JPS63161238A - 多重つり構造水平垂直免震装置 - Google Patents

多重つり構造水平垂直免震装置

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JPS63161238A
JPS63161238A JP30543186A JP30543186A JPS63161238A JP S63161238 A JPS63161238 A JP S63161238A JP 30543186 A JP30543186 A JP 30543186A JP 30543186 A JP30543186 A JP 30543186A JP S63161238 A JPS63161238 A JP S63161238A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は建造物に作用する水平・垂直両方向地震力を
軽減するようにした多重つり構造水平垂直免震装置に関
する。
(従来の技術) この発明は、点検作業空間を持つ柱式建造物免震装置、
特許公開昭61−102973  (以下単に原発明の
免震装置と呼ぶ)を、水平・垂直両方向の免震機能を持
つように改良したものである。
原発明の免震装置は、地盤に設けた基礎と筒状の支持台
によって形成した柱状中空体の内部に、筒状の遊動体と
、頂部に上部建造物支持部を持つ柱状の支持脚を互いに
間隔をおいて入子状に収容し、複数の鉛直つり材を用い
て遊動体を支持台に、支持脚を遊動体にそれぞれつって
支持装置を形成し、支持装置の下方の柱状中空体の内部
に点検作業空間を設けるとともに、凹凸面を接する1組
の凹面体と凸面体のうちの一方を遊動体および支持脚の
底部にそれぞれ固着し、他方を柱状中空体に設置したガ
イドに上下移動可能に装着してせん断力変換装置を形成
し、かつ、複数のシリンダおよびシリンダ制御部を備え
た液体シリンダ装置を柱状中空体の下部に設置し、液体
シリンダ装置のシリンダの」二部に前記のガイドに装着
された凹面体または凸面体をそれぞれ連結して形成され
ている。
なお、遊動体または支持脚は、細長環状体の両端に取付
用のUボルトを連結した鉛直つり材によって支持台また
は遊動体につられている。
(発明が解決しようとする問題点) 原発明の免震装置は、基礎に対して上部建造物を任意の
水平方向に相対変位させることはできるが、上下方向に
相対変位させることはできない。
したがって、地震がおこった場合建造物を地盤の水平振
動から切り放し、建造物に作用する水平地震力を軽減す
ることはできるが、建造物を地盤の」1下振動から切り
放し、建造物に作用する垂直地震力を軽減することはで
きない。
一般に建造物の構造は、水平方向の外力には弱いが、鉛
直方向の外力には強いという性質を持っている。このた
め、原発明の免震装置をはじめ、従来の免震装置はほと
んど建造物に作用する水平地震力だけを軽減するように
造られている。建造物本体だけを対象にした場合は、こ
れでも相応の効果をあげることができるが、垂直地震力
を軽減できなければ、直下型地震などの場合建造物内の
居住者や設置機器は激しい地震動を受ける。近年コンピ
ュータ等の電子機器が建造物内に数多く設置されるよう
になったが、これらの電子機器は不規則な振動に極めて
弱い。居住者や家具類にとっても垂直地震動は脅威であ
る。これからの免震装置は建造物を地震動から守ること
のほかに、居住者や設置機器を地震動から守ることがで
きる水平・垂直両方向の免震機能を持たなければならな
い。
以上のほか、原発明の免震装置または従来のつり構造の
免震装置には次のような問題点がある。
鉛直つり材の取付部は、大きい軸方向力を伝達すること
ができ、しかも、鉛直つり材の任意方向振り子運動を円
滑に行なうことができる自在接手でなければならない。
さらに、実用的にはこの自在接手はできるだけ小型のも
のが望ましい。原発明の免震装置では、(1)Uボルト
に細長環状体を連結した鎖構造の自在接手が使用され、
従来のつり構造免震装置(n重振り子式建築物免震装置
、特公昭54−04.0842号)では、(2)ベアリ
ングを用いた球座の中心に鉛直つり材を取りつけたもの
が使用されている。(1)は構造が簡単であるという利
点はあるが、大きい軸方向力が作用したとき、連結部に
回動を阻害する変形がおこらないようにするため、かな
り径の大きい部材を使用しなければならない。(2搾挨
荷重を支持するために、=11− 球座を大きくし、球座の曲率を小さくする必要があるが
、球座の曲率を小さくすると鉛直つり材の移動範囲が大
きくなり、鉛直つり財貨通孔を大きくしなければならな
い。このため、球座を大きくしてもベアリングを設置で
きる面積はその割には増加せず、支持荷重もそれほど大
きくすることができない。
(問題点を解決するための手段) 原発明の免震装置の支持台、遊動体および支持脚からな
る圧縮部材と、複数の鉛直つり材からなる引張部材は、
鉛直荷重を支持するだけで、上下方向に伸縮することは
できない。これに対して、本発明の免震装置には、圧縮
部材および引張部材に輪ばねを用いた上下方向伸縮部が
設けられており、支持脚上部に作用する鉛直荷重は、こ
の上下方向伸縮部を介して基礎に伝達されるようになっ
ている。実施例1の圧縮部材の上下方向伸縮部は、シリ
ンダの内部に小径の輪ばねをそう人した輪ばね入シリン
ダ複数個を筒状に配置して形成され、実施例2の圧縮部
材の上下方向伸縮部は、圧縮部材の筒状部に沿ってはめ
こんだ大径の輪ばねと、輪ばねの伸縮を拘束する複数の
器状部シリンダによって形成されている。なお、実施例
1の輪ばね入シリンダ、および、実施例2の桂状部シリ
ンダは、垂直振動制御装置によって輪ばねの伸縮を制御
できるようになっている。
実施例1および実施例2の引張部材の上下方向伸縮部は
、シリンダ内に小径の輪ばねをそう人した輪ばね入シリ
ンダによって形成されている。輪ばね入シリンダは各鉛
直つり材に取りつけられており、鉛直つり材に引張力が
作用すると輪ばねに圧縮力が働くようになっている。な
お、この輪ばね入シリンダは、垂直振動制御装置によっ
て輪ばねの伸縮を制御できるようになっている。
原発明の免震装置のせん断力変換装置は、遊動体および
支持脚の水平移動を上下運動に変えて液体シリンダ装置
に伝達するものである。原発明の免震装置では遊動体お
よび支持脚が上下運動をしないのに対して、本発明の免
震装置の場合、上下方向伸縮部の伸縮によって、遊動体
および支持脚が地震時に上下動を行なうから、この上下
動が前記の液体シリンダ装置に伝達しないようにしなく
てはならない。このため、本発明の免震装置では、遊動
体および支持脚の下方に水平固定盤を設け、原発明の免
震装置の場合遊動体の底部に固着した凸面体と、支持脚
の底部に固着した凹面体を、水平固定盤の下面に水平移
動可能に取りつけ、水平固定盤を貫通して設けた連結棒
で遊動体と凸面体、支持脚と凹面体をそれぞれ連結する
ようにした。
なお、これらの連結部は、遊動体または支持脚の上下動
を凸面体または凹面体に伝達しない構造になっている。
凸面体および凹面体には、原発明の免震装置と同様に、
ガイドによって上下移動可能に保持された凹面体または
凸面体が接続され、その凹面体および凸面体は、水平振
