JPS6316627B2 - - Google Patents
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- JPS6316627B2 JPS6316627B2 JP55164936A JP16493680A JPS6316627B2 JP S6316627 B2 JPS6316627 B2 JP S6316627B2 JP 55164936 A JP55164936 A JP 55164936A JP 16493680 A JP16493680 A JP 16493680A JP S6316627 B2 JPS6316627 B2 JP S6316627B2
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- Japan
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- transmission
- gear
- shaft
- hydraulic
- gears
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 85
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims description 4
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 18
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 1
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Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、エンジン、主クラツチハウジング、
ミツシヨンケースをこの順で前後直列に配置し、
ミツシヨンケースの後部にPTO軸、左右両側に
後輪駆動軸を夫々突出させるとともに、ミツシヨ
ンケース内部に走行系のギヤ変速機構とPTO系
のギヤ変送機構を装備してある農用トラクタの伝
動構造に関するものである。
ミツシヨンケースをこの順で前後直列に配置し、
ミツシヨンケースの後部にPTO軸、左右両側に
後輪駆動軸を夫々突出させるとともに、ミツシヨ
ンケース内部に走行系のギヤ変速機構とPTO系
のギヤ変送機構を装備してある農用トラクタの伝
動構造に関するものである。
近年のトラクタにおいては変速操作性を向上さ
せるためにギヤ変速機構に油圧クラツチを導入し
たものがある。つまり、常時咬合させてある複数
組のギヤ連動系に夫々油圧クラツチを組込み、制
御弁の操作によつて1つのギヤ連動系の油圧クラ
ツチのみを入れて他のギヤ連動系を非伝動状態に
し、もつて通常のギヤシヤフト式のように変速の
つど主クラツチ切り操作を行わなくても軽快にギ
ヤ変速できるようにしたものがある。
せるためにギヤ変速機構に油圧クラツチを導入し
たものがある。つまり、常時咬合させてある複数
組のギヤ連動系に夫々油圧クラツチを組込み、制
御弁の操作によつて1つのギヤ連動系の油圧クラ
ツチのみを入れて他のギヤ連動系を非伝動状態に
し、もつて通常のギヤシヤフト式のように変速の
つど主クラツチ切り操作を行わなくても軽快にギ
ヤ変速できるようにしたものがある。
しかし、このような油圧クラツチ式の変速を行
うミツシヨンケースはギヤシフト式のものから大
きく仕様変更せねばならず、コストアツプを招く
ものであつた。
うミツシヨンケースはギヤシフト式のものから大
きく仕様変更せねばならず、コストアツプを招く
ものであつた。
本発明は、特に走行速度を高低2段に切換える
のに油用クラツチを利用して、例えばロータリ耕
耘作業を行いながら一時的に減速又は増速したい
場合等における変速操作を軽快容易に行える伝動
構造を構成するに当り、一般のギヤシフト式のミ
ツシヨンケースの兼用を可能して油圧クラツチ導
入によるコストアツプを極力おさえながら、所望
の伝動形態を得られるようになし、しかも、その
伝動構造の簡素化をはからんとするものである。
のに油用クラツチを利用して、例えばロータリ耕
耘作業を行いながら一時的に減速又は増速したい
場合等における変速操作を軽快容易に行える伝動
構造を構成するに当り、一般のギヤシフト式のミ
