JPS6315085B2 - - Google Patents
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- JPS6315085B2 JPS6315085B2 JP12660282A JP12660282A JPS6315085B2 JP S6315085 B2 JPS6315085 B2 JP S6315085B2 JP 12660282 A JP12660282 A JP 12660282A JP 12660282 A JP12660282 A JP 12660282A JP S6315085 B2 JPS6315085 B2 JP S6315085B2
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- drive sleeve
- chuck
- operating pin
- pin
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- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 3
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23B—TURNING; BORING
- B23B31/00—Chucks; Expansion mandrels; Adaptations thereof for remote control
- B23B31/02—Chucks
- B23B31/10—Chucks characterised by the retaining or gripping devices or their immediate operating means
- B23B31/12—Chucks with simultaneously-acting jaws, whether or not also individually adjustable
- B23B31/16—Chucks with simultaneously-acting jaws, whether or not also individually adjustable moving radially
- B23B31/16295—Chucks with simultaneously-acting jaws, whether or not also individually adjustable moving radially with means preventing the ejection of the jaws
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gripping On Spindles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はトツプジヨウを迅速に交換すること
のできる機力式チヤツクに関するものである。
のできる機力式チヤツクに関するものである。
従来、各種の加工物を把握し加工する工作機械
において、加工物に応じてチヤツクのトツプジヨ
ウを交換するという作業が行われ、そのため、ト
ツプジヨウを迅速にかつ容易に交換できる種々の
装置が提案されている。例えば特開昭55−31579
号に開示されているようにチヤツク本体に夫々半
径方向にマスタ及びトツプジヨウを摺動可能に嵌
装し、マスタジヨウにはトツプジヨウの背面のラ
ツクと係脱可能なラツクを備えた噛合部材が前後
方向摺動可能に嵌装され、この噛合部材の摺動
を、略半径方向に摺動する操作ピンの傾斜案内面
によつて行い、しかもこの操作ピンは戻しばねの
ばね力で半径方向外方へ付勢され、トツプジヨウ
交換時以外は噛合部材の先端のラツクとトツプジ
ヨウのラツクが噛合し、その噛合状態を操作ピン
の傾斜案内面に連続し、噛合部材の摺動方向に対
して垂直なロツク面と噛合部材のストツパー面と
の係合により保持するようにしてある。このよう
な構成によればトツプジヨウの交換時には操作ピ
ンを押込むと操作ピンのロツク面と噛合部材のス
トツパー面の係合が外れ、次いで噛合部材が後方
