JPS63137415A - 単結晶薄膜の形成方法 - Google Patents

単結晶薄膜の形成方法

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JPS63137415A
JPS63137415A JP28511086A JP28511086A JPS63137415A JP S63137415 A JPS63137415 A JP S63137415A JP 28511086 A JP28511086 A JP 28511086A JP 28511086 A JP28511086 A JP 28511086A JP S63137415 A JPS63137415 A JP S63137415A
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JP
Japan
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substrate
thin film
single crystal
crystal thin
partition plate
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JP28511086A
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English (en)
Inventor
Yuichi Matsui
松居 祐一
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、マイクロ波素子あるいは発光・受光素子と
して使用される単結晶薄膜周期構造を形成するための単
結晶薄膜の形成方法に関するものであり、たとえば量子
井戸型レーザの発光部に周期的に形成された数10A〜
数10OAの厚みの種類の異なる層や、あるいは1nA
sとGaAsとからなる単原子層レベルの超格子のR表
層などを形成するのに用いられる方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 第7図は、従来の分子線エピタキシャル(以下MBEと
いう)成長による単結晶薄膜形成方法を説明するための
図であり、MBE装置の成長室を上から見た概略図であ
る。同様の概略図は、たとえば、特公昭57−4716
0にも示されており、また特開昭57−11899には
、以下に述べる従来技術におけるセルシャッタの開閉操
作について記載されている。さらに、MBE成長方法な
らびに薄膜周期構造を利用したデバイスについては、日
経エレクトロニクスNo、308 (1983)(by
  W、 T、 Tsano) t+=詳細なa明カ記
載すnている。また、たとえばin八へ 1!:Ga 
Asとからなる単原子層レベルの超格子ならびにその有
用性については、A pplied  p hysic
s  L etters。
vol、45. No、16 (1986) Pl 0
60 (byY、Matsui他)に詳細に記載されて
いる。
第7図において、1は基板ホルダ、2は基板、3はセル
シャッタ、4は■族原料A(たとえばGa)、5はセル
、6はセルシャッタ、7は八とは種類の異なる■族原料
B(たとえばAfl>、8はセルを示している。基板ホ
ルダコ上に保持された基板2は、成長室内において、セ
ル5およびセル8から照射される分子線の中心軸の交わ
る位置に設置されている。セル5より蒸発した■族原料
A4の分子線、ならびに、セル8より蒸発した■族原料
B7の分子線を、それぞれセルシャッタ3およびセルシ
ャッタ6を、交互に所定の周期で開開することによって
、基板2上に、■族原料AならびにBからなる種類の異
なる■−v族化合物半導体薄膜を交互に周期的に形成さ
せる。したがって、セルシャッタ3を開いている間は、
セルシャッタ6は閉じられていることになる。
[発明が解決しようとするIIO題点]ところで、一般
に■−v族化合物半導体をMeE成長する場合、■族原
料のセル温度は、通常700〜1000℃の高温に加熱
されている。このため、セルシャッタ3を開いている間
、セルシャッタ6を閉じることによって、セルシャッタ
6が加熱され、さらにセル内の温度も加熱されてセルシ
ャッタによる外乱を受ける。このようにセルシャッタが
加熱されることにより、セルシャッタから不純物分子が
蒸発し、成長しているN膜内に取込まれる結果、N暎の
電気的特性の劣化を引き起こす。
第8図は、四重極¥i量分析!Araを用いてセルシャ
ッタの閉じた後の不純ガス(Go) 社の変化を調べた
結果を示す図である。第9図も、同様に不純ガス(H2