ツシヨンケースの兼用を可能して油圧クラツチ導
入によるコストアツプを極力おさえながら、所望
の伝動形態を得られるようになし、しかも、その
伝動構造の簡素化をはからんとするものである。
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
図は農用トラクタの伝動構造を示すものであつ
て、エンジン1、主クラツチハウジング2、ミツ
シヨンケース3がこの順序で直列に連結され、エ
ンジン出力をミツシヨンケース3内で適当に変速
して後部両側に突設した後輪駆動軸4,4と後方
に突設したPTO軸5に伝達すべく構成されてい
る。そして、ミツシヨンケース3の前部にはシフ
トギヤ6,7,8の選択シフトによつて前進4段
後進1段の変速を行う走行系の主ギヤ変速機構9
が装備されるとともに、ケース後部にはシフトギ
ヤ10a,10bのシフトによつて2段の変速を
行う走行系の副ギヤ変速機構11と左右後輪駆動
軸5,5に対する差動変速機構12が装備されて
いる。又、ミツシヨンケース3の前後中間にはシ
フトギヤ13のシフトによつて2段の変速を行う
PTO系のギヤ変速機構14が装備されている。
て、エンジン1、主クラツチハウジング2、ミツ
シヨンケース3がこの順序で直列に連結され、エ
ンジン出力をミツシヨンケース3内で適当に変速
して後部両側に突設した後輪駆動軸4,4と後方
に突設したPTO軸5に伝達すべく構成されてい
る。そして、ミツシヨンケース3の前部にはシフ
トギヤ6,7,8の選択シフトによつて前進4段
後進1段の変速を行う走行系の主ギヤ変速機構9
が装備されるとともに、ケース後部にはシフトギ
ヤ10a,10bのシフトによつて2段の変速を
行う走行系の副ギヤ変速機構11と左右後輪駆動
軸5,5に対する差動変速機構12が装備されて
いる。又、ミツシヨンケース3の前後中間にはシ
フトギヤ13のシフトによつて2段の変速を行う
PTO系のギヤ変速機構14が装備されている。
又、主クラツチハウジング2の後壁2aとミツ
シヨンケース3の前壁3aとの間には中間伝動室
15が形成されていて、ミツシヨンケース前壁3
aからこの中間伝動室15内に走行系の入力軸1
6が突入されるとともに、主クラツチ17を介し
て動力継続される原動軸18が中間伝動室15内
に突入され、且つ中間伝動室15の上下には油圧
クラツチ19,20を装備した回転支軸20,2
1が設けられている。
シヨンケース3の前壁3aとの間には中間伝動室
15が形成されていて、ミツシヨンケース前壁3
aからこの中間伝動室15内に走行系の入力軸1
6が突入されるとともに、主クラツチ17を介し
て動力継続される原動軸18が中間伝動室15内
に突入され、且つ中間伝動室15の上下には油圧
クラツチ19,20を装備した回転支軸20,2
1が設けられている。
油圧クラツチ19は、主クラツチハウジング2
とこれに取付けたブラケツト23に亘つて支架し
た回転支軸21に駆動ドラム24を固着し、この
ドラム24内に装備したピストン25を圧油にて
右方にシフトすることによつて前記駆動ドラム2
4と支軸21に遊嵌された受動ドラム26との間
に介装した摩擦板27…,28…を圧接させて両
ドラム24,26間の摩擦動力伝達を行い、ピス
トン25への油圧解除によつてピストン25を内
装スプリング29で左方へ復元シフトすることに
よつて摩擦動力伝達を解除するよう構成されたも
のであり、前記駆動ドラム24に形成したギヤ3
0が前記原動軸18の軸端に固着のギヤ31に咬
合されている。そして、受動ドラム26に一体成
形したギヤ32が前記走行系の入力軸16の軸端
に固着した大小二つのギヤ33,34のうち小径
ギヤ34に咬合連動されている。又、下位の油圧
クラツチ20は前記油圧クラツチ19と同様に駆
動ドラム35、受動ドラム36、ピストン37、
摩擦板38…,39…、及び復帰用スプリング4
0からなり、駆動ドラム35に形成したギヤ41
が原動軸ギヤ31に咬合されるとともに、受動ド
ラム36に形成したギヤ42が走行系入力軸16
の大径ギヤ33に咬合されている。つまり、高位
の油圧クラツチ19が高速伝動用に、又、低位の
油圧クラツチ19が低速伝動用とされている。
とこれに取付けたブラケツト23に亘つて支架し
た回転支軸21に駆動ドラム24を固着し、この
ドラム24内に装備したピストン25を圧油にて