へ移動しラツクの噛合状態を解除するので、前記
ロツク面とストツパー面との係合を外すだけ押込
みストロークが長くなつてマスタジヨウ内に組込
まれた戻しばねの圧縮量が大きくなり、ばね応力
が高くなつてばね寿命が短くなるという問題があ
つた。
において、加工物に応じてチヤツクのトツプジヨ
ウを交換するという作業が行われ、そのため、ト
ツプジヨウを迅速にかつ容易に交換できる種々の
装置が提案されている。例えば特開昭55−31579
号に開示されているようにチヤツク本体に夫々半
径方向にマスタ及びトツプジヨウを摺動可能に嵌
装し、マスタジヨウにはトツプジヨウの背面のラ
ツクと係脱可能なラツクを備えた噛合部材が前後
方向摺動可能に嵌装され、この噛合部材の摺動
を、略半径方向に摺動する操作ピンの傾斜案内面
によつて行い、しかもこの操作ピンは戻しばねの
ばね力で半径方向外方へ付勢され、トツプジヨウ
交換時以外は噛合部材の先端のラツクとトツプジ
ヨウのラツクが噛合し、その噛合状態を操作ピン
の傾斜案内面に連続し、噛合部材の摺動方向に対
して垂直なロツク面と噛合部材のストツパー面と
の係合により保持するようにしてある。このよう
な構成によればトツプジヨウの交換時には操作ピ
ンを押込むと操作ピンのロツク面と噛合部材のス
トツパー面の係合が外れ、次いで噛合部材が後方
へ移動しラツクの噛合状態を解除するので、前記
ロツク面とストツパー面との係合を外すだけ押込
みストロークが長くなつてマスタジヨウ内に組込
まれた戻しばねの圧縮量が大きくなり、ばね応力
が高くなつてばね寿命が短くなるという問題があ
つた。
そこで本発明は上記従来装置の問題を解消する
ため、マスタジヨウに貫通された操作ピンを駆動
スリーブの係止斜面に形成した切欠部に押込むこ
とにより操作ピンの案内斜面によつて噛合部材を
トツプジヨウから切離し、トツプジヨウ交換後、
チヤツク作動時には操作ピンの先端が係止斜面と
略摺接してトツプジヨウと噛合部材の噛合状態を
保持するようにし、操作ピンの押込みストローク
をトツプジヨウ交換のための最小ストロークにし
て戻しばねの圧縮量を小さくでき、戻しばねのば
ね寿命を長くし得て迅速にトツプジヨウを交換で
きる機力式チヤツクを提供しようとするものであ
る。
ため、マスタジヨウに貫通された操作ピンを駆動
スリーブの係止斜面に形成した切欠部に押込むこ
とにより操作ピンの案内斜面によつて噛合部材を
トツプジヨウから切離し、トツプジヨウ交換後、
チヤツク作動時には操作ピンの先端が係止斜面と
略摺接してトツプジヨウと噛合部材の噛合状態を
保持するようにし、操作ピンの押込みストローク
をトツプジヨウ交換のための最小ストロークにし
て戻しばねの圧縮量を小さくでき、戻しばねのば
ね寿命を長くし得て迅速にトツプジヨウを交換で
きる機力式チヤツクを提供しようとするものであ
る。
以下、本発明を図面に示す一実施例に基づいて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
第1,2図において、1はチヤツク本体で、こ
のチヤツク本体1には半径方向のマスタジヨウ案
内溝2が放射状に複数設けられ、このマスタジヨ
ウ案内溝2の前方にはトツプジヨウ案内溝4が
夫々対応して形成されている。このマスタジヨウ
案内溝2にはマスタジヨウ3が、またトツプジヨ
ウ案内溝4にはトツプジヨウ5が、何れもチヤツ
クの半径方向に摺動可能に夫々嵌装されている。
このトツプジヨウ5の背面にはラツク6が刻設さ
れている。上記マスタジヨウ3の半径方向内端に
は第3図に示すように断面T字状を成す傾斜フツ
ク7が形成されている。この傾斜フツク7はチヤ
ツク軸方向へ摺動可能な駆動スリーブ8に形成さ
れたT字状の傾斜溝9に摺動自在に嵌合され、ま
たこの駆動スリーブ8の外周には上記T字状の傾
斜溝9と対応する位置に上記傾斜溝9と同じ傾き
の係止斜面10が形成されている。この係止斜面
10は(半径に対するジヨウストローク)/(駆
動スリーブのストローク)に設定され、第3図に
示すように前記マスタジヨウ3の内側端と対向す
る位置で、後述する操作ピン16と対応する部分
に設けられている。従つて図示しない回転シリン
ダの作動により上記駆動スリーブ8をチヤツク軸
