JPS6316696Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は横開き手動ドアエレベータの戸開保持
装置の改良に関するものである。

従来の横開き手動ドアエレベータの戸開保持装
置を第１図及び第１図の戸開保持装置の詳細図で
ある第２図により説明する。

図において１はレバー２により連動された乗場
ドアであり、ドアポンプ３によつて戸閉力を受け
ている。尚、第１図で実線で示された部分は戸閉
状態を、二点鎖線で示された部分は戸開状態をそ
れぞれ示している。

また、荷物の搬出入時のように、戸開状態を維
持しておきたいときのために、乗場ドア１にはス
トツパー５が固定されている。このストツパー５
は戸開時に、レバー７の先端に取り付けられたロ
ーラ６に当接するように構成されている。更に、
レバー７は敷居４に固定されたブラケツト８に軸
７ａを中心に回動自在に軸支されており、ばね９
により常に反時計方向への回転力を受けている。
１０はレバー７のストツパーであり、このローラ
６〜ストツパー１０によつて係合装置２０が構成
され、この係合装置２０と上記ストツパー５とに
より、戸開保持装置が構成されている。

したがつて、乗場ドア１がドアポンプ３から戸
閉力を受け、ローラ６がストツパー５を乗り越え
て外れようとしても、ばね９によりローラ６はス
トツパー５に押し付けられているため、乗場ドア
１は閉じることはない。

乗場ドア１を閉じるときは、ばね９に抗する力
を乗場ドア１に加えてローラ６をストツパー５か
ら外すと、ドアポンプ３によつて乗場ドア１は戸
閉動作を行なう。

ところが、火災，地震などが発生し、荷物の搬
出入途中で人が避難した場合、乗場ドアは開放状
態のままで放置されることになり、防災上非常に
危険な状態になる。

本考案は、上記従来の欠点を解消するためにな
されたものであり、火災，地震などの異常発生時
には、自動的に戸閉動作を行なわせるものであ
る。

以下、第３図に基づいて本考案の一実施例を説
明する。

図において、実線で示された部分は戸開保持状
態を示し、二点鎖線で示された部分は、戸開保持
解除状態を示す。

１１は平常時は励磁されているソレノイドであ
り、ターミナル１２を経由して異常検出装置（図
示しない）につながつている。１３はソレノイド
１１に固定されたブラケツトであり、平常時はソ
レノイド１１が励磁されているため、ばね１４の
力に抗して、後退した位置にある。したがつて、
ローラ６はばね９によりストツパー５に押し付け
られ、乗場ドア１は戸開状態を維持している。

火災，地震などの異常が発生すると、異常検出
装置が動作して、ソレノイド１１の励磁が解か
れ、ばね１４の作用によりブラケツト１３が、軸
７ａを中心としてレバー７を時計方向に回転さ
せ、ローラ６をストツパー５から外すため、乗場
ドア１はドアポンプ３により閉じられる。

以上説明したように、本考案によれば、火災，
地震などの異常発生時、人がいなくなつた場合で
も、自動的にドアが閉じられるため、安全性の高
いエレベータを提供することができる。

尚、異常発生時に限らず、所定時間経過後ソレ
ノイド１１の励磁を解くようにすれば、エレベー
タ使用者の戸閉忘れ防止装置として使用すること
もできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の手動ドアの開閉機構を示す正面
図、第２図は第１図の戸開保持装置の詳細図、第
３図は本考案による戸開保持装置の詳細図であ
る。 １……乗場ドア、２，７……レバー、３……ド
アポンプ、５，１０……ストツパー、６……ロー
ラ、７ａ……軸、８，１３……ブラケツト、９，
１４……ばね、１１……ソレノイド、２０……係
合装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 手動ドアと、この手動ドアの開閉走行を案内
   する敷居とを有し、 上記手動ドアに固定されたストツパー及び上
   記敷居に固定され上記ストツパーに係合する係
   合装置とよりなり、上記手動ドアの開放状態を
   維持する戸開保持装置とを備えたエレベータに
   おいて、 異常検出装置と、この異常検出装置からの信
   号によつて作動するソレノイドとを備え、この
   ソレノイドの作動によつて上記ストツパーと上
   記係合装置との係合を解除することを特徴とす
   る手動ドア戸開保持解除装置。 (2) 上記異常検出装置は戸開時間が所定時間経過
   したことを検出する装置であることを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の手動ド
   ア戸開保持解除装置。