右方にシフトすることによつて前記駆動ドラム2
4と支軸21に遊嵌された受動ドラム26との間
に介装した摩擦板27…,28…を圧接させて両
ドラム24,26間の摩擦動力伝達を行い、ピス
トン25への油圧解除によつてピストン25を内
装スプリング29で左方へ復元シフトすることに
よつて摩擦動力伝達を解除するよう構成されたも
のであり、前記駆動ドラム24に形成したギヤ3
0が前記原動軸18の軸端に固着のギヤ31に咬
合されている。そして、受動ドラム26に一体成
形したギヤ32が前記走行系の入力軸16の軸端
に固着した大小二つのギヤ33,34のうち小径
ギヤ34に咬合連動されている。又、下位の油圧
クラツチ20は前記油圧クラツチ19と同様に駆
動ドラム35、受動ドラム36、ピストン37、
摩擦板38…,39…、及び復帰用スプリング4
0からなり、駆動ドラム35に形成したギヤ41
が原動軸ギヤ31に咬合されるとともに、受動ド
ラム36に形成したギヤ42が走行系入力軸16
の大径ギヤ33に咬合されている。つまり、高位
の油圧クラツチ19が高速伝動用に、又、低位の
油圧クラツチ19が低速伝動用とされている。
又、下位の回転支軸22の後端はミツシヨンケ
ース3内においてPTO系の入力軸43にカツプ
リング連結されていて、両油圧クラツチ19,2
0の入切に関係なくPTO系に動力が伝達される
ようになつている。
ース3内においてPTO系の入力軸43にカツプ
リング連結されていて、両油圧クラツチ19,2
0の入切に関係なくPTO系に動力が伝達される
ようになつている。
前記両油圧クラツチ19,20への圧油供給及
び排油は各回転支軸21,22の内部油路44,
45を介して行われるものであり、これら各回転
支軸21,22の主クラツチ室46の突入端部に
はロータリジヨイント47,48が装着されてい
る。そして、各ロータリジヨイント47,48と
主クラツチハウジング2の上部に取付けた制御バ
ルブ49とがパイプ50,51にて接続されてい
る。
び排油は各回転支軸21,22の内部油路44,
45を介して行われるものであり、これら各回転
支軸21,22の主クラツチ室46の突入端部に
はロータリジヨイント47,48が装着されてい
る。そして、各ロータリジヨイント47,48と
主クラツチハウジング2の上部に取付けた制御バ
ルブ49とがパイプ50,51にて接続されてい
る。
第4図は前記油圧クラツチ19,20の作動用
油圧回路を示し、前記制御バルブ49は、高低速
切換え用の3位置切換バルブ52、クラツチ作動
油圧の立上り特性を制御するためのモジユレーテ
イングリリーフバルブ53とモジユレーテイング
バルブ54、各油圧クラツチ19,20内への潤
滑油供給用のリリーフバルブ55、から構成され
ており、この制御バルブ49のポンプポートがポ
ンプ56に接続されたフロープライオリテイバル
ブ57の流量制御ポートに接続されている。
油圧回路を示し、前記制御バルブ49は、高低速
切換え用の3位置切換バルブ52、クラツチ作動
油圧の立上り特性を制御するためのモジユレーテ
イングリリーフバルブ53とモジユレーテイング
バルブ54、各油圧クラツチ19,20内への潤
滑油供給用のリリーフバルブ55、から構成され
ており、この制御バルブ49のポンプポートがポ
ンプ56に接続されたフロープライオリテイバル
ブ57の流量制御ポートに接続されている。
前記3位置切換バルブ52は中立位置Nにおい
てポンプ56からの圧油をモジユレーテイングリ
リーフバルブ53及びクラツチ潤滑用リリーフバ
ルブ55を通してタンクポートに排油するととも
に、リリーフ排油の一部をリリーフバルブ55の
上手から油路aを介して両油圧クラツチ19,2
0の摩擦伝動部に供給して摩擦面の潤滑と冷却が
行われる。又、高速位置Hもしくは低速位置Lで
は圧油を高速用油圧クラツチ19への接続油路h
もしくは低速用油圧クラツチ20への接続油路l
に供給するとともに、モジユレーテイングバルブ
54への接続油路bにも供給して油圧クラツチ作
動圧の制御を行うようになつている。
てポンプ56からの圧油をモジユレーテイングリ
リーフバルブ53及びクラツチ潤滑用リリーフバ
ルブ55を通してタンクポートに排油するととも
に、リリーフ排油の一部をリリーフバルブ55の
上手から油路aを介して両油圧クラツチ19,2
0の摩擦伝動部に供給して摩擦面の潤滑と冷却が
