JPS63157570A - 垂直偏向回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は垂直偏向回路に関し、特に、垂直同期周波数の
異なる複数のビデオ信号を表示し得る陰極線管表示装置
（ＣＲＴ表示装置）に適用して好適なものである。

［従来技術］ ＣＲＴ表示装置は各種のビデオ信号を表示する手段とし
て適用されており、例えば、テレビジョン受像機、パー
ソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の電子機器に
用いられている。

ビデオ信号を表示する機能では電子機器が異なっていて
も変わりがなく、そこで、例えばテレビジョン受像機の
ＣＲＴ表示装置をパーソナルコンピュータの表示装置と
して利用するようなことも行われるようになってきた。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで、テレビジョン放送におけるビデオ信号の垂直
同期周波数は、例えば６０［Ｈｚ］であり、パーソナル
コンピュータにおけるビデオ信号の垂直同期周波数は例
えば８０［１１ｚ］であり、これら周波数は垂直偏向回
路における垂直発振回路の所定の引込み範囲を越えて異
なる。

そのため、テレビジョン受像機またはパーソナルコンピ
ュータ用に構成された一方の垂直偏向回路の垂直発振回
路が他方のビデオ信号を引き込んで動作することはでき
ず、従来は垂直発振回路等を別個に設けてテレビジョン
受像機の表示装置として、また、パーソナルコンピュー
タの表示装置として動作し得るようにしていた。

しかし、垂直発振回路等を別個に設ける分だけ回路が大
型、複雑になっていた。また、ユーザにとってはテレビ
ジョン受像機として用いる場合と、パーソナルコンピュ
ータの表示装置として用いる場合とでその都度切換えス
イッチを操作しなければならず、操作が煩雑であった。

本発明は以上の点を考慮してなされたもので、垂直周波
数の異なるビデオ信号を自動的に切り換えて表示するこ
とのできる簡易な構成の垂直偏向回路を提案しようとす
るものである。

［問題点を解決するための手段］ かかる問題点を解決するため、本発明においては、垂直
同期信号の周波数に応じた電圧信号を得る周波数検出回
路と、この検出された電圧信号に基づき垂直発振回路に
おける充放電回路の放電電流または放電時定数を変化さ
せる垂直発振制御回路とを設け、垂直同期周波数が異な
る複数のビデオ信号に対して垂直発振回路が垂直同期信
号の周波数に追従し、かつ同期した制波信号を発生する
ようにした。

［作用］ 周波数検出回路が垂直同期周波数を電圧信号に変換し、
この電圧信号に応じて垂直発振制御回路が垂直発振回路
の充放電回路の放電電流または放電時定数を変化させて
垂直同期信号に同期した制波信号を垂直発振回路から出
力させるようにした。

その結果、垂直同期周波数の異なる複数のビデオ信号に
対応できる簡易な構成の垂直偏向回路を実現できる。

［実施例］ 以下、本発明による垂直偏向回路の一実施例を図面を参
照しながら詳述する。

第１図において、垂直発振回路１は充電用コンデンサＣ
１と放電用抵抗Ｒ１を有する充放電回路２を備え、垂直
同期信号ＶＳＹＮＣによってトリガされて充放電し、垂
直同期信号ＶＳＹＮＣに同期した制波信号ＳＡＷを形成
して垂直ドライブ回路３に与える。垂直ドライブ回路３
は到来する制波信号ＳＡＷを垂直出力回路４でドライブ
できるように増幅すると共に、当該垂直偏向回路全体で
発生する歪みを打ち消すように到来信号を整形して垂直
出力回路４に与える。垂直出力回路４は到来する信号を
偏向コイル５に十分な電流１１を供給できるように増幅
して偏向コイル５に与える。

垂直偏向コイル５はこれにより、電子ビームを垂直方向
にスキャンさせる。この偏向電流■１はコンデンサＣ２
及び抵抗Ｒ２を介してアースに流れ、コンデンサＣ２と
抵抗Ｒ２との接続中点Ａにこの電流に応じた電圧信号を
発生させて垂直ドライブ回路３に負帰還させ、偏向動作
を安定化させる。

以上の構成に加え、この実施例は垂直同期信号ＶＳＹＮ
Ｃの周期を自動的に判別して制波信号ＳＡＷの周期をそ
の垂直同期信号Ｖ　Ｓ　Ｙ　Ｎ　Ｃの周波数に合わせる
構成を有する。

上述の垂直同期信号ＶＳＹＮＣは、モノマルチバイブレ
ータ６及びローパスフィルタ７を有する周波数／電圧変
換回路８に与えられ、モノマルチバイブレーク６におい
てパルス幅を変換された後、ローパスフィルタフにおい
て平滑されて垂直同期信号ＶＳＹＮＣの周波数に応じた
周波数検出電圧信号ＣＯＮを垂直発振制御回路９に与え
る。垂直発振制御回路９はこの電圧信号ＣＯＮに応じて
放電抵抗Ｒ１に流れる放電電流■２を可変させる。

