JPS63165120A - 高分子物質の製造方法 - Google Patents

高分子物質の製造方法

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JPS63165120A
JPS63165120A JP12684587A JP12684587A JPS63165120A JP S63165120 A JPS63165120 A JP S63165120A JP 12684587 A JP12684587 A JP 12684587A JP 12684587 A JP12684587 A JP 12684587A JP S63165120 A JPS63165120 A JP S63165120A
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ジアンカルロ・カパシオ
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な高分子物質の製法に関する。
イギリス特許出願5¥+0746/73号には、成形品
、特にヤング率(デッド・ロード・クリープ)か3 X
 10 ”N / m’以上の高密度ポリエチレンのフ
ィラメント、フィルム、ファイバーについて記載かあり
、それによると重量平均分子!(MW)が200,00
0以下、数平均分子ffi(Mn)が20゜000以下
で、Mnがto’以上のときMw/Mnが8以下、Mn
が10’以下のときMw/Mnが20以下のポリマーを
その融点付近の温度から毎分1〜15℃の割合で冷却し
、次いでその冷却ポリマーを延伸することによって高モ
ジュラスのポリエチレン成形品が得られている。
本発明者らは、結晶性ポリマーを所定の分子鎖が1より
多い(すなわち二つもしくはそれ以上)結晶ラメラに導
入される可能性を実質的に減少せしめるような条件下で
熱処理に付し、該ポリマーを分子がほぼ完全な直線状と
なるような速度と温度で延伸することにより高モジュラ
スの高分子物質が得られる事実を見出した。
すなわち、本発明は重量平均分子fft300.000
以下の高密度ポリエチレン、そのコポリマーおよびポリ
オキンメチレンから選ばれた結晶性ポリマーを、その融
点またはそれより高い温度から、その結晶化温度より十
分低い温度に急冷し、その冷却ポリマーをその融点より
5℃から40℃低い温度で、その変形比が、高密度ポリ
エチレンの場合は20より大、または高密度ポリエチレ
ンのコポリマーもしくはポリオキシメチレンの場合は1
5より大となるように延伸することを特徴とする高モジ
ュラス高分子物質の製造方法に関する。
本明細書において、結晶性ポリマーとは、その溶融物を
冷却したとき結晶または半結晶構造を形成し得るポリマ
ーを云う。本発明は結晶性ポリマーであれば適用し得る
が、好ましくはビニルポリマーであり、特に好ましくは
折りたたみ構造で結晶化するビニルポリマー、例えばポ
リエチレン、エチレン/プロピレンブロックコポリマー
の如き線状ビニル系炭化水素ポリマーである。本発明は
また他の実質上鎖状の有機ポリマー、例えばポリオキシ
メチレン等にも適用し得る。特に高密度ポリエチレンに
ついて良好な結果か得られ、かかる高密度ポリエチレン
を本明細書ではエチレンを少なくとも95重量パーセン
ト含有し、密度0.91−1 、0 g/cry3を有
する実質的に線状のエヂレンホモボリマーまたはコポリ
マーと定義する。なお密度は、ブリティッシュ・スタン
ダード・スベシフィケーションNo、3412(+ 9
66)のアペンディックスAにもとづいて調製し、同ア
ペンディソクスB(1)にもとづいて焼き鈍しをした試
料、例えば遷移金属の存在下でエチレンを重合させるこ
とにより得られる試料をブリティッシュ・スタンダード
・スベンフィケーションNo、2782(1970)の
メソッド509Bによって測定したものである。
結晶性ポリマーは、延伸後の成形品が強度や破断伸度に
おいて好ましい物理的性質を保持し得るよう適当に高い
重量平均分子量を有すべきである。
しかしながら長鎖部分の濃度が高いと延伸前の所定の分
子鎖が1より多い結晶ラメラに導入される機会が増加す
る。以後、本明細書ではこのような分子鎖をラメラ間分
子鎖と記載する。
本発明は特別な理論によって限定されるものではないか
