JPS63158252A - オフセツト印刷機の湿し方法並びに装置 - Google Patents
オフセツト印刷機の湿し方法並びに装置Info
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- JPS63158252A JPS63158252A JP61302840A JP30284086A JPS63158252A JP S63158252 A JPS63158252 A JP S63158252A JP 61302840 A JP61302840 A JP 61302840A JP 30284086 A JP30284086 A JP 30284086A JP S63158252 A JPS63158252 A JP S63158252A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41F—PRINTING MACHINES OR PRESSES
- B41F7/00—Rotary lithographic machines
- B41F7/20—Details
- B41F7/24—Damping devices
- B41F7/30—Damping devices using spraying elements
Landscapes
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Rotary Presses (AREA)
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、オフセット印刷機の版ローラの表面に水を供
給するための新規な湿し方法並びにこれを実施するため
の湿し装置に関する。
給するための新規な湿し方法並びにこれを実施するため
の湿し装置に関する。
オフセット印刷機においては、平版の非画線部表面に水
膜を形成させ、該非画線部にインキが転移しないように
している。この水膜は、必要最少限且つ均一に付与され
ることが望ましく、印刷速度、版の画線部の分布、版の
材質、インキの性状等の外部条件の変化に対して、常に
最適状態を維持、又は再現することが要求される。
膜を形成させ、該非画線部にインキが転移しないように
している。この水膜は、必要最少限且つ均一に付与され
ることが望ましく、印刷速度、版の画線部の分布、版の
材質、インキの性状等の外部条件の変化に対して、常に
最適状態を維持、又は再現することが要求される。
従来から多く使用されている湿し装置を具備したオフセ
ット印刷機の一例の主要部を第2図に示す。
ット印刷機の一例の主要部を第2図に示す。
水槽1内の水は、これに浸漬された水元ローラ2の回転
によって該ローラ2の表面に付着して持ち上げられる。
によって該ローラ2の表面に付着して持ち上げられる。
呼び出しローラ3は、水元ローラ2に接触する位置と水
練りローラ4に接触する位置との間を往復揺動可能に枢
支され、前記水元ローラ2に付着した水を受は取っては
、前記水練りローラ4に移転させる作用をなす、この水
練りローラ4は、常に水付はローラ5と接触して回転お
り、且つその軸方向に左右動を繰り返し、これによって
水練りローラ4の表面に転移された水を均一な被膜とな
して前記水付はローラ5に転移させる作用をなす。この
水付はローラ5は、一方では版ローラ6に接触して回転
しており、均一化された水膜を最終的に該版ローラ6の
表面に取りつけられた平版6′の非画線部に付着させる
。
練りローラ4に接触する位置との間を往復揺動可能に枢
支され、前記水元ローラ2に付着した水を受は取っては
、前記水練りローラ4に移転させる作用をなす、この水
練りローラ4は、常に水付はローラ5と接触して回転お
り、且つその軸方向に左右動を繰り返し、これによって
水練りローラ4の表面に転移された水を均一な被膜とな
して前記水付はローラ5に転移させる作用をなす。この
水付はローラ5は、一方では版ローラ6に接触して回転
しており、均一化された水膜を最終的に該版ローラ6の
表面に取りつけられた平版6′の非画線部に付着させる
。
一方、インキの方は、インキ練りローラ7から2本のイ
ンキ付はローラ8の表面に転移され、更にこれに接触し
て回転している前記版ローラ6の表面の平版6°の画線
部に転写される。即ち、平版6°の画線部には撥水処理
が施されているため、前述の水付は処理によっても水膜
は形成されておらず、一方、非画線部には既に水膜が形
成されているので、油性のインキは選択的に画線部のみ
に付着するのである。
ンキ付はローラ8の表面に転移され、更にこれに接触し
て回転している前記版ローラ6の表面の平版6°の画線
部に転写される。即ち、平版6°の画線部には撥水処理
が施されているため、前述の水付は処理によっても水膜
は形成されておらず、一方、非画線部には既に水膜が形
成されているので、油性のインキは選択的に画線部のみ
に付着するのである。