動制御装置のシリンダによって支持されている。
圧縮部材と鉛直つり材を連結する自在接手は、実施例I
では粒体密閉型自在接手を、実施例2では中心球座平衡
板型自在接手をそれぞれ使用した。
粒体密閉型自在接手は、粒体密閉筒の内部に充填した小
径の粒体を介して鉛直荷重を伝達するようになっている
。鉛直つり材が振り子運動を行なうと、鉛直つり材に取
りつけられた耐圧板が傾き、同時に粒体密閉筒が圧縮部
材の支持環の滑動面を移動し、充填された粒体群は変形
しながら鉛直荷重を伝達する。この自在接手の場合、支
持環の滑動面を支点にして鉛直つり材を振り子運動させ
ることができるから、ベアリング球座型の自在接手のよ
うに、鉛直つり材貫通孔を大きくとる必要がなく、鉛直
荷重伝達部を鉛直つり材のまわりに十分広くとることが
できる。
中心球座平衡板型自在接手は、球座取付部を中心にして
複数の鉛直つり材を連結した平衡板を、圧縮部材の支持
環に設けた球座に取りつけたものである。実施例2の場
合、鉛直つり材は4本1組で使用し、そのうちの2本は
支持環の貫通孔を通って配装しである。
この自在接手の特徴は、鉛直つり材には引張力に強い材
料、球座には接触圧に強い材料、平衡板には曲げ強度の
大きい材料などそれぞれ役割に合った材料を使用できる
ようになっていることである。また、Uボルトと細長環
状体による接合のような方向性をもつあいまいな力の伝
達方法と異なり、精密に加工した球座で力の伝達を行な
うことができるから、大荷重が作用しても任意の方向に
対して回転摩擦が非常に小さい。
(作  用) 上部建造物は基礎上に設置した4基以上の免震装置によ
って支持されており、これらの免震装置以外の部分で、
上部建造物と基礎は水平・垂直両方向に対して構造的に
絶縁されている。地震がおこらないとき、本発明の免震
装置の水平方向振動は、水平振動制御装置のシリンダに
よって拘束されている。このため、風圧力または車輌、
設置機器等の振動によって上部建造物が水平方向に振動
って拘束されているから、上部建造物は地盤と一体とな
って水平振動を行なう。しかし、このときの水平振動は
軽微なものであるから、上部建造物や居住者または設置
機器に被害を与えることはない。
小地震または風圧力等が作用し、本発明の免震装置に働
く鉛直荷重に変化がおこった場合、圧縮画によって伸縮
を拘束されている。このため、圧縮部材および引張部材
の上下方向伸縮部に伸縮はおこらず、上部建造物は基礎
に対して上下方向に相対変位をおこさない。したがって
、地震以外の場合、上部建造物は上下方向に振動しない
。また、地震の場合上部建造物は地盤と一体となって振
動するが、この上下振動は軽微なものであるから、上部
建造物や居住者または設置機器に被害を与えることはな
い。
中地震または大地震がおこると、水平地震動を検知した
水平振動制御装置は、シリンダを作動させ、遊動体およ
び支持脚の水平振動に対する拘束を解除する。これによ
って、免震装置は遊動体および支持脚が支持台に対して
水平方向に相対変位する長周期水平免震振動に入る。こ
の結果、上部建造物は水平地震動から切り放され、独自
の周期でゆっくり振動を始め、上部建造物に作用する水
平地震力は大幅に軽減される。長周期水平免震振動が地
震動に共振しそうになると、水平振動制御装置は、シリ
ンダを作動させ遊動体の水平振動を拘束する。これによ
って、免震装置は支持脚だけが支持台、遊動体に対して
水平方向に相対変位する短周期水平免震振動に入り、長
周期地震動による共振は回避される。
短周期水平免震振動時には、上部建造物に作用する水平
地震力は軽減されないが、このときの水平地震力は軽微
なものであるから、上部建造物や居住者または設置機器
に被害を与えることはない。
短周期水平免震振動が地震動に共振しそうになると、水
平振動制御装置はシリンダを作動させ、免震装置を再び
長周期水平免震振動の状態にもどす。
このように、地震動に応じて長周期水平免震振動から短
周期水平免震振動に、または、短周期水平免震振動から
長周期水平免震振動に随時切りかえ共振を回避しつつ上
部建造物に作用する水平地震力を軽減する。
一方、水平地震動または垂直地震動を検知した垂直振動
制御装置は、各圧縮部材の輪ばね入シリンダまたは冊状
部シリンダ、各引張部材の輪ばね入ソリンダの伸縮拘束
を解除する。これににって、免震装置は長周期垂直免震
振動に入り、」二部建造物は基礎に対して」1下方向に
相対変位をおこす。
この結果、上部建造物は垂直地震動から切り放されて独
自の周期でゆっくり」二下に振動を始め、」二部建造物
に作用する垂直地震ツノは大幅に軽減される。長周期垂
直免震振動が地震動に共振しそうになると、垂直振動制
御装置は、各圧縮部材の輪ばね入シリンダまたは冊状部
シリンダの伸縮を拘束する。これによって、免震装置は
各引張部材の上下方向伸縮部だけが伸縮する短周期垂直
免震振動に入り、長周期地震動による共振は回避される
短周期垂直免震振動時には、上部建造物に作用ずろ垂直
地震力は軽減されないが、このときの垂直地震力は軽微
なものであるから、上部建造物や居−19= 住者または設置機器に被害を与えることはない。
周期垂直免震振動の状態にもどす。このように、地震動
に応じて長周期垂直免震振動から短周期垂直免震振動に
、または、短周期垂直免震振動から長周期垂直免震振動
j=:随時切りかえ共振を回避しつつ」二部建造物に作
用する垂直地震力を軽減する。
地震がおさまると、遊動体および支持脚は重力の作用で
支持台の中心にもどり、水平振動制御装置のシリンダは
、遊動体および支持脚の水平移動を拘束する。一方、輪
ばねは大きい減衰能力をもっているから垂直振動は急速
におさまり、上部建造物は原位置に復帰する。垂直振動
がおさまると、垂直振動制御装置は、各圧縮部材および
各引張部材の」二下方向伸縮部の伸縮を拘束する。
粒体密閉型自在接手の作用;粒体密閉型自在接手は鉛直
つり材に作用する軸方向力を耐圧板および粒体群を介し
て支持環に伝達する。粒体密閉筒と耐圧板との接触部、
および、鉛直つり材と支持環との接触部は粒体が逸脱し
ないように形成されている。免震装置が長周期水平免震
振動または短周期水平免震振動を行ない、鉛直っり材が
振り子運動を始めると、粒体密閉型自在接手は、鉛直っ
り材および耐圧板の任意方向の傾斜、移動に応じて粒体
密閉筒を水平に移動させ、同時に、粒体密閉筒内の粒体
群を変形させる。粒体密閉筒には大きい側圧が作用する
が、粒体密閉筒を支持環に押しつげる圧力は小さいから
、粒体密閉筒の水平移動は滑らかに行なイっれる。また
、粒体群には潤滑材が混合されているから、粒体群は容
易に変形し常に耐圧板および支持環に均等な圧力を作用
させる。このため、この自在接手に生ずる回転抵抗は小
さく、鉛直つり材は任意の方向に滑らかに振り子運動を
行なうことができる。
中心球座平衡板型自在接手の作用:中心球座平衡板型自
在接手では、鉛直つり材に作用する軸方向力は、平衡板
および球座を介して支持環に伝達される。鉛直つり材が
任意の方向に振り子運動をおこすと、平衡板は球座を支
点にして傾斜する。
球座は凸球面の曲率を凹球面の曲率より大きく造っであ
るから、球座の回転抵抗は小さく、鉛直つり材は任意の
方向に滑らかに振り子運動を行なうことができる。
