JPS6272644A - イソホロンの精製法 - Google Patents
イソホロンの精製法Info
- Publication number
- JPS6272644A JPS6272644A JP21303785A JP21303785A JPS6272644A JP S6272644 A JPS6272644 A JP S6272644A JP 21303785 A JP21303785 A JP 21303785A JP 21303785 A JP21303785 A JP 21303785A JP S6272644 A JPS6272644 A JP S6272644A
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- Japan
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- isophorone
- crude
- acid
- acetone
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明はイソホロンの精製法、具体的にはアルカリ触媒
を用いて合成されたイソホロン(粗液)を、特定の酸処
理及び蒸留の2ケのプロセスを組合わせることでイソホ
ロンを精製する方法に関する。
を用いて合成されたイソホロン(粗液)を、特定の酸処
理及び蒸留の2ケのプロセスを組合わせることでイソホ
ロンを精製する方法に関する。
〈従来技術及び問題点〉
高温高圧下でアセトンをアルカリ縮合することによりイ
ソホロンを得ることは公知である。しかしながら、この
場合、イソホロンの他に二次生成物が生じ、そのうちあ
るもの、例えばメシチルオキシドは蒸留によって容易に
除去し得るが、他のものはイソホロンから分離が困難な
沸点を有する。
ソホロンを得ることは公知である。しかしながら、この
場合、イソホロンの他に二次生成物が生じ、そのうちあ
るもの、例えばメシチルオキシドは蒸留によって容易に
除去し得るが、他のものはイソホロンから分離が困難な
沸点を有する。
特にイソホロンより僅かに揮発性を有し、蒸留による分
離が非常に困難な化合物であるイソホロンの異性体のβ
−イソホロンが存在する。
離が非常に困難な化合物であるイソホロンの異性体のβ
−イソホロンが存在する。
この化合物は黄色に着色しており、従って商品として価
値のある無色のイソホロンを得ることができない。また
、この物質の存在により、貯蔵中の着色の漸進的な増大
及び酸度の上昇が促進される。
値のある無色のイソホロンを得ることができない。また
、この物質の存在により、貯蔵中の着色の漸進的な増大
及び酸度の上昇が促進される。
従って、この2次生成物を除去し、無色澄明でかつこれ
らの性質を貯蔵中に失わない製品イソホロンを得る方法
を80発することが要求されている。
らの性質を貯蔵中に失わない製品イソホロンを得る方法
を80発することが要求されている。
例えば、仏国特許1205799号明細書には乾燥した
着色イソホロンを50から160℃、特に130℃前後
の温度で芳香族スルホン酸で処理した後、蒸留によりイ
ソホロンを分離することによる着色性不純物を除去する
方法が記載されている。この方法では、処理すべきイソ
ポロンに添加した芳香族スルホン酸は蒸留残滓とともに
廃棄される。また使用する装置の材質が鋼の場合には、
腐食現象の発生が避けられず、この欠点は適切な材質を
使用することにより避は得るが、処理は極めて高価なも
のとなる。
着色イソホロンを50から160℃、特に130℃前後
の温度で芳香族スルホン酸で処理した後、蒸留によりイ
ソホロンを分離することによる着色性不純物を除去する
方法が記載されている。この方法では、処理すべきイソ
ポロンに添加した芳香族スルホン酸は蒸留残滓とともに
廃棄される。また使用する装置の材質が鋼の場合には、
腐食現象の発生が避けられず、この欠点は適切な材質を
使用することにより避は得るが、処理は極めて高価なも
のとなる。
また。特開昭5L−51342号明細書には反応蒸留塔
底部から得たイソホロン粗液中に存在するアルカリ触媒
