JPS63152791A - 排水立て管継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、枝管接続口を備えた排水立て管継手に関する
もので、詳しくは、ホテルや集合住宅における排水設備
中の浴槽等からの排水を搬送する枝管を排水立て管に接
続するための排水立て管継手（以下単に管継手という。

）に関する。

排水配管設備に使用される管は、建築躯体と異なり設備
中でもと（に寿命が短（、その間は維持管理、修養が不
可欠である上、耐用年数経過後はそれらを取替えるいわ
ゆる更新を必要とする。

一方で排水配管の耐用度は、排水の種別やその部位によ
っても異なるため、更新についても、例えば特定部位の
管のみについて行いたい場合があるなど、必ずしも配管
全体について同時に行うものではな（、その必要に応じ
て、行えることが要請される。

（従来の技術） しかし、従来の排水配管においては１．それに使用され
る管継手が、旧態のねじ造式や差し造式で、管と管継手
との上下間に十分な隙間をもたせず、いわば積み上げ的
に連続して配管接続を行っており、しかも管が所定間隔
で固定されていることが多いため、例えばある部位の立
て管を取り替えようとするときには、その間で、管継手
に対するねじ込又は差し込み深さ分身上の部分を切断し
て除去する等、立て管の取り外し用のいわゆるやり取り
代、即ち差し込み式であれば、その差し込み分を引き抜
（ための空間を確保しなければなし得ず、通常、配管シ
ャフト内という狭小なところでの作業上極めて困難を強
いられるものであった。

と（に管継手がスラブに埋設固定されている場合におい
て、立て管系全体の更新を行うときには、個々の階層間
全部で斯る作業が強いられることを意味し、重大な問題
となっていた。

このように従来の管継手においては、排水配管の更新に
対する十分な配慮がされておらず、これらに際しては多
大の問題を内包しており、しかも近時は周知のようにと
くに更新すべき配管が続出してきていることからしてそ
の合理的解決が要望されている。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、上記従来の排水立て管継手に起因する排水配
管の更新における問題を未然に解消するとともに、現に
更新を要する排水配管においてはその更新の際、再更新
時において再び上記問題が生じないようする排水立て管
継手を提供することをその目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記問題点を解消するために案出したものであ
って、その手段内容は、上部の上部立て管接続口と、下
部の下部立て管接続口の間において上部立て管接続口の
内径より大きく形成されてなる膨拡部を備えた排水立て
管継手であって該膨拡部の壁面に対して浴槽排水等の枝
管を接続するための枝管接続口を設けるとともに、該枝
管接続口と前記上部立て管接続口の端部内側のそれぞれ
に対してのみ、それぞれ枝管と上部立て管の端部をパツ
キンを介在させて水密を保持して差し込み方式により前
記膨拡部内に差し込み長さを調節可能にして内挿して接
続するようにしたことにある。

（作用） 本発明に係る管継手は上記の構成を有するものであるた
め、これに接続された管を更新する場合、例えばその上
部の上部立て管を取り外す場合にはその上端部の接続及
び該管継手の上部接続部の接続を解けば該立て管の下端
部が膨拡部内に内挿されるので、これが前述のいわゆる
やり取り代を確保する作用を果し、したがってその状態
で若干傾斜させて引き上げれば立て管を取り外せれ、ま
た更新配管はこれと逆の手順により行うことを可能にす
るものである。

（実施例）・ 本発明の一実施例について、第１図及び第２図に基づい
て説明する。

図中、１は管継手の本体で、上部には上部立て管接続口
２を備えるとともに、下部には下部立て管接続口３を備
え、その間においては上部立て管接続口２の内径より大
きく、かつ平面上略矩形で一側（第１図向って右側）に
偏心状に膨拡する膨拡部４を備え、該膨拡部４は、その
下方が下部立て管接続口３の上端に対して延設された先
細状の漏斗部５になっている。また、膨拡部４の壁面６
で；その側方に対しては浴槽排水用等の枝管を接続する
ための枝管接続ロア〜７（以下側部枝管接続口という。

）が３個所配設されるとともに、その上面に対しては別
の枝管を略鉛直状に接続するための枝管接続口８（以下
、上部枝管接続口という。）が配設され、それぞれ開口
している場合を例示している。

尚、９は、配管内の清掃等を行うための点検孔であり、
通常は図示しないねじ造式プラグが螺着されるものであ
る。

さて、側部枝管接続ロアはその内径を枝管の外径より若
干大径とし、その内側に対しては枝管ＰＨが前記膨拡部
４内にその差し込み長さを調節可能にして差し込み方式
によって内挿され、パツキン１０を介して水密が保持さ
れている。ここでパツキン１０は枝管ＰＨの外周と、側
部枝管接続ロアの端面内周縁に沿って断面円弧状に周設
されたパッキン受は面との間に嵌着され、側部枝管接続
ロアの外周に設けたおねじに対して袋状ナツト１１を螺
着することにより、その水密を保持するよう構成されて
いる。

次に、上部立て管接続口２はその内径を上部立　　・て
管の外径より若干大径とし、その内側に対しては上部立
て管ＰＶが膨拡部４内にその差し込み長さを調節可能に
して差し込み方式によって内挿され、パツキン１２を介
して水密が保持されている。

また、ここにおいてパツキン１２は、上部立て管接続口
２の端面内周縁に沿って断面傾斜状に周設されたパッキ
ン受は面に嵌着され、パツキン締めフランジ１３により
ボルト１４を介して緊締することによってその水密を保
持する場合を例示している。

