JPS63153301A - 流動床ボイラの制御方法 - Google Patents

流動床ボイラの制御方法

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JPS63153301A
JPS63153301A JP12921287A JP12921287A JPS63153301A JP S63153301 A JPS63153301 A JP S63153301A JP 12921287 A JP12921287 A JP 12921287A JP 12921287 A JP12921287 A JP 12921287A JP S63153301 A JPS63153301 A JP S63153301A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は石炭等の流動燃焼を行う流動床ボイラの制御方
法に関するものであり、詳しくは負荷変動があっても流
動床温度の変化が極めて少なくなるように改良された流
動床ボイラの制御方法に関するものである。
[従来の技術] 流動床ボイラは、よく知られているように、流動室内に
燃料を連続的に供給すると共に、分散板を通して該流動
室内に空気を供給し、燃料の燃焼と流動媒体の流動とを
行い、該流動室内に配設された伝熱管にて熱交換させる
ものである。この流動床ボイラにおいては、従来、伝熱
管は流動床内に埋没するようにその設置高さや流動媒体
の充填量が設定されている。
[発明が解決しようとする問題点] 上述の如く、従来の流動床ボイラでは伝熱管が流動床内
に埋没しており、流動層伝熱の特徴として空気流速が下
がっても総括伝熱係数は下がらな゛い領域で運転すると
ころから、ボイラ負荷が低下した場合に燃料供給量及び
空気供給量を減少させて燃料の燃焼熱を低下させても、
伝熱係数と伝熱面積が殆ど低下しない、従って、熱交換
量が多く、流動床の温度が急激に低下し、運転不能に陥
ることがある。
この対策として、流動床を幾つかのセルに分け、負荷に
応じて幾つかのセルをスランプ状態として対応する方法
がある。しかしながら、この方法は、制御の上からも非
常に複雑であり、また負荷変動が頻繁に起こる場合には
充分には対応できないという問題がある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、燃料供給量及び空気供給量を変化させるか、
又はさらに流動媒体を給排することにより流動床高さを
変化させ、流動床内に埋没する伝熱管の本数を制御して
流動床温度を一定に維持するすることを特徴とするもの
である。
[作用] 本発明では、例えば、負荷の減少に対応して空気と燃料
の供給量を減少させると、流動床高さが低下し、該流動
床に埋没する伝熱管の本数が減少する。逆に、負荷の増
大に対応して空気と燃料との供給量を増大させた場合に
は、流動床高さが高くなり、該流動床に埋没する伝熱管
本数が増大する。そのため、ボイラ負荷の増減に対応し
て伝熱面積が変化することになり、流動床から伝熱管に
伝えられる総伝熱量が該負荷の増減に対応して増減され
ることになり、流動床温度の変動幅が著しく小さくなる
。従フて、従来の如き流動床の温度が急激に低下し゛て
運転できなくなる等の事態が確実に回避され、安定した
流動床ボイラの運転が可能となる。
また、石炭の炭種や粒径分布の変化に伴い、同一負荷、
同一過剰空気率、同一流動媒体充填量でも流動床温度が
変化する。この場合には、流動媒体の供給又は排出を行
って流動床高さを制御することにより、流動床温度の変
動幅を小さくできる。
[実施例] 以下図面を参照して実施例について説明する。
第1図(a)は本発明の実施例に係る流動床ボイラの制
御方法を説明するための流動床ボイラの縦断面図である
符号10はボイラ炉体であり、その内部の底部には分散
板12が該ボイラ内部を横断するように設置され、空気
室14が区画形成されている。この空気室14には1次
空気の供給管16が接続されている0分散板12の上方
は流動室であり、多数の伝熱管18が設置されている0
本実施例では、伝熱管18は高さ方向に3段になるよう
に設置されており、かつ上下方向に千鳥配列となるよう
に設置されている。符号20は燃料(本実施例において