を中和するために無機の強酸を添加し、P Hを5〜9
好ましくは6.5〜7.5の範囲内に押えることにより
、精製蒸留中のβ−イソホロンの生成を抑えて、最終生
成物の純度を向上する方法が記載されている。
底部から得たイソホロン粗液中に存在するアルカリ触媒
を中和するために無機の強酸を添加し、P Hを5〜9
好ましくは6.5〜7.5の範囲内に押えることにより
、精製蒸留中のβ−イソホロンの生成を抑えて、最終生
成物の純度を向上する方法が記載されている。
しかし、この方法では、中和に伴なう無機塩の析出によ
る配管の詰まりを生じる。この欠点は水洗による塩の除
去により避は得るが、その為に処理工程が多くなりかつ
、極めて煩雑なものとなる。
る配管の詰まりを生じる。この欠点は水洗による塩の除
去により避は得るが、その為に処理工程が多くなりかつ
、極めて煩雑なものとなる。
又、無機酸の添加による機器腐食の問題もある。
く技術的課題〉
本発明者等は、これ等の問題点に鑑みて、鋭意、実験・
検討を重ね、蒸留前のイソホロン粗液中に残存するアル
カリ物質がβ−イソホロンの副生等に重要な影響を及ぼ
す事実を見い出し、本発明へと結実させた。
検討を重ね、蒸留前のイソホロン粗液中に残存するアル
カリ物質がβ−イソホロンの副生等に重要な影響を及ぼ
す事実を見い出し、本発明へと結実させた。
即ち、実験結果は第1表の通り。
第 1 表
注)加熱条件 164℃(減圧還流)X3Hr普通、ア
セトンのアルカリ触媒によるアルドール縮合で合成され
たイソホロン粗液中の未反応のアセトンは回収され、分
岐分離した後に蒸留精製し、イソホロンが得られろ。こ
のとき、アルカリ物質は水溶液として分岐分離されるが
油層中にアルカリ物質が残存し、蒸留塔内にアルカリ物
質が混入するため、蒸留中にイソホロンが異性化してβ
−イソホロンとなるものと推定される。そして、われわ
れの技術思想の基礎はここに存する。
セトンのアルカリ触媒によるアルドール縮合で合成され
たイソホロン粗液中の未反応のアセトンは回収され、分
岐分離した後に蒸留精製し、イソホロンが得られろ。こ
のとき、アルカリ物質は水溶液として分岐分離されるが
油層中にアルカリ物質が残存し、蒸留塔内にアルカリ物
質が混入するため、蒸留中にイソホロンが異性化してβ
−イソホロンとなるものと推定される。そして、われわ
れの技術思想の基礎はここに存する。
加えて、実際の連続運転中、たまさかに見られる蒸留塔
内での塩の析出(−閉塞)現象は系内に混入した同上ア
ルカリ物質がイソホロンの高沸点物質と結合して副生ず
る塩によるものである事実を分析確認した。
内での塩の析出(−閉塞)現象は系内に混入した同上ア
ルカリ物質がイソホロンの高沸点物質と結合して副生ず
る塩によるものである事実を分析確認した。
く問題点を解決するための手段〉
ところで、本発明はアセトンのアルカリ縮合によって得
られたイソホロン粗液(油層)を、弱酸性何機酸で処理
した後、減圧蒸留することを特徴とするイソホロンの精
製法である。
られたイソホロン粗液(油層)を、弱酸性何機酸で処理
した後、減圧蒸留することを特徴とするイソホロンの精
製法である。
本発明で処理される原料は、アセトンのアルカリ触媒に
よるアルドール縮合反応器から流出する反応混合物から
、先ず未反応のアセトン、次いで大部分の反応水を除去
したイソホロン粗液と呼ばれる有機層(油層)が対象と
なる。
よるアルドール縮合反応器から流出する反応混合物から
、先ず未反応のアセトン、次いで大部分の反応水を除去
したイソホロン粗液と呼ばれる有機層(油層)が対象と
なる。
本発明で使用される弱酸性有機酸はりアルカリとの中和
によって生ずる塩の水への溶解度が大きい。2)未反応
の酸が、例えば、容易に熱分解し、イソホロンの品質に
悪影響が少ない。3)機器に対する腐食性が少ないもの
であれば使用できる。特に、好ましくは、脂肪族ジカル
ボン酸、シュ°つ酸、マロン酸等が挙げられる。
によって生ずる塩の水への溶解度が大きい。2)未反応
の酸が、例えば、容易に熱分解し、イソホロンの品質に
悪影響が少ない。3)機器に対する腐食性が少ないもの
であれば使用できる。特に、好ましくは、脂肪族ジカル