このようにして版ローラ6の表面に選択的に転移させら
れたインキは、該版ローラ6に接触して回転しているブ
ランケットローラ9の表面に転写され、該ブランケット
ローラ9と、これに圧接されて回転している圧ローラ1
0との間に把持されて走行する紙11の上に転写されて
、所望の印刷が行われる。
れたインキは、該版ローラ6に接触して回転しているブ
ランケットローラ9の表面に転写され、該ブランケット
ローラ9と、これに圧接されて回転している圧ローラ1
0との間に把持されて走行する紙11の上に転写されて
、所望の印刷が行われる。
供給水量の調整は、本機の速度に対応して水元ローラ2
の間歇回転量を調節することと、呼び出しローラ3の揺
動の周期を調節することによって、目的とする印刷画像
に適応した所望の必要最少限の水膜が得られるように行
われる。
の間歇回転量を調節することと、呼び出しローラ3の揺
動の周期を調節することによって、目的とする印刷画像
に適応した所望の必要最少限の水膜が得られるように行
われる。
この従来型の湿し装置を具えたオフセット印刷機の欠点
は、多くのローラを経て水が平版に転移されるため、版
面上に所望の水膜が得られるまでに幾多の試行錯誤の繰
り返しを必要とし、仕掛かりの切り換え時には、安定し
た操業状態となるまでに多くの時間と紙を無駄にするこ
とにある。その上、水付はローラ5が、インキ被膜が残
った状態の版ローラ6に接して回転しているため、水付
はローラ5を始め、湿し装置の各ローラに版ローラ6か
らのインキが転移し、これを甚だしく汚染する。従って
、インキの色の切り換え時には、作業員はこれら各ロー
ラを全部取り外して洗浄する必要があった。特に、イン
キの付着量を増して、版ローラ6上のインキの膜厚を厚
くした場合には、水付はローラ5との圧接によって所謂
”糸引き現象”を生じ、得られた印刷物の品質を悪化さ
せるので、余り多くのインキを載せることができない欠
点もあった。
は、多くのローラを経て水が平版に転移されるため、版
面上に所望の水膜が得られるまでに幾多の試行錯誤の繰
り返しを必要とし、仕掛かりの切り換え時には、安定し
た操業状態となるまでに多くの時間と紙を無駄にするこ
とにある。その上、水付はローラ5が、インキ被膜が残
った状態の版ローラ6に接して回転しているため、水付
はローラ5を始め、湿し装置の各ローラに版ローラ6か
らのインキが転移し、これを甚だしく汚染する。従って
、インキの色の切り換え時には、作業員はこれら各ロー
ラを全部取り外して洗浄する必要があった。特に、イン
キの付着量を増して、版ローラ6上のインキの膜厚を厚
くした場合には、水付はローラ5との圧接によって所謂
”糸引き現象”を生じ、得られた印刷物の品質を悪化さ
せるので、余り多くのインキを載せることができない欠
点もあった。
その他の方式としては、前述の呼び出しローラを廃して
、代わりに水元ローラ及び版ローラの両者に常に接して
回転するメタリングローラを設置し、且つ湿しに使用す
る水にアルコールを含有させて付着性を改善したダール
グレン式湿し装置や、水元ローラを廃止して、代わりに
給水管を具えたロータディスクを設け、これによって水
をミスト状に飛散させてならしローラの表面に吹きつけ
、更に該ローラと互いに接触して回転する往復ローラ並
びに水付はローラを介して版ローラに供給するベコ−弐
湿し装置等がある。これらの装置は高速の印刷速度に追
随して水の供給量の調節が可能な利点を有するが、しか
し、これらのものも先に述べた往復揺動する呼び出しロ
ーラを具えた方式の湿し装置の場合と同じく、常時版ロ
ーラに接触して回転する水付はローラを利用することに
は代わりなく、前述と同様の問題点を包含している。
、代わりに水元ローラ及び版ローラの両者に常に接して
回転するメタリングローラを設置し、且つ湿しに使用す
る水にアルコールを含有させて付着性を改善したダール
グレン式湿し装置や、水元ローラを廃止して、代わりに
給水管を具えたロータディスクを設け、これによって水
をミスト状に飛散させてならしローラの表面に吹きつけ
、更に該ローラと互いに接触して回転する往復ローラ並
びに水付はローラを介して版ローラに供給するベコ−弐
湿し装置等がある。これらの装置は高速の印刷速度に追
随して水の供給量の調節が可能な利点を有するが、しか
し、これらのものも先に述べた往復揺動する呼び出しロ
ーラを具えた方式の湿し装置の場合と同じく、常時版ロ
ーラに接触して回転する水付はローラを利用することに
は代わりなく、前述と同様の問題点を包含している。
本発明は、上述の従来技術の欠点を克服するために、版
ローラに接触して回転する水付はローラを省略したにも
かかわらず、良好な水膜を形成することのできる湿し方
式を提供し、以て保守・清掃のための労力を節約するこ
とを目的とする。
ローラに接触して回転する水付はローラを省略したにも
かかわらず、良好な水膜を形成することのできる湿し方
式を提供し、以て保守・清掃のための労力を節約するこ
