JPS63130528A - 親水性物質含有軟カプセル剤 - Google Patents

親水性物質含有軟カプセル剤

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JPS63130528A
JPS63130528A JP27299386A JP27299386A JPS63130528A JP S63130528 A JPS63130528 A JP S63130528A JP 27299386 A JP27299386 A JP 27299386A JP 27299386 A JP27299386 A JP 27299386A JP S63130528 A JPS63130528 A JP S63130528A
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JP
Japan
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soft capsule
hydrophilic substance
oil
capsule agent
glucan
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Pending
Application number
JP27299386A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Shimizu
和彦 清水
Tadashi Higashiura
忠司 東浦
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Daikin Industries Ltd
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、親水性物質、特に親水性の強い物質を含有す
る軟カプセル剤に関する。
〔従来の技術〕
医薬品等を液状、懸濁状、ペースト状、粉末状もしくは
顆粒状等の形でカプセルに充填するかまたはカプセル基
剤で被包成形したカプセル剤は、従来から広く使用され
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、カプセル剤に充填することのできる物質
には制限がある。すなわち、カプセル基剤がゼラチンを
主成分としているので、ゼラチンを溶解、液化あるいは
軟化する内容物例えば親水性物質、水溶液または吸湿性
物質等を充填することはできない。従って、生薬エキス
等のように親水性の強い物質は、カプセル化することが
望まれているにもかかわらず、カプセル化することがで
きなかった。
従来、親水性物質をゲスト化合物としてシクロデキスト
リン・ホスト化合物に包接させた包接化合物をカプセル
化することが試みられたが、シクロデキストリンの内部
はエーテル結合化されているので、親水性物質がなじみ
にく(包接化が困難であり、しかも包接容積も小さいの
で、薬剤や生薬エキスを効率よく封じ込めることができ
なかった。
本発明の目的は、親水性物質を有効に充填した軟カプセ
ル剤を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前記の目的は、本発明により、親水性物質を環状(1−
2)−β−D−グルカンで包接した包接化合物を油分中
に分散させた分散液を充填物として含有する、親水性物
質含有軟カプセル剤によって達成することができる。
すなわち、本発明は、親水性物質をゲスト化合物として
、環状グルカン・ホスト化合物に包接させ、こうして形
成される包接化合物を油分中に分散させて分散液を形成
し、この分散液を軟カプセル基剤で被包成形して形成さ
れる軟カプセル剤を提供する。
本発明でホスト化合物として使用する環状(1=2)−
β−D−グルカンは、D−グルコースがβ−1,2−グ
ルコシド結合で環状に結合した王冠状の多糖である。こ
の環状グルカンはアグロバクテリウム(Agrobac
terium)属およびリゾビウム(Rhizobiu
m)属の多くの菌株から生産され、重合度17〜40程
度のものが知られているC@、Chroma−togr
、 、旦、215(1984)〕。本発明においては、
各種重合度の環状グルカンの混合物の形で使用しても、
あるいは各々の重合度の環状グルカンに単離してから使
用してもよい。前記の環状グルカンの内径は約7〜20
人であり、深さは約13〜17人である。
本発明の親水性物質は、前記の環状グルカン・ポスト化
合物中にゲスト化合物として包接させることのできる物
質、すなわち、平均粒径0.01〜5人好ましくは0.
