JPS6313398Y2 - - Google Patents

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JPS6313398Y2
JPS6313398Y2 JP20375483U JP20375483U JPS6313398Y2 JP S6313398 Y2 JPS6313398 Y2 JP S6313398Y2 JP 20375483 U JP20375483 U JP 20375483U JP 20375483 U JP20375483 U JP 20375483U JP S6313398 Y2 JPS6313398 Y2 JP S6313398Y2
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JP
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exhaust port
exhaust
secondary air
port insert
passage
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JP20375483U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ロータリピストンエンジンの排気ポ
ート構造に関する。これは、ロータハウジングに
設けられた排気ポートに、排気ポートインサート
が挿入された排気装置の分野で利用されるもので
ある。
〔従来技術〕
ロータリピストンエンジンのロータハウジング
に設けられた排気ポートを、そのハウジングの周
方向に二分したものとして、特公昭41−12241号
公報に記載された装置がある。これは、排気ポー
ト内にロータの回転方向に沿う2つの排気通路が
形成されているので、排気行程の初期に排気ポー
トの一方の通路のみが開口することになつて、排
気ガスが排気ポート内で急激に膨張するのを回避
でき、排気騒音を低減することができる。そし
て、ロータの回転が進むと他の通路も開口し、排
気が両通路から円滑に行なわれる利点がある。と
ころで、排気ポートに筒状の排気ポートインサー
トが、その外周に間隙を残して挿入され、その排
気ポートインサート内に直接2次空気が導入され
るようになつている排気ポート構造が、実開昭51
−138605号公報に記載されている。これによれ
ば、排気ポートインサートの外周に間隙が残され
ているので、排気ポートインサートを流過する排
気ガスに対して、別途冷却されているハウジング
からの影響が少なくなり、排気ポートを流過する
排気ガスの温度低下が回避され、排気管に設けら
れた排気ガス浄化装置における反応が促進され
る。また、排気ポートインサートに導入される2
次空気によつて酸素が補給され、同様にその反応
が助長される。この2次空気は、また、軽負荷低
回転時に排気ポートと吸気ポートとが同時に開口
するオーバラツプ期間において、吸気に混入する
排気ガスを稀釈して吸気の汚染を軽減し、その後
の燃焼行程での正常な燃焼を維持する効果をも発
揮する。
しかし、いずれの先行技術においても、他方の
効果を発揮することができない上に、両者を一体
化させるべく排気ポートインサート内をロータの
回転方向に沿つて二分すると、その仕切りプレー
トによつて両通路同時の2次空気供給が不可能と
なる。また、その仕切りプレートが流過する排気
ガスの熱で膨張し、仕切りプレートが排気ポート
インサートの筒壁に突つ張るように作用して筒壁
における接合個所にクラツクが生じる。その結
果、排気ポートインサートが損傷して所期の効果
を発揮させることができなくなる問題がある。
〔考案の目的〕
本考案は上述の問題に鑑みなされたもので、そ
の目的は、排気ポートインサート内に接合された
仕切りプレートの熱膨張により、排気ポートイン
サートが損傷することなく、また、その排気ポー
トインサートにより、流過する排気ガスの温度低
下を回避すると共に、供給された2次空気で排気
ガスの浄化反応の助長と軽負荷低回転時の吸気に
混入する排気ガスの稀釈効果を発揮させることが
できるロータリピストンエンジンの排気ポート構
造を提供することである。
〔考案の構成〕
本考案の特徴は以下の通りである。ロータハウ
ジングに開口した排気ポートに、2次空気供給用
の間隙を外周に残して筒状の排気ポートインサー
トが挿入されている。この排気ポートインサート
内をロータハウジングの周方向に二分してトレー
リング側排気通路とリーデイング側排気通路とを
形成する仕切りプレートが、その排気ポートイン
サートの筒壁内面で接合され、その接合個所近傍
の筒壁に、2次空気供給用の間隙からトレーリン
グ側排気通路とリーデイング側排気通路に2次空