O)Mlの変化を調ぺlζζ粘合示す図である。第8図
および第9図に示されるように、セルシャッタを閉じた
直後に、H2O“やco+の質量ビーク強度が瞬間的に
増大してJ3す、不純ガス邑が増大していることがわか
る。
また、第10図は、I n o、i a Ga O04
v As単結晶wJ膜の残留不純物キャリア8gi度と
電子移動度との関係を示す図である。第10図に示され
るように、1III内の残留不純物キ1?リアa度が増
大するほど、電子移動度が減少している。したがって、
従来のMBE成長方法において、セルシャッタから蒸発
した不純物が、成長している薄膜内に取込まれると、電
気的特性が暑しく劣化づることがわかる。
また、以上の問題とは別に、セルシャッタを閏じること
によってセル内の温度そのものが揺乱を受ける結果、再
びセルシャッタ6を開いたときに、■族原1187の分
子線強度にオーバシュートを引き起こすという問題も生
じた。これにより、■族原料B7からなる■−v族化合
物半導体薄膜の躾厚の制御性が悪くなり、また混晶の場
合には、組成の制御性も悪くなる。
第11〜13図は、■族元素として、In、Gaを有す
る混晶について測定結果を示したものであり、第11図
は、セルシャッタ開放直後における分子線強度オーバシ
ュートに関する測定結果を示す図である。第11図では
、真空ゲージを用いて、セルシャッタをたとえば約3分
間開じた後、再び冊いたときのQa分子線強度(Tor
r)変化を測定している。セルラ1−ツタを開−いた直
後に、分子線強度(7orr)がオーバシュートし、そ
の後分子線強度(Torr)が安定するまで1〜2分要
することがわかる。オーバシュートの大きさは異なるが
、in分子線強1夷についても同様の現象が観察されて
いる。
第12図は、InP基板上にInGaAs方法Sを成長
させたときの格子不整合と、inおよびQaのフラック
ス強度比との関係を示した図である。第12図において
、IΔa/a(InP)1は、格子不整合を示しており
、Δa−a(InGa As ) −a  (In P
)であり、a(InGaAS)はInGaAsの格子定
数、a(InP)は【n(〕の格格子数を示している。
Qa分子線強度のオーバシュートはそのままフラックス
強度比の制御性の低下につながるので、第12図に示さ
れるように、格子不整合が増大し、単結晶薄膜の組成制
御性も低下する。
このようなオーバシュートの存在する従来のMBE成長
方法で作成した( n x Qa I−X As層の厚
み方向の組成分布をオージェ電子分光(AES>分析し
た結果を第13図に示す。第13図に示されるように、
セルシャッタ開放直後、すなわらIn x Ga” +
 −、x As / r n PM板の界面近傍では、
1口とGaの組成比に勾配が認められ、この近傍では組
成の制御性が著しく悪いことがわかる。
第14図は、同じ< In P基板上に1n(1,s。
Qa O,4? Asを成長させたとぎの■族(Ga 
In)分子線強度と成長速度との関係を示した図である
。たとえば、第11図の場合のようにオーバシュートに
よりQa−分子線強度が本来の強度の約1,2〜1.4
倍にまで上昇した場合には、In分子線強度も同様にオ
ーバシュートしているので、Qa+lnビーム強度も、
1.2〜1.4倍以上の値となり、成長速度も1.2〜
1.4倍以上になる。
以上説明したように、セルシャッタを開いた直後におい
ては、成長速度が設計値よりも大きくなっているので、
WI膜の厚みの制御性も悪くなる。
したがって、従来のM白E成長方法による単結晶薄膜の
形成方法では、セルのシャッタの1Fil閑によって■
族分子線の切換を行なうため、不純ガス発生や分子線強
度の揺乱を生じ、このためI膜の電気的特性が劣化し、
膜厚や、あるいは混晶の場合には組成の制御性に劣ると
いう問題点を有していた。
また、種類の異なる層を交互に周期的に積層させていく
場合、それぞれの層に適用した基板温度にして積層する
ことが好ましいのであるが、従来のMBE成長方法では
、以下の理由により困難であった。すなわち、従来のM
BE成長方法における基板の加熱方式は、第15図に示
すように、基板53を加熱するヒータ51が基板ホルダ
50の裏側に設けられており、このため、ヒータのM流
を変化させても、実際に基板温度が変化し安定するまで
時間を製する。この時間は、各M膜層の成長最適基板温
度の差に依存し、温度差が大きければ大きいはど長時開
式することになる。InASとQa ASとを交互に周
期的に積層させる場合について説明すると、1nAsと
(3a Asとの成長最適基板温度の差は、約100℃
〜200℃であり、第15図に示すような基板の加熱方
式では、基板温度も約100℃〜200℃変化させ安定