(実施例1) 第1図は本発明の免震装置を設置した建造物の基礎の一
部をB−Bから見た平面図で、第2図は同建造物のA−
A縦断面図である。
本発明の免震装置(1)(1)・・・は、上部建造物(
2)の柱(3)の直下の井げた状に形成した基礎(4)
上に取りつけられており、その免震装置(1) (1)
・・・の上部に、上部建造物(2)が設置されている。
上部建造物(2)と、基礎(4)と一体に形成された下
部建造物(5)との接合部は、両者の水平・垂直両方向
相対変位を妨げない構造になっている。
第3図は本発明の実施例1の免震装置の縦断面図で、第
4図はそのC−C横断面図、第5図はそのD−D横断面
図である。本発明の免震装置は、支持装置、せん断力変
換装置、および、振動制御装置によって構成されている
。支持装置は、円筒状の支持台(6)、支持台(6)の
内部に入子状に配置された円筒状の遊動体(7)および
円柱状の支持脚(8)からなる圧縮部材と、遊動体(7
)を支持台(6)につる鉛直つり材(9X9)・・・、
支持脚(8)を遊動体(7)につる鉛直つり材(9) 
(9)・からなる引張部材によって形成されている。支
持台(6)は、基礎(4)」二に固着された外筒部(1
0)と外筒部(10)の内側に上下移動可能にはめこま
れた内筒部(11)によって形成されている。外筒部(
10)は、基礎(4)に固着された筒状の受台(12)
、受台(12)に設置された複数の輪ばね入シリンダ(
1,3)(13)・・・、および、その外部に設げられ
た外装材(14)によって形成されている。外装材(1
4)には伸縮部(I5)が設けられており、その上部は
上部建造物(2)の下面に接触している。内筒部(11
)は、内筒(16)と、支持環(17)を備えたはね出
し部(18)によって形成されている。はね出し部(1
8)は内筒(16)の上部に固着されており、はね出し
部(]8)の下部は輪ばね入シリンダ(13)(13)
・・・の各ピストンに連結されている。
第6図は支持台(6)に設けられた輪ばね入シリンダ(
13)の横断面図で、第7図は同縦断面図である。遊動
体(7)および支持脚(8)に設置される輪ばね人シリ
ンダ(13)もこれと同じ構造をしている。
輪ばね入シリンダ(13)は、底部を輪ばね受(19)
で閉鎖したシリンダ(20)の内部に、円すい面を持つ
内輪(2L)(21)・・・、および、外輪(22X2
2)・・・を円すい面を接して積み重ねた輪ばね(23
)をゆるくそう入し、輪ばね(23)の上部にピストン
(24)を設け、シリンダ(20)の内部に液体を充満
したものである。
シリンダ(20)は連結材(25)によって相互に連結
されている。なお、輪ばね入シリンダ(13)には、内
部の液体を流動させる流通管(26)がピストン(24
)に取りつけられている。
遊動体(7)は、下部にはね出し部(27)を持つ外筒
部(28)と、上部にはね出し部(29)を持つ内筒部
(30)からなり、内筒部(30)は外筒部(28)の
内側に上下移動可能にはめこまれている。外筒部(28
)は、=24− ダ(13)(13)・・・の底部ははね出し部(27)
に連結されている。はね出し部(27)には支持環(1
7)および連結棒(31)(31)・・・が固着されて
いる。内筒部(30)は、内筒(32)と内筒(32)
に固着されたはね出し部(29)によって形成されてい
る。はね出し部(29)の上部には支持環(17)が設
けられており、はね出し部(29)の下部は輪ばね入シ
リンダ(13)(13)・・・のピストン(24)に連
結されている。
支持脚(8)は、」二部建造物(2)に固着された円柱
状体(33)と、その外側に」二下移動可能にはめこま
れた外筒部(34)によって形成されている。外筒部(
34)は、円筒状に連結した輪ばね入シリンダ(13)
(13)・・・と、支持環(17)、および、底板(3
5)を備えたはね出し部(36)によって形成されてい
る。輪ばね入シリンダ03)(13)・・・は、底部を
はね出し部(36)び円柱状体(33)のそう人孔(3
7)には連結棒(38)が」−上移動可能にそう人され
ている。
支持台(6)の支持環(17)と遊動体(7)の下部の
支持環(17)は、輪ばね入シリンダ(39)を取りつ
けた鉛直っり材(9)(9)・・・によって連結されて
おり、支持環(17X17)と鉛直っり材(9)との連
結部には粒体密閉型自在接手(40)(40)がそれぞ
れ設けられている。第8図は輪ばね入シリンダ(39)
の横断面図で、第9図は同縦断面図である。輪ばね入シ
リンダ(39)は、シリンダ((41)、ピストン(4
2)および輪ばね(43)によって形成されている。シ
リンダ(41)の下端は底板(44)によって密閉され
、底板(44)には鉛直つり材(9)が連結されている
。シリンダ(41)の上端には鉛直つり相貫通孔を設け
た輪ばね受(45)が設けられている。シリンダ(41
)内に設けられたピストン(42)は、鉛直つり相貫通
孔を通ってシリンダ(41)内に深くそう人された鉛直
つり材(9)に連結されている。輪ばね(43)は、円
すい面を持つ内輪(4B)(46)・・・および外輪(
47)(47)・・・を、円すい面を接して積み重ねた
もので、下端をピストン(42)に接続させ、上端を輪
ばね受(45)に接続させてシリンダ(41)内にゆる
くそう人されている。シリンダ(41)には液体が充満
されており、ピストン(42)上部の液体を流動させる
流通管(48)と、ピストン(42)下部の液体を流動
させる流通管(49)がそれぞれ設けられている。
第10図は粒体密閉型自在接手(40)の上面図および
E−E横断面図で、第11図は同縦断面図である。
支持環(17)には末広がりの貫通孔(50)が明けら
れており、貫通孔(50)には保護筒(51)を装着し
た鉛直つり材(9)がそう人されている。支持環(17
)の滑動面(52)には連結板(53)に取りつけられ
た粒体密閉筒(54)が載置され、鉛直つり材(9)に
は球状側面を持つ耐圧板(55)およびナツト(56)
が取りつけられている。粒体密閉筒(54)には、耐圧
板(55)の直径よりわずかに大きい直径の球状内面を
もつ耐圧板回転部が形成されており、耐圧板(55)は
その耐圧板回転部にはめこまれている。なお、耐圧板(
55)には、ボルト(57X57)・・・によって上下
移動可能に支持された調節板(58)が装着されている
粒体密閉筒(54)の内部には、粒体密閉筒(54)と
耐圧板(55)との間隙、または、支持環(17)と保
護筒(51)との間隙から逸脱しないように形成した小
径−27= の球体と潤滑材からなる粒体群(59)が充填されてい
る。
遊動体(7)の上部の支持環(17)と支持脚(8)の
支持環(17)は、第8図および第9図に示すような輪
ばね入シリンダ(39)を取りつけた鉛直つり材(9)
(9)・・・によって連結されており、支持環(17)
(17)と鉛直つり材(9)の連結部には、第10図お
よび第11図に示すような粒体密閉型自在接手(40)
(40)がそれぞれ設けられている。
せん断力変換装置は、支持台(6)に固着された水平固
定盤(60)、水平固定盤(60)の下面に水平移動可
能に配装された凹面体(61)および凸面体(62)、
支持脚(8)と凹面体(61)を連結する連結棒(38