とを目的とする。
この目的は、オフセット印刷用の平版を装着した版ロー
ラの表面に対して接線方向を指向してこれに近接して設
置された第1噴射口から、該表面に沿って空気を吹き出
すことによって、該表面の−・部に流体の被膜を形成す
ると共に、前記第1噴射口に隣接して設置された第2噴
射口から、前記第1噴射口からの空気の吹き出しに伴っ
て水のミストを吸い出し、これを前記版ローラの表面と
前記空気被膜との間に保持することを特徴とするオフセ
ット印刷機の湿し方法によって達成される。
ラの表面に対して接線方向を指向してこれに近接して設
置された第1噴射口から、該表面に沿って空気を吹き出
すことによって、該表面の−・部に流体の被膜を形成す
ると共に、前記第1噴射口に隣接して設置された第2噴
射口から、前記第1噴射口からの空気の吹き出しに伴っ
て水のミストを吸い出し、これを前記版ローラの表面と
前記空気被膜との間に保持することを特徴とするオフセ
ット印刷機の湿し方法によって達成される。
更に、本発明によれば上述の方法を実施するための装置
であって、オフセット印刷用の平版を装着した版ローラ
の表面に対して実質的に接線方向を指向してこれに近接
する噴射口を有するノズルが、該ローラの軸方向に沿っ
て設置され、該ノズルの内部は前記噴射口を含めて空気
の吹き出し方向に沿って実質的に全長にわたって隔壁に
よって上下両区画に区分され、該上部区画内には空気を
前記噴射口から吹き出させるための手段が内蔵され、又
、前記下部区画内には水のミストを発生するための手段
が内蔵されていることを特徴とするオフセット印刷機用
湿し装置が提供される。
であって、オフセット印刷用の平版を装着した版ローラ
の表面に対して実質的に接線方向を指向してこれに近接
する噴射口を有するノズルが、該ローラの軸方向に沿っ
て設置され、該ノズルの内部は前記噴射口を含めて空気
の吹き出し方向に沿って実質的に全長にわたって隔壁に
よって上下両区画に区分され、該上部区画内には空気を
前記噴射口から吹き出させるための手段が内蔵され、又
、前記下部区画内には水のミストを発生するための手段
が内蔵されていることを特徴とするオフセット印刷機用
湿し装置が提供される。
空気を噴射口から吹き出させるための手段としては、フ
ァン、ブロワ又は高圧空気源に連結された噴射ノズル等
が挙げられる。
ァン、ブロワ又は高圧空気源に連結された噴射ノズル等
が挙げられる。
又、水のミストを発生させるには、水槽の下部に超音波
発生器を設置し、これによって水槽内の水に高周波振動
を与えればよい。
発生器を設置し、これによって水槽内の水に高周波振動
を与えればよい。
本発明によれば、ノズルの下部区画の噴射口から版ロー
ラの表面に供給された水のミストは、従来のような水付
はローラが無くても、直ちに上部区画の噴射口から吹き
出した空気被膜によって版ローラの表面に押しつけられ
、均−且つ安定的にこれに保持される。
ラの表面に供給された水のミストは、従来のような水付
はローラが無くても、直ちに上部区画の噴射口から吹き
出した空気被膜によって版ローラの表面に押しつけられ
、均−且つ安定的にこれに保持される。
本発明の特徴及び効果は、添付の図面を参照して次に述
べる好適実施例によって更に明らかとなるであろう。
べる好適実施例によって更に明らかとなるであろう。
第1図は本発明にかかる湿し装置を含むオフセット印刷
機の主要部を示す。
機の主要部を示す。
この図面においては、湿し装置に関連する部品以外は第
2図に挙げた従来装置のそれと実質的に同一なので、説
明は省略する。なおこれらの部品については第2図と同
じ符号が付されている。
2図に挙げた従来装置のそれと実質的に同一なので、説
明は省略する。なおこれらの部品については第2図と同
じ符号が付されている。
図示の通り、本発明の湿し装置においでは、水を版ロー
ラ6に装着された平版6”上に転移させるのにローラ類
は一切使用していない。その代わりに、版ローラ6の軸
方向に沿って1Jの広いノズル20が、その噴射口21
を版ローラ6の表面に接近して設置されている。該ノズ
ル20の吹き出し方向は、版ローラ6の回転方向に順じ
る向き、即ち回転を追いかける方向に接線に沿って設定
されている。このノズルの噴射口21の開口は3〜5鶴
程度の隙間を有し、又版ローラ6の表面との間隙は1〜
3m1程度が好ましい。
ラ6に装着された平版6”上に転移させるのにローラ類
は一切使用していない。その代わりに、版ローラ6の軸
方向に沿って1Jの広いノズル20が、その噴射口21
を版ローラ6の表面に接近して設置されている。該ノズ
ル20の吹き出し方向は、版ローラ6の回転方向に順じ
る向き、即ち回転を追いかける方向に接線に沿って設定
されている。このノズルの噴射口21の開口は3〜5鶴
程度の隙間を有し、又版ローラ6の表面との間隙は1〜
3m1程度が好ましい。
このノズル20の内部は、その巾方向に延在する隔壁2
2によって実質的に上下両区画20aと20b区分され
