JPS63133516A - 電流を導く対象物とそれを収容するハウジングとの組合せおよびその収容方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、対抗する両端部近傍にリード線を有し操作
中に電流を導く対象物、とくにはコンデンサが挿入され
その後に硬化性合成樹脂が充填される空間を限定し、一
側を開口させた合成樹脂製ハウジングに対象物を収容す
る収容方法に関するものである。

このような方法は、欧州特許願第８３３２９号に開示さ
れている。この方法に関連した問題は、対象物を収容す
るハウジング内の空間が合成樹脂により充填される時に
、しばしば対象物の比重がそれを固定するのに収容空間
に注入される合成樹脂の比重より小さいことに起因して
対象物が浮き上がることである。このことを阻止するた
めに、合成樹脂を導入するに先立って、対象物をハウジ
ング内に固定する必要があった。この点に関連する問題
は、ハウジングと対象物との両者は、一般に比較的に大
きな公差で造られるので、対象物をハウジングに固定す
るのに用いられる手段は、それら公差を補償できるもの
でな（ではならない。一方、対象物をハウジングに挿入
するのを阻害することなく、しかも対象物および／また
はハウジングが損傷するのを避けるためには、挿入力が
あまり大きくてはいけない。

こＱ発明によれば、対象物を部分的に囲みハウジングの
２個の対向する壁の一方並びに対象物の間にそれぞれ位
置する二個の脚部と対象物およびハウジングの壁に係合
する頂部とを具える弾性部材を、空間が充填される先立
って対象物とハウジングの壁との間で対象物の端部近傍
のハウジングに設ける。

実際にこのような弾性部材を用いたことにより、対象物
をハウジング内に比較的に簡単な作業で配設することが
できる一方、斜交部分を有する弾性部材の脚部が、大き
な公差のハウジングの壁と対象物との間の間隔を埋める
ことができるので、対象物が浮き上がることがないよう
、ハウジングの壁と対象物とに十分に大きな締結力を及
ぼすことができることがわかった。

ところで欧州特許願第８３３２９号は、コンデンサを収
容するハウジングの成形方法が開示されているが、コン
デンサは、そのコンデンサを囲むＵ字形状をした合成樹
脂製の充填要素とともにハウジングを形成する型内に導
入するものである。開口が設けられたこの充填要素は型
内に導入されて、気泡が含まれるのを阻止している。し
かしながら、対象物をハウジング内に固定する上述の方
法は、上記特許願には開示されていない。

この発明はさらに、操作中に電流を導く対象物と、この
対象物を収容し合成樹脂により充填される開口空間を一
側に具える合成樹脂製ハウジングとの組合せであって、
その対象物がハウジングから突出するリード線を具える
組合せに関するものである。

このような組合せは、仏国特許明細書第２３６５１９２
号により既知である。この既知の組合せにおいては、対
象物は一方の脚部がハウジングに形成された溝に協働す
るＬ字形状をした板によりハウジングに取付けられ、対
象物がハウジング内に導入された後にその板を対象物に
はんだ付けしていた。

このため、ずいぶん複雑となり、比較的かさばった組合
せとなる一方、製造時間も長く、したがって高価なもの
となっていた。

この発明によれば、開口側からリード線が突出する対象
物の端部近傍で、対象物を部分的に囲む弾性部材を対象
物とハウジングの壁との間に設け、それら弾性部材の各
々は、ハウジングの２個の対向する壁の中の一方および
対象物の間にそれぞれ位置する２個の脚部と、対象物お
よびハウジングの壁に係合する頂部を有する斜交部分と
を具えてなる。

このような構造が用いられるならば、ハウジングと操作
中に電流を導く対象物とよりなる容易に構成することが
できる組合せを得ることができ、そのような組合せによ
る製造は簡単に行うことができ、また経済的である。

以下図面を参照して本発明について詳述する。

第１図そして第３図乃至第６図は、本実施例では平行六
面体形状としたハウジングｌを示しており、ハウジング
は底部２と、この底部に直交して上方に延在させた側壁
３乃至６とを具える。側壁の長手方向に延在させた溝７
を対抗する短尺の側壁の対抗面のほぼ中央に設ける。

合成樹脂製のハウジング１は、操作中電流を導く対象物
を収容するのに用いられる。なお、その対象物は、本実
施例では、コンデンサ８にて形成されており、その対抗
する端部にはリード線９が取付けられている。

特に第５図および第６図の断面図により明らかなように
、そのコンデンサは、上端部および下端部の角が落とさ
れたほぼ短形形状をしている。このようなコンデンサは
、たとえば、絶縁箔で分離された２個の平行な細片を同
時に巻回することにより、図面に示すコンデンサとする
ことができる。

細片状のパーツの縁を、それらパーツの長手方向を横切
る方向に互いに互い違いに配設し、一方のリード線９を
一方の細片状パーツの端縁に接続し、他方のリード線９
を他方の細片状パーツの端縁に接続する。

このようなコンデンサ８は、ハウジングｌの側壁３乃至
６により画成される中空の空間に収容されることになり
、リード線９が溝７内に挿入される。その対象物８をハ
ウジング内に固着するため、コンデンサ８にて構成され
た対象物を挿入した後に硬化性合成樹脂にて中空の空間
を充填する。