05〜2人の物質であり、環状グルカンのもつ空洞より
も大きな粒子径をもつ物質は適当でない。
適切なゲスト化合物としては、生ローヤルゼリー、各種
生薬エキス(例えば、葛根湯、ハマメリス、オドリコ草
、アイリス、ホワイトリリ等)、アスコルビン酸もしく
はその塩類、パントテン酸もしくはその塩類、チアミン
、リボフラビン、ピリドキシンもしくはその塩類、グリ
チルリチン酸もしくはその塩類、アラントインまたは果
汁(例えばオレンジ、グレーズ、グレープフルーツ)等
を例示することができる。
前記の環状グルカン・ホスト化合物と親水性物質・ゲス
ト化合物との包接化合物は、公知の任意の方法によって
調製することができる。例えば、環状グルカンの水溶液
に親水性物質を混合し、凍結乾燥すると包接化合物が得
られる。この粉末をそのまま、または適当に処理(例え
ば風乾)してから、油分中に分散する。包接化合物は、
有機溶剤を使用する溶剤法、粉末状の環状グルカンと親
水性物質とを直接混練する混練法等によって調製するこ
ともできる。
環状グルカンと親水性物質とは、好ましくは1:0.0
1〜5特に好ましくは1:0.05〜2の割合で使用す
る。
包接化合物の分散媒には油分を使用する。油分の例とし
ては、小麦胚芽油、硬化油または中鎖脂肪酸エステル類
等を挙げることができる。特に好ましい油分は、中鎖脂
肪酸エステル類例えば炭素数8〜10のオクタン酸、ノ
ナン酸またはデカン酸のメチル、エチルまたはプロピル
のエステルである。
油分中に分散させる包接化合物が水分を付着している場
合には、油分中に硬化油lo重量%以上特には20〜6
0重量%(油分全体を基準とする)を配合して油分分散
体を硬化することにより、水分を付着した包接化合物が
カプセルに移行することを防止するのが好ましい。好ま
しい硬化油の例としては、椰子油または菜種硬化油、ミ
ツロウ等が挙げられる。
包接化合物を油分中に分散させるためには、例えばディ
スパーで混合攪拌する。包接化合物は、油分に対して0
.1〜50重量%の濃度で分散させる。
本発明に使用する軟カプセル基剤(皮膜)は特に限定的
ではないが、好適なものは(a)ゼラ・チンと(b)水
溶性多価アルコールまたはその水溶性誘導体とをゲル化
処理して得ることができる。
軟カプセル基剤の原料のうち、ゼラチンおよび水溶性多
価アルコールまたはその水溶性誘導体は従来の軟カプセ
ル剤の製造に用いるグレードのものをそのまま使用すれ
ばよい。
水溶性多価アルコールまたはその水溶性誘導体としては
、グリセリン、ポリグリセリン、ソルビット、エチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、酸化エチレン−酸
化プロピレン共重合体、オリゴサツカライド、糖エステ
ル、グリセリド、ソルビタンエステル類等を挙げること
ができる。
通常、ゼラチンの使用量はカプセル基剤総重量の60〜
90重量%であり、水溶性多価アルコールまたはその水
溶性誘導体の使用量は基剤総重量の10〜30重量%、
好ましくは15〜25重景%で重量。
本発明による軟カプセル剤の調製は、先ずゼラチンと水
溶性多価アルコールまたはその水溶性誘導体とを前記の
割合で配合し、このカプセル基剤で被カプセル化物であ
る分散体を被覆して軟カプセル剤を成形することによっ
て実施する。このような軟カプセル剤は公知の軟カプセ
ル剤製造法に従って製造することができる。
上記のように製造された軟カプセル剤を乾燥し、洗浄す
ることによって本発明に使用する親水性物質含有軟カプ
セル剤を得る。
軟カプセル剤の粒径は封入する充填物や用途により適宜
変えてもよいが、一般的には0.8〜1011、好まし
くは3〜811の範囲内にある。
本発明による軟カプセル剤は親水性物質のカプセル化を
可能にし、カプセル化される物質が広範囲に拡大する。
例えば、従来ローヤルゼリーについては、凍結乾燥物に
ついてカプセル化が可能であったが経時安定性が極めて
悪く、安定性のよい生ローヤルゼリーは親水性のためカ
プセル化が不可能であった。本発明によれば生ローヤル
ゼリーについてもカプセル化が可能になる。また、生薬
エキスのような吸湿性の強い物質もカプセル化できる。
また、一般に包接化合物はそのままで用いることができ
るが、包接化合物そのままでは安定性が良くない。本発
明によってカプセル化すれば安定性が極めて良くなる。
〔発明の効果〕
本発明の軟カプセル剤は充填物中の水分が多いにもかか
わらず、形の良いカプセル剤が得られ、従来のように変
形することは殆んどない。
さらに、本発明による軟カプセル剤を用いれば、薬剤に
持続的効果を持たせることができる。例えば、成る薬物
の一部を環状グルカンで包接し、残りの一部は包接しな
いで、この両者を軟カプセル剤内に封入した場合、包接
