JPS63153296A - アルミニウム合金製ホイ−ルリム及びその製造方法 - Google Patents

アルミニウム合金製ホイ−ルリム及びその製造方法

Info

Publication number
JPS63153296A
JPS63153296A JP29880586A JP29880586A JPS63153296A JP S63153296 A JPS63153296 A JP S63153296A JP 29880586 A JP29880586 A JP 29880586A JP 29880586 A JP29880586 A JP 29880586A JP S63153296 A JPS63153296 A JP S63153296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel rim
aluminum alloy
oxide film
chromium complex
anodic oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29880586A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07109040B2 (ja
Inventor
Tetsuji Iwama
岩間 哲治
Kazuo Chiba
千葉 和郎
Tsuyoshi Katsumata
堅 勝又
Satoru Morikuni
森国 哲
Hisaki Osada
長田 悠樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP29880586A priority Critical patent/JPH07109040B2/ja
Publication of JPS63153296A publication Critical patent/JPS63153296A/ja
Publication of JPH07109040B2 publication Critical patent/JPH07109040B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D11/00Electrolytic coating by surface reaction, i.e. forming conversion layers
    • C25D11/02Anodisation
    • C25D11/04Anodisation of aluminium or alloys based thereon
    • C25D11/18After-treatment, e.g. pore-sealing
    • C25D11/24Chemical after-treatment

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、例えば自動車用のアルミニウム合金製ホイー
ルリム及びその製造方法に関するものである。
【従来技術とその問題点】
例えば、自動車用のアルミニウム合金製のホイール(以
下、単にホイール)は、そのホイール構造によって、1
ピース、2ピース、又は3ピースの3タイプに想別され
る。 1ピースタイプのホイールは、ホイールリム及びディス
ク等を一体構造として鋳造あるいは鍛造で作られ、材質
的には通常Al−5i系合金からなる。 しかし、このタイプのホイールは、鋳造技術上の制約が
あり、薄肉軽量化には限界があり、かつ、表面処理によ
って素材マトリックス中に存在する晶出Si粒子のため
に鮮明なる色彩もしくは光沢を得ることが難しいもので
ある。 一方、2ピース又は3ピースタイプのホイールは、ホイ
ールリムとディスクとが夫々別々に製造され、ホイール
リムは、アルミニウム展伸材をロール成形又はヘラ絞り