は粒状炭)の供給管であり、分散板12の直上に均一に
供給するように複数本配設されている。
伝熱管18上方のフリーボード部には2次空気の供給管
22が接続されている。2次空気供給管22の更に上方
には、分散板24がボイラ炉体内部を横断するように設
置され、その上方に脱硫室を形成している。符号26は
石灰石やドロマイト等の脱硫剤(本実施例では石灰石)
を供給するための配管であり、符号28は脱硫反応後の
石灰石を排出するための排出管である。また、符号30
はボイラ炉体中の頂部に設けられた排ガス抜出口である
この炉体10には流動媒体の貯槽32が供給弁34付き
の供給管36を介して接続されている。
また、流動媒体の抜出用配管38が接続され、抜出弁4
0が設置されている。さらに、フリーボード部と空気室
14との差圧を検出する差圧計42、流動床Fの温度を
測定する温度計44、空気室14内の圧力検出計46が
設置されている。
かかる構成において、分散板12上方の流動室内には流
動媒体が充填され、供給管20から供給される粒状炭が
空気室14を通って供給される1次空気によって燃焼し
、流動床Fを形成する。
しかして、この流動床Fの高さがボイラ負荷の変動に対
応して変えられた際に該流動床Fへの埋没本数が変化す
るように伝熱管18の設置高さ及び流動媒体の充填量が
設定されている。例えば、ボイラ負荷が最大になった場
合にはこれに対応して粒状炭供給量及び1次空気供給量
が最大とされ、流動床Fの高さは図のAのレベルにまで
増大□ し、全ての伝熱管18が該流動床Fに埋没する
また、中間の負荷状態にあっては、それに見合って粒状
炭供給量及び1次空気供給量が減少され、流動床Fの高
さは図のBのレベルにまで低下し、伝熱管18のうち最
上段のものが流動床Fから露出する。更に、最低負荷状
態になったときには、粒状炭供給量及び1次空気供給量
が最低量まで減少され、流動床Fの高さは図のCのレベ
ルにまで低下する。これにより最上段及び中段の伝熱管
18が流動床Fから露出し、最下段の伝熱管18のみが
流動床Fに埋没することになる。このように、流動床ボ
イラの負荷変動に対応して流動床高さが変動すると、該
流動床に埋没する伝熱管18の本数が増減し、伝熱面積
が増減する。従って、流動床Fから伝熱管18に伝えら
れる総熱量が負荷の増減に対応して増減することになり
、流動床Fの温度の変動幅が著しく小さくなる。従って
、従来のようにボイラ負荷が低下した場合においても多
量の熱交換がなされて流動床温度が急激に低下するとい
う事態が回避され、低負荷状態においても安定したボイ
ラの運転を行うことが可能である。
なお図の流動床ボイラにおいては、流動床Fを通った燃
焼ガスは、2次空気の供給を受けた後分散板24を通っ
て脱硫流動床Sに入り、イオウ分が除去された後排ガス
となって抜出口30より排出される。
上記実施例では粒状炭供給量と1次空気供給量とを変化
させることにより流動床Fの高さを制御しているが、本
発明では、さらに流動媒体の充填量を変化させることに
より流動床Fの高さを制御しても良い。即ち、例えば石
炭の炭種の粒径分布の違いにより、同一負荷、同一過剰
空気率、同一流動媒体充填量でも流動床温度が変わる。
また、揮発分が高い程、あるいは微粒が多い程、流動床
内よりもフリーボードで燃焼する割合が増えるため、流
動床内で発生する熱量が減少し流動床温度は下がる。こ
のような場合には、流動媒体の排出を行なって流動床F
の高さを減少させることにより流動床温度を元の状態に
戻す。
また、ボタ等の低カロリー炭を燃焼する場合、頁岩等の
岩石成分が多いところから、流動床内に蓄積され、流動
媒体の増加をもたらす。そのため、流動床高さを一定に
支持するためには流動媒体を流動床から抜出す必要があ
る。この時、同様の方法で制御する。
この制御を行なうには、空気室14の圧力と温度を検出
し、かつ燃焼用1次空気量を検出し、それらを所定の日
算式で計算させ、燃焼室の分散板12の差圧を求める。
一方、フリーボード部と空気室14の差圧を検出し、こ
れから、上記分散板12の差圧△Pを引き、流動媒体の
かさ比重で割って、流動媒体の充填高さを求める。流動
媒体の充填高さ、流動床温度、1次空気量を、後述する
如くの所定の実験整理式を用いた流動床温度の制御式で
計算し、その結果との差により流動媒体の供給量及び抜
