JPS63131986A - 溶融金属容器の不定形耐火物施工用中枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、製鉄分野で使用される溶融金属容器の不定形
耐火物施工用中枠に関する。

従来の技術 取鍋、出銑樋、タンディツシュ等の溶融金属容器の周面
に不定形耐火物を流し込んでライニング施工するのに、
特開昭５５−９２８８０号公報のように中枠を二重円筒
状とするとともに内部を複数段に減圧処理するようにし
たものが知られている。

発明が解決しようとする問題点 しかし、上記の従来のものでは、各中枠空間部の吸引処
理を手動弁の開閉によって行っているため、不定形耐火
物の施工面の上昇状態に対応して必要ゾーンのみを正確
に開閉することは、タイミングと労力を必要とし、不定
形耐火物の流動充填施工が完了してからの吸引では、材
料の硬化現象により効果が半減するものであった。

さらに、上記のものでは、中枠が一体的に二重円筒状の
中空状態となっているため、流し込み耐火物中の微粉や
水分を中枠空間部に吸い込むと、中枠空間部の清掃が不
可能で、減圧吸引の中子の機能は数回の使用で低下して
しまうものであった。

問題点を解決するための手段 本発明は上記のような点に鑑みたもので、上記の問題を
解決できる、溶融金属容器の周面をライニング施工する
ための不定形耐火物の充填施工用の中枠を複数段にわた
って不定形耐火物の充填空間部を減圧吸引可能に分割し
て中空状に設けるとともに、それぞれの中空状の中枠空
間部を分解組立可能に形成し、充填する不定形耐火物の
施工面の高さをレベルセンサーで検出自在として不定形
耐火物を流し込んだ施工面に対応して下段から分割した
中空状の中枠空間部を順次自動的に減圧吸引自在に中枠
に真空減圧吸引装置を配設したことを特徴とする溶融金
属容器の不定形耐火物施工用中枠を提供するにある。

作用 本発明によれば、不定形耐火物の流し込んだ施工面に対
応して、中子の分割形成した所定の中枠空間部の減圧吸
引を正確に下段から上段へ逐次自動的に行えて不定形耐
火物の緻密な流動充填が行えるとともに、たとえ分割形
成した中枠空間部に不定形耐火物中の微粉や水分を吸い
込んでも、中枠空間部を簡単に分解できて清掃でき、減
圧吸引式の中子の機能を常に低下せずに使用できるもの
である。

実施例 以下、本発明を実施例にもとづいて説明する。

第１図以下は、本発明の一実施例である。取鍋等の溶融
金属容器１の内周面に不定形耐火物２を流し込んでライ
ニング施工するための中枠３は、第１図のように所要の
充填用空間部４を隔てて溶融金属容器１の内周面にそっ
た有底二重筒状に形成し、図のように仕切板５．６．７
を介して下段中枠空間部８、中段中枠空間部９、上段中
枠空間部１０、最上段中枠空間部１１等の複数段の中枠
空間部に分割形成している。上記中枠空間部の外側の外
枠体１２には、第２図のように充填用空間部４側に大径
のテーパー付きとした複数個の脱気開口１３をそれぞれ
関口していて、その内側に流通孔１４を設けた５字状の
ブラケット１５をそれぞれ固着し、ブラケット１５にウ
レタンフオームや不織布で形成したフィルター１６を介
挿して、不定形耐火物２中の微粉末を吸い出すことなく
、脱気、脱水処理ができるようにしている。また、各仕
切板５．６．７の内側部には、第３図のように締付材１
７を取り付けてボルトのような締付具１８で適宜に分割
した内枠体１９．２０，２１をそれぞれ気密的に分解可
能にに取着できるようにしている。そして、この内枠１
９．２０．２１の表面には、第１図のように空圧用の２
位置切換への電磁弁２２．２３．２４．２５をそれぞれ
配設している。下段中枠空間部８の電磁弁２２のＰボー
ト側には、真空減圧吸引装置（図示せず）に接続のフレ
キシブルな吸引管２６を接続し、そのＡボート側を下段
中枠空間部８に吸引支管２７を介して連通していて、下
段中枠空間部８を減圧吸引自在としている。

