JPS63155242A - 仮想空間間デ−タ転送処理方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 多重仮想空間を有する計算機システムの仮想空間間のデ
ータ転送処理の改良方式である。

転送元の空間の所要データが外部記憶装置にページアウ
トされて、主記憶上に無い場合には、実際の転送をしな
いで、そのページを転送元空間と転送先空間の両制御表
から多重にポイントするように制御表を設定する。

この方式により、仮想空間間のデータ転送を効率よく処
理することができる。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、多重仮想空間を有する計算機システムにおけ
る、仮想空間間データ転送の処理方式に関する。

複数の仮想空間が共存する、いわゆる多重仮想空間の可
能な計算機システムにおいては、異なる仮想空間の間で
、一方の空間から他方の空間へのデータ転送をサポート
する場合がある。

〔従来の技術〕

第２図は計算機システムの構成例を示すブロック図であ
る。

処理装置１は、主記憶装置２にロードされたプログラム
を実行することにより、システムの制御及び各種の処理
を行う。

仮想空間方式の計算機システムにおいて、公知のように
各仮想空間は、仮想空間毎の制御表によって管理され、
制御表は、例えば空間毎のセグメント表１０．１１等と
、セグメント表で指示される各セグメントごとのページ
表１２．１３等からなる。

公知のようにページ表１２．１３等は、仮想空間を一部
データ長に分割したページに対応する項からなり、各ペ
ージの状態情報とアドレス情報を保持する。

ページ１４〜１７のように、ページが主記憶装置２に読
み込まれている（ページインされている）場合には、図
示のようにページ表１２．１３等の対応する項にそのペ
ージ１４〜１７の各先頭の主記憶アドレスを保持してそ
のページを指示し、又状態情報がページインの状態に設
定されていて、保持する主記憶アドレスは、処理装置１
がそのページ内のデータにアクセスする場合に、仮想ア
ドレスを実主記憶アドレスに変換するために使用される
。

公知のように、主記憶装Ｗ、２に空き領域を設ける等の
ために必要な場合に、主記憶装置２にあるページを適当
に選択して、磁気ディスク記憶装置等からなる外部記憶
装置３へ書き出して（ページアウトして）保存する場合
がある。

このようにページアウトした場合には、ページ表１２．
１３等のそのページの項を、ページアウトを示す状態に
設定し、且つ外部記憶装置３上の該当ページ（以下にお
いて外部ページという）１８の記憶アドレスを指示する
ようにし、処理装置１で当該ページへのアクセスが必要
になった場合には、その記憶アドレスによって外部ペー
ジ１８をページインしてアクセスするものとする。

以上のページ管理を、処理装置１はページ管理プログラ
ム４を実行することにより処理する。

通常のアクセスにおいては、プログラム及びデータは１
つの仮想空間内に配置されていて、他の空間とは完全に
絶縁されている。しかし、ある場合には異なる仮想空間
の間でメツセージを授受し、又データを転送する必要が
生じるので、そのような仮想空間間の通信機能をサポー
トするシステムがある。

そのようなシステムでは、ある仮想空間のプログラムか
ら、例えば他空間の領域を指定したデータ転送要求が発
行されると、空間間通信制御プログラム５を実行するこ
とにより、例えば次に述べるようにしてデータを転送す
る。

即ち、例えば転送元と転送先のアドレス変換を、それぞ
れ異なる仮想空間について実行するようにした、公知の
空間間データ転送用の転送命令を処理装置１が有する場
合には、転送元及び転送先の仮想空間の指定を所定のレ
ジスタに設定して、その転送命令を実行する。

こ＼で、転送命令のオペランドとなるページがページイ
ンされている場合には、主記憶装置２上の転送元及び転
送先の両ページ間でデータの転送（複写）が実行される
。

もしオペランドのページが主記憶装置２上に無い場合に
は、そこでいわゆるページフォールト検出による命令実
行の中断となり、ページ管理プログラム４に制御が移っ
て、当該ページのページイン処理が前記のように行われ
、ページインが完了すると転送命令の実行が継続される
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前記のようにして、仮想空間間のデータ転送が行われる
ので、転送領域はすべて主記憶装置２上にページインさ
れる必要がある。

しかし、一般に転送先の仮想空間で、実際にアクセスす
る必要のあるデータは、領域内の一部である場合が多く
、例えばあるデータを読むことによって、次にアクセス
するデータのアドレスが定まるというようにして、全転
送領域に広がって分散した位置にあるごく一部のデータ
のみがアクセスされる。

このために、ページインされたページの中には、結果的
に転送のみ行われて、処理のためにアクセスされること
の無い冗長ページが生じるという問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図は、本発明の構成を示すブロック図である。