行われる。又、高速位置Hもしくは低速位置Lで
は圧油を高速用油圧クラツチ19への接続油路h
もしくは低速用油圧クラツチ20への接続油路l
に供給するとともに、モジユレーテイングバルブ
54への接続油路bにも供給して油圧クラツチ作
動圧の制御を行うようになつている。
前記モジユレーテイングリリーフバルブ53
は、バネ58で閉弁方向に付勢されるとともに、
このバネ58の後端を支えるバネ受け59がモジ
ユレーテイングバルブ54のオリフイス60を通
して供給される圧油によつて変位可能に構成され
ていて、前記オリフイス60を通しての少量づつ
の圧油供給によつてバネ圧、つまりリリーフ作動
圧が漸次増大するようになつている。従つて、切
換バルブ52を高速位置H又は低速位置Lに切換
えると、前記のようにモジユレーテイングリリー
フバルブ53の作動圧が漸次的に増大するので選
択された油圧クラツチ19又は20への印加圧も
漸次的に増大し、衝撃のない滑らかなクラツチ入
り作動がもたらされる。
は、バネ58で閉弁方向に付勢されるとともに、
このバネ58の後端を支えるバネ受け59がモジ
ユレーテイングバルブ54のオリフイス60を通
して供給される圧油によつて変位可能に構成され
ていて、前記オリフイス60を通しての少量づつ
の圧油供給によつてバネ圧、つまりリリーフ作動
圧が漸次増大するようになつている。従つて、切
換バルブ52を高速位置H又は低速位置Lに切換
えると、前記のようにモジユレーテイングリリー
フバルブ53の作動圧が漸次的に増大するので選
択された油圧クラツチ19又は20への印加圧も
漸次的に増大し、衝撃のない滑らかなクラツチ入
り作動がもたらされる。
尚、実施例では原動軸18に1個のギヤ31、
走行系入力軸16に2個のギヤ33,34を設け
てギヤ比の異なる2系統の伝動系を構成している
が、原動軸18に2個のギヤ、入力軸16に1個
のギヤを設けて実施することも可能である。
走行系入力軸16に2個のギヤ33,34を設け
てギヤ比の異なる2系統の伝動系を構成している
が、原動軸18に2個のギヤ、入力軸16に1個
のギヤを設けて実施することも可能である。
次に本発明の別の実施形態を第5図乃至第7図
について説明する。
について説明する。
第5図に示すものは、高位の油圧クラツチ19
を低速伝動用として中間伝動室15内の潤滑油面
上に設け、低位の油圧クラツチ20を高速伝動用
として油面下に設けたものであつて、この形態は
高速伝動用油圧クラツチ20の伝動使用頻度が高
い場合に適している。つまり、多板式の油圧クラ
ツチはクラツチ切り状態でも連れ回りによつて動
力ロスが発生しやすく、特に油圧クラツチが油面
下にある場合には一層その傾向が強くなるもので
あり、このため使用頻度の低い油圧クラツチは油
面上に位置し、使用頻度の高い油圧クラツチが油
面下にあるのが望ましいのである。因みに、第
1,2図に示した実施例では低速伝動用油圧クラ
ツチ20が中間伝動室15の潤滑油面下にあるの
で、低速伝動の頻度が高い仕様の場合に有利であ
る。
を低速伝動用として中間伝動室15内の潤滑油面
上に設け、低位の油圧クラツチ20を高速伝動用
として油面下に設けたものであつて、この形態は
高速伝動用油圧クラツチ20の伝動使用頻度が高
い場合に適している。つまり、多板式の油圧クラ
ツチはクラツチ切り状態でも連れ回りによつて動
力ロスが発生しやすく、特に油圧クラツチが油面
下にある場合には一層その傾向が強くなるもので
あり、このため使用頻度の低い油圧クラツチは油
面上に位置し、使用頻度の高い油圧クラツチが油
面下にあるのが望ましいのである。因みに、第
1,2図に示した実施例では低速伝動用油圧クラ
ツチ20が中間伝動室15の潤滑油面下にあるの
で、低速伝動の頻度が高い仕様の場合に有利であ
る。
第6図に示すものは、中間伝動室15内におい
て、原動軸ギヤ31と一方の入力軸ギヤ33とに
亘つて、アイドルギヤ61を含む別の逆転ギヤ伝
動系を設けるとともに、この伝動系に油圧クラツ
チ62を介在させたものであり、前例と同様に高
低2段の油圧クラツチ変速と後進切換えが可能と
なつている。尚、この形態ではミツシヨンケース
3内での後進変速は不要である。又、各油圧クラ
ツチ19,20,62は択一的に操作される必要
があるので、1つの制御バルブに連係させるのが
よい。
て、原動軸ギヤ31と一方の入力軸ギヤ33とに
