JPS63168061A - 複合圧電材料およびその製作方法 - Google Patents

複合圧電材料およびその製作方法

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JPS63168061A
JPS63168061A JP62000097A JP9787A JPS63168061A JP S63168061 A JPS63168061 A JP S63168061A JP 62000097 A JP62000097 A JP 62000097A JP 9787 A JP9787 A JP 9787A JP S63168061 A JPS63168061 A JP S63168061A
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佳信 尾原
Kiwa Yano
矢野 喜和
Yasuhiro Nakagami
中上 恭宏
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、面方向の振動をすることなく、厚み方向だけ
の振動をする弾性率の低い有機高分子−セラミックス圧
電体板に関し、詳しくは、弾性率の低い有機高分子のマ
トリッグスに、棒状のセラミックス圧電体が配列する有
機高分子−セラミックス複合圧電体に関する。
本発明の有機高分子−セラミックス複合圧電体は、面方
向の振動をすることなく、厚み方向だけの振動をするこ
とができ、感度の高い感圧センサーまたは超音波発振子
として利用することができ、さらに振動方向の定まった
超音波などの検出素子として利用することもできる。
〔技術の背景および従来技術の説明〕
これまでに、PZT  (チタン酸・ジルコン酸鉛)、
チタン酸金属塩などの多くの圧電体が開発されているが
、圧電圧効果を利用する圧電材料、すなわち超音波の受
信素子または感圧センサーには、軟らかくて、電気機械
結合係数および圧S′r4圧定数の大きい圧電材料が望
まれていて、チタン酸バリウムやPZTなどの無機セラ
ミックス圧電材料と高分子有機材料を複合させて、電気
機械結合係数および圧電電圧定数の大きい圧電材料を製
造することが試みられている。米国のニューハムらは、
細いPZTのファイバーをつくり、これを有機物と複合
化して、分極処理を行なっている。〔ジャーナル・オブ
・ジ・アメリカン・セラミック・ソサイエテイ (Jo
urnal of the American Cer
amicSociety )第64巻第1号第5〜8N
)しかしながら、この方法はPZTと有機物の電気特性
が異なるために、その複合材料に一様に高電圧を印加す
るのが難かしい。そこで性向らは、分極処理を施したP
ZTの薄板を切断加工して、同様な構造(1−3結合構
造)の複合圧電材料を製造した。
(特開昭58−21883号公報) また体積分部の小さい無機圧電体と有機質材料の複合圧
電材料を、材料の損失を少なくして製作するために、所
定の幅の切込を入れた無機圧電体の板状物を所定の間隔
をおいて基板に平行に接着し、その空所に硬化性合成m
脂液を充填し、硬化した後、不要な部分を切落して複合
圧電材料を製作することが試みられている。(特願昭6
1−256970号) 本発明者らは、チタン酸バリウムまたはチタン酸鉛など
のチタン酸金属塩について永年研究を続けているが、そ
の研究において、弾性率の小さv1有機質材料を無機圧
電体と複合すると、交流電圧を印加したときに、一方向
だけに振動するが、他の方向に振動することのない複合
圧電材料が得られることを見出し、この知見にもとづい
て本発明に到達した。
〔発明の目的および発明の要約〕
本発明の目的は、感圧感度を示す圧電電圧定数が高い複
合圧電体を提供することにあり、詳しくは、良好な電気
機械結合係数を維持したままで、圧電電圧定数の高い複
合圧電体を提供することにあり、さらに詳しくは、交流
電圧を印加したときに、一定の方向だけの振動(共振)
を冑し、他の・方向の振動(共振)がなく、ノイズがな
く、それによって擾れた感圧感度を有する複合圧電体を
提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、高感度の感圧センサー、超
音波の発振子、または一定方向の超音波の検出素子とし
