JPS6312713A - 全芳香族ポリアミド扁平糸とその製造方法 - Google Patents

全芳香族ポリアミド扁平糸とその製造方法

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JPS6312713A
JPS6312713A JP15274986A JP15274986A JPS6312713A JP S6312713 A JPS6312713 A JP S6312713A JP 15274986 A JP15274986 A JP 15274986A JP 15274986 A JP15274986 A JP 15274986A JP S6312713 A JPS6312713 A JP S6312713A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
a、産業上の利用分野 本発明は、ポリメタフェニレンイソ7タル7ミド系全芳
香族ポリアミドからなる新規な扁平糸、その製造方法、
及び!I*扁平糸をブラシ素材として用いたブラシに関
する。 b、従来技術 ポリメタフェニレンインフタル7ミド系全芳香族ポリア
ミド(以下これを” PMIA ”と略称することがあ
る)は、ガラス転移点が約280℃、融点と熱分解点が
ほとんど同じで約420℃、限界!!!素指数が約30
であるため、耐熱性や離燃性に優れており、また分子の
剛直性も適当なこともあり−C,Nomex■ (デュ
ポン社)。 コーネツクス■(前人)等の名称で繊維として大量に製
造し、市販されている。これら市販繊維は、例えば特公
昭38−870号、特公昭47−50219号、米国特
許第3,360,598号及び特公昭46−38612
号等の明細書に記載されているように湿式や乾式、ある
いは特公昭42−815号記載のような乾式ジェット−
湿式紡糸法も知られているが、いずれにしても市販繊維
はこれらの溶液紡糸法によって製造され℃いる。 このようにPMIAの繊維化を、溶液紡糸法にたよらざ
るを得ない最大の理由は、PMIAは融点が篩(シかも
熱分解点と近接しているために溶融紡糸がきわめて困難
なこと(ある。 溶液紡糸法の問題点としては、溶剤の回収あるいは中和
設備の投資、生産性の低さ等によるコスト高があげられ
るが、この他にさらiCム大な改善すべさ見のがすこと
のできない点として下記の点があげられる。 その第1の点は、溶液紡糸法によっては、円形断面糸で
30 do以上、殊に50de以上の太デニール繊維の
製造がきわめて困難なことである。 その理由は、溶液紡糸後の脱溶媒過程では、一般に外皮
部の溶媒が優先的に逃散するから、外皮がまず最初に凝
固し始めるため、繊維が太くなればなるほど芯部の脱溶
媒が次第に遅れる結果となるからである。すなわち太い
繊維を製造するには、脱溶媒工程な異富に長(とらざる
を得なくなり、実際問題とし工生産困廟となるばかりか
、物性的には表面と内部の脱溶媒差によって微細@造に
大きな差が生じて極端なスキンコア構造となり、使用に
耐えない程度になってしまうからである。 このような問題点は扁平糸を得ようとする場合、扁平断
面の厚さくtlをあまり太き(とれなくなる現象につな
がってくる。浴液紡糸法において、円形断面糸を得よう
として円形ノズルで紡糸しようとし壬もl Odo以上
になると糸の断面はマユ型に歪んでくることかられかる
ように、扁平断面ノズルで扁平糸を得ようとする場合、
扁平断面の厚さをU、03sn以上にすることはきわめ
て困難である。 その第2は、溶成紡糸t℃使用したη機溶剤や易溶化助
剤とし℃の無機塩類が最終製品に残ってしまうことであ
る。l’MIAの溶液紡糸に使用される溶剤としては前
記引用文献に記載されている如く、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等の
非プロトン極性溶剤が使用さn、また前記無機塩類とし
ては、塩化リチウム、塩化カルシウム等の周期律表第■
族又は■族の金属のノ・ログン化塩が使用されている。 これらの浴剤や無機塩類が最終製品に残留していること
は、分析結果から明らかであり、%KW剤が1%近りI
A留し℃いる事実は耐熱性等への悪影響のみならず、医
療。 食品関係の使用への制限が懸念される。 本発明者の知るところによれば、湿式や乾式法等の溶液
紡糸法によつ℃、完全に前記溶剤の残留しないPMIA
繊維を得ることは、実際問題とし℃きわめて困難である
。溶媒の除去に関し℃は上記市販繊維の場合はたかだか
直極にして数10ミクロン程度であることを考慮すると
厚さが0.03m以上の扁平糸を溶液紡糸法で紡糸して
溶剤を完全に除去することはほとんど不可能であること
が理解されよう。 溶液紡糸法の問題点のM3は、太デニール化するほど繊
維断面が歪んでくることである。このことは、脱溶媒過
程に起因するもので、扁平糸の場合は、扁平面が歪んで
波打ったり断面が一様でなくなったりし℃所望の均一な
扁平断面になりにくい。 ところで、一般に扁平糸を製造する方法とし℃フィルム
状物を一定巾にスリットする方法が知られているがPM
IAの扁平糸に関してもフィルムから製造することの6
1能性が残されている。 PMIAのフィルムに関しては特開昭58−21292
0号、特開昭59−108035号等で公開されている
如(溶液法で製造可能である。 しかしながら、0,03v+を以上の厚さのフィルムを
製造することが困難である点、非プロトン性極性溶剤を
完全に除去することが困難である点は繊維の場合と全く
変らない。 一方、本発明者は、かつて他の共同研究者とともに、全
芳香族ポリアミド1合体を溶融紡糸して剛毛を製造すべ
く種々研究し、これに成功し特開昭57−192436
号、特開昭58−109618号9%開昭58−109
619号及び特開昭59−144607号の各公報にお
いて提案した。 上記提案Kidける製造方法の要点は、実質的に固体状
の全芳香族ポリアミドを、通電加熱された薄いメツシュ
状の紡糸口金で瞬間的に浴融し、該全芳香族ポリアミド
が実質的に繊維形成能を失わない時間内に該メツシュ状
紡糸口金の多数のm隙から吐出させ、強制引取りしつっ
ただちに冷却固化する方法である。 このような提案によるPMIA系剛毛は、従来の溶液法
による細デニール繊維では考えられなかった用途分野に
11々適用され得ることがわかったが、高度の力学的耐
久性に関してはより一層改良されることが望まれた。た
とえば、特開昭58−136311号で提案した如く耐
熱性ブラシとしては、!わめて有用であることがわかっ
たが、大きな曲げ変形をともなう苛酷な条件下での長時
間使用には剛毛がブラシの根元で折れる現象が度々みら
れた。 また、この剛毛な織物にして耐熱ベルト等に使用する場
