JPS63148062A - 可変容量圧縮機の制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 （産業上の利用分野） 本発明は可変容量圧縮機の制御に係り、詳しくは蒸発器
の出口温度等の外部条件に基づいて可変容量圧縮機の圧
縮容量を制御する可変容量圧縮機の制御方法に関するも
のである。

（従来技術） 従来、例えば自動車用空調装置においては、第３図に示
すように蒸発器１の出口温度Ｔｅの変動に対してそれを
補償するために圧縮機３の圧縮容量が制御されるように
なっている。即ち、゛圧縮機３はその時々の蒸発器１の
出口温度Ｔｅが目標値（目標出口温度）７ｅｏに近づく
ように圧縮容量が制御される。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、この蒸発器１の出り窩度丁ｅの変動に基づく
圧縮機３の圧縮容量の制御は圧縮機３゜凝縮器４．膨張
弁２及び蒸発器１を経た最終段階での温度を検出しその
Ｒ適圧縮量を決定していることから、圧縮機３がその最
適な圧縮容量で制御されるのに時間を要し、そのＲ適な
圧縮容量での運転に基づく冷媒が蒸発器１に達した時に
はもはや出口温度Ｔｅがさらに変動しそのＲ適な圧縮容
量では最適でない場合が生じ空調装置全体として安定し
た運転を行なう上で問題があった。

この発明の目的は上記問題点を解消すべく、蒸発器での
熱交換状態の変動（蒸発器の出口温度の変動等）に対し
て応答性がよく、しかも空調装置の安定した運転を可能
にすることができる可変容量圧縮機の制御方法を提供す
るにある。

発明の構成 （問題点を解決するための手段） この発明は上記目的を達成すべく、蒸発器の熱交換状態
を検出する熱交換状態検出手段と、圧縮機のクランク室
内圧力状態を検出する圧力状態検出手段を設け、その両
検出手段に基づいて前記圧縮機の容量を変更する容量変
更手段を駆動制御するようにしてなる可変容量圧縮機の
制御方法を採用したものである。

（作用） 上記構成により、熱交換状態検出手段の検出する蒸発器
の熱交換状態と圧力状態検出手段の検出する圧縮機のク
ランク室内圧力状態とに基づいて容量変更手段が駆動制
御され前記圧縮機の容量を変更する。

（実施例） 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に従って説
明する。

第２図に示すように、ワッブル式可変容量圧縮機５はそ
の容量を可変させる容量変更手段としての電磁弁６が同
圧縮機５のリアハウジング部に内蔵されている。同電磁
弁６はクランク室７内の圧力ＰＣを制御するものであっ
て、その制御によって揺動傾斜板１０の傾斜角を変化さ
せピストン９のストローク量を変化させることにより圧
縮容量を制御している。そして、本実施例では電磁弁６
のデユーティ比を制御して、クランク室７と吐出室１１
との間を連通舊る通路の開閉制御を行い、吐出圧力のク
ランク室７内への導入量を制御することによって、可変
容量圧縮機５の圧縮容量を制御している。

尚、この電磁弁６の開閉制御に基づく圧縮機５の容量制
御の詳細は本願出願人が先に出願した実願昭６０−１７
６１５号を参照すれば容易に理解される。

又、この可変容量圧縮機５のクランク室７を形成するク
ランクケース１２には圧力状態検出手段としての圧力検
出センサ１３が取着され、同検出センサ１３はクランク
室７内の圧力を検出している。

次に、この可変容量圧縮機５の制御方法を第１図に基づ
いて説明する。

づ−　□ 熱交換状態検出手段としての出口温度検出センサ１４は
前記蒸発器１の冷媒の出口温度Ｔｅを検出し、その検出
信号を演算器１５に出力する。演算器１５は出口温度検
出センサ１４にて測定された蒸発器１の出口温度Ｔｅと
予め定められた目標値（目標出口湿度）Ｔｅｏとを比較
しその偏差ΔＴｅ　（＝Ｔｅａ−Ｔｅ）が第１の制御器
１６の入口となる。

第１の制御器１６はその偏差ΔＴｅからクランク室７内
の目標の圧力Ｐｃｏを演算し出力する。

又、演算器１７は前記圧力検出センサ１３の検出信号を
入力するとともに前記第１の制御器１６の出力信号を入
力し、クランク室７の目標圧力Ｐｃｏと圧力検出センサ
１３によるクランク室７の実測圧力Ｐｃとの偏差△ｐｃ
　（＝Ｐｃｏ−Ｐｃ）を算出する。