ボン酸、シュ°つ酸、マロン酸等が挙げられる。
その使用徽はイソホロン粗液中のアルカリ濃度とほぼ当
量倍から若干、過剰倍で行われるが、実際には、該溶液
のPHが3〜7の範囲になる様に制御される。
量倍から若干、過剰倍で行われるが、実際には、該溶液
のPHが3〜7の範囲になる様に制御される。
処理温度は通常、室温(20〜50℃)から選ぼられる
。操作方法は上記、中和反応が完遂されるものであれば
、いずれの方式も採用しうる。例えば、原料、イソホロ
ン粗液に、シュウ酸水溶液(通常約2〜5重量%濃度)
を添加、混合した上で、分液(脱水)で副生ずる中和塩
を下層水へ取除する方法で実施される。なお、このとき
利用される水分離装置は、例えば、懸濁水分離器と言っ
たシビアなそれが、普通のデカンタ−に比べて、一層優
れた結果を招いた。
。操作方法は上記、中和反応が完遂されるものであれば
、いずれの方式も採用しうる。例えば、原料、イソホロ
ン粗液に、シュウ酸水溶液(通常約2〜5重量%濃度)
を添加、混合した上で、分液(脱水)で副生ずる中和塩
を下層水へ取除する方法で実施される。なお、このとき
利用される水分離装置は、例えば、懸濁水分離器と言っ
たシビアなそれが、普通のデカンタ−に比べて、一層優
れた結果を招いた。
次いで、上記処理を施した該油層は公知の減圧蒸留に付
される。操作方法はバッチあるいは脱低沸に継ぐ脱高沸
の連続、いずれの方式も採用でき、例えばバッチ蒸留操
作では減圧15〜5.0Torr、基膜lO〜3ON及
び還流比RR= 0.5〜4程度が適当である。
される。操作方法はバッチあるいは脱低沸に継ぐ脱高沸
の連続、いずれの方式も採用でき、例えばバッチ蒸留操
作では減圧15〜5.0Torr、基膜lO〜3ON及
び還流比RR= 0.5〜4程度が適当である。
〈発明の効果〉
本発明によるイソホロン粗液(油層)の処理を施し、油
層中のアルカリ物質濃度は許容限度まで除去すると、後
続の蒸留中にβ−イソホロンの生成及び副生塩の析出は
認められず、無色で、かつ安定な製品イソホロンが得ら
れる。
層中のアルカリ物質濃度は許容限度まで除去すると、後
続の蒸留中にβ−イソホロンの生成及び副生塩の析出は
認められず、無色で、かつ安定な製品イソホロンが得ら
れる。
〈実施例〉
以下、本発明を実施例を挙げて、さらに詳しく説明する
。なお、百分率は全て重量%で記載した。
。なお、百分率は全て重量%で記載した。
実施例−1
(A) 酸処理
処理原料は公知の手段、アセトンのアルカリ縮合から得
られたイソホロン粗液(油層)(組成:LBO849%
、β−1p 0.22%、α−1p 89.81%、H
B5.63%、I−(203,85%)を対象とした。
られたイソホロン粗液(油層)(組成:LBO849%
、β−1p 0.22%、α−1p 89.81%、H
B5.63%、I−(203,85%)を対象とした。
上記粗液に、機械的撹拌下で、2.0%シュウ酸(2水
塩)水溶液を添加し、完全中和した。(P H4〜6、
室温×16分間)後、デカンテーションによって、有機
層 (油層)と下層水とを分液分離した。
塩)水溶液を添加し、完全中和した。(P H4〜6、
室温×16分間)後、デカンテーションによって、有機
層 (油層)と下層水とを分液分離した。
原子吸光分析によるナトリウムの検出結果は第2表の通
り。
り。
第 2 表
注)LB:低沸成分
β−1p:β−イソホ「ン
α−1p:α−イソホロン
HB:高沸成分
(B) 減圧蒸留
装置;オルグーショウ塔l0N(40φ)、圧カニ(3
00”−q)15 Torr、還流比0.5を用いて、
酸処理を施したイソホロン粗液(油層)をバッチ蒸留に
付した。
00”−q)15 Torr、還流比0.5を用いて、
酸処理を施したイソホロン粗液(油層)をバッチ蒸留に
付した。
また、比較のため、酸処理しなかったイソホロン粗液に
ついても、同様に行なった。
ついても、同様に行なった。
水素炎イオン化インゼクターを備えたガスクロマトグラ
フィーを用いて、分析した結果は第3表の通り。
フィーを用いて、分析した結果は第3表の通り。
第3表
実施例−2
(A) 酸処理(連続)
実施例−1と同じ処理原料を対象とし、ライン・ミキサ
