JPS63165224A - カツト紙収容カセツト - Google Patents

カツト紙収容カセツト

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JPS63165224A
JPS63165224A JP30791486A JP30791486A JPS63165224A JP S63165224 A JPS63165224 A JP S63165224A JP 30791486 A JP30791486 A JP 30791486A JP 30791486 A JP30791486 A JP 30791486A JP S63165224 A JPS63165224 A JP S63165224A
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JP
Japan
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paper
cassette
roller
separation
guide
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Pending
Application number
JP30791486A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Hiraga
平賀 弘行
Nobutaka Watanabe
渡辺 宜孝
Yoshiyuki Mizoguchi
溝口 芳之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPS63165224A publication Critical patent/JPS63165224A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、カット紙を積み重ねて収容し、このカット
紙の最上紙を一枚づつ分離するための分離部を備えたカ
ット紙収容カセットに関する。
[従来の技術] 従来より、シート状の厚手紙を自動的に一枚づつ取り出
して、停止中のプラテンローラ及びレジストローラの転
接部に一旦突き当てて、その後、プラテンローラ及びレ
ジストローラを回転させて、被供給部に送り込むように
した給紙装置が提案されている。この給紙装置において
は、その分離方式に、紙が厚手である為、公知の爪分離
方式を用いることが困難であり、互いに正逆回転する分
Sローラ対による分離方式が採用されている。
ここで、画像形成装置において、高画質化を実現するた
めには、コート紙を用いる事が有効であることは周知で
ある。しかしながら、このコート紙に対して正逆回転す
る分離ローラでコート面をこすることは、高画質の画像
を形成する上で非常に好ましくない。そこで、コート面
に悪影響を与えることなく、且つ、確実に紙を一枚づつ
分離する方式として、厚味分離方式が考案されている。
この従来の厚味分離方式において、搬送方向前方に位置
する紙先端部に、分1IIlt隙間を有する分離部を設
けた場合、紙の中途部がこの分離隙間中に入り込んだ状
態で、印字動作が実行されることになる。このため、紙
と分11を隙間との間の摺動が、紙の送り負荷となり、
紙の供給のために大きな駆動力が必要となる問題が有る
。また、との摺動により、コート紙の表面に傷が付いた
り、印字動作中にコート紙が斜行する等の問題が有る。
更に、その構造上、印字動作中の紙の進行に伴ない、紙
の後端が分m隙間から外れる際に、その衝撃により紙送
り精度が乱れ、この結果、画像が乱れるという問題点も
有している。
そこで、紙分離部を紙の搬送方向後方に設け、一旦、紙
の搬送方向と逆方向に紙を送り、紙の後端において一枚
づつ分離した後、停止しているプラテンローラに向けて
紙を搬送する後分離方式により、上述した種々の問題点
を解決することが提案されている。
この従来の後分離方式においては、第10C図に示すよ
うに、カセット本体a内に設けられた中板すは、一対の
圧縮ばねCにより弾性的に支持されており、カセット本
体aの前方には、前方押え爪dが、また、後方には、分
離部eが夫々固定された状態で配設されている。中板す
上で積み重ねられたカット紙fは、最上紙の前端及び後
端を、前方押え爪d及び分離部eにより夫々押えられた
状態で収容されている。
このような後分離方式の構成において、カット紙fの最
上紙を、先ず、その上面に圧接する給紙ローラgを図示
しない駆動源により矢印Bで示す方向に沿って回転させ
、最上紙fを後方に送り、分離部eの分!!隙間に送り
込む。このようにして最上紙fを分離すると共に、この
最上紙fの前端は、前方押え爪dから外れることになる
。この後、給紙ローラgを矢印Aで示す方向に沿って回
転させて、最上紙fの先端を前方押え爪dの上に乗せ、
更に給紙ローラgの回転を続けることにより、この分離
した最上紙fを被供給部に搬送するようになされている
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、このような従来の後分離方式においては
、カセット本体aの前方に紙fの最上位置を所定の高さ
に保つための前方押え爪dが設けられており、一方、カ
セット本体aの後方には、紙fの最上位置を保つ為と共
に、分離隙間を有した分離部eが固定されている。この
ため、紙fをこれら前方押え爪d及び分離部eと、中板
すとの間は、この中板すが下方から圧縮ばねCにより上
方に付勢されているので、狭くなされている。このため
、これらの間に所定の数の積み重ねられたカット紙fを
装着する場合には、操作者の手により中板すを圧縮ばね
Cの付勢力に抗して押し下げておかねばならず、作業が
非常に面倒であると共に、紙を傷つけたり、曲げたりす
るという問題が発生する。
この発明は、上述した事情に鑑みて成されたもので、こ
の発明の目的は、積み重ねたカット紙を極めて容易にカ
セット本体に装着することの出来るカット紙収容カセッ
トを提供することである。
[問題点を解決するための手段] 上述した問題点を解決し、目的を達成するため、この発
明に係゛わるカット紙収容カセットは、カット紙を積み
重ねて収容し、このカット紙の最上紙を一枚づつ分離す
るための分離部をカット紙の搬送方向後方に備えたカッ
ト紙収容カセットにおいて、カット紙が載置される中板
を上下動可能に備えたカセット本体と、前記中板を上方
へ付勢する付勢手段と、前記分離部を最上紙の上面の一
部に係合した状態で、一端に取り付けた分離レバーと、
この分離レバーを他端においてカセット本体に揺動可能
に支持する支持手段と、前記分離レバーの他端に形成さ
れ、前記中板に係合すると共に、分離レバーの揺動に応
じて、中板を付勢手段の付勢力に抗して押し下げるカム
部材とを具備する事を特徴としている。
[作用コ 以上のように構成されるカット紙収容カセットによれば
、分離部が最上紙を分離する位置にある時には、カム部
は中板を押下げす、従って、この状態で、最上紙は良好
に分離部を介して分離されることになる。一方、所定数
の積み重ねられたカット紙をカセット本体内に装填する
場合には、この分離部と共に分離レバーを上方に回動す
る。この回動に応じて、これに形成されたカム部材は、
中板を付勢手段の付勢力に抗して押し下げ、中板と前方
押え部材との間は大きく開かれることになる。このよう
にして、カット紙の装着は極めて良好に行なわれること
になる。
[実施例コ 以下に、この発明に係る一実施例のプリンタ装置を、添
付図面を参照して、詳細に説明する。
く外観部〉 第1図及び第2図は、プリンタ装置のプリンタ本体1を
示す外観図を現わしている。このプリンタ本体1の前面
には、小サイズ用のカセット2が、プリンタ本体1に対
して着脱可能に装着されている。また、このプリンタ本
体1の前面には、カセット2の右側方に隣接して化粧蓋
3が開放可能に取付けられている。この化粧蓋3を開放
した状態で、第2図に示すように、インクカートリッジ
10、副操作スイッチ系12等が外部に露出する。この
化粧蓋3は、これの爪3aと不図示のプリンタ本体1側
に形成された切り欠き部とで、閉塞状態にロックされる
と共に、第2図中矢印方向へ軽く指で回すと、ロックが
外れ第2図の開放状態になるよう構成されている。
また、プリンタ本体1の前面には、カセット2の上方に
隣接して、給紙口11のダストカバー4が開放可能に取
り付けられている。このダストカバー4は、爪部4aを
有し、化粧蓋3と同様にして開閉可能に構成されている
。このダストカバー4には後述するダストカバースイッ
チSW1が取付けられており、これにより、ダストカバ
ー4の開閉状態を知ることが可能である。
更に、本体1の前面には、カセット2の左側方に隣接し
て、カセット2の着脱用つまみ5が配設されている。こ
のつまみ5については、詳細を後述する。この着脱用つ
まみ5の上方には、電源スィッチ6が配設されている。
また、前述した化粧M3の上方の左側には、表示器7が
設けられている。この表示器7は、紙供給系の異常を表
示する表示部7a、インク供給系の異常を表示する表示
部7b、プリント位置Aを表示する表示部7c、プリン
ト位置Bを表示する表示部7d、プリント位置Cを表示
する表示部7eを、ダストカバー7fにより覆った状態
で備えている。
更に、化粧蓋3の上方の右側には、主操作スイッチ8.