て利用することができる複合圧電体を提供することにあ
る。
本発明は、合成樹脂マトリックスに棒状の無機圧電体が
配列する合成樹脂−無機圧電体複合圧電材料において、
マトリックスの合成NNが、1〜50Kg・f/朋の弾
性率を有するものであること、および無機圧電体が、6
000Kg・f、/asよりも大きい弾性率を有し、そ
れによって良好な電気機械結合係数を維持したままで高
い圧1!電圧定数を有し、さらに交流電圧を印加したと
きに一定方向だけに振動し、他の方向に振動しない特性
を有することを特徴とする複合圧電材料である。
本発明の複合圧電材料は、 a )  6000 Kg・f/mm2以上の弾性率を
有する無機圧電体の角柱が基板上に規則正しく配列する
無機圧電体板の角柱の間の空所に1〜50Kg・f/關
2の弾性率を有する合成樹脂を充填し、硬化して、合成
樹脂−無機圧電体角柱板複合体をつくること、および b)合成樹脂−無機圧電体角柱板複合体から合成樹脂マ
トリックス中に無機圧電体の角柱が規則正しく配列する
複合圧電材料を切り取ること、によって製作される。
本発明の複合圧電材料の製作における6000句・f/
朋以上の弾性率を有する無機圧電体の角柱が基板上に規
則正しく配列する無機圧電体角柱板は、 6000匈・f/mm2以上の弾性率を有する無機圧電
体の板状物の一つの面に、所定のピッチにおいて、切目
を入れて、平行な溝を形成した後、この平行な溝に直交
する切目を入れて平行な溝を形成し、それによって無機
圧電体の基板上に無機圧電体の角柱が規則正しく配列し
て直立する無機圧電体角柱板を得ることによってつくら
れるが、その製作に先立って、材料の無機圧電体の板状
物に、予めその厚み方向の分極処理を施すことが好まし
い。
本発明の複合圧電材料の製作における6000Kg・f
/mm2以上の弾性率を有する無機圧電体の角柱が基板
上に規則正しく配列する無機圧電体角柱板は、また 6000 Kg・f/su+以上の弾性率を有する無機
圧電体板に、その幅方向の側面より切目を入れて、無機
圧電体の角柱をクシの歯とするクシ形の無機圧電体板を
つくり、このクシ形の無機圧電体板を、基板上に、その
クシの歯の根元の背面が基板と接触するとともに所定の
間隔をあけて平行に並ぶように接着することによって、
つくることもできるが、その製作に先立って、材料の無
機圧電体板に、予めその部方向の分極処理を施すことが
好ましい。
さらに本発明の複合圧電材料の製作において、無機圧電
体の板状物を成形型の底板に接着しておくことができ、
また前記のクシ形の無機圧電体を接着する基板は、成形
型の底板を使用することが好ましい。
本発明の複合圧電材料における合成m脂は、シリコンゴ
ム、ウレタンゴムまたはプタジエンゴムを使用すること
ができ、また無機圧電体は、チタン酸・ジルコン酸鉛ま
たはチタン酸バリウムを使用することができる。
〔発明の詳細な説明〕
本発明の複合圧電材料における合成樹脂の弾性率(ヤン
グ率)は、応力を加えた時に生じるヒズミの大きさを実
際に測定した数値であって、JrS規格に−7113−
81(引張り試験)によって測定した数値であり、無機
圧電材料の弾性率(ヤング率)は、無機圧電材料の自由
振動の周波数を測定し、その結果と密度からtt算した
数値であって、電子材料工業会標準規格EMAS −6
007[圧電セラミックス振動子の試験方法」電子材料
工業会(昭和61年3月)によって求めた数値である。
これらの数値は、材料に圧縮ヒズミを生じさせるのに必
要な圧力(Kg・f/11m+)である。
本発明の複合圧電材料は、第2図(II)に示すとおり
の1〜50Kg・fl龍の弾性率を有する合成樹脂のマ
トリックス18中に、6000棒状物17が規則正しく
配列した構造を有する。
無機圧電体の棒状物17は、その長さ方向に分極処理を
したものである。
本発明の複合圧電素子を、感圧センサーまたは超音波の
発振子などの用途に使用するとき、第3図に示すとおり
のfl[uc+、+9をその表面および裏面に形成し、
この電ai19.19に交流電圧を印加して無機圧電体
の棒状物17を振動し、またはこの@lfi 19 、
+9にかかった圧力によって、合成樹脂18および無機
圧電体の棒状物I7に圧縮ヒズミを生じ、この圧縮ヒズ