させるまでに約10〜15分間装する。このため、たと
えば、約30△(約10原子面〉周期でinASとQa
 ASとを交互にvIIl!!させ、全体で約0゜15
μmの層を形成させるためには約100回にわたって基
板温度を変える必要があり、これに要する時間は、10
00〜1500分となり、非常に長時開式することにな
る。さらに周期を約6A(約2原子面)にすると、所要
時1mが5000〜7500分となり、実際上成長が著
しく困難で、工業的には製造できないものとなる。
この発明の目的は、上述したようなセルシャッタの開閉
に伴なって生じる■−v族化合物半導体薄膜の周期構造
の電気的特性の劣化ならびに周期性の劣化を低減し、さ
らに種類の異なる各層を成長する際に、基板温度を交互
にかつ迅速に切換えることのできる単結晶薄膜形成方法
を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] この発明の単結晶薄膜形成方法では、異なる■成分子線
が相互に混合しないように成長室内に仕切板を設け、仕
切板によって区切られる成長室の一方側に、基板の表面
側から基板を加熱するための加熱手段を設け、該加熱手
段により成長室の一方側の基板温度を他方側よりも高め
、基板の一部または全部を仕切板を境にしてその両側に
周期的にかつ交互に移動させることにより、基板の一部
または全部に異なるm成分子線を交互に照射し、異なる
■−v族化合物半導体の単結晶を交互に基板上に形成す
ることを特徴としている。
[作用1 この発明の単結晶薄膜形成方法では、成長室内に仕切板
が設けられ、異なる■成分子線が相互に混合しないよう
にされている。したがって、従来のように、セルシャッ
タを開閉する必要がなく、セルシャッタIM]fflに
伴なって生じる不純ガスの発生や分子線強度のオーバシ
ュートを生じない。
また、この発明の形成方法では、仕切板によって区切ら
れる成長室の一方側に基板の表面側から基板を加熱する
ための加熱手段が段けられており、この加熱手段によっ
て成長室の一方側の基板温度が他方側よりも高められて
いる。したがって、薄膜周期構造の各層をm過成長基板
温度で順次成長させることができる。
−[実施例] 第1図は、この発明の方法の第1の例を説明するための
装置を示す概略構成図であり、従来の方法を説明するの
に用いた第7図に対応するものである。基板ホルダ9に
は、その回転軸の周囲に数個の基板10が保持されてお
り、基板ホルダ9が回転することにより基板10が公転
運動するように設けられている。セル14には■族原料
A13が備えられており、セル16には異なる■族原料
815が備えられている。セル14.16のそれぞれの
隣りには空のセル32.33が設置されており、この空
のセル32.33内の電熱ヒータがこの発明における加
熱手段となる。成長室内には、それぞれの■成分子線が
相互に混合しないように仕切板12が設けられており、
仕切板12と基板ホルダ9の公転軌道が交わる部分には
、基板ホルダ9が通過できる分だけ仕切板12に切込が
形成されている。
基板ホルダ9が回転し基板10が公転運e することに
より、基板10が仕切板を境にしてその両側に周期的に
かつ交互に移動する。この移動により、セル16側に位
Hする基板には原0815を含む薄膜が形成され、セル
14側に位置する基板には原RA13を含むIllが形
成されるので、原料A13を含むWJ躾と原料815を
含む@膜とが交互に周期的に形成される。
また、交互に形成される薄膜のうち成長最適基板S度の
高い側において、空のセル内の電熱ヒータを加熱し、仕
切板を境にしてその両側で基板にsrx差を設けて、N
rl!4を形成させることができる。
したがって、各S膜を最適な基板温度で形成させること
ができる。
第2図は、この発明の方法の第2の例を説明するための
装置を示す概略構成図である。第2図において、19は
仕切板、2oはm族原料A122は■族原料B、21.
23はセル、34.35は空のセルを示しており、基板
17には1つの基板18が保持されている。基板ホルダ
17は、仕切板19を境にしてその両側に往復運動をす
るように設けられている。第2図に示す装置のように、
基板を仕切板の両側に往復運動させることによっても交
互に異なる■液分子線を照射して、異なる単結晶薄膜を
交互に周期的に形成させることができる。この場合にも
、成長最適基板温度の高い側において、空のセル内の電
熱ヒータに通電し仕切板の両側で基板に温度差を設けて
形成させることができる。
第3図は、この発明の方法の第3の例を説明するための
IIを示す概略構成図である。第3図において、27は
仕切板、28は■族原料A、30は■族原料8.29.