9が配設されている。ここで、参照符号8はプリントス
イッチを示しており、このプリンタスイッチ8には、プ
リントスイッチが押されたことを表示するLED8aが
設けられている。
尚、参照符号9は本発明と関係ないため説明を省略する
前述したインクカートリッジ10は、第2図において、
矢印方向へ押し込むことにより、公知の針等を介してイ
ンクジェットヘッドIJUに連結されると共に、後述す
るレバーにより着脱可能に構成されている。また、副操
作スイッチ系12は、第2図に示すように、プリント位
置を選択するスイッチ12aを備え、他のスイッチは本
発明と関係ないのでその説明を省略する。
く内部レイアウト〉 第3図はプリンタ本体1の内部構成を概略的に示す上面
図であり、主たるレイアウトが書かれている。
プリンタ本体1内の左奥部には、後述するキャリッジ系
CRが配設されており、このキャリッジ系CRによりで
あり、インクジェットヘッドIJUは主走査される。こ
のキャリッジ系CRの手前側には、紙送り系PFが配設
されている。この紙送り系PFは、プラテンローラ22
、給紙ローラ18、給紙モータM2、紙送りモータM1
等で構成され、詳細は後述する。
また、プリンタ本体1内の中央部には、ポンプ系PUが
配設されている。このポンプ系PUは、負圧発生機構、
弁機構及びキャップ104等で構成される。インクカー
トリッジ10は、第2図との関係でわかるように、プリ
ンタ本体1内の右側で、かつ高さ方向は本体1の下面と
一致し、インクジェットヘッドヘッドIJUより低く保
持されることにより、インクジェットヘッドヘッドIJ
Uの先端を負圧に保ち、インクジェットヘッドIJUの
先端からのインクのたれ等を防止している。
プリンタ本体1内の右側部には、プリンタ本体1に固設
した支点10bにより、レバー10aが回動可能に設け
られている。このレバー10aを動作させることにより
、インクカートリッジ10を着脱(交換)できるように
構成されている。このインクカートリッジ10の後方に
は、インクカートリッジ10の有無を検出するスイッチ
SW2が配設されている。
尚、インクカートリッジ10の上部には、公知の手法に
よりプリンタ本体1に固設された電気回路CIRが設け
られている。この電気回路CIRには、プリンタ本体1
の後部右側に露出した入力端子INが接続されている。
また、プリンタ本体1の後部左側には、電源PSが配設
されている。
上記の如く電気系を配置したため、基板取りの経済化が
計れ、さらに回路の発熱等がインクカートリッジ10、
インクジェットヘッドIJUに及ぼす影響を極少にして
いる。また、機械系と電気系とを分離して配設している
ため、組み立てやメンテナンスが容易になる。
ここで、前述したカセット2の着脱用つまみ5は、略し
字状に形成されて、一部がプリンタ本体1の前面に露出
した状態に取り付けられている。
このっまみ5は、ばね13により内方に付勢され、不図
示のガイドビン等により矢印方向に沿ってスライドする
ことができるように構成されている。さらにカセット2
の下方中央部まで延出した先端部には、上方に向ってビ
ン5aが植設されている。一方、カセット2の下面中央
部には、ビン5aにより係止されるように三角形状に形
成されたカム2aが固定されている。このカム2aは、
ビン5aと共にカセット2のロック機構を構成している
。尚、図中2点鎖線は大サイズのカセット装着状態を示
している。
くカセット〉 次に、第4乃至第8図を参照してプリント用の紙Pを収
容するカセット2の構成について述べる。
第4図は小サイズ用カセット2を、一部切り欠いて示す
斜視図である。このカセット2は上方が開放された筐体
状のカセット本体2′を備えている。このカセット本体
2′の下面には、第3図、第8図に示すように、前述し
たカセットロック用のカム2aを有している。更に、第
8図に示すように、プリンタ本体1の下面に取付部32
を介して取り付けられたばね31を受けるための受は部
2bが設けられている。
このように、このカセット2は、ばね31により、常に
取り出し方向に取り出されるような付勢力を受けている
。従って、ロック用カム2aとビン5aとの係合が外れ
て、ロックが解除された状態で、カセット2はこのばね
31の付勢力により自動的に前方に取り出されるされる
ことになる。
また、第8図に示すように、カセット本体2′の後部に
は、上下方向に並んで2個の穴部2hが形成されている
。各穴部2h内には、選択的にビン2Cが配設されてい
る。ここで、プリンタ本体1の底部に突出して設けられ
た突起部35には、カセット本体2′に形成された穴部
2hに嵌合する凸部が形成されていると共に、各凸部の
端面には、ビン2cが挿入される凹部が形成されている
。2つの凹部には、ビン2cにより動作されるスイッチ
SW4、SW5が夫々設けられている。
ここで、小カセット2では、ビン2cは上方の穴部2h
のみに存在し、スイッチSW4を選択的ニ動作させ、一
方、大カセットでは、ビン2cは下方の穴部2hのみに
存在し、スイッチSW5を選択的に動作させる。これに
よりカセットの大小判別が行なわれる。
この−木実流側では、Zfffi類のカセットについて
のみ詳述しているが、これに限らず何種類でも判別でき
るものである。また、ビン2cを穴部2h内につけたの
は、カセット2をプリンタ本体1から抜いて紙Pを入れ
る時などに、ビン2cを折ったり、さらに手を汚するこ
となどの防止のためであり、更に、ジャム処理等のため
、カセット2を抜いてプラテン22から紙を引き抜くと
きなどに、不用意にSW4.SW5を動作させて、誤動
作を起こさないようにするため、両スイッチSW4.S
W5は、手指の入らない所に固設しである。
再び第4図に示すように、カセット本体2′の前方の、
紙Pの幅方向中央部には、紙の前方押え2dが、一体に
形成されている。この前方押え2dは、断面三角形状に
設定され、下面は、略水平になされると共に、斜面は、
前方に向って上昇するようになされている。このように
前方押え2dを構成することにより、この前方押え2d
に押えられていた紙Pが、一旦後方に引き戻された後、
前方に送られたとしても、この紙Pがこの前方押え2d
に引掛らずに、斜面に沿って上方に持ち上げられるよう
になっている。
この前方押え2dが、紙Pの幅方向中央のみにあるのは
、前面又は両端部にあるのに比べて以下に示す利点があ
るからである。
1、分離時の負荷が小さい。
2、分離時、2つの給紙ローラ18とこの前方押え2d
の3点で、紙の平面性を確保できるので、紙Pを安定し
て分離できる。
3、プラテンローラ22に向けて紙を送る時、この前方
押え2dは中心に位置し、かつ局部的であるため、紙が
カールしていても引掛かる確率が極めて低いものである
尚、この前方押え2dは、カセット本体2′に一体に形
成されるように説明したが、これに限定されることなく
、例えば、カセット本体2′に上下動自在に取付け、自
重により最上紙に当接するように構成してもよいし、ま
た、揺動自在に取付けるよう構成しても良い。
また、カセット本体2′内には、中板14が上下方向に
沿って移動自在に収納されている。カセット本体2′の
前方側部には、中板14の前後方向のガイド2eが形成
されており、両ガイド2e内には、中板14の側縁前方
に形成されたガイド凸部14eが挿入・案内されている
。更に、カセット本体2′の前方両側には、紙Pのサイ
ドガイド2fが配設されている。また、カセット本体2
′の後方両側には、中板14の上方向の規制部2gが形
成されている。この規制部2gは、中板14の側縁後方
に形成された凸部14fを押えるためのものである。こ
のカセット本体2′においては、規制部2gと前方押え
2dにより、中板14の上方向への8勤をを規制してい
る。尚、両ガイド2e、サイドガイド2f、規制部2g
は、夫々カセット本体2′に一体に固設されている。
前述した中板14は、前半部に設けられ、前方に向って
下方に傾斜する斜面14aと、中央に設けられた凸部1
4bと、後半部に設けられた水平面上に添付された摩擦
材14cと、凸部14b上に被せられた柔らかいシート
14gと、カセット本体2′のガイド2e及びサイドガ
イド2gと夫々係合するガイド部14e、14fと、後
述する分離レバー15との接触部14dより構成されて
いる。この中板14は、その前後両部をコイルばね33
a、33bにより上向に付勢されている。
分離レバー15は略コ字状に形成され、この分離レバー
15の基端部は、カセット本体2′の後端縁に沿って延
出しており、両端部は、カセット本体2′の側縁中央部
付近まで延出している。この両端部には、カム部15b
、15cが夫々取付けられている。また、この分離レバ
ー15は、カセット本体2′の前後方向中央部付近に設
けた支点15aを中心に、回動可能に軸支されている。
尚、この分離レバー15は回動自在に軸支されていなく
ても良く、例えば、カセット本体2′に揺動自在に取り
付けられるように構成しても良い。要は、この分離レバ