図において、１は処理装置、２は主記憶装置、３は外部
記憶装置であり、処理装置１は仮想空間間のデータ転送
を空間間通信制御プログラム３０によって実行し、その
間に転送元のページフォールトを検出するとフォールト
制御プログラム３１により、ページ表３２．３３を処理
して該ページの転送に代える。

〔作　用〕

例えばページ表３２の仮想空間のページ１４からページ
１５までの領域のデータを、ページ表３３の仮想空間の
所要の領域に転送する場合に、処理装置１は空間間通信
制御プログラム３０を実行して、データ転送命令により
、主記憶装置２上でページ１４のデータを転送する。

続くページの転送に入ると、ページフォールトを検出す
るので、ページフォールト制御プログラム３１の実行に
移り、このプログラムの実行により転送元のページ表３
２の項３４に保持される外部ページ１８の記憶アドレス
を、転送先のページ表３３の項３５へ複写する。

その後空間間通信制御プログラム３０に戻り、次のペー
ジ１５の転送から継続して、データ転送を終了する。

この方式により、アクセスしない可能性のある外部ペー
ジをページインする必要無く、データ転送を行ったのと
同等の結果になる。

〔実施例〕

第１図において、通常のページ管理はページ管理プログ
ラム４の実行によって、従来と同様に処理される。

例えばページ表３２の仮想空間のページ１４からページ
１５までの領域のデータを、ページ表３３の仮想空間の
ページ１６からページ１７までの領域に転送するものと
する。

処理装置１は空間間通信制御プログラム３０を実行して
、前記従来と同様のデータ転送命令により、主記憶装置
２上でページ１４のデータをページ１６に転送する。

続くページの転送に入ると、このページは主記憶装置２
に無く、外部ページ１８としてページアウトされている
のでページフォールトが検出され、ページフォールト制
御プログラム３１の実行に移行する。

ページフォールト制御プログラム３１は、転送元のペー
ジ表３２のページフォールトが検出されたページに対応
する項３４に保持される外部ページ１８の記憶アドレス
を、ページ表３３の転送先ページに対応する項３５へ複
写し、このページの状態をページアウト状態に設定する
。

なお、同じページを指示する仮想空間の個数を表示する
ようにした、外部ページごとのカウンタを設けて、該当
ページの消去を制御するようにし、前記処理と同時にこ
、のカウンタを＋１するようにするのが望ましい。

前記のページ表の処理により、外部ページ１８のデータ
転送を完了したものとして空間間通信制御プログラム３
０に戻り、次のページ１５の転送から継続して、データ
転送を終°了する。

その後、ページ表３３の仮想空間のプログラムが項３５
のページにアクセスしようとすると、ページフォールト
が検出される。

従って、ページ管理プログラム４が通常の処理により、
外部ページ１８を主記憶装置２に設けた空きページにペ
ージインして、このページの主記憶アドレスを項３５に
設定することにより、アクセス可能にする。このとき、
外部ページ１８へのポインタは消去されるものとする。

もし、項３５のページへのアクセスが発生しなければ、
外部ページ１８のページインは全く行われず、無駄なペ
ージインが避けられる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、多重
仮想空間の計算機システムの、仮想空間間のデータ転送
において、外部記憶装置にページアウトされているペー
ジの冗長なページインを省くことができるので、システ
ムの処理効率を改善するという著しい工業的効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理構成ブロック図、第２図は従来の
構成例ブロック図である。 図において、 ■は処理装置、　　　　　２は主記憶装置、３は外部記
憶装置、 ４はページ管理プログラム、 ５．３０は空間間通信制御プログラム、１０．１１はセ
グメント表、１２．１３．３２．３３はページ表、１４
〜１７はページ、　　　１８は外部ページ、３１はペー
ジフォールト制御プログラムを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 仮想空間ごとの制御表（３２、３３）により、外部記憶
   装置（３）に保持する該仮想空間のデータのページを指
   示し、処理装置（１）は該制御表の指示する所要のペー
   ジを主記憶装置（２）に複写して、該ページにアクセス
   するように構成された計算機システムの、第１の該仮想
   空間から、第２の該仮想空間へのデータ転送において、 該転送すべき第１の仮想空間のデータが該外部記憶装置
   にのみ保持されている場合には、該外部記憶装置の該デ
   ータのページを第１及び第２の仮想空間の各制御表（３
   ２、３３）から多重に指示するように、第２の仮想空間
   の該制御表を設定する（３０、３１）ことを特徴とする
   仮想空間間データ転送処理方式。