JPS63138306A - 光フアイバ接続部収納体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、光ケーブルにおける光ファイバ接続部および
接続心線の収納体に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の、光ファイバ接続部および接続心線の収納体は、
第７図に示すように、プラスチック等のフィルム状シー
トを折り畳みまたは接着したシート片１６を複数枚集合
してなるシート状収納体を用いている。光ファイバの各
心線を接続した光ファイバ接続部１をシート片１６の折
り目または合わせ口内に沿わせて収納し、その接続され
た心線２を１心毎に丸めて同一シート間隙に収納する構
造（実願＠５９−５６８５９参照）であった。

また、第８図に示すように、プラスチック等のフィルム
状シートに波形の切れ目１８を入れたシート片１６を複
数枚集合してなるシート状収納体を用い、シート片上の
切れ目１８に光ファイバ接続部１を挟持し、各シート間
隙に接続された心線を１心毎に丸めて収納する構造（特
願昭６０−１７０２４３参照）であった。

この他に、第９図に示すように、ゴム等で作成されたホ
ルダ１３の溝に光ファイバ接続部１を挟持させ、このホ
ルダ１３とは別位置に配置したシート状収納体に、接続
された心線２を収納する構造であった。

〔発明が解決しようとする問題点１ 以上説明したように従来の収納体では、限られたスペー
ス内に多数の光ファイバ接続部を収納するために、折り
畳んだときの一辺が６〜１０ｃｍ程度にシート片を小さ
くし、光ファイバ接続部同士の重なりを避けるようにシ
ートをずらして配置し、さらにシート間隙を小さくする
ためにシート状の収納体を圧縮する構造となっている。

したがって、収納された光ファイバ心線は、その許容曲
げ径である半径３ｃｍ程度にまで丸められ、さらにシー
ト面当りｓｈ８程度の押付圧を受けるので、心線の光損
失が平均０．０３ｄＢ程度増加し、また心線の破断確率
も高くなる。

また、接続された心線が収納体に収納されてい　゛る状
態と接続された心線が収納体から取り出した状態とでは
光損失変動量が大きい。このため、アナログ信号伝送に
おいては信号伝搬中に接続された心線を取り出すことに
よるＳＮ比の劣化が無視できないので、接続された心線
は１心ずつ個別に収納する必要があった。（参考文献：
電子通信学会論文誌（Ｂ）　Ｖｏｌ、Ｊ　６９−　Ｂ、
　Ｎｏ、　３　ｒ光ケーブル接続部における心線処理部
の光損失変動特性」） 以上のような理由により、収納効率ならびに収納作業性
が悪く、例えば内寸法１１　ｃｍＸ　１９ｃｍＸ４０ｃ
Ｉ１１の架空接続面においては心線は最大で１００心、
１心当たりの収納作業時間は平均して２分程度であった
。

また、第１０図に示すように径が０．５ｍｍφ以下の細
径な光ファイバ心線は、側圧に対して弱い。

平板上に、被測定心線と同一径の心線を数本平行に並べ
、その上に直角方向に被測定心線を置ぎ、ガラス板のよ
うな平板を介して被測定心線に荷重をかけた時の、荷重
と光増失増加との関係を示したものである。図示のよう
に細径の光ファイバに対しては、これらの収納構造では
光損失増加が大きいばかりでなく心線が破断する恐れが
あるので収納体に収納することができなかった。

さらに、従来の収納構造では光ファイバ接続部の収納位
置がシートの折り目および切れ目に限定されており、し
かも接続された心線を収納するシート片の大きさが光フ
ァイバ心線の許容曲げ半径ｒに比べて余裕が少ないため
、心線の曲げ径と曲げ回数を適切に設定する必要があり
、このために作業者の熟練を要した。また、長さＬの接
続された心線が１回巻では収納体に収まらず、しかも２
回巻には不足するような場合、すなわち、Ｌが２πｒ＜
Ｌ＜４πｒであるときには、光ファイバ心線が収納シー
トの外にはみ出すというケースが生じていた。

また、ゴム等のホルダの溝に光ファイバ接続部を収納す
る構造をもつ収納体においては、ホルダが光ファイバ接
続部の長さに対して長いため、接続部をホルダから取り
出す場合には直接指で挟んで取り出せる程度にホルダ間
隔を広く設定するか、もしくは取り出し専用の工具を用
いる必要があった。

以上説明したように本発明の目的は、収納密度が高く、
収納による光損失増加が小さく、しかも作業性のよい光
ファイバ接続部収納体を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） かかる目的を達成するために、本発明の光ファイバ接続
部収納体はそれぞれ複数個の光ファイバ接続部を固定す
る複数のホルダ板を、ホルダ固定部に所定の間隔をおい
て立体的に配置し、光ファイバ接続部を収納することを
特徴とする。

