JPS6316373Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、調理機、詳細には野菜等の破砕、
切断、おろし等を行なう野菜等の調理機に関す
る。

(ロ) 従来の技術 野菜等の調理機は、切断箱の中に回転破砕刃、
回転おろし刃等の回転刃プレートを取換自在に設
け、それをモータによつて回転させ、切断箱の中
へ投入される野菜等を調理していた。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかし、従来の調理機であると、野菜等を切断
箱の中に投入しモータのスイツチを入れた場合で
も、切断箱の蓋の閉じ忘れや、中途での掛止フツ
クのはずれ等で中の野菜が飛び出したり、こぼれ
たりする問題点があつた。また、蓋を明けたまま
でもモータのスイツチが入つてしまうため、子供
等のいたずらによる負傷等の恐れがあつた。

(ニ) 問題点を解決するための手段 この考案は、調理機を内部に回転刃プレートを
設けた切断箱の蓋体に掛止部を設け、掛止部に掛
脱自在の掛止フツクを切断箱に回動自在に付設
し、掛止フツクの回動基部に円周面と円周面の一
部を切欠して成る平面を形成し、かつ回転刃プレ
ートのモータの作動スイツチと連動する安全棒を
移動自在に設け、掛止フツクが掛止部に掛止して
いない場合は安全棒が掛止フツクの円周面に当接
して移動不能となるように構成することによつて
上述の欠点を解消せんとするものである。

(ホ) 作用 野菜等の調理機は、切断箱に設けた掛止フツク
と蓋体の掛止部が掛止した状態であると、掛止フ
ツクの回動基部の平面部は下方に向いており、略
水平である。このとき、安全棒の端部は、平面部
より下方を平面と平行して移動可能である。その
ため、回転刃プレートのモータの作動スイツチは
回動可能であり、モータを回転することができ
る。また、掛止フツクが掛止部より外れ直立した
状態であると、安全棒の端部は回動基部の円周面
部に当接するので安全棒は移動不能となり、作動
スイツチは回動できず、モータは回転できない。

(ヘ) 実施例 この考案を実施例図面に基づいて説明すると、
１は、開閉自在な蓋体２を有する切断箱であり、
該切断箱１の中に回転刃プレート３を設ける。回
転刃プレート３は、円板状の一面に適宜の刃、突
起を設けたもので、その形状により切断用、破砕
用、おろし用等多種類あり、回転軸４に着脱自
在、目的により取換自在である。蓋体２は、切断
箱１の略円形の開口部一側部に蝶番５によつて開
閉自在である。蓋体２には投入口６を設ける。投
入口６は上前面を斜めに開口した突出体から成
る。７は、ハンドルであり、蓋体２の上部に蝶番
８で付設する。蓋体２は、蝶番５と逆の側部に掛
止部である掛止棒９を水平に突設する。

１０はモータであり、切断箱１の後方に位置
し、回転軸４と連結する。１１はモータカバーで
ある。１２は作動スイツチであり、モータカバー
１１の側面に設ける。

作動スイツチ１２は、下部をＬ字状に折曲した
作動杆１３と連結する。作動杆１３は上部で回動
自在に安全棒１４と嵌合し、下部Ｌ字頭１５でリ
ミツトスイツチ１６と接する。

作動スイツチ１２を回動させると、作動杆１３
の下方が回動し、Ｌ字頭１５の先端折曲部がリミ
ツトスイツチ１６を押圧するように構成する。安
全棒１４は平面形状でＺ字状の段を有する棒状体
であり、後端部分で、作動杆１３と回動自在に連
結し、前端付近を切断箱１側面に付設した保持環
１７に摺動自在である。安全棒１４は略水平に設
けられ、棒長手方向に往復移動自在である。１８
は掛止フツクであり、先端がフツク状に略直角に
曲がつており、中間の直線部を介して、回動基部
で回動軸１９に回転自在である。回動基部は回転
軸１９を中心に側面円形の円周面部２０の一部を
切欠して平面部２１を形成する。平面部２１は掛
止フツク１８が、掛止部９に掛止された状態のと
き、略水平となり、安全棒１４と平行である。こ
のとき、安全棒１４は前後に移動可能なため、作
動杆杆１３を介して安全棒１４と連結している作
動スイツチ１２は回動可能となり、モータ１０は
回転できる状態である。また、掛止フツク１８が
掛止部９から外れて開放状態となつている場合
は、安全棒１４の先端が掛止フツク１８の円周面
部２０に当接し、水平移動不能となり、作動スイ
ツチ１２は回動せず、モータ１０は回転しない。

(ト) 考案の効果 この考案は上述の構成を有するので野菜等の切
断箱の蓋体が閉鎖して掛止フツクが掛止部に掛止
した状態でなければ、回転刃プレートのモータが
回転しないので、非常に安全性が高いという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施例を示すもので、第１図は
野菜等の調理機の正面図、第２図は同じく側面
図、第３図は同じく平面図、第４図は掛止部、掛
止フツク、安全棒の構成を示す拡大部分図、第５
図、第６図は作動スイツチ内部の動きを示す説明
図である。 １……切断箱、２……蓋体、３……回転刃プレ
ート、４……回転軸、５……蝶番、６……投入
口、７……ハンドル、８……蝶番、９……掛止
棒、１０……モータ、１１……モータカバー、１
２……作動スイツチ、１３……作動杆、１４……
安全棒、１５……Ｌ字頭、１６……リミツトスイ
ツチ、１７……保持環、１８……掛止フツク、１
９……回動軸、２０……円周面部、２１……平面
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に回転刃プレートを設けた切断箱の蓋体に
   掛止部を設け、掛止部に掛脱自在の掛止フツクを
   切断箱に回動自在に付設し、掛止フツクの回動基
   部に円周面部と円周面部の一部を切欠して成る平
   面部を形成し、かつ回転刃プレートのモータの作
   動スイツチと連動する安全棒を移動自在に設け、
   掛止フツクが掛止部に掛止していない場合は安全
   棒が掛止フツクに円周面部に当接して移動不能と
   なるように構成したことを特徴とする調理機。