ミによって生じた電荷を電極19.19において(+)
または(−)の電荷として検出する。
本発明の複合圧電材料における合成樹脂は、弾作事が1
〜50Kg・f/mのものであれば、いかなるものであ
っても、これを使用することができるが、1〜50Kg
・flsawの弾性率を有するシリコンゴム、ウレタン
ゴムまたはプタジエンゴムを使用するのが好ましく、ま
た無機圧電体の棒状物における無機圧電体は、6000
Kg・f/1ljI以上の弾性率を有するものであれば
、いかなるものであっても、これを使用することができ
るが、6000鞄・f/mm2以上の弾性率を有するチ
タン酸・ジルコン酸鉛(PZT )またはチタン酸バリ
ウムを使用するのが好ましい。
次に本発明の複合圧電材料の製作方法をより詳細に説明
する。
6000 Kg・f/B以上の弾性率を有する無機圧電
体の板状物11に、その厚み方向の分極処理を施した後
、無機圧電体の板状物11を接着剤13により成形型の
底板12に接着して、第1図(A)に示す無機圧電体−
底板複合板〔第1図(A)〕を製作する。無機圧電体−
底板複合板を精密切断機のホルダーに固定し、所定のピ
ッチにおいて、基板15を残す深さの切込を入れて、所
定の間隔をあけた平行な溝14を形成した後、〔第1図
(B)〕溝14と直交し、基板15を残す切込を入れて
、溝16を形成して、多数の無機圧電体の角柱17が規
則正しく配列する無機圧電体角柱−底板複合体〔第1図
(C)〕を製作する。
無機圧電体角柱−底板複合体の周囲に成形型の側壁枠を
はめ込んで、その中に無機圧電体の角柱17が規則正し
く配列して直立する成形型を形成し、この成形型に1〜
50Kg・flHの弾性率を有する合成樹脂を充填した
後、合成樹脂を硬化して、合成N脂−無機圧電体角柱−
底板複合体〔第2図(A)〕を成形型内に形成する。成
形型の側壁枠(図示なし)を取り外して、合成樹脂−焦
機圧電体角柱一底板複合体を製作する。
この合成樹脂−無機圧電体角柱−底板複合体は、第2図
(A)に示すとおり、成形型の底板12に無機圧電体の
基板15を接着し、無機圧電体の基板15には、多数の
無機圧電体の角柱17が規則正しく配列して直立し、無
機圧電体の角柱17の間の空所には、硬化した合成樹脂
18が充填されて、硬化した合成N脂のマトリックスを
形成している。
この合成樹脂−無機圧電体角柱−底板複合体の下部の無
機圧電体の基板I5と成形型の底板12の結合板の部分
をカッターによって切り落して、本発明の複合圧電材料
を製作する。
本発明の複合圧電材料は、第2図(B)に示すとおり、
1〜50Kg・f/sn+の弾性率を有する合成樹脂の
マトリックス18中に多数の無機圧電体の角柱17が規
則正しく配列しているが、マトリックス18の合成樹脂
の弾性率が小さいので、任意の形状に変形することがで
き、その圧電性能も良好で、さらに交流電圧を印加した
ときに、無機圧電体の角柱17の長さ方向(すなわち、
複合圧電材料の厚み方向)だけの振動をする電気特性を
有する。
また本発明の複合圧電材料は以下に示す方法により製作
することもできる。
6000 Kg・f/mm2以上の弾性率を有する無機
圧電体板21に、その幅方向の分極処理を施した後、こ
の無機圧電体板21を精密切断機のホルダーに固定し、
所定のピッチにおいて、基部22を残す切込23を入れ
、無機圧電体の角柱17をクシの歯とし、その根元が基
部22によりつながったクシ形の無機圧電体板〔第4図
(B)〕をつくり、このクシ形の無機圧電体板を、所定
の間隔をおいて平行に並べ、f9.着剤により基板12
に接着して、無機圧電体角柱−底板複合体〔第4図(C
)〕を製作する。
無機圧電体角柱−底板複合体の周囲に成形型の側壁枠を
はめ込んで、その中に無機圧電体の角柱17が規則正し
く配列して直立する成形型を形成し、この成形型に1〜
50−Kg・f/amの弾性率を有する合成樹脂を充填
した後、合成afNを硬化して、合成樹脂−無機圧電体
角柱−底板複合体を成形型内に形成する。成形型の側壁
枠(図示なし)を取り外して、合成樹脂−無機圧電体角
柱−底板複合体を製作する。この合成m脂−焦機圧電体
角柱−底板複合体は、第2図(A)と略々同様な構造を
有し、基板にクシ形の無機圧電体の基部22をwR着し
、クシ形の無機圧電体は基部22上に平行に並んでいて
