JPS6314191Y2 - - Google Patents

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JPS6314191Y2
JPS6314191Y2 JP1980164142U JP16414280U JPS6314191Y2 JP S6314191 Y2 JPS6314191 Y2 JP S6314191Y2 JP 1980164142 U JP1980164142 U JP 1980164142U JP 16414280 U JP16414280 U JP 16414280U JP S6314191 Y2 JPS6314191 Y2 JP S6314191Y2
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JP
Japan
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combustion gas
soot
heat exchanger
boiler
tube
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JP1980164142U
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JPS5787906U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は煤煙や灰の発生が多い固体燃料を主と
して使用する立型多管ボイラにおける伝熱面のス
ス掃除を能率良く実施し得るスートブロー装置付
の立型多管ボイラに関するものである。
近年、石油事情の悪化により煤煙及び灰の発生
が多い石炭や木屑などの固体燃料が広く使用され
るようになつて来たが、通常の油焚ボイラと同等
の構造のボイラにこのような煤煙及び灰の発生が
多い固体燃料を使用すると、伝熱面にススの付着
及び灰の堆積が著しくなるので熱効率の低下が生
ずると共に燃焼ガス通路が付着したスス及び堆積
した灰により著しく狭められるため燃焼に重大な
支障が生じてボイラが運転不能になる現象が発生
する。
このため、このような煤煙及び灰の発生が多い
固体燃料を焚く従来のボイラは、燃焼ガスからの
熱伝達率を犠牲にして燃焼ガス通路を広くして、
付着スス及び堆積灰によつて燃焼ガス通路が狭め
られることによる影響を少なくし、且つ付着スス
及び堆積灰の掃除が容易なように伝熱面の近傍に
少なくとも数個の大きな掃除口を設けるか又はス
ートブロー管を多数設けてスートブロー管を回転
させるなどの方式によつて伝熱面のスートブロー
を行なう大規模なスートブロー装置を設けざるを
得なかつた。しかしながら、大規模なスートブロ
ー装置は高価でしかも操作も面倒であるために蒸
気発生量が1〜2ton/hr以下のボイラに設置する
ことは全く実用にならないため、伝熱面の付着ス
ス及び堆積灰の掃除は少なくとも数個の大きな掃
除口よりブラシなどの手道具で行なわざるを得な
かつたのである。
その結果、このような煤煙及び灰の発生が多い
固体燃料を焚くボイラは、通常の油焚きボイラに
比較して熱効率は10〜20%も低く、構造が複雑
で、しかも蒸気発生量に比較して缶体が大きくな
るので、ボイラの製造費が高くなる欠点があつ
た。
本考案はかかる従来の欠点を除去し、通常の油
焚きボイラと同等の広さの燃焼ガス通路しか有し
ていないにもかかわらず、付着ススや堆積灰の掃
除が簡単で且つ安価でしかも高熱効率のスートブ
ロー装置付立型多管ボイラを提供するものであ
る。更に詳しくは、本考案は上部管寄せと下部管
寄せとの間に環状に配列された内側垂直伝熱管と
環状に配列された外側垂直伝熱管とが配置せしめ
られている立型多管ボイラにおいて、内側垂直伝
熱管の相隣る各管が燃焼ガス主入口及び下部燃焼
ガス入口を除いて内側ヒレによつて接続されて外
側垂直伝熱管との間に燃焼ガス通路が形成されて
おり、該燃焼ガス通路の終末部には煙道が接続さ
れていると共に燃焼ガス通路の上部のほぼ全体に
上方から下方に向けて蒸気又は空気を噴射するス
ートブロー管が配置されており、該スートブロー
管より噴射された蒸気又は空気により吹き飛ばさ
れたスス及び灰を前記各内側ヒレの下端に形成さ
れた下部燃焼ガス入口より炉底に吹き落とす構造
を有していることを特徴とするスートブロー付立
型多管ボイラに関するものである。
以下、図面により本考案に係るスートブロー付
立型多管ボイラの1実施例について詳細に説明す
る。
第1図は本考案に係るスートブロー付立型多管
ボイラの1実施例の縦断面図、第2図は第1図に