合、さらに高度の力学的耐久性と同時に剛毛の均一性が
要求された。 そこで本発明者は、このような問題点を解決すべく下記
の如く種々解析を進めた。その結果、上記本発明者の提
案にとられれることなく大きく発想を転換し、本発明に
到達したものである。 すなわち、デニールが大きくて折れにくい剛毛をつくる
には、単純に断面を扁平化することが一つの有効な手段
であるが、上記提案の繊維は長さ方向に不規則な周期的
に断面積の大きさの変化を有しており、繊維円断面変動
係数CV(F)が0.05〜1.0の範囲にあり、形成
された繊維の断面は不定形でおおむね非円形ではあるが
扁平ではなく、本発明の対称とする均一な扁平糸とはか
げはなれ℃いる。 一方、PMIAの剛毛に関し、タフネス9.耐曲げ疲労
性9弾性回復性等のいわゆる力学的耐久性を増大させる
基本的な手段を更に種々検討した結果によれば、PMI
Aの分子を結晶化させず圧配向させることがきわめて有
効であることが判明した。このことは、PMI Aが元
来硬い分子骨格からなっており、ガラス転移点(Tg)
が約280℃ときわめて高い為と推定される。 ところが前記の提案では、金網等の多数の細隙を有する
薄いメツシュ状紡糸口金を使用するため、口金における
PMIAの温度を瞬間的にPMI Aの融点(Tm )
の近傍まで上げて粘度を下げて紡糸するために、一種の
三次元架橋構造が形成され、紡糸によって固有粘度が増
大していることが明らかとなった。従ってこのような繊
維を延伸して配向化させるためには、架橋をほどいてや
る必要があるから後述の如く延伸操作上はきわめて問題
であった。 一般に、繊維の配向を上げる有効な手段とし
【延伸手段
が知られており、PMIA繊維の延伸に関しては、特公
昭38−870号、特公昭42−815号、特開昭52
−18920号等の公報に記載されているように温水延
伸や熱板鶏伸等が公知である。 しかしながら、これらはいずれも溶液紡糸法で紡糸され
た残留溶剤を含む未延伸糸の延伸に関するものであって
、残留溶剤を全く含まないPMIA繊維の延伸挙動は、
驚くべきことに事慣が−変することが本発明者の研究に
より明らかとなった。すなわち、溶液紡糸されたP M
 I A未延伸糸に残留する高々Ie2%の非プロトン
系極性溶剤はPMIAのガラス転移点をあいまいにし、
温水の如き低温でも可能なほど延伸を容易にし、ざらK
M晶化温度を実質的に低温側に移動させて結晶化を容易
にしている。 ところが本発明者の研究では非プロトン系極性溶剤を実
質的に含まないPMIA愼維は、280℃近傍に四重な
ガラス転移点(Tg )を有し、360℃近傍に結晶化
ピーク温度を有しており、従って、繊維を′rg近傍の
温度まで昇温しなげれば延伸は困難であり、360℃近
傍まで昇温するか、あるいはより低温で長時間熱処理す
るかしなければ結晶化もあまりしないことが判明した。 すなわち、非晶配向構造のPMIA繊維を得るには非プ
ロトン系極性溶剤を実質的に官まない、PMIAの未延
伸糸を、1g近傍の結晶化しない温度で高倍率に延伸す
ればよいと推察される。 以上の知見によれば、前記提案のpMIA繊維は、非プ
ロトン系極性溶剤を実質的に含まない点で好都合である
が、前記提案のPMIA#L雄は下記の点で不利であっ
たといえる。 (イ) 未延伸糸が架橋しており、架橋をほどいて配向
させることが困難 (ロ) 断面変動係数が大きいため、1g近傍の温度で
延伸すると張力が増大し、細い部分での切断が多発し、
高倍率で工業的に延伸することが困難 (ハ) メツシュ状紡糸口金で紡糸するため、繊維本数
が多(、繊維が1なりあつ℃集束されているため集束体
内部の繊mまで短時間で一様な乾熱温度にする適当な工
業的手段がない(延伸ゾーンを長(すると細い部分の入
る確立が増大し、一層切れやす(なる)尚、延伸の固1
1!性については扁平糸の扁平度が大きいほど増加する
点を考慮すると、この提案の方法でたとえ扁平糸ができ
たとしても、延伸はほとんど不可能であると推測される
。 C0発明の目的 本発明の目的は、全繰返し単位の少くとも85モル%が
メタフェニレンインツクルアミド単位である全芳香族ポ
リアミドを主成分とする全芳香族ポリアミドの扁平糸を
提供することである。 本発明の他の目的は、非プロトン性極性溶媒を実質的に
含まない、換言すれば全芳香族ポリアミドを非プロトン
性極性溶媒に溶解して溶液紡糸して得られた全芳香族ポ
リアミド繊維とは全く異なる新規な全芳香族ポリアミド
扁平繊維を提供することである。 本発明のさらに他の目的は、非プロトン性極性溶媒を実
質的に含有し℃いず、実質的に非晶質である全芳香族ポ
リアミド扁平糸を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、全芳香族ポリアミドの明瞭
なガラス転移温度を示し、しかも該ガラス転移温度にお
いて延伸したとき、定荷ム下で非常に大きい熱収縮率を
示す延伸可能な全芳香族ポリアミド扁平糸を提供するこ
とにある。 本発明のさらに他の目的は、溶液紡糸では製造すること
が非常に困難であるか又は実質的に不可能な少くとも厚
さが0.03mの全芳香族ポリアミド扁平糸を提供する
ことKある。 本発明のさらに他の目的は、耐曲げ疲労性に優れ、しか
も伸張弾性回復性やタフネス等の力学的性質の優れた実
質的に非晶配向質の全芳香族ポリアミド扁平糸を提供す
ることである。 本発明のさらに他の目的は、上記の優れた力学的性質を
有する扁平度が少くとも5以上のテープ状形態の全芳香
族gリアミド扁平糸を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、上記の如き本発明の全芳香
族ポリアミド扁平糸を製造する方法を提供することにあ
る。 本発明のさらに他の目的は、高温下で耐曲げ疲労性の優
れた全芳香族ポリアミド扁平糸をブラシ素材として使用
したブラシを提供することにある。 本発明のさらに他の目的及び利点は以下の説明から一層
明らかとなるであろう。 d0発明の構成 本発明者の研究によれば、上記本発明の目的は、全繰返
し単位の少くとも85モル%がメタフエニ/ンイソ7タ
ルアミド単位である全芳香族ポリアミドを主成分とする
扁平糸であり、下6己 (1)〜 (曲 (1)  非プロトン性極性溶剤を実質的に官有せず、 (11)  下記式で定義される扁平度(FL)が少く
とも1.5の扁平断mlを有し、 (11D  該扁平断面の厚さくtlが0.03〜3f
iの範囲にある、 の条件を満足することを特徴とする全芳香族ボリアミド
扁平糸により達成されることがわかった。 また本発明のさらに他の目的は、該全芳香族ポリアミド
のガラス転移温度で1.5倍に延伸したとき、下記式で