〔作　用） 本発明の光ファイバ接続部収納体は、光ファイバ接続部
とその接続された心線とを分離して、接続面に配置する
構造となっている。このために、接続された心線への側
圧がないので細径な光ファイバ心線の収納も可能となっ
た。また、収納効率および収納作業性が高められたため
に、ケーブルの多心化および建設費の低廉化が可能とな
った。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

実施例１ 第１図は、本発明の一実施例を架空接続函へ適用した例
を示す。本図において１は光ファイバ接続部（例えばコ
ネクタ）、２．２Ａは接続された心線で２は長尺、２Ａ
は短尺なものである。３は光ファイバ接続部把持ホルダ
であり、例えは光ファイバ接続部外径とほぼ同じ幅の収
納スリットを有するゴム製ブロック等で作製されている
。４はホルダ３を配列したホルダ板で、例えばアクリル
樹脂等のプラスチックプレートの表面にホルダを接着し
たものである。５はホルダ板固定部、６は接続心線包縛
点、７はケーブル端、２０は架空接続函である。

図から明らかなように、それぞれ複数個の光ファイバ接
続部を固定する複数のホルダ板が、ホルダ板固定部に立
体的に配設されている。

本実施例では接続面中央部に設置したホルダ板固定部５
から枝状に両側に突き出し、かつ積層されたホルダ板４
上に光ファイバ接続部１を立体的に収納することにより
、従来の架空接続函（寸法：　１１　ｃｍｘ　１９ｃｍ
ｘ　４０ｃｍ）内に、外径４＋ｎｍφの光ファイバ接続
部１を２００心以上収納することが可能である。また、
接続された心線は、接続函内の左右の空間に極力曲げ半
径が大きくなるように丸め、円形を保つ程度に適宜複数
心線まとめて包縛する。このことりより、例えば融着接
続方法で必要とする８０ｃｍ程度の接続された心線を、
５ｃ＋Ｑの曲げ半径では２〜３ターンで接続函内に収納
可能となる。

第２図は、第１図に示す実施例と同様に架空接続函への
適用を想定したものである。図中、第１図と同一構成部
分は、同一符号をもって表わす。

ホルダ板４は、ホルダ板固定部５への挿入辺の中央に凹
構造の切り込み８を有したプラスチック製の平板であり
、その表面には光ファイバ接続部を挿入固定するホルダ
３が配列固定されている。

ホルダ板固定部５はホルダ板４の固定間隔を規定する支
持柱９とホルダ板４を確実に保持する固定柱１０とで構
成され、接続面中央部に固定されるようになっている。

支持柱９はホルダ板４を挿入することができるように、
その内側に一対のスリット１１を有する。スリット１１
のスリット間隔は、光ファイバ接続部を挟持した状態の
ホルダ板の厚みの半分よりも若干広くし、ホルダ板４を
支持柱９の手前側および奥側より交互に挿入固定するこ
とにより、ホルダ板同士の間隔を狭くするような構造と
なっている。このことにより、光ファイバ接続部を立体
的に密に収納することができる。

固定柱１０は支持柱９の中央に位置し、ホルダ板の凹構
造の切り込みで挟み込むようにしてホルダ板４を確実に
保持し、その脱落を防止する円柱である。さらに、ホル
ダ板４の固定を確実にするために、固定柱１０はステン
レス等の丸棒にホルダ板の凹構造の切り込みが喰い込む
ように軟質塩化ビニール等の被覆を施したものである。

第３図もまた、第１図に示す架空接続面への適用を想定
したものである。図中、第１図および第２図と同一構成
部分は、同一符号をもって表わす。本図においてＩＩＡ
は固定柱１０Ｂに付したスリットである。本図に示す実
施例は第２図に示すものの支持柱９と固定柱１０Ｂとを
一体化したものである。これは第２図におけるホルダ板
の凹構造の切り込み８を、挿入する部分だけ細くしたス
リットＩＩＡを一定間隔で複数個所設定した丸棒とした
ので、第２図で示すものよりも部品点数が少なくてすむ
。

第４図は本発明の一実施例のホルダ板の構造を示す図で
あり、第２図および第３図で示す実施例への適用を想定
したものである。図中第１図ないし第３図と同一構成部
分は同一符号をもって表わす。１３は光ファイバ接続部
のはみ出し部分、１４は収納スリット、１５は補助スリ
ットである。ホルダ３の長さおよびホルダを配置固定し
たホルダ板４の幅を、光ファイバ接続部１の長さよりも
短くすることにより、ホルダ板４からはみ出した光ファ
イバ接続部のはみ出し部分１３を指先等で持ち上げて取
り出すことができる。このため、光ファイバ接続部を直
接指で挟むのに必要なホルダ間隔が不要となりホルダ３
を密に配列することができる。

なお、ホルダ３は、光ファイバ接続部１の外径とほぼ同
じ大きさの内径を有し、かつ入り口が狭い収納スリット
１４と、光ファイバ接続部をその収納スリットに挿入す
るときに広がり易くするための補助スリット１５とを交
互に複数個数設けたゴム製ブロックにすることにより、
ホルダ板との接着強度を確保でき、加工が容易となる。