、過剰のラメラ間分子鎖は永久的な形態上のもつれの増
加により分子配向度と延伸によって得られる直線化を減
少せしめ、結果として最適の物理的性質が得られるのを
妨げるものと考えられる。
ポリマーの好ましい重量平均分子量(W)は5o、o 
o oから250,000.更に好ましくは5o、oo
oから150,000であり、数平均分子ffl(Mn
)ハ5 、000から25,000.更に好ましくは5
,000から15,000である。通常、細長化工程に
おいて分子レベルでの変形がより均一となるようにする
ため、Mnに対するMwの比率が大きくなるのを避ける
のが有利である。好ましいMnに対するMwの比率は3
0以下である。特に、比較的狭い分子量分布、例えばM
nが10’以上のときMw/MnがIO以下(好ましく
は8以下、最も好ましくは6以下)であり、Mnが10
’以下のときMw/ M nか25以下(最も好ましく
は15以下)のポリマーを用いると良い結果が得られる
本明細書中に引用された分子量はゲルバーミエイノヨン
クロマトグラフィーで測定したものである。
熱処理は、例えば中間の分子量を有する分子の実質的部
分が結晶化して不連続な非常に規則性のある折りたたみ
鎖ラメラを生じさせ、一方少量の非常に大きな分子mお
よび非常に小さな分子量の分子は分離し、稀には結晶領
域を相互に連結する点において、分子型分別を行うこと
によって1より多いラメラに過剰の分子鎖か導入される
可能性を減少さける効果を有している。
この効果はたとえば次の三方法によって得ることかでき
る。
(1)ポリマーをその融点またはそれ以上の温度から望
ましい結晶構造か得られる雰囲気温度まで所定の速度で
冷却する方法。この場合、冷却速度はポリマーの分子衛
特性に依存する。一般には毎分40℃以下、好ましくは
毎分20℃以下の速度でポリマーを冷却する必要がある
。最も好ましい冷却速度は毎分10℃以下である。
(2)ポリマーをその融点またはそれ以上の温度からそ
の結晶温度以下に所定の速度で冷却し、更に雰囲気温度
まで急冷する方法。冷却速度は好ましくは毎分1〜15
°C1最ら好ましくは毎分2〜lO℃である。好ましく
は結晶温度より5〜20℃以下に達したときポリマーを
急冷する。急冷は好ましくは毎分too、ooo°C以
下の速度ですべきである。
(3)ポリマーをその融点またはそれ以上の温度からそ
の結晶化温度付近まで急冷し、結晶化を生じさせるに十
分な時間、その温度に該ポリマーを保持する方法。好ま
しくはポリマーを結晶化温度の15℃以内の温度に0.
5から10分間保持する。次いで好ましくは該ポリマー
を雰囲気温度まで急冷する。
方法(り、(2)および(3)により製造された試料の
光学顕微鏡写真は、それぞれ所定の分子量特性を有する
ポリマーが種々の大きさの均一な配向領域をポリマー全
体にわたって含有するマクロ構造を形成していることを
示している。高密度ポリエチレンでは、これらの領域は
15μにまで達することができる。
方法(1)、(2)および(3)で使用される条件はポ
リマーの分子量特性にもとづいて選定される。
しかしながら一般にポリマーが特に狭い分子用分布を有
している場合には極端にゆるやかな冷却を行ったのでは
(毎分1 ’C以下)細長化に好適な結晶構造は生成し
ない。方法(1)および(2)において毎分40℃以上
の非常に速い冷却をすること、および方法(3)におい
て結晶化温度で必要以上に長く保持することもまた有害
であることがイっかっている。
第1a図、第tb図および第1c図はそれぞれ高密度ポ
リエチレンの場合に本発明の方法(1)、(2)および
(3)によって製造された結晶構造を表わしている。
所定の分子鎖が1より多い結晶ラメラに導入される可能
性を実質的に減少させる結晶構造を形成させる別の方法
として、ポリマーをその融点またはそれ以上の温度から
その結晶温度よりも十分低い温度に急冷し、比較的低い
結晶化度を得る方法がある。この方法、すなわち方法(
4)は球晶の大きさを著しく減少さ仕ると共に大きな無
定形領域で囲まれた結晶含有構造を生成させ、これによ
ってラメラ間分子鎖の数を減少させるものである。
好ましくは冷却速度は毎分t、ooo℃以上、最も好ま
しくは、結晶化温度範囲を通して毎分5000℃以上で
あり、ポリマーは雰囲気温度またはそれ以下に冷却され
る。
ポリマーの分子量特性によっては冷却ポリマーを再加熱
