JPS63134341A - フリ−ランニング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、差動装置の両側に駆動軸間を断続する一対
の切換手段を備えたフリーランニング装置に関する。

（従来の技術） 従来のこの種のフリーランニング装置としては、例えば
第２図に示すようなものがある。

第２図において、１はプロペラシャフト、２はプロペラ
シャフト１等を介して回転動力が入力する差動装置、３
および４は各駆動輪５，６を駆動する各駆動軸である。

一方の駆動軸３の途中には、この駆動軸間を断続する切
換手段７が設けられており、この切換手段７は片側フリ
ーランニング装置を構成している。

したがって、４輪駆動から２輪駆動への移行時にはこれ
と同時に切換手段７を作動させて駆動軸間を切り離し、
駆動輪５，６をフリーランニングの状態としているｍ＝ また、図示していないが、フリーランニング装置の他の
従来例としてマニュアル式ハブが知られている。これは
車輪ハブに固定されたボディの内歯とアクスルシャフト
の軸端に固定されたインナーハブとをクラッチスリーブ
を介して連結するものであり、このロック作動またはフ
リー作動は車を降りマニュアルで操作するようになって
いる。

さらに、図示していないが、フリーランニング装置のさ
らに他の従来例としてオートフリーハブが知られている
。これは、トランスファ装置を２輪駆動から４輪駆動に
切換えたとき、プロペラシャフト、差動装置を介して回
転動力が入力するアクスルシャフートの回転数が所定回
転数以上となったとき、自動的にクラッチギアを切換え
てロック作動させるものである。

（この発明が解決しようとする問題点）しかしながら、
このような従来のフリーランニング装置のうち片側フリ
ーランニング装置にあって゛は、片側でのみフリーラン
ニングするようになっていたため、使方側の駆動軸は差
動装置の一方のサイドギアに連結されているので、デフ
ァレンシャルギアは回転される状態となる。その結果、
動力損失が発生するという問題点がおった。

また、マニュアル式ハブの場合には車を降りてロック作
動またはフリー作動を行なわねばならず、操作が繁雑に
なるという問題点があった。さらに、オートフリーハブ
の場合には車をバックさせないとフリー作動ができない
という問題点があった。

（問題点を解決するための手段） この発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
ものであって、フリーランニング時にはデファレンシャ
ルギアを回転させず、動力損失がなく、かつ操作性に優
れたフリーランニング装置を提供することを目的として
いる。

この目的を達成するために、この発明は、変速機からの
回転動力、がトランスファ装置を介して入力する差動装
置と、該差動装置を介して各駆動輪を駆動する各駆動軸
とを有する４輪駆動車において、前記差動装置の両側に
前記各駆動軸間を断続する一対の切換手段を備えている
。

（作用） この発明においては、差動装置の両側にフリーランニン
グ装置としての切換手段を設けたため、２輪駆動時には
各駆動軸間を切り離して、駆動輪をフリーランニングさ
せる。このため、差動装置のギアは回転することがない
ので、回転による動力損失が発生することはない。また
、両側の切換手段を１つのアクチュエータで連動操作で
きるので、車から降りずに操作することができ、操作性
を向上させることができ、ロック作動あるいはそのフリ
ー作動を確実に行なうことができる。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はこの発明の一実施例を示す図である。

まず、構成を説明すると、第１図において、１１は変速
機の回転動力がトランスファ装置を介して入力するプロ
ペラシャフトであり、このプロペラシャツ１〜１１の端
部にはドライブピニオンギア１２がユニバーサルジヨイ
ントを介して接続されている。ドライブピニオンギア１
２にはファイナルギアとしてのハイポイドギア１３が噛
合しており、ハイポイドギア１３は差動装置１４に固定
されている。差動装置１４はハイポイドギア１３に固定
されたデフケース１５と、デフケース１５に固定された
ピニオンシャフト１５Ａと、ピニオンシャフト１５Ａに
自転可能に取付けられデフケース１５とともに公転する
一対のピニオンメイトギア１６Ａ、１６Ｂと、一対のピ
ニオンメイトギア１６Ａ、１６Ｂに常時噛合している一
対のサイドギア１７Ａ、１７Ｂと、から構成されている
。