、多数の無機圧電体の角柱17が基板12上に規則正し
く配列して直立し、無機圧電体の角柱17の間の空所に
は、硬化した合成樹脂18が充填されて、硬化した合成
W脂のマトリックスを形成している。この合成樹脂−無
機圧電体角柱−底板複合体の下部の無機圧電体の基部2
2、その間の合成w脂および基板12の結合体の部分を
カッターにより切り落して、その上部の本発明の複合圧
電材料〔第2図(B)〕を製作する。
以下において本発明の実施の一例および参考例を示して
本発明をさらに詳しく説明する。
実施例I PZT  (チタン酸・ジルコン酸鉛)の板状物(10
+m(−長さ)X10m(幅)X5sIII(厚さ)〕
の厚み方向に分極処理を施し、このPZTの板状体をジ
ルコニア板(Low(長さ)xtom(幅)×2mm(
厚さ)〕に接着剤(アロンアルファMD −30、東亜
合成化学工業社製品)により接着して、PZT−リルコ
ニア複合板を得た。PZT−9ルコニア複合板のPZT
の板状物に厚さ500μなのダイヤモンド刃を用いて、
1.lsumのピッチで、深さ4 gmの平行な溝8本
を形成し、さらにこれらの溝と直交する方向に、同じダ
イヤモンド刃を用いて、同様に深さ4龍の平行な溝8本
を形成し、81本(9X9)(7)PZTの角柱(45
0μiX 450117FLX 4朋(高さ)〕がリジ
ルコニアに接着されたPZT基板(厚さ=1龍)上に規
則正しく配列して直立するジルコニア−PZT角柱複合
板を得た。
ジルコニア−PZT角柱複合板の周囲に型枠板をはめ込
み、成形型を形成し、この成形型にシリコンゴム(型取
り用ゴム、信越シリコンKE12、硬度=40)を充填
し、シリコンゴムを硬化した後、型枠板を外してシリコ
ンゴム−ジルコニア−PZT角柱複合板を得た。
シリコンゴム−ジルコニア−PZT角柱複合板の下部の
ジルコニア板およびこれに接着するPZT基板の部分を
切り落して、シリコンゴムのマトリックスにPZTの角
柱が規則正しく配列したシリコンゴム−PZT複合圧電
体〔寸法: l0IIIIX l0IIIIX 4@I
I (厚さ)、シリコンゴム/ PZTの体積分率:約
5/1 、PZT (7)弾性率二6000Kg・f/
fi、シリコンゴムの弾性率:+sKg・f/朋〕を得
た。
シリコンゴム−PZT複合圧電体の両面に、電極として
銀接着剤を塗布し、比誘電率、電気機械結合係数(kt
)、圧電定数(dig)および周波数定数(Nf)を測
定した。
比較のためにPZTの板状物(10*mX10mmX4
jIj+(厚さ)〕を切り出し、その両面に1!!極と
して、銀接着剤を塗布し、比誘電率、電気機械結合係数
(kt)、圧電定数(dig)および周波数定数(Nf
)を測定した。
これらの測定の結果は第1表に示すとおりであった。
実施例2 実施例1と同様にして得たPZT−ジルコニア複合板の
PZTの板状ケの長さ方向に、実施例1の厚さ500μ
mのダイヤモンド刃を用いて、1m5s+mのピッチで
深さ4朋の溝6本を形成し、さらにこの溝と直交するよ
うにPZTの板状物の幅方向に、同じダイヤモンド刃を
用いて、1.5mmのピッチで、深さ4jlIjIの溝
6本を形成し、49本(7X7)の角柱(850p痛(
角)X4m(高さ)〕がジルコニア板に接着されたPZ
T基板(厚さ:!關)上に規則正しく配列して直立する
ジルコニア−PZT角柱複合板を得た。
ジルコニア−PZT角柱複合板の/i!lIgBに型枠
板をはめ込み、PZTの角柱の間の空所にシリコンゴム
(接着シール材、東進シリコーン社製、TSE 399
、硬度:30)を充填して、シリコンゴムを硬化した後
、型枠板を外して、シリコンゴム−ジルコニア−PZT
角柱複合板を得た。
シリコンゴム−ジルコニア−PZT角柱複合板の下部の
ジルコニア板およびこれに接着するPZT基板の部分を
切り落して、シリコンゴムのマトリックスにPZTの角
柱(850μm角)49本が規則正しく配列したシリコ
ンゴム−PZT複合圧電体〔寸法:+Os+s+X 1
0 snX 4 j++++ (厚さ) 、PZTの弾
性率aooo Ky・f/朋、シリコンゴムの弾性率:
20Kg・f / m2.シリコンゴム/ PZTの体
積分率:約2/l〕を得た。
シリコンゴム−PZT複合圧電体の両面に、実施例1と
同様に電極として、銀接着剤を塗布し、比誘電率、電気