ている。この隔壁22は噴射口21の先端にまで達し、
該噴射口21を上下両区画20a、20bのそれぞれに
対応する第1噴射口21aと第2噴射口21bの二つに
分割している。
2によって実質的に上下両区画20aと20b区分され
ている。この隔壁22は噴射口21の先端にまで達し、
該噴射口21を上下両区画20a、20bのそれぞれに
対応する第1噴射口21aと第2噴射口21bの二つに
分割している。
上部区画20aの内部には送風用のファン23がノズル
20の巾方向に沿って設置され、モータ24によって回
転駆動され、第1噴射口21aに向かう空気流を発生さ
せるように構成されている。
20の巾方向に沿って設置され、モータ24によって回
転駆動され、第1噴射口21aに向かう空気流を発生さ
せるように構成されている。
一方、下部区画20bの底部は水槽25となっており、
給水管26を通じて所定量の水が満たされている。この
水槽25の底壁には、多数の超音波発生器27が水槽の
巾方向に並列して取付けられている。この超音波発生器
27を作動させることによって、水槽内の水に高周波振
動を付与してミストを発生させ、下部区画20b内に充
満させることができる、なお、第2図において符号28
は空気取り入れ口を示す。
給水管26を通じて所定量の水が満たされている。この
水槽25の底壁には、多数の超音波発生器27が水槽の
巾方向に並列して取付けられている。この超音波発生器
27を作動させることによって、水槽内の水に高周波振
動を付与してミストを発生させ、下部区画20b内に充
満させることができる、なお、第2図において符号28
は空気取り入れ口を示す。
次にこの湿し装置の作用について説明する。
ファン23を駆動して上部区画2Oa内に空気流を発生
させ、これを第1噴射口21aを通じて吹き出すと、ロ
ーラ6に装着された平版6°上には安定的な空気の被膜
が形成される。一方、第1噴射口21aから吹き出され
る空気流の影響によって、前記第1噴射口21aの直下
に隣接して存在している第2噴射口21b近傍の気圧が
低下し、これに誘導されて下部区画20b内の空気が第
2噴射口21bを通じて吸い出され、前記第1噴射口2
1aからの空気流と共に、版ローラ6に吹き付けられる
。この時、超音波発生器27によって下部区画20b内
に充満している水のミスト30も同時に第2噴射口21
bから流出し、前記空気被膜と版ローラ6の表面との間
に入り込んで平版6°上に保持される。
させ、これを第1噴射口21aを通じて吹き出すと、ロ
ーラ6に装着された平版6°上には安定的な空気の被膜
が形成される。一方、第1噴射口21aから吹き出され
る空気流の影響によって、前記第1噴射口21aの直下
に隣接して存在している第2噴射口21b近傍の気圧が
低下し、これに誘導されて下部区画20b内の空気が第
2噴射口21bを通じて吸い出され、前記第1噴射口2
1aからの空気流と共に、版ローラ6に吹き付けられる
。この時、超音波発生器27によって下部区画20b内
に充満している水のミスト30も同時に第2噴射口21
bから流出し、前記空気被膜と版ローラ6の表面との間
に入り込んで平版6°上に保持される。
ミストの供給に際し、第1噴射口21aからの空気流を
省略して、ただ単にミストを含んだ空気流のみを版ロー
ラ6の表面に吹き付けた場合には、゛ミストがローラ表
面で弾かれてしまい、均一な付着が期待できない、又、
更にミストがノズル20の内壁や隔壁22に付着する量
が多く、版ローラ上への水の供給量が安定しない。
省略して、ただ単にミストを含んだ空気流のみを版ロー
ラ6の表面に吹き付けた場合には、゛ミストがローラ表
面で弾かれてしまい、均一な付着が期待できない、又、
更にミストがノズル20の内壁や隔壁22に付着する量
が多く、版ローラ上への水の供給量が安定しない。
本発明の場合には、平版6°上の非画線部に供給された
水のミストは、一旦表面に付着するとそのまま直ちに空
気被膜によって上から押さえ付けられた形で保持される
ので、ローラ表面による反発のために飛散して散逸する
ことがなく、効果的な付着が得られるのである。この状
態は第3図に示す吹き付は領域の拡大図によって明らか
であろう。なお、水分付着の必要のない画線部への供給
ミストは、そのまま空気中に脱出し、非画線部に悪影響
を与えることはない。
水のミストは、一旦表面に付着するとそのまま直ちに空
気被膜によって上から押さえ付けられた形で保持される
ので、ローラ表面による反発のために飛散して散逸する
ことがなく、効果的な付着が得られるのである。この状
態は第3図に示す吹き付は領域の拡大図によって明らか
であろう。なお、水分付着の必要のない画線部への供給
ミストは、そのまま空気中に脱出し、非画線部に悪影響
を与えることはない。
空気流発生手段として、ファンを使用した例を示したが
、これに代えて公知のプロワや圧搾空気源に接続された
複数の噴射ノズルを用いることも可能である。又、水の