定義される最大熱収縮率(S)が少くとも20%を示す
ことを特徴とする第1項記載の延伸可能な全芳香族ポリ
アミド烏平糸によって達成される。 また、本発明のさらに他の目的は%実質的に非晶配向質
であって、下記式で定義されるシルクファクターSFが
少くとも8であることを特徴とする第1項記載の全芳香
族ポリアミド扁平糸によって達成される。 5p=stx、/’i 本発明のさらに他の目的は、全繰返し単位の85モル%
以上がメタフェニン/インフタルアミド単位である全芳
香族ポリアミドを主成分とする成形物を、予熱ゾーン、
軟化ゾーン、保温ゾーンよりなる紡糸工程に連続的に供
給し且つ下記fal〜(f)の条件を1足するように実
施することによって達成される。    。 (a)  該成形物は、空隙率(8%)が5%以下であ
り且つ少くとも一方向が一様な断面を有する形状を有し
たものであり、 (b)  該成形物を、該成形物の定められた一様な断
面の垂直方向に実質的に形態を保持したまま移動し得る
通路を有する予熱ゾーンに強制的に押込み、 (c)  該予熱ゾーンにおいては、該成形物を、全芳
香族ポリアミドのガラス転移点(TgC)より20℃高
い温度(Tg+20℃)を越えない予熱温度(TpC)
まで酸次子熱しつつ予熱ゾーンの末msまで移動させ、 (dl  次いで、予熱された該成形物を、少くとも末
端部がオリフィスで構成された細化通路を有する少くと
も31ulの長さの軟化ゾーンに圧入させ、 (cl  該軟化ゾーンにおいては、予熱温度(TII
IC)の成形物を、下記式な満足する軟化温度(T11
℃)に至るまで咳細化通路内でA速加熱して、該オリフ
ィスから保温ゾーンへ吐出させ、 (Tg+4(1℃) <Ts <(’rm −20℃)
(f)  該保温ゾーンにおいては、該オリフィスの吐
出口近傍温度(Tk℃)を Tg < Tk <(Tm −20℃)を満足する範囲
に維持しつつ、吐出させた全芳香族ポリアミドを、少く
とも1.2のドラフト比で引取る 本発明のさらに他の目的は、前記(flの保温ゾーンを
経た扁平糸を下記式を満足する範囲の温度(Td )の
延伸ゾーンに導いて少くとも1.3倍に乾式延伸するこ
とによって達成される。 (’rg−20)℃くTdく(Tg+40)℃〔ここで
、Tdは延伸ゾーンの延伸温度を示す〕本発明における
ポリメタフェニレンイソ7タル7ミド系全芳香族ポリア
ミド(PMIAと略称)は、全繰返し単位の85モル%
以上がメタフエ二ンンイソ7メル7ミド単位であるホモ
ポリアミド又はコポリアミドである。このPMIAは、
アミン成分とし℃メタフェニレンジアミンを用いるか又
はそれと他の芳香族ジアミンを用い、酸成分としてはイ
ソフタル酸又はそれと他の芳香族二塩基酸又はその誘導
体を用い℃憲縮合したものである。 本発明のPMIAの具体的製造法は、特公昭47−10
8(43号公報記載の界面重合法が好ましい。なぜなら
ば、この方法によれば、本発明の剛毛を′maする際の
原料となる成形物を成形する為にきわめて好適な多孔質
凝集粒子状を呈し、しかも非プロトン系極性浴剤を実質
的に含有しないPMI Aが得られるからである。多孔
jx凝集粒子状のPMI Aがテトラヒドロフラン、N
、N−ジメチルホルム7ミド、 N、N−ジメチル7セ
ト7ミド、テトラメチル尿素、N−メチルビaリドン、
ジメチルスルホキッド、ヘキサメチルホスホルアミド等
の非プロトン系極性溶剤を含むか否かは、ム縮合法及び
精製法によつ工推定できるが、ガスクロマトグラフィー
等の分析手段によって知ることができろ。たとえば本発
明の扁平糸の素原料として好適な多孔質凝集粒子のPM
IAを製造する界面重合法では、メタフェニレンジアミ
ン及びイソフタル酸クロライドの溶剤としてテトラヒド
ロフランを用いるのが好しいが、界面重合によって得ら
れた粒子の水洗・乾燥物には沸点の低いテトラヒドロフ
ラン(bp66℃)の残留は認められない(ガスクロマ
トグラフィーの分析ではIP以下)。本発明しおける扁
平糸はその製造工程に溶剤を使用することが全くないか
ら、素原料に溶剤が含まれない限り、扁平糸自芽に溶剤
が含まれる可能性は全(ないが、テトラヒト−7ランの
ように沸点の低い溶剤であれば素原料であるPMIAの
粒子に若干含まれてい又も本発明の方法によれば、実質
的に溶剤を含まない扁平糸が得られる。 本発明のPMIA扁平糸は上記の如く、実質的に非プロ
トン系極性溶剤を含まないことを特徴とするが、ここで
実質的に溶剤を含まない扁平糸とは、ガスクロマトグラ
フィー等の分析手段で検出される前に!浴剤型が0.0
1 j[鷺%以下、好ましくは0.001 !it%以
下であるものをいう。 本発明者の研究結果によれば、用途的には医療分野1食
品分野に関し℃は0,001 、mt%以下が望まれる
が、扁平系自身の延伸による非晶配向化の観点からは残
留溶剤量を0.01 im%以下にすべきである。溶液
法で製造されているPMIA*1aKd留する浴剤は、
N、N−ジメチルアセトアミドJPN−メチルピロリド
ン等の高沸点の溶剤が多いが、正確に分う[シてみると
染色仕上加工したe、vIJからでさえ、0.3%程度
、普通の糸線で1〜5%の含有が認められた。 本発明のPMIA扁平糸は下記式で定義される扁平度(
FL)が少くとも1.5の扁平断面を有している。 ここで、扁平#面の厚さく1)は、i1図に例示するよ
うにP M I A扁平糸の長さ方向に垂直な断面(こ
れを単に扁平!!’r面と略称する)に外接する千行二
直線(1,1,L′1)のうち間隔が最も短いものを採
用して、その間隔tで定義する。また、扁平断面の幅(
W)は、上記間隔tを有する千行二直線に直角方向で扁
平断面に外接する平行二直’fa (Lw、 L’w 
)の間隔Wで定義する。 扁平度が1.5未満のPMIA扁平糸は、耐曲げ疲労性
への扁平効果が少(ブラシ素材としても特記すべき特徴
が発揮されないし、テープ状扁平糸としての活用も望め
ない。 ブラシ素材として好適な扁平度(FL)は2〜5の範囲
である。またテープ状として各種産業資材に活用する場
合の扁千度(F’L)は20〜5008度が好適であり
、この場合、扁平面(Lt、L’を側の面)が冥質的に
平行でなめらかであることが*喪である。このようなテ
ープ状の扁平糸は後述の如く本発明の方法によって始め
て形成された。 本発明の扁平断面糸の厚さくtlは0.03〜3Rの範
囲にある。 厚さが0.03關未満の扁平糸は、ブラシ素材として柔
かすぎて不適当である。 厚さくtlが3flを越える扁平糸は、ブラシ素材とし
℃は太すぎること及び折れ品さの為に不適当である。 ブラシ素材とし℃好適なfil−+L糸の厚さくtlは
0.1〜1fiの範囲でありさらに好ましくは0.2〜