亘つて、アイドルギヤ61を含む別の逆転ギヤ伝
動系を設けるとともに、この伝動系に油圧クラツ
チ62を介在させたものであり、前例と同様に高
低2段の油圧クラツチ変速と後進切換えが可能と
なつている。尚、この形態ではミツシヨンケース
3内での後進変速は不要である。又、各油圧クラ
ツチ19,20,62は択一的に操作される必要
があるので、1つの制御バルブに連係させるのが
よい。
第7図に示すものは、中間伝動室15内に油圧
クラツチ19,20を介在した高低2段のギヤ伝
動系を設けるとともに、原動軸ギヤ31に連動す
るPTO伝動系にも油圧クラツチ63を介在した
ものであり、走行しながらPTO軸5を任意に且
つ軽快に駆動及び駆動停止できるものである。
クラツチ19,20を介在した高低2段のギヤ伝
動系を設けるとともに、原動軸ギヤ31に連動す
るPTO伝動系にも油圧クラツチ63を介在した
ものであり、走行しながらPTO軸5を任意に且
つ軽快に駆動及び駆動停止できるものである。
尚、油圧クラツチを導入しない一般仕様では、
前記原動軸18と走行系入力軸16とがカツプリ
ング等で直結される。
前記原動軸18と走行系入力軸16とがカツプリ
ング等で直結される。
以上説明したように、本発明は、主クラツチハ
ウジング2とミツシヨンケース3との間に中間伝
動室15を形成し、その中間伝動室15に上下一
対の変速用の油圧クラツチ19,20を設け、そ
の各油圧クラツチ19,20を構成する駆動ドラ
ム24,35と受動ドラム26,36とのうちの
駆動ドラム24,35の外周に形成したギヤ3
0,41を、主クラツチハウジング2から中間伝
動室15内に突出させた原動軸18の軸端に固着
のギヤ31に咬合するとともに、受動ドラム2
6,36に一体的に形成したギヤ32,42を、
ミツシヨンケース3から中間伝動室15内に突出
させた走行系入力軸16の軸端に固着のギヤ3
3,34に咬合し、さらに、前記PTO軸5を、
下側油圧クラツチ20の駆動ドラム35の回転支
軸22に連結してあることを特徴とするものであ
るから、走行作業中にPTO系の伝動を維持しな
がら油圧クラツチ19,20の選択操作で極めて
軽快に減速又は増速もしくは走行停止を行うこと
ができ、付設した作業装置を駆動しながら一定範
囲での走行速度調節を簡単に行えるようになつ
た。
ウジング2とミツシヨンケース3との間に中間伝
動室15を形成し、その中間伝動室15に上下一
対の変速用の油圧クラツチ19,20を設け、そ
の各油圧クラツチ19,20を構成する駆動ドラ
ム24,35と受動ドラム26,36とのうちの
駆動ドラム24,35の外周に形成したギヤ3
0,41を、主クラツチハウジング2から中間伝
動室15内に突出させた原動軸18の軸端に固着
のギヤ31に咬合するとともに、受動ドラム2
6,36に一体的に形成したギヤ32,42を、
ミツシヨンケース3から中間伝動室15内に突出
させた走行系入力軸16の軸端に固着のギヤ3
3,34に咬合し、さらに、前記PTO軸5を、
下側油圧クラツチ20の駆動ドラム35の回転支
軸22に連結してあることを特徴とするものであ
るから、走行作業中にPTO系の伝動を維持しな
がら油圧クラツチ19,20の選択操作で極めて
軽快に減速又は増速もしくは走行停止を行うこと
ができ、付設した作業装置を駆動しながら一定範
囲での走行速度調節を簡単に行えるようになつ
た。
そして上記効果をもたらす油クラツチ式の高低
2段変速は、主クラツチハウジング2とミツシヨ
ンケース3の間の中間伝動室15内で、原動軸ギ
ヤ31に対して走行系入力軸16を2系統にギヤ
伝動させて、各伝動系に油圧クラツチ19,20
を介在した構成としたので、高低2段の伝動系を
任意のギヤ比のものとして設定しやすいととも
に、各系への油圧クラツチ導入もスペース的な制
約を受けること少く比較的容易となり、その結
果、油圧クラツチを導入しない型式の伝動構造に
おけるミツシヨンケースや、これに内装されるギ
ヤ変速機構を極力多く使用して油圧クラツチ導入
方式の所望の伝動構造を構成できるようになり、
油圧クラツチ非導入型式のミツシヨンケースの加
工ラインや組付ライン等の生産ラインの兼用化を
図つて全体としてのコストアツプの増大を抑制で
き、実用上の利点多大である。
2段変速は、主クラツチハウジング2とミツシヨ
ンケース3の間の中間伝動室15内で、原動軸ギ
ヤ31に対して走行系入力軸16を2系統にギヤ
