JPS63163199A - 放射性廃棄物の溶融固化処理装置 - Google Patents
放射性廃棄物の溶融固化処理装置Info
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- JPS63163199A JPS63163199A JP31465886A JP31465886A JPS63163199A JP S63163199 A JPS63163199 A JP S63163199A JP 31465886 A JP31465886 A JP 31465886A JP 31465886 A JP31465886 A JP 31465886A JP S63163199 A JPS63163199 A JP S63163199A
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Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
発明の目的
本発明は、放射性の廃液やスラリーを連続的に蒸発、乾
燥、溶融固化して、安全に減容処理するための装置に関
する。 [従来の技術] 原子力発電所や核燃料再処理工場等の原子力施設では、
核燃料の洗浄により多量の廃液が発生し、その処理のた
めに使用したイオン交換樹脂も、使用済となれば処分し
なければならない。 放射性廃棄物は年々蓄積する一方であるから、その安全
な管理と保管場所の確保のため、減容処理する必要があ
る。 処理方法として、従来、アスファルトやセメント
などの固化材と混練して固化する方法、不飽和ポリエス
テル樹脂等の生成反応を利用して固化する方法が提案さ
れ、実施されている。 他の処理手段として、焼却炉による焼却がある。 この方法によるときは、減容の目的はかなりよく達成さ
れるが、廃イオン交換樹脂はそのままでは焼却が困難で
あってポリエチレン等の他の可燃物を添加する必要があ
るから、大量の廃ガスが発生し、その処理が面倒である
。 もちろん、焼却灰の処理の問題は残る。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、上記の問題点を解決し、放射性廃液や
廃イオン交換樹脂等の廃棄物を、液体状、固体状の別を
問わず、その蒸発乾燥から溶融固化までの減容処理を連
続的に行なえる装置で必って、小型で安価に製作できる
放射性廃棄物の処理装置を提供することにある。 発明の構成 [問題点を解決するための手段] 図面を参照して説明すると、本発明の放射性廃棄物の処
理装置は、第1図および第2図に示すように、放射性廃
イオン交換樹脂、洗浄廃液等の放射性の廃棄物を入れた
固化ポット1を加熱し、廃棄物を蒸発乾燥するための筒
型の電気炉2と、この電気炉2の上部にオーブン3によ
り接続され、乾燥した廃棄物およびこれに添加したガラ
ス形成物質にマイクロ波を照射して溶融固化するための
マイクロ波発生装置4、およびマイクロ波を伝達するた
めの導波管41、固化ポット1を載せる受台51、受台
51を支持し、かつ電気炉2の鉛直軸に沿って昇降およ
び回転することができる支持盤52とを備え、オーブン
3には、固化ポット1に放射性廃棄物を供給するための
供給管31および系内を一定の負圧に保つための排気管
32を接続し、また、受台51は上端部に電気炉2の下
端部21に摺動接触するシール部53を有し、外周部に
支持盤52の内壁54に対するシール部55を有すると
ともに、置台51は支持盤52に対し、バネ56.57
により緩衝性を有して支持されていることを特徴とする
。 [作 用1 本発明の装置によれば、電気炉2内に置いた固化ポット
1に供給管31を通して供給された放射性廃棄物は、電
気炉2により約800℃に加熱され、水分が蒸発し乾燥
固化して、有機化合物は分解する。 分解残渣には、ガ
ラス形成物質、代表的には破砕したガラスを添加し、マ
イクロ波発生装置4からのマイクロ波を導波管41およ
びオーブン3を通じて照射し、約1200’Cに昇温し
、溶融、固化処理する。 本発明の装置の使用に当って、放射性物質の漏洩防止に
完全を期するには、密閉され負圧に保ったボックス6内
で稼動させる。 電気炉およびマイクロ波照射による加
熱時に発生したガスを排気し、熱膨張を吸収するためで
ある。 圧力差は2段に、たとえば、ボックス内は−3
0mH20。 加熱溶融部は一100mH2Oに設定すべきである。