おけるX−X線断面図であり、第1図は第2図に
おけるA−B−C−O−D−E−F線断面になつ
ている。図面中、1はボイラ本体、1aはボイラ
本体1の上部に設けられた上部管寄せ、1bはボ
イラ本体1の下部に設けられた下部管寄せ、1c
は上部管寄せ1aと下部管寄せ1bとの間に環状
に配列された内側垂直伝熱管、1dは上部管寄せ
1aと下部管寄せ1bとの間で内側垂直伝熱管1
cの外側に環状に配列された外側垂直伝熱管であ
り、これらの垂直伝熱管1cと1dとはそれぞれ
その上部が上部管寄せ1aにまたその下部が下部
管寄せ1bにそれぞれその中の缶水が流通可能に
接続されていて、ボイラ本体1の骨格を形成して
いる。1eは内側垂直伝熱管1cの相隣る各管を
燃焼ガス主入口1h及び下部燃焼ガス入口1gの
部分を残して接続している内側ヒレ、1fは外側
垂直伝熱管1dの相隣る各管を接続すると共に上
下端が上部管寄せ1aと下部管寄せ1bとに固定
されている外側ヒレであり、内側ヒレ1eによつ
て相隣る各管が接続されている内側垂直伝熱管1
cと、外側ヒレ1fによつて相隣る各管が接続さ
れている外側垂直伝熱管1dとの間に燃焼ガス主
入口1hより両側に左右に分かれた燃焼ガス通路
1iが形成されているので、外側垂直伝熱管1d
と内側垂直伝熱管1cとが接続している部分は存
在しない。なお、前記した外側垂直伝熱管1dの
相隣る各管を接続する外側ヒレ1fの代りに外側
垂直伝熱管1dの外側を包むケーシングやボイラ
本体1の外壁を使用してもよい。
1jは左右の燃焼ガス通路1iが合流する燃焼
ガス通路1iの終末部に接続されている煙道であ
り、この煙道1jは煙突1lに接続されている。
また1kは内側垂直伝熱管1cと内側ヒレ1eと
で周囲を囲まれた本体燃焼室である。
2はボイラ本体1の下部に設けられた下部管寄
せ1bの下部に設けられた燃焼炉室、3は燃焼炉
室2の外側に取り付けられた燃焼機である。
4は左右の燃焼ガス通路1iの上部のほぼ全体
に、すなわち燃焼ガス主入口1h及び煙道1jが
接続されている燃焼ガス通路1iの終末部を除い
た部分に配置されており上方から下方に向けて蒸
気又は空気を噴射する噴出孔4aが設けられたス
ートブロー管であり、このスートブロー管4に蒸
気又は空気を供給する供給管4bには蒸気又は空
気のスートブロー管4への供給と遮断とを行なう
スートブロー弁4cが設けられている。
かかる構造の本考案に係るスートブロー装置付
立型多管ボイラにおいては、燃焼機3より燃焼炉
室2内に供給された石炭や木屑などの固体燃料な
どの燃料はその燃焼炉室2内で燃焼し、その燃焼
ガスは内側垂直伝熱管1cと内側ヒレ1eとで囲
まれた本体燃焼室1kに入つて主として輻射によ
り内側垂直伝熱管1cを介して内側垂直伝熱管1
c内の缶水を加熱する。しかる後に本体燃焼室1
k内の燃焼ガスの大部分は矢印Gの如く燃焼ガス
主入口1hより左右の燃焼ガス通路1iに流入
し、また本体燃焼室1k内の燃焼ガスの残りの部
分は各内側ヒレ1eの下端と下部管寄せ1bとの
間の下部燃焼ガス入口1gより左右の燃焼ガス通
路1iに流入し、燃焼ガス通路1i内を通過する
際に燃焼ガスは燃焼ガス通路1iの両側の内側垂
直伝熱管1cと外側垂直伝熱管1dを介してその
内部の缶水を加熱する。かくして左右の燃焼ガス
通路1iを通過した燃焼ガスはその終末部で合流
して矢印Hの如く煙道1jに入つて煙突1lより
外部に放出される。このようにして缶水は燃焼ガ
スによつて加熱されるのであるが、この燃焼ガス
の燃料に石炭や木屑などの煤煙や灰が発生する固
体燃料を使用すると、固体燃料が燃焼された時に
発生する煤煙や灰の一部は燃焼ガスと共に燃焼ガ
ス通路1iにも流入し燃焼ガス通路1iの内面に
ススが付着し、また燃焼ガス通路1iの下部に灰
が堆積してその熱効率が低下する。そこでこのよ
うな現象が発生すると、供給管4bに設けられた
スートブロー弁4cを開いて供給管4bよりスー
トブロー管4に蒸気又は空気を供給して噴出孔4
aより上方から下方に向けて蒸気又は空気を矢印
Sの如く燃焼ガス通路1iのほぼ全体に亘つて噴
射して燃焼ガス通路1iの伝熱面に付着したスス
及び堆積した灰を吹き飛ばして各内側ヒレ1eの
下端に形成された下部燃焼ガス入口1gから燃焼
炉室2の底部である炉底に吹き落とせばよいので
ある。
かかる作業は適時行なえばよいが、左右のスー
トブロー弁4cを同時に開放せずに、左右のスー
トブロー弁4cを別々に開放することが望まし
い。
以上詳述した如く、本考案に係るスートブロー
装置付立型多管ボイラは、上部管寄せ1aと下部
管寄せ1bとの間に環状に配列され燃焼ガス主入
口1hを除いて相隣る各管が内側ヒレ1eによつ