なお、本実施例のホルダ板を第１図に示した実施例にお
けるホルダ板固定部５に通用できることは言うまでもな
く、またその際は切り込み８を設ける必要はない。

去】ＩＩス 第５図は、本発明の第２の実施例で、特に地下接続面へ
の適用に好適な例を示す０本実施例においては、円筒状
のホルダ板固定部を用い、第１図の実施例と同様にホル
ダ板はホルダ板固定部に立体的に配設されている。第１
図ないし第４図と同一構成部分は同一符号をもって表わ
す。５Ａは円筒状のホルダ板固定部である。

地下接続面のような円筒状の収納空間においては、ホル
ダ板固定部５の円周に沿って放射状にホルダ板４を配列
することにより、収納作業性と収納効率の向上が図れる
。さらにホルダ板固定部５Ａを、円筒軸周を回転する構
造とすることにより、作業方向が制限されるマンホール
等での作業性を一層向上させることができる。

第６図は、第５図に示す地下接続面への適用を想定した
ものであり、リング状のホルダ板固定部９Ａと固定リン
グＩＯＡとで、第５図に示した円筒状ホルダ固定部の円
筒面を形成している。図中、第１図ないし第５図と同一
構成部分は、同一符号をもって表わす。支持リング９Ａ
、固定リングＩＯＡは接続国是軸周りにリング状に配置
されており、外周方向からホルダ板４の挿入固定および
取り出しができる構造となっている。さらに、支持リン
グ９Ａ、固定リングＩＯＡはケーブル固定金具１２を支
点として接続面長軸の周りに回転する構造となっており
、ホルダ板４の着脱性を改善している。本実施例は、第
２図に示した実施例におけるホルダ板固定部５を、平板
状でなく、円環状に形成したものと同等である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明においては、光ファイバ接
続部とその接続された心線とを分離して接続山中央部に
立体的に配置できる構造としたので、収納効率が高まる
。また、接続された心線を収納体の両側の空間に、心線
の丸め径を大きくして収納することができるので、接続
された心線が収納体へ収納されたことによフて起こる光
ファイバ損失増加は、はとんど無視できる平均０゜Ｑｌ
ｄＢ以下に低減することができる。

上述のような理由により、光ファイバ損失による伝送路
への制約を緩和し、このため、伝送可能距離の延長、光
機能部品の挿入等が可能となる。

また、アナログ信号伝送の際のＳＮ比の劣化が少ないの
で、アナログ画像伝送用の光ファイバケーブルの接続部
にも適用できる。さらに、接続された心線への側圧がな
いので、細径は光ファイバ心線の収納も可能となった。

また、第３図および第４図で示される本発明実施例によ
れば、さらに収納効率および収納作業性が高められ、架
空接続函においては、１心当たりの収納スペースは４２
ｃｍ３／心であり、従来の収納体を使用した場合の約２
分の１となった。収納所要時間も３０秒／心と約４分の
１に短縮できる。このために、ケーブルの多心化および
建設費の低廉化が可能となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例を架空接続函へ適用した例を示す
斜視図、 第２図ないし第４図は本発明実施例の斜視図、 第５図は地下接続面への適用に好適な本発明実施例の斜
視図、 第６図は本発明実施例の斜視図、 第７図ないし第９図は従来の光ファイバ接続部収納体の
斜視図、 第１０図は光ファイバ心線の外径と側圧強度との関係を
示す特性図である。 １・・・光ファイバ接続部、 ２．２Ａ・・・接続された心線、 ３・・・光ファイバ接続部把持ホルダ、４・・・ホルダ
板、 ５．５Ａ・・・ホルダ板固定部、 ６・・・接続心線包縛点、 ７・・・ケーブル端、 ８・・・ホルダ板の切り込み、 ９・・・支持柱、 ９Ａ・・・支持リング、 １０・・・固定柱、 １０Ａ・・・固定リング、 １１、ＩＩＡ・・・スリット。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）それぞれ複数個の光ファイバ接続部を固定する複数
   のホルダ板を、ホルダ固定部に所定の間隔をおいて立体
   的に配置し、前記光ファイバ接続部を収納することを特
   徴とする光 ファイバ接続部収納体。 ２）特許請求の範囲第１項記載の光ファイバ接続部収納
   体において、前記ホルダ板は一端に凹部を有し、前記ホ
   ルダ板固定部は前記ホルダ板の凹部に挟持して固定でき
   る凸部と、ホルダ板を所定の間隔で固定するスリットを
   有することを特徴とする光ファイバ接続部収納体。 ３）特許請求の範囲第１項または第２項に記載の光ファ
   イバ接続部収納体において、前記ホルダ板の幅が前記光
   ファイバ接続部よりも狭く、前記光ファイバ接続部の一
   部が前記ホルダ板からはみ出した状態で前記光ファイバ
   接続部を把持固定することを特徴とする光ファイバ接続
   部収納体。