ミストの発生手段としては、通常のスプレィやロータリ
式噴霧器等で代替することも可能である。 水の付着量
の調節は、ファンの回転数の制御によって送風量をコン
トロールしたり、超音波発生器の振動数の制御によって
ミストの発生量をコントロールすることによって行われ
る。更に、前述の例においては多数の超音波発生器が水
槽に沿って設置されているが、この場合、適宜な制御手
段によってこれらの各発生器を選択的に作動させること
により、下部区画20b内に版ローラの巾方向に沿って
ミストの発生密度に差を持たせ、版ローラの巾方向の水
付着量をコントロールすることも可能である。
、これに代えて公知のプロワや圧搾空気源に接続された
複数の噴射ノズルを用いることも可能である。又、水の
ミストの発生手段としては、通常のスプレィやロータリ
式噴霧器等で代替することも可能である。 水の付着量
の調節は、ファンの回転数の制御によって送風量をコン
トロールしたり、超音波発生器の振動数の制御によって
ミストの発生量をコントロールすることによって行われ
る。更に、前述の例においては多数の超音波発生器が水
槽に沿って設置されているが、この場合、適宜な制御手
段によってこれらの各発生器を選択的に作動させること
により、下部区画20b内に版ローラの巾方向に沿って
ミストの発生密度に差を持たせ、版ローラの巾方向の水
付着量をコントロールすることも可能である。
以下、次に示す本発明を実際に実施した際にデータによ
って、その特徴と効果は更に明らかになろう。
って、その特徴と効果は更に明らかになろう。
実験例
富士フィルム側型の平版FNS−Aを使用したオフセッ
ト印刷機に第1図に示す本発明の湿し装置を付けて、巾
18!ンX長さ12!ンのサイズの印刷を、インキの付
着量を種々に変更して行い、糸引き現象による印刷品質
の低下の生じない限界の平版上のインキ被膜の厚さを求
めた。更にこれと並行して印刷条件の変更に伴って、最
適給水量の決定に至るまでのテスト紙の消費量を測定し
た。
ト印刷機に第1図に示す本発明の湿し装置を付けて、巾
18!ンX長さ12!ンのサイズの印刷を、インキの付
着量を種々に変更して行い、糸引き現象による印刷品質
の低下の生じない限界の平版上のインキ被膜の厚さを求
めた。更にこれと並行して印刷条件の変更に伴って、最
適給水量の決定に至るまでのテスト紙の消費量を測定し
た。
なお、操業条件は次ぎの通りであった。
紙の送り速度:5〜200m/分
使用インキ:東洋インキ■SCR−TMO97墨HC
使用紙:MCP−39kg/四六ロール紙超音波発生器
:TDK(II)NB−83DX4個ファン:クロスフ
ローファン 風量71.6d1分 風圧:1.5n+水柱 この結果、インキ膜の厚さの限界は1.62(膜厚測定
器:米国XRITE社製8318G、単位り値)であっ
た。一方、第2図に示す従来方式の湿し装置を付した同
じ仕様のオフセット印刷機を用いた場合にはこの値は1
.09であり、本発明の方が温かに多くのインキを付着
させることができることが示された。
:TDK(II)NB−83DX4個ファン:クロスフ
ローファン 風量71.6d1分 風圧:1.5n+水柱 この結果、インキ膜の厚さの限界は1.62(膜厚測定
器:米国XRITE社製8318G、単位り値)であっ
た。一方、第2図に示す従来方式の湿し装置を付した同
じ仕様のオフセット印刷機を用いた場合にはこの値は1
.09であり、本発明の方が温かに多くのインキを付着
させることができることが示された。
又、最適給水量の決定に至るまでに、本発明の場合には
10回の試刷りで済んだが、従来方式の場合には100
回の試し刷りでもなお充分な結果が得られなかった。
10回の試刷りで済んだが、従来方式の場合には100
回の試し刷りでもなお充分な結果が得られなかった。
更に、実験の全体を通じて、本発明の場合には給水量が
少なくて済む結果が得られたが、これは無駄な平版上に
水膜の形成が無く、必要最少比の量となっていることを
裏付けるものである。
少なくて済む結果が得られたが、これは無駄な平版上に
水膜の形成が無く、必要最少比の量となっていることを
裏付けるものである。
以上詳述したように、本発明の湿し装置によれば版ロー
ラに直接接触する水供給のためのローラ類を一切廃止し
たので、これらのローラのインキによる汚染問題から全
く解放され、従来はインキの切り換え時に多大の労力と
時間を要していた清掃作業の必要がなくなった。又、平
版上のインキの供給量を増大し、その被膜の厚さを増大
しても、糸引き現象が発生せず、鮮明な印刷を得ること
ができる。更に、装置をコンパクトにすることができ、
据え付はスペースが減少する。
ラに直接接触する水供給のためのローラ類を一切廃止し
たので、これらのローラのインキによる汚染問題から全
く解放され、従来はインキの切り換え時に多大の労力と
時間を要していた清掃作業の必要がなくなった。又、平
版上のインキの供給量を増大し、その被膜の厚さを増大