ー15が揺動自在に支持されるように構成されていれば
良い。
また、分離レバー15の基端部の中央部付近には、分離
部15dが設けられている。尚、この分離部15dが設
けられた分離レバーisの基imには、分離板16が固
着されている。この分離板16は、絞られて下方に向か
って突出した凸部を有した分離部16aと、紙規制部1
6bとを備えている。
ここで、分離板16の分離部16aを、第7A図に示す
ように、下方に凸にしているのは、紙との接触抵抗の減
少及び紙のカール対策のためである。即ち、第7B図に
示す如く、分離部16aを平板状に形成したのでは、紙
のカールにより平板の両端の影うで分離部に紙が入って
いかないが、絞ってあれば、第7A図に示すように、簡
単に分離部15d、16a間に規定されるすき間に紙が
人って行き分離される。この分離部15dと16aとの
すき間の大きさtは1紙Pの紙厚t1とすると、 t+<t<2t2 の関係に設定されている。
また、この分離部16aは、第6A図に示す如く、紙の
後方への進行方向に対して角度θだけ傾いている。即ち
、第6B図に示すように、紙が下向きにカールしている
ときであっても、このカールによる不具合の影響を受け
ないで済むようにしている。このようにして、紙のいか
なるカールに対しても、分離部16aの斜面をガイドと
して、紙は良好にすき間tに入っていく。
尚、中板14の摩擦材14cは、カセット本体2′内の
最終紙の給送用に設けられあれでおり、公知の分1li
I法(e×、爪牙11i)と同様の効果をもたらす。こ
の摩擦材14Cは、紙とほぼ同じがそれ以上の摩擦係数
をもつように設定されており、例えばスウエード、コル
ク等から形成されている。
また、中板14のシート14gは、紙の印字部保護のた
めに設けられている。即ち、紙Pは、第5図に示すよう
に、カセット本体2′に対してプリント面を下向きにし
た状態で挿入されるわけであり、従って、最終紙、即ち
、最下面の紙は常に凸部14bで集中曲げ荷重を受け、
局所的に変形することになる。このような局部的な変形
によりプリント後、局部的に、微妙な発色の違い、キズ
等を生む恐れがる。これを防止するために、荷重を局部
的でなく分散させる目的でシート14g(例えば、スウ
エード等の布など)が接着されている。
ここで、中板14の凸部14bが横巾全域にわたって設
けられていると、2つの対となった給紙ローラ18で紙
を押し下げた時に、紙にカールがあると、紙が厚いため
にこの凸部14bを設けた効果が無くなる。そこで、中
心に局部的に凸部14bを設け、対となった給紙ローラ
18で押し下げることによって、強制的に縦方向のカー
ルを形成し、縦カールの剛性を利用することによって、
紙先端部を効果的に浮かせることかできるようになる。
このことは実験によって確認済である。
また、前述したカム部15b、15cは、第5図に示す
ように、紙Pの装填時において、分離レバー15を回動
させた時、このカム部15b。
15cに接する中板14を、コイルばね33a。
33bの付勢力に抗して押し下げるような形状に形成さ
れている。このように、紙Pの装填時においてカム部1
5b、15cの作用により、中板14が押し下げられる
ことにより、図示するように、中板14の先端縁は、カ
セット本体2′の前方押え2dから大きく下方に離間す
ることになる。この結果、装填される紙Pの束の先端部
は、前方押え2dと中板14の先端縁との間に良好に入
り込むことになる。
また、中板14上に紙Pの束が装填された状態で、分離
レバー15を元の位置まで回動復帰することにより、分
離レバー15のカム部15b。
15cは、中板14を押さえなくなり、従って、中板1
4はコイルばね33a、33bの付勢力により持ち上げ
られることになる。このようにして、紙Pの束の先端部
は、中板14により前方押え2dの下面に弾性的に下方
から押し付けられることになる。
大きいサイズのカセットについては、分離部1.5d、
1’5e、分離板16が後方に下がり、横巾が広がった
ものと考えればよく、実質的には同様であり、詳細な説
明は省略する。ただし、第3図を参照すれば明らかなよ
うに、分離レバー15のコ字形の巾は等しくしてあり、
また、カセット巾寸法も等しく設定されている。
くカセット装着部〉 第2図、第3図、並びに第8図を参照して前述した様に
、プリンタ本体1にはカセット2を装着状態にロックす
る着脱用っまみ5、及びカセット2を取出し方向に付勢
するばね31を有している。
さらに第8図に示すように、カセット2の位置決め用と
して、カセット2の前後方向に関しては前述した突起部
35が設けられ、上下方向に関してはガイド17が設け
られている。このガイド17はカセット2の装着時、分
離レバー15に形成された凸部15cに係合して、分離
レバー15を一旦下方に強制的に回動させるようにして
いる。このようにして、カセット2に装填された紙Pに
、カセット2の装着に伴って、カセット本体2′の前方
押え2dと中板14の凸部14bを支点として、強制的
に曲げ荷重をかける事により、紙に一度横カールを与え
、縦カールを補正することを目的としている(即ち、紙
は通常送り方向に対して、縦目、即ち、縦カールをして
いる)。
尚、このようにプリンタ本体1に装着されたカセット2
を取り出すには、着脱用つまみ5を横方向にスライドし
て、ロックをはずし、ばね31の付勢力によりカセット
2を外部に飛び出させることになる。ここで、この取り
出し時において、分離レバー15のカム部15b、15
cにガイド】7が当接することになり、プリンタ本体1
より部分的に飛び出た適当な位置でカセット2の取り出
しは停止され、プリンタ本体1からのカセット2の落下
等の事故を防止するようにしている。
く紙送り系PF> 次に、第8図及び第9図を参照して紙送り系PFを説明
する。
この紙送り系PFは、装填された紙Pの最上紙に係合し
て、これを給送するための給紙ローラ18を備えている
。この給紙ローラ18は、カセット2の着脱を容品なら
しめるために半月ローラ状に形成されると共に、軸方向
に沿って互いに離関して配設された複数のローラ本体1
8aと、これらローラ本体18aが同軸に固定された軸
18cと、この軸18cの手前側一端に同軸に固定され
たプーリ113dと、このプーリ18dに隣接して同軸
に固定され、ビン18fを外周に有するギア18eとか
ら一体的に構成されている。
尚、給紙ローラ18の両エッヂ部は、比較的摩擦力の小
さい樹脂から形成されたカム部18bを備えている。ま
た、ローラ本体18aの円周面には、高摩擦体としての
ゴムが貼着されている。
上述した軸18cは、不図示の地板に軸受等を介してプ
リンタ本体1の不図示の地板に回転可能に設置されると
共に、給紙用モータとしてのパルスモータM2と連結さ
れている。また、プーリ18dは、ベルト36を介して
ビン25aを外周に有するプーリ25と、1:1で回転
するように連結されている。このプーリ25は、後述す
るプラテンローラ22に隣接して、これの上部に位置す
るように、不図示の地仮に回転可能に支持されている。
尚、ビン25aは、後述する可動式紙ガイド27のカム
部27bに係合するようになされている。
ギア18eの外側には、スイッチSW6が配設されてい
る。このスイッチSW6は、ギア18eのビン18fに
より動作されるよう構成され、これにより、給紙ローラ
18の初期位置を検出すためのスイッチとして機能して
いる。
また、第8図に示すように、プリンタ本体1内には、紙
ガイド19.20が固設されている。一方の紙ガイド1
9は、後述するプラテンローラ22の下側に延出した先
端部を備えた状態で配設され、給送された紙がゴムで形
成されたプラテンローラ22の外周に接することによっ
てプラテンローラ22とこれに転接するアイドルルーラ
としての紙の斜行防止用のレジストローラ21との転後
部に届かない事を防止するために設けられている。
即ち、この紙ガイド19は、先端部より前方に位置した
状態で、略水平方向に沿って延出した平面部19aを備
えている。 この平面部19aは、後述する紙Pの給送
時に発生する紙Pのループが大きくなりすぎない様、上
から押えつける働きをしている。このように構成するこ
とにより、1つには、紙先端がレジストローラ21とプ
ラテンローラ22との転接部に突き当たった後、さらに
ループが大きく形成されすぎた場合に、紙先端部Pfが
逆に戻ってレジストローラ21とプラテンローラ22と
の転接部から離れてしまうことを防止する事に有効であ
り、もう1つには、ループの形成を上から押えつける事
により、紙のばね力によって搬送力(推力)を発生させ
、特に本実施例の如く印字範囲を広く確保するために、
レジストローラ21が奥側に位置している場合であって
も、紙先端部Pfが両ローラ21.22の転接部に確実
に届くようにする事に有効である。
給紙ローラ18により給紙されてきた紙を、更に印字部
まで送るためにプラテンローラ22が設けられている。
このプラテンローラ22は、釉22aにゴムローラを圧