成形(スピニング成形)することによって作られ、材質
的には、一般:的にJIS−^5052、JrS−^5
154といった^f−M、系合金からなり、又、ディス
クは鋳造等で作られる。 そして、これらホイールリムとディスクとは、ボルト又
は熔接によって結合され、ホイールとして一体化される
のである。 このような2ピース又は3ピースのタイプのホイールは
、1ピースタイプのホイールに比べて、同程度の強度を
得るのであればより軽量であり、かつ、表面処理性に優
れ、鮮明なる色彩もしくは色調を得ることが可能であり
、ファツション性に対する自由度が高い特長があると言
われている。 すなわち、従来、2ピース又は3ピースタイプのホイー
ル用のリムは、ホイール材を切断、打抜き、ロール成形
又はヘラ絞り成形等によって所定形状のリムに製造した
後、バフ研摩、化学研摩、陽極酸化、塗装、電解着色も
しくは染色して、例えばホワイト、シルバー、ブラック
、ゴールド又はワイン色のような色調にされているので
ある。 又、長年にわたってトリム、バンパー、モールといった
鋼製の自動車用部材にクロムメッキされたものが使用さ
れてきており、その適度な光沢を有し、メタリックな鏡
面を示す外観が自動車愛好家に好まれ、かつ要求される
傾向にある。 この要求をホイールリムに対して満たすため、表面にク
ロムメッキを試みている例もあるが、即ちリムをジンケ
ート処理し、その後Cu、Ni等を10〜20μmの厚
みに下地メッキし、その後0.2〜0.3μ情厚のCr
メッキをして鏡面を得ているわけであるが、この場合に
は次のような問題がある。 すなわち、■20μ端程度0厚膜の割には、耐食性、耐
候性が良好でなく、実使用後に表面に白くもりが生じる
、■陽極酸化及び塗装と比べて価格が高い、■1ピース
ホイールリムに適用する場合は、ジンケート処理が不完
全になり易いため、ホイール素地とメッキとが剥離する
、■2ピース、又は3ピースホイールリムに適用する場
合は、リム及びディスクを熔接する時の熱によって皮膜
が剥離するといった問題点がある。 これらの問題点を解決するべく、他の方法によってクロ
ムメッキ調の外観を得るため、■陽極酸化皮膜に青色の
有機染料を染色する方法、■交流陽極酸死後電解着色す
る方法、■陽極酸化皮膜を2回浸漬によって無機着色す
る方法等が提案されているが、■については、耐候性が
悪いために色褪せが生じ易く、■については、設備費が
高く、かつ、その色調が合金組成の変動によって変化し
易い、又、■については、クロム調のような淡い着色を
する場合には、色調が不安定になり易く、未だに通常の
クロムメッキと同等なる外観を安定に、かつ、安価に提
供する方法は得られていないのである。
【発明の開示】
本発明者は、前記の問題点に対する研究を鋭意押し進め
た結果、膜厚が約25〜8(lag/d論”で、かつ、
セルサイズが約200〜400人の陽極酸化皮膜に、C
「元素量が約0.5〜5mg/m”の割合でクロム鉗塩
型着色材を介在させたアルミニウム合金製のホイールリ
ムであって、このホイールリムの表面の中心線平均粗さ
が約0.01〜0.1μ鴎であるよう構成したアルミニ
ウム合金製のホイールリムは、驚くべきことに、外観が
クロムメッキと同等なものになり、しかもクロムメッキ
のものより耐食性及び耐候性に優れていることを見出し
たのである。 ここで、ホイールリムの素材であるアルミニウム合金の
表面の陽極酸化皮膜を約25〜80mg/dffI2と
したのは、陽極酸化皮膜の膜厚が251611/ dl
12より薄くなると、赤味がかつて、虹がかかったよう
な色調のものになり、逆に、80mg/dm”より厚く
なると、入射光が陽極酸化皮膜に吸収され、光沢が落ち
てしまうようになったからである。 そして、この陽極酸化皮膜の膜厚を約25〜805g/
dm”とした場合には、前記のような欠点が起きないの
みでなく、通常黒点と呼ばれる皮膜欠陥が少なくなり、