しても、糸引き現象が発生せず、鮮明な印刷を得ること
ができる。更に、装置をコンパクトにすることができ、
据え付はスペースが減少する。
又水分は、版ローラ上に形成される空気被膜によって効
果的に保持されるので、むらのない水分付与が可能とな
り、印刷の品質が向上する。一方、画線部に吹き付けら
れた付着する必要のない水は、弾かれて直ちに空気中に
敗逸し、平版上に残存することがない。この不要水は、
従来のローラ方式の湿し装置においては、水付はローラ
の表面にそのまま保持され、平版上に載せられたインキ
の被膜を乳化させたりする欠点があったが、この点も本
発明によって改善された。
果的に保持されるので、むらのない水分付与が可能とな
り、印刷の品質が向上する。一方、画線部に吹き付けら
れた付着する必要のない水は、弾かれて直ちに空気中に
敗逸し、平版上に残存することがない。この不要水は、
従来のローラ方式の湿し装置においては、水付はローラ
の表面にそのまま保持され、平版上に載せられたインキ
の被膜を乳化させたりする欠点があったが、この点も本
発明によって改善された。
第1図は本発明にかかる湿し装置を具えたオフセット印
刷機の主要部の側面図、 第2図は従来方式の湿し装置を具えたオフセット印刷機
の主要部の側面図、 第3図は第1図の一部拡大図である。 1−・−水槽 2・・・水元ローラ 3−・呼び出しローラ 4−・水練りローラ 5−・・水付はローラ 6・・−・版ローラ 7・・・インキ練りローラ 8−インキ付はローラ 9−・ブランケットローラ 10・−・−圧ローラ 11〜紙 20−・ノズル 20a−・・上部区画 20b−・−下部区画 21・−噴射口 21a−第1噴射口 21b・・・第2噴射口 22−・・隔壁 23・・・−ファン 24−・モータ 25−水槽 26−給水管 27・−超音波発生器 あ1 図 遍2図 第3図
刷機の主要部の側面図、 第2図は従来方式の湿し装置を具えたオフセット印刷機
の主要部の側面図、 第3図は第1図の一部拡大図である。 1−・−水槽 2・・・水元ローラ 3−・呼び出しローラ 4−・水練りローラ 5−・・水付はローラ 6・・−・版ローラ 7・・・インキ練りローラ 8−インキ付はローラ 9−・ブランケットローラ 10・−・−圧ローラ 11〜紙 20−・ノズル 20a−・・上部区画 20b−・−下部区画 21・−噴射口 21a−第1噴射口 21b・・・第2噴射口 22−・・隔壁 23・・・−ファン 24−・モータ 25−水槽 26−給水管 27・−超音波発生器 あ1 図 遍2図 第3図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、オフセット印刷用の平版を装着した版ローラの表面
に対して実質的に接線方向を指向してこれに近接して設
置された第1噴射口から、該表面に沿って空気を吹き出
すことによって、該表面の一部に流体の被膜を形成する
と共に、前記第1噴射口に隣接して設置された第2噴射
口から、前記第1噴射口からの空気の吹き出しに起因す
る減圧作用によって水のミストを吸い出し、これを前記
版ローラの表面と前記空気被膜との間に保持することを
特徴とするオフセット印刷機の湿し方法。 2、オフセット印刷用の平版を装着した版ローラの表面
に対して実質的に接線方向を指向してこれに近接する噴
射口を有するノズルが、該ローラの軸方向に沿って設置
され、該ノズルの内部は前記噴射口を含めて空気の吹き
出し方向に沿って実質的にノズルの全長にわたって隔壁
によって上下両区画に区分され、該上部区画内には空気
を前記噴射口から吹き出させるための手段が内蔵され、
又、前記下部区画内には水のミストを発生するための手
段が内蔵されていることを特徴とするオフセット印刷機
用湿し装置。 3、空気を噴射口から吹き出させるための前記手段がフ
ァンである特許請求の範囲第2項に記載された湿し装置
。 4、水のミストを発生させるための前記手段が、水槽と
、その下部に設置された超音波発生器である特許請求の
範囲第1項に記載された湿し装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61302840A JPS63158252A (ja) | 1986-12-20 | 1986-12-20 | オフセツト印刷機の湿し方法並びに装置 |
EP87311158A EP0272888B1 (en) | 1986-12-20 | 1987-12-17 | Method and apparatus for dampening plate cylinder of offset press |
DE8787311158T DE3777781D1 (de) | 1986-12-20 | 1987-12-17 | Verfahren und vorrichtung fuer das befeuchten des plattenzylinders einer offsetrotationsdruckmaschine. |
