JPS63162317A - 車両用空調装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は２基以上の送風機を一つの送風ユニットとして
まとめて組付ける型式の車両用空調装置に関する。

［従来の技術］ 昨今著しい普及振りを示しているワゴン車のように車室
内空間の広い乗用自動車は、空調装置に使用する送風機
もより大きな送風能力を備える必要がある。

乗用自動車の場合、車室内空間を極力ゆったり取れるよ
うに、各種の搭載機器はその外形のコンパクト性が求め
られる。そこで複数台の小型送風機を平面的に連接させ
て配設する方法が行われている。

送風機の空気の吸込口には、車外空気と車内空気を選択
的に吸入するための内外気切替箱を接続させるのが普通
である。

［発明が解決しようとする問題点］ 隣接して配置されている複数基の送風機の吸込口と、こ
れら送風機が共有する１基の内外気切替箱の空気出口と
の間を、単純に１基の連通ダクトによって連結させてし
まうと、各送風機の空気吸込み作動周期を完全に同期さ
せることは不可能なために、各吸込み気流間に干渉が生
じて、パサパサといった感じの耳ぎわすなサージング騒
音が発生する。

この騒音の発生を防ぐためには、各送風機の吸込口にそ
れぞれ専属の吸気ダクトを取付けるか、あるいは間仕切
付きの特別のダクトを作成しなければならず、作成コス
トや設置スペースの点で少なからぬ不利が伴う。

本発明はこのような不利を伴うことのない、複数基の送
風機の組合わせからなる複合型送風機を備えた車両用空
調装置を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上記の目的を達成するために本発明による車両用空調装
置は、空調手段を納めた空調ダクトに、１基の内外気切
替箱と複数基の送風機を組付けた車両用空調装置におい
て、前記内外気切替箱の空気出口と、前記複数基の送風
機の各々の吸込口との間を、空気出口と各吸込口とがそ
れぞれ互いに隔絶された吸気路によって結ばれるように
形作られた、一体構造を有する１基の連結ダクトによっ
て接続する構成を採用した。

［作用および発明の効果］ 上記の構成を備えた車両用空調装置は、複数基の送風機
のそれぞれの空気の吸込口と内外気切替箱の空気出口と
の間が、各吸込口への吸気路を互いに隔絶させるように
設計された１基の連結ダクトによって結ばれるので、上
記の如き各送１１ｉ１機の吸入気流間の相互干渉に基づ
く不快な騒音の発生が防がれる。

また連結ダクトは一体構造をなしているので製作コスト
も嵩まず、且つ外形をコンパクトに納めることができる
。

［実施例］ 以下に図に示す実施例に基づいて本発明の構成を具体的
に説明する。

第１図〜第５図はいずれも本発明による一実施例装置を
示しており、装置の概略の構成は空調装置に被空調空気
を導入するための内外気切替箱１と、２基の遠心式送風
機のそれぞれのファン６と７を納めるための一体構造を
有するスクロールケーシング３と、内外気切替箱の空気
出口１Ｃとスクロールケーシング３の２つの吸込口３Ａ
と３Ｂとの間を接続する一体構造を備えた連結ダクト２
と、スクロールケーシング３の吐出口３Ｃに接続されて
、内部に冷房用熱交換器１１を納めた冷風発生用ダクト
４と、ダクト４の下流端に接続されて、内部に暖房用熱
交換器１２を組込むと共に空調済空気の吹出口１３を設
けた温風発生兼調温用ダクト５とから成り立っており、
これらの各構成要素のケーシング部分いずれもおおむね
硬質合成樹脂で作られている。

内外気切替箱１は車外空気を導入する外気吸入口１Ａと
車室内空気を導入する内気吸入口１Ｂと、これらの画成
入口を選択的に開閉させる内外気切替ダンパ１０を備え
ている。ＩＯＡはダンパ回転軸である。

電気モータ８または９によって駆動されるファン６また
は７を備える２基の遠心式送風機によって共有されるス
クロールケーシング３は、この２連式送風機の外形を極
力コンパクトに納めるために、特にその高さを低くする
ために、２基のファン６と７を同一平面上に並べて納め
る構成が採られており、両ファンを隔てる仕切壁３Ｄを
設けることによって、各送風機用の独立したスクロール
風路３Ｆと３Ｆを形成させると共に、この雨風路を１つ
の吐出口３Ｃに合流させている。

連結ダクト２の外形は横向ぎのほぼ筒形の形状を有して
おり、内外気切替箱１に連らなる側（以下上流側という
）の筒端は開放され、他方の筒端はダクト頂面壁２Ｃを
曲面をなしてなだらかに下降させることによって封鎖し
ている。またダクト２内には、その全長のうちの上流側
前半域を上下２区画に区切るための中底壁２Ｄを設けて
、その下流端は同じくなだらかに曲面をなして下降させ
、その先端をダクト底面壁２Ｇに接続させている。

従って連結ダクト２の内部は中底壁２Ｄの存在によって
上部吸気路２Ｂと下部吸気路２Ａとに分割されることに
なる。

上部吸気路２Ｂは上流側端に空気人口２Ｊを有し、また
ダクト底面壁２Ｇに設けた開口２Ｌを空気出口としてい
る。空気出口２Ｌはフランジ状口縁部を備えて、この７
ランジ状部をスクロールケーシング３の一方の吸込口３
Ｂに嵌合させている。

下部吸気路２Ａは上流側端に空気入口２Ｋを有し、その
底面壁は欠如させてこの無底部分をスクロールケーシン
グ３の他方の吸込口３Ａに覆いかぶせることによって空
気出口としている。