31はセル、36.37は空のセルを示しており、基板
ホルダ25には1つの基板26が保持されている。基板
ホルダ25は、その中心を回転軸として回転するよう設
けられており、この回転により基板26は自転運動する
第3図に示すような装置を用いることにより、基板の一
方の半分と他方の半分とで、異なる■液分子線を交互に
照射し、異なる単結晶薄膜を交互に基板上に形成させる
ことができる。また、第1図および第2図に示す装置と
同様に、仕切板27の両側において基板に温度差を設け
ながら薄膜を形成することができる。
第4図は、この発明の方法の第4の例を説明するだめの
装置を示すN略#IJIfj4図である。第4図におい
て、41は仕切板、42は■族原料Δ、44は■族原料
B、43.45はセル、46.48はガラス窓付7ラン
ジ、47.49はレーザ発振器を示しており、基板ホル
ダ39には1つの基板40が保持されている。基板ホル
ダ39は、第3図に示tm板ホルダと同様にその中心を
回転軸として回転し、これにより基板40は自転運動を
づる。
この例でも、第3図と同様に、基板の一方の半分と他方
の半分とで異なる■液分子線を交互に照射し、基板上に
交互に異なる単結晶薄膜を形成させる。この例では、加
熱手段としてレーザ発振器47.49が設けられており
、レーザ発振器47゜49から照射されたレーザは、ガ
ラス窓付フランジ46.48のガラス窓を通り、基板4
0上に入射する。これにより、基板40がその表面側か
ら加熱される。したがって、この例においても、仕切板
41を境にしてその両側で基板にIJff差を設けなが
ら、Wlj膜を形成させることができる。
一般に、MBE成長においては、暴板量来面の温度が成
長層の結晶性の良否に著しく影響を与える。以上説明し
たこの発明の方法では、いずれちるため、基板ホルダの
裏側からのみヒータ加熱する従来の方法に比べて、基板
最表面の濃度を著しく迅速に切換えることができる。し
たがって、最適な条件下で各層の薄膜を形成することが
できる。
また、この発明の形成方法では、成長室内に仕切板が設
けられており、この仕切板を境にして基板の一部または
全部をその両側に周期的にかつ交互に移動させることに
より、基板の一部または全部に異なる■液分子線を交互
に照射している。したがって、この発明によれば、セル
シャッタは常に開放状態で各薄膜を交互に周期的に形成
させることができる。この結果、セルシャッタの開17
1を周期的に行なう従来のMBE成長方法で問題となる
、不純ガスの発生や分子線強度の揺乱が成長途中におい
て全く生ぜず、含有不純物量の少ない、かつ周期性の良
い、■−v族化合物半導体薄膜周期構造を形成すること
ができる。
次に、この発明についてさらに具体的に説明するため、
第3図に示した装置を用いた■−v族化合物半導体単結
晶i11!周期構造の形成方法について例示する。第3
図に示す装置において、■族原料A28としてIn、■
族原料830としてGaを用いN I n o、s o
 Qa o、s o AsとIno、56Ga 、、、
、Asを交互に基板上に形成させた。基板26としては
InP基板を用い、自転運動の周期は3.5rp−とし
た。この条件で、601nの成長を行ない、成長11n
 P基板上に形成された( n o、s o Ga o
、m o AsとE n o、s ta Qa l)、
44A3による単結晶薄膜周期構造全体の厚みを精密測
定したところ、1.90μ諺であった。このことから、
基板の自転運動の1回転(1周期)に対応した厚みは、
約90Aであることが算出される。第5図は、このよう
にして作成した周期構造についてのX線回折測定チャー
トを示したものである。2θ−62,85ならびに2θ
−62,95に見られる各ピークは、InP基板のCu
Kα+、CuKα2ビークとその上に形成したl1lo
5oGaa、5oAs、Ino、5aGao、<<As
による単結晶簿膜初期構造の0次ピークのCuKαI 
、 CI Kα2ビークがそれぞれ重なったものである
。さらに、2θ−61,7ならびに2θ−64,1付近
に見られる、それぞれ2本のピークは、周期構造が規則
正しく形成されている場合にのみ現われるサイドバンド
ピーク(±1次)の、それぞれCuKαI 、 OLI
 Kα2ビークに対応する。このサイドバンドビークと
、0次ピークの角度差から、周期構造の実際の周期が測
定でき、第5図に示すチャートの場合、約87Aであっ
た。
この値は、先に算出した自転周期に対応する値90Aと
、測定誤差範囲内でよく一致していることが確認された
以上の結果から、1周期90Aという極めて微細な周期
構造が、極めて規則正しく形成されていることがわかる
。第3図に示すMWでは基板の自転速度をざらに速くす
ることは極めて容易なことであり、自転速度をさらに速
くすることによりより微細な単結晶簿膜初期構造を形成
