JPS6316906Y2 - - Google Patents

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JPS6316906Y2
JPS6316906Y2 JP15303683U JP15303683U JPS6316906Y2 JP S6316906 Y2 JPS6316906 Y2 JP S6316906Y2 JP 15303683 U JP15303683 U JP 15303683U JP 15303683 U JP15303683 U JP 15303683U JP S6316906 Y2 JPS6316906 Y2 JP S6316906Y2
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JP
Japan
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flywheel
crankshaft
cylinder block
vibration damping
drive gear
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JP15303683U
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JPS6059843U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車用機関等の往復動内燃機関の
フライホイール装置の改良に関する。
自動車用内燃機関にあつては、一般にクランク
軸の後端部に慣性モーメントの大きな円盤状のフ
ライホイールを固定してあり、このフライホイー
ルによつてトルク変動の減少を図り、回転を円滑
化せしめている(例えば(株)山海堂昭和55年7月発
行「自動車工学全書4巻」等参照)。
しかし、この従来の構成においては、クランク
軸およびフライホイールの角加速度の反作用とし
てシリンダブロツクが力を受け、クランク軸の軸
回り方向へ上記シリンダブロツクがロール振動を
生じ、特に機関の低回転時に振幅の大きなロール
振動を生じて車内騒音の悪化等を招来する問題が
あつた。
この考案は上記のような従来の問題に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、フライ
ホイールと逆方向に回転する制振用フライホイー
ルによつて上記ロール振動の原因となるトルク反
力を相殺して上記ロール振動の低減を図ることに
ある。
すなわち、この考案に係る内燃機関のフライホ
イール装置は、クランク軸端部に固定され、かつ
中間径部に駆動ギアが設けられたフライホイール
と、上記クランク軸に平行に配設された回転軸を
有し、上記フライホイールとシリンダブロツク端
面との間に回転自在に配設されるとともに、上記
駆動ギアに噛合する被動ギアを備えた一つあるい
は複数の制振用フライホイールとを有することを
特徴とするのである。
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
図はこの考案の一実施例を示すもので、シリン
ダブロツク1に回転自在に支持されているクラン
ク軸2の後端部には、外周部を厚くして慣性モー
メントを大きくしたフライホイール3がボルト4
によつて固定されている。このフライホイール3
は、外周縁にスタータモータ用のリングギア5が
固定されているとともに、シリンダブロツク1に
対向する面の適宜な中間径部に段部3aが設けら
れ、この段部3aに同じく環状の駆動ギア6が固
定されている。
また上記シリンダブロツク1には、上記クラン
ク軸2を中心として180゜離隔した対称位置に、一
対の回転軸7が、上記クランク軸2と平行にかつ
回転自在に支持されており、シリンダブロツク1
後端部から突出したそのフランジ部7aに、夫々
制振用フライホイール8がボルト9により固定さ
れている。この制振用フライホイール8は、上記
シリンダブロツク1後端面と上記フライホイール
3との間に収納配置されており、かつフライホイ
ール3の外径より外側に突出することのないよう
にその径が設定されている。そして、上記制振用
フライホイール8は、上記フライホイール3に対
向する面に段部8aが設けられているとともに、
この段部8aに、上記駆動ギア6と噛合する環状
の被動ギア10が固定されており、両ギア6,1
0を介して上記フライホイール3と逆方向に回転
駆動される構成となつている。尚、上記制振用フ
ライホイール8の重量分布および両ギア6,10
の歯車比等は、アイドリング等主として対象とす
る運転条件において、フライホイール3の慣性モ
ーメントと角加速度との積が、制振用フライホイ
ール8の慣性モーメントと角加速度との積の和に
等しくなるように設定してある。上記フライホイ
ール3の慣性モーメントとしては、図示せぬクラ
ツチカバー等付属品を考慮する必要があることは
勿論である。
さて上記のように制振用フライホイール8を備
えた構成においては、燃焼爆発力や往復運動部分
の慣性力に起因するトルク変動によつてクランク
軸2の回転速度が変動しようとする際に、上記シ
リンダブロツク1は、フライホイール3からクラ
ンク軸2の角加速度と逆方向に反作用を受けると
同時に、上記クランク軸2と逆方向に回転する上
記制振用フライホイール8によつて、クランク軸
2の角加速度と同方向に反作用を受ける。すなわ
ち、フライホイール3がシリンダブロツク1に及
ぼすトルク反力と制振用フライホイール8がシリ
ンダブロツク1に及ぼすトルク反力とが互いに相
殺され、この結果、シリンダブロツク1のロール
振動は大幅に低減される。
一方、上記のように制振用フライホイール8を
フライホイール3とシリンダブロツク1後端面と
の間に収納した構成によれば、従来のフライホイ
ールを備えたものに比較して殆ど占有スペースが
増大することがなく、機関の外形上の大形化を防
止できるとともに、上記のようにフライホイール
3に設けた駆動ギア6によつて制振用フライホイ
ール8を直接に駆動することが可能となり、その
駆動機構が極めて簡単なものとなる。しかも、駆
動ギア6と被動ギア10のギア比を、上記制振用
フライホイール8が増速されるように設定するこ
とができ、制振用フライホイール8の軽量化の点
でも有利なものとなる。
以上の説明で明らかなように、この考案に係る
内燃機関のフライホイール装置によれば、フライ
ホイールと逆方向に回転する制振用フライホイー
ルによつてシリンダブロツクのロール振動を大幅
に低減でき、例えば自動車用機関においてアイド
リング時の車内騒音の低減等を達成できる。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の一実施例を示す内燃機関後端部
分の一部断面の底面図である。 1……シリンダブロツク、2……クランク軸、
3……フライホイール、6……駆動ギア、7……
回転軸、8……制振用フライホイール、10……
被動ギア。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランク軸端部に固定され、かつ中間径部に駆
    動ギアが設けられたフライホイールと、上記クラ
    ンク軸に平行に配設された回転軸を有し、上記フ
    ライホイールとシリンダブロツク端面との間に回
    転自在に配設されるとともに、上記駆動ギアに噛
    合する被動ギアを備えた一つあるいは複数の制振
    用フライホイールとを有し、前記制振用フライホ
    イールは前記フライホイールとは逆回転するよう
    に構成したことを特徴とする内燃機関のフライホ
    イール装置。
JP15303683U 1983-09-30 1983-09-30 内燃機関のフライホイ−ル装置 Granted JPS6059843U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15303683U JPS6059843U (ja) 1983-09-30 1983-09-30 内燃機関のフライホイ−ル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15303683U JPS6059843U (ja) 1983-09-30 1983-09-30 内燃機関のフライホイ−ル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6059843U JPS6059843U (ja) 1985-04-25
JPS6316906Y2 true JPS6316906Y2 (ja) 1988-05-13

Family

ID=30338696

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JP15303683U Granted JPS6059843U (ja) 1983-09-30 1983-09-30 内燃機関のフライホイ−ル装置

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JPS6059843U (ja) 1985-04-25

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