0.5 u&の範囲である。 テープ状扁平糸として使用する場合は0.05〜0.5
襲の範囲の厚さが好ましい。 またプラスチック成形材料として使用する場合は0.3
fl〜2富冨の範囲の厚さが好適である。 本発明の全芳香族ポリアミド扁平糸の1つは、m記の如
く、(1)非プロトン性極性溶剤を実質的に含有せず、
(11)扁平度が少くとも1.5の扁平断面を有し、(
11力該扁平断面の厚さ11)が0.03〜3鵡の範囲
にあるという%徴に加え、実質的に非晶質の=キ分子構
造を呈する下記如@延伸可能な扁平糸である。すなわち
、該全芳香族ポリアミドのガラス転移温度で1.5倍に
延伸したとき、下記式で定−される最大熱収縮率(S)
が少くとも20%を示すことを特徴とする逸伸可能な全
芳香族ボリアミド扁平糸である。 Lo −Lp S = −X 100 (%) 1科の長さである。             jこの
定荷重下の最大熱収縮率を両足するための具体的な装置
としては、熱機械分析装置(TMA)が好適であり、本
発明者は、理学1!t#fk鞠製のサーモフンツクスT
MA装置を使用し、第2図のようなグラフの収縮ピーク
(P点)から最大熱収縮4(8%)を下記式で求めた。 本発明者の研究結果によれば、この定荷重下の最大熱収
縮率(8%)は、分子構造的には非晶配向の簡便な尺度
であり、種々の力学的耐久性を向上させる目安でもある
。 このような扁平糸は、延伸し′″CC容易晶配向構造糸
を形成することが可能であるという点で有用であること
はもちろん、織物にしてからTg  近傍の熱を加えて
大変形させることも容易であり、不用な結晶が形成され
ず強靭となるという利点を有する。またプラスチック成
形材料として、曲l1li変形させて種々の成形品を成
形することができる。 本発明の全芳香族ポリアミド扁平糸の他の1つは、前記
の(1)〜(11公の峙*に卯え、実質的に非晶配向の
分子構造を呈する下記の如@扁平糸である。すなわち、
下記式で定颯されるシルクファクターSFが少くとも8
である全芳香族ポリアミド扁平糸である。 5F=stxF 本発明で定義される実質的な非晶配向質とは定荷重下の
最大熱収縮率か少くとも10%を示すものをいう。 尚、本発明のpMIAが非晶質であることは、広角Xi
#回折法によって回折図形に結晶化ピーりがほとんどあ
られれないことによって確認でさる。 本発明のブラシは、実質的に非晶配同貞であってシルク
ファクター(SF)が少くとも8である全芳香族ポリア
ミド扁平糸をブラシ素材として用いたブラシである。 全芳香族ポリアミドはその分子骨格が剛直であり、太デ
ニールにすると折れ易くなるきらいがある。本発明者の
研究貼未によれば、分子の隔欠構造?非晶配向質にして
シルク7アクター(s F)を成る程度あげることによ
り耐曲げ疲労性が大巾に向上することが明らかとなった
が、これに加え繊維の断面形態を扁平にすることにより
驚くほど耐曲げ疲労性が向上し、これをブラシ素材とし
て用いたブラシの耐久性は同じ厚さの非扁平′Ifr血
糸(扁平1!L1.5以下ンを用いたブラシの約2倍以
上の耐久性を示した。 扁平糸の耐曲げ疲労性が高い原因としては、そのfi 
(oI学的安因も考えられるが、驚くべきことに本発明
の扁平糸はそれのみの理由によっては説明できないほど
優れている。このことは、後述の新規な本発明の方法と
関係しているものと推察されろ。 本発明のブラシは全芳香族ポリアミドが本来有し℃いる
耐熱性に加え、やや弱点とされた耐曲げ疲労性が大巾に
改善された上記扁平糸をブラシ素材として用い℃いるた
め、チャンネルブラシ、0−ルプラシ、ポリッシャーブ
ラシ、チューブブラシ、ハンドブラシ等の形で、工業分
野1食品分野、医療分野等広い分野に応用できる。 以上述べた本発明のPMIA扁平糸が、本発明の新規な
製造方法によってはじめて得られることは下記の詳細な
説明及び夾施例から明らかとなろう。 本発明の方法に用いられるPMI Aの成形物は!3図
に示すように、少くとも一方向(図面では2方向)が一
様な断面を有する形状を有しかつ空隙:4(#%)が5
%以下のものである。 ここでい52隙率(1%)とは、成形物の見掛げの体積
なVa 、成形物を構成するPMIA成分及びその他の
第2成分の真の体積をvr  としたとき下記式で定義
される。 本発明の剛毛な!181造するためには、空隙率(6)
が5%以下、好ましくは】%以下の成形物を原料とすべ
きである。Sが5%以上を越えた成形物を用いた場合は
、製造過程で剛毛内に多数ガスが混入し、剛毛の力学的
性質が低下して目的とする剛毛の製造が困難になる。 上記PMIA成形物の製造方法は特定されるものではな
いが、非プロトン系極性溶剤を含有させるべきではない
ので、前記界面ム合法による多孔質の凝集粒子状粉体を
圧縮成形する方法が好ましい。圧縮成形の条件は、成形
物の形状によって揮々異るが、PMIAのガラス転移点
(TgC)以上融点以下の温度及び20〜100に9/
ctlの圧力で実施すべきである。 成形物の一様な町面は第3図の如き長方形が扁平糸を製
造する上で最も好ましいが、円形あるいは他の形状でも
使用不可能ではない。いずれにしても、長さ方向に実質
的に一様であることが必要である。またこの成形物は特
別の場合を除いて有限の長さを有するから、原料として
の複数の成形物の一様な断−〇形状及び面積は実質的に
同一でなければならない。 第3図の如き板状の成形’mh、第4図の如き圧縮成形
機によつ℃下記の如く製造することができる。 まず、原料としてPMI A粉体を用意し、好ましくは
その粉体を200℃機反に予熱した上、上加熱盤2が図
面裏方向にスライドして上部がひらいている圧縮成形機
内に供給する。次に、上加熱盤2を図面・表方向にスラ
イドさせて蓋をし、油圧シリンダー8のピストンを上方
に作動させて漸次昇圧してゆ(。 この圧縮成形器の外壁すなわち、上加熱盤2゜加熱枠3
.下加熱盤4内には全℃ヒーターが内蔵されており、3
00〜350℃にコント一一ルされている。#i欠昇圧
つづけてゆき、やがて圧力が1〜2 (J 時#st 
、好ましくは3〜10ゆ/−に達したら、ピストンの作
動を1時停止させる◇ピストンの停止と同時に圧縮圧は
減少しはじめるが、その圧力がl/10以下、好ましく
は実質的に0に降圧したら再びピストンを作動させて昇
圧を開始する。 圧縮圧が1〜20 K9/adに達した段階でのこの1
時停止過程は、PMIA扮床果合体の内部への均一な水
分の封じ込め、空気、余分な水分の除去等の役割をはだ
す上できわめてム要である。 この1時停止過程は少くとも1回は必蒙であり、好まし
くは2回、さらに好ましくは3〜7回もうけるべきであ
る。すなわち、第1jJltlの1時停止a程で圧力が
実買幻に0になったら再び昇圧を開始し、圧力が1〜2