US07/134,789 US4811661A (en) | 1986-12-20 | 1987-12-18 | Dampening method and apparatus using an air nozzle and mist generator |
CA000554890A CA1298138C (en) | 1986-12-20 | 1987-12-18 | Method and apparatus for dampening plate cylinder of offset press |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61302840A JPS63158252A (ja) | 1986-12-20 | 1986-12-20 | オフセツト印刷機の湿し方法並びに装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63158252A true JPS63158252A (ja) | 1988-07-01 |
JPH0443506B2 JPH0443506B2 (ja) | 1992-07-16 |
Family
ID=17913727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61302840A Granted JPS63158252A (ja) | 1986-12-20 | 1986-12-20 | オフセツト印刷機の湿し方法並びに装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4811661A (ja) |
EP (1) | EP0272888B1 (ja) |
JP (1) | JPS63158252A (ja) |
CA (1) | CA1298138C (ja) |
DE (1) | DE3777781D1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5216952A (en) * | 1991-06-07 | 1993-06-08 | Heidelberg Harris Gmbh | Brush-type dampening unit in a rotary printing machine |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69221007T2 (de) * | 1991-04-25 | 1997-11-13 | Nippon Steel Corp | Verfahren und Vorrichtung zum Aufbringen von schmelzflüssigen Metallüberzügen |
EP0876256B1 (de) * | 1996-01-24 | 2000-04-19 | Koenig & Bauer Aktiengesellschaft | Sprühfeuchtwerk |
ES2183467T3 (es) * | 1999-10-06 | 2003-03-16 | Fischer & Krecke Gmbh & Co | Procedimiento de impresion de pruebas con un sistema de humidificacion por pulverizacion. |
US20120274914A1 (en) | 2011-04-27 | 2012-11-01 | Palo Alto Research Center Incorporated | Variable Data Lithography System for Applying Multi-Component Images and Systems Therefor |
US8991310B2 (en) | 2011-04-27 | 2015-03-31 | Palo Alto Research Center Incorporated | System for direct application of dampening fluid for a variable data lithographic apparatus |
US20130033687A1 (en) * | 2011-08-05 | 2013-02-07 | Palo Alto Research Center Incorporated | Method for Direct Application of Dampening Fluid for a Variable Data Lithographic Apparatus |
