JPS63162274A

JPS63162274A - インクジエツト記録用のシ−ト

Info

Publication number: JPS63162274A
Application number: JP61311085A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Maruyama; 均丸山; Sadahiko Shiragami; 白神　貞彦; Junnosuke Yamauchi; 山内　淳之介
Original assignee: Kuraray Co Ltd
Current assignee: Kuraray Co Ltd
Priority date: 1986-12-26
Filing date: 1986-12-26
Publication date: 1988-07-05
Anticipated expiration: 2011-09-25
Also published as: JP2537827B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】Ａ．産業上の利用分野本発明はインクジェット記録用のシートに関し、特にイ
ンク吸収性に優れ、かつ記録画像の鮮明性に優しタイン
クジェット記録用のシートに関する。

Ｂ．従来の技術インクジェット記録方式は騒音が少いこと、カラー化が
容易であること、高速記録が可能であること等の理由か
ら、ファクシミリ、各種７゛リンタ−等への応用が進め
られている。従来、インクジェット記録方式に使用され
る被記録材としては通常の紙が使用されてきた。しかし
、記録の高速化あるいは多色化などインクジェット記録
機の性能向上に伴いインクジェット記録用のシートに対
してもよシ高度な特性が要求されてきている。すなわち
第１にインクの吸収速度が大きいこと、第２にインクド
ツトの径が必要以上に大きくならないこと、第３にイン
クドツトの形状が真円に近いこと等である。

これらの要求を満たすため、インク吸収性材料としてポ
リビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリビニル
ピロリドン等を用いるなど、樵々の検討がなされている
が、実用レベルの要求に遠くおよばないというのが現状
である。

Ｃ１本発明が解決しようとする問題点本発明の目的は、前記のような諸要求を満足させ、特に
インク吸収性および記録画像の鮮明性にすぐれたインク
ジェット記録用のシートを提供することにある。

本発明の更にもう一つの目的は、スライドやＯＨＰ等の
光学機器により記録画像をスクリーン等へ投影すること
によシ観察に用いるもの、あるいはカラーディスルレイ
等の透過光観測用に用いることのできる透明性にすぐれ
たインクジェット記録用のシートを提供することにある
。

Ｄ０問題点を解決するための手段本発明者らは上記の問題点を解決し、上述の目的を達成
すべく鋭意検討した結果、支持基体中および／または表
面にインク吸収層を有するインクジェット記録用のシー
トにおいて、該吸収層がポリビニルアルコール（以下ポ
リビニルアルコールｔ−ＰＶＡと略記する）系重合体を
一成分とするブロック共重合体を含有することを特徴と
するインクジェット記録用のシートは、インク吸収性に
優れ、かつ記録画像の鮮明性に優れたインクジェット記
録用のシートであることを見出し本発明を完成するに到
ったものである。

本発明において用いられるＰＶＡ系重合体を一成分とす
るブロック共重合体は、末端にメルカプト基を有するＰ
ＶＡ系重合体の存在下に、ラジカル重合可能な単量体を
ラジカル重合させることによって得ることができる。

本方法において用いられる末端にメルカプト基を有する
ＰＶＡ系重合体はチオール酸の存在下にビニルエステル
を主体とする単量体を重合して得られるポリビニルエス
テル系重合体を常法によシけん化することによって得る
ことができる。

ここで使用するチオール酸は一〇〇ＳＨ基を有する有機
チオール酸を包含する。例えはチオール酢酸、チオール
フ”ロビオン酸、チオール醋酸、チオール吉草酸等があ
げられるが、中でもチオール酢酸が分解性もよく最も好
ましい。

またビニルエステルはラジカル重合可能なビニルエステ
ルであれは使用できる。例えばギ酸ビニル、酢酸ビニル
、１０ピオン酸ビニル、パーサティック酸ビニル、ラウ
リン酸ビニル、ヌテアリン酸ビニル等があげられるが、
中でも酢酸ビニルが最も重合性がよく、好ましい。また
これらビニルエステルと共重合可能なモノマーを共存さ
せ共重合することもできる。例えばエチレン、プロピレ
ン、インブチレン、アクリル酸、メタクリル酸又はその
塩あるいはこれらのアルキルエステル、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリル
アミド、トリメチル−（３−アクリルアミド−３−ジメ
チルフ”ロピル）−アンモニウムクロリド、エチルビニ
ルエーテル、ブチルビニルエーテル、Ｎ−ビニルピロリ
ドン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化ヒ
ニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン
等が挙けられる。

得られたポリビニルエステル系重合体は常法によるけん
化によシボリマー末端はメルカプト基に、主鎖はビニル
アルコールにすることができるが、主鎖のビニルエステ
ル単位のけん化度は任意に変えることができる。