して細長化前に結晶領域の大きさを増大さ仕るのが有利
な場合もある。
方法(4)で製造された試料の光学顕微鏡写真は従来の
如く紐状に連なった球晶構造をとっていることを明瞭に
示しているか、球晶が小さい点ではっきりと区別するこ
とができる。第1d図は高密度ポリエチレンの場合にお
いて本発明の方法(4)により生成した結晶構造を示し
ている。
異なった熱処理方法で形成された構造は所定の条件下で
必ずしも同じようには変形しない。それぞれの構造に対
し至適の細長化方法があろう。未延伸物質中に明らかな
分子配向がある場合には、細長化は好ましくない制限を
受ける可能性がある。
ポリマーの結晶化については広く研究され、1964年
マクグロウーヒル社刊、エル・マンデルカーン著、クリ
スタリゼイション・オブ・ポリマー(第8章;クリスタ
リゼイション・カイネティソクス・アンド・メカニズム
)の如き書籍にも解説がある。密度や比容積の如き性質
の変化を観察することによって、結晶化が段階的に起こ
ることが理解される。結晶化か観察されるまでは時間的
おくれがあるが、それが観察されるや否や自然に殆ど自
触媒的に加速されながら進行する。終局的には、結晶化
が偽似平衡の状態に達し、その後長時間にわたり非常に
ゆるやかに少量ではあるが識別できる量の結晶化が進行
する。この結晶化工程は連続的なもので、時間に対する
結晶化の割合をプロットすると、S字状になるが、それ
には突然の変化や認識し得る不連続性は存在しない。
急速な結晶化は初期結晶化と呼称され、ゆるやかな結晶
段階は二次結晶化と呼ぶ。二次結晶化は高いモジュラス
を得るには不利であると信じられており、また成る種の
ポリマーでは多少の二次結晶化が起っても細長化に際し
なお好ましい性質を与えることかできる一方、最も高い
モジュラスは二次結晶化が主体となる工程を経ないとき
に得られることが見出されている。少くとも方法(1)
、(2)および(3)に対しては、通常急速な初期結晶
化か実質的に完成するまで結晶化を進行させることが有
利であることがわかっている。結晶化の進行程度は、ポ
リマーの密度を測定することにより追跡できる。
方法(1)、(2)および(3)において、所定の熱処
理と所定のポリマーに対し達成し得る最大の細長化(得
られる最大のモジュラス)はポリマー密度が最適に達す
るまでは、密度の増大に伴って増加する。しかし最適密
度以上にポリマー密度が増加すると得られる最大細長化
は減少するであろう。
同一条件で異なった密度の試料を細長化することにより
、所定の細長化条件に対する最適ポリマー密度を決定す
ることが可能である。
熱処理後、変形率が少くとも15、好ましくは少くとも
20となるような温度および割合でポリマーを延伸する
。高いモジュラスを得るために必要な高度の細長化は、
分子レベルにおいて結晶ラメラ中の分子の非折りたたみ
度に対応するポリマーの均一な伸張およびその結果の配
向によって達成されるものと信じられる。
特に好ましい細長化方法は、引張力がポリマーの抗張力
以下であり、しかもフロー延伸によって生ずるであろう
伸張以上の変形をプラスデックに惹起させることによっ
て分子の直線化を生じさせるに十分な速度と温度で高い
延伸比にポリマーを延伸させるものである。好ましくは
延伸比は少なくとも20である。
最適延伸条件は、成る程度までポリマーの性質とその熱
的前歴に依存する。一般にポリマーは比較的ゆっくりと
延伸するのが好ましく、例えば比較的可動性のある留め
金の間を毎分1cv+以上、通常毎分10〜20cm程
度、ポリマーの融点より少くとも4゛0℃低い温度で延
伸するか、又は延伸フレーム上で融点より5〜20℃低
い温度で毎分30〜150cmの速度で延伸する。
高分子物質の物理的性質は段階を増加し、各段階の間で
ポリマーを休止さ仕、断続的に延伸することにより更に
改良される場合もある。
比較的小さな断面を有するポリマーを延伸工程にかける
のが好ましく、本発明は特にファイバーやフィルムの生
産に適している。特に連続的なフィラメントは溶融紡糸
するか延伸フレーム上で延伸することによって製造され
る。便宜上、延伸前のファイバー径またはフィルム厚さ
1mm以下が好ましい。
本明細書において、変形比または延伸比は処理前の長さ
に対する処理後の長さの比または延伸前の断面積に対す
る延伸後の断面積の比として定義する。
