JPS63157820A - 溶解炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産栗上■科朋分！ 本発明は溶解炉に関する。

従来■茨歪 従来の一般な溶解炉は溶解を行うための単体の構造体（
設備）として構成されている。例えば、第４図に示すよ
うに、溶解炉本体１を構成する設備に於ては内部に溶解
室２が形成され、バーナー３等の加熱手段によって溶解
対象物を加熱するように構成されており、溶解された溶
湯はタップホール４を通して溶解炉の設備から取り出さ
れ、例えばこれに引き続いて配設されている脱酸或いは
沈静等のための適当な設備５などへ導びかれる。

このように単体設備として構成されている溶解炉に於て
は、バーナー等によって発生される熱はあくまでも投入
物の溶解を主眼とするが、炉壁を通して損失される熱も
かなりある。勿論、溶解室を構成する壁部もそれ相応に
加熱される。従って、特に大型の溶解炉であって、しか
も溶湯を取り出した後再び溶解室内に材料を投入して溶
解を再開するように、溶解炉を連続的に稼動し続ける場
合には好都合である。

鴛沸１舶１９人声。

しかしながら、少量生産を有効に行うための溶解炉、即
ち、それ程連続的に使用されない溶解炉の場合には、投
入物の溶解に必要な熱量以外に発生する溶解室全体の加
熱等の損失熱は経費増大に直接悪影響を及ぼす。このよ
うな問題に関し、従来は大量生産を主眼とする思想で溶
解炉が構成されていたので、少量生産に適合する溶解炉
は提供されておらず、エネルギー損失が甚だしく太きか
った。

発ｆｆｉ呵 本発明は、熱エネルギーを極力有効に利用し、少量生産
に於る経費節減を達成できる溶解炉を提供することであ
る。

光肌ｑ塁！ このために本発明では、従来のように溶解のみを主眼と
する単体設備として溶解炉を捉えず、溶解に引続き行わ
れる脱酸処理や沈静処理をも同−設備にて行うようにし
、溶解に際して発生した熱エネルギーをこれらの処理に
有効利用するように構成したことを特徴とする。

更に詳しくは、本発明による溶解炉は、溶解室、脱酸室
及び沈静室を溶解炉の本体内部に有し、これらの各室に
於るそれぞれの上部空間が互いに連通されているととも
に、溶解室にて溶解された溶湯が順次に脱酸室及び沈静
室を経て流動でき且つ所定の処理が行えるように、各室
間に適宜に段差及び仕切装置を備えて構成したことを特
徴とする。

以下に第１図〜第３図を参照して実施例につき説明する
。

犬隻炎傅脱夙 第１図及び第２図に示す実施例では、溶解炉の本体１０
の内部に溶解室１１、脱酸室１２及び沈静室１３が形成
されている。溶解室１１の底壁は脱酸室１２へ向けて下
方へ傾斜されており、溶解室１１と脱酸室１２との隔壁
部分１４に形成された溶湯開口１５を通して溶解された
溶湯が溶解室１１から脱酸室１２へと実線矢印で示すよ
うに流下できるようになっている。又この隔壁部分１４
には上部にガス開口１６が形成されており、このガス開
口１６を通して点線矢印で示すように溶解室１１から高
温ガスが脱酸室１２内へ流入できるように、両室１１及
び１２が連通されている。符号１７は溶解室１１に備え
られているバーナーを示している。又、材料は溶解室１
１の外側に配備された投入機構３０によって熔解室１１
の上端開口（常時は蓋１８で塞がれ、必要に応じて開か
れる）から供給されるようになっている。この投入機構
３０はパケット３１をモーター３２により昇降する形式
のものとして示している。

脱酸室１２と沈静室１３との隔壁部分１９にも同様に溶
湯及びガスのための通路が備えられている。゛ここでは
、溶湯のための通路としてタップホール２０が、又、ガ
スのための通路として隔壁部分１９の上部のガス開口２
１がそれぞれ備えられており、溶湯及び高温ガスはそれ
ぞれ実線矢印及び点線矢印で示すように流通できるよう
になっている。符号２２及び２３はそれぞれ脱酸室１２
及び沈静室１３に備えたバーナーを示している。

溶湯は沈静室１３に備えたタップホール２４を通して外
部に取り出されるようになっている。

このように、第１図及び第２図から明らかなように、こ
の溶解炉は隔壁部分１４及び１９で仕切られた溶解室１
１、脱酸室１２、及び沈静室１３を有し、これらの各室
を順次に溶湯が流下できるように各室は段差を与えられ
、又、必要に応じてタップホール等の仕切機構が備えら
れている。更に又、ガス開口１６及び２１によって各室
は互いに連通されているのである。