ざらに、放射性廃棄物の溶融に際しては、固化ポット1
を回転して、マイクロ波が均一に照射されるようにはか
ることが好ましい。 この目的のため、固化ポット1の受台51は、支持盤5
2の上昇により、その上端に設けたシール部53(カー
ボンリング)が電気炉2の下端部21(シールフランジ
)に1習動的に接触し、受台51と支持盤52との間は
、シール部55(ガスゲット)よりシールする。 一方、電気炉の加熱(800’C)による固化ポット1
および受台51の熱膨張による伸びは、受台51および
支持盤52の間に設けた受台支持バネ(コイルバネ)5
6で吸収する。 また、マイクロ波照射による加熱(1
200’C)に移るときは、支持盤52をわずかに下降
させることにより、高温がひきおこす膨張を、同様にし
て受台支持バネ56で緩衝し吸収する。 膨張、収縮が
あってもシールが保てるように、シール部支持バネ57
がカーボンリング53をシールフランジ21に常に押し
つけているような@造とする。 以上のように、放射性廃棄物は蒸発乾燥から溶融固化ま
で、必要な負圧を保ちながら安全に連続処理される。 [実施態様] 電気炉2は、第3図に示すように、密閉されたボックス
6の一方の側の上方に設ける。 電気炉2は周囲に冷却
板22を備え、内側を耐火材23で耐火性にし、その外
周を保温材24で保温するとともに、全体を放射能遮蔽
壁25で覆い、外部と遮断しておる。 電気炉2とマイクロ波発生装置4とを接続するオーブン
3は、十分に長くとり、放射性廃棄物の加熱溶融時に発
生する水蒸気やガスに放射性物質が飛沫同伴され、導波
管41内およびマイクロ波発生装置4が汚染されること
を防止する。 この防止を確実にするため、石英ガラス
やフッ素樹脂゛のような、誘導損失が少なくマイクロ波
を透過する物質からなる飛沫遮蔽板を、オーブン3内に
設けるとよい。 オーブン3には、放射性廃棄物の供給
管31および排気管32のほかに、ガラス形成物質の投
入管33および管内の検視管(図示してない)を設ける
ことが望ましい。 電気炉2の下方に、固化ポット1を昇降、回転させるだ
めの回転昇降台7を設けるとともに、回転昇降台7の上
には、図示してないスプロケットのチェーンコンベヤに
より横方向に移動する固化ポット1の移送台車8を設け
る。 この移送台車8は、回転昇降台7の所定の位置に
嵌合され、回転昇降台7のシャフト71が上昇すると、
上記チェーンコンベヤから離脱して、固化ポット受台5
1の支持盤52を固定できる溝造になっている。 一方、ボックス6の他方の側の下方には、固化ポット1
の出し入れ用の扉61を設け、扉61の上方に吊具91
を備えた吊り上げ装置9を設ける。 放射性廃棄物の処理は次のように行なう。 放射能遮蔽箱12に収納された固化ポット1を、吊具9
1で吊り上げて、第3図の左側へ搬送し、移送台車8に
固定された支持盤52上の受台51に載せる。 移送台
車8は、ざらに左側に移動し、回転昇降台7上で停止す
る。 次に、回転昇降台7のシャフト71が伸びて固化ポット
1を上昇させ、電気炉2に装入すると、その上端がオー
ブン3の下端に接触する。 同時に、受台51の上端部
のシール部53が電気炉2の下端部21に接触し、前記
したようなシール状態となる。 この状態で、供給管31から固化ポット1に放射性廃棄
物を供給する。 放射性廃棄物は、放射性の廃液、廃イ
オン交換樹脂、放射性活性炭、フィルター助剤、スラリ
ーなとの、液状、固状の別を問わず、また、可燃性、不
燃斗のいずれでもよい。 放射性廃棄物が、たとえば放射性濃縮廃液と廃イオン交
換樹脂の混合物であれば、電気炉2で加熱することによ
り、水分が蒸発して乾燥し、蒸発残渣と廃イオン交換樹
脂が残る。 これを最高800℃まで加熱することによ
り、廃イオン交換樹脂の大部分は酸化されて分解し、無
機質の放射性物質が残る。 ° この状態で、投入管33からガラス形成物質を投入
し、マイクロ波発生装置4からマイクロ波を照射する。 ガラス形成物質としては、前記した石英ガラスのほか
、紙、布、木材等の焼却灰、ケイソウ土、活性白土等の
、SiO2などガラス化する成分を含み、マイクロ波加
熱により溶融するものであれば何でもよい。 従って、
放射性廃棄物の濾過に使用したケイソウ土のようなフィ
ルター助剤は、そのままガラス形成物質として使用でき
、また、それ自体が、本発明装置で処理の対象とする放
射性廃棄物となる。 いずれにせよ放射性廃棄物は、ガ