また、中段中枠空間部９、上段中枠空間部１０、最上段
中枠空間部１１のそれぞれの電磁弁２３．２４．２５の
Ｐポート側には、各下側の中空部に連通した吸引支管２
８．２９．３０を接続し、各Ａボート側を吸引支管３１
．３２．３３を介して各中空部に連通して、下段側から
逐次中空部を減圧吸引自在としている。そして、この中
枠３の上部に、第１図のように超音波や高周波手段によ
るレベルセンサー３４を配設し、施工面の充填上昇とと
もに、族ニレベルに対応した各中空部の電磁弁、２２．
２３．２４．２５を最適のタイミングで順次吸引側に駆
動し、下段中枠空間部８から中段中枠空間部９、上段中
枠空間部１０、最上段中枠空間部１１を介して逐次その
側周部の充填用空間部４に流し込んだ不定形耐火物２の
脱気、脱水処理を行って緻密な施工体が得られるように
している。３５は、開閉自在な中枠用蓋体である。

しかして、上記した中枠を使用して高炉の傾注樋に不定
形耐火物の流し込み施工を行ったところ、省力化がはか
れるのはもちろんのこと、施工体の気孔率が、従来の方
法では１８．４％であったものが、１１．０％となり緻
密な施工となったことが確認でき、また傾注樋の耐用性
も、従来２０日間であったものが、２８日間に延長でき
たものである。

また、中枠空間部は、フィルターを介して減圧吸引して
いるため、不定形耐火物の微粉末の吸引がほとんどない
ものであり、またフィルターは脱着自在にブラケットに
挿着しているため、簡単に交換でき、さらに中枠空間部
を分解可能としているため中枠空間部に溜る水分や微粉
末等の清掃も容易にできて、常に機能を低下することな
く使用できるものである。

特に、本実施例では、電磁弁を介して下段中枠空間部か
ら中段中枠空間部、上段中枠空間部、最上段中枠空間部
と段階的に連通ずるようにしているため、流動充填する
流し込み耐火物の施工面に対応して確実に能率よく、脱
気、脱水処理を行うことができるものである。

なお、本実施例では、中枠側にパイブレーク−を配設し
ていないが、公知のように適宜に配設して振動流動充填
できるものである。

本発明の効果 以上のように本発明にあっては、流し込み耐火物の施工
面レベルに対応して自動的にタイミングよくその周部の
中枠部から減圧吸引して脱気、脱水処理がはかれて、施
工体の気孔率の低減化および耐久化がはかれるものであ
り、また中枠を中空の減圧吸引状態としても、簡単に分
解できて、中枠空間部に溜る水分・や微粉末等の清掃が
容易にでき、常に機能を低下することなく使用できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の概略説明用側断面図、第２
図、第３図は同上のＡ部、Ｂ部の部分拡大断面図である
。 １・・・溶融金属容器、２・・・不定形耐火物、３・・
・中枠、４・・・充填用空間部、８・・・下段中枠空間
部、９・・・中段中枠空間部、１０・・・上段中枠空間
部、１１・・・最上段中枠空間部、３４・・・レベルセ
ンサー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）溶融金属容器の周面をライニング施工するための
   不定形耐火物の充填施工用の中枠を複数段にわたって不
   定形耐火物の充填空間部を減圧吸引可能に分割して中空
   状に設けるとともに、それぞれの中空状の中枠空間部を
   分解組立可能に形成し、充填する不定形耐火物の施工面
   の高さをレベルセンサーで検出自在として不定形耐火物
   を流し込んだ施工面に対応して下段から分割した中空状
   の中枠空間部を順次自動的に減圧吸引自在に中枠に真空
   減圧吸引装置を配設したことを特徴とする溶融金属容器
   の不定形耐火物施工用中枠。