方向へ所定ストローク前後動させると上記マスタ
ジヨウ3がそれに応じて所定ストローク半径方向
に摺動するようにしてある。11は上記マスタジ
ヨウ3にチヤツク軸方向に摺動可能に嵌装された
噛合部材で、第5図に示すようにこの噛合部材1
1の前端には上記トツプジヨウ5背面のラツク6
と係合可能なラツク12が形成され、またこの噛
合部材11の前記マスタジヨウ案内溝2方向側面
の一側に噛合部材11の摺動方向に対して傾斜し
た2面を備えた傾斜凹溝13が削設されている。
14は前記噛合部材11の中心にチヤツク軸方向
摺動可能に嵌装された係止ピンで、この係止ピン
14はばね15によつてチヤツク前方へ付勢され
ている。この係止ピン14の先端はトツプジヨウ
5の交換時において前記トツプジヨウ5の背面の
ラツク6と噛合部材11のラツク12が外れた場
合にトツプジヨウ5が脱落しないようにするため
トツプジヨウ5背面のラツク6と係合する。また
前記マスタジヨウ3には操作ピン16が第3図に
示すように前記噛合部材11中心とチヤツク中心
とを結ぶ直線Lに対して平行で偏心した位置に、
しかもマスタジヨウ3を貫通して摺動可能に嵌装
されている。この操作ピン16には前記噛合部材
11の傾斜凹溝13に嵌まり込む案内斜面17が
形成され、この案内斜面17と傾斜凹溝13との
摺動によつて噛合部材11を前後動させ、マスタ
ジヨウ3とトツプジヨウ5との連結、切離しをす
るようにしてある。尚、案内斜面17を噛合部材
11に、傾斜凹溝13を操作ピン16に設けても
よく、また案内斜面17を案内突起(例えば丸ピ
ン)にしてもよく、要は操作ピン16と噛合部材
11とを傾斜面を介して係合し、操作ピン16を
操作すると噛合部材11が前後動するようにして
あればよい。18は切欠部で、前記駆動スリーブ
8の最前進端(第4図aに示すトツプジヨウ交換
位置)でのみ操作ピン16の先端と相対する位置
に操作ピン16を嵌入可能に設けられ、通常工作
物を把持(解放)する位置(以下チヤツク作動位
置と記す)では対向しないようにしてある。
のチヤツク本体1には半径方向のマスタジヨウ案
内溝2が放射状に複数設けられ、このマスタジヨ
ウ案内溝2の前方にはトツプジヨウ案内溝4が
夫々対応して形成されている。このマスタジヨウ
案内溝2にはマスタジヨウ3が、またトツプジヨ
ウ案内溝4にはトツプジヨウ5が、何れもチヤツ
クの半径方向に摺動可能に夫々嵌装されている。
このトツプジヨウ5の背面にはラツク6が刻設さ
れている。上記マスタジヨウ3の半径方向内端に
は第3図に示すように断面T字状を成す傾斜フツ
ク7が形成されている。この傾斜フツク7はチヤ
ツク軸方向へ摺動可能な駆動スリーブ8に形成さ
れたT字状の傾斜溝9に摺動自在に嵌合され、ま
たこの駆動スリーブ8の外周には上記T字状の傾
斜溝9と対応する位置に上記傾斜溝9と同じ傾き
の係止斜面10が形成されている。この係止斜面
10は(半径に対するジヨウストローク)/(駆
動スリーブのストローク)に設定され、第3図に
示すように前記マスタジヨウ3の内側端と対向す
る位置で、後述する操作ピン16と対応する部分
に設けられている。従つて図示しない回転シリン
ダの作動により上記駆動スリーブ8をチヤツク軸
方向へ所定ストローク前後動させると上記マスタ
ジヨウ3がそれに応じて所定ストローク半径方向
に摺動するようにしてある。11は上記マスタジ
ヨウ3にチヤツク軸方向に摺動可能に嵌装された
噛合部材で、第5図に示すようにこの噛合部材1
1の前端には上記トツプジヨウ5背面のラツク6
と係合可能なラツク12が形成され、またこの噛
合部材11の前記マスタジヨウ案内溝2方向側面
の一側に噛合部材11の摺動方向に対して傾斜し
た2面を備えた傾斜凹溝13が削設されている。
14は前記噛合部材11の中心にチヤツク軸方向
摺動可能に嵌装された係止ピンで、この係止ピン
14はばね15によつてチヤツク前方へ付勢され
ている。この係止ピン14の先端はトツプジヨウ
5の交換時において前記トツプジヨウ5の背面の
ラツク6と噛合部材11のラツク12が外れた場
合にトツプジヨウ5が脱落しないようにするため
トツプジヨウ5背面のラツク6と係合する。また
前記マスタジヨウ3には操作ピン16が第3図に
