JPS63142150A - 防音断熱床 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、防音、断熱性能を有する床構成に関するもの
である。

［従来の技術］ 現在、鉄筋コンクリート造などの大規模な集合住宅では
、上下階での床衝撃音に対する問題が多きくとり上げら
れるようになり、その対策法及び防音床の開発が数多く
なされている。

しかしながら、木造住宅に関しては、はとんど未検討↑
あり、その結果木造用の防音床材として効果のあるもの
は、はとんどないのが現状である。最近は、二所帯住宅
の増加、木造アパート及び木質系床仕上材の増加等によ
り木造建築物でも上下階の床組Ｍ−ｆｇの問題が増加の
傾向にある。

ところが、今まである木造住宅用防音材としては、根太
の上に敷くテープ状の防振ゴム、あるいは捨て張りの上
に敷くゴム製のマット状のもの等があげられるが、どち
らも要求される防汗性能を満足するものではない。

又、これらの防音材は、断熱性能を有していないので、
これとは別に従来どおり断熱工事を行なわなければなら
なかった。このため、施工費は上昇し、工期は長びくと
いう欠点を有していた。

更にまた、壁面などの断熱部材としては、ナベ底部を有
する高密度の硝子繊維板に、例えば硝子繊維のような吸
音断熱材を前記ナベ底部に収容させることにより組合せ
たものが知られているが、かかる断熱部材を床の防音断
熱材として使用すること特に木造床組の根太と組合せて
使用することについては全く知られていない。

［発明の解決しようとする問題点］ 本発明は、前述の問題点を解決しようとするものであり
、優れた防音性能と共に、断熱性能を有する木造住宅用
の床構成を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、ナベ底部の両側縁にツバ部を有する防振材の前記ナ
ベ底部内に吸音断熱材を充填した床下地部材を、木造床
組の根太上に前記ツバ部を配置することにより根太間に
設け、床板を根太上に配置した前記ツバ部上に敷設した
防音断熱床を提供するものである。

以下、本発明の実施例を図面にしたがって説明する。

第１図は、本発明による防音断熱床を木造住宅に施工し
た状態の断面図である。１が梁、２が根太、３がナベ底
部の両側縁にツバ部を有する防振材であり、このナベ底
部内に吸音断熱材を充填することにより、床下地部材を
構成する。４が床板、５が床板をとめつける木ネジ又は
釘、６が木質系の表面仕上材であるフローリング、７が
天井である。根太は通常４５ｔｉ厘×１０５Ｉ程度のも
のが３００ｍｍの間隔で取り付けられており、防音断熱
の機能を有する床下地部材を、根太の間に、根太上でツ
バ部分が重なるように取り付ける。又、天井材としては
、石膏ボード厚さ９ｍ＋ａ−１５ｍｍ、合板厚さ４！１
１−９ｍｍ、あるいは、石膏ボードに制振性のある樹脂
を貼り付けた制振ボード等が望ましい。

次に床下地部材を詳しく説明する。

第２図が床下地部材の断面図である。８がナベ床部の両
側縁にツバ部を有する防振材であり、ナベ底の深さが片
側は反対側の深さに防振材の板厚分を加えた深さを持つ
ものである。特に硝子繊維板で密度９６ｋｇ／ｍ３〜２
５０ｋｇ／ｍ３程度のものが、防振性能、作業性、成形
性の面で好ましい。又、各部の寸法はａ＝３〜１５ｍｍ
、　ｂ　＝３００〜８００＋ｅｍ、　ｃ　＝　３０〜２
００ｍｍ、　ｄ　＝　３０〜１００ｍｍ程度が好ましい
。

９は無機質系＃ａ維板からなる吸音断熱材で、特に硝子
繊維板で密度１２ｋｇ／ｍ３〜８４ｋｇ／ｍ３　で厚さ
３０〜２００■程度のものが、吸音性能断熱性能、加工
性の面で好ましい。

ｌＯは、遮音性能をより向上させるために、防振材と吸
音断熱材間に配置した遮音材料である。遮音材料として
はシート状のもの、フィルム状のもの、樹脂状のもので
防振材か吸音断熱材に含浸したものが考えられる。シー
ト状の遮音材料としては、樹脂に鉄粉、砂等の比重の高
い材料を混入しシート状にしたものであり、厚さ０．５
■〜２ｍｍ程度のもの、又は紙、フェルトにアスファル
トを含浸させてシート状にしたものが使用される。フィ
ルム状の材料としては、プラスチック系の塩ビフィルム
、ポリエチレンシート又はアルミ箔が使用される。防振
材又は吸音断熱材に含浸される樹脂状の材料としては、
アスファルト、ウレタンが使用される。