することができる。また、上記の成長条件において、仕
切板27で隔てられた片側のみのセルを用いて、あえて
[n x Ga + −x Asの1層成長を行なった
。この試料について、厚み方向の組成分布をAES分析
した結果を第6図に示す。第6図に示されるように、l
n x Ga I−X As / In P基板界面近
傍での組成比の勾配は、従来の第13図に比べると、著
しく改善されて、組成分布が均一になっている。
このことから、この発明の成長方法を用いると、セルシ
ャッタのffO[!lI]に伴なう分子線強度の皿孔を
解消でき、組成制御性を著しく向上できることがわかる
また、InP基板上にInAS3原子面と原子へ31原
子面とからなる超格子を、200周期積層させた。装置
としては、第3図に示す装置を用い、Ga As 1原
子面5を成長させる側にある空のセルのみを加熱して、
Ga As 1原子面を成長させる側のみの基板最表面
温度を高くした。比較として、従来の方法、すなわち空
のセルを加熱することなく仕切板の両側において強制的
に温度差を設けることなく積層させた超格子も作成した
。室2! (300K>での電子移1度をこれらの超格
子について測定したところ、比較の従来の方法によるも
のは8000c1/V−sであったのに対し、この発明
の方法によるものは、約15000c1/V−sという
値が得られた。なお、いずれの場合においても、基板ホ
ルダ裏側のヒータには一定電流を流しており、基板ホル
ダ裏側のヒータ電流制御用熱雷対52(第15図)の設
定温度が400℃であった。
第1図に示す装置の方法は、従来の気相エピタキシャル
(VPE)成長における2成長室法に類似しているが、
MBE成長方法における分子線の方向性は、VPE成長
方法におけるガス流の方向よりも著しく良いと考えられ
、したがってこの発明のように同一平面上で連続的に基
板を公転あるいは自転運動させるという機構はVPE成
艮方法ではとり1!?ない。すなわち、VPE成艮方法
ではガスの横方向への拡散が、MBE成長方法における
分子の場合に比べて大きいために、仕切板と基板との間
隙でのガス流相互の混合も大きくなる。
現に、現在のVPE成長における2成長苗法では、2つ
の成長室内での成長が終われば、一旦その成長室から基
板を引扱いた後、基板を公転させて、次の成長室内に挿
入するという操作を行なっており、真に成長室出口部分
での成長ではない。このような操作に比べて、この発明
の方法では、基板の引き扱きや挿入といったことが不要
となり、操作が著しくm+単化し、成長層の良好な連続
性、周期性を得ることができる。
実施例では加熱手段として、電熱ヒータ、レーザ発撮器
を例示しているが、この発明に用いられる加熱手段はこ
れらのものに限定されず、その他ランプヒータなど周知
の加熱手段を用いることができることは言うまでもない
また、実施例では基板を公転運動、往復運動または自転
運動させることにより、仕切板を境にしてその両側に周
期的にかつ交互に移動させているが、その他の移動方法
により仕切板の両側に移動させてもよいことは言うまで
もない。
[発明の効果] この発明の単結Afi膜の形成方法では、分子線相互間
に仕切板を設け、分子線相互の混合を防ぎ、各セルシャ
ッタを常に開放した状態で、基板の一部または全部を仕
切板を境にしてその両側に周期的にかつ交互に移動させ
ることにより、セルシャッタからの不純ガスの発生なら
びに分子線強度の皿部の問題を解消している。このため
、著しく周期性が良く、かつ微細な単結晶薄膜周期構造
を簡単に形成することができる。
また、この発明の形成方法では、仕切板によって区切ら
れる成長室の一方側に加熱手段を設け、この加熱手段に
より成長室の一方側の基板温度を他方側の温度よりも高
め、仕切板の片側にある基板の最表面のみを加熱するこ
とにより、薄膜周期構造を形成する際に、各層を最適成
長基板温度で成長させることができる。
なお実施例で示したように加熱手段は、仕切板によって
区切られる成長室の両側に設けることもできる。この場
合、一方の加熱手段を他方の加熱手段よりb強く作用さ
せることにより、成長室の一方側の基板温度を他方側よ
りも高めてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の方法の第1の例を説明するための
装置を示す概1811I成図である。第2図は、この発
明の方法のgFI2の例を説明するための装置を示す概
略構成図である。第3図は、この発明の方法の第3の例
を説明するための装置を示す概略構成図である。第4図
は、この発明の方法の第4の例を説明するための装置を
示す概略構成図である。第5図は、この発明の方法によ
って作成された単結晶S膜周期構造の一例についてのX
線回折測定チャートを示す図である。第6図は、この発