)、遊動体(7)と凸面体(62)を連結する連結棒(
31)(31)・・・、支持台(6)に固着されたガイ
ド(63)、および、ガイド(63)に上下移動可能に
装着された凸面体(64)と凹面体(65)(65)・
・・によって構成されている。
水平固定盤(60)には、連結棒(38)(31)(3
1)・・・を通ず円形の開口部(66) (67) (
67)・・・が設けられており、開口部(66) (6
7) (67)・・・の縁には、緩衝材(68)がそれ
ぞれ装着されている。凸面体(62)は、水平固定盤(
60)の下面に配装された環状の連結体(69)と連結
体(69)に取りつけられた4個の凸面筒(70)(7
0)・・によって形成されている。連結棒(31)(3
1)・・・の下部は凸面筒(70)(70)・・・にそ
れぞれ上下移動可能にそう人されており、連結棒(38
)の下部は凹面体(61)に連結されている。なお、連
結棒(31)(31)・・・の上部には緩衝材(71)
がそれぞれ装着されている。
凹面体(61)の下部には凸面体(64)が、凸面筒(
70)(70)・・・の下部には凹面体(65)(65
)・・・がそれぞれ凹面、凸面を接して配装され、凸面
体(64)および凹面体(65)(65)・・・は水平
振動制御装置のシリンダ(72)(73)(73)・・
・によって保持されている。
振動制御装置は、免震装置の水平振動を制御する水平振
動制御装置と、輪ばね入シリンダ(13)(13)・・
・09X39)・・・の流通管(2604g)(49)
を開閉し、免震装置の上下振動を制御する垂直振動制御
装置によって形成されている。
実施例1の作用 免震装置が作動しない場合 水平振動に対して:小地震、風圧または交通振動などに
より、上部建造物(2)に水平荷重が働くと、支持脚(
8)および遊動体(7)は支持台(6)に対して水平方
向に相対変位しようとする。この作用によって、支持脚
(8)は連結棒(38)および凹面体(61)を介して
凸面体(64)を押し下げようとし、遊動体(7)は連
結棒(31)(31)・・・および凸面体(62)を介
し凹 て各面体(65) (65)・・・を押し下げようとす
る。ところが、凸面体(64)と凹面体(65)(65
)・・・は、水平振動制御装置のシリンダ(72)(7
3)(73)・・によって下降できないように拘束され
ているから、凸面体(64)と凹面体(61)との間、
凹面体(65)(65)・・・と凸面体(62)との間
に水平方向のずれはおこらず、支持脚(8)および遊動
体(7)は支持台(6)に対して水平方向に相対変位を
おこさない。
垂直振動に対して:圧縮部材および引張部材に働く常時
鉛直荷重は、輪ばね入シリンダ(13)(13)・・・
(39)(39)・・・の輪ばね(23)(43)によ
って支持されているから、常時鉛直荷重時にシリンダ(
20)(41)内に液体圧は生じない。小地震、風圧ま
たは交通振動などによって新たに鉛直荷重が生じ、輪ば
ね入シリンダ(13X13)・・・(39)(39)・
・・に作用する軸方向力が増加すると、圧縮部材および
引張部材の輪ばね入シリンダ(1,3013)・・・(
39)(39)・・・では、シリンダ(20X41)内
に液体圧が生じ、液体は流通管(26)(48)から流
出しようとする。ところが、流通管(26)(48)は
垂直振動制御装置によって閉鎖されているから、シリン
ダ(20)(41)から液体の流出はおこらず、シリン
ダ(20)(41)に対してピストン(24)(42)
は相対変位しない。このため、各圧縮部材および各引張
部材の上下方向伸縮部に伸縮はおこらない。
このように、免震装置に作用する水平荷重および鉛直荷
重が小さい場合は、免震装置は水平・垂直いずれの方向
にも変形しない。したがって、小地震や交通振動の場合
、上部建造物(2)は地盤と一体となって水平・垂直両
方向に振動するが、この振動による加速度は小さく上部
建造物(2)や居住者または設置機器に被害を与えるこ
とはない。
また、風圧力が作用した場合、上部建造物(2)は水平
・垂直いずれの方向にも振動しない。
免震装置が作動する場合 水平地震力による作動:中地層または大地震がおこり、
上部建造物(2)を基礎(4)に対して水平方向に相対
変位させようとする水平荷重が働くと、支持脚(8)は
連結棒(38)および凹面体(61)を介して凸面体(
64)を押し下げようとし、遊動体(7)は連結棒(3
1)(31)・・・および凸面体(62)を介して凹面
体(65)(65)・・・を押し下げようとする。これ
によって、シリンダ(72)に所定の液体圧が生ずると
、水平振動制御装置は、シリンダ(72)(73)(7
3)・・・による拘束を解除し、凸面体(64)および
凹面体(65)(65)・・・が自由に下降できるよう
にする。凸面体(64)および凹面体(65)(65)
・・・が下降すると、凸面体(64)と凹面体(61)
との間、および、凹面体(65X65)・・・と凸面体
(62)との間に水平方向のずれがおこり、支持脚(8
)および遊動体(7)は支持台(6)に対して水平方向
に相対変位をおこす。この状態になると、上部建造物(
2)は地盤の水平振動から切り放され、独自の固有周期
で第13図に示すような長周期水平免震振動を始める。
したがって、水平地震動がいかに激しくても上部建造物
(2)には長周期水平免震振動によって生ずる軽微な水
平地震力しか作用しない。
第12図はこのときの粒体密閉型自在接手(4o)の変
形状態を示したものである。支持環(17)の滑動面(
52)を支点にして鉛直っり材(9)が振り子運動を行
なうと、耐圧板(55)が傾き、粒体密閉筒(54)は
支持環(17)に対してわずかに水平移動し、内部に充
填された粒体群(59)は変形する。多数の小球に潤滑
材を混合した粒体群(59)は流動性がよいから、鉛直
っり材(9)および耐圧板(55)の傾きを妨げること
なく、変形したあとも耐圧板(55)に常に等分布荷重
を作用させる。また、耐圧板(55)の下面に作用する
圧力の大部分は、粒体群(59)を介してそのまま支持
環(17)に伝達されるから、水平移動にともなって、
支持環(17)と粒体密閉筒(54)との間におこる摩
擦抵抗は小さい。このため、粒体密閉型自在接手(40
)の回転抵抗は小さく、鉛直っり材(9)は滑らかに振
り子運動を行なうことができる。
耐圧板(55)を滑らかに回転させるためには、耐圧板
(55)の回転中心を、粒体密閉筒(54)の耐圧板回
転部の中心に保持しなくてはならない。耐圧板(55)
の位置は、耐圧板(55)に装着した調節板(58)を
移動させて調節することができる。ボルト(57)(5
7)・・・を使って調節板(58)を押し出せば、耐圧
板(55)は上方に移動し、調節板(58)を引きこめ
ば、耐圧板(55)は下方に移動する。
水平地震力による免震装置の共振の回避;地震昏 の#動周期が、免震装置の長周期水平免震振動の周期に
接近し、免震装置に共振がおこりそうになると、これを
検知した水平振動制御装置は、シリンダ(73X73)
・・・を使って凹面体(65)(65)・・・を凸面体
(62)に密接させ、かつ、凹面体(65)(65)・
・・が下降できないようにする。これによって、凹面体
(65)(65)・・と凸面体(62)との間に水平方