き出し量の制御を自動釣に行なう。
この間の演算、炭種の変化等の推論は、計算機のデータ
ベースに蓄積したデータにより行なう、いわゆるエキス
パートシステムにより実施することができる。
第1図(b)はこの制御を行うためのブロック図であり
、符号48は計算機、50は関数発生機であり、流動床
温度と計算機48からのデータにより関数を発生させ、
繰返形アナログ計算機を内蔵する調節計52に出力して
いる。該調節計52では、上記の差圧△Pとこの関数と
から流動媒体抜出弁40と流動媒体供給弁34の制御を
行なう。
図の実施例では伝熱管18は高さ方向に3段に配列され
ているが、本発明は2段、4段もしくはそれ以上の多段
に配設してもよい。また、図の流動床ボイラは脱硫流動
床を設けているが、この脱硫流動床は本発明にとって必
須のものではない。
更に、上記実施例では燃料として粒状炭を採用している
が、粒状炭や微粉炭あるいは石炭以外の各種可燃性物質
をも原料とできる。
なお、本発明においては特に限定されるものではないが
、例えば流動媒体の静置時の高さは150〜300mm
、伝熱管の上下方向のピッチは80〜170mm、伝熱
管の直径は外径で30〜90mm、最下段の伝熱管の中
心が分散板から300〜600mm上方に位置するよう
に組み合わせるのが好適である。
以下好適な具体例について説明する。
第1図(a)の装置において、流動媒体として珪砂を採
用し、燃料として粒状炭を採用した。また、1次空気の
空気比を1.05.2次空気の空気比を0.17とし、
伝熱管18の総表面積を3、 5rfl’とした。また
、流動媒体の静置高さは200mmとし、伝熱管の上下
方向のピッチは130mm、伝熱管直径(外径)は65
mm。
最下段の伝熱管の中心位置が分散板12の上方450m
m、伝熱管設置段数3段(千鳥配列)とし、ボイラ負荷
を種々変動させて流動床Fの温度を測定した。その結果
を第2図に示す。
また、第3図は、伝熱管18の総表面積を651T1′
とした他は、前記第2図に示したものとほぼ同様な条件
で、ボイラ負、荷を種々変動させて流動床Fの温度を測
定した結果を示すものである。
第2図および第3図より、本発明によればボイラ負荷が
変動しても流動床温度は殆ど変化せず、はぼ一定である
ことが認められる。なお、これら第2図、第3図に示す
結果において、負荷が40%付近よりも以下になると、
1次空気量を一定として安定した流動化をはかる必要が
あるため、流動床温度は下降傾向となる。
ところで、本発明の流動床ボイラにおいて、伝熱管の設
置高さを最適値となるように決定するには、流動媒体の
充填量及び空気供給量より、高さの異なるそれぞれの伝
熱管の伝熱量がいくらになるかが把握されなければなら
ない。発明者らは、−辺が400 mmの方形の流動層
実験装置により、常温空気を電気発熱体伝熱管で加熱し
、伝熱係数を測定する方法で流動媒体の充填量と空気供
給量よりある設置高さの伝熱管の平均伝熱係数を求める
ことができる実験整理式を得た。これは下記に示す通り
である。なお、伝熱管は3列千鳥配列され、その直径は
48mmである。また、流動媒体は平均粒径1mm、U
mf=0.46m/sの珪砂である。
A  w  163e−’°2LId n  −1,67+1.87Ud Ud=Uo−Umf Hx:高さXにおける管列の平均熱伝達率HOO:単相
強制対流における管群の平均熱伝達率 Hmax:各空塔速度におけるHXの最大値LC:静止
層高 UO:空塔速度 Umf :最小流動化速度 X:分散器から伝熱管中心までの高さ 2と(X −L c ) / L cとの関係に関する
実験値及び上記整理式からの算出値を第4図に示す。
この第4図の通り、実験データと整理式は良好に一致す
る。
上記実験整理式を高温の実機に適用するには、別の公表
された、流動層内水平伝熱管の最大伝熱係数の式により
Hwaxを求め、輻射伝熱係数を加算して、伝熱管設置
位置と平均伝熱係数の関係を求める。一方、燃料の組成
により変化する理論燃焼温度と、組成、燃焼性及び粒径
により変化する流動床内外の燃焼割合から熱バランス計
算することにより、所定の流動床温度を得るために伝熱
管で交換すべき熱量を求める。これから、計算により、
負荷の変動幅に対応する空気供給量の変動幅の間で、所
定の流動床温度を一定に保つための、平均伝熱係数の変