機械結合係数(kt)、圧電定数(d Sg )および
周波数定数(Nf)を測定した。
測定の結果は第1表に示すとおりでありだ。
参考例1 シリコンゴムの代りにエポキシ樹脂(tlfl化シェル
社製、商品名:エビコート)を使用したこと以外は、実
施例2と同様にして、エポキシmvaのマトリックスに
PZTの角柱(850IIrn角)49本が規則正しく
配列したエポキシ樹脂−PZT複合圧電体〔寸法: 1
0 mX 101111X 4 m (厚さ) 、PZ
Tの弾作事:6000Kg暢f 7m 、エポキシM脂
の弾性率:250 Kg −f /ju+ 、 エポキ
シ樹脂/ PZTの体覆分率:約3/1〕を得た。
エポキシ樹脂−PZT複合圧電体の比誘電率、電気機械
結合係数(kt)、圧電定数(dig)および周波数定
数(Nf)を実施例2と同様にして測定した。
測定の結果は第1表に示すとおりであった。
(以下余白) 第1表によると、シリコンゴムのマトリックス中にPZ
Tの角柱を複合した圧電材料はPZT単独の圧電体と比
較すると、比誘電率は1/3となり、電気機械結合係数
(kt)は略々間等であるが、圧電定数(g  )は3
倍近くになっている。
圧電定数(g  )は感圧感度の尺度であるから、シリ
コンゴムのマトリックス中にPZTの角柱を複合するこ
とによって感圧感度が上昇することがわかる。
参考例2 (共振特性の測定) 実施例1のシリコンゴム−PZT複合圧電体および比較
のためのPZT圧電体、実施例2のシリコンゴム−PZ
T複合圧電体、および参考例1のエポキシm脂−PZT
複合圧電体に交流電圧を印加し、各周波数におけるイン
ピーダンスを、インピーダンスアナライザーにより測定
した。
測定の結果は、第5図(PZT圧電体)、第6図(参考
例1のエポキシ摺脂−PZT圧電体)、第7図(実施例
1のシリコンゴム−PZT圧電体)および第8図(実施
例2のシリコンゴム−PZT圧電体)に示すとおりであ
った。
第5図におけるl、および第6図における3のピークは
、圧電体板の面方向の振動の共振周波数におけるピーク
であり、第5図における2、第6図における4、第7図
における5、および第8図における6のピークは、圧電
体板の厚み方向(PZTの角柱の分極処理の方向)の振
動の共振周波数におけるピークである。
これらの結果から、PZTi独の圧電体板およびPZT
に弾性率の高いN脂を複合した圧電体板は、交流電圧の
印加によって、圧電体板の厚み方向の振動をするだけで
なく、面方向の振動をするのに対して、PZTに弾性率
の低い樹脂を複合した圧電体板は、交流電圧の印加によ
って、圧電体板の面方向の振動はせずに、厚み方向(P
ZTの角柱の分極方向)の振動だけをすることがわかる
実施例3 チタン酸バリウム板(10sa++(長さ) X8Mx
(幅)×0・9IIj+(厚さ)〕に、その幅方向の分
極処理を施し、このチタン酸バリウム板を、その幅方向
を立てて、精密切断機のホルダーに限定した。
このチタン酸バリウム板に、厚さ500u1のダイヤモ
ンド刃を用いて、1.5+++s+のピッチで、深さ7
朋の切込6本を入れて、チタン酸バリウムの角柱(0,
9*** O,9mX 71uI(高さ)〕7本が幅0
.6朋の切込6本により隔てられ、角柱の根元は基部に
よりつながったクシ形のチタン酸バリウム板を得た。
ポリエチレン型の底板〔10IIIllI×10朋×2
11JI(厚さ)〕に、接着剤(アロンアルファMD 
−30、東亜合成化学工業社製品)を用いて、クシ形の
チタン酸バリウムの角柱の根元の基部の背面を、0・9
朋の間隔をあけて、7放液着して、ポリエチレン型の底
板の上に、その根元は基部により各−列につながる49
本のチタン酸バリウムの角柱(0,9IIjIX Q、
9 mX 7 m (高さ)〕が0.6間の間隔で規則
正しく配列する構造体(10HX10samX10龍(
高さ)〕を得た。この構造体の周縁にポリエチレン型の
側壁枠〔(内法)  10顛Xl0IIIIX10su
+(高さ)〕をはめ込み、このポリエチレン型に、シリ
コンゴム(信越シリコーンRTVゴムKE112信越化
学社製品)を充填し、硬化して、ポリエチレン型の底板
にクシ形のチタン酸バリウム−シリコンゴム複合体が接
着された結合体を得た。
この結合体をポリエチレン型の側壁枠から取り出し、チ