向のずれがおこらなくなり、支持台(6)に対する遊動
体(7)の水平方向相対変位は拘束される。一方、支持
脚(8)は水平移動を拘束されないから、免震装置は第
14図に示すように、支持脚(8)だけが支持台(6)
に対して水平方向に相対変位する短周期水平免震振動に
入り、長周期水平免震振動による共振は減衰する。この
状態になると免震装置は」二部建造物(2)に作用する
水平地震力を軽減することはできなくなるが、長周期水
平免震振動を共振させる地震動は、振動周期が長く、加
速度が小さいから、」二部建造物(2)に作用する水平
地震力は軽微なものとなる。短周期水平免震振動に共振
がおこりそうになると、水平振動制御装置は遊動体(7
)の水平移動に対する拘束を解除し、免震装置を再び長
周期水平免震振動の状態にもどす。このように、免震装
置の水平方向固有周期を長周期から短周期に、または、
短周期から長周期に変換し、共振を回避しつつ上部建造
物(2)に作用する水平地震力を軽減させる。
垂直地震力による作動:中地層または大地震がおこると
、その」二下動によって各圧縮部材および各引張部材の
輪ばね入ソリンダ(1,3) (1,3)・・・(39
)(39)・・に軸方向力が作用し、シリンダ(20)
(41)内に液体圧が生ずる。この液体圧を検知した垂
直振−35= 動制御装置は、流通管(26)(4g)(49)を開放
状態にし、シリンダ(20X41)に対するピストン(
24)(42)の相対変位を可能にする。これによって
、シリンダ(20X41)内の輪ばね(23)(43)
は圧縮され、各圧縮部材および各引張部材に伸縮がおこ
る。この状態になると、上部建造物(2)は地震の上下
動に対して地盤から切り放され、独自の固有周期で第1
5図に示すように長周期垂直免震振動を始める。第15
図および第16図では、圧縮部材または引張部材のうち
、伸縮をしているものを空白のままで示し、伸縮を拘束
されているものを斜線入りで示した。
長周期垂直免震振動に入ると、上部建造物(2)の上下
振動は、振動周期の長いゆったりした振動になるから、
上下振動によって生ずる加速度は小さく、上部建造物(
2)に作用する垂直地震力は大幅に軽減される。
垂直地震力による免震装置の共振の回避:地震の上下動
の振動周期が変わり、免震装置の長周期垂直免震振動に
共振がおこりそうになると、これを検知した垂直振動制
御装置は、各圧縮部材に設−36= 置した輪ばね入ノリング(13)(13)・・・の流通
管(26)を閉鎖し、シリンダ(20)に対するピスト
ン(24)の相対変位を拘束する。これによって、免震
装置は第16図に示すように、圧縮部材が伸縮せず引張
部材だけが伸縮する短周期垂直免震振動に入り、長周期
垂直免震振動による共振は減衰する。短周期垂直免震振
動に入ると、免震装置は上部建造物(2)に作用する垂
直地震力を軽減することができなくなるが、このときの
地震の上下動は、振動周期の長い、加速度の小さい振動
であるから、上部建造物(2)や居住者または設置機器
に被害を与えることはない。地震の」−下動の振動周期
が変わり、短周期垂直免震振動に共振がおこりそうにな
ると、垂直振動制御装置は、圧縮部材の輪ばね入シリン
ダ(13)(13)・・・の流通管(26)を開放状態
にし、免震装置を再び長周期垂直免震振動の状態にもど
す。
このように、免震装置の垂直方向固有周期を、長周期か
ら短周期に、または、短周期から長周期に変換して共振
を回避しつつ上部建造物(2)に作用する垂直地震力を
軽減させる。
説明をイっかりやずくするため、以」二のように、地震
の水平振動による作用と垂直振動による作用を分けて記
述し、図の方も第13図〜第16図のように示したが、
実際の地震の場合水平振動と垂直振動は同時におこる。
したがって、免震装置は長周期水平免震振動または短周
期水平免震振動と、長周期垂直免震振動あるいは短周期
垂直免震振動が組み合わされた状態で免震振動に入る。
免震装置の原形復帰 水平振動に対して;水平地震力が十分小さくなると、支
持脚(8)および遊動体(7)は重力の作用で自然に原
位置に復帰するが、水平振動制御装置は凸面体(64)
および凹面体(65)(65)・の下降を拘束して支持
脚(8)および遊動体(7)の移動範囲を次第に狭くし
、その復帰を促進する。
垂直振動に対して:垂直地震力が十分小さくなると、垂
直振動制御装置は、輪ばね入シリンダ(13)(13)
・・(39)(39)・・・の流通管(26)(48)
(49)を閉鎖し、各圧縮部材および各引張部材の伸縮
を拘束する。
これによって、上部建造物(2)は地震がおさまると、
水平・垂直両方向に対して原位置にすみやかに復帰する
(実施例2) 第17図は本発明の実施例2の免震装置の縦断面図、第
18図はそのF−F横断面図、第19図はそのG−G横
断面図である。実施例2の免震装置は、圧縮部材の上下
方向伸縮部と、鉛直つり材の自在接手が実施例1の免震
装置と異なる以外は、実施例1と同様に形成されている
支持台(6)は、基礎(4)上に固着された外筒部(1
0)と外筒部(10)の内側に上下移動可能にはめこま
れた内筒部(11)によって形成されている。外筒部(
1o)は、基礎(4)に固着された筒状の受台(12)
、受台(12)に設置された2重円筒管(74)、2重
円筒管(74)にそう人された輪ばね(75)、輪ばね
(75)の上部に載置された円形様状体(76)、円形
柵状体(76)に組みこまれた冊状伴部シリンダ(77
)(77)・・、および、外装材(14)からなり、内
筒部(11)は2重円筒管(74)内 の内側に上下移動可能にはめこまれた舌部(16)と、
内筒(16)の上部に接続されたはね出し部(18)か
らなる。
第20図は支持台(6)の」二下方向伸縮部のI−I縦
断面図、第21図はそのJ−J縦断面図、第22図はそ
のH−H横断面図である。2重円筒管(74)の下端は
輪ばね受(78)で密閉され、受台(12)に接続され
ている。輪ばね(75)は円すい面を持つ大径の内輪(
79)(79)・・・と外輪(80)(80)・・・を
円すい面を接して交互に積み重ねたもので、潤滑剤とと
もに2重円筒管(74)に上下移動可能にそう人されて
いる。
円形柵状体(76)は、環状の載荷部(81)と環状の
輪ばね押え(82)を束(83)(83)・・・によっ
て連結したもので、下部を2重円筒管(74)に上下移
動可能にそう入し、輪ばね(75)の上部に載置されて
いる。棚状部シリンダ(77)は、2重円筒管(74)
の上端に設けたシリンダ受(84)にシリンダ(85)
を接続し、載荷部(81)にピストン(86)を接続し
て、束(83X83)・・・の間に設置される。桂状部
シリンダ(77)(77)にはシリンダ(85)内に液
体が充満され、シリンダ(85)内の液体を流動させる
流通管(87)がそれぞれ設けられている。外装材(1
4)は、2重円筒管(74)の外側に筒状に設けられて
おり、その上部は伸縮部(15)を介して上部建造物(
2)の下面に接触している。内筒部(11)のはね出し
部(18)の上端には支持環(88)が設けられ、その
下端は円形柵状体(76)の載荷部(81)に接続され
ている。
遊動体(7)は、下部にはね出し部(27)をもっ外筒
