JPS63159350A - イソプロペニルアセテ−トの精製方法 - Google Patents

イソプロペニルアセテ−トの精製方法

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JPS63159350A
JPS63159350A JP30978286A JP30978286A JPS63159350A JP S63159350 A JPS63159350 A JP S63159350A JP 30978286 A JP30978286 A JP 30978286A JP 30978286 A JP30978286 A JP 30978286A JP S63159350 A JPS63159350 A JP S63159350A
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JP
Japan
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distillation
acetone
acetate
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isopropenyl acetate
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Noboru Kamei
登 亀井
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はアセトンとケテンの反応で得られるイソプロベ
ニルアセテート反応液を蒸留精製する方法の改良に関す
る。
(従来技術及び問題点) イソグロペニルアセテートを製造する方法としテケテン
とアセトンを反応させる方法、グロピレンと酢酸及び酸
素を反応させる方法等があるが、収率的にみて、前者が
優れていることは公知の通シである。ケテンとアセトン
を反応させるに当シ、使用する触媒として硫酸、リン酸
、過塩素酸を用いる公知の方法の他リン、イオウ、ヒ素
又はアンチモンの塩化物、或はイオク、アンチモンの酸
塩化物を用いる方法(特公昭31−4116 )、オル
トリン酸或は亜リン酸と無水酢酸或はケテンとの反応生
成物を用いる方法(特公昭52−18173 )、ジフ
ルオルリン酸等を用いる方法(特公昭37−9463)
、ナフタレンジスルホン酸を用いる方法(米国特許第2
684980号)の他、アセチルスルホ酢酸、スルホカ
ル♂ン酸等、数多く提案されている。
かかる触媒の目的はいづれもアセトンをエノール化させ
るためのものであり、いずれの触媒も強いブレ′ンステ
ッド酸である。このような触媒のいづれかを選び、反応
を行なうことによシ、イソグロベニルアセテート反応液
が得られる。反応液中の含有成分は、未反応アセトン、
イソグロペニルアセテートの他に、無水酢酸、ジケテン
及びタール等の副生物から成る。
該反応液は、塩基を用いて処理され、含有触媒分を中和
し、除去された後、蒸留精製が行なわれる。
蝕媒分を含有したイソプロ4ニルアセテート反応液は、
特に熱に不安定であり、中和工程を打力わずに蒸留精製
を行なおうとしても、イソゾロベニルアセテートが重合
、或は分解し、著しい蒸留収率の低下を引き起こす。
こうして得られた中和反応液は、常法によって連続或は
回分蒸留分離が行なわれる。しかし力から、得られるイ
ソゾロベニルアセテートの純度は97〜98%と案外低
く、還流比を上げる等の操作を打力っても、結果は殆ど
変わらない問題があった。不純物としては主にアセトン
が挙げられる他、反応条件によっては酢酸が混入する場
合もある。
さらに重要であるのは、着色の問題で、該イソゾロベニ
ルアセテートは、初期は無色澄明であるが、時間と共に
着色する。例えば、比較例に挙げた通りである。該着色
イソゾロベニルアセテートを濃縮すると、固い樹脂状物
が残渣として存在する。
本発明は上記問題点を解決し、高純度、無着色のイソゾ
ロベニルアセテートを得ることを目的とするものである
(問題点を解決するための手段) 而して本発明者は、イソゾロベニルアセテート製品の純
度を向上せしめ、着色の問題を解決するため、鋭意検討
を重ねた結果、非常に有効で、かつ簡単な方法を発見し
本発明に至った。即ち本発明は、アセトンとケトンを反
応して得られるイソプロペニルアセテート反応液を中和
した後、精製するに当シ反応液を常圧又は減圧下で蒸発
せしめ、得られた蒸発液を蒸留することを特徴とするイ
ソプロペニルアセテートの精製方法である。
そもそもイソゾロベニルアセテート中にアセトンが不純
物として存在するのは、蒸留中にイソプロ被ニルアセテ
ートの一部がアセトンとケテンに分解するためであると
考えられていた。しかしながら、本発明者が鋭意検討を
重ねた結果、全く意外なことに、反応液中のタール状物
を分離せしめるだけで、アセトンの発生が殆んどなくな
ることを発見するに至ったのである。本発明者が詳しく
検討したところ、中和処理の行なわれた反応液中のイソ
ゾロベニルアセテートは熱に対しても極めて安定であり
、むしろタール状物が一部分解してアセトンが生成する
と考えられた。
即ち、中和処理の行なわれた反応液を常圧、好ましくは
減圧下で蒸発せしめた後、蒸発液を用いて、常法に従っ
て蒸留操作を行々うことにょシ、イソゾロベニルアセテ
ートの純度が著しく向上することを見出したのである。
さらに全く意外々結果ではあるが、こうして得られたイ
ソゾロベニルアセテートは、前述の着色の問題は全く力
く、本発明者が本性によって得られたインプロペニルア
セテートを、空気雰囲気及び日光照射という過酷々条件