タン酸バリウムの角柱とシリコンゴムからなる部分を、
チタン酸バリウムの角柱の根元の基部とシリコンゴムが
ポリエチレン型の底板に接着する板状物から切り取り、
シリコンゴムマトリックス中にチタン酸バリウムの角柱
49本が0・6Uの間隔で規則正しく配列したチタン酸
バリウム−シリコンゴム複合圧電材料(10mX10m
X6.5fi(厚さ)〕を得た。
このチタン酸バリウム−シリコン複合圧電材料の両面に
、電極として銀接着剤を塗布し、比誘電率、電気機械結
合係数(kt)、圧電定数(d Sg)および共振特性
を測定した。
これらの電気特性の比較のために、材料として使用した
チタン酸バリウム板の両側面に電極として銀接着剤を塗
布し、チタン酸バリウム−シリコン複合圧電材料と同様
に、比誘m率、電気機械結合係数(kt)、圧電定数(
dsg)および共振特性を測定した。
比i電率、電気機械結合係数(kt)および圧電定数(
dig)の測定の結果は第2表に示すとおりであり、共
振特性の測定の結果は第9図に示すとおりであった。
(以下余白) 第2表によると、シリコンゴムのマトリックス中にチタ
ン酸バリウムの角柱を複合した圧電材料は、チタン酸バ
リウム単独の圧電体と比較すると、比誘電率は1/2と
なり、電気機械結合係数(kt)および圧電定偽(d 
)は同等であるが、圧電定数(g  )は2倍になって
いる。
圧電定数(g  )は感圧感度の尺度であるから、シリ
コンゴムのマトリックスにチタン酸バリウムを複合する
ことによって感圧感度が上昇することがわかる。
第9図における7のピークは圧電体板の厚み方向(チタ
ン酸バリウムの角柱の分極処理の方向)の振動の共振周
波数におけるピークであるが、他にピークがない。
この結果を第5図および第6図と比較すると、シリコン
ゴムのマトリックスにチタン酸バリウムの角柱を複合し
たものは、PZTのときと同様に圧電体板の厚み方向だ
けの振動をするが、面方向の振動をしないことがわかる
〔発明の効果〕
交流電圧を印加したときに、一定の方向だけの振動をす
るが、他の方向の振動をしない。そして一定の方向の振
動により電荷を生じるが、他の方向の振動では電荷を生
じないから、一定の方向の振動による超音波を検出する
ことができ、ノイズによる障害がない。
無機圧電体単独のときの電気機械結合係数(kt)を維
持したままで、圧電定数(g  )が大きくなるが、こ
れは感圧感度の上昇である。
これらの特性によって高感度の感圧センサーまたは超音
波の発振素子または検出素子として使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複合圧電材料の製作における無機圧電
体角柱−底板複合体の製作の一例を示し、(A)は無機
圧電体−底板複合板の斜面図、(B)は平行な溝を形成
した無機圧電体−底板複合板の斜面図、そして(C)は
無機圧電体角柱−底板複合体の斜面図である。第2図は
本発明の複合圧電材料の製作工程を示し、(A)は合成
摺脂−無機圧電体角柱−底板複合体の斜面図、そして(
B)は本発明の複合圧電材料の斜面図である。第3図は
本発明の複合圧電材料に電極を取り付けた一例の斜面図
である。第4図は本発明の複合圧電材料の製作における
無機圧電体角柱−底板複合体の製作の他の一例の製作を
示し、(A)は無機圧電体板の斜面図、(B)はクシ形
の無機圧電体板の斜面図、そして(C)は無機圧電体角
柱−底板複合体の斜面図である。第5図、第6図、第7
図および第8図は参考例2の測定の結果を示す図表、そ
して第9図は実施例3における測定の結果を示す図表で
ある。 出願人 積水化成品工業株式会社 代理人 弁理士 沼 1)  昭 第1図 第2図 鵞7 第3図 Z 第4図 fcKHl) 第5図(PZTffi電休ネ幻 第6体(4#力例1) ZOo           400        
  600F(KHz) 17 図(実施イ列1)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)合成樹脂マトリックスに棒状の無機圧電体が配列
    する合成樹脂−無機圧電体複合圧電材料において、マト
    リックスの合成樹脂が1〜50Kg・f/mm^2の弾
    性率を有するものであること、および無機圧電体が60
