JPS63133999A - 誘導発現による蛋白質の製造法 - Google Patents

誘導発現による蛋白質の製造法

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JPS63133999A
JPS63133999A JP61280746A JP28074686A JPS63133999A JP S63133999 A JPS63133999 A JP S63133999A JP 61280746 A JP61280746 A JP 61280746A JP 28074686 A JP28074686 A JP 28074686A JP S63133999 A JPS63133999 A JP S63133999A
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gene
bacillus subtilis
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insecticidal protein
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JP61280746A
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Yoshio Furuya
古谷 義夫
Koichi Kawamura
晃一 川村
Masaru Honjo
勝 本城
Hiroaki Shimada
浩章 島田
Izumi Mita
三田 泉
Akira Nakayama
章 中山
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/74Vectors or expression systems specially adapted for prokaryotic hosts other than E. coli, e.g. Lactobacillus, Micromonospora
    • C12N15/75Vectors or expression systems specially adapted for prokaryotic hosts other than E. coli, e.g. Lactobacillus, Micromonospora for Bacillus

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、枯草菌による殺虫蛋白質の生産に関する。本
発明は特に、枯草菌を用いて任意な時期に誘導により、
殺虫蛋白質を生産させる蛋白質製造法に関するものであ
る。
この 日の卒業上の11用ゝ野 近年2合成農薬に代わり1人畜魚貝に対して無害な生物
農薬への関心が高まりつつあり、なかでも、BT剤は、
農業用殺虫剤として欧米で広く用いられてきている。
BT剤は、バチルス チュリンゲンシス(Bacill
us thuringiensis、以後B、 t、と
略す)の産生ずる殺虫蛋白質を有効成分とする微生物殺
虫剤であり、特に鱗翅目昆虫に対し強力な毒性を有する
本発明は生物農薬の優れた製造法として広く利用される
ものである。
従来の ′打とこの Hが解′ しようとする!。照点 従来のBT剤は殺虫蛋白質のほかに、 B、t、の細胞
や胞子を含む生菌剤が主であったため3日本では該BT
剤散布が養蚕業に及ぼす影響が懸念された。かかる観点
から、熱処理、化学薬品処理などによりBT剤中の生細
胞、胞子の殺菌が行われてきたが、激しい殺菌条件を用
いる必要があり殺虫蛋白質の変性による殺虫活性の低下
が避けられず。
また工業的に繁雑な処理工程のために製造コストの上昇
をきたした。また殺虫蛋白質を生産するためには長時間
の培養が必要であり、産生量を一定レベルに保持するこ
とも容易ではなかった。