示すように前記噛合部材11中心とチヤツク中心
とを結ぶ直線Lに対して平行で偏心した位置に、
しかもマスタジヨウ3を貫通して摺動可能に嵌装
されている。この操作ピン16には前記噛合部材
11の傾斜凹溝13に嵌まり込む案内斜面17が
形成され、この案内斜面17と傾斜凹溝13との
摺動によつて噛合部材11を前後動させ、マスタ
ジヨウ3とトツプジヨウ5との連結、切離しをす
るようにしてある。尚、案内斜面17を噛合部材
11に、傾斜凹溝13を操作ピン16に設けても
よく、また案内斜面17を案内突起(例えば丸ピ
ン)にしてもよく、要は操作ピン16と噛合部材
11とを傾斜面を介して係合し、操作ピン16を
操作すると噛合部材11が前後動するようにして
あればよい。18は切欠部で、前記駆動スリーブ
8の最前進端(第4図aに示すトツプジヨウ交換
位置)でのみ操作ピン16の先端と相対する位置
に操作ピン16を嵌入可能に設けられ、通常工作
物を把持(解放)する位置(以下チヤツク作動位
置と記す)では対向しないようにしてある。
本実施例では前記切欠部18の前側壁には第1
図に示すように押上面18aが形成されている。
前記操作ピン16の先端には、その後側部に上記
係止斜面10と同一傾斜の摺接面16aが形成さ
れている。この摺接面16aは前記噛合部材11
がトツプジヨウ5のラツク6と噛合部材にある時
に駆動スリーブ8の係止斜面10と略摺接可能に
なるように形成され、従つてチヤツク作動位置で
はこの操作ピン16の摺接面16aは係止斜面1
0と略摺接し、トツプジヨウ5のラツク6と噛合
部材11のラツク12の噛合部材を保持するよう
にしてある。また、本実施例においては前記切欠
部18の押上面18aと係合可能な操作ピン16
の押上面16bが形成されている。19は前記噛
合部材11をトツプジヨウ5と噛合させる方向へ
付勢している戻しばねである。尚、20は工作機
の主軸21先端面に取付けるための取付ボルト、
22は図示しない回転シリンダと上記駆動スリー
ブ8をボルト23を介して連結しているドローバ
ー、24は操作ピン16を操作する際、棒材を差
込んでチヤツクの回り止めを行う回り止め穴であ
る。
図に示すように押上面18aが形成されている。
前記操作ピン16の先端には、その後側部に上記
係止斜面10と同一傾斜の摺接面16aが形成さ
れている。この摺接面16aは前記噛合部材11
がトツプジヨウ5のラツク6と噛合部材にある時
に駆動スリーブ8の係止斜面10と略摺接可能に
なるように形成され、従つてチヤツク作動位置で
はこの操作ピン16の摺接面16aは係止斜面1
0と略摺接し、トツプジヨウ5のラツク6と噛合
部材11のラツク12の噛合部材を保持するよう
にしてある。また、本実施例においては前記切欠
部18の押上面18aと係合可能な操作ピン16
の押上面16bが形成されている。19は前記噛
合部材11をトツプジヨウ5と噛合させる方向へ
付勢している戻しばねである。尚、20は工作機
の主軸21先端面に取付けるための取付ボルト、
22は図示しない回転シリンダと上記駆動スリー
ブ8をボルト23を介して連結しているドローバ
ー、24は操作ピン16を操作する際、棒材を差
込んでチヤツクの回り止めを行う回り止め穴であ
る。
次に作用について説明する。作業者が加工物の
変更によりトツプジヨウ5を交換しようとした場
合には、チヤツクの回転を停止させ、次いで図示
しない回転シリンダを作動させて駆動スリーブ8
を最前進端まで移動させる。すると駆動スリーブ
8の傾斜溝9とマスタジヨウ3の傾斜フツク7の
係合でトツプジヨウ5が外へ移動し係止斜面10
に形成した切欠部18が操作ピン16の先端部と
対向する。(第4図a)この状態で操作ピン16
頭部を押圧するとその先端は切欠部18内へ押し
込まれ、操作ピン16の案内斜面17が第4図a
において下方へ移動し、この移動につれて噛合部
材11はその傾斜凹溝13を介して戻しばね19
のばね力に抗して後方へ所定量移動され、その先
端のラツク12とトツプジヨウ5のラツク6の係
合が外される。(第4図b)この時、噛合部材1
1内の係合ピン14は、ばね15の力で依然トツ
プジヨウ5のラツク6と係合しており、トツプジ