ラス形成物質とともにマイクロ波照射により加熱され、
溶融し、固化する。 溶融固化により減容した放射性物質は、上記と逆の順に
、ボックス6の扉61から、放射能遮蔽箱12に戻され
、収納、保管される。 発明の効果 本発明の装置によれば、放射性廃棄物を安全に溶融固化
処理し、減容処理することができる。 この装置は小型に設計できるから、あまり高額の設備費
を必要とせず、処理コストも低廉である。
燥、溶融固化して、安全に減容処理するための装置に関
する。 [従来の技術] 原子力発電所や核燃料再処理工場等の原子力施設では、
核燃料の洗浄により多量の廃液が発生し、その処理のた
めに使用したイオン交換樹脂も、使用済となれば処分し
なければならない。 放射性廃棄物は年々蓄積する一方であるから、その安全
な管理と保管場所の確保のため、減容処理する必要があ
る。 処理方法として、従来、アスファルトやセメント
などの固化材と混練して固化する方法、不飽和ポリエス
テル樹脂等の生成反応を利用して固化する方法が提案さ
れ、実施されている。 他の処理手段として、焼却炉による焼却がある。 この方法によるときは、減容の目的はかなりよく達成さ
れるが、廃イオン交換樹脂はそのままでは焼却が困難で
あってポリエチレン等の他の可燃物を添加する必要があ
るから、大量の廃ガスが発生し、その処理が面倒である
。 もちろん、焼却灰の処理の問題は残る。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、上記の問題点を解決し、放射性廃液や
廃イオン交換樹脂等の廃棄物を、液体状、固体状の別を
問わず、その蒸発乾燥から溶融固化までの減容処理を連
続的に行なえる装置で必って、小型で安価に製作できる
放射性廃棄物の処理装置を提供することにある。 発明の構成 [問題点を解決するための手段] 図面を参照して説明すると、本発明の放射性廃棄物の処
理装置は、第1図および第2図に示すように、放射性廃
イオン交換樹脂、洗浄廃液等の放射性の廃棄物を入れた
固化ポット1を加熱し、廃棄物を蒸発乾燥するための筒
型の電気炉2と、この電気炉2の上部にオーブン3によ
り接続され、乾燥した廃棄物およびこれに添加したガラ
ス形成物質にマイクロ波を照射して溶融固化するための
マイクロ波発生装置4、およびマイクロ波を伝達するた
めの導波管41、固化ポット1を載せる受台51、受台
51を支持し、かつ電気炉2の鉛直軸に沿って昇降およ
び回転することができる支持盤52とを備え、オーブン
3には、固化ポット1に放射性廃棄物を供給するための
供給管31および系内を一定の負圧に保つための排気管
32を接続し、また、受台51は上端部に電気炉2の下
端部21に摺動接触するシール部53を有し、外周部に
支持盤52の内壁54に対するシール部55を有すると
ともに、置台51は支持盤52に対し、バネ56.57
により緩衝性を有して支持されていることを特徴とする
。 [作 用1 本発明の装置によれば、電気炉2内に置いた固化ポット
1に供給管31を通して供給された放射性廃棄物は、電
気炉2により約800℃に加熱され、水分が蒸発し乾燥
固化して、有機化合物は分解する。 分解残渣には、ガ
ラス形成物質、代表的には破砕したガラスを添加し、マ
イクロ波発生装置4からのマイクロ波を導波管41およ
びオーブン3を通じて照射し、約1200’Cに昇温し
、溶融、固化処理する。 本発明の装置の使用に当って、放射性物質の漏洩防止に
完全を期するには、密閉され負圧に保ったボックス6内
で稼動させる。 電気炉およびマイクロ波照射による加
熱時に発生したガスを排気し、熱膨張を吸収するためで
ある。 圧力差は2段に、たとえば、ボックス内は−3
0mH20。 加熱溶融部は一100mH2Oに設定すべきである。
ざらに、放射性廃棄物の溶融に際しては、固化ポット1
を回転して、マイクロ波が均一に照射されるようにはか
ることが好ましい。 この目的のため、固化ポット1の受台51は、支持盤5
2の上昇により、その上端に設けたシール部53(カー
ボンリング)が電気炉2の下端部21(シールフランジ
)に1習動的に接触し、受台51と支持盤52との間は
、シール部55(ガスゲット)よりシールする。 一方、電気炉の加熱(800’C)による固化ポット1
および受台51の熱膨張による伸びは、受台51および
支持盤52の間に設けた受台支持バネ(コイルバネ)5
