JPS63166812A - ゴキブリ駆除剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ホウ酸と有機リン剤のマイクロカデセ〃また
はサイクロデキストリン包接化合物を含有することを特
徴とするゴキブリ駆除剤に関する。

ゴヤブリ類の駆除方法としては、従来、殺虫剤を噴霧、
塗布する方法、忌避剤を使用する方法、誘引物質と捕獲
器を使用する方法等が知られている。殺虫剤の施用は、
積極的な方法であるが、使用面、残効性の点で必ずしも
膚足できるものではなく、後者の方法は、ゴキブリの発
生、増殖に対しては防止効果がなく、家庭内のゴキブリ
の一部のみしか退治することができない。また、最近、
ホウ酸をゴキブリの好む餌、例えば、小麦粉、米糠、馬
鈴薯等の種々の食品に混ぜ、これをゴキブリが棲息徘徊
する場所に置いて毒餌として使用する方法も行なわれて
いるが、ホウ酸の駆除効果は極めて遅効的で速効性を好
む一般消費者には受は入れられ難い問題がある。

一方、速効性の低毒性有機リン剤もベイト剤の有効成分
として使用されているが、摂餌物質や基材との混合によ
り有効成分が経時分解を受けやすく、長期的に効力が持
続しない欠点を有している。

本発明者らは、ホウ酸駆除剤の欠点である遅効性を補い
、史に有用なブキプリ駆除剤を採索する目的で鋭意研究
を続けた結果、ホウ酸に、マイクロカプセル化あるいは
サイクロデキストリンで包接化された有機リン剤を混合
する方法が、本目的に適合し、速効的でかつ長期間にわ
たってすぐれた駆除効果を奏することを見い出し本発明
を完成した。

すなわち、有１７４リン剤単独では、ホウ酸との接触に
より分解を受けるのであるが、マイクロカプセル化ある
いはサイクロデキストリン包接化により、経時分解は著
しく抑えられ、両者の混合が可能となった。また、ホウ
酸及び有機リン剤とも、ゴキブリ成虫に対する群化阻止
活性を有していないことが一般に知られているが、本発
明組成物は、単に有機リン剤の速効性がホウ酸の効力発
現に加味されるにとどまらず、驚くべきことに、ゴキブ
リ成虫に対して醇化阻止効果も示すことが明らかとなっ
た。従って本発明組成物は、ゴキブリの幼虫、成虫のす
べてのステージにわたって駆除効果を発揮し、総合防除
の見地から極めて効率的かつ実用性の高い駆除剤である
。

本発明で使用されるホウ酸としては、螺状滑性のホウ酸
の他、例えば、力〃シウム成分を含んだソウカイホウ石
（ｃａｕａｎ５ｏ、−５ｕ２ｏ）、カイホウ石（Ｃａ２
ＢａＯ１１・５Ｈ２０）、　プライス石（ＣＪＬ５Ｂ１
２０２３・９Ｈ２０）、ハイドロボラサイト（ＭｇＣａ
Ｂ６０１１　・６Ｈ２０）などの微粉状天然原料など種
々のホウ酸化合物も含まれる。ホウ酸のゴキブリに対す
る殺虫作用機構については未だ不明な部分が多いが、−
説には、ホウ酸の摂食により渇水状態を惹起せしめ消化
機能を停止させるものと考えられている。

一方、有機リン剤は、単独又は２種以上の混合物が用い
られ、特にその種類は限定されるものではない□が、好
適なものとして低毒性のフェニトロチオン、ディプテレ
ックス、ダイアジノンなどをあげることができる。また
、有機リン剤のマイクロカプセル化あるいは、サイクロ
デキストリン包接化においては、何ら特別の技術は必要
とせず、従来の公知技術、プロセスにより、粉状、ペー
スト状、乳化状６るいは液状に種々フォーミニレージ習
ンが可能である。

本発明のゴキブリ駆除剤には、上記ホウ酸が５〜８０重
景％、またマイクロカプセル化あるいはサイクロデキス
トリン包接化された有機リン剤が１〜７０重量％配合さ
れ、史に必要に応じて、ゴキブリの素晴好性が高くなる
ように、小麦粉、馬鈴薯、玉ねぎ、バター、魚粉、砂糖
などの食品や、あるいは誘引剤、賦形剤、水などが適宜
添加されて、錠剤、細粒、粉状、ペースト状など任意の
剤型に成型される。また、本発明の組成物に、他の殺虫
剤、例、ｔｔｆ、アレスリン、フェノトリン、フラメト
リン、フェノトリン、ペルメトリン、レスメトリンなど
のピレスロイド剤や、ＮＡＣ１ＭＴＭＣ％ＢＰＭＣなど
のカーバメート剤や、ハイドロプレンのような幼若ホル
モン様化合物、キチン合成阻害剤、あるいは、共力剤や
、香料などを適宜混合することＫよって効果のすぐれた
多目的組成物が得られ、労力の省力化も充分期待しえる
ものである。