0時/cd K遍したら2回目の1時停止過程をもうけ
、圧力が実質的に0に達したらまた外圧を開始する。上
記の昇降圧操作を終了したら最終的な外圧を少くとも3
0に9/cdにして、必要ならば一定時間七の状態を保
持して密度の均一化をはかり圧縮成形を終了させる。成
形物の取り出しは、第4図の成形器の場合、上加熱盤2
を図thi狐方肉方向ライドさせ【上部を解放してから
、ピストン7を上方に作動させ、PMI A成形物を外
部に押し出し1行う。Pl[A成形物が成形器の内壁に
粘潰すると取り出しが困翔となる場合があるので成形器
の内壁をフッ素樹脂加工しておく等の燻型対木をほどこ
すことが望ましい。 空隙率(glが5%以下の成形物を得るには少くとも3
0 kg/d必要である。冥際の圧縮成形では成形器の
内壁との摩擦抵抗があるから50〜IQOkg/cyl
にすることが望ましい。 第5図は、第3図の板状成形物を中間原料とし、本発明
の剛毛を製造する装置の概略図である。 第5図におい℃、PMIAの板状成形物10は、定めら
れた一様な断面の垂直方向(2方向)を上に向けて、す
べり台20上に図の如(多数並べられる。このように並
べられた成形物10の第1番目の成形物は、エアシリン
ダー30にとりつけられた押上板31によつ℃上方に押
上げられ、送りローラー32に把持されてさらに上方に
押上げられ、押込ローラー34に供給される。ところで
、成形物10をm久上方に押し上げるためのエアシリン
ダーの作mは、光電・a33によつ1コントロールされ
ている。すなわち、成形物10が送りローラー32で送
られ光を管の光を遮ったら、エアシリンターのピストン
を下方に作動させ、押上げ板31を下方に下げる。これ
につれ℃すべり台上の成形物10に′i並んだまま成形
物1枚分だけ下方向に移動し、押上板31の上に1枚の
成形物が配置されることになる。一方、送りローラー3
2で送られた成形物が、押込ローラー40に把持され上
方に移動し、やがて光11!fの光を遮らなくなったら
、エフシリンダーを作動させピストンを上方に移動させ
℃、再び一枚の成形物を送りローラーに供給する。以上
の動作を繰返し実行することによって成形物をたえず押
込ローラー40に供給することができる。ここで押込ロ
ーラー40に供給する成形物を常に密着させるには、送
りローラー32をトルク回転にし、供給する成形物が押
込ローラー40に把持され℃いる前に成形物に密着する
までは、高速回転し、密着したら押込ローラ−400速
度に対応し℃トルク回転させることか肝要である。 次に押込ローラー40(図面では5組の対−−ラー)で
強固に把持されつつ一定速度で移動する成形物10は予
熱ゾーン(Zp)に供給される。 この際、予熱ゾーンは該成形物1の定められた一様な断
面の垂直方向(2方向)K実質的に形態を保持したまま
移動し得る通路を有することが必要であり、J@5図の
装置は、その通路を成形物の定められた一様な断rkU
(a X b )より若干大きい程度の相似形断面を間
を有する2つの予熱ボックス50.51で形成している
。 pllの予熱ボックスの壁にはヒーターHがうめ込まれ
ており、通路の温度は正確にコントロ−ルされる。 第2の予熱ボックスの外壁は冷却ファンがとりつけられ
又おり放熱容易な橋!になっている。 このような予熱ボックスによって形成された予熱ゾーン
において、PMIA成形物は、PMI Aσ)ガラス転
移点(Tg’C)より20℃高い温度を越えない予熱温
度(Tp℃)まで漸次予熱されつつ予熱ゾーン(Zp)
の末端部まで移動される。 この予熱温l5i(Tp℃)は、pMIAの成形物の内
部温度を測定し1制御すぺさであるが、予熱ゾーンの長
さくZP)すなわち予熱ボックスの長さを十分長くとり
、通路の温度なTp  に制御することにより間接的に
制御可能である。 好ましい予熱温度(Tp)は、予熱ゾーン内の成形物が
高い押込み圧によっても、実質的に断面が変らない最大
の温度くすべきである。 もしTp  が高すぎると、予熱ゾーン内の成形物が熱
により軟化してその断面形態を大きく変えてしまい、予
熱ボックスの内壁と粘着しあるいは座屈して通路内でつ
まってしまうし、逆にTp  が低すぎると矢の軟化ゾ
ーンであまりにも急速に温度を上げざるを得な(なり、
昇温むらが発生する。 予熱温度Tp及び次の工程の軟化温度T3の適当な範囲
は、非プロトン系極性溶剤を実質的に含まないPMIA
f&維の熱的変化にともなう種々の挙動を詳細に検討す
ることによって見出された。 たとえば、示差熱分析(DTA)や示差走査熱菫測定(
DSC)によれば、ガラス転移点(Tg)や融点(Tm
 )を知ることができる。DTA JPDSCで得られ
る’rg ’P Tmは測定条件によって若干具なるこ
とがあるので本発明では、理学電機■製Tf(ERMO
FLEX  DSC−8230を用い、チッソ中で2ミ
リグラムのサンプルを2℃/分の速度で昇温させ測定し
た1)SC曲線において、ガラス転移温度領域(280
℃附近)の変化曲線からTg  とTg−を読みとりそ
の中点をもってTgと足め、#解温度領域(420℃附
近)の吸熱ピークをもってTmと定めた。 また、このDSC曲線曲線IAの結晶化ピーク(Tc)
が360℃附近にあることも明らかとなった。 尚、従来の溶液法で得られた繊維には、未甑伸糸延伸糸
いずれにも非プロトン系極性溶剤が含まれ℃おり、これ
らを熱分析してもDSC曲婦0形状は全く異な’) T
g 、 Tm、 Tc等は不明瞭であり、検知し難いの
で、これらの特性値に関する知見はきわめてあいまいで
ある点に注意を要する。 一方、熱重菫分析(TGA)から熱分解点が求められ、
PMIAに関してはrmとはy同じであることがわかる
。昇温速度10℃/鰭による空気中のTGA曲mを詳細
に調べ℃みると、このようなおそい昇温速度では380
℃附近からゆるやかなX量減少傾向がみられる。従って
この程度の温度状態を長く保持することは好ましいこと
ではないことがわかる。 さらに動的粘弾性測定装置や熱機械分析装置によればp
MIAの熱的変化にともなう力学的性質の応答を知るこ
とかで@心。これらの測定結果によれば約(Tg −1
0℃)からl1lIL性単の低下が大さくなり始めるが
約(Tg+20℃)までは粘性的な抵抗が強く外力に対
し℃あまり大き(げ変形しない。しかしながら約(Tg
+40’C)からきわめて急速に軟化しはじめ流動性が
発生する。本発明者はこの温度を)’MIAの軟化点と
呼んでいる。 以上のような基礎的検討Mi来をふまえ、pMIA成形
物の予熱温度I′rpを1々変えて押込み実験をした結
果によれば、予熱温度がL’g + 20℃を越えると
PMI Aを押出すに必要な最低の圧力(約20 kp
/i )でも成形物は予熱ゾーン内で圧縮変形し、成形
