JPS63138944A - 巻回されたラツプフイルムを収納した箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は現在営業用又は家庭用として化粧箱に入った状
態で市販されている巻回されたラップフィルムの飛出し
防止に係る箱の改良に関する。

〔従来の技術〕

現在市販されている化粧箱入りラップフィルムのほとん
どの箱の基本形体は、本明細書第２図に例示し、本発明
の特許請求の範囲の導入部に記載したような形状をなし
ている。このものは例えば実公昭５１−１３２８９号公
報、実開昭５６−２４６２９号公報に記載されている。

この市販のフィルム化粧箱は、その使い方によってはフ
ィルム引き出しの過程で、巻回状態のフィルムが箱から
飛出して、フィルム引出し操作に不都合な状態にしたり
、巻回フィルムが落下して傷付いて使えないものになっ
てしまう等の欠点かある。

この欠点を改善する提案の一つに蓋板を箱そのものに固
定できるようにし、蓋板そのものに飛出し防止の１９割
をさせる考え方のものがある。

具体的には、例えば ■実公昭５２−２９０７３　＠公報、特開昭５８−１７
１３３３号公報、実開昭６０−１７９６３５号公報に回
示されているものでは、蓋板端部に端縁と平行な切目を
入れ、その切目に折込板の先を挿入するという手段によ
って、 ■実開昭５９−１８３８２５号公報、実開昭６０−１２
０９１３号公報に記載の内容は、蓋板端部の裏面を折込
板上に貼着するという手段を用いて、 ■実開昭６０−１２３３２７号公報の記載は蓋板の端部
を矢型に切り扱いてその矢型を折込板の切目に挿入する
という手段で、 ■実開昭５７−１６９６２８号公報、実開昭５７−１６
９６２９号公報の記載では蓋板端部に別途突起物を設け
て、その突起物を折込板にある切目に挿入するという手
段で、或いは ■実開昭５２−１５２０３γ号公報、特開昭５８−１５
９２２１号公報、実開昭６０−１７９６３４号公報の記
載では、上記と同様の別途突起物を筒端面に、或いは箱
側面に係止するという手段で、各々蓋板の固定化を図ろ
うとしているなど多くの提案がなされている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、現在の市販品の現物が示すように、これ
らの諸提案は容易には採用されることはないのである。

その原因は上記従来の提案には次の問題点に対する対策
が充分でなかったからである。即ら、 ａ）現状のフィルム収納箱は全て使用段階に移るとき一
度は側部掩蓋片と共に蓋板を押し上げて開き、巻回フィ
ルムを取り出し、フィルム引ぎ出し部を作って納め直し
、箱体を復元させる操作が必要になっており、その操作
時に各々の蓋板固定筒が施されることになるが、この固
定筒の操作が分りづらいか容易には組み込めないために
、箱体の復元操作を困難なものにしてしまう問題点、ｂ
）或いは、上記箱体の復元操作が現状のものと違うもの
になってしまうことの問題点、Ｃ）途中、間第する要が
生じたとき、箱体を損ねｔこり又は間第−再組立てが困
難になるということの問題点、 ｄ）筒用厚板の展開図が変り、原紙からの取り数が減っ
たり或いは従来の収納−箱組み立て工程の仕組みに大き
な変化を要し、コスト高になる問題点、 ｅ）箱体に開放状態の穴が開き、衛生上の問題が生じや
すいことの問題点、 等である。

又、この種の収納箱は、既に長年に亘って同種の形状構
造のものが使用されてきた結果、使用上の操作を変えて
しまうような改善は、多大の費用をかけて宣伝・表示し
たとしても、多くの苦情を受けなかなか採用してもらえ
ないという問題点もあった。

本発明の目的は、改善を必要としない利用者には使わな
くても何の害にはならず、問題意識の高い利用者には極
めて簡単且つ活用し易く、その上で飛出しを防ぐ効果は
完全で、安価に容易に実施できる飛出防止手段の付いた
ラップ収納箱を提供することにある。