入することにより構成されている。前述したレジストロ
ーラ21は、プラテンローラ22の下半部奥側の外周面
に圧接するように配設されており、また、プラテンロー
ラ22の上半部奥側の外周面には、ピンチローラ23が
圧接するように配設されている。尚、両レジストローラ
21iびピンチローラ23は、プラテンローラ22とに
不図示のばねで圧接するように付勢されている。
これらレジストローラ21及びピンチローラ23とプラ
テンローラ22とに挟持された状態で、プラテンローラ
22の回転に伴なって、紙Pは送られることになる。こ
こで、両レジストローラ21及びピンチローラ23との
間隔が、プリントの有効範囲、換言すれば、印字範囲を
決定することになる。即ち、紙の上端が上方のピンチロ
ーラ23に係合していなければ良好な印字結果は得られ
ず、また、紙の下端が下方のレジストローラ21に係合
していなければ良好な印字結果は得られないことになる
このため、両レジストローラ21及びピンチローラ23
との間隔は、インクジェットヘッドIJUによる印字動
作を阻害しない範囲で、可能な限り狭くしである。換言
すれば、前述したように、印字範囲を広く確保するため
に、下方のレジストローラ21は、極力奥側に位置する
ように配設されている。
前述したプラテンローラ22の中央外周面には、即ち、
紙の幅方向中央部には、環状の凹所が形成されており、
この凹所内には、紙Pがプラテンローラ22に巻き付い
たか否かを検出する紙センサ24が配設されている。こ
の紙センサ24は、反射型のフォトセンサであり、プラ
テンローラ22が回転したとしても不動の位置を保つよ
うに、ガイド板26(後述)に固設される。
尚、この紙センサ24は、レジストローラ21から僅か
に上方に突出した紙の先端を検出するように位置付けら
れている。尚、この紙センサ24は、反射型のフォトセ
ンサに限定されることなく、例えば、透過式のフォトセ
ンサであっても良いし、近接スイッチやリミットスイッ
チ等のメカニヵルスイッチであっても良い。要は、紙P
の先端が検出できるものであれば、何でも良い。
上述したガイド板26は、プリンタ本体1の不図示の地
仮に固設されている。このガイド板26は、給紙ローラ
18上に位置し、排紙された紙を一時的にスタックする
スタッカ部26aと、印字動作を終了した紙を後述する
排紙ローラ対28.29に向けて案内する紙ガイド部2
6bと、紙センサ24を取り付けるための取付は部28
cとを有している。
また、下方のレジストローラ21とプラテンローラ22
との間の外周面上に当接するようにして、紙押え用の板
ばね34が配設さhている。この板ばね34により、下
方のレジストローラ21を通過した紙は、プラテンロー
ラ22の外周面から離れることなく、確実にプラテンロ
ーラ22とインクジェットヘッドIJUとの間にもたら
されることになる。
更に、インクジェットヘッドIJUと上方のピンチロー
ラ23との間の、プラテンローラ22の外周面上を紙が
良好に搬送されるように案内するために、可動式の紙ガ
イド27が設けられている。この可動式紙ガイド27は
、プラテンローラ22の軸22aと同軸回りに回動可能
に支持され、ばね37により、矢印Aで示すように反時
計方向に付勢されており、プリンタ本体1に固設された
紙ガイド30により位置規制されている。このばね37
は、本来これが無くとも可動式紙ガイド27はカムの作
用により駆動されるものであるが、これを設けることに
より、ガタ付きのない良好な可動式紙ガイド27の往復
動作が実現されることになる。
この可動式紙ガイド27は、さらに、前述したプーリ2
5のピン部25aと接触するカム部27aを有している
。即ち、モータM2の回転により、給紙ローラ18が回
転すると共に、ベルト36を介してプーリ25が回転し
、それに伴い、紙ガイド27がプラテンローラ22の回
りを点C,D間で往復動することになる。
この可動式紙ガイド27は、第9図に示すように、上方
のピンチローラ23が配設された部分に窓部27aが形
成されていて、各窓部27aの円周方向の長さは、この
可動式紙ガイド27の回動を許容する大きさに設定され
ている。そして、第8図に示すように、可動式紙ガイド
27が点Cで示される位置にある時には、これのカム部
27bにプーリ25のピン25aは係合しておらず、ば
ね37の付勢力により紙ガイド30に当接する状態とな
っている。この状態において、可動式紙ガイド27は、
上方にもたらされて、プラテンローラ22とインクジェ
ットヘッドIJUとの間を開放している。
一方、可動式紙ガイド27が、第8図において、点りで
示される位置にある時には、これにプーリ25のピン2
5aは係合しており、ばね37の付勢力に抗してプーリ
25の回動に応じて回動可能な状態にある。この状態に
おいて、可動式紙ガイド27は、下方にもたらされて、
プラテンローラ22とインクジェットヘッドIJUとの
間を閉塞している。
第9図に示すように、プラテンローラ22の軸22aの
手前側一端には、ギア38が同軸に取り付けられている
。このギア38は、パルスモータMl(紙送りモータ)
の駆動力を、カム39.ビン40.ばね41により構成
される公知の一方向りラッチCLを介してプラテンロー
ラ22の軸22aに連結されており、パルスモータM1
の一方向の駆動力のみをプラテンローラ22に伝達する
ように構成されている。従って、プラテンローラ22の
回転方向は、第8図の矢印Aで示す方向のみとなる。
また、排紙ローラ28.29が、ガイド板26の紙ガイ
ド部26bにより案内されてくる紙Pの搬送路中に、こ
れらの転接部が位置するように配設されている。上方の
排紙ローラ29はプラスチック等のローラから形成され
、印字を施された紙のプリント部に悪影響を与えないよ
うになっており、第9図に示すように、軸29aと一体
構成され、プリンタ本体1の軸受47により回転自在に
支持されている。一方、下方の排紙ローラ28はゴムロ
ーラから形成され、@ 28 aに圧入されている。こ
の軸28aの一端には、ギア44が一体的取り付けられ
、ギア44と一体回転するように構成されている。
一方、先端部で釉28aを回転可能に支持するように、
地板42が配設されている。この地板42は、基端部に
おいて、軸42aに回転可能に取り付けられており、こ
の軸42aは不図示の軸受により回転可能に支持されて
いる。従って、地板42は軸42aを中心に揺動回転す
る。
この軸42aには、パルスモータM1により回転駆動さ
れるギア43が回転可能に嵌合しており、ギア43は地
板42の先端部に位置したギア44と噛合している。こ
のギヤ44は、下方の排紙ローラ28が同軸に固定され
た軸28aに、一体に固定されると共に、軸28aは地
板42の先端部を回動可能に貫通している。この地板4
2とギヤ44とは、ばね45とこのばねの付勢力により
地板42の先端部に圧接される摩擦板46とで構成され
る摩擦伝達機構により、互いに連結されている。即ち、
ばね45の付勢力と摩擦板46、地板42の摩擦係数と
で決まる摩擦トルクをT1、負荷トルクをT2とすると
、 T + > T 2 の場合に、ギヤ44は摩擦伝達機構の摩擦トルクT1に
より地板42に対して回転不能に係合することになる。
このため、ギヤ44はギヤ43の回転に応じて、ギヤ4
3の周囲を公転することになる。このようにして、地板
42は軸42a回りに矢印Aで示す時計方向に回転し、
下方の排紙ローラ28は上方の排紙ローラ29から離間
することになる。
尚、下方に回動した地板42が不図示のストッパに当接
することにより、 Tl<T2 となる。この場合に、ギヤ44は摩擦トルクT。
に抗してギヤ43の回転に応じて自転することになる。
このようにして、下方の排紙ローラ28は矢印Aで示す
時計方向に回転駆動されることになるが、既に、下方の
排紙ローラ28は上方の排紙ローラ29がら離関してい
るので、排紙動作は実質的に停止された状態となってい
る。
一方、下方の排紙ローラ28が上方の排紙ローラ29か
ら離間した状態において、パルスモータM1が逆転して
、矢印Bで示すように反時計方向に回転!11!勅を開
始すると、前述したT 1> T 2 の場合とは逆に、地板42は軸42a回りに反時針方向
に回転し、下方の排紙ローラ28は上方の排紙ローラ2
9に圧接する。この結果、T + < 72 となり、ギヤ43の反時計方向の回転に応じてギヤ44
は時計方向に回転駆動されることになる。
このギア44の回転に応じて、両排紙ローラ28.29
が互いに転接した状態で回転することになる。このよう
にして、排紙動作が実行されることになる。
この時、ギア38とギア44の回転方向は第8図にも示
す矢印のような関係で連結されている。
即ち、パルスモータM1が一方向に回転し、ギア38が
矢印Aで示す方向に回転し、一方向クラッチCLを介し
てプラテンローラ22が同様に矢印Aで示す方向に駆動
されると共に、地板42が矢印Aで示す方向に揺動して
、前述したように両排紙ローラ28,29は互いに離間