て接続されている内側垂直伝熱管1cと同じく環
状に配列された外側垂直伝熱管1dとの間に燃焼
ガス通路1iが設けられていると共にその燃焼ガ
ス通路1iの下部内側の下部管寄せ1bと各内側
ヒレ1eの下端との間に燃焼炉室2上の本体燃焼
室1kと連通する下部燃焼ガス入口1gが設けら
れていて且つ燃焼ガス通路1iの上部のほぼ全体
に上方から下方に向けて蒸気又は空気を噴射する
スートブロー管4が配置されているものであり、
スートブロー管4の噴射孔4aより下方に向けて
噴射された蒸気又は空気は燃焼ガス通路1iの内
壁面である伝熱面に付着しているスス及び燃焼ガ
ス通路1iの底部に堆積している灰を燃焼ガス通
路1iの下部のほぼ全体にわたつて開口している
各下部燃焼ガス入口1gより本体燃焼室1kを経
て燃焼炉室2の炉底に簡単に吹き落とすことがで
きるのであり、かかる燃焼ガス通路1iの掃除に
おいて燃焼ガス通路1iの伝熱面は垂直壁面で構
成されているのでその清掃効果が確実であり、そ
の結果ススの付着が少ない状態でボイラの稼動が
可能であるため高い熱効率で有煙・有灰燃料焚き
の安価なボイラを提供できるのであり、その実用
的価値は非常に大きなものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るスートブロー付立型多管
ボイラの1実施例の断面図、第2図は第1図にお
けるX−X線断面図であり、第1図は第2図にお
けるA−B−C−O−D−E−F線断面図であ
る。 1:ボイラ本体、1a:上部管寄せ、1b:下
部管寄せ、1c:内側垂直伝熱管、1d:外側垂
直伝熱管、1e:内側ヒレ、1f:外側ヒレ、1
g:下部燃焼ガス入口、1h:燃焼ガス主入口、
1i:燃焼ガス通路、1j:煙道、1k:本体燃
焼室、1l:煙突、2:燃焼炉室、3:燃焼機、
4:スートブロー管、4a:噴出孔、4b:供給
管、4c:スートブロー弁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 上部管寄せ1aと下部管寄せ1bとの間に環
    状に配列された内側垂直伝熱管1cと環状に配
    列された外側垂直伝熱管1dとが配置せしめら
    れている立型多管ボイラにおいて、内側垂直伝
    熱管1cの相隣る各管が燃焼ガス主入口1h及
    び下部燃焼ガス入口1gを除いて内側ヒレ1e
    によつて接続されて外側垂直伝熱管1dとの間
    に燃焼ガス通路1iが形成されており、燃焼ガ
    ス通路1iの終末部には煙道1jが接続されて
    いると共に燃焼ガス通路1iの上部のほぼ全体
    に上方から下方に向けて蒸気又は空気を噴射す
    るスートブロー管4が配置されており、スート
    ブロー管4より噴射された蒸気又は空気により
    吹き飛ばされたスス及び灰を前記各内側ヒレ1
    eの下端に形成された下部燃焼ガス入口1gよ
    り炉底に吹き落とす構造を有していることを特
    徴とするスートブロー装置付立型多管ボイラ。 2 燃焼ガス通路1iが左右に分かれており、そ
    の左右の通路が合流する終末部に煙道1jが接
    続されている実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載のスートブロー装置付立型多管ボイラ。 3 外側垂直伝熱管1dの相隣る各管が外側ヒレ
    1fで接続されている実用新案登録請求の範囲
    第1項又は第2項に記載のスートブロー装置付
    立型多管ボイラ。 4 スートブロー管4が蒸気又は空気の供給と遮
    断とを行なうスートブロー弁4cが設けられて
    いる供給管4bより蒸気又は空気を供給されて
    噴射するスートブロー管である実用新案登録請
    求の範囲第1項から第3項までのいずれか1項
    に記載のスートブロー装置付立型多管ボイラ。
JP1980164142U 1980-11-18 1980-11-18 Expired JPS6314191Y2 (ja)

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JPS5787906U JPS5787906U (ja) 1982-05-31
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024089790A1 (ja) * 2022-10-26 2024-05-02 株式会社日本汽罐 多管式貫流ボイラー及びその稼働方法

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