伝動させて、各伝動系に油圧クラツチ19,20
を介在した構成としたので、高低2段の伝動系を
任意のギヤ比のものとして設定しやすいととも
に、各系への油圧クラツチ導入もスペース的な制
約を受けること少く比較的容易となり、その結
果、油圧クラツチを導入しない型式の伝動構造に
おけるミツシヨンケースや、これに内装されるギ
ヤ変速機構を極力多く使用して油圧クラツチ導入
方式の所望の伝動構造を構成できるようになり、
油圧クラツチ非導入型式のミツシヨンケースの加
工ラインや組付ライン等の生産ラインの兼用化を
図つて全体としてのコストアツプの増大を抑制で
き、実用上の利点多大である。
さらにまた、中間伝動室15内の油圧クラツチ
19,20を、原動軸18の軸端に固着のギヤ3
1と咬合うギヤ30,41を備えた駆動ドラム2
4,35と、走行系入力軸16の軸端に固着のギ
ヤ33,34と咬合うギヤ32,42を備えた受
動ドラム26,36とから構成して、その油圧ク
ラツチ19,20の内の下側の油圧クラツチ20
の駆動ドラム35の回転支軸22にPTO軸5を
連結してあるから、走行系へのギヤ伝動機構を利
用してPTO軸を駆動することができ、PTO軸5
に対する伝動構造の簡素化をはかり得る利点があ
る。
19,20を、原動軸18の軸端に固着のギヤ3
1と咬合うギヤ30,41を備えた駆動ドラム2
4,35と、走行系入力軸16の軸端に固着のギ
ヤ33,34と咬合うギヤ32,42を備えた受
動ドラム26,36とから構成して、その油圧ク
ラツチ19,20の内の下側の油圧クラツチ20
の駆動ドラム35の回転支軸22にPTO軸5を
連結してあるから、走行系へのギヤ伝動機構を利
用してPTO軸を駆動することができ、PTO軸5
に対する伝動構造の簡素化をはかり得る利点があ
る。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
にする為に符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
図面は本発明に係る農用トラクタの伝動構造の
実施例を示し、第1図は全体の概略構成を示す側
面図、第2図は要部の縦断側面図、第3図は要部
の横断平面図、第4図は油圧回路図、第5図乃至
第7図は夫々別の実施例を示す要部の概略側面図
である。 2……主クラツチハウジング、3……ミツシヨ
ンケース、4……後輪駆動軸、5……PTO軸、
9,11……走行系ギヤ変速機構、14……
PTO系ギヤ変速機構、15……中間伝動室、1
6……走行系入力軸、18……原動軸、19,2
0……油圧クラツチ、22……駆動ドラムの回転
支軸、24,35……駆動ドラム、26,36…
…受動ドラム、30,41……駆動ドラムに固着
のギヤ、32,42……受動ドラムに固着のギ
ヤ、31……原動軸ギヤ、33,34……走行系
入力軸ギヤ。
実施例を示し、第1図は全体の概略構成を示す側
面図、第2図は要部の縦断側面図、第3図は要部
の横断平面図、第4図は油圧回路図、第5図乃至
第7図は夫々別の実施例を示す要部の概略側面図
である。 2……主クラツチハウジング、3……ミツシヨ
ンケース、4……後輪駆動軸、5……PTO軸、
9,11……走行系ギヤ変速機構、14……
PTO系ギヤ変速機構、15……中間伝動室、1
6……走行系入力軸、18……原動軸、19,2
0……油圧クラツチ、22……駆動ドラムの回転
支軸、24,35……駆動ドラム、26,36…
…受動ドラム、30,41……駆動ドラムに固着
のギヤ、32,42……受動ドラムに固着のギ
ヤ、31……原動軸ギヤ、33,34……走行系
入力軸ギヤ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エンジン1、主クラツチハウジング2、ミツ
シヨンケース3をこの順で前後直列に配置し、ミ
ツシヨンケース3の後部にPTO軸5、左右両側
に後輪駆動軸4を夫々突出させるとともに、ミツ
シヨンケース3内部に走行系のギヤ変速機構9,
11とPTO系のギヤ変速機構14を装備してあ
る農用トラクタの伝動構造であつて、前記主クラ
ツチハウジング2とミツシヨンケース3との間に
中間伝動室15を形成し、その中間伝動室15に
上下一対の変速用の油圧クラツチ19,20を設
け、その各油圧クラツチ19,20を構成する駆
動ドラム24,35と受動ドラム26,36との