する。
このようにして、地板42が不図示のストッパに当たり
負荷が増大することにより、ギア44が矢印Aで示す方
向に回転する。即ち、プラテンローラ22は常に摩擦ト
ルクT1を背負って回転する。この摩擦トルクT、によ
り、モータM1を間欠送りした時のプラテンローラ22
の振動等を防止でき、紙送り精度を高めることが可能と
なる。
ここで、パルスモータM1が前述した一方向とは逆の方
向に逆転回転すると、ギア38は矢印Bで示す方向へ回
転するが、一方向クラッチCLによりプラテンローラ2
2にはその回転が伝わらず、プラテンローラ22は静止
する。また、地板42は矢印Bで示す方向へ揺動し、両
排紙ローラ28.29は互いに接触し、ギア44が矢印
Bで示す方向へ回転して、排紙ローラ28は紙Pを廃止
する方向に回転する。即ち、両排紙ローラ28.29に
挾持された紙Pは排紙されることになる。
この一方向クラッチCLにより、紙Pが途中で引掛った
時でも、プラテンローラ22への紙Pの逆挿入を防止で
きると共に、排紙時にプラテンローラ22回転系の負荷
が切れ、排紙ローラ28の駆動力だけとなる。このため
、排紙時の安定性が向上し、特に種々の過酷な環境化で
も安定して排紙できる。尚、排出された紙Pはスタッカ
部26aにスタックされると共に、排紙口11から取り
出すことができるものである。
これまでの給排紙系の構成をまとめると、パルスモータ
(給紙子−タ)M2の逆方向の回転により、給紙ローラ
18が矢印Bで示す方向に回動し、紙Pは逆送されて分
離部15d、16aのすき間(1)に入り分離される。
次に、パルスモータM2が逆転して正規の方向に回転す
ることにより、給紙ローラ18が矢印Aで示す方向に回
転し、紙Pがプラテンローラ22に向って送られる。
この時、中板14のガイド凸部f4eの影響で紙の先端
が持ち上がり、押え部2dに当たることなく、プラテン
ローラ22に向けて搬送される。
そして、取り出された紙Pは、紙ガイド19.20を介
してプラテンローラ22と下方のレジストローラ21と
の転接部へ運ばれる。この状態でプラテンローラ22の
回転は停止されているので、この転接部で紙の斜行が矯
正される。この時、2枚目以降の紙Pは、前方押え2d
により押えられているので、重送される事はない。
次に、パルスモータM1が一方向に回転し、プラテンロ
ーラ22を矢印Aで示す方向に少し回転させることによ
り、紙Pをプラテンローラ22とレジストローラ21と
の間に挿入して停止する。
次にパルスモータM2が回転し、プーリ25の回転によ
り可動式紙ガイド27をD点に8勤させる。さらに、パ
ルスモータM1が回転しプラテンローラ22を矢印Aで
示す方向へ回転させ、押えばね34と可動式紙ガイド2
7とで作られる紙案内部を介して紙Pを送り、上方のピ
ンチローラ23とプラテンローラとの間に紙Pの先端を
挿入する。
次に、パルスモータM2が回転し、給紙ローラ18を初
期位置く第8図に実線で示す位置)に戻すと共に、可動
式紙ガイド27を0点に戻し、プリント可能とする。次
に、パルスモータM1を回転させ、紙Pを送り、プラテ
ンローラ22とピンチローラ23との圧接点から紙Pの
後端がはずれると、パルスモータM2を逆転させ、排紙
ローラ28を点線位置から実線位置(第8図)へ移動さ
せて互いに転接させると共に、さらに矢印Bで示す方向
へ回転させることにより排紙する。
この一実施例における詳細な動作に関しては後述する。
尚、上述した下方の排紙ローラ28の上方の排紙ローラ
29に対する接111t!IJ作は、このような摩擦を
利用したギヤ44の遊星運動により達成するように構成
しなくても良く、例えば、周知のカム機構を用いる構成
であっても良い。
以下余白 く制御回路〉 第11図は実施例装置の制御部のブロック構成図を示し
ている。図において、この制御部は、プリンタ装置の主
制御を掌るセントラルブロセッシングユニット(CPU
)911を備えている。
このCPU911は、例えば第12A図及び第21H図
に示す制御プログラムを不図示のROMに格納し、この
プログラムを実行することにより以下の周辺回路等を制
御している。
このCPU911には、信号入力部901が接続されて
おり、この信号入力部901を介して、RGBカラー画
像信号、又はNTSC,PAL又はSECAM方式のカ
ラーテレビジョン信号、又はパーソナルコンピュータ等
で形成した各種のカラー画像信号が入力される。また、
このCPU911には、RGB以外のカラー画像信号を
RGB信号に変換する入力信号処理回路902、複数ラ
イン分のカラー画像データを記憶するラインメモリ90
4、カラー画像を拡大処理する際の補間回路905、カ
ラー画像データのマスキング処理及び下色除去処理等を
行う画像処理回路906、インクジェットヘッドIJU
のドライバ回路908が、夫々接続されている。
尚、前述したラインメモリ904には、入力信号処理回
路902からのアナログRGB画像信号をデジタルRG
B画像データに変換するA/D変換器903が接続され
、ヘッドドライバ908には、画像処理回路906から
のカラー画像データをアナログ画像信号に変換するD/
A変換器907が接続されている。また、ヘッドドライ
バ908は、ピエゾタイプのインクジェットヘッドIJ
Uに接続されている。
更に、CPU911には、各種の操作スイッチ群9!0
が接続されている。この操作スイッチ群901は、前述
した電源スィッチ6、プリントスイッチ8及びポンプス
イッチ等を含むものである。更に、CPU911には、
ポンプ系のセンサ913、インク温度センサ917、エ
ンコーダセンサ920、キャリッジモータのドライバ回
路921、モータM1のドライバ回路923、モータM
2のドライバ回路925、LED表示器群928のドラ
イバ回路927が接続されている。
尚、LED表示器群928には表示用LED7a乃至7
eが含ま′れる。
以下、動作を説明する。
くカセット操作〉 第3図のカセット着脱用のつまみ5をばね13の付勢力
に抗して左方に動かすと、つまみ5に固設したピン5a
とカセット2下面のカム部2aとのロックが外れ、かつ
第8図の戻しばね31の付勢によりカセット2はプリン
タ本体1から外部に押し出され、分離レバー15のカム
部15cとガイド17とが接触する位置で止まる。この
結果、カセットサイズセンサSW4及びSW5は何れも
OFFになり、更にカセット2を手で引き出すことによ
り、カム部15cがガイド17の下面を乗り越え、カセ
ット2全体を引き出せる。
第5図において、分離レバー15の支点15aを中心に
分離レバー15を矢印Aで示す方向に回転すると、カム
部15b、15cは第4図の中板14の接触部14dと
接触して中板14を第5図に示す如く押し下げ、特に中
板14上に載置された紙Pの先端部が下がり、前方押え
2dとの隙間が大きくなる。この結果、分離レバー15
は手を離しても自重モーメントとカム作用でその位置を
保ち、操作者は両手で紙Pを矢印で示すB方向に沿って
装填できる。紙装填後に分離レバー15を元に戻すと、
中板14はコイルばね33a及び33bの付勢力により
紙先端上部が前方押え2dに当接するまで押し上げられ
る。
次に、第2図に示すように、カセット2をプリンタ本体
1の給紙口11に挿入する。この結果、分離レバー15
のカム部15cは第8図のガイド17により途中で押し
下げられ、もって分離レバー15に取り付けられた分離
板16が押し下げられる。これにより紙後端部が押し下
げられ、紙の縦カールは凸部14bにより折り曲げられ
るようにして矯正される。更にカセット2をばね31の
付勢力に抗して押し込むと、カム部15b。
15cはガイド17を乗り越え、第3図のカセット2の
カム部2aはピン5aを押し除け、このカム部2aを乗
り越えた所でロックする。この状態で、プリンタ本体1
の突起部35は、カセット2の先端部を第8図のように
位置決めし、小カセットのときはSW4が、大カセット
のとぎはSW5が選択的にON状態になる。こうしてカ
セット2はプリンタ本体1に簡単かつ確実にセットでき
る。
装填後は、紙Pはその前方でカセットばね33aにより
中板14を介して前方押え2dに、後述する適度な圧力
で押しつけられる。また後方では上記した前方押え2d
の如き固定物が無く、分離レバー15及び分離板16よ
り成る分離レバーユニットが回動可能であるため、ガイ
ド17により分離レバー15の上方向への回動を規制し
、分離レバー15に固設された分離板16に対し、後方
のカセットばね33bにより、中板14を介して紙Pを
圧接している。
このように、カセット2をプリンタ本体1に装着すると
、最上紙Pの前後方の端部は、ともに下から押し上げる
ばね力により、前方押え2d及び分離板16に押しつけ
られるため、積載枚数が変化しても、最上紙は給紙ロー
ラ18に対して常に一定の高さを保つことになる。
第12A図乃至第12H図は、CPU911が実行する
各種制御プログラムのフローチャートを示している。