耐食性を著しく良好なものにすることが可能であり、さ
らには通常のクロムメッキの場合に比べても良好な耐食
性が得られたからである。 又、陽極酸化皮膜のセルサイズ(直径)を約200〜4
00人としたのは、セルサイズが200人より小さくな
ると、陽極酸化皮膜表面に粉ふき現象が認められて、光
沢が落ちてしまい、逆に、400人を越えて大きくなり
すぎると、肌荒れしたようになって、光沢が落ち、そし
て着色しにくくなり、クロムメッキ調の色調が得られな
かったからである。 又、上記のような特性の陽極酸化皮膜に対してクロム錯
塩型着色材が介在させられるのであるが、このクロム錯
塩型着色材の介在量は、このクロム錯塩型着色材中のC
r量が約0.5〜5mg/s+”となるようにしておか
ねばならないのである。 すなわち、このクロム錯塩型着色材中のCr量が0.5
−g/−2より少なすぎると、クロムメッキ調のものに
ならず、ガラス鏡面のものになってしまい、逆に、5m
g7m”を越えて多くなりすぎると、黒染めした場合と
同様な黒色面を呈してしまい、光沢が悪くなったからで
ある。 尚、このようなりロム錯塩型着色材としては、例えば與
野製薬製のTAC染料のようなりロム錯塩型酸性染料を
一最的には用いることができる。 特に、この少なくともCr元素を含有している水溶性の
黒色有機系クロム錯塩型酸性染料は、耐熱性及び耐候性
に優れていることから好ましいものである。 又、このような構造のホイールリムの表面の中心線平均
■さRaの大きさは、クロムメッキ調の鏡面のゆらぎ、
すなわち波立ちに大きな影響を及ぼすことから、Raが
約0.01〜0.1.cz 5(JIS B 0801
に準拠)のものでなければならなかった。 すなわち、Raが0.1μ−を越えた大きなものになっ
てしまうと、像が乱れてみえてしまい、逆に0.01μ
鴎より小さくなると、反射光が増加し、鏡面がぎらつき
、クロムメッキ鏡面と言うよりもガラス鏡面になってし
まい、所望のクロムメッキ調のものが得られなくなった
のである。 尚、画像の鮮明性の点からは、このホイールリムの表面
は、表面粗さ曲線の中心線を基準として0.3μ−以上
、より好ましくは3Ra以上の深さのビットが約12個
72.5+i−以下、より一層好ましくは約10個/2
.5111m以下のものであるようにしておくことが望
ましい。 又、クロムメッキ調のホイールリムを得る点より、その
光沢度(JIS Z 8)41に準拠、入反射角60゜
の時の光沢度)が約500〜800%のものであること
が望ましいのである。 又、このホイールリムに用いられるアルミニウム合金と
しては、従来からの加工硬化型のAl−Hg系合金、又
は時効硬化型の^l−t4g−5:系合金、その他のア
ルミニウム合金を用いることもできるのであるが、一般
的にはへLMg系合金が良い。 そして、これらの中でも、不純物としてのSiが0.1
重量%以下、Mnが0.05重量%以下、Tiが0.0
5重量%以下、Crが0.05重1%以下、Znが0.
25重量%以下であり、Mgを2.2〜3.3重量%、
Feを0.05〜0.2重量%、Cuを0.03〜0.
15重量%とじ、残部がAl及び不可避不純物からなる
アルミニウム合金であることが特に望ましいものである
。 すなわち、M6含有量が2.2重量%より少なすぎる場
合には、ヘラ絞り又はロール成形加工後のホイールリム
強度が低く、バフ研摩性も良くない傾向にあり、逆に3
.3重量%を越えて多くなりすぎた場合には、通常β相
と呼ばれるへN−M、系の金属間化合物が素地のマトリ
ックス内に多量析出するようになって、応力腐食割れと
いった腐食及び陽fi酸化性の劣化が生じる傾向がある
からである。 又、Feは、通常、へ1−Fe系、^f−Fe−5i系
、八1−Fe−Mn−5i系の金属間化合物として存在
し、その大部分は鋳造後のマトリックス中に晶出物とし