本発明方法は例えば下記に定義のヤング率が3X I 
O”N7m”以上、場合によっては少くとも6X 10
 ”N/m’のポリエチレンポリマーを製造することが
できる。高分子物質のヤング率は、多分に測定方法に依
存するので、本明細書では、ヤング率をデッド−ローデ
ィングクリープ試験により0.1%の張力を10秒間か
けた場合の21℃における測定モジュラスと定義する。
この試験法はグブタおよびワード:ジャーナル・オブ・
マクロモレキュラー・サイエンス・アンド・フィジック
ス、B 1,373(+ 967)に記載されている。
本発明方法によれば、プラスチック変形によって実質上
完全に直線状に配列したポリマー分子が得られることが
わかる。この分子配向は多くの場合−軸性であるが、適
当な延伸を施すことにより、二軸性配向ポリマーを得る
こともできる。実質上完全な配向は:X線回折分析法や
核磁気共鳴分析法等の物理的測定法で測定できる。
本発明方法によれば、5 X I OlON/m’以上
のヤング率を有するポリエチレン物質が得られる。
ポリエチレンの理論ヤング率は24 X 10 ”N/
 m 2であり、本発明のポリマーがこの値に非常に接
近していることが理解できる。
本発明にもとづく高分子物質は一体的溝造で製造される
以下実施例によって本発明を説明する。
実施例1 高密度ポリエチレン(後述)を190℃で直径0゜Ic
mのダイを通し溶融紡糸して、直径0.06〜0.07
cmのアイソトロピックフィラメントを得る。該フィラ
メントを2 、3 r、p、m、で回転している直径5
 、5 ctxのシリンダ上に巻き取る。ポリマーの冷
却速度を毎分5℃に設定し、ポリマ一温度が115℃に
達したときに生じる構造を急冷によって維持する。長さ
3〜4cmの試料をインストロン引張試験機を用いて7
2℃で30〜45秒間、クロスヘッド速度毎分20cm
の条件下に延伸する。
該延伸率はフィラメント断面の変化をもとに決定する。
試料として市販のビー・ビー(BP)高密度ポリエチレ
ンから選んだ二種類のポリマーを使用する。
一つは075−60グレード、温度190℃および荷重
2.14kgで測定したときのメルトフローインデック
ス8,0、Mn:14,450、Mw:69゜100で
ある。他は、リジデックス9 (R1g1dex9)で
、メルトフローインデックス0.9、Mn:6.060
、Mw:  126,600である。10秒ヤング率を
室温(21℃)で測定する。075−60グレードは、
狭い分子量分布、すなわちM w 7Mn=4.8であ
って、延伸比:20、ヤング率4 、OX 10 ”N
/m’の延伸成績体が得られる。
一方、リジデックス9は幅広い分子量分布、すなわちM
w/Mn=20.9と高いMw値を有しており、その結
果かなり低いヤング率を有する延伸成績体が得られる。
上記の素材の連続フィラメントは延伸フレーム上で延伸
されることにより同様の結果を与える。
実施例2 高密度ポリエチレンペレットを二枚の銅板の間で160
℃において圧縮成形することにより0゜05〜0.07
cm厚のシートを得る。このシートをプレスからとりは
づし、毎分7〜9℃の割合でゆっくり100℃まで冷却
しく銅板の表面で測定)、次いで冷水中に入れて急冷す
る。長さ2cx、幅0゜5cmの長方形試料をインスト
ロン引張試験機を用いて、75℃においてクロスヘッド
速度毎分10C11で70〜90秒間延伸する。延伸比
は延伸前の試料の表面に0.2又は0.1cxの間隔で
印をっけそれによって測定する。
試料として市販のビー・ビー(BP)高密度ポリエチレ
ンから還んだ2種類のグレードのものを用いる。リジデ
ックス50はメルトフローインデックス5.5、Mn:
6.180、Mw:101,450であり、140−6
0グレードはメルトフローインデックス!2、Mn:1
3,350、Mw:67,800である。リジデックス
50についての最大延伸比は30.140−60グレー
ドについての最大延伸比は37〜38と測定される。
代表的な試料について室温での10秒ヤング率を測定し
、その結果を次の表に示す。
表−1 次の実施例3〜5は、得られる最大延伸比は至適密度の
とき生じ、至適密度は熱処理条件の函数であることを示
すものである。
実施例3 高密度ポリエチレン(リジデックス25、ビービー・リ
ミテッドの製品、Mw:98,800、Mn:I 2.