    00Kg・f/mm^2以上の弾性率を有するものであ
    ることを特徴とする複合圧電材料。
  2. (2)マトリックスの合成樹脂が、シリコンゴム、ウレ
    タンゴムおよびプタジエンゴムからなる群より選択され
    たものであること、および無機圧電体が、チタン酸、ジ
    ルコン酸鉛またはチタン酸バリウム圧電体であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の複合圧電材料
  3. (3)棒状の無機圧電体が、その長さ方向の分極処理を
    施されたものであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項または第2項に記載の複合圧電材料。
  4. (4)a)6000Kg・f/mm^2以上の弾性率を
    有する無機圧電体の角柱が基板上に規則正しく配列する
    無機圧電体角柱板の角柱の間の空所に1〜50Kg・f
    /mm^2の弾性率を有する合成樹脂を充填し、硬化し
    て、合成樹脂−無機圧電体角柱板複合体をつくること、
    および b)合成樹脂−無機圧電体角柱板複合体から合成樹脂マ
    トリックス中に無機圧電体の角柱が規則正しく配列する
    複合圧電材料を切り取ること、を特徴とする複合圧電材
    料の製作方法。
  5. (5)6000Kg・f/mm^2以上の弾性率を有す
    る無機圧電体の角柱が基板上に規則正しく配列する無機
    圧電体角柱板が、 a)6000Kg・f/mm^2以上の弾性率を有する
    無機圧電体の板状物の一つの面に、所定のピッチにおい
    て、切目を入れて、平行な溝を形成すること、b)この
    無機圧電体の板状物の平行な溝を形成した面に、平行な
    溝と直交する切目を入れて、平行な溝を形成すること、 によりつくられたものであることを特徴とする特許請求
    の範囲第4項に記載の複合圧電材料の製作方法。
  6. (6)6000Kg・f/mm^2以上の弾性率を有す
    る無機圧電体の板状物が、成形型の底板上に接着された
    ものであることを特徴とする特許請求の範囲第5項に記
    載の複合圧電材料の製作方法。
  7. (7)6000Kg・f/mm^2以上の弾性率を有す
    る無機圧電体の板状物が、厚み方向の分極処理の施され
    たものであることを特徴とする特許請求の範囲第4項な
    いし第6項のいずれかに記載の複合圧電材料の製作方法
  8. (8)6000Kg・f/mm^2以上の弾性率を有す
    る無機圧電体の角柱が基板上に規則正しく配列する無機
    圧電体角柱板が、 a)6000Kg・f/mm^2以上の弾性率を有する
    無機圧電体板に、その幅方向の側面より切目を入れて、
    無機圧電体の角柱をクシの、とするクシ形の無機圧電体
    板をつくること、および b)基板上に、クシ形の無機圧電体板を、そのクシの歯
    の根元の背面が基板と接触し、所定の間隔をあけて平行
    に並ぶように、接着すること、によってつくられたもの
    であることを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の
    複合圧電材料の製作方法。
  9. (9)クシ形の無機圧電体を接着する基板が、成形型の
    底板であることを特徴とする特許請求の範囲第8項に記
    載の複合圧電材料の製作方法。
  10. (10)6000Kg・f/mm^2以上の弾性率を有
    する無機圧電体板が、その幅方向の分極処理の施された
    ものであることを特徴とする特許請求の範囲第4項、第
    8項および第9項のいずれかに記載の複合圧電材料の製
    作方法。
  11. (11)合成樹脂が、シリコンゴム、ウレタンゴムおよ
    びプタジエンゴムからなる群より選択されたものである
    こと、および無機圧電体が、チタン酸・ジルコン酸鉛ま
    たはチタン酸バリウム圧電体であることを特徴とする特
    許請求の範囲第4項ないし第10項のいずれかに記載の
    複合圧電材料の製作方法。
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