DE102018209539A1 (de) * | 2018-06-14 | 2019-04-04 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Befeuchtungsvorrichtung in einer Druckmaschine |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5594834U (ja) * | 1979-12-28 | 1980-07-01 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US2689523A (en) * | 1949-04-09 | 1954-09-21 | Roland Offsetmaschf | Moistening device for the plate cylinders of printing presses |
US2753796A (en) * | 1951-02-10 | 1956-07-10 | Harris Seybold Co | Ink-repellant applying method for rotary lithographic printing apparatus |
US3139028A (en) * | 1962-04-03 | 1964-06-30 | Advanced Graphics Inc | Misting apparatus for treating printing plates |
DE2658875A1 (de) * | 1976-12-24 | 1978-06-29 | Koenig & Bauer Ag | Feuchtwerk |
SU691209A1 (ru) * | 1978-04-06 | 1979-10-15 | Научно-Исследовательский Институт Научно-Производственного Объединения "Лакокраспокрытие" | Распылительна головка дл обработки внутренней поверхности изделий |
DE3108541A1 (de) * | 1981-03-06 | 1982-11-25 | Rotaprint Gmbh, 1000 Berlin | "anordnung zur feuchtmittelauftragung bei einer offset-druckmaschine" |
FR2569611A1 (fr) * | 1984-09-05 | 1986-03-07 | Assant Joel | Dispositif applicable aux machines d'impression offset notamment pour le mouillage et/ou l'encrage |
-
1986
- 1986-12-20 JP JP61302840A patent/JPS63158252A/ja active Granted
-
1987
- 1987-12-17 DE DE8787311158T patent/DE3777781D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1987-12-17 EP EP87311158A patent/EP0272888B1/en not_active Expired
- 1987-12-18 CA CA000554890A patent/CA1298138C/en not_active Expired - Lifetime
- 1987-12-18 US US07/134,789 patent/US4811661A/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5594834U (ja) * | 1979-12-28 | 1980-07-01 |
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US5216952A (en) * | 1991-06-07 | 1993-06-08 | Heidelberg Harris Gmbh | Brush-type dampening unit in a rotary printing machine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4811661A (en) | 1989-03-14 |
EP0272888B1 (en) | 1992-03-25 |
DE3777781D1 (de) | 1992-04-30 |
JPH0443506B2 (ja) | 1992-07-16 |
CA1298138C (en) | 1992-03-31 |
EP0272888A3 (en) | 1988-11-02 |
EP0272888A2 (en) | 1988-06-29 |
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