950)を厚さ0 、5 mmの二枚の銅板の間で16
0℃において圧縮成形してフィルムを作る。
該プレートをプレスから取りはずし、生柿で厚くくるみ
、熱電対で測定しつつ毎分5℃の割合でボリマーを冷却
する。120℃に達したとき該プレートを120°Cに
維持したグリセリン浴に入れ、0(浴に入れない)〜l
O分間保持する。フィルムの密度は密度カラムを用いて
測定する。フィルムのダンベル状試料をインストロン引
張試験機を用いて75℃で60秒間、クロスヘッド速度
毎分10cmの条件のもとに延伸する。延伸面の試料に
0゜2または0 、 I cy、の間隔で印をつけ、延
伸後の試料の長さの増加分にもとづいて延伸比を決定す
る。
表−2は120°Cにおける保持時間か密度と最大延伸
比に及ぼす影響を示すものである。
実施例4 プレートをプレスから取りはずしてからすみやかにグリ
セリン浴に浸漬し、ポリマーを毎分40℃の速度で16
0℃から120℃に冷却する以外は実施例3と同様に処
理する。密度の延伸比に及ぼす効果を表−2に示す。
実施例5 ポリマーをアルミ箔にはさみ、その全体を銅板にはさむ
。ポリマーとアルミ箔とをグリセリン浴に入れる直前に
銅板のみを除去する以外は実施例3と同様に処理する。
冷却速度は毎分400℃である。120℃における保持
時間が、密度と最大延伸比に及ぼす効果を表−2に示す
表−2 実施例6 高密度ポリエチレン(リジデックス140−60、ビー
ビー・リミテッドの製品、Mw:67,800、Mn:
 13.350)を180℃で0 、9 m+++のオ
リフィスを有する押出口から押し出し、得られたフィラ
メントを巻き取り萌に120℃に維持したグリセリン浴
を通過させる。押出口の下の浴の位置と浴中におけるフ
ィラメントの保持時間を変化させる。浴に入るフィラメ
ントの温度は約135℃である。実施例3に記載したの
と同様の条件でフィラメントを延伸する。紡糸と延伸に
関する条件および延伸フィラメントの性質を表−3に示
す。なお、モジュラスはグブタとワードがジャーナル・
オブ・マクロモレキュラー・サイエンス・アンド・フイ
ジクスBl、373(1967)に記載したデッド・ロ
ード・クリープ試験により21℃で測定したものである
実施例6の紡糸フィラメントを切断して偏光顕微鏡で観
察すると全体にわたって均一に分布した規則正しい配向
領域が見られる。この領域は球晶成長における初期束を
示すものである。
実施例7 紡糸フィラメントを毎分150cTIの速度で巻取り、
浴温を60〜125°Cで変化させる以外は実施例6と
同様に処理する。浴に入る際のフィラメントの温度は赤
外ピロメーターで測定する。紡糸フィラメントの性質を
表−4に示す。
実施例8 高密度ポリエチレン(リジデックス140−60)を単
繊維に紡糸し、実施例6と同様の装置を用いて冷却する
。採用条件は次の通りである。
押出量:            0.39/分押出温
度:           180℃巻き取り速度: 
     5フイ一ト/分紡糸口からの冷却圧M:  
     7.5cx冷却温度:          
 120℃冷却長さ :             5
0cx得られた延伸糸を130℃に維持したビン上の延
伸フレームで延伸比23.8、延伸速度Iフィート/分
で連続的に延伸する。得られた延伸フィラメントは強度
6 、7 g、p、d’ tex、切断伸度2.9%、
クリープモジュラス450 X I O8N/m’であ
る。
実施例9 リノデックス50と140−60グレードの試料を温度
160℃で金属プレートにはさみ、圧縮成型後、毎分0
.8℃以下で非直線的冷却速度で室温まで冷却する。長
さ2 cm、巾0.5cxのダンベル状サンプルを75
℃でインストロン試験機で延伸する。試験条件と結果を
表−5に示す。
同一の初期結晶化度を宵する試料に対する延伸挙動上の
顕著な差は分子量分布の広がりに関係しており、従って
非結晶相中の分子の分子量にも関係している。
本実施例の方法で調製したりジデックス50の等方性試