一対辺サイドギアー１７Ａ、１７Ｂには各駆動輪１８．
１９を駆動する各駆動軸２０．２１がそれぞれ固定され
ており、差動装置１４の両側にあって、各駆動軸２０．
２１の途中には差動装置１４と各駆動１１１１２０．２
１間を断続する一対の切換手段２２，２３がそれぞれ設
けられている。

一方の切換手段２２は駆動輪１８側に形成されたハブ２
４と、サイドギア１７Ａ側に形成されたクラッチギア２
６と、これらを結合するカップリングスリーブ２８とを
有し、他方の切換手段２３は駆動輪１９側に形成された
クラッチギア２５と、サイドギア１７Ｂ側に形成された
ハブ２７と、これらを結合するカップリングスリーブ２
９とを有し、これらの切換手段２２．２３が全体として
フリーランニング装置を構成している。

また、各カップリングスリーブ２８．２９はシフトフォ
ーク３０．３１を介してワイヤケーブル３２で連結され
ており、１ｐのアクチュエータ３３の作動によりワイヤ
ケーブル３２、シフトフォーク３０．３１を介して連動
させることかできるようになっている。

次に、作用を説明する。

まず、第１図に示すように、一方のクラッチギア２６と
一方のハブ２４、および他方のクラッチギア２５と他方
のハブ２７とを、一対のスリーブ２８．２９により図外
のトランスファ装置を介して２輪駆動から４輪駆動に切
換えると同時に接続すると、回転動力はプロペラシャフ
ト１１およびドライブピニオンギア１２を介して差動装
置１４に入力され、この回転動力により駆動軸２０゜２
１を介して駆動輪１８．’１９が回転駆動される。

すなわち、切換手段２２．２３によるロック作動で車両
は４輪駆動の走行状態に入る。

一方、トランスファ装置により４輪駆動から２輪駆動に
切換える時、これと同時にアクチュエータ３３を作動さ
せると、ワイヤケーブル３２およびシフトフォーク３０
．３１を介して一対のスリー、ブ２８，２９は図中左方
向へ移動する。これにより、各クラッチギア２６．２５
は各ハブ２４゜２７から切り離され、車両は２輪駆動に
よる走行状態に入る。

すなわち、各駆動軸２０．２１は各切換手段２２．２３
を介して各駆動軸間で切り離されることになるので、フ
リー作動の状態に入る。この場合、差動装置１４の両側
において、各駆動輪１８゜１９は分離されるので、差動
装置１４の各ギアが回転することはない。

その結果、差動装置１４の各ギアの回転による動力損失
の発生を防止することができる。

また、この実施例においては、マニュアル式ハブに比較
して、リモコン操作が可能となるので、車から降りなく
ても良いので、操作性を向上させることができる。

さらに、オートフリーハブに比較して、車をバックさせ
ないとフリー作動にならないという解除の面倒がないと
いう利点が必る。

なお、この装置においては、各カップリングスリーブ２
８．２９はシフトフォーク３０．３１を介してワイヤケ
ーブル３２で連結したため、ロック作動または゛ツリー
作動のための連動操作を１つのアクチュエータ３３によ
り簡単に行なうことができる。

〈発明の効果〉 以上説明してきたように、この発明によれば、差動装置
の両側に駆動軸間を断続する一対の切換手段を設けたた
め、２輪駆動時にはデファレンシャルギアが回転するこ
とがないので、燃費の向上及びギア噛合いに起因する騒
音を防止することができる。また、１つのアクチュエー
タにより切換手段をリモートコントロールすることがで
きるので、操作性を向上させることができるとともに、
ロック作動またはその解除を確実に行なうことができや
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す断面図、第２図は従
来例を示し断面図である。 １４・・・差動装置、 １８．１９・・・駆動輪、 ２０．２１・・・駆動軸、 ２２．２３・・・切換手段。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）変速機からの回転動力がトランスファ装置を介し
   て入力する差動装置と、該差動装置を介して各駆動輪を
   駆動する各駆動軸とを有する４輪駆動車において、前記
   差動装置の両側に前記各駆動軸間を断続する一対の切換
   手段を備えたことを特徴とするフリーランニング装置。
2. （２）前記一対の切換手段をワイヤーケーブルで連結し
   て、１つのアクチュエータにより切換えるようにしたこ
   とを特徴とする前記特許請求の範囲第１項記載のフリー
   ランニング装置。