、得られた画像信号に
前記有効画面内を１レベル、有効画面外を０レベルとす
る二値化処理を施した後メモリに格納した記憶内容と、
予めメモリに格納してあった、正常画像状態で前記有効
画面の縦、横周辺から夫々所定長へだてて画面内隅部に
設定された画質評価用基準点から夫々縦横周辺に向かう
２本の直線を示す記憶内容との論理積をとり、論理積と
して得られた２本の直線の長さと前記メモリ内に格納し
てあった有効画面の縦横周辺から基準点に至る所定長と
を比較して夫々差を求め、これらの差の値だけ、前記論
理積として得られた２本の直線の交点の位置を補正して
、前記保持機構に実際に装着した陰極線管の画質評価用
基準点とするようにした。

〔作用〕

既述の如く、陰極線管保持機構に陰極線管を装着する際
、必ずしも想定正常位置に装着されない場合があるが、
実際の装着位置、状態を機械的に修正、または其の代わ
りに検査用ＴＶカメラの相対位置を修正しようとすると
装置が複雑となり且つ修正に比較的長い時間を必要とす
る。これに対し、本発明では、メモリ内に取り込んだ画
像位置の修正でＴＶカメラと被検陰極線管の相対位置の
修正を電気的に行うので、装置としても簡単で且つ時間
的に遥かに短い間に行うことができる。

〔実施例〕

以下、本発明実施例を図面により更に具体的に説明する
。第１図（ａ）は被検陰極線管の、図示してないＴＶカ
メラで撮像する範囲１（破線内）と、有効画面周辺２を
示す。被検陰極線管を保持機構に正常に装着することが
困難と言っても、絶対値では其の位置誤差は例えば±１
ｍｍ程度で、管軸の周囲の角度誤差等は無視できる。範
囲１を撮像して得た画像信号に、走査線消去処理を施し
更に適当なしきい値で２値化し、前記有効画面内を１レ
ベル、それ以外の部分を０レベル（この画質評価は暗い
室内で行うものとする）として、第１図（ｂ）に示すよ
うに、メモリに格納する。一方、画質評価の一つとして
ラスタ歪の測定を行うための基準点を、有効両面の縦横
周辺から夫々２０ｍの位置に設定するが、この位置を前
記二値化した画像内に定めなければならない、そのため
に、陰極線管が保持機構に正常に保持されている状態で
画像を撮像した場合に、測定基準点が存在すると想定さ
れる位置から有効画面の縦横周辺に向けて引いた第１図
（ｃ）に示すような直線像をメモリに格納しておく。メ
モリに格納した二つの画像信号の論理積を取ると第１図
（ｄ）に示すような直交する２本の直線像が得られる。

これらの直線の交点でない側の端部は夫々有効画面の周
辺の位置を示す。

このようにして得られた２本の直線の長さは図（ｄ）に
示すように一般には夫々所定長２０ＩＩＩ１１とは僅か
に異なる。前記論理積として得られた２本の直線の交点
に、実際の論理積直線長と２０ｍｍとの差に相当する位
置修正を行うと、第１図（ｄ）中に３と示す基準点が得
られる。この基準点３が、被検陰極線管のラスタ歪の測
定に使用する基準点となる。

同様な基準点を有効画面の四隅に設定して、これらの基
準点が夫々正しく矩形の頂点に位置しているか、それと
も台形の頂点になっているかなどを計算してラスタ歪を
測定する。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、被検陰極線管の陰
極線管保持機構への実際の装着状態と想定正常装着状態
との差による測定誤差を電気的に短時間で修正すること
ができ、被検陰極線管の画質評価を正確に行うことが出
来るようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）は本発明の原理
説明図である。 ２・・・有効画面周辺、３・・・測定基準点。 第１図 （ｂ）　　　　　　　　（ｃ） （ｄ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、陰極線管画質自動評価システムの陰極線管保持機構
   に装着した陰極線管に、蛍光体発光の最外周部を周辺と
   する有効画面全面に広がるラスタを表示させ、前記保持
   機構に正しく装着された陰極線管には常に正しい相対位
   置をとるように駆動される拡大光学系を備えたＴＶカメ
   ラにより前記ラスタの隅部を撮像させ、得られた画像信
   号に前記有効画面内を１レベル、有効画面外を０レベル
   とする二値化処理を施した後メモリに格納した記憶内容
   と、予めメモリに格納してあった、正常画像状態で前記
   有効画面の縦、横周辺から夫々所定長へだてて画面内隅
   部に設定された画質評価用基準点から夫々縦横周辺に向
   かう２本の直線を示す記憶内容との論理積をとり、論理
   積として得られた２本の直線の長さと前記メモリ内に格
   納してあった有効画面の縦横周辺から基準点に至る所定
   長とを比較して夫々差を求め、差の値だけ、前記論理積
   として得られた２本の直線の交点の位置を補正して、前
   記保持機構に実際に装着した陰極線管の画質評価用基準
   点とするようにしたことを特徴とする陰極線管画質評価
   用基準点設定方法。