JPS6313319A - 積層セラミツクコンデンサ用生シ−トの加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は積層セラミックコンデンサの製造工程にて使用
される積層セラミックコンデンサ用生シートの加工方法
に関する。

（従来技術） 一般に、積層セラミックコンデンサは、多数枚のセラミ
ック誘電体シートがチップ状に積層されてなり、各セラ
ミック誘電体シートを間にして内部電極が対向し、これ
ら内部電極が交互にチップの対向する２つの端面に形成
させた外部電極に引き出してなる構成を有する。

従来、上記のような積層コンデンサは、一般に、次のよ
うにして製造されていた。すなわち、スラリー状のセラ
ミ＋１り材料をポリエステルフィルノ等からなるキャリ
ヤフィルム上に、引上げ法やドクタブレード法と呼ばれ
る手法で均一な厚さに塗布し、これを乾燥することによ
り、キャリャフィルム上にセラミック生シートを形成す
る。次いで、このセラミック生シートをキャリヤフィル
ムから剥離した後、所定の寸法に従って小片状に切断す
る。次に、このセラミック生シートをフレームに接着等
の手法により固定する。そして、このフレームに固定さ
れたセラミック生シートの表面にスクリーン印刷機によ
り内部電極を印刷し、これを乾燥炉に通して乾燥する。

その後、このセラミック生シートのフレームに囲まれた
部分を所定の形状に打ち抜くとともに、二種類の内部電
極形状を有するセラミック生シートを交互に積層する。

次いで、この積層体を圧着した後、チップ状に切断し、
上記二種類の内部電極が夫々並列に接続されるように外
部電極用の導電ペーストをチップの端面に塗布した後、
これを焼成することによって積層セラミックコンデンサ
が完成する。

ところで、上記のような方法により積層セラミックコン
デンサを製造すると、セラミック生シートか薄い場合、
キャリヤフィルムから変形や破損を伴わずにセラミック
生シートを剥離するのは困難で、剥離の作業性か悪く、
そのうえ、キャリヤフィルムから剥離したセラミック生
シートはもろく、塑性を有しているため、内部電極の印
刷時に変形を生じるといった問題があった。また、内部
電極は所定の大きさに打ち抜いたシート印刷を行うため
、印刷機による印刷効率が低くなるという問題らあった
。

そこで、このような問題点を解消するため、特開昭６０
−１８９２１１号公報には、生シートをベースフィルム
（キャリヤフィルム）から剥離せず、ベースフィルムに
保持したまま、これをベルト等によって保持しながら予
め内部電極の印刷およびその乾燥を行った後、ベースフ
ィルムと生シートからなる層体の生シート側を、背面側
が負圧に推持されたメツシュドラムまたはメツシュベル
トに吸着保持し、この吸着状態のままベースフィルムと
生シートとを相対的に引き離すことによってこれら生シ
ートとベースフィルムを互いに剥離し、剥離された生シ
ートをメツシュベルトに吸着保持し、このメツシュベル
トが停止したときに生シートを所定の形状に打ち抜く生
シートの加工方法が開示されている。

しかし、このような方法では、生シートが塑性を有して
いるため、メンシュベルトやメツシュドラムのメッシュ
穴に生シートが入り込んで生シートに凹凸が生じたり、
打抜き時に生ソートが上記メッシュ穴に入り込んで生シ
ートがうまく打ち抜けなかったり、さらに、上記メツシ
ュ穴がつまって生シートの吸引がうまく行えなくなる等
の問題があった。

（発明の目的） 本発明の目的は、セラミック生シートにできるだけ変形
を与えずにキャリヤフィルムからセラミック生シートを
連続的に剥離するとともに、内部電極のパターンや寸法
精度を印刷時の状態に保ったまま打ち抜くようにした生
産性が高く、内部電極の寸法精度が高い積層セラミック
コンデンサ用生ノートの加工方法を提供することである
。

（発明の構成） このため、本発明は、キャリヤフィルム上に保持した状
態で内部電極が印刷されたセラミック生シートを帯電し
たクールに接触させ、このセラミック生シートを静電気
力により上記ロールに吸着させてキャリヤフィルムから
剥離させ、次いで、剥離したセラミック生シートを再び
帯電した搬送ベルト上に送給してこの搬送ベルト上に吸
着固定し、この状態でセラミック生シートを打抜き機に
搬送して所定形状に打ち抜くことを特徴としている。