て存在し、一部がマトリックス中に固溶スは析出してい
るが、Feの含有量が0.05重旦%より少なくなりす
ぎると、結晶粒の微細化又は組繊の均一化による強度の
向上が図れに<<、又、0.2i i%を越えて多くな
りすぎると、多量のへ〇−Fe系の金属間化合物が生成
し、陽極酸化時に0.3μm以上の深さのビットが多く
形成されるようになるからである。 又、Cuの含有量が0.03〜0.15重量%の範囲内
にあっては、このCuはマトリックス中に固溶しており
、そしてCu含有量が0.03重量%より少なくなりす
ぎると、化学研摩後における表面の平滑性及び均一性が
欠ける傾向にあり、又、逆に0.15重量%を越えて多
くなりすぎると、化学研摩が局部的に過大となって、平
滑性が損なわれ、加えて溶接性も損なわれる傾向にある
からである。 不純物元素としてのSiは、通常、大部分はへ1−Fe
−5:系、へN−Fe−Mn−6i系の金属間化合物(
晶出物)として、又、一部はマトリックス中に固溶もし
くは析出して存在するわけであるが、基本的には、へN
−M、合金中の固溶M、との結合によって析出生成され
る化学研摩性及び陽極酸化性を劣化させるMg25iが
実質上存在しない程度の濃度として含まれる分には差し
支えないことより、0.1重量%までとするものである
。 又、Mnは、Al’−Fe−Mn系の金属間化合物及び
一部固溶して存在していて、基本的には、素材の強度の
向上及びバフ研摩性の向上をさせるわけではあるが、0
.05重量%を越えて含有されると、マトリックス中の
金属間化合物が増加し、陽極酸化性を劣化させる傾向が
あることより、0.05重量%までとするものである。 又、Tiは、鋳塊組成の微細化のために添力「されるも
のであり、0.05重量%を越えての添加はAl’−T
i系の金属間化合物の存在によって陽極酸化性を劣化さ
せる傾向があることより、0.05重量%までとするも
のである。 又、Crは、Al−Fe系、へf−M、系といった金属
間化合物の均一な析出をさせる元素であるが、0,05
重量%を越えて存在すると、Al−Cr系の金属間化合
物を新たに生成させることがあり、陽極酸化性を劣化さ
せる傾向があることより、0.05重量%までとするも
のである。 又、Znは、0.25重量%を越えて存在すると、化学
研摩が局部的に過大となり、平滑性が損なわれる傾向が
あることより、0.25重量%までとするものである。 そして、上記に説明した組成のアルミニウム合金を鋳造
するに際しては、M、の酸化物、地金成分中の^Z−T
i系の粒子をカートリッジフィルター等によって除去し
ておくことが、バフ研摩、化学研摩及び陽極酸化処理時
に生成する表面欠陥が少なくなることから望ましいもの
である。 そして、前記構成のホイールリムは、バフ研摩、化学研
摩、陽極酸化及びクロム錯塩型着色材処理等の工程を巧
みに組み合わせることによって得られることも見出した
のである。 すなわち、本発明は、所定形状のアルミニウム合金製の
ホイールリム素材を、このホイールリム素材の中心線平
均粗さが約0.1μm以下であるようバフ研摩した後、
このホイールリム素材の表面粗さプロフィールが実質上
変化しないよう研摩材を除去し、この後溶存^l濃度を
約ZOg/l以下に管理したリン酸及び硝酸含有水溶液
で化学研摩し、その後電解電圧が約5〜15Vで陽極酸
化処理して約25〜80mg/d+*2厚の陽極酸化皮
膜を形成し、その後クロム錯塩型着色材で処理してCr
元素量が約0.5〜5−gem”のクロム錯塩型着色材
を介在させるアルミニウム合金ホイールリムの製造方法
をも提供するものである。 つまり、例えば前述したアルミニウム合金の鋳塊を均質
化処理、熱間圧延、冷間圧延、軟質焼鈍といった工程を
経て所定の板厚の展伸材を得、この展伸材を所定の形状
に成形加工してホイールリム素材を得る。 次に、このホイールリム素材に対して、荒バフー中バフ