最近、増殖状態にあるB、 t、の栄養細胞が産生ずる
水溶性毒素が食中毒起因性バチルス セレウス(Bci
llus cereus)の産生ずる毒素と共通性を有
することが確認され(本田武司、芝敦子、三輪谷俊夫:
日本細菌学雑誌、40 240 (1985)またB、
 t、による眼球炎の症例(J、R,Samplesa
nd H,Buettner :Am、J、Optha
lmol、+ 95 258(1983)も報告されて
いることから、生菌剤の散布が人畜に対して必ずしも安
全とはいえないことが示唆され、殺虫蛋白質のみによる
製剤化の必要性が認識されつつある。
このような従来品BT剤の欠点を克服するため。
本発明者らはすでに遺伝子組換えの手法により殺虫蛋白
質遺伝子を導入したプラスミドを用い、親株であるB、
 t、よりも多く殺虫蛋白質を産生ずる枯草菌菌株を造
成した。
しかし、該遺伝子のプロモーターの構造は枯草菌の 胞
子形成に関与する遺伝子のプロモーターと非常によく似
ているものであり(Schnepf 、 H,E、 。
and Whiteley、HoR,:”Mo1ecu
lar Biology ofMicrobial D
ifferentiation’p、 209  (1
985))、IJI換えプラスミドを枯草菌に導入して
も該殺虫蛋白質遺伝子の発現時期は親株であるB、t。
と同様胞子形成期以降に限定されるものであった。
従ってこの改良法においても、胞子の混入を除去するた
めには胞子欠損株を宿主とすることが必要であり1また
十分量の殺虫蛋白質を産生せしめるには、長時間培養す
ることが必要であった。このことは余計な用役コストを
必要とする。
これに対して8本発明においては後述するように殺虫蛋
白質遺伝子を任意な時期1則ち培養のいかなる時期にお
いても誘導により発現させ、かつ大量に殺虫蛋白質を生
産せしめることに成功した。
誘導発現系は、任意な時期に遺伝子の発現を誘導できる
ため9例えば、宿主菌の増殖の初期から殺虫蛍白質をコ
ードする遺伝子を発現させ殺虫蛋白質を産生せしめるこ
とが出来る。このような殺虫蛋白質の生産方法は、短期
間に多量に殺虫蛋白質を蓄積させることが出来、従来法
の持つ欠点を克服したものといえる。
オm戊 本発明者らは、 B、t、由来の殺虫蛋白質をコードす
る遺伝子をグルコン酸存在下で発現が誘導される枯草菌
のグルコン酸オペロンのプロモーターを用いて発現させ
ることにより培養のいかなる時期においても殺虫蛋白質
を生産させることができることを見出し、これを用いた
殺虫蛋白質の誘導発現による製造法を発明し特許請求の
範囲に記載の本発明を完成した。
実施例に示した本発明の効果を要約して述べると本発明
は殺虫蛋白質遺伝子発現の誘導にグルコースから容易に
得られる安価なグルコン酸を用い1宿主菌の増殖に何ら
影響を及ぼさずに増殖初期に発現を誘導することが出来
るものであり、生産性の大幅な向上、コストの低下を実
現した優れたBT剤製造法といえるものである。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明で用いられるB、 t、の菌体内殺虫蛋白質遺伝
子とはB、 t、が菌体内で産生ずる殺虫蛋白質のアミ
ノ酸配列をコードする遺伝子であり、 B、t、の種々
の亜種由来の遺伝子が使用可能である。
例えばバチルス チュリンゲンシス クルスターキー(
アメリカン タイプカルチャー コレクション(以後A
TCCと略す)保存株、保存番号33679) 、バチ
ルス チュリンゲンシス ソット−(ATCC1927
0) 、バチルス チュリンゲンシスアイザワイ(オハ
イオ大学バチルス ジエネティック ストックセンター
(以後BGSCと略す)保存株、保存番号4J1)等の
菌体内殺虫蛋白質遺伝子が挙げられる。
これらの殺虫蛋白質遺伝子は1例えば制限酵素等で、該
遺伝子が未来前するプロモーターを除去し、使用する。
一方、殺虫蛋白質を結合するベクターは、枯草菌の誘導
