JPS63133969A - 栄養補助食品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オクタコサノールと朝鮮人参とを「炭素数８
〜１０の脂肪酸からなる中鎖トリグリセリド」　（以下
、単にＭＣＴと略称する）に溶解、分散させ、生体の腸
からの吸収効率を高めてなる栄養補助食品に関する。

〔従来の技術〕

最近、天然ワックスの成分である高級飽和−価アルコー
ルが、その有する生理活性により注目されている。これ
らのアルコールは、１−テトラコサノール、１−へキサ
コサノール、１−オクタコサノール、１−トリアコンタ
ノールなどであり、特にオクタコサノールについては、
Ｔ、に、　Ｃｕｒｅｔｏｎらの研究により、生体の運動
能力の向上、耐久力の向上、活力の増強、筋肉の痛みの
軽減などの種々の効果を示すことが知られている。（Ｔ
、に、　Ｃｕｒｅｔｏｎ、　”Ｔｈｅ　Ｐｈｙｓｉｏｌ
ｏｇｉｃａｌ　Ｅｆｆｅｃｔ　ｏｆ　Ｗｈｅａｔ　Ｇｅ
ｒｍ　Ｏｉｌ　ｏｎ　Ｈ，ｕｍａｎ　ｉｎ　Ｅｘｅｒｃ
ｉｓｅ”、　Ｃｈａｒｌｅｓ、　Ｃ，Ｔｈ。

ｍａｓ、　Ｐｕｂｌｉｓｈｅｒ、　Ｓｐｒｉｎｇｆｉｅ
ｌｄ、　ｍ　、　１９７２　）このように、オクタコサ
ノールは、生体の耐久力、精力、体力の増強、筋力アッ
プ、心臓機能の強化、酸素運搬能の向上および筋肉、肝
臓のグリコーゲン量の蓄積などに効果があり、医薬品あ
るいはその前駆体として有望な物質である。

そこで、このオクタコサノールを生体内に取り込ませる
ことが考えられ、その手段として、例えば、オクタコサ
ノールとロイヤルゼリーとの混合物からなる栄養食品組
成物（特開昭６０−４９７５２号公報）、あるいはオク
タコサノール、ビタミンＥおよび大豆レシチンの混合物
をゼラチンカプセルに封入した栄養補助食品（特開昭６
０−１４９３６７号公報）などが考えられた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、オクタコサノールは、炭素数２８の直鎖
−級アルコールという構造から考えられるとおり、水あ
るいは植物油などに対する溶解性が極めて低く、また生
体の腸からの吸収効率も低い。したがって、摂取したオ
クタコサノールのほんの一部だけが生体内に取り込まれ
るのみであり。

その効果が発揮されにくいという重大な問題点があった
。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明者らは、この生体の腸からの吸収効率を
高めるために鋭意研究した結果、これらオクタコサノー
ルと朝鮮人参とをＭＣＴに溶解、分散させることにより
、その生体の腸からの吸収効率を高め、より大きな効果
を発揮させることができることを見いだし１本発明を完
成するに至った。

すなわち、本発明は、オクタコサノールと朝鮮人参とを
Ｍ　ＣＴに溶解、分散させてなる栄養補助食品に関する
。

本発明に用いられるオクタコサノールは、天然ワックス
中に見いだされ、例えば、ライスワックス、エスパルト
ワックス、カルナバワックス、キャンデリラワックス、
セラックワックス、虫白ろうなどから製造されるものが
用いられる。このオクタコサノールは、高純度に精製さ
れたものを用いてもよいが、炭素数２０〜４ｏのアルコ
ール混合物として得られたままのものを用いてもよい。

また、朝鮮人参は、血中コレステロールおよび中性脂肪
の低下作用、生体に対する鉄分やビタミンＢ１□の補給
作用など種々の効用を有するものとして知られており、
市販の粉末またはその熱水抽出物などの形で用いられる
。

さらに、ＭＣＴは、脂肪酸鎖長が８〜１ｏであり、天然
のトリグリセリドに比べてその生体の腸からの吸収効率
が高く、また生体内へ取り込まれた後も、より速やかに
代謝され、極めて早くエネルギー源として働くことが明
らかになっており、経管栄養剤の基材、医薬品の材料な
どに用いられているものである。

このＭＣＴとしては、種々の脂肪酸からなるものが用い
られるが、中でもカプリル酸およびカプリン酸からなる
ものが好ましい。

本発明におけるオクタコサノール、朝鮮人参およびＭＣ
Ｔの配合割合は、特に制限はないが、オクタコサノール
０．０１〜１０重景％、重量人参１〜３０重量％、残余
ＭＣＴからなるものが好ましい。