ー仕上げバフといったようなバフ研摩を行ない、ホイー
ルリム素材表面の中心平均荒さRaが約0,1μ羨以下
、より望ましくは約0.01〜0.1μmのものになる
ようにする。 この後、上記バフ研摩によってホイールリム表面に付着
している通常バフカスと呼ばれる研摩材を、ホイールリ
ム表面の表面粗さプロフィールが実質上変化しないよう
に洗浄して除去する。 尚、この洗浄除去方法としては、例えば■トリクロルエ
チレン、フロンソルブ等の有機溶剤による洗浄、■界面
活性剤を含有させている中性、弱アルカリ、若しくは弱
酸性(p I+ 5〜9)の水溶液による洗浄が挙げら
れる。又、上記洗浄において、エアー撹拌、超音波によ
る撹拌、機械的な揺動、ブラッシング、ワイピング等を
併用して実施すると一層効果的である。 これに対して、例えば強酸性もしくは強塩基性の水溶液
中で該ホイールリムを処理して、バフカスを洗浄除去し
た場合は、表面が溶解によって白化し、表面租さ曲線に
おけるプロフィールが変化し、ピットが増加して好まし
くない傾向にある。 次に、リン酸及び硝酸を含む水溶液にて化学研摩するわ
けであるが、この場合望ましくはリン酸濃度は70〜9
0%、硝酸濃度は1.8〜2.6%、Cuイオン濃度は
100〜2000pp餠で、この水溶液中の溶存^!濃
度が20g71以下の水溶液を用いて行なう、尚、この
水溶液中に硫酸が含まれていても特に問題はない。 但し、この場合に重要なことは、該化学研摩液中の溶存
^l濃度を20g/l以下に管理することであり、この
ようにすることによって表面の白化が防止される。 そして、処理条件は、通常、1回の化学研摩において^
!溶解量を約8〜15g/a’にすることによって、ホ
イールリム材表面が3〜6μm程度研摩される程度のも
のである。 すなわち、例えば処理温度は約95〜120℃、好まし
くは約100〜115℃、処理時間は約30〜300秒
、好ましくは約70〜90秒である。 この化学研摩後、水洗し、その後通常硝酸又は硫酸等の
水溶液に浸漬し、該表面に化学研摩によって付着したス
マット(溶解残香)を除去する。尚、この後、更に再度
化学研牽することも光沢を上げるためには有効であるこ
とはいうまでもない。 次に、硫酸を含む水溶液中にて陽極酸化処理するわけで
あるが、通常硫酸濃度が約10〜30%、溶存^l濃度
が約5〜20g/lからなる組成の浴を用いて陽極酸化
処理を行なう。 尚、この処理による皮膜生成効率等を上昇させるために
、リン酸、スルファミン酸等を添加してもかまわない。 そして、陽極酸化処理の条件は、陽極酸化皮膜厚を約2
5〜80mg/c1m”になるように、電流密度、処理
温度及び処理時間等を設定するわけであるが、処理電圧
は約5〜15Vの条件下で陽極酸化することが大事であ
る。 すなわち、処理電圧が15Vを大きく越える場合には、
深いビットを増加させて好ましくなく、又、5v未満の
小さな場合には、陽極酸化皮膜表面に白粉が発生して好
ましくないからである。 又、この場合の電流密度は約0.5〜2.0^/dm”
、処理温度は約15〜30℃であることが望ましい、尚
、使用する電流波形は、直流、交流を問わないが、表面
色調の点から負成分のない電流が好ましい。 そして、このようにして処理された陽極酸化皮膜のセル
サイズ(直径)は200〜400人となり、化学研摩後
の光沢度を殆ど低下させるようなことはないようになっ
ている。 この陽極酸化処理後、水洗し、その後黒色のクロム錯塩
型着色材にて処理し、表面をクロムメッキ調に仕上げる
わけであるが、この前に、例えばシュウ酸アンモニウム
水溶液等に浸漬することにより、活性化処理を施し、こ
れによってより一層効果的にクロムメッキ調に仕上げる
こともできる。 ここで、水溶性の黒色有機系クロム錯塩酸性染料等のク
ロム錯塩型着色材による処理は、通常の黒染めとは異な
り、陽極酸化後の表面の色調をクロムメッキ調にするた