第２の制御器１８はその偏差△Ｐｃに基づいて前記電磁
弁６を開閉駆動するためのデユーティ比を演算し出力す
る。第２の制御器１８にて算出されたデユーティ比にて
電磁弁６がデユーティ制御され同圧縮機５の容量が熱交
換状態に対応して制御される。

このような一連の処理がフィードバックされつつ行なわ
れる。

従って、従来のように蒸発器１の熱交換状態の変動に伴
う出口温度Ｔｅの変動に基づき圧縮機３゜凝縮器４．膨
張弁２及び蒸発器１を経て最終段階での温度を検出しそ
の最適圧縮量を決定するのではなく、出口温度検出セン
サ１４の検出結果からクランク室７内の目標圧力ｐｃｏ
を求めるとともに、その目標の圧力Ｐｃｏと圧力検出セ
ンサ１３によるクランク室７の実測圧力Ｐｃとを比較し
電磁弁６を駆動制御するようにしたので、蒸発器１の出
口温度Ｔｅの変動に対し瞬時に最適な圧縮容量とすべく
制御することができる。

よって、蒸発器１の出口温度Ｔ、ｅの変動に対して応答
性がよく、しかも空調装置の安定した運転を可能にする
ことができることとなる。

尚、この発明は上記実施例に限定されることはなく、例
えば圧縮機の圧力状態を検出する圧力状態検出手段は圧
力検出センサ１３の他にも圧縮機５のクランクケース１
２の表面に取着された歪み検出センサとし、同センサに
てクランク室７内の圧力に基づいて生ずるクランクケー
スの歪みを検出しクランク室７の圧力状態を検知するよ
うにしてもよい。この場合、圧力検出センサ１３を同圧
縮機５に装着する場合に比べてクランク室７のシール性
を低下させる虞がなく、又、その取付も容易に行うこと
ができる。

又、蒸発器１の熱交換状態を検出する熱交換状態検出手
段は出口温度検出センサ１４の他にも圧縮機の吸入湿度
を検出する湿度センサであったり、蒸発器１の表面温度
を検出する温度センサであってもよい。

発明の効果 以上詳述したように、この発明は蒸発器の熱交換状態の
変動に対して応答性がよく、しかも空調装置の安定した
運転を可能にすることがでさる優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化したワッブル式可変容量圧縮
機の制御ブロック図、第２図はワッブル式可変容量圧縮
機の縦断面図、第３図は自動車用空調装置の概略図であ
る。 １は蒸発器、５はワッブル式可変容量圧縮機、６は容重
変更手段としての電磁弁、７はクランク室、１２はクラ
ンクケース、１３は圧力状態検出手段としての圧力検出
センサ、１４は熱交換状態検出手段としての出口温度検
出センサ、ｐｃはクランク室内の圧力、Ｐｃｏはクラン
ク室内の目標圧力、ΔＰｃｏは偏差（クランク室内の圧
力の偏差）、Ｔｅは蒸発器の出口温度、Ｔｅ○は目標値
（蒸発器の目標出口湿度）、ΔＴｅは偏差（蒸発器出口
温度の偏差）。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. １．蒸発器の熱交換状態を検出する熱交換，状態検出手
   段と、圧縮機の圧力状態を検出する圧力状態検出手段を
   設け、その両検出手段に基づいて前記圧縮機の容量を変
   更する容量変更手段を駆動制御するようにしてなる可変
   容量圧縮機の制御方法。
2. ２．熱交換状態検出手段の検出結果は予め定められた目
   標値と比較されその偏差に基づいて圧縮機のクランク室
   内の目標の圧力を求め、圧力状態検出手段の検出結果は
   前記目標の圧力と比較されその偏差に基づいて容量変更
   手段を駆動制御するものである特許請求の範囲第１項に
   記載の可変容量圧縮機の制御方法。
3. ３．熱交換状態検出手段は蒸発器の出口温度を検出する
   出口温度検出センサであり、圧力状態検出手段は圧縮機
   のクランクケースに取着され、同クランク室内の圧力を
   検出する圧力検出センサである特許請求の範囲第２項に
   記載の可変容量圧縮機の制御方法。
4. ４．圧力状態検出手段は圧縮機のクランクケースの表面
   に取着され、クランク室内の圧力に基づいて生ずる同ク
   ランクケースの歪みを検出する歪み検出センサである特
   許請求の範囲第２項に記載の可変容量圧縮機の制御方法
   。