垂直発振制御回路９は周波数検出電圧信号ＣＯＮが大き
な値を呈するときは、すなわち、垂直同期信号ＶＳＹＮ
Ｃの周期が窺いときは放電電流■２を大きくし、逆に、
周波数検出電圧信号ＣＯＮが小さいときは、すなわち、
垂直同期信号ＶＳＹＮＣの周期が長いときは放電電流丁
２が小さくなるように制御する。

以上の構成において、当該ＣＲＴ表示装置がパーソナル
コンピュータの表示装置として用いられ、周波数の高い
垂直同期信号ＶＳＹＮＣＨ（第２図（Ａ））が当該垂直
偏向回路に与えられると、周波数／電圧変換回路８から
小さな値の検出電圧信号ＣＯＮが垂直発振制御回路９に
与えられ、垂直発振制御回路９は抵抗Ｒ１に流れる放電
電流■２を大きくする。その結果、垂直発振回路１から
は第２図（Ｂ）に示すように垂直同期信号ＶＳＹＮＣＨ
に応じた放電時間の短い制波信号５ＡＷＨが出力され、
電子銃から射出された電子ビームをこの制波信号５ＡＷ
Ｈに応じてスキャンさせる。

これに対して、当該ＣＲＴ表示装置がテレビジョン受像
機の表示装置として用いられ、当該垂直偏向回路に第２
図（Ｃ）に示すような周期が長い垂直同期信号ＶＳＹＮ
ＣＬが与えられると、周波数／電圧変換回路８は大きな
値の検出電圧信号ＣＯＮを垂直発振制御回路９に与え、
抵抗Ｒ１に流れる放電電流工２を小さくする。かくして
、垂直発振回路１から第２図（Ｄ＞に示すような垂直同
期信号ＶＳＹＮＣＬに同期した放電時間が長い制波信号
５ＡＷＬを出力させる。この結果、電子ビームはこの長
い周期でスキャンされる。

上述の実施例によれば、従来装置に、僅かに周波数／電
圧変換回路８及び垂直発振制御回路９を加えるという簡
易な構成によって垂直同期信号■５ＹＮＣの周波数を自
動的に判別して放電時間を代えて垂直同期信号ＶＳＹＮ
Ｃの周期に同期した制波信号を形成でき、当該垂直偏向
回路を有するＣＲＴ表示装置を、垂直同期周波数の異な
る各種のビデオ信号を表示できるものとすることができ
る。　かくするにつき、この垂直偏向回路においては、
放電時間の可変動作を放電電流Ｉ２を可変して行うので
、垂直発振回路１において充電から放電への切換レベル
及び放電から充電への切換レベルを一定のレベルに固定
して置くことができ、垂直同期周波数が異なるビデオ信
号が到来してもその表示画面の縦方向の振幅を一定のも
のとすることができる。

また、上述の実施例によれば、垂直同期信号ＶＳＹＮＣ
の周期を検出して放電電流Ｉ２を可変するので、同一の
ビデオ信号内における垂直同期信号の僅かな周波数変動
に対してもその周期＆三追従できる制波信号を得ること
ができる。

なお、上述の実施例においては、放電電流を変化させて
周期の異なる垂直同期信号に同期した制波信号を得るも
のを示したが、可変コンデンサまたは可変抵抗を用い、
周波数検出電圧信号ＣＯＮに応じて容量または抵抗値を
変化させ、時定数を変えて放電時間、すなわち、制波信
号の周期を変えるようにしても良い。

［発明の効果］ 以上のように、本発明によれば、到来する垂直同期信号
の周波数を検出して放電電流または放電時定数を自動的
に変化させるようにしたので、垂直同期周波数の異なる
ビデオ信号に対して追従できる制波信号を簡易な構成に
よって、しかも煩雑な操作を要することなく得ることの
できる垂直偏向回路を実現し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による垂直偏向回路の一実施例を示すブ
ロック図、第２図はその動作の説明に供する信号波形図
ある。 １・・・垂直発振回路、２・・・充放電回路、３・・・
垂直ドライブ回路、４・・・垂直出力回路、５・・・イ
扁向コイル、８・・・周波数／電圧変換回路、９・・・
垂直発振制御回路、Ｒ１・・・放電用抵抗、Ｃ１・・・
充電用コンデンサ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 垂直同期信号の周波数に応じた電圧信号を得る周波数検
   出回路と、検出された上記電圧信号に基づき垂直発振回
   路における充放電回路の放電電流または放電時定数を変
   化させる垂直発振制御回路とを設け、垂直同期周波数が
   異なる複数のビデオ信号に対して上記垂直発振回路が上
   記垂直同期信号の周波数に追従し、かつ同期した鋸波信
   号を発生するようにしたことを特徴とする垂直偏向回路
   。