部(28)と、上部にはね出し部(29)を持っ内筒部
(30)からなり、内筒部(30)は外筒部(28)の
内側に上下移動可能にはめこまれている。遊動体(7)
の上下方向伸縮部は、第20図〜第22図に示した支持
台(6)の上下方向伸縮部と同様に、2重円筒管(74
)、輪ばね(75)、円形桂状体(76)および柵状部
シリンダ(77X77)・・・によって形成されている
。内筒部(30)は支持台(6)と同様に、支持環(8
8)を備えたはね出し部(29)と内筒(32)によっ
て形成されている。
下部のはね出し部(27)は2重円筒管(74)の下端
に接続されており、はね出し部(27)には支持環(8
8)および連結棒(31)(31)・・・がそれぞれ取
りつけられている。
支持脚(8)は、上部建造物(2)に固着された円柱状
体(33)と、円柱状体(33)に上下移動可能にはめ
こまれた外筒部(34)によって形成されている。外筒
部(34)は第20図〜第22図に示した支持台(6)
の上下方向伸縮部と同様な、2重円筒管(74)、輪ば
ね(75)、円形柵状体(76)および研状部シリンダ
(77)(77)・・・からなる上下方向伸縮部と、2
重円筒管(74)の下部に接続されたはね出し部(36
)によって形成されている。はね出し部(36)には支
持環(88)および底板(35)が設けられており、底
板(35)および円柱状体(33)のそう人孔(37)
には連結棒(38)が上下移動可能にそう人されている
。円柱状体(33)には上部にフランジが形成されてお
り、円形柵状体(76)の上部はこのフランジに接続さ
れている。
第23図は支持台(6)の支持環(88)に取りつけた
中心球座平衡板型自在接手(89)の上面図およびに−
に横断面図で、第24図はその縦断面図である。
鉛直つり材(9) (9)・・は4本1組で使用し、そ
のうちの2本は支持環(88)に明けた貫通孔(90X
90)を通って配装される。中心球座平衡板型自在接手
(89)は、支持環(88)に固着された凸球面を持つ
球面体(91)、球面体(91)に載置された凹球面を
持つ球面体(92)、球面体(92)上に固着された平
衡板(93)および支持環(88)の上面に装着された
保持ゴム(94)によって形成されており、4本の鉛直
つり材(9)(9)・・・は、それぞれ、平衡板(93
)に連結されている。
貫通孔(90)(90)は、鉛直つり材(9) (9)
の任意方向への振り子運動を妨げないように大きく明け
られており、鉛直っり材(9)(9)は保持ゴム(94
)によって貫通孔(90X90)の中心に保持されてい
る。遊動体(7)の支持環(88) (88)または支
持脚(8)の支持環(88)に設置された中心球座平衡
板型自在接手(89)も、第23図および第24図のも
のと同様に形成されている。
支持台(6)の支持環(88)と遊動体(7)の下部の
支持環(88)を連結する鉛直つり材(9) (9)・
・・、遊動体(7)の上部の支持環(88)と支持脚(
8)の支持環(88)を連結する鉛直つり材(9)(9
)・・・には、それぞれ、輪ばね入シリンダ(39)が
設けられる。なお、輪ばね入シリンダ(39)は、第8
図および第9図に示す実施例Iと同じ構造のものが使用
される。中心球座平衡板型自在接手(89)に連結され
た4本の鉛直つり材(9) (9)・・・と、輪ばね入
シリンダ(39)との連結部は、第24図に示すように
、一方の側から連結体(95)の4隅に4本の鉛直つり
材(9X9)・・・を連結し、他方の側から連結体(9
5)の中心に輪ばね入シリンダ(39)を連結する。
実施例2の作用 実施例2の免震装置の作用は、圧縮部材の上下方向伸縮
部の作用と、中心球座平衡板型自在接手(89)の作用
以外は、実施例Iの免震装置の作用と同じである。
ネル 垂直裳動に対して:各圧縮部材に作用する常時鉛直荷重
は、2重円筒管(74)内の輪ばね(75)によって支
持されているから、常時鉛直荷重のとき各圧縮部材に設
置された柵状部シリンダ(77)(77)・・・に液体
圧は生じない。小地震、風圧力、または交通振動などに
よって新たな軸方向力がおこり、各圧縮部材の上下方向
伸縮部に作用する圧縮力が増加すると冊状部シリンダ(
77)(77)・・内の液体が圧縮される。ところが、
楯状部シリンダ(77)(77)・・・の流通管(87
)は垂直振動制御装置によって閉鎖されているから、液
体に流動はおこらず、柵状部シリンダ(77)(77)
・・・のピストン(86)は移動しない。
このため、円形柵状体(76)は2重円筒管(74)に
対して相対変位できず圧縮部材に伸縮はおこらない。
引張部材に設けた輪ばね入シリンダ(39X39)・・
・も同様に、垂直振動制御装置によって流通管(48)
(49)が閉鎖され変形を拘束されている。したがって
、上部建造物(2)は基礎(4)に対して、水平・垂直
いずれの方向にも相対変位をおこさない。
免震装置が作動する場合 水平地震力による作動:中地震または大地震がおこると
、実施例1のように、支持脚(8)および遊動体(7)
は支持台(6)に対して水平方向7こ相対変位をおこす
。このとき、中心球座平衡板型自在接手(89)は、第
25図に示すように変形する。鉛直つり材(9) (9
)・・・が振り子運動を行なうと、平衡板(93)が傾
き、球座の球面体(92)は球面体(91)に沿って回
動する。球面体(92)の曲率は、球面体(91)の曲
率より小さくなっているから、大きい接触圧が作用して
いても、球面体(92)は任意の方向に滑らかに回動す
る。球面体(91)は球面体(92)のくぼみ部にはめ
こまれているから、衝撃が作用しても球座がずれをおこ
すことはない。保持ゴム(94)は、鉛直つり材(9)
 (9)が傾くと伸縮してその傾きに対応し、鉛直っり
材(9) (9)が垂直になると、鉛直っり材(9)(
9)を貫通孔(90)(90)の中心に保持する。この
ため、」1下の平衡板(93)(93)にねじれがおこ
り、鉛直つり材(9)(9)が支持環(88)に接触す
ることはない。
水平地震力による免震装置の共振の回避:実施例1と同
様な作用が行なわれる。
垂直地震力による作動:中地震または大地震がおこると
、その上下動によって軸方向力が増加し、各圧縮部材の
楯状部シリンダ(77)(77)・・・、および、各引
張部材の輪ばね入シリンダ(39)(39)・・の液体
圧が上昇する。この液体圧を検知した垂直振動制動させ
、輪ばね(75)(43)を変形させるから、冊状部シ
リンダ(77X77)・・・および輪ばね入シリンダ(
39)(39)・・・は伸縮する。この結果、」二部建
造物(2)は長周期垂直免震振動を始め、上部建造物(
2)に作用する垂直地震力は軽減される。
垂直地震力による免震装置の共振の回避:地震の上下動
の振動周期が変わり、免震動装置の長周期垂直免震振動
に共振がおこりそうになると、これを検知した垂直振動
制御装置は、各圧縮部材に設置した冊状部シリンダ(7
7)(77)・・・の流通管(87)を閉鎖し、シリン
ダ(85)に対するピストン(86)の相対変位を拘束
する。これによって、免震装置は第16図に示すように
、圧縮部材が伸縮せず引張部材だけが伸縮する短周期垂
直免震振動に入り、長周期垂直免震振動において発生し
た共振は減衰される。地震の上下動の振動周期が変わり
