JPS63129964A

JPS63129964A - 養魚用餌料

Info

Publication number: JPS63129964A
Application number: JP61275606A
Authority: JP
Inventors: Shigeki Kio; 茂樹木尾; Katsumi Suzuki; 克美鈴木; Naoyuki Iesato; 尚幸家郷; Masahiro Nishida; 正宏西田; Kazuo Sasaoka; 笹岡　一男
Original assignee: NICHIDEN KAGAKU KK; Nippon Starch Chemical Co Ltd
Current assignee: NICHIDEN KAGAKU KK; Nippon Starch Chemical Co Ltd
Priority date: 1986-11-19
Filing date: 1986-11-19
Publication date: 1988-06-02

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、澱粉誘導体をバインダーとして添加すること
を特徴とする養魚用餌料に関するものである。

（従来の技術）従来、ハマチやタイなどの養殖魚類の餌料として主に生
餌すなわち、イカナゴ、サバ、アジなどの生鮮魚や解凍
魚の細断、破砕したものを投与している。

しかし、生鮮魚を使用する場合には、必要時に常に入手
できるとは限らず、価格の変動、保存コストの問題があ
り、また、ビタミンＢ１欠乏症などの疾患が生じるとい
う問題もある。

生鮮魚や解凍魚の細断、破砕したものを投与した場合は
、栄養分の溶出、微細組織の逸散、流出により養魚場周
辺海域の汚染を生じ、また、餌料原料魚の養成魚への転
換効率も悪い。

これらの問題を解決するため、モイストペレットと呼ば
れる人工餌料が提案されている。

これは、生鮮魚の細砕と魚粉等と他の蛋白質（例えば大
豆蛋白）および油脂と必須ビタミンおよび塩類その他を
バインダーにて混練成形したものである。

バインダーとしてはアルファー化澱粉、グアーガム、ト
ラガントガム、ザンタンガム、アラビアガム、カルボキ
シメチルセルロース、アルギン酸塩、ポリアクリル酸塩
、コンニャク粉などを単独でまたは２種以上を適当に組
合せて使用されているが、粘結力の低下、水への溶解等
の問題がある。

特公昭５７−４６３５０号公報にはアルギン酸ソーダ水
溶液とカルシウム塩、および水和性の天然ガム質とを混
合して生ずる水に難溶性のバインダーを用いることが提
案されているが、アルギン酸ソーダは高価で価格変動が
激しいという問題がある。

（発明が解決しようとする問題点）」二記のように生鮮魚や解凍魚の細断、破砕したものを
投与した場合の問題点を解決すべく開発されたモイスト
ペレットも、いまだ充分に養魚場周辺海域の汚染を防げ
ず、また、難消化性であったり、価格変動の大きく高価
であるバインダーを使用している。

本発明は消化性が良く、粘結力に優れた澱粉誘導体を添
加することにより、消化性が良く、水に溶出、崩壊性の
ない養魚用餌料を得ることを目的とする。

（問題点を解決するための手段）本発明者らは、上記問題点を解決すべく、鋭意検討を行
なった結果、アルキル化澱粉、ヒドロキシアルキル化澱
粉、カチオン化澱粉、ギ＃１澱粉、酢酸澱粉、リン酸澱
粉、スルホン酸澱粉、カルバミンＭｉｌ粉、ジカルボン
Ｍ滅粉およびジアルデヒド澱粉の粒子状態を保ったもの
は加熱糊化させることにより、またアルファー化したも
のは冷水と混合することにより、単独で、あるいはＣＭ
Ｃやアルギン酸ソーダ等と共にバインダーとして用いる
と、消化性が良く、水への溶出、崩壊のほとんどない優
れた養魚用餌料となることを見出し本発明を完成するに
至った６本発明の澱粉誘導体は、公知の方法によって得られるが
、これは澱粉の粒子状態を保って、反応され、水洗、脱
水、乾燥されたものは、水中で加熱することにより糊液
にして用いることができ、これらの水懸濁液をドラムド
ライヤー等でアルファー化したものは、冷水と混合する
ことにより糊液が得られる。

したがって、本発明の澱粉誘導体は養魚餌原料と混練す
る際、アルファー化していないものは加熱糊化して用い
、アルファー化したものは水を加えて混練することによ
って用いることができる。