発現に関与するプロモーターを含み、枯草菌で複製可能
なものであれば何れでも用いることが出来るが、従来知
られている枯草菌系の誘導発現に関与するプロモーター
は、抗生物質により発現が8M Hされるものが殆どで
あり、これらの場合、誘導物質として高価な抗生物質を
使用しなければならない点、また最終的に目的とする物
質から抗生物質を除去する工程を要する点に大きな問題
がある。更に、この場合は抗生物質耐性遺伝子従って、
誘導物質として安価な宿主の増殖を抑制しない物質を利
用できるプロモーターを含むDNA断片を導入したプラ
スミドで、枯草菌において増殖可能なものがベクターと
し、て望ましい。
このようなものとして、安価なグルコン酸を誘導物質と
して用いることが出来る枯草菌のグルコン酸オペロンの
プロモーター及びリプレッサーを含むDNA断片を有す
るプラスミドが、該殺虫蛋白質の誘導発現に極めて前動
であることが本発明者等により見出された。
本発明でいうグルコン酸オペロン及びプロモーターとは
、グルコン酸を資化するのに必要な酵素であるグルコン
酸キナーゼ及びグルコン酸パーミアーゼをコードする遺
伝子を含む一つの転写単位及び、その転写単位のmRN
A合成のためのRNAポリメラーゼ結合部位を意味する
このグルコン酸オペロンのプロモーターは、培地中に糖
源がある場合にプロモーターの働きが抑えられ、その結
果、遺伝子の発現が抑制されるカタボライトリプレッシ
ョンを厳密に受けるが、グルコン酸を培地に添加するこ
とにより発現が強く誘導される。
このようなベクターの例としてはプラスミドpls21
を挙げることが出来る。
殺虫蛋白質遺伝子はプロモーターを除去した後。
グルコン酸プロモーターの下流で適当な制限酵素で切断
したベクターにDNA結合酵素を用いて結合される。こ
の結合は通常の遺伝子組換えの方法で実施可能である。
次に結合により得られた組換え体DNA分子を枯草菌に
導入して1組換え体DNA分子を含む枯草菌形質転換株
を得る。組換え体DNA分子の枯草菌への導入は通常、
プロトプラスト法(Chang、 S、 、 andC
ohen、S、:Mo1.Gen、Genet、168
111(1978))或いは。
コンピテント細胞法(Angnostopoulos、
C,、andSpizizen、J、Bacterio
l、81781(1961))により行われる。
形質転換株の選択はベクターに含まれるマーカー(例え
ば抗生′871質耐性等)により、容易に実施可能であ
る。
このようにして得られた形質転換株を微生物の目的に応
じて枯草菌の種々の変異株を選択することができる。例
えば自然界で増殖出来ず、すみやかに死滅する枯草菌由
来の殺虫蛋白質からなる殺虫剤の製造には枯草凹の栄養
要求性変異株(ATCC33608) 、または胞子欠
損株(BGSC151)、または二つの性質を有する変
異株(ATCC35148)などが用いられる。
これらの枯草菌変異株を用いて培養し、増殖の初期から
グルコン酸を添加すれば胞子形成に入る前に殺虫蛋白質
が産生される。菌体は集菌し、リゾチーム処理または、
細胞破砕等で簡単に殺虫蛋白質が得られる。従って、精
製時のロスが少なく。
高活性を有し、安全で低コストの殺虫剤が製造できる。
組換え体DNA分子を含む形質転換株が、殺虫蛋白質を
産生ずることは、後述するようにB、 t、由来の菌体
内殺虫蛋白質に対する抗体を用いた免疫二重拡散試験法
により明確に示されるが、特に注目すべきことは、従来
は菌体内殺虫蛋白質が産生されるのに3旧以上の培養が
必要だったことに対し。
グルコン酸による誘導発現では、培養開始後6時間で菌
体内殺虫蛋白質が産生されたことである。
このことは1本発明の製造法が殺虫製剤の製造にとって
極めて有用であることを示すものである。
以下に実施例を示す。
実jiH111(バチルス チュリンゲンシス ソット
ーの菌体 m虫 白 遺伝子を4む組換え体朴入光l!