気を導入する空気供給孔が開口されている。
〔実施例〕
以下、本考案をその実施例の図面を参照しなが
ら説明する。第1図は本考案の排気ポート構造を
含むロータリピストンエンジンの1実施例断面図
で、遊星回転運動するロータ1により3つの作動
室2が形成されているロータハウジング3に排気
ポート4が開口されている。このロータハウジン
グ3を挟むようにして取り付けられている一方の
サイドハウジング5には吸気ポート6が開口され
ている。排気ポート4には、第2図に示すように
2次空気供給用の間隙7を外周部に残して筒状の
排気ポートインサート8が挿入されている。この
排気ポートインサート8内には排気通路をロータ
ハウジング3の周方向に二分する仕切りプレート
9が、第3図および第4図に示すように、その筒
壁10に接合一体化され、トレーリング側排気通
路11とリーデイング側排気通路12とが形成さ
れている。なお、図示の例ではトレーリング側排
気通路11がロータ軸方向に三分され、流過する
排気ガスの整流が図られると共に中央の通路11
Aが両端の通路11Bよりやや遅く開口するよう
配慮されている。上述した仕切りプレート9の筒
壁10との接合個所の近傍には、2次空気供給用
の間隙7からトレーリング側排気通路11とリー
デイング側排気通路12に2次空気を導入する空
気供給孔13が筒壁10の左右に各1つ開口され
ている。なお、この空気供給孔13はそれぞれの
通路11,12に2次空気を供給すると共に、そ
の2次空気で仕切りプレート9を冷却するための
ものであるので、図示したように仕切りプレート
9を跨ぐようにして、両側に各1つ設けてもよい
し、仕切りプレート9の接合個所近傍に各通路ご
とに1つまたはそれ以上設けてもよい。なお、2
次空気供給用の間隙7は、サイドハウジング5に
穿設された空気通路14およびこれに連通するロ
ータハウジング3に穿設された空気通路15に連
通し、外気が図示しないエアポンプによつて供給
されるようになつている。
このような構成の実施例によれば、次のように
して排気ポートインサート8を介して排気ガスを
流過させ、また、2次空気を流過させてそれによ
る効果を発揮させることができる。
第1図において、作動室2Aに着目すると、図
示しない点火プラグの点火により爆発膨張した燃
焼ガスは、ロータ1を矢符16方向に回転させ
る。ロータ1が図示する位置まで回転して排気行
程に入り始めると、排気ポートインサート8のト
レーリング側排気通路11が開口し、排気ガスが
その通路11からのみ排気される。ロータ1がさ
らに回転すると、リーデイング側排気通路12も
開口して両通路11,12から作動室2A内の排
気ガスの大部分が排気ポート4から排気される。
このような排気が各作動室2の排気行程で行なわ
れ、排気ポート4にはそれぞれの排気行程におけ
る排気ガスがほぼ連続的に流入する。その際、排
気ポート4は排気ポートインサート8の仕切りプ
レート9で2段階に開口されるので、排気行程初
期の排気ガスが排気ポート4内で急激に膨張する
といつたことが回避され、排気騒音が軽減され
る。このようにして排気ポート4から排気が行な
われているとき、第2図に示す空気通路14,1
5を介して、2次空気供給用の間隙7に2次空気
が供給される。この2次空気はその間隙7を介し
て排気ポートインサート8の筒壁10に設けられ
た空気供給孔13から、トレーリング側排気通路
11やリーデイング側排気通路12に導入され、
また、2次空気供給用の間隙7から直接ロータハ
ウジング3内に導出される。ロータ1が、例えば
第2図に示す状態となると、作動室2Bは排気行
程と吸気行程がオーバラツプする。とりわけ、エ
ンジンの軽負荷低回転時のオーバラツプ期間で
は、排気ポート4を流過して排気管に向かう排気
が作動室2Bに逆流し、吸気にそれが混入する。
しかし、2次空気供給用の間隙7および排気ポー
トインサート8内に導入された2次空気が、排気
ガスと共に作動室2Bに流出するので、排気ガス
が稀釈されて吸気の汚染度が軽減される。したが
つて、作動室2Bにおける爆発行程が正常に近い
状態の吸気でもつて行なわれ、エンジン出力の低
下を回避することができる。一方、排気行程中、
排気ポートインサート8内に導入された2次空気
が、それぞれの排気通路11,12から排気ガス
と共に流過し、排気ポート4の下流の排気管に設
置された図示しない排気ガス浄化装置に導入され
る。排気ポートインサート8は排気ポート4に2
次空気供給用の間隙7を残して挿入されているの
で、冷却されているロータハウジング3に、排気
ポートインサート8が直接接触することはない。
そのため、その中を流過する排気ガス温度の維持
が図られ、かつ、上述の2次空気により浄化装置
における燃焼用酸素が補給されて浄化反応が促進
される。上述した排気ガスの稀釈や浄化の各作用