本発明の養魚用餌料（モイストペレット）は。

澱粉誘導体を上記のように調製し、単独で、あるいは、
活性グルテンやＣＭＣやアルギン酸ソーダと共にバイン
ダーとして用い、養魚餌原料と混練成形することによっ
て得られる。

（作用）本発明は以上のように構成されているので本発明の養魚
用餌料（モイストペレット）は、消化性が良く、水への
溶出、崩壊がほとんどない。このため、餌料原料の養成
魚への転換効率が高く、養魚場周辺の海域の汚染も従来
に比して著しく減少できる。

本発明の澱粉誘導体は、従来の誘導体でないアルファー
化澱粉が経時的に老化するのに対し、老化がほとんどな
いため、従来のアルファー化澱粉よりも強い粘着力を有
し、経時的な結着力の変化がほとんどなく、冷凍され解
凍された後にも、冷凍前の結着力を有する６また、本発明の澱粉誘導体は、従来のアルファー化澱粉
と同様に、炭水化物源として有効であり、消化性が良く
、微生物および酵素による分解骨化も優れているため、
餌料原料の養成魚への転換効率が高く、養魚場周辺の海
域の汚染も従来に比して著しく減少できる。

（実施例）以下、実施例を示し１本発明を具体的に説明する。しか
し、本発明は実施例に限定されるものではない。

実施例１魚粉５０部と水５０部を混合したものに、酢酸澱粉のア
ルファー化物とヒドロキシプロピル化澱粉のアルファー
化物をバインダーとして、単独またはＣＭＣと混合し、
各種濃度にて添加し、混練成形し、養魚用餌料を製造し
た。

各試料Ｌｏｇを三角フラスコにとり海水１００ｍＱを添
加し、２５℃、１０分間振盪した後、試料をとり出し、
重量を測定した。対照としてＣＭＣＭｊ粉のアルファー
化物を単独でバインダーとして添加し、同様の操作にて
養魚用餌料を製造し、海水中にて振盪後１重量を測定し
た。この結果を表１に示す。ただし、とし計算により求めた。

表　　　　まただし表中の数値は残存率（％）である。

以上の結果より明らかなように本発明の養魚用餌料は、
バインダーの添加量５〜６％にて良好な結着力を示し、
海水への溶出がすくなかった。

実施例２実施例１と同様の操作にて、養魚用餌料を製造し、−３
０℃にて１週間冷凍保存し、室温にて解凍後、実施例１
と同様の操作にて海水中にて振盪後、重量を測定し、残
存率を計算した。

この結果を表２に示す。

ただし、表中の数値は残存率（％）である。

以上の結果より明らかなように本発明の養魚用餌料は、
凍結解凍後も、良好な結着力を示した。

実施例３本実施例は、澱粉誘導体の消化性が良好であることを示
すために行なった。

酢酸澱粉のアルファー化物とヒドロキシプロピル化澱粉
のアルファー化物の３％濃度の水溶液ＩＱにα−アミラ
ーゼ３Ａ（アルファーアミラーゼ、上田化学工業（株）
製）を０．０３　ｇ添加し、２５℃にて放置し、一定時
間毎に水溶液中の還元糖濃度をシーマンショール法によ
り測定した。還元糖濃度を３％で除した値を分解率とし
た。対照として澱粉のアルファー化物とＣＭＣのＪ％濃
度水溶液に同様の操作を行なった。この結果を表３に示
す。

ただし１表中の数値は分解率（％）である。

以上の結果より明らかなように１本発明の澱粉誘導体は
澱粉とほとんど同じ消化性があった。

（発明の効果）本発明は以上のように構成されているので、養魚場周辺
海域の汚染を防げ、また、栄養分の溶出が少ないので、
餌料の魚体への転換率を高めることができる。

本発明の澱粉誘導体は、アルギン酸ソーダ、ＣＭＣに比
して、供給が安定しており安価である。

さらに、経時的に老化することもなく、凍結後の粘結力
の変化もないため、非常に有益である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）澱粉誘導体をバインダーとして添加することを特
徴とする養魚用餌料。
（２）該澱粉誘導体が、アルキル化澱粉、ヒドロキシア
ルキル化澱粉、カチオン化澱粉、ギ酸澱粉、酢酸澱粉、
リン酸澱粉、スルホン酸澱粉、カルバミン酸澱粉、ジカ
ルボン酸澱粉およびジアルデヒド澱粉の粒子状態を保っ
たものおよびこれらをアルファー化したものである前記
第（１）項記載の養魚用餌料。