されていない薬物は先に溶出し、包接された薬物は遅れ
て溶出するので持続効果を持たせることができる。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例によって限定されるものではない。
なお、以下の実施例においては以下の組成の環状グルカ
ンを使用した。
環状グルカンの組成(重量%) 重量平均分子量は、環状グルカンAが3200、環状グ
ルカンBが2800である。
ホスト化合物として環状グルカンAを用い、ゲスト化合
物として生薬エキスであるハマメリスエキスを用いた。
ハマメリス水性エキス20重量部と環状グルカンA40
重量部とを■−混合器で混練した後、凍結乾燥して包接
体を調製した。
(2)  カプセル1の3゜−1 以下の処方から常法により軟カプセル基剤を調製した。
(成分)          (重量部)ゼラチン  
        75 グリセリン        25 精製水           400 この基剤を環状孔から押し出すと同時に、環状孔の内側
に同心円状に設けた内孔口から充填物として、上記包接
体40重量部とノナン酸エチル40重量部と椰子硬化油
20重世部とを押し出し、この複合ジェットを冷却液(
流動パラフィン)中に放出し、粒径を7龍に造粒した。
得られた軟カプセル剤を乾燥し、洗浄した。こうして、
充填物150■当リハマメリスエキス20■を含有する
軟カプセル剤を得た。
ル較班上 ホスト化合物としてβ−サイクロデキストリンを使用す
ること以外は実施例1と同様にして比較用軟カプセル剤
を調製した。実施例1および比較例1の各軟カプセル剤
について室温および40 ’C(各々、平均相対湿度5
0%)での経時変化(3力月間)を調べた。結果を表1
に示す。
此if引l 充填物の組成を以下のように変えること以外は実施例1
と同様にして軟カプセル剤を調製した。
(成分)             (重量部)実施例
1の包接体          40ノナン酸エチル 
          60椰子硬化油        
      0得られた軟カプセル剤の含水量と安定性
とについて、実施例1の軟カプセル剤と比較した。結果
を表2に示す。
(*)カールフィッシャー法による。
(本*)常温および平均相対湿度50%下で3ケ月間放
置した。
ホスト化合物としての環状グルカンA30gとゲスト化
合物としてのグリチルリチン酸モノアンモニウム(消炎
剤)50gとを水30g中に加えて5時間混練した後、
凍結乾燥して包接体を得た。
(2)  カプセル の言、11 以下の組成から実施例1と同様にして軟カプセル剤を調
製した。
(成分)             (重量部)ゼチラ
ン              75グリセリン   
         25精製氷           
    400上記(1)の包接体         
 20グリチルリチン酸モノアンモニウム  10ノナ
ン酸エチル           55椰子硬化油  
           15得られた軟カプセル剤は、
粒径6.2 mmであり、充填物100■中にグリチル
リチン酸モノアンモニウム20mgを含有するものであ
った。
この軟カプセル剤についてin vitroの溶出試験
(日本薬局方の溶出試験法:溶媒=水)を実施した。対
照用としてのグリチルリチン酸モノアンモニウム(20
■)単独からなる従来の通常の錠剤の溶出試験と比較し
て結果を第1図に示す。
第1図に示すように、比較用の錠剤[破線で示す]と比
べて、本発明によりカプセル化されたグリチルリチン酸
モノアンモニウム(20■)〔実線で示す〕は徐々に溶
出するので、薬効が持続することが解った。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の軟カプセル剤と従来の錠剤との溶出
試験の結果を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、親水性物質を環状(1→2)−β−D−グルカンで
    包接した包接化合物を油分中に分散させた分散体を充填
    物として含有する、親水性物質含有軟カプセル剤。 2、親水性物質が、薬剤または生薬エキスである特許請
    求の範囲第1項記載の軟カプセル剤。 3、油分が植物油または中鎖脂肪酸エステルである特許
    請求の範囲第1項記載の軟カプセル剤。 4、油分が硬化油10重量%以上を含有する特許請求の
    範囲第1項記載の軟カプセル剤。 5、充填物中に包接化合物50重量%以下を含有する特
    許請求の範囲第1項記載の軟カプセル剤。
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