B町讐) バチルス チュリンゲンシス ソソト−(ATCC19
270)をペンアッセイブロス(Difco社製)20
I!、を用いて30°Cで15時間培養した後、集菌し
、 )Iansen等の方法(J、Bacteriol
、 135227(1978))に従いプラスミドを調
製した。
このプラスミド50可を制限酵素Pstl(宝酒造製)
50単位を用い37°Cで2時間インキュベートするこ
とにより切断した。反応系の組成は、10mMトリス−
塩酸緩衝液(pH7,5)、 10mM MgC1z、
 5(LnMNaCI 、  1mMジチオスレイトー
ルである。
本反応により切断されたDN^断片は常法に従いフェノ
ール抽出およびエーテル抽出により精製し。
エタノール沈殿により回収した。
得られたPstI切断DNA断片(供与DNA断片)は
1次に制限酵素PstIで完全に切断した後、大腸菌ア
ルカリ性ホスファターゼで末端リン酸エステルヲ加水分
解したプラスミド pBR322(ATCC37017)に結合した。結合
にはT4リガーゼを用いた。反応には供与DNA断片2
oILg。
pBR32210qを使用した。反応系の組成はT4リ
ガーゼ(宝酒造製)10単位、6.6mM)リス−塩酸
緩衝液(pH7,6)、6.6mM MgC1z、10
mMジチオスレイトール、1mMATPである。反応は
4°Cで15時間行った。
反応後9反応液から0.14DNAに相当する量を抜取
り、0.7%アガロースゲル電気泳動を行った結果、ベ
クターであるpBR322と供与DNA断片が結合し2
組換え体DNA分子となっていることが認められた。
このようにして得られた組換え体DNA分子を大腸菌H
B 101株(ATCC33694)にカルシウム処理
コンピテント細胞法(Man[’el+M+ and 
Hz3a+A、:1EfOI。
53159(1970))に従って導入した。
得られた形質転換株はすべてバチルス チュリンゲンシ
ス ソットーの殺虫蛋白質の抗体を用いたラジオイムノ
検定(Ehrlich et al、:Ce1l 13
681 (1978) )により選別し、陽性となった
株のうち1株(#801)を選び底置に記載される方法
じMo1ecular CIoning” p86 C
o1d Spring 1larborLaborat
ory)に従いプラスミドを調製した。
得られたプラスミドを制限酵素PstIで切断した後、
0.7%アガロースゲル電気泳動で調べた結果。
該プラスミド(pSP 801と命名)はベクターであ
るpBR322のPstIの切断部位にサイズ約6.8
Kbの供与DNA断片が挿入された組換え体DNA分子
であることが判明した。
プラスミドpsP801 (11Kb)にはHpa I
切断部位が2ケ所ある。そこでpsP8011pa r
分解物を得た後、T4DNAリガーゼを用いる方法で、
これを再結合し、殺虫蛋白質遺伝子を含む更に小型の組
換えプラスミド(10Kb)を構築した。
再結合して作成したプラスミドは前述のカルシウム処理
コンピテント細胞法で大腸菌HB 101株に導入し、
得られた形質転換株よりプラスミドを前述の常法により
調製したところpsP801由来のサイズ約5.6Kb
の断片が挿入されたプラスミドpHP 1を得た。この
プラスミド(pHPl) 2004を制御@酵素Pst
lを用いて前述の反応条件下で切断した後。
0.7%アガロースゲル電気泳動により40Vで5B′
!f間泳動した。泳動後、5.6Kb部分のゲルを切り
出し、フェノール抽出及びエーテル抽出により精製し、
エタノール沈殿によりDNAを回収した。
該回収DNAを更に制限酵素oral(宝酒造製)20
単位を用いて37°Cで2時間インキユヘートすること
により切断した。反応系の組成及び反応条件は、前述の
Pstl切断と同様に行った。
DNAを完全に切断した後1%アガロースゲル電気泳動
により40Vで5時間泳動した。泳動後、約2.8 K
b部分のゲルを切り出し、フェノール抽出及びエーテル
抽出により精製し、エタノール沈殿によりDN八を回収
した。
該回収DNAは、TE緩衝液50ハに溶解し、そのうち
DNA 0.1q相当量を抜取り、1%アガロースゲル