物のffI面が拡大した9座屈したりして、予熱ゾーン
の通路の内壁に粘潰し、−A路での移動がなめらかに行
われなくなる。 予熱温度の具体的な設定にあたっては、軟化したPMI
A′?:JIiXP−断面/ズルから押出すのに必要な
圧力を考慮jる必要がある。この圧力は軟化ゾーンの構
造や軟化温度等積々の要因によつて変るが、本発明者の
爽験紺呆によれば20′Kg/i〜1000 kg/c
fflの範囲であり、必要な圧力は押込ローラ一群4の
数の増大によつ1得られる。予熱ゾーンの成形物のi水
均役割扛、軟化したPMIAtt後述の扁平断面ノズル
から押出す為のいわばプランジャーの如きものであるか
ら災質的にその形fl’Y保持していることが1要であ
る。従つ℃高圧押出しの際は、弾性率の低下が大きくな
りはじめる温度(Tg −10℃)以下にすべきである
。しかしながら予熱温度をあまり低くしすぎると軟化ゾ
ーンでの昇温か困難となり、押出し速度があげに(くな
る。予熱温度の好ましい範囲は(Tg −30℃〕乃至
(Tg−10℃)である。 本発明におけろ予熱ゾーンの長さはZp  は、成形物
の内部の温度を上記の予熱温度まで昇温させるに十分な
長さを有している。Zp  の十分な長さは、成形物の
内部に測温体を導入して実測するかもしくは熱伝導の理
論計算をしてから安全係数を掛けて設定する。従って予
熱ゾーン内を定速で移動する成形物の温度は、予熱ボッ
クスの温度なTp  に設定しておけば、予熱ゾーンの
途中でTp K達し、この温度を保持したまま予熱ゾー
ンの末端部まで移動する。ここでいう予熱ゾーンの末端
部とは、久の工程の軟化ゾーンの入口へ至る約1fJm
以内の箇所をいう。 理想的には予熱温度Tp  は予熱ゾーンの完全な末端
までTg + 20℃を越えない温!に保持されるのが
望ましいが、軟化ゾーンの入口へ至る約10mm以内の
部分なら、熱伝導の関係で若干越えても差支えない。し
かしながら予熱温度゛rpは軟化ゾーンのできるだけ直
前までrg+20’cを越えないように工夫すべきであ
る。 2g5図の例では、予熱ゾーンが第x、y、zの予熱ボ
ックスにわけられ′Cおり、第1の予熱ボックスはヒー
ターHによってTg−(20〜40℃)程度にフントロ
ールされ、第2の予熱ボックス51は軟化ゾーン(口金
)60からの熱伝導とファンによる放熱及び第1の予熱
ボックス50への熱伝導の熱バランスで平均温度をTg
程度におさえている。PMIAの場合、本発明の方法に
従えば軟化ゾーン(口金)と予熱ゾーンの温度差は約1
00℃あるρ・ら軟化ゾーンの装置から予熱ゾーンの装
置・\の熱移動を出来るだけ少くすべきである。その対
策の1つが対流による熱伝達を少(するために軟化ゾー
ンの装置を予熱ゾーンの装置の上に配置したことであり
、他の1つは第2の予熱ボックス51と軟化ゾーンを形
成する口金60の接触面積を最小にしたことである。 さて、以上の如き予熱温度Tp  に予熱された成形物
は、第5図の長さZs  で示される軟化ゾーン、すな
わち少くとも末端部が扁平断面ノズルで構成された細化
通路を有する少くとも長さ3fiの軟化押出し部に供給
される。 この軟化ゾーンの役割は、第一に予熱されたPMIA成
形物を均一な軟化温度′r8  まで急速加熱して軟化
することであり、第二に軟化されたPMIA成形物の内
部に細かいすり変形や伸び変形を与えて成形物の形を(
ずし分子相互を密層することKよって、不運問な多数の
PMIA成形物を連続軟化物に変換することであり、第
三に該連続軟化物を扁平#面ノズルから均一に吐出させ
ることである。 以上の役割を有利にはたさせるために楕々工夫な袂する
が、1例を第5図の軟化ゾーン近傍の拡大図である第6
図で示す。すなわち、予熱ゾーンにおいてTp  に予
熱された成形物は、第6図の如き口金60として構成さ
れた逆V字型インレット部Iと図面垂直方向に近接して
多数配置された扁平断面ノズル部Nからなる細化通路を
有する軟化ゾーンに圧入される。 この口金60には図の如き円形断面のカートリッジヒー
ターが封入され1おり、圧入され工(る成形物を軟化温
度(′rg+4 o ℃<TsりTm −20℃)まで
急速加熱する為に必要な熱鎗な供給する。このような単
純な軟化ゾーンでは、インレット角θと軟化ゾーンの長
さz3  が、第2、第3の役割をはだす上できわめて
1喪である。本発明者の検討結果によれば、2o0<θ
く60°がインレット角とし又好適であり軟化ゾーンの
沃さZs  は少くとも31Il1以上、好ましくは5
〜20m必安である。Zaが3fiより短かい場合特に
注意すべきは成形物の隣接部が扁平ノズルから吐出され
たとき、ドラフトにより切断し℃しま5ことである。 軟化ゾーンの形状とし曵、下記式で定義されろ細化通路
の細化度(α1がム戟である。 この細化度(α)があまりKも大きすぎると、PMIA
の温度が内部まで均一なTsにならなかったり、成形物
相互の隣接部でのfi直が弱くなり糸切れの原因となる
。また、αが小さすぎると通路での背圧が大きくなりす
ぎ、ノズルかもの押出しが不安定罠なり、扁平糸の断面
変動係数Cvが増大する。αの好ましい範囲は0.01
くα<0.3であり、さらに好ましυ’!し1tao・
02 ≦、o<  ≦10.17゛あ3゜尚、第6図に
示す口金60における扁XfL断占ノズル部(N)近傍
の上面拡大図を5g7図に示す。 第7図においてノズルの′4さくT)と@(W)は、製
造する扁平糸の厚さと巾に対応して適宜設定すればよい
が、本発明の扁平糸に適用されるT及びWは、T = 
0.1〜6 ta 、 W = 0.5〜100nの範
囲が好ましい。 PMIAの軟化@度Tsは、前記PMIAの熱的変化に
ともなう種々挙動から明らかなように、Tg + 40
℃<TS に、 T’m −20℃の範囲に設定すべき
であるが、Tg + 50℃<: Ts <Tm −5
0℃の範囲が均一で物性の優れたpMIA扁平糸を製造
する上で好ましい。なお、PMIAの軟化温度TsはP
MIAが軟化ゾーンではy一様な温度に違した部分、た
とえば、第6図の例ではインレット部の端部に測温体を
導入して到温し口金のヒーターHをコントa−ルするの
が望ましい。 測温体の導入が困難な場合は、口金の温度を測温してP
MIAのTs  を間接的にフントロールすることもで
きる。ただし、PMIA成形部の予熱温度Tp、成形物
の大きさ、押込速度、細化通路の形状等によって口金の
温度とPIviI Aσ)温度の対応関係は変ってくる
から、あらかじめ対応関係を調べ℃おく必畳がある。 軟化ゾーンで軟化されたPMIAはノズルNから保温壁
70で囲まれた長さZk の保温ゾーンに扁平糸状とし
て押出され、引取りローラー80によって少くとも1.