く初期工程〉 第12A図は、プリンタ装置の電源投入から待機状態に
至るまでの初期工程のフローチャートを示している。工
程5101では操作者が電源スィッチ6を押す。工程5
102では現在の電源スィッチ6の状態を調べ、ON状
態にあればこれをOFFにして工程5101に進み、O
FF状態にあればこれをONにして工程5103に進む
。尚、以上は電源回路が独自に行うものであり、CPU
911の処理とは関係ない。
次に、プリント開始に必要な条件の検査及び表示を行う
。即ち、工程5103ではカセット2の装填状態を調べ
、カセット2が無いなら工程3106で異常フラグを立
て、かつ紙供給系の異常を知らせるため、LED7aを
点滅する。またカセット2が装填されている場合は、大
サイズカセット(SW5=ON)なら工程5104で大
サイズの旨を表示し、小サイズカセット(SW4=ON
)なら工程5105でノーマルサイズの旨を表示をする
。更に、工程5107ではピンチローラセンサを調べ、
異常なら工程5111で異常フラグを立て、かつ紙供給
系の異常を表示する。
また正常なら工程510Bでインクカートリッジセンサ
SW2を調べ、インクカートリッジ10が装填されてい
なければ、工程5112で異常フラグを立て、かつイン
ク系の異常(LED7b)を点滅する。また、インクカ
ートリッジ10が装填されていれば、工程5109で異
常フラグの有無を調べ、異常フラグが有れば工程511
0で異常を表示し、工程5103に戻る。また異常フラ
グが無ければ工程5113でノーマルを表示する。
工程5114では紙センサ24を調べ、紙搬送路中に紙
Pが残っていれば工程5200で後述する排紙工程を実
行する。また紙Pが残っていなければ、工程5115で
ホームポジションセンサSW3を調べ、キャリッジ20
1がホームポジションにないときは、工程5300で後
述するホーム工程を実行する。
以上の結果、異常がないと工程5120の待機状態(S
TANDBY ’)に入る。この待機状態では、カセッ
ト交換、プリント指令及びポンプ指令を受は付ける。即
ち、工程5116で新たに大サイズカセットの装填を検
出すると、工程5130で大サイズモードに切替る。ま
た工程5116で小サイズカセットの装填を検出すると
、更に工程5117でサイズスイッチを調べ、サイズス
イッチがハガキサイズになっていれば工程5140でハ
ガキモードに切替り、ハガキサイズでなければノーマル
モードに切替る。また工程5118でプリントスイッチ
8の押下を検出すると、後述するプリント工程5400
を実行し、また工程5119でポンプスイッチの押下を
検出するとボンブ工程5500を実行する。
くプリント工程〉 第12D図乃至第12F図は、プリント工程のフローチ
ャートを示している。プリント工程は、給紙前のステー
タスチェック工程、給紙工程、プリント工程及び排紙工
程から成る。
工程5118でプリントスイッチ8の押下を検出すると
、工程S401でプリントLED8aを点灯し、プリン
ト動作中であることを知らせる。
工程5600ではプリント開始直前の検査として次のス
テータスチェック工程を行う。
(ステータスチェック工程) 第12H図はステータスチェック工程のフローチャート
を示している。工程5601ではダストカバーセンサS
WIを調べ、ダストカバー4が閉じて(SW1=ON)
いるときは、排紙の邪魔になるので工程5602で紙供
給系の異常を知らせるために、LED7aを点滅表示し
、工程5608に進んで待機状態になる。待機状態はオ
ペレータがダストカバー4を開けば解除する。以下同様
である。更に工程5603では、カセットセンサSW4
及びSW5を調べ、カセットが装填されていない(SW
4=OFF、5W5=OFF)ときは工程5604で同
じく紙供給系の異常を知らせるべく、LED7aを点滅
表示し、待機状態になる。
更に、工程5605ではインクカートリッジセンサSW
2を調べ、インクカートリッジ10が装填されていない
(SW2=OFF)ときは、工程5606でインク系の
異常を知らせるべく、LED7bを点滅表示し、待機状
態になる。また上記何れの異常もないときは正常であり
、次の給紙工程を行う。
尚、前記初期工程において、プリント開始に必要な紙セ
ンサ24のOFF状態(工程5114)及びホームポジ
ションセンサSW3のON状fi(工程3115)は達
成しているが、この種の異常は随時調べる必要があるか
ら、これらの検査工程を上記ステータスチェック工程の
中に含めてもよい。
(給紙工程) 第12B図は給紙工程のフローチャートを示している。
給紙工程はカセット2から最上紙PIを一枚分離する分
離工程と、この分離紙をプラテンローラ22に送る搬送
工程から成る。
(1)分離工程 分離工程ではカセット2の最上紙P1を逆方向(搬送方
向と逆方向)に1枚だけ引き出して分離する。工程57
01及び工程5702では給紙ローラ18が第10A図
の初期位置α。(SW6=ON)になるまでパルスモー
タ(給紙モータ)M2を逆方向に回転する。これにより
、前回の給紙で僅かに搬送方向に回転していた給紙ロー
ラ18を初期位置α。に戻す。
工程S701で初期位置α。を検出すると、工程570
3ではパルスモータM2を更に逆方向にN、ステップだ
け回転する。これにより、まず給紙(半月形)ローラ1
8の比較的摩擦力の小さい樹脂で構成したカム部tab
は、最上紙P、に当接し始める。ここで、積載紙数が変
化しても、給紙ローラ18は常に最上紙P1に対して一
定の高さを有するから、回転する給紙ローラ18のカム
部tabが最上紙PIに当接する角度も常に一定になる
その際に、最上紙P1と2枚目の紙22間の摩擦力を、
、t2とすると、カム部18bと最上紙P。
間の摩擦力μmとの間には、 μm〈μ2 の関係があるよう設定されている。このため、更に給紙
ローラ18が回転すると、カム部18bの作用により、
積載紙P及び中板14はコイルばね33bに抗して押し
下げられる。
この積載紙Pの下降に伴い、分離レバー15はガイド1
7と遊離し、分離板16は分離レバー15のモーメント
力を伴う自重のみで最上紙PLの後端上部に当接する。
また、分離レバー15とガイド17が遊離したことによ
り、コイルばね33bの付勢力は専ら最上紙P1を給紙
ローラ18のカム部18bに押しつける力となる。この
状態では、後述する如く、給紙ローラ18のゴム部18
aが最小紙P1を前/後に送るだけの圧接力が得られる
ことになる。
給紙ローラ18が更に回転を続けると、給紙ローラ18
の比較的摩擦力の大きなゴム部18aが最上紙Plと当
接し始める。その際に、ゴム部18aと最上紙21間の
摩擦力をμ、とすると、最上紙P、と2枚目の紙22間
の摩擦力μ2との間には、 μ2くμ3 の関係があるよう設定されている。これにより最上紙P
1は、ゴム部18aの回転と共に後方(搬送方向と逆方
向)に滑り出し、最上紙P1の後端部は分離部15dと
16aの隙間tに向けて送られる。
尚、分離部16aは第6A図に示す如く、紙Pの進行方
向に対して角度θを有しており、これにより最上紙P1
の後端部を常に分離部16aに沿って隙間tに案内する
ことが出来るようになる。
また分離部15dも同様に角度θを有しており、よって
隙間tの間隔も一定に保たれる。
こうして、最上紙P1の後端部が隙間tに案内される間
に、その前端部は前方押え2dから引き出され、第10
A図の如く、中板14の曲げ段差及び凸部14bの働き
により、最上紙P1の前半部が持ち上り、2枚目の紙P
2と完全に分離する。その際に、前方押え2dに対する
コイルばね33aの紙Pに対する押しつけ力は、小さす
ぎると最上紙P1以外の紙(特に2枚目の紙)も前方押
え2dから引き出され、逆に大きすぎるとゴム部18a
による引き出し力の不足となり、分離できなくなる。従
って、コイルばね33aの付勢力は前方押え2dに対す
る紙Pの押しつけ力をも考慮して決められる。
ここで、パルスモータM2の送り量N3ステップは、以
下の点を考慮して決める。即ち、最上紙PIの後端部が
隙間tを通り抜けて分離板16の突き当て部16bに突
き当たるまでの距離(分離量)をSIとすると、第10
A図の前方押え2dの寸法S2との間には、 S、>S2 なる関係がある。このようにして、最上紙P1の後端部
が突き当て部tabにより、それ以上後方への搬送が規
制されるときには、その最上紙P1の前端部は前方押え
2dより確実に引き出されている。
従って、工程5703による給紙ローラ18の回転角α
1、つまりパルスモータM2の送り量N3ステップは、
この分離量S、を考慮して決定される。ここで、前述の
如く、給紙ローラ18のカム部18bが最上紙P、に当
接する角度は一定であるから、これに加える分離時の紙
送り量も一定でよく、もってパルスモータM2の全送り
量N3ステップも一定にでき、簡単な制御及び構成にな
る。尚、種々の環境下における余裕を考慮して値N3は
多めに設定される。
(2)搬送工程 搬送工程では分離した最上紙P1を順方向(搬送方向)