（問題点を解決するための手段〕 現在市販されていて公知のラップフィルムの収納箱にお
いて、本発明の改良点は「折込板（及び／又は）蓋板の
端部に、その先端が板の端縁に至る切目を設けることに
よって、該切目を界に折込板と蓋板との端部が相互に交
差して重なり、蓋板を箱体に固定できるようにしたこと
」に存する。

以下本発明の内容を図面等を用いて詳述する。

第３図は従来、即ち現在市販のラップフィルム収納箱の
構造を示す半組立状態の斜視図である。

この第３図は、第４図の箱展開原紙の点線部分を折目に
して組立て半端のもので部位番号は共通にしている。

この第３図を用いて本発明に内在する従来技術との共通
部分を先に説明すると次のようになる。

即ら、第３図において前板１と底板２と後板３とは各々
稜線を介してほぼ直角に連結し、上記後板３の上端から
は蓋板４が、そしてその蓋板４の先端からは前板１を覆
う掩蓋片５が各々延出している。尚この蓋板４及び掩蓋
片５は、箱体を形成するときは各々ほぼ直角をなして延
出し、底板２、後板３、前板１と相俟って断面四角形の
筒体を形成することになる。

図では省略されているが、その筒内には一般に紙管に巻
回されたラップフィルムが、フィルム取出口をテープ等
で係止しである状態で納められており、該筒体の両端面
は、底板２の端部にほぼ直角に連結した、先端部に折り
目７を介して折込板８を持つ端部掩蓋片６によって覆わ
れて長方形の箱体を形成している。

前板及び後板の各々の端部にある内蓋片９，１０゜は重
ねて貼合され端部掩蓋片６の裏面に位置し、箱体を形成
する役割をなす。

側部掩蓋片５の高さ中程に長手方向に配された破線１１
は切断予定線で、例えば側部掩蓋片のこの破線より先の
裏面を前板の表面に貼合して長形の箱体を形成している
。

尚、前板１と底板２の介の稜から前板側にその刃先をの
ぞかせているのが切断具１２で、普通は底板に固定され
ている。

ラップフィルムの化粧箱は、紙、プラスチック、金属ホ
イル等という対象のフィルム種やメーカーによって切断
具の付く位置や端部中蓋の形成いは側部掩蓋片の貼合−
剥離のための構造等が幾分異なるものもあるが、市販の
大部分を占めるラップフィルムの箱の主要部としては、
上述第３図の形状構造で代表される。

そしてこの箱体をなすこの化粧箱の実用は、例えば破線
１１の切断予定線の部分で、側部掩蓋片５と前板１との
貼合部を切り離し、側部掩鉛片５の残りと共に自由にな
った蓋板４を押し上げ、内容物である巻回ラップフィル
ムを取り出す。そしてその引き出し口を箱の外に出るよ
うにした状！具にして巻回ラップフィルムを再び箱に納
め、側部掩蓋片５が前板１を覆うように戻し、例えば左
の手の親指が側部掩蓋部５の上に乗るように箱体中央部
を左手で軽く握り持ら、右手でフィルム引き−出し口を
つまみ、掩蓋片５の向かう方向に水平にも手を引くとフ
ィルムは引ぎ出される。

必要長さに亘ると、左親指で掩蓋片５を押さえながら右
手との間でフィルムに張力を与えておき、そのままで左
手首を箱体の切断具刃先がフィルムに触れる位置にくる
ようにまわし、右手のフィルムはその刃先でしごくよう
に押し下げれば切断され、実用に供せるようになってい
る。

第１図Ａ）、　Ｂ）、　Ｃ）は各々本発明でいう「飛出
防止策」が施された場合の箱の実施例で上述の蓋板４の
上面、側部掩蓋片５に覆われた前板１及び端部掩蓋片６
の上面の三者が見える部分から見た部分斜視図である。

その第１図Ａ）、　Ｂ）、　Ｃ）によると、その先端が
仮の端縁に至る切目１３を界にして、折込板８の゛先端
と蓋板４の先端とが互いに交差して上下の関係に重なり
合い、蓋板４が箱体端面に固定され、そのことによって
内部に納められてあφ巻回フィルムか、飛び出せないよ
うになっていることを示している。