6で吸収する。 また、マイクロ波照射による加熱(1
200’C)に移るときは、支持盤52をわずかに下降
させることにより、高温がひきおこす膨張を、同様にし
て受台支持バネ56で緩衝し吸収する。 膨張、収縮が
あってもシールが保てるように、シール部支持バネ57
がカーボンリング53をシールフランジ21に常に押し
つけているような@造とする。 以上のように、放射性廃棄物は蒸発乾燥から溶融固化ま
で、必要な負圧を保ちながら安全に連続処理される。 [実施態様] 電気炉2は、第3図に示すように、密閉されたボックス
6の一方の側の上方に設ける。 電気炉2は周囲に冷却
板22を備え、内側を耐火材23で耐火性にし、その外
周を保温材24で保温するとともに、全体を放射能遮蔽
壁25で覆い、外部と遮断しておる。 電気炉2とマイクロ波発生装置4とを接続するオーブン
3は、十分に長くとり、放射性廃棄物の加熱溶融時に発
生する水蒸気やガスに放射性物質が飛沫同伴され、導波
管41内およびマイクロ波発生装置4が汚染されること
を防止する。 この防止を確実にするため、石英ガラス
やフッ素樹脂゛のような、誘導損失が少なくマイクロ波
を透過する物質からなる飛沫遮蔽板を、オーブン3内に
設けるとよい。 オーブン3には、放射性廃棄物の供給
管31および排気管32のほかに、ガラス形成物質の投
入管33および管内の検視管(図示してない)を設ける
ことが望ましい。 電気炉2の下方に、固化ポット1を昇降、回転させるだ
めの回転昇降台7を設けるとともに、回転昇降台7の上
には、図示してないスプロケットのチェーンコンベヤに
より横方向に移動する固化ポット1の移送台車8を設け
る。 この移送台車8は、回転昇降台7の所定の位置に
嵌合され、回転昇降台7のシャフト71が上昇すると、
上記チェーンコンベヤから離脱して、固化ポット受台5
1の支持盤52を固定できる溝造になっている。 一方、ボックス6の他方の側の下方には、固化ポット1
の出し入れ用の扉61を設け、扉61の上方に吊具91
を備えた吊り上げ装置9を設ける。 放射性廃棄物の処理は次のように行なう。 放射能遮蔽箱12に収納された固化ポット1を、吊具9
1で吊り上げて、第3図の左側へ搬送し、移送台車8に
固定された支持盤52上の受台51に載せる。 移送台
車8は、ざらに左側に移動し、回転昇降台7上で停止す
る。 次に、回転昇降台7のシャフト71が伸びて固化ポット
1を上昇させ、電気炉2に装入すると、その上端がオー
ブン3の下端に接触する。 同時に、受台51の上端部
のシール部53が電気炉2の下端部21に接触し、前記
したようなシール状態となる。 この状態で、供給管31から固化ポット1に放射性廃棄
物を供給する。 放射性廃棄物は、放射性の廃液、廃イ
オン交換樹脂、放射性活性炭、フィルター助剤、スラリ
ーなとの、液状、固状の別を問わず、また、可燃性、不
燃斗のいずれでもよい。 放射性廃棄物が、たとえば放射性濃縮廃液と廃イオン交
換樹脂の混合物であれば、電気炉2で加熱することによ
り、水分が蒸発して乾燥し、蒸発残渣と廃イオン交換樹
脂が残る。 これを最高800℃まで加熱することによ
り、廃イオン交換樹脂の大部分は酸化されて分解し、無
機質の放射性物質が残る。 ° この状態で、投入管33からガラス形成物質を投入
し、マイクロ波発生装置4からマイクロ波を照射する。 ガラス形成物質としては、前記した石英ガラスのほか
、紙、布、木材等の焼却灰、ケイソウ土、活性白土等の
、SiO2などガラス化する成分を含み、マイクロ波加
熱により溶融するものであれば何でもよい。 従って、
放射性廃棄物の濾過に使用したケイソウ土のようなフィ
ルター助剤は、そのままガラス形成物質として使用でき
、また、それ自体が、本発明装置で処理の対象とする放
射性廃棄物となる。 いずれにせよ放射性廃棄物は、ガ
ラス形成物質とともにマイクロ波照射により加熱され、
溶融し、固化する。 溶融固化により減容した放射性物質は、上記と逆の順に
、ボックス6の扉61から、放射能遮蔽箱12に戻され
、収納、保管される。 発明の効果 本発明の装置によれば、放射性廃棄物を安全に溶融固化
処理し、減容処理することができる。 この装置は小型に設計できるから、あまり高額の設備費
を必要とせず、処理コストも低廉である。
第1図は本発明の放射性廃棄物処理装置の代表例を示す
断面図であり、第2図はその一部の拡大図である。 第3図は本発明装置の実施態様を示す説明図でおる。 1・・・固化ボット 2・・・電気炉3・・・オーブ