化を求める。その変化のしかたに合致する流動媒体の充
填量と伝熱管の設置の高さとが最適値ということになる
前記−辺400mmの流動層実験装置の実験結果で示せ
ば、第5図の■の線が望むべき平均伝熱率Hxの変化の
しかたであり、空塔速度Uoに比例している。この場合
の静止層高Lc=300mm、全伝熱管の平均設置高さ
Xm=445mmが最適値である。なお、第6図はLc
とXmを示す模式図である。
この方法によると低カロリーの燃料や、揮発分の非常に
高い燃料を燃焼させる場合、あるいは燃料が変化する場
合であっても、適切に伝熱管位置、流動媒体の充填量を
設定できる。これにより、負荷変動に対して流動床温度
を一定に保つことができる。
[発明の効果] 以上の通り、本発明によれば流動床ボイラの負荷が変動
しても、・流動床温度の変動幅が極めて少なく、極めて
安定した流動床ボイラの運転を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は木1発明の詳細な説明する流動床ボイラの概略
的な縦断面図と制御ブロック図、第2図および第3図は
それぞれ異なる実験結果を示すグラフである。第4図は
ZとYとの関係を示すグラフ、第5図はHxとUOとの
関係を示すグラフ、第6図はLcとXmとを示す模式図
である。 12・・・分散板、      14・・・空気室、1
6・・・1次空気供給管、  18・・・伝熱管、20
・・・燃料供給管、   F・・・流動床。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)流動室内に燃料を連続的に供給すると共に、分散
    板を通して該流動室内に空気を供給し、燃料の燃焼と流
    動媒体の流動とを行い、該流動室内に配設された伝熱管
    にて熱交換させる流動床ボイラにおいて、燃料供給量及
    び空気供給量を変化させることにより、流動床高さを変
    化させて流動床内に埋没される伝熱管の本数を制御し、
    流動床温度を一定に維持することを特徴とする流動床ボ
    イラの制御方法。
  2. (2)流動室内に燃料を連続的に供給すると共に、分散
    板を通して該流動室内に空気を供給し、燃料の燃焼と流
    動媒体の流動とを行い、該流動室内に配設された伝熱管
    にて熱交換させる流動床ボイラにおいて、燃料供給量及
    び空気供給量を変化させると共に流動媒体の給排を行う
    ことにより、流動床高さを変化させて流動床内に埋没さ
    れる伝熱管の本数を制御し、流動床温度を一定に維持す
    ることを特徴とする流動床ボイラの制御方法。
JP62129212A 1986-08-26 1987-05-26 流動床ボイラの制御方法 Expired - Lifetime JP2513231B2 (ja)

Priority Applications (2)

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US07/134,345 US4768468A (en) 1987-05-26 1987-12-17 Method of controlling a fluidized bed boiler
CN88102105A CN1009305B (zh) 1987-05-26 1988-04-19 控制流化床锅炉的方法

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JP19953286 1986-08-26

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5646901A (en) * 1979-09-27 1981-04-28 Babcock Hitachi Kk Fluidized bed boiler

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5646901A (en) * 1979-09-27 1981-04-28 Babcock Hitachi Kk Fluidized bed boiler

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