本方法で用いられる末端にメルカプト基を有するＰＶＡ
系重合体の重合度としては２０００以下、好ましくは１
０００以下であシ、けん化度は特に限定はなく、水溶性
であればよいが、通常５０〜１００モル％、好ましくは
７０〜Ｚｏｏモル％の範囲から選ばれる。

本発明において用いられるＰＶＡ系重合体を一成分とす
るブロック共重合体を製造する際に用いられるラジカル
重合可能な単量体としてはエチレン、フ”ロビレン、イ
ソブチレン、スチレン、スチレンスルホン酸塩等のオレ
フィン、塩化ビニル、フッ化ビニル、ビニリデンクロリ
ド、ビニリテ°ンフルオライドナトのハロゲン化オレフ
ィン、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
バーサチック酸ビニル等のビニルエステル、アクリル酸
、メタクリル酸およびそのエステルであるアクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸２−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル
酸２−ヒドロキシエチル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸２−
エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸
２−ヒドロキシエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、メタクリル酸ジメチルアミノエチルおよびこれらの
四級化物等の（メタ）アクリル酸系単量体、（メタ）ア
クリルアミド、Ｎ−メチル（メタ）アクリルアミド、Ｎ
、Ｎ−ジメチル（メタ）アクリルアミド、Ｎ−エチル（
メタ）アクリルアミド、Ｎ、Ｎ−ジエチル（メタ）アク
リルアミド、Ｎ−メチル−Ｎ−エチルアクリルアミド、
Ｎ−メトキシメチル（メタ）アクリルアミド、Ｎ−ブト
キシメチル（メタ）アクリルアミド、ジアセトン（メタ
）アクリルアミド、３−ジメチルアミノ−１，１−ジメ
チルプロピル（メタ）アクリルアミド、２−ジメチルア
ミノ−１，１−ジメチルエチル（メタ）アクリルアミド
、３−ジメチルアミノ１０ビル（メタ）アクリルアミド
およびハロゲン化メチル等によるこれらの４級化物等の
Ｎ−置換あるいはＮ−非置換（メタ）アクリルアミド、
Ｎ−ビニルアセトアミド、Ｎ−ビニル−Ｎ−メチルアセ
トアミド、Ｎ−ビニル−Ｎ−エチルアセトアミド、Ｎ−
ビニルイミダゾリトン、Ｎ−ビニ７レビロリドン、Ｎ−
ビニル−Ｃ−カブロックタム等のＮ−ビニルアミド、Ｎ
−ビニルアセトアミド、Ｎ−ビニルグルタルイミド等の
Ｎ−ビニルイミド、Ｎ−ビニルイミダゾール、Ｎ−ビニ
ル−Ｎ−メチルイミダゾールおよびこれらの４級化物、
ビニルメチルスルホン、ビニルジメチルヌルホンアミド
等のビニルスルホン等が挙げられ、いずれも使用しうる
が、インク吸収性の点でＮ−置換あるいはＮ−非置換（
メタ）アクリルアミド、Ｎ−ビニルアミド、Ｎ−ビニル
イミド、ビニルスルホン、ビニルイミダゾール類等が好
ましく、特にＮ−置換あるいはＮ−非置換（メタ）アク
リルアミド、Ｎ−ビニルアミドが好ましい。

またこれらの単量体は１椀類のみでもよく、また２種類
以上を併用して使用することもできる。

また本発明において用いられるＰＶＡ系重合体を一成分
とするグロック共重合体中のＰＶＡ成分と他の成分との
比率は特に制限はなく任意なものが使用できるが、通常
［ＰＶＡ系重系重合体／底分］が重量比で１７９〜９／
１、好ましくは４／６〜８／２の範囲から選はれる。

本発明において用いられるブロック共重合体は単独であ
るいは、他の水溶性あるいけ水分散性樹脂と併用して使
用することもできる。併用使用できる他の水溶性あるい
は水分散性樹脂としては、アルブミン、ゼラチン、カゼ
イン、でんぷん、カチオン化テン粉、アラビアゴム、メ
チルセルロース、とドロキシエチルセルロース等のセル
ロース誘導体、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂、ＰＶＡ
、ポリ（メタ）アクリルアミド、ポリビニルピロリドン
等のノニオン性水溶性樹脂、ＣＭＣ、ポリ（メタ）アク
リル酸ナトリウム、アニオン変性ＰＶＡ　。