、短周期垂直免震振動に共振がおこりそうになると、垂
直振動制御装置は、圧縮部材の槻状部シリンダ(77)
(77)・・・の流通管(87)を開放状態にし、免震
装置を=47− 再び長周期垂直免震振動の状態にもどす。このように、
免震装置の垂直方向の固有周期を、長周期から短周期に
、または、短周期から長周期に変換して共振を回避しつ
つ上部建造物(2)に作用する垂直地震力を軽減させる
免震装置の原形復帰 水平振動に対して:実施例1と同様な作用が行なわれる
垂直振動に対して:垂直地震力が十分小さくなると、垂
直振動制御装置は、冊状部シリンダ(77)(77)・
・・の流通管(87)、および、輪ばね入シリンダ(3
9)(39)・・・の流通管(48X49)を閉鎖し、
圧縮部材および引張部材の伸縮を拘束する。
これによって、上部建造物(2)は地震がおさまると、
水平・垂直両方向に対して原位置にすみやかに復帰する
(発明の効果) 地震動は常に水平振動と垂直振動を行なうから、水平・
垂直両方向の地震力を軽減できなげれば完全な免震装置
とは言えない。水平地震動に対する免震能力しか持たな
い免震装置の場合、上部建造物では常に垂直地震動に対
する備えをしておかなくてはならないため、免震装置を
設置した効果は半減する。水平・垂直両方向の地震力を
軽減することができる本発明の免震装置は、水平方向の
地震力だけを軽減する従来の免震装置にくらべて次のよ
うな点で優れている。
(1)どのような地震がおこっても、上部建造物が激し
く揺れることがないから、居住者は安心して生活するこ
とができる。
(2)上部建造物内に設置した電子機器、精密機械等の
故障、誤動作、および、家具、器物等の破壊、損傷を防
ぐことができる。
(3)エレベータや設備機器類を止める必要がないから
、上部建造物内では地震中も平常通り生活し、業務を行
なうことができる。
(4)上部建造物の柱、はり等の構造部材の断面を小さ
くすることができ、その接合部も簡単な構造とすること
ができる。
(5)カーテンウオールや窓ガラス等の非構造祠の取イ
」を簡単なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図・・・本発明の実施例1または実施例2の免震装
置を設置した建造物の基礎の一部をB−Bから見た平面
図。 第2図・・・本発明の実施例■または実施例2の免震装
置を設置した建造物のA−A縦断面図。 第3図、第4図、第5図・・・本発明の実施例1の免震
装置の縦断面図、同C−C横断面図、同り一り横断面図
。 第6図、第7図・・・本発明の実施例Iの免震装置の支
持台に設けた輪ばね入シリンダの横断面図、同縦断面図
。 第8図、第9図・・・本発明の実施例1または実施例2
の免震装置の鉛直つり材に設けた輪ばね入シリンダの横
断面図、同縦断面図。 第10図、第11図、第12図・・・本発明の実施例I
の免震装置の粒体密閉型自在接手の」二面図およびE−
E横断面図、同縦断面図、同鉛直つり材が振り子運動を
したときの縦断面図。 第13図、第14図、第15図、第16図・・本発明の
実縦断面図、同長周期垂直免震振動を示す縦断面図、同
短周期垂直免震振動を示す縦断面図。 第17図、第18図、第19図・本発明の実施例2の免
震装置の縦断面図、同C−C横断面図、同C−C横断面
図。 第20図、第21図、第22図・・・本発明の実施例2
の免震装置の支持台の」二下方向伸縮部の1−1縦断面
図、同、J −J縦断面図、同I−1−I−I横断面図
。 第23図、第24図、第25図・・本発明の実施例2の
免震装置の中心球座平衡板型自在接手の」二面図および
K −K横断面図、同縦断面図、同鉛直つり祠が振り子
運動を行なったときの縦断面図。 (1)・・・免震装置、(2)・・」二部建造物、(4
)・・・基礎、(6)・・支持台、(7)遊動体、(8
)・支持脚、(9)・鉛直つり材、 (13X39)・
・・輪ばね入ソリンタ、(17088)・支持環、 (
1,8)(27X29)(36)・・はね出し部、 (
19X45)(78)・・輪ばね受、 (20X41)
・・シリンダ、 (21)(46)(79)・・・内輪
、 (22)(47)(80)・・・外輪、 (23)
(43)(75)・・・輪ばね、(24)(42)(8
6)・・・ピストン、(26)(4g)(49)(87
)・・・流通管、(40)・・・粒体密閉型自在接手、
 (44)・・底板、(50)(90)・・・貫通孔、
(52)・・・滑動面、(53)・・・連結板、(54
)・・粒体密閉筒、(55)・・・耐圧板、(57)・
・・ボルト、(58)・・・調節板、(74)・・・2
重円筒管、(76)・・・円形柵状体、 (77)・・
・棚状部シリンダ、 (81)・・載荷部、(82)・
・・輪ばね押え、(83)・・・束、(89)・・・中
心球座平衡板型自在接手、(91X92)・・・球面体
、(93)・・・平衡板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、適当な間隔を保持して上下に相対する一方の建造物
    と他方の建造物との間に、柱状の圧縮部材と、径の異な
    る複数の筒状の圧縮部材を相互に適当な間隔をとって入
    子状に配置し、かつ、筒状の圧縮部材の一方の建造物に
    相対する小口とその内側の筒状の圧縮部材の他方の建造
    物に相対する小口を、それぞれ、多数の可とう鉛直つり
    材からなる引張部材で連結し、さらに、筒状の圧縮部材
    の一方の建造物に相対する小口とその内側の柱状の圧縮
    部材の他方の建造物に相対する小口を、多数の可とう鉛
    直つり材からなる引張部材で連結し、最外部の筒状の圧
    縮部材の他方の建造物に相対する小口を他方の建造物に
    、柱状の圧縮部材の一方の建造物に相対する小口を一方
    の建造物にそれぞれ固着した上方の建造物を支持する装
    置において、装置を構成する複数の圧縮部材と複数の引
    張部材のうちの1つ以上の部材に上下方向伸縮部を設け
    た多重つり構造水平垂直免震装置 2、上下方向伸縮部が、円すい面を持つ複数の内輪およ
    び外輪を円すい面を接して積み重ねた1または複数の輪
    ばねで軸方向力を支持するように形成したものである特
    許請求の範囲第1項記載の多重つり構造水平垂直免震装
    置 3、圧縮部材の上下方向伸縮部が、一方の端部に輪ばね
    受を設けた円筒状体の内部に、円すい面を持つ複数の内
    輪および外輪を円すい面を接して積み重ねた輪ばねをゆ
    るくそう入し、その輪ばねに接続して円筒状体の他方の
    端部に円柱状の輪ばね押えを移動可能に装着した筒状伸
    縮体を、圧縮部材の筒状部に複数個設置し、圧縮部材に
    働く軸方向力をその筒状伸縮体の輪ばね押えと、輪ばね
    受にそれぞれ作用させるようにしたものである特許請求
    の範囲第2項記載の多重つり構造水平垂直免震装置 4、圧縮部材の上下方向伸縮部が、一方の端部を輪ばね
    受で密閉したシリンダの内部に、円すい面を持つ複数の
    内輪および外輪を円すい面を接して積み重ねた輪ばねを
    ゆるくそう入し、その輪ばねに接続してシリンダの他方
    の端部にピストンを設け、かつ、シリンダ内部に液体を