ー及び@濁水分離器を利用して連続処理を実施した。
ー及び@濁水分離器を利用して連続処理を実施した。
操作条件は4.5%シュウ酸(2水塩)水溶液を用いた
以外、実施例−1と同じPH,温度のそれを採用した。
以外、実施例−1と同じPH,温度のそれを採用した。
結果は第4表の通り。
第 4 表
(B) 減圧蒸留(連続)
上記、酸処理に引続き、脱低沸基(目皿、3ON、50
Torr、 RR= 1)及び脱高、弗塔(目皿、2
ON115 Torr、 RR= 0.5)を利用して
、連続蒸留を実施した。
Torr、 RR= 1)及び脱高、弗塔(目皿、2
ON115 Torr、 RR= 0.5)を利用して
、連続蒸留を実施した。
また、比較のため、酸処理しなかった、イソホロン粗液
についても、同様に行なった。
についても、同様に行なった。
結果は第5表の通り。
第5表
加えて、酸処理を施した場合、蒸留塔内で副生塩による
閉塞がなかったが、(連続運転2週間以上)酸処理しな
かった場合、該現象が見られ、特に、脱高沸塔の底部で
は2日間/1回の定期清掃が必要であった。
閉塞がなかったが、(連続運転2週間以上)酸処理しな
かった場合、該現象が見られ、特に、脱高沸塔の底部で
は2日間/1回の定期清掃が必要であった。
Claims (1)
- アセトンのアルカリ縮合によって得られたイソホロン粗
液(油層)を、弱酸性有機酸で処理した後、減圧蒸留す
ることを特徴とするイソホロンの精製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21303785A JPS6272644A (ja) | 1985-09-26 | 1985-09-26 | イソホロンの精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21303785A JPS6272644A (ja) | 1985-09-26 | 1985-09-26 | イソホロンの精製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6272644A true JPS6272644A (ja) | 1987-04-03 |
JPH0572896B2 JPH0572896B2 (ja) | 1993-10-13 |
Family
ID=16632468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21303785A Granted JPS6272644A (ja) | 1985-09-26 | 1985-09-26 | イソホロンの精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6272644A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999028283A1 (en) * | 1997-12-03 | 1999-06-10 | Aristech Chemical Corporation | Process for making isophorone with improved color and color stability |
-
1985
- 1985-09-26 JP JP21303785A patent/JPS6272644A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999028283A1 (en) * | 1997-12-03 | 1999-06-10 | Aristech Chemical Corporation | Process for making isophorone with improved color and color stability |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0572896B2 (ja) | 1993-10-13 |
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