ン
断面図であり、第2図はその一部の拡大図である。 第3図は本発明装置の実施態様を示す説明図でおる。 1・・・固化ボット 2・・・電気炉3・・・オーブ
ン
Claims (2)
- (1)放射性廃棄物を溶融固化処理するための装置であ
って、廃棄物を入れた固化ポットを加熱し、廃棄物を蒸
発乾燥するための筒型の電気炉、電気炉の上部にマイク
ロ波発生装置からの導波管を接続したオーブンを設け、
乾燥した廃棄物およびこれに添加したガラス形成物質に
マイクロ波を照射して溶融固化するための溶融固化装置
、前記固化ポットを載せる受台、受台を支持し、かつ前
記電気炉の鉛直軸に沿って昇降および回転することがで
きる支持盤とを備え、前記溶融固化装置のオーブンには
放射性廃棄物の供給管および排気管を接続し、前記受台
は、上端部に前記電気炉の下端部に摺動接触するシール
部を有し、外周部に前記支持盤の内壁に対するシール部
を有するとともに、支持盤に対しバネにより緩衝性を有
して支持されていることを特徴とする放射性廃棄物の処
理装置。 - (2)放射能遮蔽ボックス中におさめた固化ポットの回
転昇降台および移送台車、ならびに固化ポット吊り上げ
装置をそなえ、前記排気管を通じての排気によりボック
ス内が大気圧より少し低い圧力に、そして電気炉部分が
より低い圧力に保たれるように構成した特許請求の範囲
第1項の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31465886A JPH0750196B2 (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 | 放射性廃棄物の溶融固化処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31465886A JPH0750196B2 (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 | 放射性廃棄物の溶融固化処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63163199A true JPS63163199A (ja) | 1988-07-06 |
JPH0750196B2 JPH0750196B2 (ja) | 1995-05-31 |
Family
ID=18055978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31465886A Expired - Lifetime JPH0750196B2 (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 | 放射性廃棄物の溶融固化処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0750196B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013525745A (ja) * | 2010-03-09 | 2013-06-20 | クリオン インコーポレイテッド | 放射性廃棄物の熱分解及びガラス固化のためのマイクロ波強化システム |
-
1986
- 1986-12-24 JP JP31465886A patent/JPH0750196B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013525745A (ja) * | 2010-03-09 | 2013-06-20 | クリオン インコーポレイテッド | 放射性廃棄物の熱分解及びガラス固化のためのマイクロ波強化システム |
EP2545558A4 (en) * | 2010-03-09 | 2015-02-25 | Kurion Inc | IMPROVED MICROWAVE SYSTEM OF PYROLYSIS AND VITRIFICATION OF RADIOACTIVE WASTE |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0750196B2 (ja) | 1995-05-31 |
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