本発明の栄養補助食品を摂取する方法としては。

オクタコサノール、朝鮮人参、ＭＣＴの混合液体をその
まま摂取してもよいし、その混合液体をゼラチンカプセ
ルに封入した形、あるいは無機栄養塩、糖類などの水溶
液に、この混合液体を乳化分散させたドリンク剤などの
形で摂取してもよい。

なお、これらの場合、大豆油、オリーブ油、サフラワー
油などの液体植物油で希釈してもよいし、また天然乳化
剤であるレシチンあるいはモノグリセリドなどを加えて
も、なんら差し支えない。

〔発明の効果〕

本発明の栄養補助食品によれば、オクタコサノールの効
果がより効率的に発揮され、また朝鮮人参の効能も併せ
て発揮されるので、本発明の栄養補助食品は１体力増強
作用、コレステロールおよび中性脂肪の低下作用、微量
栄養素の補給作用などの効用を有する、健康維持のため
の栄養補助食品として優れた効果を示すものである。

〔実施例および比較例〕

以下に、実施例および比較例を挙げ本発明を具体的に説
明するが、本発明は、これらによって限定されるもので
はない。

実施例１ オクタコサノール（ライスワックスから得られたもの、
オクタコサノール含有量１２重量％）５ｇ、朝鮮人参粉
末５ｇ、ＭＣＴ９０ｇ、レシチンＬｏｇを混合し、溶解
、分散させて本発明の栄養補助食品を得た。

得られた栄養補助食品を飼料とし、ラット（ウィスター
系、雄、４週令）１５匹に、毎朝９時に４００ｍｇずつ
７日間続けて投与した。

投与開始後７日目の正午に、そのうちの１０匹を層殺し
、ひらめ訪中のグリコーゲン量と血漿中のコレステロー
ル量とを測定し、それぞれの平均値を求めたところ、筋
肉中のグリコーゲン社は筋肉１ｇ当たり　１．８４ｍｇ
、血漿中のコレステロール量は血漿１００ｇ当たり　４
２．０ｍｇであった。

さらに、残りのラット５匹について、上記と同じく投与
開始後７日目の正午に、まず採血を行ない血漿中のトリ
グリセリド量を■す定し、次いでそれぞれの体重の１％
に相当する重りを首につけ、２８℃の流水中で泳がせ、
死ぬ直前までの遊泳時間を測定し、それぞれの平均値を
求めたところ、血漿中のトリグリセリド量は血漿１００
ＩＩｌｕ　　当たり１８．６ｍｇ、遊泳時間は７３分で
あった。

実施例２ 実施例１の栄養補助食品の配合において、レシチンを配
合せず、その他の成分の配合割合を第１表に示すとおり
とする以外は、実施例１に準じて実施し、その試験結果
を第１表に示した。

実施例３ 実施例１の栄養補助食品の配合において、レシチンを配
合せず、希釈のために大豆油を配合し、それら各成分の
配合割合を第１表に示すとおりとする以外は、実施例１
に準じて実施し、その試験結果を第１表に示した。

比較例１ 実施例１の栄養補助食品の配合において、オクタコサノ
ールを配合しない以外は、実施例１に準じて実施し、そ
の試験結果を第１表に示した。

比較例２ 実施例１の栄養補助食品の配合において、朝鮮人参を配
合しない以外は、実施例１に準じて実施し、その試験結
果を第１表に示し外。

比較例３ 実施例１の栄養補助食品の配合において、ＭＣＴの代わ
りに大豆油を用い、飼料の投与を夜間とする以外は、実
施例１に準じて実施し、その試験結果を第１表に示した
。

比較例４ 比較例３の栄養補助食品の配合において、オクタコサノ
ールを配合しない以外は、比較例３に準じて実施し、そ
の試験結果を第１表に示した。

比較例５ 比較例３の栄養補助食品の配合において、朝鮮人参を配
合しない以外は、比較例３に準じて実施し、その試験結
果を第１表に示した。

この第１表の試験結果から明らかなように、オクタコサ
ノールと朝鮮人参とをＭＣＴに溶解１分散させた実施例
１〜３の本発明の栄養補助食品は、比較例１〜５におけ
る栄養補助食品に比べて、筋肉中のグリコーゲン量が多
く、かつ血漿中のコレステロール量および中性脂肪とし
ての血漿中のトリグリセリド量が少なく、さらにスタミ
ナ増強指標としての遊泳時間は長く、あらゆる面で優れ
た栄養補助食品であることが分かる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. オクタコサノールと朝鮮人参とを炭素数８〜１０の脂肪
   酸からなる中鎖トリグリセリドに溶解、分散させてなる
   栄養補助食品。