ヨウ5がチヤツク本体から脱落することはない。
この状態で作業者は前記ばね15のばね力に抗し
てトツプジヨウ5を半径方向へ抜き去り、別のト
ツプジヨウ5を加工物の把握径に合致した位置ま
で挿入すれば、このトツプジヨウ5は係止ピン1
4によつてその位置に保持される。次いで操作ピ
ン16を押している力を解放すると戻しばね19
のばね力で噛合部材11は元の位置に復帰し、噛
合部材11先端のラツク12とトツプジヨウ5の
ラツク6とが噛合する。この時、操作ピン16は
その案内斜面17と噛合部材11の傾斜凹溝13
の係合によつて外方へ移動し、そのチヤツク内先
端の摺接面16aが駆動スリーブ8の係止斜面1
0と略摺接可能な位置に戻る(第4図a)。この
ようにして次々とトツプジヨウ5を交換し、次い
で駆動スリーブ8を後方へ移動させると上記操作
ピン16の先端は駆動スリーブ8の切欠部18と
は対向しなくなり、(チヤツク作動位置例えば第
4図c)この状態で上記操作ピン16の摺接面1
6aは駆動スリーブ8の係止斜面10と略摺接す
るので、チヤツク作動位置においては操作ピン1
6を押込んでも操作ピン16の摺接面16aが駆
動スリーブ8の係止斜面10に当接し、噛合部材
11とトツプジヨウ5との噛合は確実に保持され
外れることはない。従つて操作ピン16には案内
斜面17に連続したロツク面を設けることなく噛
合部材11を噛合状態に保持でき、操作ピン16
の押込みストロークを小さくできる。噛合部材1
1を押し戻す戻しばね19のばね力が低下してい
ると噛合部材11はトツプジヨウ5と十分に噛み
合わず、操作ピン16はその先端の一部が駆動ス
リーブ8の切欠部18内に入つたままである(第
4図d)。しかし、本実施例においては係止斜面
10の切欠部18と操作ピン16の先端に押上面
18a,16bを設けたので、トツプジヨウ交換
後に駆動スリーブ8を後退させれば押上面18
a,16b相互の係合によつて、操作ピン16の
摺接面16aを駆動スリーブ8の係止斜面10上
に摺接可能な位置にまで外方へ押し戻し、噛合部
材11をチヤツク軸前方へ移動させ、その前端の
ラツク12をトツプジヨウ5のラツク6に噛合わ
せることができる。また噛合状態にしようとして
も噛合状態にならない場合(例えばラツク6,1
2の山と山とが対向して全く噛合わない場合)等
には、駆動スリーブ8を動作させてもその切欠部
18の押上面18aと操作ピン16の押上面16
bがくいついてしまい、切欠部18内に操作ピン
16先端が入り込んだままで駆動スリーブ8が後
方移動できないので、マスタジヨウ3が半径方向
に動くことができず工作物を把握することができ
ないため、作業者がいる場合にはその場で気付く
ことができ、又、自動機においても特に駆動スリ
ーブ8が工作物把持位置に位置したときチヤツク
を回転させる信号を出すようにした確認装置と組
合せることにより、トツプジヨウ5が噛合部材1
1と噛合わない状態ではチヤツクを回転させるこ
とを防止でき安全である。
変更によりトツプジヨウ5を交換しようとした場
合には、チヤツクの回転を停止させ、次いで図示
しない回転シリンダを作動させて駆動スリーブ8
を最前進端まで移動させる。すると駆動スリーブ
8の傾斜溝9とマスタジヨウ3の傾斜フツク7の
係合でトツプジヨウ5が外へ移動し係止斜面10
に形成した切欠部18が操作ピン16の先端部と
対向する。(第4図a)この状態で操作ピン16
頭部を押圧するとその先端は切欠部18内へ押し
込まれ、操作ピン16の案内斜面17が第4図a
において下方へ移動し、この移動につれて噛合部
材11はその傾斜凹溝13を介して戻しばね19
のばね力に抗して後方へ所定量移動され、その先
端のラツク12とトツプジヨウ5のラツク6の係
合が外される。(第4図b)この時、噛合部材1
1内の係合ピン14は、ばね15の力で依然トツ
プジヨウ5のラツク6と係合しており、トツプジ
ヨウ5がチヤツク本体から脱落することはない。
この状態で作業者は前記ばね15のばね力に抗し
てトツプジヨウ5を半径方向へ抜き去り、別のト
ツプジヨウ5を加工物の把握径に合致した位置ま
で挿入すれば、このトツプジヨウ5は係止ピン1
4によつてその位置に保持される。次いで操作ピ
ン16を押している力を解放すると戻しばね19