うちの駆動ドラム24,35の外周に形成したギ
ヤ30,41を、主クラツチハウジング2から中
間伝動室15内に突出させた原動軸18の軸端に
固着のギヤ31に咬合するとともに、受動ドラム
26,36に一体的に形成したギヤ32,42
を、ミツシヨンケース3から中間伝動室15内に
突出させた走行系入力軸16の軸端に固着のギヤ
33,34に咬合し、さらに、前記PTO軸5を、
下側油圧クラツチ20の駆動ドラム35の回転支
軸22に連結してあることを特徴とする農用トラ
クタの伝動構造。 2 前記変速用の油圧クラツチ19,20のう
ち、使用頻度の少ない側の油圧クラツチを中間伝
動室15内において潤滑油面より上方に位置させ
て設置してある特許請求の範囲第1項に記載の農
用トラクタの伝動構造。 3 使用頻度の少ない側の油圧クラツチは低速伝
動系のものである特許請求の範囲第2項に記載の
農用トラクタの伝動構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55164936A JPS5790456A (en) | 1980-11-22 | 1980-11-22 | Gear mechanism for agricultural tractor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55164936A JPS5790456A (en) | 1980-11-22 | 1980-11-22 | Gear mechanism for agricultural tractor |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5790456A JPS5790456A (en) | 1982-06-05 |
JPS6316627B2 true JPS6316627B2 (ja) | 1988-04-09 |
Family
ID=15802649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55164936A Granted JPS5790456A (en) | 1980-11-22 | 1980-11-22 | Gear mechanism for agricultural tractor |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5790456A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0643561Y2 (ja) * | 1986-12-11 | 1994-11-14 | セイレイ工業株式会社 | 小型耕耘機の変速機構 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53134159A (en) * | 1977-04-27 | 1978-11-22 | Kubota Ltd | Gear type transmission device |
JPS557462B2 (ja) * | 1973-08-06 | 1980-02-26 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5814261Y2 (ja) * | 1978-06-28 | 1983-03-22 | ヤンマーディーゼル株式会社 | 舶用主機関の多段減速逆転機 |
-
1980
- 1980-11-22 JP JP55164936A patent/JPS5790456A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS557462B2 (ja) * | 1973-08-06 | 1980-02-26 | ||
JPS53134159A (en) * | 1977-04-27 | 1978-11-22 | Kubota Ltd | Gear type transmission device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5790456A (en) | 1982-06-05 |
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