セラミック生シートは、剥離時にはロールから静電気力
がほぼ均一に作用し、ロール表面に吸着されてキャリヤ
フィルムから剥離される。また、セラミ・↓り生シート
は、打抜き時には搬送ベルト上に静電気力により吸着固
定され、所定形状に打ち抜かれる。

（発明の効果） 本発明によれば、セラミック生シートのキャリヤフィル
ムからの剥離および打抜き時の固定が静電気力により行
われるので、セラミック生シートは、その剥離時にロー
ルから均一に静電気力を受けてロール表面に吸着され、
これにより、セラミッり生シートは殆んど変形を受ける
ことなくキャリヤフィルムから剥離され、かっ、打抜き
時には静電気力により搬送ベルトに吸着固定され、打抜
き時の位置ずれ等はなくすことができ、Ｓ０従って、セ
ラミック生シートのキャリヤフィルムからの剥離工程以
前に、上記のように、キャリヤフィルムにセラミック生
シートを保持した状態ででラミック生ソートに内部電極
を印刷することができ、内部電極の印刷能率が向上し、
また、薄いセラミック生シート上にも内部電極を高い寸
法精度で印刷することかできる。

（実施例） 以下、添付の図面を参照して本発明の詳細な説明する。

先ず、スラリー状のセラミック材料を、従来と同様の手
法により、ポリエステルフィルム等からなるキャリヤフ
ィルム（第１図の１）上に塗布し、乾燥することにより
、セラミック生シート（第１図の２）を形成する。次に
、このセラミック生シートをキャリヤフィルム上に保持
した状態で、印刷機により、その表面に内部電極を印刷
する。

次いで、第１図に示すように、矢印、へ、およびＡ２で
示すように、互いに逆向きに回転するロール３と・１の
間に上記ギヤリヤフィルム１上に保持されたセラミック
生シート２を送給する。

上記の２つのロール３．４のうち、ロール３は、第２図
に示すように、駆動シャフト５に結合された図示しない
モータにより、矢印Ａ１の向きに間欠的に回転駆動され
るロール本体６の表面に、顎次、第１絶縁層７、導電層
８および第２絶縁ＦＪ９を形成したものである。上記第
１絶縁層７および第２絶縁層９はポリエステルフィルム
らしくはセラミックコーティング層からなる。また、上
記導電層８はステンレス等の金属材料からなる。

上記第２絶縁層９は、ロール本体６の端部近傍にて、一
定の狭い幅にわたって除去され、この除去部分を通して
、上記導電層８の表面にプラノＩＯが接触している。上
記導電層８には、このブラシ１０を通して、電圧源Ｅ、
よりたとえば正（プラス）の直流高電圧が印加さ、する
。

上記のように、ロール３の導電層８に正の直流高電圧が
印加されると、静電誘導によりロール３の最外側の第２
絶縁層９は、第３図にロール３の表面の拡大図を示すよ
うに、その外表面側に正の電荷が、導電層８との対向面
側に負の電荷が生じる。従って、このような状態の第２
絶縁層９の外表面に他の物体、たとえばセラミック生シ
ート２が近付くと、セラミック生シート２も上記第２絶
縁層９との対向面側に負の電荷が、非対向面側に正の電
荷が生じ、上記セラミック生シート２は、静電気力によ
り、第２絶縁層９に吸着される。この吸着により、上記
セラミック生シート２を、次のように、キャリヤフィル
ムＩから剥離させる。

すなわち、第１図に示すように、キャリヤフィルムｌ上
に保持されたセラミック生シート２を、ロール３と４と
の間に送給し、セラミック生シート２を上記のように帯
電させたロール３の第２絶縁層９に吸着させる。一方、
キャリヤフィルム１は、第１図において矢印Ａ３て示す
向きに間欠的に回転するロール１１に巻き取られろ。徒
って、セラミック生シート２およびキャリヤフィルムｌ
は、第２図において矢印Ａ＋’およびＡ２’で示す向き
に力を受け、セラミック生シート２はキャリヤフィルム
１から剥離される。このとき、キャリヤフィルム１の移
動速度がロール３の周速に等しくなるように、口・ルＩ
Ｉの巻取り速度を制御すれば、セラミック生シート２に
は、その剥離時に張力が加わらず、従って、セラミック
生シートには変形が生じない。

次に、ロール３の第２絶縁層９の表面に吸着したセラミ
ック生シート２は、たとえば第２図に示すように、ロー
ル３の出側にてこのロール３の第２絶縁層９に接触する
とともに接地されたヘラ状のシールド用のブレード１２
により、上記第２絶縁層９による静電誘導が遮断され、
ロール３がら剥離される。この剥離したセラミック生シ
ート２は、第４図に示すように、矢印Ａ５およびＡ８で
示す向きに間欠的に回転駆動されるロール１４と１５と
の間に張り渡された搬送ベルト１３に送給される。