めに実施することを目的としているものである。この為
、浴組成は、通常の市販の水溶性の黒色クロム錯塩酸性
染料(例えば奥野製薬製T、^、C,Blaek−40
2、T、^、C,BIack−415)の濃度が約5〜
10g#、 allが約5.2〜5,8に調整したもの
を用いればよく、又、処理温度及び処理時間等はクロム
元素付着量を約0.5〜511111/II2とするよ
うに調整すればよい0例えば、処理温度は通常約10〜
60°C1好ましくは20〜40℃で、処理時間は数秒
〜120秒程度で行なえばよい、尚、この条件は、通常
の黒染め処理と比べても非常に短時間であることはいう
までもない。 そして、上記着色処理後水洗し、その後耐食性、耐候性
を向上させるために封孔処理するわけてあるが、例えば
沸騰純水、水蒸気、1塩(例えば酢酸ニッケル)、Co
塩等の金属塩を含有する水溶液、弱アルカリ系の水溶液
を用い2〜60分間、好ましくは約5〜10分間封孔処
理することが望ましい。
【実施例1】 M、が3.1重量%、Feが0.08重量%、Cuが0
.07重量%、Siが0.06重量%、Mn、Ti、C
r及びZnが各々0.02重量%以下、残部^l及び不
可避不純物からなるアルミニウム合金のホイールリム材
を所定の形状のリムに成形加工した後、バフ研摩によっ
てRaが0.06μ−となるように仕上げ、その後50
℃で2%弱アルカリ系洗剤水溶液(共栄油脂社製ライト
クリーンD−11)にエアー撹拌しながら5分間浸漬し
、その後水洗し、次いで市販のリン酸−硝酸系の化研液
(日本M&T社製のアルミブライト−N、溶存Alf4
度20g#りにて110℃で70秒浸漬処理し、アルミ
ニウムを10g/議2溶解した後、水洗し、そして常温
にて10%硝酸浴でデスマットし、水洗する。 この後、15%硫酸水溶液を用い、20℃で、かつ、処
理電圧が13Vの条件下で所定時間陽極酸化処理して所
定厚の陽極酸化皮膜を形成した後、水洗し1、この後ク
ロム錯塩型酸性染料(奥野製薬社製、T、^。 C,[11ack402)の5g/l水溶液(25℃、
pH5,6)中に所定時間浸漬し、所定量のクロム錯塩
型酸性染料を陽極酸化皮膜に付着させた。 そして、水洗後、5g/lの1塩水溶液(奥野製薬社製
、トップシールDX500)を用いて95℃で10分間
の封孔処理し、本発明になるホイールリムを得る。
【実施例2】 実施例1において、バフカス洗浄を、トリクロルエチレ
ン洛中で超音波(25KHz)洗浄する手段で行ない、
その他は同様にして本発明になるホイールリムを得る。
【実施例3】 実施例1において、陽極酸化処理時間を延長して陽極酸
化皮膜を80mg/d■2にする他は同様に行ない、本
発明になるホイールリムを得る。
【実施例4】 実施例1において、陽極酸化処理電圧を8Vにする他は
同様に行ない、本発明になるホイールリムを得る。
【実施例5】 実施例1において、バフ研摩による仕上げをRaが0,
02μ騰にし、その他は同様にして本発明になるホイー
ルリムを得る。
【比較例1】 実施例1において、バフ研摩による仕上げをRaが0.
12μmにし、その他は同様にしてホイールリムを得る
【比較例2) 実施例1において、バフカス洗浄を、10%H,SO。 水溶液を用い、60°Cで3分間行ない、その他は同様
にしてホイールリムを得る。 【比較例3】 実施例1において、化学研摩を溶存^ljlを35g/
i’にて行なう他は同様に行ない、ホイールリムを得る
【比較例4】 実施例1において、陽極酸化皮膜の厚さを100mg/
da”にする他は同様に行ない、ホイールリムを得る。
【比較例5】 実施例1において、Cr元素付着量が20!I1g/l
112相当のクロム錯塩型酸性染料を付着させる他は同
様に行ない、ホイールリムを得る。
【比較例6】 実施例1において、陽極酸化処理電圧を18Vにする他
は同様に行ない、ホイールリムを得る。