罫ＪＩυ（吸 このような構成の本発明による溶解炉では、材料は溶解
室１１内へ投入機構１１により投入され、バーナー１７
により溶解される。溶解された溶湯は斜面にそって流下
し、脱酸室１２内へ流れ込む。

この脱酸室１２では適当な脱酸剤を投入されて脱酸処理
が行われる。この処理の間、脱酸室１２に備えたバーナ
ー２２が作動される。

脱酸処理された溶湯はタップホール２０を開口させるこ
とで沈静室１３内へ流れ込み、ここで沈静化される。然
る後、タップホール２４を開口させることで溶解炉から
外部へ取り出されるのである。

上述した作動に於て、溶解炉内の各室１１．１２及び１
３は何れも互いにガス開口１６及び２１によって連通さ
れているので、バーナー１７による熔解加熱ガスはその
まま外部へ廃棄されることなく先ず脱酸室１２内へ導か
れる。従って脱酸室１２に於る処理に際して炊かれるバ
ーナー２２は、少ない熱量を発生すれば良い。同様に脱
酸室１２から高温ガスが沈静室１３内へ導びかれるので
、バーナー２３による発生熱量も少なくすることができ
る。即ち、廃棄熱の有効利用が図れるのである。このよ
うな熱の有効利用によって、同様な処理を従来技術で行
う場合に比較して、大体１５〜２０％もの燃費節減を達
成できるものと推測される。又、溶解炉の本体に溶解室
、脱酸室、及び沈静室を組み合わせて配備したので、個
々に構成する場合に比較して、設備費も格段に低減でき
、約１５％もの低減の可能なことが試算されている。更
に又、連続的に溶湯の処理を行うことから、溶湯品質の
向上も達成できる。

血少災旌開 第３図に示す実施例に於ては、熔解室４０及び脱酸室４
１は上述の実施例の場合と同様に連通されている。即ち
隔壁部分５０に形成された溶湯開口５１及びガス開口５
２を通してそれぞれ溶湯及び高温ガスが流動できるよう
になっている。一方、脱酸室４１及び沈静室４２の隔壁
部分５３にはガス開口５４が形成されているだけであり
、溶湯通路５５は溶解炉の外部に備えられている。

しかしながら何れの室も前述と同様に溶湯が流下できる
ように段差を与えられ、又、上部の空間は互いに連通さ
れているのである。従って、このような配備構成によっ
ても前述と同様に熱エネルギーの有効利用が達成される
。

尚、前述した何れの実施例に於ても、バーナーによる燃
焼ガスの排出は最終の沈静室１３又は４２から溶解炉の
外部へ導びかれるようになされる。従って、溶解炉での
バーナーによる発熱量を従来よりも高める必要は全くな
い。

光貝■閣来 以上のように本発明によれば溶解室、脱酸室、及び沈静
室が同じ溶解炉の本体内部に形成され、溶湯が順次に流
下されるとともに、バーナーによる燃焼ガスは溶解室か
ら沈静室へと通過した後外部へ排出されるので、各室に
於るバーナーの総合的な発熱量は大幅に低減されること
になる。従って、経費節減に極めて有効（燃費で約１５
〜２０％低減）であり、又、少量生産に対しても有利に
稼動できる。又、設備費用も各処理室を組合せて構成し
ているので、安価（個々に構築する場合に比べて約１５
％低減）にできる利点を有する。更に又、溶解から溶湯
の処理まで一括して連続処理するので、製造される溶湯
の品質を一層向上できるのである。このように本発明は
産業上極めて優れた効果を得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による溶解炉の実施例を示す概略的立面
断面図。 第２図は第１図の溶解炉の平面断面図。 第３図は本発明による他の実施例の平面断面図。 第４図は従来の溶解炉を示す概略的立面断面図。 １０・・・・・・・・・・・溶解炉の本体１１．４０・
・・・・・・・溶解室 １２．４１・・・・・・・・脱酸室 １３・・・・・・・・・・・沈静室 １４．１９．５０．５３・・隔壁部分 １５．５１．５５・・・・・溶湯開口 １６．２１．５２．５４・・ガス開口 １７．２２．２３・・・・・バーナー １８・・・・・・・・・・・蓋

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 溶解炉の本体内部に溶解室、脱酸室及び沈静室を有し、
   前記各室は上部空間が互いに連通されるとともに、前記
   各室を順次に溶湯が流動できるように各室間に段差及び
   仕切手段が備えられて構成されていることを特徴とする
   溶解炉。