のばね力で噛合部材11は元の位置に復帰し、噛
合部材11先端のラツク12とトツプジヨウ5の
ラツク6とが噛合する。この時、操作ピン16は
その案内斜面17と噛合部材11の傾斜凹溝13
の係合によつて外方へ移動し、そのチヤツク内先
端の摺接面16aが駆動スリーブ8の係止斜面1
0と略摺接可能な位置に戻る(第4図a)。この
ようにして次々とトツプジヨウ5を交換し、次い
で駆動スリーブ8を後方へ移動させると上記操作
ピン16の先端は駆動スリーブ8の切欠部18と
は対向しなくなり、(チヤツク作動位置例えば第
4図c)この状態で上記操作ピン16の摺接面1
6aは駆動スリーブ8の係止斜面10と略摺接す
るので、チヤツク作動位置においては操作ピン1
6を押込んでも操作ピン16の摺接面16aが駆
動スリーブ8の係止斜面10に当接し、噛合部材
11とトツプジヨウ5との噛合は確実に保持され
外れることはない。従つて操作ピン16には案内
斜面17に連続したロツク面を設けることなく噛
合部材11を噛合状態に保持でき、操作ピン16
の押込みストロークを小さくできる。噛合部材1
1を押し戻す戻しばね19のばね力が低下してい
ると噛合部材11はトツプジヨウ5と十分に噛み
合わず、操作ピン16はその先端の一部が駆動ス
リーブ8の切欠部18内に入つたままである(第
4図d)。しかし、本実施例においては係止斜面
10の切欠部18と操作ピン16の先端に押上面
18a,16bを設けたので、トツプジヨウ交換
後に駆動スリーブ8を後退させれば押上面18
a,16b相互の係合によつて、操作ピン16の
摺接面16aを駆動スリーブ8の係止斜面10上
に摺接可能な位置にまで外方へ押し戻し、噛合部
材11をチヤツク軸前方へ移動させ、その前端の
ラツク12をトツプジヨウ5のラツク6に噛合わ
せることができる。また噛合状態にしようとして
も噛合状態にならない場合(例えばラツク6,1
2の山と山とが対向して全く噛合わない場合)等
には、駆動スリーブ8を動作させてもその切欠部
18の押上面18aと操作ピン16の押上面16
bがくいついてしまい、切欠部18内に操作ピン
16先端が入り込んだままで駆動スリーブ8が後
方移動できないので、マスタジヨウ3が半径方向
に動くことができず工作物を把握することができ
ないため、作業者がいる場合にはその場で気付く
ことができ、又、自動機においても特に駆動スリ
ーブ8が工作物把持位置に位置したときチヤツク
を回転させる信号を出すようにした確認装置と組
合せることにより、トツプジヨウ5が噛合部材1
1と噛合わない状態ではチヤツクを回転させるこ
とを防止でき安全である。
第6図は他の実施例で加工物の内径を把握する
内径チヤツクの場合である。上記実施例と同一箇
所には同一番号を付して説明を省略する。駆動ス
リーブ8の係止斜面10にはその前端部に切欠部
18Aが形成され、この切欠部18A後方壁には
押上面18Aaが形成され、この駆動スリーブ8
が最後退端に移動した時に後述する操作ピン16
の先端と前記切欠部18Aが対向し、また、チヤ
ツク作動時には対向しないようにしてある。本実
施例において操作ピン16の先端の押上面16
Aaは円弧形状に形成され、駆動スリーブ8の切
欠部18Aの押上面18Aaと係合可能でしかも
噛合部材11がトツプジヨウ5と噛合した時に駆
動スリーブ8の係止斜面10と略摺接可能になつ
ている。このような実施例においても前記実施例
と同様に操作ピン16の押込みストロークを小さ
くし得て、しかも噛合部材11の戻しばね19の
ばね力が低下して噛合部材11とトツプジヨウ5
との噛合状態が不十分な場合には、駆動スリーブ
8の工作物把持方向移動(前方移動)による押上
面18Aaと操作ピン16先端の係合によつて噛
合部材11とトツプジヨウ5とを強制的に噛合さ
せることができる。
内径チヤツクの場合である。上記実施例と同一箇
所には同一番号を付して説明を省略する。駆動ス
リーブ8の係止斜面10にはその前端部に切欠部
18Aが形成され、この切欠部18A後方壁には
押上面18Aaが形成され、この駆動スリーブ8
が最後退端に移動した時に後述する操作ピン16
の先端と前記切欠部18Aが対向し、また、チヤ