2のドラフト比強制引取りされる。この際、保温ゾーン
においては、該ノズルの吐出口近傍@度(Tk℃)&、
Tg <Tk り(Tm −20℃)の範囲に維持すべ
きである。ここでノズルの吐出口近傍温度とは、ノズル
吐出口から3fi乃至10襲はなれた箇所σ)仝間温度
をいう。TkがPMIAのガラス転移点Tg  以下の
場合は、ノズルプレート表面の冷却による吐出むらが発
生したり、急冷のためドラフトがあがらないばかりかむ
らが発生しやす(なる。TkがTm −20℃を越える
と保温ゾーン罠おい℃熱分解しやすくなり、本発明の目
的とする物性を有する剛毛は得られた(・。Tkの好ま
しい範囲は、1g+50℃<Tk < Tm −50℃
であって、軟化ゾーンにおける軟化温度T3  とはg
等しく設定するのがよい。 このような@度に設定された保温ゾーンの加熱効果は、
Tsなる軟化温度で吐出されたPMI Aのドラフト性
を向上せしめオリフィスプレートの表面温度低下を防止
することである。 オリフィスプレートのオリフィスから吐出されるPMI
 Aは、少くとも1.2以上のドラフト比(DR)で強
制引取りされるべきであるが、好ましくは3〜30の範
囲である。ここで、ドラフト比(DR)は下記式で定義
される。 保温ゾーンの長さく Zk )は少くとも10&1以上
、好マシクは30藺〜100寓雪であるが、温度の管理
を厳格にすれは100朋を越え又も特に問題はない。す
なわちZk が長いものはノズルプレートの表面近傍(
Tk )から出口に向って漸次温度を下げろ等の工夫を
債する。 保温ゾーンにおけるドラフトの効果は、扁平糸の細化、
均−化及び若干の分子配向化であo0本発明の方法では
、PMIAの押出ArXを融点よりかなり低い軟化鑓反
で行うから、押出時の粘度が高いため、比較的低いドラ
フト率でも若干の分子配向がおこる。 本発明に用いられているPMI Aには実質的に非プロ
トン系極性浴剤が含まれていないため、延伸が容易でな
いことは1411記の通りであり、未延伸扁平糸に若干
の分子配向がおることが、延伸を成功させるM’Sなポ
イントである。 なお、保温ゾーンを通過して引取られる扁平糸11は引
取りローラー80に還する前に十分冷却してお(べきで
あり、必要に応じて空冷。 水冷等の積極的な冷却手段をもうけてもよい。 もし未冷却のまま引取りローラーで把持されると断面形
状が変化することがあるので注意を要する。 かくして得られる扁平糸は実質的に非晶質であり、これ
をPMIAのガラス転移温度で1.5倍に延伸すると最
大熱収縮率が少くとも20%を示す性質を有する上に断
面形状がその長さ方向に沿って均一であるから前述の如
(きわめて有用である。本発明者の研究結果によれば、
この扁平糸の優れた性質は板状成形物を、逆V字型の細
化通路を有する軟化ゾーンにおいて軟化させながら、高
圧で高度に扁平化しつつこれを単純に扁平断面ノズルか
ら押出すことと深(か〜わっている。特に断面形状に関
しては、扁平断面ノズルの形がほとんど扁平糸の断面に
反映されるから、均一扁平断面糸を任意に製造できる点
で本発明の方法にきわめて有用である。 保温ゾーンを経て引取られた扁平糸は上記の如(ガラス
転移温度で1.5倍に延伸すると最大熱収縮率が少くと
も20%である実質的に非晶配向構造を形成することが
できるから、必要に厄じて(たとえばブラシ素材等の力
学的耐久性を必要とする分野に利用する場合)連続的に
延伸処理をするべきである。すなわち、本発明の非晶配
向質扁平糸を製造するには引取りローラーを経た扁平糸
をそのまま延伸ゾーンZd  に導入する。延伸ゾーン
Zd  は第5図の例では上記1対の引取りローラー8
0と一対の延伸ローラー90及びローラー間に設置され
た加熱延伸プレート100及びカバー101によって構
成されている。 本発明のPMIA扁平糸扁平台するためには。 延伸ゾーンにおける延伸温度TdをTg −20℃くT
dくTg+40℃の範囲に設定し少くとも1.5倍の延
伸倍率で乾式延伸することが必要である。第5図の例で
は、カートリッジヒーターHによって児熱される延伸プ
レートの温度を(Tg −20℃)〜(Tg+40℃)
に設定シテ扁平糸の温度を実質的にプレート温度と同程
度にして延伸温度とする。延伸にあたつ工は、扁平糸が
所望の延伸温度にできるだけ早(一様に達することがm
蚕であり、第5図の口金から紡糸される複数の扁平糸は
1線に配列されているから延伸プレートに一様に接触す
るので好都合である。延伸ゾーンの加熱方式はこのよう
な加熱プレートのほかに非接触のボックス型でもよい。 いずれにしても扁平糸の温度を所定の延伸@度まで均一
に加熱する必要があるため加熱ゾーンの長さを十分長(
し℃お(必要がある。装置と扁平糸の間に@度差をあま
りもうけるのは好ましくない。 延伸温度がTg −20℃以下では、非プロトン系極性
溶媒を含まないPMIA扁平糸扁平台、大変形が困難で
あり、1.5倍以上延伸することが困難となる。逆にT
K + 40℃以上ではPMIAが流動しやす(なり、
低伸プレートに粘着したり、1貞で切断するトラブルが
多発するばかりでな(、あまり配向せずむしろ結晶化方
向へ進むので好ましくない。非晶配向質であってシルク
ファクターが少くとも8である本発明の扁平糸ケ製造す
るためのより好ましい低伸条件は、延伸温度’rdが(
Tg−10℃)<:Td<(’rg+2o℃)の範囲で
、延伸倍率1.3倍以上、特に1.5倍〜3.0倍の範
囲である。 非プロトン系極性溶剤を含まないPMIA扁平糸の場合
紡糸から延伸まで連続してメj:諸することがきわめて
亘要な意味なもつ。たとえばPMIA罵11毛の未延伸
糸を空気中に放置j6と吸湿して7%程度の水分率とな
るが、この水分を含んだまま急激に延伸温度まで加熱す
ると発泡して延伸が困難となる場合があるが、紡糸延伸
を連続化する本発明では、そのような心配は全くない。 本発明の方法によればシルクファクター(SF)が8以
上のものを製造することが容易であるが、これは1.3
倍以上、好適には1.5倍以上延伸しても比較的伸度が
さがらない為である。 実施例1 メタフェニレンジアミンとイソフメル酸クロリドをテト
ラヒドロ7ラン/水の界面で車台して得たポリメグフェ
ニレンイソフタルアミドの平均粒子径が50μmの多孔
質凝集粒子な素原料として採用した。このPW’、I入
粒子(N−メチルビHyトン中で測定した固有粘度が1
.35 )を第4図の圧縮成形装置を用いて320℃、
100kg/−圧で圧綿成形し、第2図の如き板状成形
物(a=8m+ b=l Of)龍+ c=100m+
空lFA率(al=u4%)を多数製造した。こりPM
I A粒子のガラス転位点゛rgをDSC(Diffe
rential Scanning Calorime
ter )で測定したとこ6.Tg=277℃であった
。尚、このPMIAの融点Tmは下記の方法で得られた
繊維をDSCで測定することによってTm = 423
℃であることを確認した。 久にこのよ5な成形物を原料として第5図の装置を用い
、第1表の条件でF’MIAの扁平系集束体を製造した
。得られたpMIA扁平糸の物性を測定した粕釆は、篤
2tkに示されるようにきわめて満足すべきものであっ
た。 第1表 第 2  表 上記の如く製造された扁平糸を用い又、第8図の如きチ
ャンネルブラシを作成し、ポリエステルステープルファ
イバー製造工程における延伸熱セツトローラー(表面温
[240℃)にセットし毛羽取りブラシとして使用した
。その結果、本ブラシは扁平度1.5以下のPMIA剛
毛ブラシに(らべ曲げ耐火性に優れるのみならず、断面
形態が長方形のせいか毛羽取り効果も大きいことが判明
した。 実施例2 実施例1と同様な界面1合法で得られた固有粘度1.3
7のポリメタフェニレンイソフグルアミドCI)とテレ
7タル7ミド(T)の共電合体(I/T共濾合モル比=
97/6 )の平均粒子径が70μの多孔質凝集粒子を
9A原料に用い、実施例1と同様の板状成形物(a==
8m+  b=100ws+  6=100in+ ’
l隙率(gl = 0 、3%)七多数製造した。 このPMIA粒子のガラス転移点をDSCで所定したと
ころTg = 273℃であった。尚、このPMIAの