    充満して形成した輪ばね入シリンダを、圧縮部材の筒状
    部に複数個設置し、圧縮部材に働く軸方向力を各輪ばね
    入シリンダのピストンと輪ばね受にそれぞれ作用させる
    とともに、各輪ばね入シリンダにシリンダ内の液体を流
    動させる流通管を設け、これらの流通管の液体の流動を
    垂直振動制御装置によって制御するようにしたものであ
    る特許請求の範囲第2項記載の多重つり構造水平垂直免
    震装置 5、引張部材の上下方向伸縮部が、一方の端部に一方の
    可とう鉛直つり材を連結し、他方の端部に鉛直つり材貫
    通孔を持つ輪ばね受を設けた円筒状体に、鉛直つり材貫
    通孔を通って他方の可とう鉛直つり材を深くそう入し、
    その端部に円筒状体に対して移動可能に形成した輪ばね
    押えを固着するとともに、円筒状体の内部に、一端を輪
    ばね受に接続させ、他端を輪ばね押えに接続させて、円
    すい面を持つ複数の内輪および外輪を円すい面を接して
    積み重ねた輪ばねをゆるくそう入して形成した筒状伸縮
    体を、可とう鉛直つり材にそれぞれ取りつけたものであ
    る特許請求の範囲第2〜4項から選ばれる1つの項に記
    載の多重つり構造水平垂直免震装置 6、引張部材の上下方向伸縮部が、一方の端部を一方の
    可とう鉛直つり材を連結した底板で密閉し、他方の端部
    を鉛直つり材貫通孔を持つ輪ばね受で密閉したシリンダ
    に、鉛直つり材貫通孔を通って他方の可とう鉛直つり材
    を深くそう入し、その端部にピストンを固着するととも
    に、シリンダの内部に、一端を輪ばね受に接続させ、他
    端をピストンに接続させて、円すい面を持つ複数の内輪
    および外輪を円すい面を接して積み重ねた輪ばねをゆる
    くそう入し、かつ、シリンダ内に液体を充満し、ピスト
    ンで区画された一方の室と他方の室に、室内の液体を流
    動させる流通管をそれぞれ設け、その流通管の液体の流
    動を垂直振動制御装置によって制御するように形成した
    輪ばね入シリンダを、可とう鉛直つり材にそれぞれ取り
    つけたものである特許請求の範囲第2〜4項から選ばれ
    る1つの項に記載の多重つり構造水平垂直免震装置 7、圧縮部材の上下方向伸縮部が、円すい面を持つ複数
    の内輪および外輪を円すい面を接して積み重ねた輪ばね
    を、圧縮部材の筒状部に沿ってゆるくはめこみ、圧縮部
    材に働く軸方向力をその輪ばねの上部および下部にそれ
    ぞれ作用させるようにしたものである特許請求の範囲第
    2項または第5項、または第6項記載の多重つり構造水
    平垂直免震装置 8、圧縮部材の上下方向伸縮部が、一方の端部に輪ばね
    受を設けた2重円筒管の内筒と外筒との間に、円すい面
    を持つ複数の内輪および外輪を円すい面を接して積み重
    ねた輪ばねをゆるくそう入し、環状の輪ばね押えと環状
    の載荷部を複数の束で連結して形成した円形柵状体を輪
    ばねに接続して設け、内部に充満した液体をピストンに
    よって加圧できるように形成した複数の柵状部シリンダ
    を、一端を2重円筒管の小口に接続させ、他端を環状の
    載荷部に接続させて束の間に設置し、圧縮部材に働く軸
    方向力を、2重円筒管の輪ばね受と円形柵状体の載荷部
    に作用させるとともに、各柵状部シリンダにシリンダ内
    の液体を流動させる流通管を設け、流通管の液体の流動
    を垂直振動制御装置によって制御するようにしたもので
    ある特許請求の範囲第2項または第5項、または第6項
    記載の多重つり構造水平垂直免震装置 9、可とう鉛直つり材が、圧縮部材との連結部に自在接
    手を設けた鉛直つり材である特許請求の範囲第1〜8項
    から選ばれる1つの項に記載の多重つり構造水平垂直免
    震装置 10、自在接手が、圧縮部材の端部に形成した支持環の
    圧縮部材小口側に、水平な滑動面を設け、滑動面の位置
    を最小径とする末広がりの貫通孔を支持環に明け、貫通
    孔に貫通孔の最狭部に対してわずかなゆるみを持つよう
    に形成した鉛直つり材をそう入し、滑動面との間に適当
    な距離をとって鉛直つり材に円盤状の耐圧板を固着する
    とともに、耐圧板の直径よりわずかに大きい直径の球状
    内面を持つ耐圧板回転部を備え、かつ、滑動面接触部を
    小口に備えた粒体密閉筒を、耐圧板回転部に耐圧板を収
    容して滑動面に載置し、粒体密閉筒の内部に充填材を充
    填した粒体密閉型自在接手である特許請求の範囲第9項
    記載の多重つり構造水平垂直免震装置 11、耐圧板が、ボルトで支持された調節板によって、
    その厚さを調節できるように形成したものである特許請
    求の範囲第10項記載の多重つり構造水平垂直免震装置 12、粒体密閉筒が、複数の粒体密閉筒を連結板によっ
    て連結するように形成したものである特許請求の範囲第
    10項または第11項記載の多重つり構造水平垂直免震
    装置 13、充填材が、多数の小径の球体とその潤滑材からな
    るものである特許請求の範囲第10項または第11項、
    または第12項記載の多重つり構造水平垂直免震装置 14、自在接手が、圧縮部材の端部に形成した支持環の
    圧縮部材小口側に、凹球面を持つ球面体と凸球面を持つ
    球面体を組み合わせた球座を設け、球座の一方の球面体
    を支持環に固着するとともに、他方の球面体に、複数の
    鉛直つり材取付孔をつりあいよく配置した平衡板を固着
    し、支持環に鉛直つり材貫通孔を明け、平衡板の各鉛直
    つり材取付孔に鉛直つり材を取りつけた中心球座平衡板
    型自在接手である特許請求の範囲第9項記載の多重つり
    構造水平垂直免震装置 15、一方の建造物が上部建造物で、他方の建造物が基
    礎である特許請求の範囲第1〜14項から選ばれる1つ
    の項に記載の多重つり構造水平垂直免震装置 16、径の異なる複数の筒状の圧縮部材が、径の異なる
    2個の筒状の圧縮部材である特許請求の範囲第1〜15
    項から選ばれる1つの項に記載の多重つり構造水平垂直
    免震装置 17、最外部の筒状の圧縮部材が、上部にはね出し部を
    持つ円筒状の支持台で、その内側の筒状の圧縮部材が、
    上部および下部にはね出し部を持つ円筒状の遊動体で、
    その内側の柱状の圧縮部材が、下部にはね出し部を持つ
    円柱状の支持脚である特許請求の範囲第16項記載の多
    重つり構造水平垂直免震装置 18、圧縮部材の上下方向伸縮部が、支持台、遊動体お
    よび支持脚それぞれに設けられ、引張部材の上下方向伸
    縮部が、支持台と遊動体を連結する引張部材および遊動
    体と支持脚を連結する引張部材それぞれに設けられたも
    のである特許請求の範囲第17項記載の多重つり構造水
    平垂直免震装置
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