［作用〕 本発明による防音断熱床は、今まで床板→根太→小梁→
天井へと伝わっていた振動を、根太上に配置されたツバ
部分の防振材が有効に遮断し、また、根太間に配置され
るナベ底部に充填された吸音材により、空気音を吸音す
ることにより、階下への床衝撃音の伝播を少なくする。

また、さらにシート状あるいはフィルム状の遮音材料を
前記吸音材とナベ底形の防振材との問い配置したものに
すると、根太間からの空気音をより有効に遮音するため
、さらに効果が増し、上下階の遮音性能は５〜１０ｄＢ
（Ａ）程度向上することになる。

防振材の上部の床板の上に、ゴム製のマット状の防振材
を用いその上に木質系の床仕上材を敷設する床構成とす
れば、本発明による防音床の効果と合せて、上下階の遮
音性能は８〜１５ｄＢ（Ａ）程度向上することになる。

加えて、下階の天井面に制振性を有する板状材料を用い
れば遮音性能は、さらに向上し、１２〜２０ｄＢ（Ａ）
程度の性能を期待することが可能となる。

本発明において、ツバ部とナベ底部からなる防振材及び
ナベ底部に充填しである吸音材は、無機質系のグラスウ
ール又はロックウールであり、前記防振材、吸音材は充
分な断熱性能を有しているため、本発明における防十季
床を採用すれば、防音性のみならずあわせて充分な断熱
性能も確保することができる。

また、本発明の防音断熱床は、床下地部分が工場で一体
に組み立てられているため、現場では根太の間に置いて
ゆくだけで済みほとんど。

在来の床の工事手間を増やすことなく、防音断熱効果を
高めることができる。

［発明の効果］ 本発明による構成の床を木造住宅に採用することにより
、優れた防振、吸音、遮音効果を発揮し、上下階の遮音
性能が大幅に向上する。

又、本発明による構成の床は、充分な断熱性能を有して
いるので別個の断熱工？ＪＧは行なう必要がない、防音
、断熱性を有する床下Ｊ１！！部材の取り付けに際して
は、木造住宅の根太の間に敷き並べるだけで済むように
、あらかじめ工場で加工されており、さらに現場での寸
法切断等は容易に行なえるため、特別な職人を必要とせ
ず、施工は非常に簡単である。　成形された防振材のツ
へ部分は、根太上部で重複するように設計されているの
で、根太材及び根太間隔の多少のばらつきには対応可能
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による防音断熱床を木造住宅に施工し
た状態の断面図、第２図は、床下地部材の断面図である
。 図において、１が梁、２が根太、３がナベ底部の両側縁
にツバ部を有する防振材であり、ナベ底部内に吸き断熱
材を充填した床下地部材、４が床板、５が床板をとめつ
ける木ネジ又は釘、６が木質系の表面仕上材であるフロ
ーリング、７が天井である。８がナベ底部の両側縁にツ
バ部を有する防振材であり、ナベ底の深さが片側は反対
側の深さに防振材の板厚分を加えた深さを持つものであ
る。９は吸音材、１０は遮第１図 第　２　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ナベ底部の両側縁にツバ部を有する防振材の前記ナ
   ベ底部内に吸音断熱材を充填した床下地部材を、木造床
   組の根太上に前記ツバ部を配置することにより根太間に
   設け、床板を根太上に配置した前記ツバ部上に敷設した
   防音断熱床。 ２、木造床組の根太間に配置される形成された防振材の
   ナベ底の深さが、片側は反対側の深さに防振材の板厚分
   を加えた深さを持ち、木造床組根太上に配置した際、防
   振材であるツバ部が根太上で隣接する根太間に配置され
   た床下地部材のツバ部分と重なり合うように配置したこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の防音断熱床
   。 ３、ナベ底部の両側縁にツバ部を有する防振材と前記ナ
   ベ底部内に充填した吸音断熱材との間に遮音性を有する
   シート状の材料を配置するか又は遮音性を有する液状材
   料を塗布あるいは含浸してなる特許請求の範囲第１項又
   は第２項記載の防音断熱床。