アルギン酸ナトリウム、水溶性ポリエステル等のアニオ
ン性水溶性樹脂、ポリエチレンイミン、ポリビニルアミ
ン、ポリアリルアミン、ポリアリルアミンスルホン共重
合体あるいはこれらのアンモニウム塩、カチオン化でん
粉、カチオン化ポリ（メタ）アクリルアミド、カチオン
変性ＰＶＡ　、カチオン化ポリアミド樹脂等のカチオン
性水溶性樹脂、ＳＢＲラテックス、ＮＢＲラテックス、
酢酸ビニル系エマルジョン、エチレン／酢酸ビニル共１
１合体エマルジョン、（メタ）アクリルエステル系工マ
ルジョン、塩化ビニル系エマルジョン等の水分散性樹脂
があげられる。これらの水溶性あるいは水分散性樹脂を
本発明において用いられる変性ＰＶＡと併用して使用す
る場合の併用割合としては本発明の変性ＰＶＡ１００重
量部に対して１００重量部以下、好ましくは５０重量部
以下で使用される。

また、本発明において用いられる変性ＰＶＡは、シリカ
、クレー、メルク、ケイソウ土、ゼオライト、炭酸カル
シウム、アルミナ、酸化亜鉛、サテンホワイト等の充填
材と併用して使用することもできる。この場合の併用割
合としては透明性にすぐれた記録シートとそれ以外の場
合とで異なるが、°通常〔本発明の変性ＰＶＡ　／充填
材〕が重量比で１／１００〜１００／ｌ、好ましくは５
７１００〜１００１５の範囲から選ばれる。

本発明で用いられる支持基体としては、透明性、不透明
性の従来公知の支持基体がいずれも使用できる。

透明性支持基体としては、例えばポリエステル、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、
酢酸セルロース、ポリカーボネート、ボｌ（ミド、セロ
ハン、セルロイド等のフィルム、シートあるいは透明性
の高い紙等が挙げられる。

不透明性支持基体としては、例えば一般の紙、顔料コー
ト紙、布、木材、金属板、合成紙、不透明化処理した合
成樹脂系フィルムあるいはシート等が挙げられる。

本発明の目的の一つである透明性にすぐれたインクジェ
ット記録用のシートの場合には、透明性支持基体が用い
られる。

本発明において支持基体中および／または表面にＰＶＡ
系重合体を一成分とするブロック共重合体を含有するイ
ンク吸収層を形成せしめる方法としては、上述のブロッ
ク共重合体単独水溶液、またはこれと他の水溶性または
水分散性樹脂、あるいは上述のブロック共重合体充填材
との混合物水溶液するいは水分散液をサイズプレス、エ
アーナイフコーター、ロールコータ−、パーコーター、
ブレードコーター等通常のコーティング方法によって支
持基体中に含浸するか、支持基体の上表面あるいは上表
面と下表面との両表面上にコート層を形成せしめる等の
方法が使用できる。

また支持基体が紙である場合には抄紙時に上記水溶液あ
るいは水分散液を内添する方法も使用しうる。

本発明のインクジェット記録用のシート中の前述のブロ
ック共重合体含有量としては特に制限はないが、通常０
．１〜２ｏｏｙ／ｄ好ましくは１〜１００１／イが用い
られる。

８０作用および　　日の本発明のインクジェット記録用のシートが、インク吸収
性にすぐれ、かつ鮮明性に優れた記録画像を形成しうる
理由については十分解明されているわけではないが、次
のように推定される。

すなわち、本発明において用いられるＰＶＡ系重合体を
一成分とするブロック共重合体は、ＰＶＡ系重合体と他
の成分からなる重合体の混合物と異なシ、同成分が化学
的に結合しているため同成分の相溶性がよく、均質で透
明性の高い皮膜を形成するためと推定されるう以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、
本発明はこれによって限定されるものではない。尚実施
例中、特にことわ９のないかぎり、「％」及び「部」は
重量基準を表わす。

以下余白なお実施例中の諸物性の測定方法を以下に示す。

（１）インクジェット記録方法６０μｍの吐出オリフィス径のオンディマント型インク
ジェット記録ヘッドを有する記録装置を用い、下記４色
のインクを用いてカラーインクジェット記録を行い、記
録特性の評価を行った。

イエローインク（組成）Ｃ，１，アシッドイエロー２．３　　　２部ジエチレン
グリコ−／Ｌ／　　　　　　３０部水　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　７０部マゼンタインク（組
成）Ｃ，１，アシッドレッド３２　　　　　２部ジエチレン
グリコ−／ｌ／　　　　　　３０部水　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　７０部シアンインク（組ｅ
、＞Ｃ，１，ダイレクトブＡ／−８６２部ジエチレングリコ−Ａｌ２Ｏ部水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　７０部
ブラックインク（組成）Ｃ０１，ダイレクトブラック１９　　　２部ジエチレン
グリコ−Ｉｖ　　　　　３０部水　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　７０部（２）インク吸収速度インクジェット記録後、一定時間ごとに記録シート上の
印字を指でこすり、印字部分が変化しなくなるまでの時
間を測定した。時間が短かいほどインク吸収速度が大で
ある。