電気泳動により該回収DNAがサイズ約2.8Kbの断
片として精製されたことを確認し、供与DNA断片とし
て、以下の実験に供した。
枯草菌グルコン酸オペロンを有するヘクタープラスミド
pls21は枯草菌l521株(FERM P−783
2)より調製した。プラスミドの調製はl521株を最
終濃度5g烏となるようにカナマイシンを加えたペンア
ッセイ培地(Difco社製)1j2を用いて37°C
で15時間培養後、集菌し、集菌菌体を50mM ) 
’)スー塩酸緩衝液(pH7,5)、5mM EDTA
、50mM NaC1で洗浄した後、アルカリ法(Bi
rnboim、H,C,、and Po1y、J、:N
ucleic Ac1d Res、71513(197
9))に従って行った。得られたプラスミド50趨を制
限酵素Pstlにより切断し、フェノール抽出及びエー
テル抽出により精製しエタノール沈殿により回収した。
該回収DNA断片は1次に大腸菌DNAポリメラーゼI
のクレノーフラグメント(宝酒造製)10単位を用い、
30°Cで30分の反応で平滑末端化した。反応系の組
成は0.1mM dNTPs、ニックトランスレーショ
ン緩衝液(50mM  トリス−塩酸緩衝液(pH7,
2)。
10mM MgSO4,0,1mMジチオスレイトール
、5mmウシ血清アルブミン)である。
上記反応による生成物はフェノール抽出及びエーテル抽
出により精製しエタノール沈殿により回収した。
該回収DNA断片は1次に大腸菌アルカリ性ホスファタ
ーゼで末端リン酸エステルを加水分解し。
抽出、精製を行った後2回収した。
該回収プラスミドρl521に実施例1で得られた供与
DNA断片をT4 DNAリガーゼを用いて結合した。
反応には供与DNA断片20pg、Psロ切断プラスミ
ドpIs21104を使用した。
得られた組換え体DNA分子による形質転換はChan
g等のプロトプラスト法(Chang、 S、 、 a
ndCohen、S、N、:Mo1.Gen、Gene
t、168111(1978))に従って実施した。
プロトプラストの再生培地にはカナマイシンを最終濃度
15011gAAとなるように加えた。
クローニングの宿主菌には栄養要求性枯草菌lA310
株(BGSC保存株)及び胞子欠損栄養要求性枯草菌M
T−5P31株(FERM BP−1034)を用いた
形質転換により得られたカナマイシン耐性株の全てより
プラスミドを調製した。プラスミドの調製ハ、カナマイ
シン耐性株をペンアッセイ培地(Difco社製)20
mi!を用いて37°Cで15時間培養後。
集菌し、集菌菌体を50mM )リス−塩酸緩衝液(p
)I7.5)、  5mM EDTA、 50mM N
aC1で洗浄した後、前述のアルカリ法に従って行った
得られたプラスミドを制限酵素Bcl I 、C1a 
I 。
EcoRV、 Hi^dIII、Kpnl、Pvull
、5acl、XbaIを用いて切断し、供与DNA断片
の挿入の有無を調べた。
次に供与DNA断片が挿入されていることが確認された
プラスミドを有する株の菌体内殺虫蛋白質の産生の有無
を免疫二重拡散試験法(Ouchterlony。
Oe、、and  Ni1sson、L、A、:”Ha
ndbook  ofExperimental Im
munology″(ed、Weir、 D、M、)p
1(1973))により8周べた。
対象としてプラスミドpIs21を導入した宿主菌LA
510株、MT−SP31株及びDNA供与株であるバ
チルス チュリンゲンシス ソットーを用いた。培養に
は、  GYS培地(0,2χ(NH4) 2504,
0.2χYeas textract+o、o05χK
zHPOn10.IZ Glucose、0.03χM
gSO4,0,0O13X CaC1z、0.005X
 MnSO4,pH7,3)を用いた。この時、枯草菌
宿主及び形質転換株の培地にはカナマイシンを最終濃度
5河胸となるよう加えた。培養条件はバチルスチュリン
ゲンシス ソントーは30”Cで3日間の振盪培養を行
い、枯草菌宿主及び形質転換株は37°Cで10時間振
盪培養した後、グルコン酸を最終濃度0.5Xとなるよ
う加え更に2時間培養した。
培養後、それぞれの株を遠心により集菌し、集菌菌体を