料の光学顕微鏡写真には規則的な配向領域がみられるが
、140−60の等方性試料では延伸前に明瞭な球晶組
織がみられる。
表−5 実施例IO リジデックス50、+40−60グレードBXP 10
(Mn:16 B、000、Mw:93,800)およ
びリジデックス9の試料を金属板にはさみ、160℃で
圧縮成型し、次いで室温まで水冷する。
長さ2ci、rll、5c肩のダンベル状試料を75°
Cで時間を変えてインストロン引張試験機で延伸するこ
とにより高い延伸比が得られる。試験条件と結果を表−
6に示す。
表−6 仮の連続的変形方法として、まず160秒間延伸した試
料を再延伸することによって得られたものである。
実施例11 種々の分子量のポリプロピレン試料を直径0゜2cmの
ダイを通して毎分0 、6 CIのラム速度と毎分11
0cxの巻き取り速度で大気中185℃において延伸す
る。糸巻きはグイから約3cmのところに設置する。フ
ィラメントは延伸フレーム上において毎分的130ca
vの巻取り速度で延伸する。試験条件(多段式1程)を
表=7に示す。
表−7 二種類の試料を分子量特性、延伸比およびクリープモジ
ュラスを表−8に示す。
表−8 実施例12 ポリオキシメヂレン(デルリン500、デュポン社の製
品、Mn+45,000、Mw/Mn+2より僅かに大
)を空気中180℃以下においてラム速度的0.6O次
/分、巻取速度約36allI/分として直径0,2c
mのダイを通して溶融紡糸することにより、直径0.0
4〜0.06cmの等方性フィラメントを得る。巻取ス
プールはグイから約7cmの距離に位置せしめた。
得られたフィラメントを延伸フレーム上、巻取速度約5
0CI/分で2段階に延伸した。その際の条件を表−9
に示す。
表−9 *)標品の表面に付したマークの移動から測定。
種々の温度においてデッド−ローディングクリープ試験
により求められた10秒ヤング率を表−1Oに示す。
表−10 次に本発明の範囲に包含される技術的態様の具体例を挙
げる。
(1)重量平均分子量300,000以下、特に200
.000以下の結晶性ポリマーを所定の分子鎖が1より
多い結晶ラメラに導入される可能性が実質的に減少せし
められるような条件下で熱処理に付し、変形比が少くと
も15となるような温度と速度で該ポリマーを延伸させ
ることを特徴とする高モジュラス高分子物質の製造方法
(2)結晶性ポリマーが線状ビニル系炭化水素ポリマー
である上記(1)記載の方法。
(3)結晶性ポリマーが高密度ポリエチレンである上記
(1)または(2)記載の方法。
(4)ポリマーの重量平均分子量(Mw)が50,00
0〜250,000、特に50,000〜150゜00
0である前記(1)〜(3)に記載の方法。
(5)ポリマーの数平均分子量(Mn)が5.000〜
25,000、特に5,000〜15,000である前
記(1)〜(4)記載の方法。
(6)ポリマーの数平均分子量に対する重量平均5(好
ましくはく15)である上記(1)〜(5)記載の方法
(7)ポリマーをその融点またはそれ以上の温度゛  
から雰囲気温度まで予め設定された速度で冷却すること
を特徴とする上記(1)〜(6)記載の方法。
(8)ポリマーを毎分40℃以下の負荷速度で冷却する
上記(7)記載の方法。
(9)冷却速度が毎分20℃以下である上記(7)また
は(8)記載の方法。
(10)ポリマーをその融点またはそれ以上の温度から
その結晶化温度以下まで予め設定された速度で冷却し、
次いで雰囲気温度まで冷却する上記(1)〜(6)記載
の方法。
(11)ポリマーを毎分1〜15℃の負荷速度で冷却す
る上記(lO)記載の方法。
(12)ポリマーをその結晶化温度より5〜20°C低
温に冷却する上記(10)または(11)記載の方法。
(13)ポリマーをその融点またはそれ以上の温度から
その結晶化温度付近の温度まで急冷し、該ポリマーをそ
の温度に結晶化を生じさせるに十分な時間保持する上記
(1)〜(6)記載の方法。
(14)ポリマーをその結晶化温度の15℃以内で0.