中空空間を充填する時間中に対象物８が浮き上がるのを
阻止するため、２個の弾性部材１０を使用する。各弾性
部材は、中央部分１１と、この中央部分１１をある角度
で囲む、隣接する斜交部分とで形成されている。本実施
例では、４個のジグザグ状に折られた部分１２が、その
中央部分１１の各端部に隣接する。第３図に示すように
、中央部分１１は、初めは平坦であり、その長さはハウ
ジングの対抗する側壁３および４の間の間隔にほぼ等し
い。

第４図に示すように、弾性部材１０は、対象物８をハウ
ジング内に収容する前はハウジングの各端部近くでその
開口上側に配設され、したがって中央部分１１の各端部
は、長尺の側壁３および４上に載置される。次いで、対
象物８を、第５図に示すように、矢印Ａで示す方向に内
方に押圧する。このため、弾性部材１０は同時に変形さ
れ、対象物８が、第６図に示すように、ハウジング１内
に完全に挿入された時には、はぼＵ字形状となる。この
位置において、斜交部分１２により形成されＵ字形状を
した各部材の両脚部は、対象物８とハウジングの長手方
向側壁３および４との間に延在する。

なお、実施例では、斜交部分１２が若干変形し、対象物
８に保持力を及ぼすよう選択する。

対象物と、ハウジングの側壁との間に延在する脚部の自
由端部が、側壁３および４の内方に係合し、弾性部材１
０の上方への運動に対抗するかかりとして機能すること
が好ましい。

対象物８がハウジング１内に２個の締結部材１０により
収容された後に、そのハウジングを硬化性合成樹脂で充
填し対象物８をハウジングｌ内に確実に取付ける。

好ましくは、金属製の弾性部材１０を、対象物の全長に
亘って延在することなくその端部近くに設け、対象物８
をハウジング１内に取付ける部材により、リード線９間
の短絡を有効に阻止する。

もちろん、ハウジング１はその端部近くで強度が最も高
く、したがってそこに弾性部材が設けられており、高温
の充填材が導入されても不都合となるほどハウジングが
変形することがない。なお、充填工程において空気は、
対象物８を収容しハウジング１により限定される空間か
ら容易に逃げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、合成樹脂製ハウジングの平面図、第２図は、
コンデンサの側面図、 第３図は、第１図に示すハウジングおよびそのハウジン
グ上方に離間して位置する主に細片状をした対象物の断
面図、 第４図は、第３図に示す物の平面図、 第５図は、第３図にほぼ対応させて、コンデンサにて形
成される対象物をハウジング内に挿入する初期状態を示
す断面図、 第６図は、第３図にほぼ対応させて、対象物をハウジン
グ内に完全に挿入した後の状態を示す断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、対抗する両端部近傍にリード線を有し操作中に電流
   を導く対象物、とくにはコンデンサが挿入されその後に
   硬化性合成樹脂が充填される空間を限定し、一側を開口
   させた合成樹脂製ハウジングに対象物を収容するに際し
   、対象物を部分的に囲みハウジングの２個の対向する壁
   の一方並びに対象物の間にそれぞれ位置する二個の脚部
   と対象物およびハウジングの壁に係合する頂部とを具え
   る弾性部材を、空間が充填される先立って対象物とハウ
   ジングの壁との間で対象物の端部近傍のハウジングに設
   けることを特徴とする電流を導く対象物の収容方法。 ２、特許請求の範囲第１項記載の収容方法において、対
   象物をハウジングに挿入する先立って、対象物によりハ
   ウジングの空間内に押圧されることによりほぼＵ字形状
   となる２個の細長い弾性部材をハウジングの開口側で対
   象物を収容する空間の両端部近傍に設けることを特徴と
   する電流を導く対象物の収容方法。 ３、特許請求の範囲第２項記載の収容方法において、初
   めは平坦な中央部分と、その両端部に隣接し最終位置に
   おいて弾性部材の脚を形成する斜交部分とを有する弾性
   部材を用いることを特徴とする電流を導く対象物の収容
   方法。 ４、操作中に電流を導く対象物と、この対象物を収容し
   合成樹脂により充填される開口空間を一側に具える合成
   樹脂製ハウジングとの組合せであって、その対象物がハ
   ウジングから突出するリード線を具える組合せにおいて
   、開口側からリード線が突出する対象物の端部近傍で、
   対象物を部分的に囲む弾性部材を対象物とハウジングの
   壁との間に設け、それら弾性部材の各々は、ハウジング
   の２個の対向する壁の中の一方および対象物の間にそれ
   ぞれ位置する２個の脚部分と、対象物およびハウジング
   の壁に係合する頂部を有する斜交部分とを具えてなるこ
   とを特徴とする電流を導く対象物とこの対象物を収容す
   るハウジングとの組合せ。 ５、特許請求の範囲第４項記載の組合せにおいて、脚部
   の自由端部の端縁をハウジングの壁に係合させ、それら
   壁に関して斜めに延在させたことを特徴とする電流を導
   く対象物とこの対象物を収容するハウジングとの組合せ
   。 ６、特許請求の範囲第４項又は第５項に記載の組合せに
   おいて、リード線をハウジングに設けた溝内に部分的に
   配設することを特徴とする電流を導く対象物とこの対象
   物を収容するハウジングとの組合せ。