融点Tmは下記の方法で得られた延伸前の繊維をDSC
で測定することによつC’rm =420℃であること
を確認した。 次にこのような成形物をM科として第5図の装置を用い
、第3表の条件でPMIA扁平糸の延伸糸を製造した。 第3表 第 4  表 上把扁平糸を耐熱テープとして各種産業資材用としてテ
ストしたところ、フラン系テープに比してヤング軍及び
強度が鳥いとして好評であった。 実施例3 実施例2と同一の板状成形物を用い、第5図の装置にお
いて延伸工程を通さず第5衣の条件でPMIA扁平糸の
未延伸糸を製造した。 得られた扁平糸の物性を測定した紹朱は、第6六の通り
であった。尚、この未延伸扁平糸を手動式延伸機にてT
g = 273℃、1.5倍に低伸し″′C最大熱収縮
軍を測定したところS;28%であった。 第 5 表 第  6  表 上記扁平糸は実’!173に非晶配向のテープ状であ’
l 、 Tg以上の温度で容易に大変形するため電気部
品等の小形プラスチック成形品の材料とし又活用された
【図面の簡単な説明】
g1図は、本発明の全芳香族ポリアミド扁平糸の扁平断
面の厚さくt)9幅(朝、及び扁平塵(FL)を測定す
る方法を示す図である。 第2図は本発明の全芳香族ポリアミド扁平糸(PMIA
扁平糸)の定荷上下における最大熱収縮’4 (S)を
求める為に熱機械分析装ffi(TMA)で測定した長
さ一温度曲線である。 第3図は、本発明のPMI A剛毛な製造する時に中間
原料として使用するPMI A成形物の1例である板状
成形物である。 第4図は、第3図の板状成形物を製造するための圧縮成
形機の1例を示す略図である。 第5図は、第2図のPMIA板状成形物を用いて、本発
明のPMIA扁平糸を製造する為の装置の略図である。 第6図は、第5図の装置の軟化ゾーン近傍の拡大図であ
る。 第7図は、第6図に示す口金60における扁平断面ノズ
ル部(N)近傍の上面拡大図である。 M8図は、実施例1で製造したPMIA扁平糸をブラシ
基材に作したチャンネルプランの略図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、全繰返し単位の少くとも85モル%がメタフエニレ
    ンイソフタルアミド単位である全芳香族ポリアミドを主
    成分とする扁平糸であり、下記(i)〜(iii) (i)非プロトン性極性溶剤を実質的に含有せず、 (ii)下記式で定義される扁平度(FL)が少くとも
    1.5の扁平断面を有し、 FL=扁平断面の幅(w)/扁平断面の厚さ(t) (iii)該扁平断面の厚さ(t)が0.03〜3mm
    の範囲にある、 の条件を満足することを特徴とする全芳香族ポリアミド
    扁平糸。 2、該全芳香族ポリアミドのガラス転移温度で1.5倍
    に延伸したとき、下記式で定義される最大熱収縮率(S
    )が少くとも20%を示すことを特徴とする第1項記載
    の延伸可能な全芳香族ポリアミド扁平糸。 S=[(L_o−L_p)/L_o]×100(%)こ
    こで、L_oは上記1.5倍延伸された常温時の試料の
    長さであり、 L_pは上記延伸された試料にデニール当り5mgの定
    荷重を加えて常温から2℃/分の昇温速度で昇温したと
    きに起る収縮が最大を示したときの試料の長さである。 3、実質的に非晶配向質であつて、下記式で定義される
    シルクファクターSFが少くとも8であることを特徴と
    する第1項記載の全芳香族ポリアミド扁平糸。 SF=S_t×√(El) 〔ここで、S_tは全芳香族ポリアミド扁平糸の強度(
    g/de)、Elは同繊維の伸度(%)である。〕 4、全繰返し単位の85モル%以上がメタフェニレンイ
    ソフタルアミド単位である全芳香族ポリアミドを主成分
    とする成形物を、予熱ゾーン、軟化ゾーン、保温ゾーン
    および延伸ゾーンよりなる紡糸工程に連続的に供給して
    、非プロトン性極性溶剤を実質的に含有せず、下記式で
    定義される扁平度(FL)が少くとも1.5の扁平断面
    を有し、 FL=扁平断面の幅(w)/扁平断面の厚さ(t)扁平
    断面の厚さ(t)が0.03〜3mmの範囲にある全芳
    香族ポリアミド扁平糸を得るために、下記(a)〜(g
    )の条件を満足することを特徴とする全芳香族ポリアミ
    ド剛毛の製造方法。 (a)該成形物は、空隙率(ε%)が5%以下であり且
    つ少くとも一方向が一様な断面を有する形状を有したも
    のであり、 (b)該成形物を、該成形物の定められた一様な断面の
    垂直方向に実質的に形態を保持したまま移動し得る通路
    を有する予熱ゾーンに強制的に押込み、 (c)該予熱ゾーンにおいては、該成形物を、全芳香族
    ポリアミドのガラス転移点(T_g℃)より20℃高い
    温度(T_g+20℃)を越えない予熱温度(T_p℃
    )まで漸次予熱しつつ予熱ゾーンの末端部まで移動させ
    、 (d)次いで、予熱された該成形物を、少くとも末端部
    が少くとも扁平度1.5の扁平断面ノズルで構成された
    細化通路を有する少くとも3mmの長さの軟化ゾーンに
    圧入させ、(e)該軟化ゾーンにおいては、予熱温度(
    T_p℃)の成形物を、下記式を満足する軟化温度(T
    _s℃)に至るまで該細化通路内で急速加熱して、該扁
    平断面ノズルから保温ゾーンへ吐出させ、 (T_g+40℃)≦T_s≦(T_m−20℃)〔た
    だし、T_mは全芳香族ポリアミド成形物の融点である
    。〕 (f)該保温ゾーンにおいては、該オリフィスの吐出口
    近傍温度(T_k℃)を T_g≦T_k≦(T_m−20℃) を満足する範囲に維持しつつ、吐出させた全芳香族ポリ
    アミドを少くとも1.2のドラフト比で引取る (g)さらに必要に応じて、該保温ゾーンを経た扁平糸
    を下記式を満足する範囲の温度 (T_d)の延伸ゾーンに導いて少くとも1.3倍に乾
    式延伸することを特徴とする全芳香族ポリアミド扁平糸
    の製造方法。 (T_g−20)℃≦T_d≦(T_g+40)℃5、
    全繰返し単位の少くとも85モル%がメタフェニレンイ
    ソフタルアミド単位である全芳香族ポリアミドを主成分
    とする扁平糸であり、下記(i)〜(iv) (i)非プロトン性極性溶剤を実質的に含有せず、 (ii)下記式で定義される扁平度(FL)が少くとも
    1.5の扁平断面を有し、 FL=扁平断面の幅(w)/扁平断面の厚さ(t) (iii)該扁平断面の厚さ(t)が0.03〜3mm
    の範囲にある、 (iv)実質的に非晶配向質であつて、下記式で定義さ
    れるシルクファクターSFが少くと も8である、 SF=S_t×√(El) 〔ここで、S_tは全芳香族ポリアミド扁平糸の強度(
    g/de)、Elは同繊維の伸度(%)である。〕 の条件を満足する全芳香族ポリアミド扁平糸をブラシ素
    材として用いたブラシ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0420138A2 (en) * 1989-09-28 1991-04-03 Teijin Limited Striated flexible sheet material for brush and brush structure thereof

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JPS58109619A (ja) * 1981-12-22 1983-06-30 Teijin Ltd 極太芳香族ポリアミド繊維、その集合体およびその製造方法
JPS58136311A (ja) * 1982-02-09 1983-08-13 帝人株式会社 ブラシ
JPS58136829A (ja) * 1982-02-09 1983-08-15 Teijin Ltd 繊維状物とその製造法

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