5〜10分間保持する上記(13)記載の方法。
(15)ポリマーを次いで雰囲気温度まで冷却する上記
(13)または(14)記載の方法。
(16)ポリマーをその融点またはそれ以上の温度から
その結晶化温度以下まで急冷する上記(1)〜(6)記
載の方法。
(17)冷却速度が毎分1000℃以上である上記(1
6)記載の方法。
(18)ポリマーを冷却後、結晶領域を増加させるため
再加熱する上記(16)または(17)記載の方法。
(19)二次結晶化が主要な結晶工程とならないような
熱処理に付する上記(1)〜(15)記載の方法。
(20)ポリマーを引張力がその抗張力以下でありしか
もフロー延伸によって生ずるであろう伸張以上のプラス
チック変形を惹起させることによりポリマー分子の直線
化を生ずるに十分な速度と温度で高い延伸比まで延伸す
る上記(1)〜(19)記載の方法。
(21)延伸比が少くとも20となる上記(20)記載
の方法。
(22)ポリマーを比較的可動性の留め金の間をポリマ
ーの融点よりも少くとも40℃以下の温度で毎分1c1
1以上の速度で延伸する上記(20)または(21)記
載の方法。
(23)延伸速度を毎分10〜20Cj!とする上記(
22)記載の方法。
(24)ポリマーをその融点以下5〜20℃の間で毎分
30〜150cmの速度で延伸フレーム上に延伸する上
記(20)または(21)記載の方法。
(25)連続段階においてポリマーを休ませながら増進
段階で延伸工程を遂行する上記(20)〜(24)記載
の方法。
(26)ファイバーまたはフィルムを製造する上記(1
)〜(25)記載の方法。
(27)ファイバーの直径またはフィルムの厚さが延伸
前1mm以下である上記(26)記載の方法。
(28)上記(1)〜(27)記載の方法によって製造
される高モジュラス高分子物質。
【図面の簡単な説明】
第1a図〜第1d図はそれぞれ本発明方法(1)〜(4
)によって製造されたポリエチレンの結晶構造の顕微鏡
写真である。 特許出願人 ナンヨナル・リサーチ・ディベロップメン
ト・コーポレイション 代 理 人 弁理士 前出 葆 (ほか1名)第1a図 第1b図 第1C図 第1d図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、重量平均分子量300,000以下の高密度ポリエ
    チレン、そのコポリマーおよびポリオキシメチレンから
    選ばれた結晶性ポリマーを、その融点またはそれより高
    い温度から、その結晶化温度より十分低い温度に急冷し
    、その冷却ポリマーをその融点より5℃から40℃低い
    温度で、その変形比が、高密度ポリエチレンの場合は2
    0より大、または高密度ポリエチレンのコポリマーもし
    くはポリオキシメチレンの場合は15より大となるよう
    に延伸することを特徴とする高モジュラス高分子物質の
    製造方法。
JP12684587A 1973-10-03 1987-05-23 高分子物質の製造方法 Granted JPS63165120A (ja)

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GB46141/73 1973-10-03
GB4614173 1973-10-03
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JPS5971411A (ja) 1984-04-23
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JPH0338970B2 (ja) 1991-06-12

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