下部吸気路２Ａの両側壁面は、上部吸気路２Ｂの両側壁
面２Ｆおよび２Ｆをそれぞれ連結ダクト２の底面にまで
下降延長させた部分を利用することを避けて、第５図に
描かれているように独立した側壁面２日および２Ｉを形
成させ、これらの２組の側壁はその下縁部において合体
させるように形作られている。このような特別なダクト
構成を採らせたことによって、上部および下部の２つの
吸気路２Ｂと２Ａとは、多彩な合成樹脂の成形技術例え
ばブロー成形法を活用して、無継目の一体構造として極
めて能率的に生産することができる。

連結ダクト２の周縁部の下底面には、その上流側端を除
いてダクト取付は用リブ２Ｍが紋らされており、スクロ
ールケーシング３の頂面に設けたリブ嵌合用溝３Ｇに気
密的にはめ込まれる。またダクト２の下底部外周面の複
数個所には、ダクト２をスクロールケーシング３にねじ
止めするための突起部２Ｎを一体形成させている。

なお第１図において２１は上下２分割式の冷風発生用ダ
クト４の組立用連結金具、２２Ａと２２Ｂは冷房用熱交
換器１１に冷媒を循環供給する配管である。

また第４図において、１３Ａは主として冷風吹出用のベ
ンチレーション吹出口、１３Ｂは温風吹出用のヒータ吹
出口、そして１３Ｃは窓ガラスの曇り止め用デフロスト
吹出口であって、１Ｇと１７はこれらの吹出口を選択的
に開閉させる吹出モード切替ダンパである。１５はエア
ミックスダンパであり、暖房用熱交換器１２の空気入口
と、この熱交換器をバイパスする冷風路１４とを選択的
に開開させて吹出空気温度を調節する役割を果す。

第６図と第７図は上記実施例装置をワゴン車に架装させ
る場合の、装置の配設の仕方の一例を示した、それぞれ
平面および断面見取り図であって、Ａは車体、Ｂは走行
用エンジン、Ｃは運転席、ＤとＥは後部座席、ＦとＧは
ラジェータとその冷却用ファンである。この車体は先端
部が下方に向けて先細りとなるスマートな形状をなして
いるが、その先端個所の狭いデッドスペースに無理なく
収納させる形状・寸法を本発明装置は備えている。

この実施例装置の被空調空気導入部分の作動は、１基の
内外気切替箱１の外気吸入口１Ａまたは内気吸入口１Ｂ
から、２基の送風機のファン６および７が及ぼす吸引力
によって吸入された空気は、空気出口１Ｃからこの出口
に連らなる連結ダクト２の、同一開口面積を有して並列
されている２つの空気人口２Ｊと２Ｋに均等に分配され
て流入する。２つの流入空気流はそれぞれ互いに隔絶さ
れている上部吸気路２Ｂと下部吸気路２Ａとをたどって
、既述の如く下部吸気路２Ａ＠経由した空気はファン６
を有する一方の送風機の吸入口３Ａに、また上部吸気路
２Ｂを経由した空気は、ファン７を右する他方の送１！
Ｉｔ！！！の吸入口３Ｂにれぞれ吸入される。

ファン６とファン７によって圧縮吐出された空気流は、
互いに独立したスクロール風路３Ｆと３Ｆをそれぞれた
どり、送風機の吐出口３Ｃに至って合流したうえ、冷風
発生用ダクト４内に送り込まれる。

従って内外気切替箱１の吸入口１Ａまたは１Ｂから装置
内に導入され、２つのファンが組込まれた２連式送風機
の吐出口３Ｃに吐出されるまでの間に、各々のファンに
よって吸入および圧縮作用を受ける２つの空気流は完全
に隔絶された状態に置かれることになり、冒頭に述べた
如ぎ２つの空気流の相互干渉に基づく騒音の発生は完全
に防止される。

しかも雨空気流を隔絶させる役目を果たす連結ダクト２
は、一体構造を備えたコンパクトな形状のもとに極めて
能率的に生産することができる。

連結ダクト２の具体的な形状については、勿論上記実施
例に限られることなく、上述の如き技術思想に包含され
る領域を逸脱しない範囲において様々に設計変更できる
。また送風機は必ずしも遠心式に限らないし、複数基の
送風機の配列の仕方も水平面以外の方向に並列させるこ
とも自由である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図はいずれも一実施例装置を示しており、
第１図は部分破断斜視図、第２図は第１図の（イ）−（
イ）断面図、第３図は横断面図、第４図は縦断面図、そ
して第５図は連結ダクトの縦断面図とその（ロ）−（ロ
）および（ハ）−（ハ）部分の横断面図である。 第６図と第７図は上記実施例装置をワゴン車に架装した
有様を描いた、平面および側面見取図である。 図中　　１・・・内外気切替箱　１Ａ、１Ｂ・・・空気
吸入口　１Ｃ・・・空気出口　２・・・連結ダクト　２
Ａ。 ２Ｂ・・・吸気路　３・・・送風機のケーシング　３Ａ
。 ３Ｂ・・・吸込口　３Ｃ・・・吐出口　４・・・冷風発
生用ダり１〜５・・・温風発生用ダクト　６．７・・・
２基の送ｆｆ１ｅ１のそれぞれのファン

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）　空調手段を納めた空調ダクトに、１基の内外気切
   替箱と複数基の送風機を組付けた車両用空調装置におい
   て、 前記内外気切替箱の空気出口と、前記複数基の送風機の
   各々の吸込口との間を、空気出口と各吸込口とがそれぞ
   れ互いに隔絶された吸気路によって結ばれるように形作
   られた、一体構造を有する１基の連結ダクトによって接
   続したことを特徴とする車両用空調装置。 ２）　前記複数基の送風機は、それぞれ遠心式送風機で
   あることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の車両
   用空調装置。