また、本実施例においては上部枝管接続口８を備えたも
のを例示するが、この接続口部分は図面上明白なように
上部立て管接続口２のそれと実質的に同じであるからそ
の説明は省略する。

一方、上部立て管接続口３は、パツキン１５を介して水
密を保持させつつ、その内側゛に上部立て管を差し込み
式によって内挿し、締めフランジ１６によってボルト１
７を介して緊締するように構成されている点は上部立て
管接続口２のそれと同じであるが、その内周であって前
記漏斗部５との接合部において、管端止め用段部１８を
備えている。しかして、上部立て管の上端部は漏斗部５
内及び膨拡部４内に入らないよう構成され、しかも上部
立て管は系吊状に固定される。

さて、本実施例による配管作業を立て管について例示的
に説明すると、その施工に際しては管継手への接続用の
いわゆる適正呑み込み代を見込んで所要長さに切断した
立て管を、パツキン等をセットしてその下端部を、位置
決めされた管継手の上　□部立て管接続口２より適宜差
し込み、さらにこれを引き上げつつ、その上端部を、図
示しない当該階の上の階に位置決めされた管継手の上部
立て管接続口（本実施例における上部立て管接続口３に
相当する。）に差し込んで、それぞれ接続する。

ここにおいて、「立て管の所要長さ」は、建物ごとの階
層間距離が設計上から解っていることより、自動的に定
まるもので、モジュール化でき、現場によらないでも工
場においてもその所要長さに加工できるものである。

次に、施工後立て管を更新する場合について説明すると
、例えばまず更新しようとする立て管部位の上端、即ち
前記配管作業例において説明した当該階の上の階に位置
する管継手の上部立て管接続部における接続を解き、次
いで当該階の管継手の上部立て管接続部における接続を
解除すれば、該立て管はその自重によって自動的に垂下
し、したがって、その下端部は管継手内、即ち膨拡部４
内へ、最大限漏斗部５に当接するまで下がり、これがや
り取り代となる。

しかして、該立て管は管継手の上部立て管接続口２を中
心として、その内周と立て管外周との隙間及びパツキン
１２の弾性と相まって相当角度傾斜させ得、その状態で
軸方向に引き上げれば容易に取り外することができ、そ
の後は同じ寸法の立て管を前記配管作業と同様に行うこ
とで更新作業が終了する。ゆえに、従来の立て管継手を
使用した排水配管で更新時に必要とされた管の切断作業
は不要となり、その作業性は頗る向上する。しかも、こ
の更新はどの部位からでも行えるので部位ごとの分担作
業ができ、作業時間を大幅に縮小することが可能となる
。

さて、枝管の更新においては、各器具側の適宜の継手部
におけるその接続を解けば、上部立て管におけるのと実
質的に同じ要領で行うことができるのは明白であるから
具体的説明は省略するが、この場合においては立て管の
場合におけるような管の自重による垂下はないものの、
その反面、管継手側の接続を先に解Ｃ）でも問題なく更
新作業をなし得るものである。

尚、本実施例においては管継手に対する上部立て管の接
続法をいわゆるフランジ式とし、枝管の接続法をいわゆ
る袋ナツト式又は、フランジ式としたものを例示したが
、本発明においては、別設このような接続法によらなけ
ればならないわけではな（、要はこれらの管の端部をパ
ッキ、ンを介在させて水密を保持させ得、差し込み式に
よって膨拡部内に内挿して接続できるものであればよい
。

また、本実施例においては、上部立て管の接続をフラン
ジ締めによる固定式としたが、管を直接ねじ込む固定式
のものであっても差し支えないことはいうまでもない。

尚、本発明にかかる管継手はその構成からも自明である
が予期しない管の熱伸縮による変位吸収能力に対しても
十分に対処し得るという副次的作用ないし効果をもたら
すものである。

（効果） 本発明に係る管継手においては、排水配管の管の更新に
際し、従来のように、配管シャフト内という狭小な空間
で管を切断しなければならないという困難な作業を要せ
ずして、しかも任意の部位からその更新を行えるもので
あるため、簡便かつ迅速にその作業をなし得るだけでな
く、予期しない管の伸縮に対しても十分に対処し得ると
いう副次的効果もあわせ持つなどその技術的効果には著
しいものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明に係る排水立て管継手の一実
施例を示すもので、第１図は破断正面図、第２図はその
平面図である。 １・・・本体　　　２・・・下部室て管接続口３・・・
下部室て管接続口　　　４・・・膨拡部６・・・壁面　
　　　７、訃・・枝管接続口１０．１２．１５・・・パ
ツキン 特許出願人　株式会社　小島製作所 ２、・上４Ｐ文−ｔ１−昧鮫口 駕２０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上部の上部立て管接続口と、下部の下部立て管接続口の
   間において上部立て管接続口の内径より大きく形成され
   てなる膨拡部を備えた排水立て管継手であって、該膨拡
   部の壁面に対して浴槽排水等の枝管を接続するための枝
   管接続口を設けるとともに、該枝管接続口と前記上部立
   て管接続口の端部内側のそれぞれに対してのみ、それぞ
   れ枝管と上部立て管の端部を、パッキンを介在させて水
   密を保持して差し込み方式により、前記膨拡部内に差し
   込み長さを調節可能にして内挿して接続するようにした
   ことを特徴とする排水立て管継手