【比較例7】 実施例1において、クロム錯塩型酸性染料による処理を
省略する他は同様に行ない、ホイールリムを得る。
【比較例8】 実施例1において、陽極酸化処理と省略する他は同様に
行ない、ホイールリムを得る。
【比較例9】 実施例1において、陽極酸化処理電圧を4■にし、その
他は同様にしてホイールリムを得る。
【比較例10】 実施例1と同様にバフ研摩したホイールリムを弱アルカ
リエツチングし、エツチング後水洗し、その後10%H
NO,を用いて常温で30秒の条件で中和処理し、再度
水洗する。 その後、ジンケート処理をして、亜鉛置換皮膜を生成し
た後、順次半光沢旧メッキ、光沢Niメッキして各々1
0μ−のメッキ膜を形成し、その後光沢Niメッキ膜上
にCrメッキを0.2μ−相当生成させ、ホイールリム
を得る。
【特性】
上記各側で得たホイールリムについて、陽極酸化皮膜の
膜厚、セルサイズ、陽極酸化皮膜に付着させたクロム錯
塩酸性染料のCr量、表面の中心線平均租さRa、表面
粗さ曲線の中心線より3Ra以上 。 の深さを有するピット数、表面の光沢度及びクロムメッ
キ調の色調、このホイールリムの耐食性並びに耐熱性を
調べたので、これらの結果を表に示す。 尚、耐食性は、JIS Z 23フ1に準拠して塩水噴
霧試験を行なって調べたもつであり、又、耐熱性は、溶
接時の加熱を考慮して、350℃に10分間加熱して表
面の変色状況等をチェックしたものであり、又、色調は
、クロムメッキ調の光沢を有するものをO印で、そうで
ない場合をX印で表わしたものである。 これによれば、表面の陽極酸化皮膜の膜厚が厚すぎる場
合、例えば100mg/d+’のような比較例4のホイ
ールリムは、表面の光沢及び色調が劣るのみでなく、耐
熱性も悪いものになっていることがわかる。 又、陽極酸化皮膜のセルサイズが大きすぎる場合、例え
ば比較例6のホイールリムは、表面の光沢及び色調が劣
り、又、セルサイズが小さすぎる場合、例えば比較例9
のホイールリムは、表面の光沢及び色調が劣り、さらに
は耐食性も悪くなっている。 又、クロム錯塩酸性、染料のCr量が多すぎる場合には
、例えば比較例4.5に示す如く、表面の光沢及び色調
が悪く、しかも耐熱性も悪くなっており、又、Cr量が
少なすぎる場合には、比較例7に示す如く、表面の色調
が劣るものである。 又、表面の中心線平均粗さRaが大きすぎる場合には、
比較例1.2.3.4.6.9に示す如く、表面の色調
が劣るものである。 これに対して、本実施例のホイールリムは、その表面特
性及び皮膜性状が良好であることから、その表面がクロ
ムメッキ調の光沢を有するものであり、ファツション性
に優れているのみならず、耐食性及び耐熱性に優れてい
ることがわがる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)膜厚が約25〜80mg/dm^2で、かつ、セ
    ルサイズが約200〜400Åの陽極酸化皮膜に、Cr
    元素量が約0.5〜5mg/m^2の割合でクロム錯塩
    型着色材を介在させたアルミニウム合金製のホイールリ
    ムであって、このホイールリムの表面の中心線平均粗さ
    が約0.01〜0.1μmであるよう構成したことを特
    徴とするアルミニウム合金製ホイールリム。
  2. (2)所定形状のアルミニウム合金製のホイールリム素
    材を、このホイールリム素材の中心線平均粗さが約0.
    1μm以下であるようバフ研摩した後、このホイールリ
    ム素材の表面粗さプロフィールが実質上変化しないよう
    研摩材を除去し、この後溶存Al濃度を約20g/l以
    下に管理したリン酸及び硝酸含有水溶液で化学研摩し、
    その後電解電圧が約5〜15Vで陽極酸化処理して約2
    5〜80mg/dm^2厚の陽極酸化皮膜を形成し、そ
    の後クロム錯塩型着色材で処理してCr元素量が約0.