上記第１図内の相違点は、端縁に至る切目１３の傾きが
右上り勾配のものへ）、垂直なもの８）。

左上り勾配のものＣ）を例示して示すものでその切目の
形状や勾配角には特にこだわることはない。

又、切目１３は一般には蓋板側に折込板の高さに見合う
長さで存在すれば良いが、その長さを接合する形で蓋板
側と折込板側の双方に設けてもかまわない。要するにそ
の切目を活用して使用者か蓋板の固定化を図ろうとした
とぎ、簡単に蓋板と折込板とを交差した状態に重ね合わ
すことができ、又交差している部分が外れ易かったり千
切れ易かったりしなければそれで良いのでおる。そうし
た観点から望ましくは、４０〜７０°Ｃの勾配角の切目
を蓋板端部の中央部に設けたものが実用的で望ましい。

この際、折込板が蓋板の上に乗る方向を後板側にするか
或いは側部掩蓋片側にするかで幾分蓋板の固定され方が
変わるが、後板側にすると蓋板のしなりクッションでフ
ィルムが取り出しやすい利点があるし、逆に側部掩蓋片
側にするとぎは、蓋板の固定が強化されて飛出し防止が
完全なものになる利点がある。更に折込板に適宜な彩色
を施してあき、そのどらら側が表面に出ても、蓋板の彩
色との調和がとれるようにしておくと、折込仮の形状と
も相俟ってデザイン効果が生じて好ましい。

第２図は、本発明で有用な切目の一実施例を示した拡大
図である。この切目の特徴は切目１３の一端が小さな穴
１４に連なったような形をしていることである。こうし
ておくと、切目１３を介してその両端が（イ）、（ロ）
をもって上下に或いは左右に切目を拡げる方向に引っ張
るようなことをしても、切目は容易に穴１４を越えて他
に伝播しにくいから、例えば切目の中央部や他端部がわ
ずかな部分で連なっているような接続部１５＋　１５’
を持つ切目であっても、切目を他に伝播させないでその
接続部１５．１５’を手で簡単に切り開いて使うことが
できるから第２図のごとき切目を施しておくと切目を利
用したい人にはすぐに使え、逆に利用したくない人には
そこに切目が存在することによる影響を更に小さくする
ことができるから有利になって望ましい。

〔発明の効果〕

本発明は上述の構成をもつことにより従来の化粧箱と全
く変わらない構造のままで単に蓋板等に切目１３を設け
るだけで事がたりるという利点がある。このことは要す
るに Ｏ製造コストや手間をかけずに実施に移ける。

○使用者がフィルム使用のための箱組替のとぎ、ごく簡
単に蓋板の固定操作ができ、箱組ができる。

ＯＮ板の固定を解放し、内部巻回フィルムを取り出した
りしたいときは箱体を損なわず、且つ固定部の解除が容
易にできる。

Ｏ飛出し防止効果としては使えば確実である。

Ｑ該切目を使いたくない人には従来の化粧箱としての使
用機能を損ねていないので弊害は何一つなく、操作上も
従来と変わらずにできる。

等の効果を持つ実用的に優れた発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図へ）　、　Ｂ）、　Ｃ）　　は本発明の詳細な説
明する斜視図、第２図は切目の拡大図、第３図、第４図
は本発明に内在する従来技術の部分を示す斜視図である
。 （記号説明）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 前板と底板と後板とが各々稜線を介してほぼ直角に連結
   し、上記後板の上端からは蓋板が、そしてその蓋板の先
   端からは前板を覆う側部掩蓋片が各々ほぼ直角をなして
   延出して断面四角形の筒体を形成し、その内部には紙管
   に巻回されたラップフィルムが納まった状態で該筒体の
   両端面は、前記底板の端部にほぼ直角に連結した、先端
   部に折り目を介して折込板を持つ端部掩蓋片によつて覆
   われて長方形の箱体を形成しているラップフィルムを収
   納した箱において、 上記折込板（及び／又は）上記蓋板の端部に、その先端
   が板の端縁に至る切目を設けることによって、該切目を
   界に上記折込板と蓋板との端部が交差して重なり、蓋板
   を箱体に固定できるようにしたことを特徴とする巻回フ
   ィルムを収納した箱。