に送る。工程5704及び工程5705では、給紙ロー
ラ18が初期位置α0になるまでパルスモータM2を順
方向(給紙ローラ18のA方向)に回転する。これによ
り、給紙ローラ18は順方向に回転角α1だけ回転して
初期位置α0に戻り、ゴム部18aは分離時と逆に作用
して最上紙PIの前端部を前方押え2d上方の紙初期位
置XOまで搬送する。
この時点では、最上紙P、の後端部は隙間th)ら抜は
出ているから、引き続き行なう次の搬送では、最上紙P
1が隙間を通る負荷及び隙間部との接触に起因するキズ
の発生を防止でき、安定な搬送を可能にする。ことに、
紙として厚手紙(例えば厚味0.25□程度)を用いる
場合には、印字中の負荷変動は印字精度に大きな影響を
与えるため、分離後に負荷の無い本実施例は大変有効で
ある。
工程5704で初期位置α。を検出することにより、工
程5706ではパルスモータM2を更に順方向にN4ス
テツプだけ回転する。これにより、まず給紙ローラ18
は初期位置α。からA方向に図示しない回転角αだけ回
転する。そして、やがて当接するゴム部18aの搬送力
により、分離された最上紙P1をプラテンローラ22に
向けて送る。このようにして、分離された紙Pの前端部
は、紙ガイド19及び20に沿ってプラテンローラ22
の外周面に当接する。そして、給紙ローラ18が更に回
転を続けると、第10B図の如くして紙ガイド19の下
側で分離紙にループ状の曲げが発生する。
給紙ローラ18が更に回転を続けると、このループ状の
曲げが成長し、このループは紙ガイド19の平面部19
aに当接するようになって分離紙にループに起因するば
ね力による搬送力が発生し、紙の先端部は確実にレジス
トローラ21とプラテンローラ22の転接部に突き当る
。このようにして、分離紙の斜行(スキュー)が矯正さ
れ、給紙ローラ18はこの時点での角度α3をもって一
旦停止する。このように、紙自身のばね力による推力に
より、紙は多少カールしていてもレジストローラ21と
プラテンローラ22との転接部へ確実に到達する。
工程5707ではパルスモータ(紙送りモータ)Mlを
X!ステップだけ搬送方向に回転する。これによりプラ
テンローラ22を第10B図の矢印Aで示す方向に僅か
に回転し、紙Pの前端部をプラテンローラ22とレジス
トローラ21との転接部中に喰え込ませる。
工程5708及び工程5709では、給紙ローラ18が
初期位置α。になるまでパルスモータM2を搬送方向に
回転する。これにより給紙ローラ18は分離紙Pから完
全に離れ、分離紙Pの後半を自由にする。
工程5710では、パルスモータM2をNSステップだ
け逆方向に回転する。これにより第8図の給紙ローラ1
8は、初期位置α0から矢印Bで示す方向に角度α4だ
け回転し、給紙ローラ18と同軸に設けたプーリ18d
及び歯付ベルト36を介して1対1に連結したプーリ2
5は、角度a4だけ回転する。これによりプーリ25に
一体形成したピン25aは、可動式紙ガイド27のカム
部27bを押し出し、紙ガイド27は戻しばね37の付
勢力に抗して、第8図の矢印Bで示す方向に回動を始め
、紙ガイド27の先端部は分離紙Pの案内部を形成する
ための符号りで示す位置まで下がっている。
工程5711及び工程5712では、紙センサ24がO
NするまでパルスモータM1を搬送方向に回転する。紙
センサ24は分離紙Pの前端部がレジストローラ21よ
り僅かに前方に進んだ位置を検知し、分離紙Pの前端部
を確実に紙案内部に導くことになる。
工程5711で紙センサ24のON状態を検出すると、
工程5713でパルスモータM1を更にX2ステツプだ
け搬送方向に回転する。これによりプラテンローラ22
は矢印Aで示す方向に回転し、押えばね34と可動式紙
ガイド27より成る紙案内部を介して更に分離紙Pを搬
送し、紙Pの前端部をプラテンローラ22と上方のピン
チローラ23との転接部に挿入する。その際に、可動式
紙ガイド27はプラテンローラ22と同軸に形成されて
いるので、予めこの隙間を小さく設計でき、かつ紙案内
部の隙間は常に一定となる。
このようにして、紙Pがプラテンローラ22とピンチロ
ーラ23との間に喰い込む時に、紙Pがプラテンローラ
22に対して浮くことがない。工程5714及び工程5
715では、給紙ローラ18が初期位置α。になるまで
パルスモータM2を搬送方向に回転する。
工程5714で給紙ローラ18の初期位置を検出すると
、工程5716ではパルスモータM2を更に順方向にN
6ステツプだけ回転する。これにより給紙ローラ18は
更に角度α4まで回転し、プーリ25のビン25aと可
動式紙ガイド27のカム部27aとを遊離し、可動式紙
ガイド27をばね37の付勢力により第8図の矢印Aで
示す方向に符号Cで示す位置まで退避させ、プリント可
能状態になる。
(プリント工程) 第12E図及び第12F図は、プリント工程のフローチ
ャートを示している。プリントモードには大きく分けて
3通りあり、紙サイズが大きしく時は大サイズモードに
一義的に決まり、紙サイズが小さい時はプリントスイッ
チ8の操作前に副操作(モード)スイッチ12aを操作
して、ノーマルモード又はハガキモードを選択できる。
工程5402では紙センサ24を調べ、上記の給紙工程
でプラテンローラ22に紙が巻き付いていなければ、紙
センサ24はOFF状態にあるから給紙の失敗であり、
工程5403で紙供給系の異常を知らせるべく、LED
7aを点灯表示し、工程5404で待機状態に入る。ま
たプラテンローラ22に紙が巻き付いていれば、紙セン
サ24はON状態にあるから給紙ノーマルである。
更に、工程5405でカセットサイズを調べ、犬サイズ
なら工程5407でパルスモータM1を余白形成のため
のX3+ステツプだけ空送りする。
更に、工程5408ではキャリッジ走査方向のドツト数
レジスタしに“840”をセットし、工程5409では
紙送り方向のライン数レジスタCに°’1120”をセ
ットする。また小サイズなら更に工程5406でサイズ
スイッチを調べ、ノーマルサイズなら工程5410でパ
ルスモータM1をX32ステツプだけ空送りする。更に
、工程5411でドツト数レジスタしに”435”をセ
ットし、工程5412でライン数レジスタCに“580
″をセットする。
また、ハガキサイズなら工程5413でパルスモータM
1をX33ステツプだけ空送りし、更に、工程5414
でドツト数レジスタしに“435″をセットし、工程5
415でライン数レジスタCに“580”をセットする
。工程8416ではドツト数カウンタL+及びライン数
カウンタC1を共に0”で初期化し、工程5417では
ラインメモリ904に1ライン分の画像データを転送す
る。工程3418では図示しないキャリッジ用のリニア
モータ(CRモータ)をドライブし、プリント動作を開
始する。
(1)1点プリント工程 第12E図は1点プリント工程のフローチャートを示し
ている。工程5419でゾーンスリット204b(逆走
査の場合はゾーンスリット204b’)の黒(暗)から
白(明)への変化を検出するとキャリッジ201がプリ
ントゾーンの開始位置にいる事を意味し、工程5420
でドツト数カウンタL1に“0”をセットする。工程5
421で、もし大サイズモードであれば、そのまま工程
5424に進み、直ちにタイミングスリット204aの
黒から白への変化の検出を開始する。この変化を検出す
ると、工程5425でドツト数カウンタL1に+1する
。工程5426ではドツト数カウンタL1とドツト数レ
ジスタLとの内容を比較し、 L 、< L なら工程5427に進んで1点プリントを行い、次のタ
イミングスリット204aの検出に進む。
また工程5426で、 Ll <L でないなら1行プリントの終了であり、次のライン送り
動作に進む。
尚、工程5421で大サイズモードでないときは、工程
5422又は工程5423に進み、更にゾーンスリット
204b (逆走査の場合はゾーンスリット204b’
)の白から黒への変化の検出を待つ。これにより工程5
424のタイミングスリット204aの検出開始を遅ら
せて、プリントゾーンを変えるために行なわれる。
(2)ライン送り工程 第12F図はライン送り工程のフローチャートを示して
いる。
工程5428ではライン数カウンタc1の内容に+1す
る。工程5429ではライン数カウンタC1とライン数
レジスタCの内容を比較し、もしC,<C なら工程5430でゾーンスリット204b”(逆走査
の場合はゾーンスリット204b)の白から黒への変化
の検出を待つ。この変化を検出すると、キャリッジ20
1が行走査の終り位置にある事を意味し、工程5431
でCRモータを停止する。
工程5432ではパルスモータM1にライン1行分のパ
ルス数を与え、プラテンローラ22を搬送方向に駆動し
て紙を1行分送り、更に工程5600では念のためのス
テータスチェックを行う。工程5433ではラインメモ
リ904に次の1ライン分の画像データを転送する。工
程5434では双方向走査をするために、CRモータの