明によって作成されたJnxGa+−χAs層の厚み方
向の組成分布をASEによって分析した結果を示す図で
ある。第7図は、従来のMBE成長による単結晶wI膜
形成方法を説明するための図である。第8図は、従来の
方法において四眠極質邑分析装置を用いてセルシャッタ
を閉じた後の不純ガス品の変化を調べた結果を示す図で
ある。第9図は、第8図と同じく、従来の方法において
四重極質最分析装置を用いてセルシャッタを閉じた後の
不純ガス量の変化を調べた結果を示す図である。 第10図は、In o、s a Ga O,47Afi
 Ill結晶薄膜の残留不純物キャリア濃度と電子移動
度との関係を示す図である。第11図は、セルシャッタ
開放直後における分子線強度オーバシュートに関する測
定結果を示す図である。第12図は、rnP基板上にI
n x Qa I−X Asを成長させたときの格子不
整合と)nおよびQaの7ラツクス強度比の関係を示し
た図である。第13図は、従来の方法によって測定され
たI n x Ga I−X As Waの厚み方向の
組成分布をAESによって分析した結果を示す図である
。第14図は、In O,13Ga 0゜4□As単結
晶薄膜の成長速度とQa+ln分子線強度との関係につ
いて示す図である。第15図は、基板ホルダ内に設置さ
れた加熱ヒータを示す図である。 図において、9.17.25.39は基板ホルダ、10
.18.26.40は基板、12.19゜27.41は
仕切板、13.20.28.42は■族原料A、15.
22.30.44は■族原料B、14.16.21.2
3.29.31.43゜45はセル、32〜37は空の
セル、46.48はガラス窓付フランジ、47.49は
レーザ発振器を示す。 第1図 第4図 第5図 2θ 第6図 第7図 築B図 第10図 キイリアt& <、cyn  > 811図 セルうヤツタ−Rh 第12図 フラックス強度比: F/7L/F赳 萬13図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)成長室内で複数のIII族分子線を交互に基板上に
    照射して、III−V族化合物半導体の単結晶薄膜の周期
    構造を基板上に分子線エピタキシャル成長により形成さ
    せる単結晶薄膜の形成方法において、 異なるIII族分子線が相互に混合しないように成長室内
    に仕切板を設け、 前記仕切板によつて区切られる成長室の一方側に、基板
    の表面側から基板を加熱するための加熱手段を設け、該
    加熱手段により成長室の一方側の基板温度を他方側より
    も高め、 前記基板の一部または全部を前記仕切板を境にしてその
    両側に、周期的にかつ交互に移動させることより、前記
    基板の一部または全部に異なるIII族分子線を交互に照
    射し、異なるIII−V族化合物半導体の単結晶薄膜を交
    互に基板上に形成することを特徴とする、単結晶薄膜の
    形成方法。
  2. (2)前記加熱手段が電熱ヒータであることを特徴とす
    る、特許請求の範囲第1項記載の単結晶薄膜の形成方法
  3. (3)前記加熱手段がレーザ加熱手段であることを特徴
    とする、特許請求の範囲第1項記載の単結晶薄膜の形成
    方法。
  4. (4)前記加熱手段がランプヒータであることを特徴と
    する、特許請求の範囲第1項記載の単結晶薄膜の形成方
    法。
  5. (5)基板ホルダを回転させて基板ホルダの回転軸の周
    囲に保持された基板を公転運動させることにより、基板
    の全部を仕切板を境にしてその両側に周期的にかつ交互
    に移動させることを特徴とする、特許請求の範囲1項記
    載の単結晶薄膜の形成方法。
  6. (6)基板を仕切板を境としてその両側に往復運動させ
    ることにより、基板の全部を仕切板を境にしてその両側
    に周期的にかつ交互に移動させることを特徴とする、特
    許請求の範囲第1項記載の単結晶薄膜の形成方法。
  7. (7)基板ホルダを回転させて基板ホルダの中心部に保
    持された基板を自転運動させることにより、基板の一部
    を仕切板を境にしてその両側に周期的にかつ交互に移動
    させることを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の
    単結晶薄膜の形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02248392A (ja) * 1989-03-22 1990-10-04 Nissin Electric Co Ltd 分子線結晶成長装置

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