（３）にじみ度印字ドツトの直径を実体顕微鏡で測定し、インク滴の何
倍になったかを示した。倍率が低いほどにじみが少ない
ことを示す。

（４）透明２度インクジェット記録シートの非印字部分の可視光線透過
重両を、５００ｎｍの波長の可視光線を用いて分光光度
計で測定した。この透過率をもって透明度とする。透過
率が大である程、透明性が高いことを示す。

実施例１〜７厚さ５０μｍ１透明度９５％のポリエステルシート上゛
に、重合度１，０００、けん化度９８．５モル％の末端
にメルカプト基を有するＰＶＡをＡ成分とし、第１表に
示す如き単量体単位をＢ成分とするブロック共重合体の
１０％水溶液を、乾燥後の塗布量が１５に背となるよう
塗布し、乾燥してインクジェット記録用のシートを得た
。このシートのインク吸収速度、にじみ度、透明度を第
１表に合せて示す。

比較例１〜５実施例１で用いられたブロック共重合体にかえて以下に
示す樹脂を用いる以外は実施例１と同様に行った。結果
を合せて第１表に示す。

比較例１で用いた樹脂二重今度１，７５０　、けん化度
９８．５−ＥＲＡ／％ＯＰＶＡ比較例２で用いた樹脂：ポリビニルピロリドン比較例３
で用いた樹脂：ポリビニルピロリドンと重合度１，７５
０　、けん化度８８モル％のＰｖＡの等量混合物。

比較例４で用いた樹脂：ポリアクリルアミド比較例５で
用いた樹脂：ポリアクリルアミドと重合度１，７５０、
けん化度８８モル％のＰＶＡの等量混合物。

第１表実施例８〜１１支持基体としてアート紙を用い、第２表に示す如きブロ
ック共重合体を用いる以外は実施例１〜７と同様に行っ
た。得られよシートのインク吸収速度、にじみ度を第２
表に併せて示す。

第２表実施例１２支持基体として上質紙を用い、実施例２で用いられたブ
ロック共重合体を用いた下記組成の塗工液を乾燥固形分
が２０ダ／イとなるようにパーコーターにより塗布し、
乾燥して記録用のシートを得た。このシートのインク吸
収速度、にじみ度を第３表に示す。

比較例６実施例１２で用いられたブロック共重合にかえて、比較
例１で用いられたＰＶＡを用いる以外は実施例１２と同
様に行った。結果を合せて第３表に示す。

第３表実施例１３支持基体として市販のインクジェット記録用紙を用い、
実施例５で用いられたブロック共重合体を乾燥固形分が
１に黛となるようサイズプレスで含浸塗布し、記録用の
シートを得た。このシートのインク吸収速度、にじみ度
をｗ！、４表に示す。

比較例７実施例１３において用いられたブロック共重合体にかえ
て、ポリビニルピロリドンを用いる以外は実施例】３と
同様に行った。結果を合せて第４表に示す。

第４表

Claims

【特許請求の範囲】

（１）支持基体中および／または表面にインク吸収層を
有するインクジェット記録用のシートにおいて、該吸収
層がポリビニルアルコール系重合体を一成分とするブロ
ック共重合体を含有することを特徴とするインクジェッ
ト記録用のシート。
（２）ポリビニルアルコール系重合体を一成分とするブ
ロック共重合体が、ポリビニルアルコール系重合体とポ
リＮ−置換（メタ）アクリルアミドまたはＮ−非置換（
メタ）アクリルアミドとのブロック共重合体である特許
請求の範囲第１項に記載のインクジェット記録用のシー
ト。
（３）ポリビニルアルコール系重合体を一成分とするブ
ロック共重合体が、ポリビニルアルコール系重合体とポ
リＮ−ビニルアミドとのブロック共重合体である特許請
求の範囲第１項に記載のインクジェット記録用のシート
。
（４）ポリビニルアルコール系重合体を一成分とするブ
ロック共重合体が、ポリビニルアルコール系重合体とポ
リＮ−ビニルイミドとのブロック共重合体である特許請
求の範囲第１項に記載のインクジェット記録用のシート
。
（５）ポリビニルアルコール系重合体を一成分とするブ
ロック共重合体が、ポリビニルアルコール系重合体とポ
リビニルスルホンとのブロック共重合体である特許請求
の範囲第１項に記載のインクジェット記録用のシート。