リゾチームによる溶菌及びLM−NaC1による洗浄を
行い遠心し、沈殿物を回収した。得られ1こ沈殿物は、
 15mM NaOHに懸濁し、25’Cで10時間イ
ンキュベートした後、遠心し、上清を回収した。
得られた上清を供試サンプルとし、バチルスチュリンゲ
ンシス ソソトーの菌体内殺虫蛋白質に対する抗血清を
用いて前述した方法により免疫二重拡散試験を行った。
その結果、得られた形質転換株はバチルス チュリンゲ
ンシス ソットー型の殺虫蛋白質を産生じていることが
明らかとなった。
また、この形質転換株を走査型電子顕微鏡で観察するこ
とにより、殺虫蛋白質の結晶の存在が認められた。
以上の結果から、得られた栄養要求性枯草菌形質転換株
及び胞子欠損栄養要求性枯草菌形質転換株はハ゛チルス
 チュリンゲンシス ソットーと同様の殺虫蛋白質を産
生ずることが認められた。
また、これら形質転換株より調製したプラスミドは制限
酵素を用いた解析によりすべて同一のプラスミドである
ことが確認され、このグルコン酸による菌体内殺虫蛋白
質の誘導発現プラスミドをPGBH17と命名した。
実施例2で得られた枯草菌形質転換株をペンアッセイ培
地1を用いて37°Cで4時間培養した後。
グルコン酸を最終濃度0.5χとなるよう加え、更に2
時間振盪培養した。その後遠心して集菌し、集菌菌体を
1?IのNaC1で数回洗浄した後、 20m1!の蒸
留水に懸濁し、超音波を用いて細胞破砕を行った。
その後遠心して沈殿物を回収し、蒸留水に懸濁して凍結
乾燥した。
該凍結乾燥物は再び蒸留水に懸濁し、前述の方法で殺虫
蛋白質を溶解し免疫二重拡散試験法により検定した結果
、該凍結乾燥物はバチルス チュリンゲンシス ソント
ーと同様の殺虫蛋白質であることが認められた。
この時、該凍結乾燥物の重量は、親株であるへチルス 
チュリンゲンシス ソントーで1mg、ii導全発現系
枯草菌形質転換株50mg得られた。また。
4時間の培養では胞子形成も認められなかった。
以上の結果から、誘導発現による殺虫蛋白質の製造は、
従来技術より、早期に回収出来、また調製が簡便である
ことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明で構築したpGBT 17の図である。 特許出願人 工業技術院長 飯塚幸三 図  酌 づ と ′七 汽

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)宿主細菌で発現を所望する蛋白質の遺伝子を任意な
    時期に誘導により発現させ、かつ蛋白質を生産せしめる
    蛋白質の製造法。 2)宿主細菌が枯草菌であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の蛋白質の製造法。 3)発現を所望する蛋白質遺伝子とそれを発現させる発
    現ベクターからなる組換えプラスミドを用いることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の蛋白質の製造法。 4)誘導による発現に関与するDNA断片を含む、枯草
    菌で複製可能なものであることを特徴とする特許請求の
    範囲第3項記載の発現ベクター。 5)DNA断片が、枯草菌のグルコン酸オペロンの転写
    を支配するプロモーターおよびその支配下にありカタボ
    ライトリプレッションによりその転写が調節されるグル
    コン酸オペロンを含むことを特徴とする特許請求の範囲
    第4項記載の発現ベクター。 6)片方の鎖が以下に示す塩基配列の1部または全部で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載のD
    NA断片。 【遺伝子配列があります】 7)発現を所望する蛋白質の遺伝子がバチルスチュリン
    ゲンシスの菌体内殺虫蛋白質遺伝子であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の蛋白質の製造法。
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