こうして得られた本発明駆除剤は使用が簡便であり、こ
れを家庭内のゴキブリの出る場所に配置すれば、毒餌剤
として長期間効力を持続し、摂食したゴキブリは、幼虫
、成虫を問わず、有機リン剤の速効性と、ホウ酸の遅効
性によ＃）ｍ寮に死に至るものである。しかも摂食した
雌成虫には、群化阻止効果も及ぼすためその成虫から産
卵された卵の醇化率は極端に低く、従ってゴキブリの生
息密度を抑えるうえで多大なメリットがある。また、本
発明ゴキブリ駆除剤は、ゴキブリに対して作用機作の全
く異なる２種の成分を混合しているため、殺虫剤に対す
る抵抗性の発達を抑える面からも効果的である。

次に本発明の実施例について具体的に説明するが、本発
明がこれらに限定されるものでないことはもちろんであ
る。

実施例１゜ 工業用ホウ酸６０部、フェエトロチオンマイクロカプセ
／Ｌ’２０部（フェニトロチオンとして８部）、小麦粉
１０部、砂Ｎ５部、牛乳５部を混練してだんご状の固ま
りを作り、これを熱風乾燥機に入れて８０’Ｃにて２時
間乾燥させ、だんご状の製剤を得た。

実施例２、 工業用ホウ酸４０部、ダイアジノン−βサイクロデキス
トリン包接化合物４０部（ダイアジノンとして５部）、
粉砕した玉ねぎ８部、フェノトリン１部、でん粉６部、
色粉少量、水５部を加えてよく混合し、タブレット機で
打錠して錠剤を得た。

実施例３゜ カイホウ石を１００μｍ以下に！Ｊ［粉砕し、その微粉
末５０部、ディプテレックスマイクロカブセフ１フ２５
部（ディプテレックスとして１０部）、米６１５部、牛
乳１０部を加えてよく混練し、顆粒機をとおして翰粒状
製剤を得た。

試験例１゜ 約３０側立方のプラスチック製容器の中に、製造後１定
期間経過する毎に、実施例１で得られただんご（径約ｌ
ＣＩ！１の球形）２ケを入れ、更にチャバネゴキブリ♂
♀成虫ｌＯ頭を放飼して経過日数と累計死虫数を観察し
た。コントロールとして、薬剤がホウ酸のみのもの（Ａ
２）、フェニトロチオンのみのもの（愚３）、フェニト
ロチオンマイクロカプセμのみのもの（Ａ４）、及び無
薬剤のもの（Ａ５）を用いた。

なお、ＭＣ１丁カイクロカプセμ、ＣＤはサイクロデキ
ストリン包接化合物を表わす。

試験の結果、本発明の駆除剤は、５ケ月、ｌＯケ月後の
ように長時間後においても速効的でかつ高い殺虫効力を
示し、そのレベルは、ホウ酸単剤（轟２）と、フェニト
ロチオンＭＣ単剤（ム４）のそれぞれの効力から予想さ
れる以上の相乗的なものであった。

試験例２゜ 本発明駆除剤のゴキブリ成虫に対する醇化阻止効果をみ
るために、実施例３で得られた顆粒を、薬剤無添加の顆
粒４倍量と混合して薬剤濃度を１１５に希釈したものを
供試した。

約３０側立方のプラスチック客器の中に、上記顆粒を１
ｇずつ入れ、ワモンゴキブリ♂♀成虫各５匹ずつを放飼
した。５日後、該成虫を容器から除き、その間産卵され
た卵の醇化率を求めたところ次の如くであった。

供試番号Ａ１及びＡ３の産卵数が少ないのはディプテレ
ックスの速効性が寄与したものと思われる。本発明駆除
剤（＆　１　）は、ホウ酸単剤（Ａ２）、有機リン剤単
剤（Ａ３）ｌ’こはみられない顕著な醇化阻止効果を示
し、混合による新しい効果の付与が認められた。

特許出願人　大日本除蟲菊株式会社 手続補正書（自発） 昭和６２年２り！９日 １、事件の表示 昭和６１年特許願第３１４４．５１号 １丁目４番１１号 フリガナ　　　　　　　　　ダイニッポンジ曽チェウギ
ク代表取締役　　上　山　英　介 住　　所　　　大阪府大阪市西区土佐堀５、補正命令の
日付 「自発補正」 ６、補正の対象 明細書全文 ７、補正の内容

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ホウ酸と、有機リン剤のマイクロカプセルまたはサイク
   ロデキストリン包接化合物を含有することを特徴とする
   ゴキブリ駆除剤。