    5〜5mg/m^2のクロム錯塩型着色材を介在させる
    ことを特徴とするアルミニウム合金製ホイールリムの製
    造方法。
JP29880586A 1986-12-17 1986-12-17 アルミニウム合金製ホイ−ルリム及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH07109040B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29880586A JPH07109040B2 (ja) 1986-12-17 1986-12-17 アルミニウム合金製ホイ−ルリム及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29880586A JPH07109040B2 (ja) 1986-12-17 1986-12-17 アルミニウム合金製ホイ−ルリム及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63153296A true JPS63153296A (ja) 1988-06-25
JPH07109040B2 JPH07109040B2 (ja) 1995-11-22

Family

ID=17864445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29880586A Expired - Lifetime JPH07109040B2 (ja) 1986-12-17 1986-12-17 アルミニウム合金製ホイ−ルリム及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07109040B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000012781A3 (en) * 1998-08-28 2000-11-16 Alcoa Inc Method for surface treating aluminum products
JP2006513322A (ja) * 2003-01-06 2006-04-20 ジーエム・グローバル・テクノロジー・オペレーションズ・インコーポレーテッド 着色仕上げ法
TWI421380B (zh) * 2005-05-18 2014-01-01 Ulvac Inc Corrosion resistance of aluminum or aluminum alloys
JP2019151899A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 株式会社ジェイテクト アルミニウム部品の製造方法及びアルミニウム部品の製造装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000012781A3 (en) * 1998-08-28 2000-11-16 Alcoa Inc Method for surface treating aluminum products
US6440290B1 (en) 1998-08-28 2002-08-27 Alcoa Inc. Method for surface treating aluminum products
JP2006513322A (ja) * 2003-01-06 2006-04-20 ジーエム・グローバル・テクノロジー・オペレーションズ・インコーポレーテッド 着色仕上げ法
JP4721708B2 (ja) * 2003-01-06 2011-07-13 ジーエム・グローバル・テクノロジー・オペレーションズ・インコーポレーテッド 着色仕上げ法
TWI421380B (zh) * 2005-05-18 2014-01-01 Ulvac Inc Corrosion resistance of aluminum or aluminum alloys
JP2019151899A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 株式会社ジェイテクト アルミニウム部品の製造方法及びアルミニウム部品の製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07109040B2 (ja) 1995-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10710516B2 (en) Motor vehicle moulding ring made from aluminium/magnesium alloy
TW201139696A (en) Aluminum alloy casting having excellent gloss and method for producing the same
JPS63153296A (ja) アルミニウム合金製ホイ−ルリム及びその製造方法
US20050056546A1 (en) Aluminum vehicle body
JPS63118045A (ja) 光輝性デイスクホイ−ル用アルミニウム合金
US5616231A (en) Electrobrightening process for aluminum alloys
US3107159A (en) Colored anodized aluminum article and alloys therefor
JPH02439B2 (ja)
JP2700838B2 (ja) 自動車ホイールリム用のロール成形加工用アルミニウム合金圧延板の製造方法
EP1918425A1 (de) Graustichige Chromoberflächen
JP2832603B2 (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金材料
JPH0394098A (ja) アルミニウム合金製ホイール
EP3865608A1 (en) Method for surface treatment of a piece of aluminum alloy and a piece made of anodized aluminum alloy
JP3833348B2 (ja) 光輝性アルミニウム材の製造方法
KR20090115034A (ko) 마그네슘계 금속의 착색 및 광택이 가능한 표면 처리 방법
JPS58210197A (ja) 耐レトルト処理性にすぐれたテインフリ−鋼の製造方法
AU609320B2 (en) Colour anodizing of aluminium surfaces with p-toluenesulfonic acid
JPH0234741A (ja) 自動車バンパー用アルミニウム合金とその製造方法
JP3880693B2 (ja) 光輝性に優れたアルミニウム材およびその製造方法
JPH1081997A (ja) 耐食性および光輝性に優れた車両用ホイール
JPS6220896A (ja) アルミニウム鋳物の防食光輝表面処理法
JPH052751B2 (ja)
KR100230684B1 (ko) 이종 색상을 가지는 합금발색용 크래드 시트의 제조방법 및 기물의 제조방법
JPH0366396B2 (ja)
JP2696328B2 (ja) アルミニウム合金製ホイール