上記搬送ベルト１３は、第５図に示すように、ステンレ
ス等の金属ベルト１３ａの両面にポリエステル等の絶縁
層１３ｂ、１３ｃをコーテングしたものである。上記絶
縁層１３ｂ、１３ｃのうち、搬送ベルト１３の内側の絶
縁層１３ｃはその一側部近傍が一定幅にわたって除去さ
れ、この絶縁層１３ｃの除去部分にて露出する金属ベル
ト１３ａにブラシ１６を摺接させ、このブラシ１６を通
して、上記金属ベルト１３ａに電圧源Ｅ２よりたとえば
正（プラス）の直流電圧が印加される。この直流電圧が
上記ロール１４およびＩ５を通して外部に漏れるのを防
止するため、上記ロール表面にも絶縁層１４ａおよび１
５ａが形成されている。

上記搬送ベルト１３は、その金属ベルｔ−１３ａに直流
電圧が印加されているので、既に第３図において説明し
たのと同様の原理により、ロール３から送給されてくる
セラミック生シート２を吸着し、第１図の打抜き機！７
の所定の位置まで搬送する。この場合も、搬送ベルト１
３の搬送速度をロール３の周速に等しくなるように制御
しておけば、ロール３から搬送ベルト１３にセラミック
生シート２が送給される過程で張力が加わらない。

従って、セラミック生シートの変形はない。

次に、上記のように、打抜き機１７の所定の位置に達し
たセラミック生シート２は、停止状態のときに打抜き機
１７により打ち抜かれる。このとき、セラミック生シー
ト２は、静電気力により、搬送ベルト１３上に吸着固定
されているので、打抜き時の位置ずれは生じない。

上記のようにして打ち抜いたセラミック生シート２は、
搬送ベルト１３によりロール１５上に搬送され、この搬
送ベルトＩ３の絶縁層１３ａに接触するとともに接地さ
れているいま１つのシールド用のブレード１８により、
上記搬送ベルト１３から分離し、積層セラミックコンデ
ンサの製造のために、次工程に送る。

このようにして、予め内面電極を印刷したセラミック生
シート２を、殆んど変形を与えることなく、キャリヤフ
ィルム１から剥離するとともに、所定形状に打ち抜くこ
とができる。

上記実施例において、ロール３や搬送ベルト１３等の絶
縁は、第２図および第５図において説明した構造のもの
に限られるものではなく、他の絶縁構造とすることらで
きる。また、シールド用のブレード１２や１８は、必須
のものではなく、省略することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施するための積層セラミックコンデ
ンサ用土ンートの加工装置の一例を示す説明図、 第２図は静電気力によるセラミック生シートのキャリヤ
フィルムからの剥離の過程を示す説明図、第３図は静電
気力によるセラミック生シートの吸着原理説明図、 第４図は搬送ベルトおよびそのロール部分の拡大説明図
、 第５図は第４図のＨ−ｎ線に沿う断面図である。 １・・・キャリヤフィルム、 ２・・・セラミック生シート、 ３．４・−ロール、　　　７・・・第１絶縁層、訃・・
導電層、　　　　　９・・・第２絶縁層、ＩＯ・・プラ
ン、　　　　１１・・・ロール、１３・・搬送ベルト、
　　１４．１５・・ロール、１６・・・プラン、　　　
　１７・・打抜き機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）キャリヤフィルム上に保持された積層セラミック
   コンデンサ用のセラミック生シートをキャリヤフィルム
   から剥離した後、このセラミック生シートを所定の形状
   に打ち抜く方法において、キャリヤフィルム上にセラミ
   ック生シートを保持した状態で積層セラミックコンデン
   サの内部電極を印刷した後、キャリヤフィルムに保持さ
   れた上記セラミック生シートを帯電したロールに接触さ
   せ、このセラミック生シートを静電気力により上記ロー
   ルに吸着させてキャリヤフィルムから剥離させ、剥離し
   たセラミック生シートを再び帯電した搬送ベルト上に送
   給してこの搬送ベルト上に吸着固定し、このセラミック
   生シートを打抜き機に搬送して搬送ベルト上に静電気力
   により吸着固定した状態で所定形状に打ち抜くことを特
   徴とする積層セラミックコンデンサ用生シートの加工方
   法。