ツク作動時には対向しないようにしてある。本実
施例において操作ピン16の先端の押上面16
Aaは円弧形状に形成され、駆動スリーブ8の切
欠部18Aの押上面18Aaと係合可能でしかも
噛合部材11がトツプジヨウ5と噛合した時に駆
動スリーブ8の係止斜面10と略摺接可能になつ
ている。このような実施例においても前記実施例
と同様に操作ピン16の押込みストロークを小さ
くし得て、しかも噛合部材11の戻しばね19の
ばね力が低下して噛合部材11とトツプジヨウ5
との噛合状態が不十分な場合には、駆動スリーブ
8の工作物把持方向移動(前方移動)による押上
面18Aaと操作ピン16先端の係合によつて噛
合部材11とトツプジヨウ5とを強制的に噛合さ
せることができる。
上記2つの実施例では押上面は操作ピンと切欠
部の両方に形成したが、何れか一方に設ければ良
い。また上記2つの実施例ではトツプジヨウの交
換位置を駆動スリーブの最前進端又は最後退端に
設定したが、把持ストロークによつては駆動スリ
ーブの係止斜面前後方向の中間部分に切欠部を設
けるようにしても良い。更に上記2つの実施例で
は駆動スリーブの動きを斜面を利用してマスタジ
ヨウに伝達するいわゆる楔形チヤツクに適用した
ものについて説明したが、他の方式の伝達機構
(例えばクランク式)であつても実施可能である。
更にまた、本発明は定置式のいわゆるステーシヨ
ナリチヤツクにも実施可能である。
部の両方に形成したが、何れか一方に設ければ良
い。また上記2つの実施例ではトツプジヨウの交
換位置を駆動スリーブの最前進端又は最後退端に
設定したが、把持ストロークによつては駆動スリ
ーブの係止斜面前後方向の中間部分に切欠部を設
けるようにしても良い。更に上記2つの実施例で
は駆動スリーブの動きを斜面を利用してマスタジ
ヨウに伝達するいわゆる楔形チヤツクに適用した
ものについて説明したが、他の方式の伝達機構
(例えばクランク式)であつても実施可能である。
更にまた、本発明は定置式のいわゆるステーシヨ
ナリチヤツクにも実施可能である。
以上のように本発明においてはマスタジヨウを
略半径方向に貫通した操作ピンを駆動スリーブの
係止斜面に形成した切欠部に押込むことによりト
ツプジヨウと噛合部材との噛合状態を解除してト
ツプジヨウを交換し、駆動スリーブのチヤツク作
動位置では操作ピン先端が駆動スリーブの係止斜
面と略摺接してトツプジヨウと噛合部材の噛合状
態を保持するようにしたので、操作ピンに噛合部
材の摺動方向に対して垂直なロツク面を設ける必
要がなく、操作ピンの押込みストロークを噛合部
材とトツプジヨウとの係脱に必要な最小ストロー
クにすることができ、迅速にトツプジヨウを交換
することができる上に噛合部材をトツプジヨウと
の噛合方向に付勢している戻しばねの圧縮量を小
さくし得て、チヤツク径を大きくすることなく戻
しばねの寿命を長くすることができる。
略半径方向に貫通した操作ピンを駆動スリーブの
係止斜面に形成した切欠部に押込むことによりト
ツプジヨウと噛合部材との噛合状態を解除してト
ツプジヨウを交換し、駆動スリーブのチヤツク作
動位置では操作ピン先端が駆動スリーブの係止斜
面と略摺接してトツプジヨウと噛合部材の噛合状
態を保持するようにしたので、操作ピンに噛合部
材の摺動方向に対して垂直なロツク面を設ける必
要がなく、操作ピンの押込みストロークを噛合部
材とトツプジヨウとの係脱に必要な最小ストロー
クにすることができ、迅速にトツプジヨウを交換
することができる上に噛合部材をトツプジヨウと
の噛合方向に付勢している戻しばねの圧縮量を小
さくし得て、チヤツク径を大きくすることなく戻
しばねの寿命を長くすることができる。
第1図は機力式チヤツクの縦断面図、第2図は
第1図のA視図、第3図は第1図のB−B断面
図、第4図a〜dは第3図のC−C断面における
作用説明図、第5図は噛合部材の側面図、第6図
は他の実施例である。 1……チヤツク本体、3……マスタジヨウ、5
……トツプジヨウ、8……駆動スリーブ、10…
…係止斜面、11……噛合部材、13……傾斜凹
溝、14……係止ピン、16……操作ピン、16
a……摺接面、16b……押上面、17……案内
斜面、18,18A……切欠部、18a,18
Aa……押上面、19……戻しばね。