駆動方向を反転させ、工程5419に戻る。また工程5
429で C,<C でないなら、1頁印刷の終了であり、後述するホーム工
程5300によりキャリッジ201をホームポジション
に戻し、排紙工程5200で紙を排紙する。
(排紙工程) 第12C図は排紙工程のフローチャートを示している。
工程5201及び工程5202では、紙センサ24の出
力がOFF (紙無し)になるまでパルスモータM1を
回転し、プラテンローラ22に巻きついている紙Pの後
端部が紙センサ24部を通過するまで紙Pを搬送する。
紙センサ24の出力がOFFすると、工程5203に進
み、更にパルスモータM1を搬送方向にX4ステツプだ
け進め、プラテンローラ22を更に搬送方向に回転する
これにより、紙Pの後端部はピンチローラ23とプラテ
ンローラ22との間より確実に排出される。工程520
4ではパルスモータM1を逆方向にXsステップだけ回
転し、これにより第9図のギア43は矢印Bで示す方向
に回転する。これにより地板42が矢印Bで示す方向へ
揺動し、従って、地板42の揺動端に回転可能に接置さ
れた排紙ローラ28は矢印Bで示す方向に回転する。こ
の時、紙Pはすでに排紙Pローラ29.28の間に送ら
れているから、紙Pは地板42の回転力により排紙ロー
ラ28.29間で圧接され、排紙ローラ28の回転に応
じて排出される。
尚、図示しないが、排紙動作の開始時点より紙センサ2
4の出力がOFFである場合は、前述の紙センサ24の
出力がOFFになるまでの回転制御は省略し、即座にパ
ルスモータM1をX4ステツプだけ搬送方向に回転する
。これにより地板42は矢印Aで示す方向に揺動し、下
方の排紙ローラ28は上方の排紙ローラ29に対し下方
に遊離して、紙ガイド26の下方に待機する。このよう
にして、紙Pの前端部の通過を妨げないようになされて
いる。従って、紙Pの前端部は、可動式紙ガイド27よ
り出て紙ガイド30及び26b部に案内されて一対の排
紙ローラ28.29の間に導かれる。
以下余白 [発明の効果] 以上詳述したように、この発明に係わるカット紙収容カ
セットは、カット紙を積み重ねて収容し、このカット紙
の最上紙を一枚づつ分離するための分離部をカット紙の
搬送方向後方に備えたカット紙収容カセットにおいて、
カット紙が載置される中板を上下動可能に備えたカセッ
ト本体と、前記中板を上方へ付勢する付勢手段と、前記
分離部を最上紙の上面の一部に係合した状態で、一端に
取り付けた分離レバーと、この分離レバーを他端におい
てカセット本体に揺動可能に支持する支持手段と、前記
分離レバーの他端に形成され、前記中板に係合すると共
に、分離レバーの揺動に応じて、中板な付勢手段の付勢
力に抗して押し下げるカム部材とを具備する事を特徴と
している。
従って、この発明によれば、積み重ねたカット紙を極め
て容易にカセット本体に装着することの出来るカット紙
収容カセットが提供されることになる。
以下余白
【図面の簡単な説明】
第1図はプリンタ装置の外観を示す斜視図、第2図は第
1図に示したプリンタ装置を化粧蓋及びダストカバーを
開いた状態で示す斜視図、第3図はプリンタ装置の内部
構成を概略的に示す上面図、 第4図はカセットの構成を一部切り欠いた状態で示す斜
視図、 第5図は分離レバーを回動して紙の束が装填可能とされ
たカセットの状態を示す側断面図、第6A図は分離部及
び分離板の取付は状態を示す側断面図、 第6B図は下方にカールした紙が水平な分離板に沿って
分離されない従来の状態を概略的に示す側断面図、 第7A図及び第7B図は分離板の形状及びこれの変形例
を夫々示す正面図、 第8図はカセットが挿入されたプリンタ本体内の構造を
示す側断面図、 第9図は紙供給系の構造を示す斜視図、第10A図は給
紙ローラによる紙の分離状態を示す側断面図、 第10B図は分離された紙のプラテンローラとレジスト
ローラとの転接部までの搬送状態を示す側断面図、 第10C図は給紙ローラとプラテンローラとレジストロ
ーラとピンチローラとの従来の位置関係を示す側面図、 第11図はプリンタ装置の制御系におけるCPUと各装
置、機器との接続関係を示すブロック図、 第12A図は電源投入から待機状態に至る初期工程のフ
ローチャート、 第12B図は給紙工程のフローチャート、第12C図は
排紙工程のフローチャート、第12D図乃至第12F図
はプリント工程のフローチャート、 第12G図は電源オフ時の割り込み動作のフローチャー
ト、そして 第12H図はステータスチェック工程のフローチャート
である。 図中、1・・・プリンタ本体、2・・・カセット、2′
・・・カセット本体、2a・・・カム、2b・・・受は
部、2c・・・ピン、2d・・・前方押え、2e・・・
ガイド、2fサイドガイド・、2g・・・規制部、2h
・・・穴部、21・・・化粧蓋、3a・・・爪、4・・
・ダストカバー、4a・・・爪、5・・・着脱用つまみ
、5a・・・ビン、6・・・電源スィッチ、7・・・表
示器、7a〜7C・・・表示部、7f・・・ダストカバ
ー、8・・・プリントスイッチ(主操作スイッチ)、8
a・・・LED、9・・・主操作スイッチ、10・・・
インクカートリッジ、10a・・・レバー、10b・・
・支点、11・・・給紙口、12・・・副操作系スイッ
チ、13・・・ばね、14・・・中板、14a・・・斜
面、14b・・・凸部、14c・・・摩擦体、14d・
・・接触部、14e;14f・・・ガイド用凸部、14
g・・・柔らかいシート、15・・・分離レバー、15
 a ・・・支点、15 b ; 15 c ・・・カ
ム部、15d・・・分離部、16・・・分離板、16a
・・・分離部、16b・・・紙規制部、17・・・ガイ
ド、18・・・給紙ローラ、18a・・・ローラ本体、
18b・・・カム部、18 c ”−軸、18 d ・
・・プーリ、18 e ・−ギヤ、18f・・・ビン、
19・・・紙ガイド、19a・・・平面部、20・・・
紙ガイド、21・・・レジストローラ、22°°°プラ
テンローラ、22a・・・軸、23・・・ピンチローラ
、24・・・紙センサ、25・、・プーリ、25a・・
・ビン、26・・・ガイド板、26a・・・スタッカ部
、26b・・・紙ガイド部、26c・・・取付は部、2
7・・・可動式紙ガイド、27a・・・窓部、27b・
・・カム部、28・・・下方の排紙ローラ、29・・・
上方の排紙ローラ、30・・・紙ガイド、31・・・ば
ね、32取付部、33a;33b・・・コイルばね、3
4・・・板ばね、35・・・突起部、36・・・ベルト
、37・・・ばね、38・・・ギヤ、39・・・カム、
40・・・ビン、41・・・ばね、42・・・地板、4
2a・・・軸、43・・・ギヤ、44・・・ギヤ、45
・・・ばね、46・・・摩擦板、47・・・軸受、SW
l・・・ダストカバースイッチ、SW2・・・インクカ
ートリッジスイッチ、SW3・・・ホームポジションセ
ンサ、SW4・・・小カセツト検出スイッチ、SW5・
・・大カセツト検出スイッチ、SW6・・・給紙ローラ
初期位置検出スイッチである。 特 許 出 願 人   キャノン株式会社第12群 第12沁 第12−

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カット紙を積み重ねて収容し、このカット紙の最
    上紙を一枚づつ分離するための分離部をカット紙の搬送
    方向後方に備えたカット紙収容カセットにおいて、 カット紙が載置される中板を上下動可能に備えたカセッ
    ト本体と、 前記中板を上方へ付勢する付勢手段と、 前記分離部を最上紙の上面の一部に係合した状態で、一
    端に取り付けた分離レバーと、 この分離レバーを他端においてカセット本体に揺動可能
    に支持する支持手段と、 前記分離レバーの他端に形成され、前記中板に係合する
    と共に、分離レバーの揺動に応じて、中板を付勢手段の
    付勢力に抗して押し下げるカム部材とを具備する事を特
    徴とするカット紙収容カセット。
  2. (2)前記カム部材は、分離レバーに一体に形成されて
    いる事を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のカッ
    ト紙収容カセット。
  3. (3)前記カム部材は、分離部が最上紙を分離する位置
    にある時には、中板を押しさげることなく、分離部が上
    方に回動された際に、中板を押しさげるように形成され
    ている事を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のカ
    ット紙収容カセット。
  4. (4)前記カム部材は、中板の紙送り方向に関して前半
    部に係合するように配設されている事を特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載のカット紙収容カセット。
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