にかかわつている2次空気は、第3図および第4
図に示す仕切りプレート9の接合位置近傍の空気
供給孔13より排気ポートインサート8内に導入
され、排気ガスの流過によつて高温となる仕切り
プレート9の表面近くを流過してそれを冷却しな
がら上述したようにロータハウジング3内または
下流の排気管に向けて流過する。したがつて、排
気ガス温度による仕切りプレート9の熱膨張や熱
変形が抑制され、筒壁10が仕切りプレート9で
突つ張られてその接合部にクラツクが発生すると
いつたことが防止される。
なお、上記実施例において、仕切りプレート9
は排気ポートインサート8の筒壁内面に一体的に
形成したが、仕切りプレート9の熱膨張を吸収さ
せるために、仕切りプレート9は排気ポートイン
サート8に対して熱膨張収縮できるように接合し
てもよいことは勿論である。
〔考案の効果〕
本考案は、排気ポートインサートにトレーリン
グ側排気通路とリーデイング側排気通路とを形成
する仕切りプレートを接合し、その接合個所近傍
の筒壁に空気供給孔を設けると共に、排気ポート
インサートを2次空気供給用の間隙を残して排気
ポートに挿入したので、仕切りプレートが2次空
気によつて冷却されて排気ポートインサートの損
傷が回避され、また、それぞれの排気通路を流過
する排気ガスが、冷却されているハウジングの影
響を受けることなくその温度が維持され、排気ガ
ス浄化を促進することができる。なお、仕切りプ
レートを冷却した2次空気は排気ガス浄化の燃焼
用酸素を補給することにもなつて、浄化反応の助
長に寄与する一方、軽負荷低回転におけるオーバ
ラツプ期間では、排気ポート内の2次空気が吸気
に混入する排気ガスを稀釈し、エンジン出力の低
減を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の排気ポート構造が適用された
ロータリピストンエンジンの断面図、第2図は第
1図中のH部拡大断面図、第3図は排気ポートイ
ンサートの斜視図、第4図はその正面図である。 3……ロータハウジング、4……排気ポート、
7……2次空気供給用の間隙、8……排気ポート
インサート、9……仕切りプレート、10……筒
壁、11……トレーリング側排気通路、12……
リーデイング側排気通路、13……空気供給孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ロータハウジングに開口した排気ポートに、2
    次空気供給用の間隙を外周に残して筒状の排気ポ
    ートインサートが挿入され、この排気ポートイン
    サート内をロータハウジングの周方向に二分して
    トレーリング側排気通路とリーデイング側排気通
    路とを形成する仕切りプレートが、その排気ポー
    トインサートの筒壁内面で接合され、その接合個
    所近傍の筒壁に、前記2次空気供給用の間隙から
    トレーリング側排気通路とリーデイング側排気通
    路に2次空気を導入する空気供給孔が開口されて
    いることを特徴とするロータリピストンエンジン
    の排気ポート構造。
JP20375483U 1983-12-26 1983-12-26 ロ−タリピストンエンジンの排気ポ−ト構造 Granted JPS60108727U (ja)

Priority Applications (1)

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JP20375483U JPS60108727U (ja) 1983-12-26 1983-12-26 ロ−タリピストンエンジンの排気ポ−ト構造

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JP20375483U JPS60108727U (ja) 1983-12-26 1983-12-26 ロ−タリピストンエンジンの排気ポ−ト構造

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Publication Number Publication Date
JPS60108727U JPS60108727U (ja) 1985-07-24
JPS6313398Y2 true JPS6313398Y2 (ja) 1988-04-15

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JP20375483U Granted JPS60108727U (ja) 1983-12-26 1983-12-26 ロ−タリピストンエンジンの排気ポ−ト構造

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