第1図のA視図、第3図は第1図のB−B断面
図、第4図a〜dは第3図のC−C断面における
作用説明図、第5図は噛合部材の側面図、第6図
は他の実施例である。 1……チヤツク本体、3……マスタジヨウ、5
……トツプジヨウ、8……駆動スリーブ、10…
…係止斜面、11……噛合部材、13……傾斜凹
溝、14……係止ピン、16……操作ピン、16
a……摺接面、16b……押上面、17……案内
斜面、18,18A……切欠部、18a,18
Aa……押上面、19……戻しばね。
Claims (1)
- 1 チヤツク本体に、駆動スリーブと係合したマ
スタジヨウと、その前方でマスタジヨウと対向す
るトツプジヨウとを何れも半径方向に摺動可能に
嵌装し、前記マスタジヨウ内には上記トツプジヨ
ウとマスタジヨウとを連結、切離しする噛合部材
とこの噛合部材を操作する操作ピンを具備し、こ
の噛合部材と操作ピンを傾斜面を介して係合させ
ると共にばね力により噛合部材を噛合方向に付勢
して成る機力式チヤツクにおいて、前記マスタジ
ヨウに略半径方向に操作ピンを貫通して取付け、
前記駆動スリーブのマスタジヨウと対向する位置
に(半径に対するジヨウストローク)/(駆動ス
リーブのストローク)の係止斜面を設け、この係
止斜面には駆動スリーブのトツプジヨウ交換位置
で前記操作ピン先端を嵌入可能な切欠部を形成
し、操作ピンはその先端を前記噛合部材とトツプ
ジヨウとの噛合状態において上記係止斜面と略摺
接可能に構成して成ることを特徴とする機力式チ
ヤツク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12660282A JPS5919612A (ja) | 1982-07-19 | 1982-07-19 | 機力式チヤツク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12660282A JPS5919612A (ja) | 1982-07-19 | 1982-07-19 | 機力式チヤツク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5919612A JPS5919612A (ja) | 1984-02-01 |
JPS6315085B2 true JPS6315085B2 (ja) | 1988-04-02 |
Family
ID=14939250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12660282A Granted JPS5919612A (ja) | 1982-07-19 | 1982-07-19 | 機力式チヤツク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5919612A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4637620A (en) * | 1984-09-04 | 1987-01-20 | Graham Merton J | Two stage chuck |
JPS61244401A (ja) * | 1985-04-22 | 1986-10-30 | Kitagawa Tekkosho:Kk | 工作機用チヤツクの爪着脱機構 |
JP2519176Y2 (ja) * | 1991-06-05 | 1996-12-04 | 豊和工業株式会社 | クイックチェンジチャックの防塵装置 |
US8272646B2 (en) * | 2009-05-28 | 2012-09-25 | Fink Nicholas A | Quick change jaw system for chucks |
-
1982
- 1982-07-19 JP JP12660282A patent/JPS5919612A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5919612A (ja) | 1984-02-01 |
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