下にて、1年以上放置しても全く着色は起こらなかった
反応は前述の触媒のうち、ナフタレンジスルホン酸が本
発明者の検討では最も成績がよく、次いでリン酸系の触
媒が好ましい。ナフタレンジスルホン酸等の触媒濃度は
、反応原料として供給されるアセトンに対し0.4〜3
.0%の間から選ばれる。
このウチナフタレンジスルホン酸の場合O,4〜1.0
%の間で用いられる方がよシ好ましく、ジフルオルリン
酸の場合は1〜3%の間で用いられると有利である。ナ
フタレンジスルホン酸ハスルホン基が1,5又は2.6
又は2.7の位置に付いたものが挙げられるが、いづれ
のものも有効に作用する。
反応温度は、添加される触媒の活性化、及びこれに併う
反応速度の問題から高い方が好ましく、50℃以上よシ
好ましくはその沸点近くで行なわれる。
得られた反応液は中和が行なわれるが、中和剤は有機ア
ミン類の中から選ばれるとより効果である。
中和処理後、固型分を分離するか、又はそのまま蒸発さ
せるが、この工程に於ける圧力は減圧とし、揮発分をす
べて抜き取るのが収率的にょシ好しい。
かくして得られた蒸発液は、例えば下記の様な常法の蒸
留にて簡単に高純度のイソゾロベニルアセテートを分離
できる。回分蒸留の場合は20段以上の多孔板塔で常圧
(又は減圧)下還流比2又Fi、3程度で行なわれる。
連続蒸留の場合第1塔で未反応アセトン分を除去せしめ
た後、第2塔でイソゾロベニルアセテートを留出せしめ
る工程が用いられる。この場合第1塔及び第2塔は20
段以上で還流比は各々2〜5の中から選ばれる。
(発明の効果) アセトンとケテンの反応により得られるイソゾロベニル
アセテート反応液を蒸留精製するに当シ反応液中の高沸
物を除去するために常圧又は減圧で蒸発させるという簡
単なる操作を蒸留前に行なうことにより得られるイソプ
ロ4ニルアセテートの純度を向上せしめさらに経時的に
着色するという特有の問題を完全に解決することができ
た。
実施例1 攪拌機、還流冷却器を備えたジャケット付のガラス製フ
ラスコヘアセトン5soyt加え、ここへナフタレン−
1,5−ジスルホン酸(4水塩)4.6g添加し溶解し
た。ジャケット側へ温水を循環し温度を55℃とした。
ここヘケテンガスt I 13 p/HRの速度で供給
した。この時、温度は常に反応缶内液が沸点を保つよう
にジャケット温水温度を調節した。ケテンガスの供給は
3時間行力い、反応液918g’i得た。
反応液中ヘビリジンを2.0g添加し30分攪拌した後
、該反応液f 500trrmHgの圧力で蒸発させ、
最終的には100■HHの圧力で揮発分を抜き取った。
この結果残渣として25.5 fi残シ、蒸発液894
Iを得た。この蒸発操作前後(即ち、中和反応液と蒸発
液)のガスクロマトグラフィーによる分析結果に於て、
イソプロペニルアセテート濃度は全く同じであり、反応
液揮発成分中イソプロペニルアセテート組成と蒸発液の
それが同じであることが判った。
かくして得られた蒸発液600flfナスフラスコへと
り20段の多孔板蒸留塔へ取付けた。仕込液中にはアセ
トン77.49、イソプロペニルアセテート491.2
g、無水酢酸29.5 gが各々含まれていた。
蒸留は常圧下1時間全還流の後還流比3でアセトン分子
73g留出させた。中間留分12,9留出させた時、塔
頂温度がイソプロペニルアセテートの沸点を示した。そ
の後、イソゾロベニルアセテート留分475gを得、フ
ラスコ内に489が残った。各留分中のインゾロベニル
アセテートを合わせると488.6.pであシ、蒸留収
率99.5チが得られた。
得られたインプロペニルアセテートの純度ハ、99.7
%であり、アセトン分は0.2%であった。
該イソプロペニルアセテートを夏場直射日光下で3チ月
放置したが全く着色しなかった。
比較例 実施例1の方法に於て、中和反応液を蒸発させる操作を
行なわずに蒸留を行なった。アセトン分75.9、中間
留分2(1、イソプロペニルアセテ−)465g’を得
た。各留分中のイソゾロベニルアセテートを合わせると
486゜7gあ、シ蒸留収率は99.1%であった。し
かしながら得られたイソゾロベニルアセテートの純度は
98.5 %であった。
また、該イソプロペニルアセテートは得られた直後は無
色でAP)LAも5であったが、1週間後には15に低
下し、さらに1チ月後には明らかに黄色を呈するように
なった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. アセトンとケテンを反応して得られるイソプロペニルア
    セテート反応液を中和した後、精製するに当り、反応液
    を常圧又は減圧下で蒸発せしめ、得られた蒸発液を蒸留
    することを特徴とするイソプロペニルアセテートの精製
    方法。
JP30978286A 1986-12-24 1986-12-24 イソプロペニルアセテ−トの精製方法 Expired - Lifetime JPH0611729B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110511142A (zh) * 2019-08-29 2019-11-29 青岛科技大学 一种乙酸异丙烯酯的连续化生产系统及生产工艺

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CN110511142A (zh) * 2019-08-29 2019-11-29 青岛科技大学 一种乙酸异丙烯酯的连续化生产系统及生产工艺

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